JPS5925453Y2

JPS5925453Y2 - クリ−ニング洗剤ろ過装置の組立式カ−トリツジフイルタ−

Info

Publication number: JPS5925453Y2
Application number: JP10823381U
Authority: JP
Inventors: 司佐々木
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1981-07-21
Filing date: 1981-07-21
Publication date: 1984-07-26
Also published as: JPS5814912U

Description

【考案の詳細な説明】現在、クリーニング工場においては各種の洗剤を使用し
ている。

これら洗剤には石油系、沸素系などの溶剤に石けんなど
の洗剤を混入して合皮したもの、例えばパラクロルエチ
レン及びナフサに石けん及び塩素化合物（酸化漂白用）
を配合した洗剤（通称、パークロ）など、色々な特性を
保有させた種々のものが用いられているが、どの洗剤も
所謂洗剤（石けんなど）と溶剤（石油類など）を合皮し
たものである。

特に溶剤は揮発性で火災危険物であり、有毒物質である
上に強い悪臭を有している。

そして、洗剤（石けんなど）の方は洗浄作業によって消
耗されるが、溶剤の方は直接の消耗がなく、また比較的
高価であるところから、ろ過装置にかけてろ過洗浄し、
それに洗剤（石けんなど）を添加して洗濯装置との間で
循環使用しているものである。

なお、本考案においては、便宜上、上記の合成された洗
剤を単に洗浄と記する。

而して、上記ろ過装置に使用している従来のカートリッ
ジフィルター５は、第７図示のように、蛇腹状に曲成し
たろ紙を円筒形に形成した筒形フィルター４の上下端面
に、円形鉄板６，６を接着剤で直接に水密一体的に固着
して構成したものであり、これを、第６図に示す本案カ
ートリッジフィルターＡの使用状態と全く同様にして、
ろ過装置１のろ過槽２内に、その中心管３に該フィルタ
ー５の円形鉄板６，６の中心孔７を挿通し、各カー）
ＩＪツジフィルターの上下及び中間にバッキング８を介
して、中心管３頂部のねじ部３′に螺合した締付ナツト
９で全体を締付けることによって、該フィルター５を単
一または多段式に設置して使用しており、一定のろ過使
用後に該カートリッジフィルター５を取外して新規のフ
ィルター５と交換し、取外したフィルター５はそのま・
廃棄している。

ところが、その廃棄処理において、この従来のカートリ
ッジフィルターは上下に円形鉄板を接着剤で直接一体的
に接着してあり、そのま・では、一般的なゴミとして廃
棄できない。

そこで、やむを得ず、メーカーバイヤー等がユーザーか
ら引き取り、倉庫保管、野積みなどしているが、嵩張っ
てスペースをとる上に、フィルターに含浸している洗剤
（溶剤）が有害物、火災危険物で強い悪臭を伴い、ため
に公害問題となりつ・ある。

また、そのま・では焼却処理も危険な上に有毒ガスを発
生するために出来ず、こわして円形鉄板を取外すのも困
難である。

ちなみにカートリッジフィルターの大きさは一般的なも
ので高さ４６０ｍｍ、直径３２０ｍｍ位であり、フィ
ルター筒内に予じめ活性炭１０を封入したものの場合に
は、溶剤を含浸して重量が２０ｋｇ近くもあり、溶剤
の損失量もさること乍らその取扱いも大変な作業で、極
めて仕末の悪い存在となっていた。

本考案は上記クリーニング洗剤ろ過装置に使用するカー
トリッジフィルターの構成に係るものであり、従来のカ
ートリッジフィルター５が前記の如く、筒形フィルター
４の上下端面に円形鉄板６゜６を直接に接着剤で接着し
て両者を不可分一体的に構成していた・めに、前記の如
く特にその廃棄１処理に窮し、また、素材費及び製造費
の面がら必然□的にコスト高となっていたことに着目し
、該カートリッジフィルターを各ばらばらの部品を簡単
に組立てて構成する組立式カートリッジフィルターとし
、該部品の内筒形フィルターだけを交換廃棄すればよい
ようにして、もって従来の欠点を解消することに成功し
たものである。

即ち本考案は、一定折曲幅の蛇腹状に曲成したろ紙１１
を円筒形に形成した筒形フィルター１２（例、直径３２
０ｍｍ、長さ４６０ｍｍ位）と、筒形フィルター１
２と同長で゛該フィルターの内周面に当接して該フィル
ターを補強する金属網筒１３（例、パンチングプレート
製の円筒）と、該金属網筒１３と同長で下記円形鉄板２
０．２０の中心孔１５より僅かに大径の中心金属網筒１
４（例、パンチングプレート製の円筒）と、筒形フィル
ター１２より僅かに大径で沖心に中心孔１５を穿設し、
内面に筒形フィルター１２、金属網筒１３及び沖心金属
網筒１４の各上下端面に当接するフェルト等製の輪形バ
ッキング１６．１７を固着し、円周縁部の等間隔位置に
引張りばね１８の係合孔１９を穿孔した２板の円形鉄板
２０．２０と、複数本の引張りばね１８（例、コイルス
プノング）とを各々設け、一方の円形鉄板２０の輪形バ
ッキング１６及び１７上に筒形フィルター１２、金属網
筒１３及び中心金属網筒１４を各その下端面を当接して
載置し、これら、１２．１３及び１４の上端面上に、他
方の円形鉄板２０を載置してその輪形バッキング１６及
び１７を各当接し、該上下に設置した円形鉄板２０．２
０の各係合孔１９に引張りばね１８の上下端を係合張設
して、上記各部品２０，１２，１３．１４及び２０を一
体的に組立て・本案カートリッジフィルターＡを構成し
たものである。

上記構成において本案組立式カートリッジフィルターＡ
は、ろ過装置１のろ過槽２内に、その中心管３にフィル
ターＡの円形鉄板２０．２０の中心孔１５を挿通し、各
フィルターＡの上下面及び中間にバッキング８を介在し
て中心管３頂部のねじ部３′に螺合した締付ナツト９で
全体を締め付けることによって、本案フィルターＡを単
一または２段以上の多段式に設置して使用するものであ
り、洗剤は人口２１からろ過槽２内へ入り、筒形フィル
ター１２の周囲を満たし、該フィルター１２を通って糸
屑、ゴミ等をろ過されて筒形フィルター１２内へ入り、
中心管３の通液孔２３を通って管内へ入り、管端の出口
２２からろ過槽２外へ送出されるものである。

上記ろ過作用時において、本案組立式カートリッジフィ
ルターＡは、その組立時には各部品を周囲に張設した引
張りばね１８の引張り力だけで維持されているので、運
搬、保管及びろ過装置への取付交換等の通常の取扱いに
は全く支障はないが、水密性の面では従来のカートリッ
ジフィルターのように筒形フィルタ上下端面を直接円形
鉄板に接着したものではないので当然に劣る。

しがし乍ら、ろ過槽内に装着した後に、必ず各カートリ
ッジフィルターの上下及び中間にバッキング８を介在し
て締付ナツト９で強固に締め付けるので、この段階で各
筒形フィルター１２、金属網管１３及び中心金属網筒１
４の上下端面は各上下の輪形バッキング１６及び１７に
密着一体化し、よって、使用時の水蜜性は完全に形成さ
れて全く支障を生ずることがない。

そして、ろ過使用後における本案カートリッジフィルタ
ーＡの交換は、従来のカートリッジフィルター５と全く
同様に締付ナツト９を取外して行い、ろ過装置から取外
した後は、引張りばね１８を取外すことによって各部を
極めて簡単にバラバラに分解し得て、唯一の消耗部品た
る筒形フィルター１２だけを取り除き、これだけを新品
と交換すればよい。

よって、本案組立式カートリッジフィルターＡは下記の
如き優れた効果を発揮し得る。

即ち、筒形フィルター、金属網筒、中心金属網筒及び円
形鉄板等の各構成部品を独立した部品として構成して、
これらを引張りばねで組立一体化するようにしたので、
各部を部品として用意し供給し得る便利さがあり、特に
唯一の消耗部品である筒形フィルターの交換取付けを簡
単に行い得ると共に、従来の円形鉄板を一体的に接着し
たカート１ツジフイルターと異なって、消耗交換するの
はろ紙だけから戊る筒形フィルターだけであるので、コ
ストが格段に安く（従来の約＋）、ことに、その廃棄処
理を一般家庭の紙ゴミ等と同様に廃棄し、或は悪臭や有
毒ガス発生等の公害的な心配なしにどこで・も焼却しう
る極めて秀れた特長がある。

上記廃棄処理において、本案における使用済み筒形フィ
ルターも当然に多量の洗剤を含浸しているので、廃棄に
先だち、例えば、以下のような処理の−を行う。

■ クリーニング工場ならば必ず設置されている乾燥機
の熱風の一部を本案ろ過装置に配管導入し、取外し直前
のフィルターに熱風を通して洗剤（溶剤）を揮発乃至蒸
発させると共にフィルターを乾燥する。

揮発した洗剤は冷却凝固させて回収し、完全に乾燥した
フィルターを取外す。

■ 取外した筒形フィルターを遠心分離機にかけて洗剤
を分離回収し、フィルターを乾燥させる。

■ クリーニング工場に設置されている蒸留釜に入れて
、加熱蒸留して洗剤を回収し、フィルターを乾燥させる
。

以上の処理の内の何れかを行うことによって、洗剤（主
に溶剤）を有効に回収し再使用し得ること・なり、同時
に洗剤を取り去って乾燥した筒形フィルターは糸層等の
付着したただの紙であるので、一般的な廃棄及び焼却な
と如何ようにも処理でき、また、円筒形の紙だけである
から、切断分解なども極めて簡単にできて、従来の如く
問題となる点は少しもなくなる。

なお、本案カートリッジフィルターはその構成上から、
活性炭１０を金属網筒１３と中心金属網筒１４との間に
入れることができる。

このことから、本考案の場合は、フィルターの組立、分
解時に筒形フィルターと活性炭を個別に交換処理し得る
こととなり、従来のカートリッジフィルター内に活性炭
を入れた場合には予じめ活性炭を封入して両者を一体と
していた・めに、両者の使用耐久力の相違に関係なしに
一緒に廃棄してしまっていたのに比し、極めて経済的な
利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案組立式カートリッジフィルターの縦断面図
、第２図は第１図のＡ’−Ａ”断面図、第３図は筒形フ
ィルターの一部切断正面図及び平面図、第４図は金属網
筒の一部切断正面図及び平面図、第５図は円形鉄板の縦
断面図、平面図及び底面図、第６図は本案フィルターを
装着したろ過装置の構成略図、第７図は従来のカートリ
ッジフィルターの一部切断正面図及びそのＢ’−Ｂ”断
面図である。符号、Ａ・・・・・・本案組立式カートリッジフィルタ
ー、１・・・・・・ろ過装置、２・・・・・・ろ過槽、
３・・・・・・中心管、５・・・・・・従来のカートリ
ッジフィルター、４・・・・・・その筒形フィルター、
６・・・・・・その円形鉄板、７・・・・・・その中心
孔、８・・・・・・バッキング、９・・・・・・締付ナ
ツト、１０・・・・・・活性炭、１１・・・・・・本案
フィルターのろ紙、１２・・・・・・筒形フィルター、
１３・・・・・・金属網筒、１４・・・・・・中心金属
網筒、２０・・・・・・円形鉄板、１５・・・・・・そ
の中心孔、１６．１７・・・・・・その輪形バッキング
、１９・・・・・・その係合孔、１８・・・・・・引張
りばね、２１・・・・・・入口、２２・・・・・・通液
孔、２３・・・・・・出口。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

筒形フィルター１２、金属網筒１３、中心金属網筒１４
、円形鉄板２０．２０及び複数本の引張りばね１８を各
々設け、一方の円形鉄板２０の輪形バッキング１６及び
１７上に筒形フィルター１２、金属網筒１３及び中心金
属網筒１４を各当接載置し、これらの上端面上に、他方
の円形鉄板２０を、その輪形バッキング１６及び１７を
各当接して載置し、双方の円形鉄板２０．２０の各係合
孔１９に引張りばね１８を係合張設して、上記各部品２
０，１２，１３．１４及び２０を一体的に組立て・成る
、クリニング洗剤ろ過装置の組立式カートリッジフィ
ルター