JPS6039044Y2 - ドライクリ−ニングにおける洗浄液などの清浄装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はドライクリーニングの洗浄液、食品工場や銭湯
などから排出される汚水を清浄化する装置に関するもの
である。

従来、例えば下ライクリーニングの洗浄液の清浄装置と
して、ろ過紙よりなるフィルター装置と、活性炭などの
ろ過剤を収容したろ過装置とを分離したものがあり、洗
浄液をまずフィルター装置のろ過紙で油アカ、繊維くず
などの異物を除去し、ついてろ過装置の活性炭でパーク
ロールエチレンの汚れを回収し、再び洗浄液は洗浄タン
クに戻るようになっている。

しかし従来のフィルター装置はカートリッジ式で円筒形
状のフィルターで構成しであるので、フィルター装置を
ろ過能力に応じて複数段に設けるような場合では、フィ
ルター装置の占有スペースが広くならざるを得なかつた
。

またろ過装置のケース内にはフィルターの能力に応じた
多量のろ過剤を収容したろ過袋をセットしであるため、
このろ過剤に汚れの少ないパークロールエチレンや助剤
の洗剤が不必要に吸着されてしまう。

しかもろ過装置もフィルター装置に応じて大型化し、さ
らにろ過剤を交換するために使用済みのろ過剤入りの袋
を取り出す際、袋が当初の重量の５倍にもなり、交換が
面倒であった。

本考案は装置の占有スペースを小さくしかつろ過剤の使
用量の調整および交換が簡単にできることを目的とする
。

本考案の特徴は、ケーシング内に、周面に多数の通孔を
有するほぼ楕円形状の筒体を設け、この筒体に蛇腹状の
ろ過紙を装着したフィルター装置とろ過剤を収容するタ
ンクの上部に投入口と下部に排出口とを設けてタンク内
へろ過剤の収容量を調整するようにしたろ過装置とを具
備しているところにある。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図において、清浄装置はフィルター装置Ａとろ過装
置Ｂとから構成しである。

まずフィルター装置Ａの具体的構成について説明すると
、密閉可能のケーシング１はその一端（左端）は開口部
となっており、この開口部は蓋体２て開閉することがで
きる。

そしてケーシング１の他端は洗浄液の送給パイプ３が連
通している。

ケーシング１内には第２図に示すように横断面がほぼ楕
円形状の筒体４が収納しである。

この筒体の一端（第１図右端）は側板５で封止し、この
側板の外面にソケラト６を取り付け、このソケットをケ
ーシング１の側壁外面に設けた受部１ａに挿入すること
により、筒体をケーシングに支持している。

筒体４の周面に多数の通孔４ａ・・・が設けである。

筒体４内の中心には周面に複数の排水孔７ａを有する排
水パイプ７が貫通し、このパイプの一端がケーシング１
外へ突設しである。

そして排水パイプ７の他端にはネジ部７ｂが設けてあり
、このネジ部には筒体４の他端を覆うキャップ８が取り
付けてあり、このキャップはこのネジ部にネジ込んだナ
ツト９の締め付けにより固定しである。

そして筒体４の外周部にはカートリッジ式のろ通紙１０
が装置しである。

このろ通紙は蛇腹状で、その内周面に多数の通孔１１ａ
を開けた薄肉で楕円形のスリーブ１１て保形しである。

ろ通紙１０は筒体４に着脱可能であるが、使用時には、
キャップ８と側板５とで保持され、キャップがろ通紙の
抜出しを防止している。

このろ通紙の通孔１１ａは筒体４の排水孔４ａと連通し
ている。

またろ過装置Ｂについて説明する。

タンク１２は、フィルター装置Ａの排水パイプ７と導管
１３により連通している。

タンク１２内には活性炭などのろ通則１４が収容してあ
り、タンクの上部にろ通則の投入ホッパ１５が設けてあ
り、バルブ１５ａにより開閉可能である。

タンク１２の底部には使用済みのろ通則１４を排出する
排出部１６を設け、バルブ１６ａにより開閉可能である
。

そしてこの排出部１６はろ通則１４を再処理するための
蒸留器１７が設けである。

またタンク１２内には洗浄液の取出しパイプ１８の一端
部が配設してあり、この端部にろ通則１４の流出を阻止
する金網やろ布などのネット１９が設けである。

次に洗浄液の清浄作用について説明する。

たとえば下ライクリーニング機から排出された洗浄液は
ポンプにより圧送されて送給パイプ３を経てフィルター
装置Ａのケーシング１内へ流入する。

そしてこの洗浄液は、蛇腹状のろ通紙１０の外周部によ
り液に含まれる汚れや、糸くずなどのゴミがろ過されて
通孔４ａ・・・を通って筒体４内に一旦流入し、ここか
ら排水パイプ７内へ流出し、さらに導管１３を経てろ過
装置Ｂのタンク１２内へ至る。

タンク１２内へ流入した洗浄液はここでろ通則１４を通
過するので、パークロールエチレン中の汚れをろ通則で
吸着ろ過し、洗浄液となってネット１９から取り出しパ
イプ１８を経て再びドライクリーニング機へ循環する。

なお、タンク１２中へ収容するろ通則１４の量は、洗浄
液の汚れすなわちパークロールエチレンの汚れぐあいに
よって調整するもので、たとえば汚れが多い場合にはろ
通則１４を多く収容するようにする。

ろ過能力の低下したろ通紙１０の交換は、ケーシング１
の蓋体２を取り外してから、ナツト９を外しキャップ８
を取り外し、筒体４からろ通紙を抜き出しそして新しい
ろ通紙を再び筒体に挿着し、その後キャップをセット腰
蓋体２を閉止すればよい。

またタンク１２内のろ通則１４の交換は、排出部１６を
バルブ１６ａで開放すればろ通則１４が自重で蒸留器１
７へ落下し、その後バルブ１６ａで閉止し、投入ホッパ
１５のバルブ１５ａを開放してタンク内へ新しいろ通則
１４を収容すればよい。

なお、排出したろ通則は、吸着しているパークロールエ
チレンを蒸留器１７で蒸留回収する。

本考案の実施例では、フィルター装置Ａを一つ設けた例
について説明したが、洗浄能力に応じてフィルター装置
を例えば上下に複数並設することも勿論可能で、これに
伴ってタンク１２内のろ通則量を調整するか、量が一定
ならば交換回数を増せばよい。

以上のように本考案によれば、ろ通紙およびこのろ通紙
を挿着する筒体を楕円形状など薄形にしたので、フィル
ター装置自体の薄形化が計れ、これによりフィルター装
置の占有スペースを小すくすることが可能である。

またろ過装置へのろ通則の収容量を洗浄液の汚れに応じ
て自由に調整できるため、不必要にろ通則にパークロー
ルエチレンや洗剤が吸着されることがない上、ろ通則の
交換が容易に行え、またろ通則を洗浄するに必要最小限
の量にしておくことが可能となるのでろ過装置の小形化
が図れ、したがって清浄装置全体のスペースを小さくす
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す清浄装置の部分破断面
図、第２図は第１図の■−■線拡大断面図である。 Ａ・・・・・・フィルター装置、Ｂ・・・・・・ろ過装
置、１・・・・・・ケーシング、３・・・・・・送給パ
イプ、４・・・・・・筒体、４ａ・・・・・・通孔、７
・・・・・・排水パイプ、１０・・・・・・ろ過紙、 １２・・・・・・タンク、 １３・・・・・・導管、 １４・・・・・・ろ 通則、 １５・・・・・・投入ホッパ、 １６・・・・・・排出部、 ８・・・・・・取出しパイプ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 洗浄液などの送給口を設けている密閉可能のケーシング
   と、このケーシング内に配設しかつ周面に多数の通孔を
   設けている楕円形状など薄形の筒体と、この筒体内に設
   けている排水パイプと、上記筒体の外周部に挿着してい
   る蛇腹状のろ過紙とを設けているフィルター装置と、 上記排出パイプと連通しかつ上部にろ過剤の投入部と下
   部にろ過剤の排出部とを設けているタンクと、このタン
   クに洗浄液などの取出し口とを設けているろ過装置と を具備しているドライクリーニングにおける洗浄液など
   の清浄装置。