JPH04132359U - 自動風呂装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】風呂への湯張り及び足し湯及び追焚きがそれぞ
れ自動的に行える家庭用の自動風呂装置で、より快適な
入浴を得るようにしたものである。 【構成】給湯回路１０から浴槽１３へ設定水位の湯張り
を行った後設定温度Ｔ₁まで追焚きし、その後は水位セ
ンサ１８で入浴を監視して入浴を検知した時には、モ−
ド選択スイッチ３２で選択された温度まで追焚きし、入
浴直後の湯温に体がなじんだ頃の自動追焚き温度を、入
浴者の好みに応じた温度に容易に変更出来るようにした
ものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はガスや石油等を燃料とし、給湯用熱交換器及び風呂用熱交換器を備 え、浴槽への湯張り及び足し湯及び追焚きがそれぞれ自動的に行える家庭用の自 動風呂装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来よりこの種のものに於いては、例えば特公平２−１４０５５４号公報に開 示されている如く、浴槽への湯張り温度を設定した温度よりある一定温度低い温 度として設定水位に至るまで湯張りし、その後入浴を検知した時には、設定温度 まで追焚きするようにしたことで、入浴当初は湯温が低く入浴中に徐々に湯温が 上昇することで快適な入浴を得るようにしたものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところでこの従来のものでは、入浴検知後の追焚き温度が予め設定した設定温 度までである為、人によって好みが違い例えば最初に設定した設定温度より少し あつめ或は少しぬるめの追焚きを得たい時には、設定温度そのものを変更しなけ ればならず、湯張り後の追焚き温度が高過ぎ無駄になると共に、入浴設定時に設 定温度を数度高め或は低めに設定しておかなければならず、その操作が極めて煩 わしいものであった。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】

この考案はこの点に着目し上記欠点を解決する為、特にその構成を、給湯用熱 交換器を備えた給湯回路と、浴槽と風呂用熱交換器とを結ぶ風呂循環回路と、前 記給湯回路と風呂循環回路とを結ぶ湯張り回路とを備え、給湯用熱交換器により 加熱された湯を湯張り回路及び風呂循環回路を介して浴槽中に湯張りし、この湯 張り水位が設定水位に達したことを検知し湯張りを自動停止させると共に、自動 的に設定湯温まで風呂用熱交換器で追焚きする自動風呂装置に於いて、前記追焚 き終了後には入浴を監視し入浴を検知した時には、再び自動追焚きすると共にこ の追焚き温度をモ−ド選択スイッチによって予め選択可能としたものである。

【０００５】

【作用】

入浴設定時に希望追焚き設定温度を設定後、特殊風呂スイッチ３０を押圧し更 にモ−ド選択スイッチ３２で通常及びあつめ・ぬるめの追焚きモ−ドを選択すれ ば、湯張り後設定温度まで追焚きした後、入浴を監視し入浴を検知した場合には 、モ−ド選択スイッチ３２で選択された湯温即ち、通常モ−ドでは設定温度より ２℃高い湯温まで追焚きし、又あつめモ−ドでは設定温度より４℃高い湯温まで 追焚き、一方ぬるめモ−ドでは設定温度より１℃高い湯温まで追焚きするもので あり、好みに応じた入浴検知後の追焚きが出来、より快適な入浴が得られるもの であり、しかもその操作もモ−ド選択スイッチ３２によるモ−ド選択のみでワン タッチで極めて簡単に行えるものである。

【０００６】

【実施例】

次にこの考案に係る自動風呂装置について図面に示された好適な一実施例で説 明する。 １は風呂用熱交換器２と同一フィンに連結され１つのバ−ナ（図示せず）で加 熱される１缶２水路方式の給湯用熱交換器で、第１フロ−センサ３及び入水サ− ミスタ４を備え市水道と連結する入水管５と、加熱防止サ−モ６及び空焚電極７ 及び水比例弁８とを備えた出湯管９とによって給湯回路１０を構成するものであ る。

【０００７】 又給湯用熱交換器１途中には給湯温度を検知してバ−ナの燃焼を制御する出湯 サ−ミスタ１１が備えられている。 １２は浴槽１３と風呂用熱交換器２とを結ぶ往管で、浴槽１３内の水位を検知 する圧力式の水位センサ１４及び電動二方弁１５及び自吸式の循環ポンプ１６及 び風呂加熱防止サ−モ１７、風呂サ−ミスタ１８、フロ−スイッチ１９、電動三 方弁２０を備えており、復管２１と共に風呂循環回路２２を構成している。

【０００８】 ２３は上記電動三方弁２０によって通路を切替えられ風呂用熱交換器２をバイ パスし往管１２と復管２１を連通するバイパス回路である。 ２４は風呂循環回路２２の循環ポンプ１６吐出側と給湯回路１０の出湯管９と を連通し、給湯回路１０を利用して浴槽１３に湯張りを行う湯張り回路で、風呂 循環回路２２側から逆止弁２５、縁切弁２６、水電磁弁２７、第２フロ−センサ ２８を順に備えている。

【０００９】 次に第２図に示す制御回路のブロック図について説明すれば、２９は比較・演 算・記憶及び計時機能等を有したマイクロコンピュ−タで、入力側には快適入浴 を得ようとする時押圧する特殊風呂スイッチ３０、風呂の追焚き温度を設定する 湯温設定手段３１、入浴検知後の追焚きモ−ドを通常・あつめ・ぬるめの３段階 の中から選択するモ−ド選択スイッチ３２、浴槽１３の希望水位を設定する水位 設定手段３３、出湯サ−ミスタ１１及び水位センサ１４及び風呂サ−ミスタ１８ 及び第２フロ−センサ２８がそれぞれ接続されている。

【００１０】 又マイクロコンピュ−タ２９の出力側には、湯張り時水位センサ１４を浴槽１ ３側のみの連通とする電動二方弁１５及び循環ポンプ１６及びバ−ナの燃焼を制 御する燃焼制御回路３４及び湯張り時の湯水の通路をバイパス回路２３側に切替 える電動三方弁２０及び湯張り回路２４を開口する水電磁弁２７がそれぞれ接続 されている。

【００１１】 次にこの考案一実施例の作動について第３図のフロ−チャ−トに従って説明す る。 先ず湯温設定手段３１で追焚きの設定温度Ｔ₁及び水位設定手段３２で入浴希 望水位を設定した後特殊風呂スイッチ３０を押圧し、更にモ−ド選択スイッチ３ ２で希望モ−ドを選択すれば（ステップ３５）、ステップ３６に進み水位センサ １４で浴槽残水を検知し、設定水位までの湯張り量を算出する。

【００１２】 次にステップ３７で電動三方弁２０をバイパス回路２３側の連通に切替え風呂 用熱交換器２側を閉口すると共に、電動二方弁１５を閉口させた後水電磁弁２７ を開口することで、給湯回路１０から湯張り回路２４を介して風呂循環回路２２ へ向かう通路が構成されるものである。 そして、ステップ３８では出湯サ−ミスタ１１で湯温を検知しながら燃焼制御 回路３４でバ−ナを制御し設定温度Ｔ₁−1.5℃の湯温として浴槽１３に湯張りす るものである。

【００１３】 次にステップ３９で湯張り量がステップ３６で算出した水量となったかを第２ フロ−センサ２８が検知し、ＮＯでステップ３８に戻り又ＹＥＳでステップ４０ に進ものである。 そしてこのステップ４０では湯張り作動を停止させた後、循環ポンプ１６を駆 動させると共に電動三方弁２０を切替えて風呂用熱交換器２側と連通する本来の 風呂循環回路２２を構成して設定温度Ｔ₁までの追焚き運転を開始するものであ り、次に風呂サ−ミスタ１８によって上記追焚きによる風呂湯温が設定温度Ｔ₁ に達したかどうか判断するステップ４１に達し、ＹＥＳでステップ４２の追焚き 停止に進ものであり、通常の風呂自動運転ではこの後保温運転に入って終了する ものであるが、この特殊風呂運転では次の各ステップに進ものである。

【００１４】 即ちステップ４３に進んで先ず２５リットルの設定温度Ｔ₁の温水の追加湯張りを 行い浴槽１３をたっぷり湯量とし、そしてステップ４４でメロデ−を鳴らし入浴 可能を使用者に報知するものである。 その後ステップ４５で入浴を監視し浴槽１３水位が４ｃｍ上昇したかを水位セ ンサ１４で判断し、ＹＥＳでステップ４６に進み４ｃｍ上昇が４０秒間継続した かを判断し、即ち湯温の確認やかき混ぜでなく確かに入浴があったかどうかをこ の経過時間で判断してＹＥＳで、次のステップ４７に進みモ−ド選択スイッチ３ ２の選択モ−ドを読み込み、そのモ−ドに応じて次の各ステップに進むものであ る。

【００１５】 そしてモ−ド選択スイッチ３２を何等操作しないことで自動的に選択される通 常モ−ドでは、循環ポンプ１６を駆動させると共にバ−ナを最小火力で燃焼させ るステップ４８のゆっくり追焚きを開始させ、更にステップ４９で風呂サ−ミス タ１８が設定温度Ｔ₁より２℃高い所定温度Ｔ₂を検知するまでこの追焚きを継続 し、風呂サ−ミスタ１８が所定温度Ｔ₂検知のＹＥＳでステップ５０に進んでゆ っくり追焚きを停止し、その後はステップ５１の４時間の保温運転に入るもので ある。

【００１６】 又あつめモ−ド５２では、ステップ５３でゆっくり追焚きを開始し、そして風 呂サ−ミスタ１８が設定温度Ｔ₁より４℃高い所定温度Ｔ₃を検知したかをステッ プ５４で判断して、ＹＥＳでステップ５０に進んでゆっくり追焚きを停止し、次 にステップ５１の保温運転に進むものである。 一方ぬるめモ−ド５５では、ステップ５６でゆっくり追焚きを開始した後、風 呂サ−ミスタ１８が設定温度Ｔ₁より１℃高い所定温度Ｔ₄を検知したかをステッ プ５７で判断し、ＹＥＳでステップ５０、５１へと進み追焚きを停止及び保温運 転を行うものである。

【００１７】 従って入浴検知後の追焚き温度をモ−ド選択スイッチ３２のワンタッチ操作で 容易に変更出来るものであるから、入浴者の好みに応じた最適入浴が出来、しか も煩わしい操作もなく極めて簡単に設定可能であり、常に良好な入浴が得られる ものである。

【００１８】

【考案の効果】

要するにこの考案は、給湯用熱交換器１を備えた給湯回路１０と、浴槽１３と 風呂用熱交換器２とを結ぶ風呂循環回路２２と、前記給湯回路１０と風呂循環回 路２２とを結ぶ湯張り回路２４とを備え、給湯用熱交換器１により加熱された湯 を湯張り回路２４及び風呂循環回路２２を介して浴槽１３中に湯張りし、この湯 張り水位が設定水位に達したことを検知し湯張りを自動停止させると共に、自動 的に設定湯温まで風呂用熱交換器２で追焚きする自動風呂装置に於いて、前記追 焚き終了後には入浴を監視し入浴を検知した時には、再び自動追焚きすると共に この追焚き温度をモ−ド選択スイッチ３２によって予め選択可能としたものであ るから、入浴検知後の追焚き温度を予めモ−ド選択スイッチのワンタッチ操作で 、入浴者の好みに応じた温度に自由に変更出来、更に快適な入浴が実現出来るも のであり、又モ−ド選択スイッチによる温度選択は、設定温度を基準にして増減 幅が予め決められているので、モ−ドを選択するだけでの極めて簡単な操作で自 動的に温度設定され、操作の煩わしさがなく誰でも容易に快適入浴設定が行える ものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案一実施例を付した自動風呂装置の概略
構成図。

【図２】同制御回路の要部ブロック図。

【図３】同要部のフロ−チャ−ト。

【符号の説明】

１ 給湯用熱交換器 ２ 風呂用熱交換器 １０ 給湯回路 １３ 浴槽 ２２ 風呂循環回路 ２４ 湯張り回路 ３２ モ−ド選択スイッチ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 藍沢 直孝 新潟県三条市東新保７番７号 株式会社内 田製作所内 (72)考案者 原 喜久雄 新潟県三条市東新保７番７号 株式会社内 田製作所内 (72)考案者 中川 道夫 新潟県三条市東新保７番７号 株式会社内 田製作所内 (72)考案者 広川 敏雄 新潟県三条市東新保７番７号 株式会社内 田製作所内 (72)考案者 川村 祐一 新潟県三条市東新保７番７号 株式会社内 田製作所内 (72)考案者 佐藤 政人 新潟県三条市東新保７番７号 株式会社内 田製作所内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 給湯用熱交換器１を備えた給湯回路１０
   と、浴槽１３と風呂用熱交換器２とを結ぶ風呂循環回路
   ２２と、前記給湯回路１０と風呂循環回路２２とを結ぶ
   湯張り回路２４とを備え、給湯用熱交換器１により加熱
   された湯を湯張り回路２４及び風呂循環回路２２を介し
   て浴槽１３中に湯張りし、この湯張り水位が設定水位に
   達したことを検知し湯張りを自動停止させると共に、自
   動的に設定湯温まで風呂用熱交換器２で追焚きする自動
   風呂装置に於いて、前記追焚き終了後には入浴を監視し
   入浴を検知した時には、再び自動追焚きすると共にこの
   追焚き温度をモ−ド選択スイッチ３２によって予め選択
   可能とした事を特徴とする自動風呂装置。