JPH05131087A - 既設ドライクリーニング機の濾過装置兼用カートリツジフイルター浄化装置 - Google Patents

既設ドライクリーニング機の濾過装置兼用カートリツジフイルター浄化装置

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JPH05131087A
JPH05131087A JP3325337A JP32533791A JPH05131087A JP H05131087 A JPH05131087 A JP H05131087A JP 3325337 A JP3325337 A JP 3325337A JP 32533791 A JP32533791 A JP 32533791A JP H05131087 A JPH05131087 A JP H05131087A
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solvent
dry cleaning
cleaning machine
filtering device
cartridge filter
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JP3325337A
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English (en)
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Masaharu Onodera
正治 小野寺
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ONODERA DORAI KURIININGU KOJO KK
ONODERA DRY CLEANING KOJO
Original Assignee
ONODERA DORAI KURIININGU KOJO KK
ONODERA DRY CLEANING KOJO
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  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定時間連続使用後の濾過機能に支障を来し
始めたカートリッジフィルター処理作業を安全且つ効率
的に実施可能になるようにする、既設ドライクリーニン
グ機の濾過装置兼用カートリッジフィルター浄化装置を
提供しようとするものである。 【構成】 既設のドライクリーニング機外に、濾過装置
と乾燥機構とからなり、それらの間を、切替装置が介さ
れた配管部分で接続した回路に形成されたカートリッジ
フィルター浄化装置を配し、該装置を、既設のドライク
リーニング機の溶剤タンクから同機内濾過装置に至る配
管部分における同機内濾過装置側の配管部と、同機内の
濾過装置から同機内洗濯槽に至る配管部分における同機
内濾過装置側の配管部とに、他の切替装置を介して接続
した既設ドライクリーニング機の濾過装置兼用カートリ
ッジフィルター浄化装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、既設のドライクリーニング
機、即ち洗濯槽、溶剤タンク、濾過槽等で一つの回路を
形成した洗濯機構と、ダストフィルター、強制循環用の
ファン、溶剤回収用の冷却スポット、加熱スポット等で
一つの回路を形成した乾燥機構とが一体式に組み合わさ
れ、既にクリーニング工場内に据え付け、使用されてい
るドライクリーニング機において、洗濯作業過程で循
環、使用される溶剤の汚れを除去するために重要な役目
を果たす既存の濾過装置内フィルターが、所定時間連続
使用後の濾過機能に支障を来し始めた段階で抱える、カ
ートリッジフィルター処理作業のための厄介な問題に対
処し得るようにするため、本願出願人において既に提案
済となっている特願平3−192504号発明に関連し
て開発、実用化した既設ドライクリーニング機の濾過装
置兼用カートリッジフィルター浄化装置を提供しようと
するものである。
【0002】
【従来技術】洗浄効果を高める様々な物質の開発が進め
られてきた結果、現在のクリーニング機器では、有機溶
剤で比較的引火点の高い石油系溶剤と共に、バークロー
ルエチレンやトリクロロエタン等不燃性の合成溶剤や弗
素系溶剤であるバルクレンを採用したものが多くなって
きている。これら溶剤を使用するドライクリーニングで
は、水洗いの場合の水と違って、溶剤自体が高価である
ため、一度使用して汚れた溶剤は、その度毎に機器内に
組み込まれている濾過装置を経由させて不溶性の塵埃等
を取り除いて清浄した上、ワッシャーに環流され、更
に、溶剤中に可溶性の汚れがある限度以上に蓄積するよ
うな状態になると、蒸溜して何度でも繰り返し使用する
ようにしている。
【0003】溶剤の繰り返し使用できる限度は、機器当
たり1回の洗濯量が30kg程度とした場合、通常7〜8
00回程度であって、それ以上になると不溶性塵埃を除
去するフィルターが目詰りを起こしてクリーニング効果
に支障を来してしまう虞がでるため、フィルターの交換
が必要になる。このフィルターは、コアパイプの周辺ス
ペースに活性炭等の吸着材が装填され、外周面を和紙や
不織布のような透水性のシートで覆った円筒形のもので
あって、最近のものの多くは、クリーニング機の濾過装
置に出し入れ自在となるカートリッジタイプのものに形
成されている。
【0004】目詰りを起こして濾過機能を果たせなくな
ったフィルターには、洗濯ものから落ちた不溶性の塵埃
が許容以上に蓄積してしまっていると同時に溶剤も含
浸、残留しており、通常、未使用のフィルター(洗濯量
30kg/回用の場合)の重量が15kg程度であるのに対
し、濾過機能を果たせなくなったフィルターでは、その
重量が約45kg程にも達し、この状態のフィルター内に
は30kgもの不溶性塵埃と溶剤が詰まった形となってい
ることになる。
【0005】この上記の例の30kgにも上る残留物の内
訳を見てみると、約5kg程度が不溶性塵埃であって、残
る25kg程度が溶剤であることが判明しており、このよ
うに多くの溶剤を残留したままの濾過機能をなくしたフ
ィルターは、単に溶剤を捨ててしまうことの不経済性も
さることながら、溶剤であるパークロールエチレンやバ
ルクレンが、有害物質に指定されているため、必ず専門
業者による運搬と焼却廃棄とが義務付けられていて、勝
手に処分することが禁じられているという厄介な問題に
直面する。
【0006】事実、地方によっては、これら特種物を処
理する回収業者がおらず、例えば山形県の場合で言え
ば、わざわざ新潟県の特定専門業者に依存せざるを得な
いという状況下にあり、しかも、その回収費用が、18
0円/kg(先の例で言えば、45×180=8100円
/個)にも付くことから、特に使用数の多い大規模クリ
ーニング店では、取り扱いの煩わしさに加え、経費の点
でもその負担は無視できないものとなっている。
【0007】そこで、このような状況に対処するため、
本願出願人において、既に特願平2−256458号発
明としてそれら濾過機能をなくしたカートリッジフィル
ターの浄化装置を完成し、フィルター内に残留する溶剤
を略完全に回収して有害物質による弊害を取り除き、な
お且つ結果としてフィルター全体の重量を可能なかぎり
軽量化してしまい、専門回収業者に支払わなければなら
なかった経費を大巾に軽減化させることに成功する一
方、特願平3−166281号発明として提案済のもの
のように、ドライクリーニング機Mの中に、予め浄化機
構を形成し得る回路が、バルブ等の切り替えで簡単に実
現し得るようにした浄化機構内蔵タイプのドライクリー
ニング機についても実現化に成功している。
【0008】上記提案済みのものの中、前者は、濾過機
能をなくしたカートリッジフィルターを、一旦ドライク
リーニング機から取り出しての浄化を狙いとしていた
し、後者が、ドライクリーニング機の中に予め組み込ま
れている濾過装置内にそのままカートリッジフィルター
を留め置いた状態での浄化を狙いとしていたが、それら
は何れもドライクリーニング機に既に設備済みの機構の
一部、即ち濾過装置を活用するようにしたため、配管の
変更、増設、バルブ設置個数の問題等々、新たに製造す
るドライクリーニング機の中に採用する場合はともか
く、既存のドライクリーニング機の中に組み込もうとす
ると、機種の違い等によってはかなりの繁雑さを伴うば
かりではなく、採用不可能な機種が存在すること等も判
明したことから、それら在来からの既に設備済みとなっ
ているどのようなドライクリーニング機に対しても採用
できるようにするため、既述の特願平3−192504
号発明に開示するとおり、設備済となっているドライク
リーニング機に既に組み込まれている濾過装置を完全に
閉鎖(撤去する必要はない)し、新たな濾過装置を含む
既設ドライクリーニング機の濾過装置兼用カートリッジ
フィルター浄化装置を並設して既設ドライクリーニング
機に接続、配管するようにしてそれらの問題に対処でき
るようにした。この発明は、上記特願平3−19250
4号発明の改良型に相当するものであり、同じく前2件
の発明では実現できなかった目的を達成すべく開発、実
現化したものであって、その構成は、以下において詳述
するとおりのものである。
【0009】
【発明の構成】図面に示す代表的な実施例からも理解さ
れるように、この発明の既設ドライクリーニング機の濾
過装置兼用カートリッジフィルター浄化装置は、基本的
に次のような構成からなるものである。即ち、既設のド
ライクリーニング機M外に、コアパイプ34を連通させ
て直列式に複数個のカートリッジフィルター33,3
3,……が密封状に配されてなる濾過装置3と、該濾過
装置3に対し、カートリッジフィルター33,33,…
…外表面側からコアパイプ34に向けた熱風送込み回路
を実現する如くした乾燥機構とからなり、それら濾過装
置3と乾燥機構との間をバルブ等の切替装置a,b,
e,fが介された配管部分P1,P2で接続して回路を
形成する如くしてなるカートリッジフィルター浄化装置
Sを配し、既設のドライクリーニング機Mの溶剤タンク
M2から同機M内の濾過装置M3に至る配管部分におけ
る同機内濾過装置M3側の配管部MP2を、前記カート
リッジフィルター浄化装置S内の濾過装置3における熱
風送込み側31の配管部分P1であって、同所に設けら
れている切替装置a,bよりも濾過装置3側となる位置
で分岐した配管部分に他の切替装置c,dを介して接続
する一方、既設のドライクリーニング機M内の濾過装置
M3から同洗濯槽M1に至る配管部分における同機内濾
過装置M3側の配管部MP1を、前記カートリッジフィ
ルター浄化装置S内の濾過装置3の熱風出口側32の配
管部分であって、同所に設けられている切替装置e,f
よりも濾過装置3側となる位置で分岐した配管部分に別
の切替装置g,hを介して接続する如くしてなる既設ド
ライクリーニング機Mの濾過装置兼用カートリッジフィ
ルター浄化装置とするものである。
【0010】最近の最も一般的なドライクリーニング機
Mに採用されている洗浄機構は、溶剤タンクM2内の溶
剤Rをポンプアップして濾過装置M3を経由させ、溶剤
R内のごみや汚れを濾過して洗濯槽M1に送り、その溶
剤Rで洗濯物Cの汚れを落とした後、ボタントラップM
11に集めて固形異物を沈澱させてから、再び溶剤タン
クM2に溶剤Rを戻すという独立した回路として構成さ
れているのが一般的であり、この洗浄機構内における濾
過装置M3には、エッキスパンダーフィルターを採用し
たパウダー方式の外、最近では、使い捨てとなるカット
リッジフィルターを、圧力タンク内に複数個、各々のコ
アパイプで連通させて直列配置に接続したカートリッジ
方式のものに次第に移行しつつある。この発明では、こ
れら既設のドライクリーニング機に予め組み込まれてい
る浄化機構内の濾過装置M3は、その方式や装置として
の善し悪し等に係わらず、全て装置として機能させず、
既設のドライクリーニング機Mの中に放置したまま(し
たがって、溶剤Rが回遊してしまわないよう、適宜遮断
手段を講じる)とするか、必要に応じて除去してしま
う。
【0011】既設のドライクリーニング機Mの乾燥機構
は、通常、洗濯槽M1からダストフィルターM4、強制
循環用のファンM5、溶剤回収用の冷却スポットM6、
溶剤Rを蒸発させ、衣類を乾燥させるための熱風を作り
出す加熱スポットM7を回遊させ、再び洗濯槽M1に戻
るようにした、図2に示す斜線表示のされた配管部分に
相当する部分を、矢印に従って洗濯物Cから遊離させた
溶剤Rを含有する気流、およびそれら気流から溶剤Rを
分離、回収した後の清浄な気流を加熱して作った熱風が
連続的に循環するようにした回路として独立させて構成
されているのが最も一般的であり、個々の装置、即ちダ
ストフィルターM4、ファンM5、冷却スポットM6、
加熱スポットM7、およびそれに付随する装置の、構
造、機能、組み合わせ個数等は、適宜自由に設計可能で
あることから、それら設計変更されたものを含む一般的
な乾燥機構の全てがこの発明の乾燥機構に包含される。
【0012】上記のような洗浄機構と乾燥機構とが組み
込まれて成る既存のドライクリーニング機Mに対し、全
く別装置として形成されるカートリッジフィルター浄化
装置Sは、夫々のコアパイプ34,34,……を連通さ
せて直列式に複数個のカートリッジフィルター33,3
3,……が圧力タンク37内に配されるようにした濾過
装置3と、該濾過装置3に対し、カートリッジフィルタ
ー33,33,……外表面側からコアパイプ34に向け
た熱風送込み回路を実現する如くした乾燥機構、即ち、
強制循環用のファン4、溶剤回収用の冷却スポット5、
溶剤Rを蒸発させ、フィルター33,33,……を乾燥
させるための熱風を作り出す加熱スポット6とからな
り、濾過装置3の熱風送込み側31と乾燥機構の加熱ス
ポット6との間には切替装置a,bが、そして、濾過装
置3の熱風出口側32と乾燥機構における強制循環用の
ファン4との間には切替装置e,fが夫々介された配管
部分P1,P2で接続して一つの回路を形成する如くし
てなるものである。なお、採用される圧力タンク37の
個数や、その圧力タンク37内に納められるカットリッ
ジフィルター33の個数は、ドライクリーニング機Mの
洗浄能力に応じ、その設計段階で採用個数がされるもの
であって、一定したものでないことは言うまでもない。
【0013】この別装置として形成されるカートリッジ
フィルター浄化装置Sは、前記した既設のドライクリー
ニング機Mに対し、所定の箇所において夫々切替装置
c,d,g,hを介して接続されるようにしなければな
らない。即ち、先ず、既設のドライクリーニング機Mの
同機M内の濾過装置M3から溶剤タンクM2に至る配管
部分における同機内濾過装置M3側の配管部MP2を、
前記カートリッジフィルター浄化装置S内の濾過装置3
における熱風送込み側31の配管部分P1であって、同
所に設けた切替装置a,bよりも濾過装置3側で分岐さ
せた配管部分に切替装置c,dを介して接続するように
する。一方、既設のドライクリーニング機M内の洗濯槽
M1から同機内濾過装置M3に至る配管部分における同
機内濾過装置M3側の配管部MP1を、前記カートリッ
ジフィルター浄化装置S内の濾過装置3の熱風出口側3
2の配管部分であって、同所に設けられた切替装置e,
fよりも濾過装置3側で分岐させた配管部分に切替装置
g,hを介して接続するものである。
【0014】以上のような基本的な構成からなるこの発
明の既設ドライクリーニング機の濾過装置兼用カートリ
ッジフィルター浄化装置は、切替装置a,b,e,fを
開放し、同c,d,g,hを閉鎖した状態で、その乾燥
機構を作動させれば、カートリッジフィルター33,3
3,……から塵埃や残留溶剤等を取り除く浄化機構を構
成し、既設のドライクリーニング機Mの洗濯槽M1や溶
剤タンクM2から遮断された状態で、濾過装置3内でコ
アパイプ34が連通する直列式に配されたカートリッジ
フィルター33,33,……の外表面からコアパイプ3
4,34,……方向に向け、この乾燥機構における加熱
スポット7からの熱風を送り込むことができる浄化機構
用の回路を選択的に実現し得る。
【0015】なお、こうして形成される浄化機構には、
濾過装置3内のカートリッジフィルター33,33,…
…の浄化過程で排出される不純物を、既設のドライクリ
ーニング機Mの濾過装置M3の下方に配管、設置される
蒸溜槽M8に誘導する配管部分と、乾燥機構における冷
却スポット6によって回収される溶剤溶液から溶剤Rだ
けを水分から分離、回収するため、同冷却スポット6下
方に配管、設置される水分分離機8とが包含されていな
ければならない。また、水分分離機8で回収される溶剤
Rは、既設のドライクリーニング機Mに設けられている
溶剤タンクM2に配管、接続して直接再利用するような
構成を採用する外、水分分離機8から溶剤Rを間接的に
同溶剤タンクM2に移すようにするかは、適宜選択され
るようにすればよい。
【0016】一方、この既設ドライクリーニング機の濾
過装置兼用カートリッジフィルター浄化装置は、逆に切
替装置c,d,g,hを開放し、同a,b,e,fを閉
鎖した状態で、既設のドライクリーニング機Mを作動さ
せると、該装置の濾過装置3が既設のドライクリーニン
グ機M内の溶剤タンクM2からの溶剤Rを濾過し、その
濾過された溶剤Rを洗濯槽M1に送り込む、所謂既設の
ドライクリーニング機Mの濾過装置M3を作動させて構
成していた洗浄機構と同様にした洗浄機構を構成し、本
来のドライクリーニング機として機能することになる。
【0017】
【実施例1】以下、この発明の基本的な構成に基づいて
具体化された代表的な実施例を、添付した図面に従って
説示することとする。図1、図2、図3に示されている
回路図からも理解されるように、この発明の既設ドライ
クリーニング機の濾過装置兼用カートリッジフィルター
浄化装置Sは、図中、2点鎖線で囲まれた既設のドライ
クリーニング機Mとは別体となるようにし、図4要部拡
大断面図に示されているようなカートリッジフィルター
33を3個直列に接続した濾過装置3が、並列配置で2
台組み込まれると共に、乾燥機構である強制循環用のフ
ァン4、溶剤回収用の冷却スポット5、汚れたカートリ
ッジフィルター33,33,……から溶剤Rを蒸発さ
せ、塵埃を除去すると共に、同フィルター33,33,
……を乾燥させるための熱風を作り出す加熱スポット
6、それに浄化機構として作動させる際の熱風内に含有
される溶剤Rを分離回収するための水分分離器8が配さ
れてなるものであって、濾過装置3の熱風送込み側31
と乾燥機構の加熱スポット6との間には、バルブからな
る切替装置a,bが、そして、濾過装置3の熱風出口側
32と乾燥機構における強制循環用のファン4との間に
は、やはりバルブからなる切替装置e,fが夫々介さ
れ、配管部分P1,P2で接続して一つの回路を形成す
るようにしている。
【0018】一方、既設のドライクリーニング機Mの例
としては、溶剤タンクM2が、洗濯槽M1の下方にボタ
ントラップM11を介して配され、洗浄機構を作動させ
て、衣類を洗濯槽1内で洗濯する際に必要となる溶剤R
を所定量貯留する。濾過装置M3は、この発明において
は、それがどのようなタイプの濾過装置であっても洗濯
槽M1および溶剤タンクM2から隔絶された状態、即
ち、該濾過装置M3に配されている配管MP3,MP4
を切断、分離したものとしてしまっている。但し、この
隔絶した状態に置かれてしまう濾過装置M3から排出さ
れる廃液を蒸溜するために組み込まれていた蒸溜槽M8
は、そのまま後述のとおり活用することになる。乾燥機
構であるダストフィルターM4、強制循環用のファンM
5、溶剤回収用の冷却スポットM6、熱風を作り出す加
熱スポットM7は、既設のドライクリーニング機Mに組
み込まれているまま、何等手を加えることなく、洗濯槽
M1内で洗浄を終えた洗濯物Cの乾燥機構として作動さ
せる。
【0019】以上のように、夫々別異のものとして成る
この発明の濾過装置兼用カートリッジフィルター浄化装
置Sは、既設のドライクリーニング機Mに対し、以下の
ようにして配管、接続する。先ず、既設のドライクリー
ニング機Mの同機M内の濾過装置M3から溶剤タンクM
2に至る配管部分における同機内濾過装置M3側の配管
部MP1を、前記カートリッジフィルター浄化装置S内
の濾過装置3における熱風送込み側31の配管部分P1
であって、同所に設けられた切替装置a,bよりも濾過
装置3側で分岐させた配管部分に切替装置c,dを介し
て接続している。一方、既設のドライクリーニング機M
内の洗濯槽M1から同機内濾過装置M3に至る配管部分
における同機内濾過装置M3側の配管部MP2を、前記
カートリッジフィルター浄化装置S内の濾過装置3の熱
風出口側32の配管部分P2であって、同所に設けられ
た切替装置e,fよりも濾過装置3側で分岐させた配管
部分に切替装置g,hを介して接続している。
【0020】
【作 用】上記した実施例の濾過装置兼用カートリッ
ジフィルター浄化装置Sを、既設のドライクリーニング
機Mに所定の如く接続した上、先ず衣類を洗濯する洗浄
機構を作動させるには、バルブa、b、e、fを全て閉
じ、バルブc,d,g,hを開放した上、溶剤タンクM
2からの溶剤Rを、ポンプM21によってポンプアップ
し、配管部MP1から開かれたバルブc,dを経由し
て、この発明の濾過装置3の溶剤入口側(即ち、熱風入
口側)31からカートリッジフィルター33,33,…
…の外周に送り込み、その中心のコアパイプ34,3
4,……に通じる過程で不純物が取り除かれて濾過装置
3の溶剤出口側(即ち、熱風出口側)32から取り出さ
れ、閉じられている弁e、fのため、溶剤Rは、この発
明の装置の乾燥機構4,5,6,8方向には回れず、開
放されている弁g、hを通過して配管部MP2を経由
し、既設のドライクリーニング機Mの洗濯槽M1に送り
込まれ、洗濯槽M1内の衣類Cの汚れを落とした後、ボ
タントラップM11で固形異物が分離された溶剤Rとし
て溶剤タンクM2に戻り、再びポンプアップされて上記
と同じサイクルを繰り返しながら衣類Cの洗濯を実行す
るという、図1中、縞模様入り配管部分を矢印で示すよ
うに、溶剤Rを回遊させる。この工程では、既設のドラ
イクリーニング機M内の遮断されてしまった濾過装置M
3の代わりに、この発明の濾過装置兼用カートリッジフ
ィルター浄化装置S内の濾過装置3がその機能を兼用す
る。
【0021】次ぎに、この発明の装置Sは固より、既設
のドライクリーニング機Mにおける溶剤タンクM2から
の溶剤Rのポンプアップを中止した上、既設のドライク
リーニング機Mに元々組み込まれていた乾燥機構M4,
M5,M6,M7,M9を作動させることにより、図2
に示されている斜線入り配管部分を矢印に従って熱風が
回遊する乾燥機構が構成され、洗濯槽M1内の洗濯物C
を乾燥させる。この過程の冷却スポットM6では、溶剤
を含有する熱風が冷却されて溶剤溶液となって水分分離
機M9に送り込まれ、水Wから分離された溶剤Rは、溶
剤タンクM2戻される。こうしてこの発明の濾過装置兼
用カートリッジフィルター浄化装置Sの接続された既設
のドライクリーニング機Mで、洗浄機構と乾燥機構とを
交互に選択、作動させ、衣類Cのクリーニングを繰り返
している中に、次第にこの発明の装置Sにおける濾過装
置3内のカートリッジフィルター33、33、……の濾
過機能に限界が生じ、クリーニングに支障を来す虞が出
てきた適当な時期に、それら汚れたカートリッジフィル
ター33、33、……を、濾過装置3内にそのまま止め
置いた状態で、バルブa,b,c,d,e,f,g,h
の操作により浄化機構に切り替えてしまう。
【0022】このカートリッジフィルター33、33、
……の浄化機構は、図3中、点播表示、波線表示入り回
路部分の矢印に従い、加熱スポット6で作り出した熱風
を回遊させるもので、バルブc,d,g,hを閉じ、同
a,b,e,fを開放した上、既設のドライクリーニン
グ機M内の乾燥機構M4,M5,M6,M7,M9では
なく、今度はこの発明の装置Sに組み込まれている乾燥
機構4,5,6,8の方を作動して、同加熱スポット6
からの熱風を、濾過装置3の熱風送込み側31からカー
トリッジフィルター33、33、……の外周面、そして
コアパイプ34,34,……方向へと送り込み、カート
リッジフィルター33、33、……の浄化が実施される
ことになる。
【0023】濾過装置3内の熱風の流れが、図4の要部
拡大断面図に示されている。即ち、濾過機能を劣化さ
せ、ないし濾過機能を無くした3個のカートリッジフィ
ルター33,33,33が、ジョイントパッキング3
5,35,……を介して接続されることにより、各コア
パイプ34,34,……を連通させた直列式にして圧力
タンク37内に密閉、収容されており、上記したとおり
の熱風の流れを実現し、その熱風が、機能をなくしたカ
ートリッジフィルター33,33,33を通過する過程
で、該カートリッジフィルター33,33,33に含
浸、残留している溶剤Rを気化させ、配管部P2を通じ
て乾燥機構側に誘導する。すると、冷却スポット6で液
化されて溶剤溶液となり、水分分離機8に至った後、溶
剤Rとして再利用に回される一方、濾過装置3内に流れ
落ちた各種の不純物は、蒸溜槽M8に導かれて回収され
る。
【0024】
【効 果】以上のような構成からなるこの発明の濾過
装置兼用カートリッジフィルター浄化装置Sは、既に工
場内に設置されている既存のドライクリーニング機Mに
対し、元々組み込まれている濾過装置M3を閉鎖し、所
定の如く切替装置a,b,c,……hを介した接続、配
管をするだけで、それまでのドライクリーニング機M
が、古いタイプでカートリッジフィルター式の濾過装置
の組み込まれていなかったものであれば、それを備えた
ドライクリーニング機Mに改造できてしまう上、予めカ
ートリッジフィルター式の濾過装置が組み込まれていた
ものも含め、濾過装置3内に封じ込められているカート
リッジフィルター33、33、……を、濾過装置3から
一切取り出すことなく浄化処理してしまうことを可能に
するものであり、カートリッジフィルター33、33、
……の取り出し、移動作業中の有害物質の流出の危険性
を完全に無くすことができるから、安全で且つ作業効率
を高めることが可能となる極めて好都合のドラクリーニ
ング機Mとすることができるものである。
【0025】また、既に提案済みのものに比較した場
合、カートリッジフィルター33,33,……の浄化効
率、特にフィルター内に刺さり込んでいるものの除去の
面でやや劣る可能性も出てくるが、既存のドライクリー
ニング機に接続するこの発明の浄化装置における乾燥機
構の構成を簡便なものにできるという経済効果の点で特
徴を有し、双方相俟って事情に応じた最適な浄化装置の
実現に大いに役立つものとなる。
【0026】しかも、それらの選択的な切り替えについ
ても、例えば実施例で示したもののように、バルブa〜
h等の切替装置を所定の箇所に組み合わせ、採用し、そ
の切替装置a〜hを適宜切り替えるだけで、通常の洗浄
機構としたり、新たな機構のフィルター浄化機構に選択
的に、しかも簡便な操作での使用が可能になることか
ら、既に提案済みの浄化機構内蔵式の最新のドライクリ
ーニング機への切り替えに躊躇する未だ使用可能な既設
のドライクリーニング機Mを抱える工場等にとって、そ
れら切り替えのための経費の調達の問題だけではなく、
切り替えのために一部営業を中断しなければならないと
いう時間の問題の点でも有利なものとなり、それだけ営
業に与える損失も少なく済ますこともでき、多くのクリ
ーニング店での採用も可能になるものである。
【0027】叙上の如く、この発明のクリーニング機に
よれば、クリーニング業に欠くことかができない有害指
定溶剤の取り扱いが、従前までのものに比較にならない
程に極めて安全性の高いものとすることができる上、高
価な有害指定溶剤を回収、再利用できること、従前まで
のドライクリーニング機Mを生かす上での改造手間が極
めて簡単で、カートリッジフィルター方式でないドライ
クリーニング機にも採用可能であること、更には接続す
る装置自体の構造をより簡素化できること等々経済的な
利点が大きく、溶剤として未だ安全で洗浄効果のある物
質が見出だされていない状況下での営業を余儀無くされ
ている現状のクリーニング業界にとって、特に有用な発
明として高い評価を受けるものと予想される。
【図面の簡単な説明】
【図 1】この発明の洗浄機構を構成した状態の回路を
示す回路図である。
【図 2】この発明の乾燥機構を構成した状態の回路を
示す回路図である。
【図 3】この発明の浄化機構を構成した状態の回路を
示す回路図である。
【図 4】浄化機構の中の濾過装置だけを示す要部拡大
断面図である。
【符号の説明】
3 濾過装置 31 同溶剤入口側(熱風送込み口側) 32 同溶剤出口側(熱風出口側) 33 同カートリッジフィルター 34 同コアパイプ 35 同パッキング材 36 同密閉扉 37 同圧力タンク 4 強制ファン 5 冷却スポット 6 加熱スポット 8 水分分離器 M 既設のドライクリーニング機 M1 同洗濯槽 M11 同ボタントラップ M2 同溶剤タンク M21 同ポンプ M3 同濾過装置 M4 同ダストフィルター M5 同強制ファン M6 同冷却スポット M7 同加熱スポット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設のドライクリーニング機外に、コア
    パイプを連通させて直列式に複数個のカートリッジフィ
    ルターが密封状に配されてなる濾過装置と、該濾過装置
    に対し、カートリッジフィルター外表面側からコアパイ
    プに向けた熱風送込みを実現する乾燥機構とからなり、
    それら濾過装置と乾燥機構との間を、バルブ等の切替装
    置が介された配管部分で接続した回路を形成する如くし
    てなるカートリッジフィルター浄化装置を配し、既設の
    ドライクリーニング機の溶剤タンクから同機内濾過装置
    に至る配管部分における同機内濾過装置側の配管部を、
    前記カートリッジフィルター浄化装置内の濾過装置にお
    ける熱風送込み側の配管部分であって、同所に設けられ
    ている切替装置よりも濾過装置側となる位置で分岐した
    配管部分に他の切替装置を介して接続する一方、既設の
    ドライクリーニング機内の濾過装置から同機内洗濯槽に
    至る配管部分における同機内濾過装置側の配管部を、前
    記カートリッジフィルター浄化装置内の濾過装置熱風出
    口側配管部分であって、同所に設けられている切替装置
    よりも濾過装置側となる位置で分岐した配管部分に他の
    切替装置を介して接続する如くしてなる既設ドライクリ
    ーニング機の濾過装置兼用カートリッジフィルター浄化
    装置。
JP3325337A 1991-11-12 1991-11-12 既設ドライクリーニング機の濾過装置兼用カートリツジフイルター浄化装置 Pending JPH05131087A (ja)

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