JPH0413038Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は乗物、ロボツト及び鳥の形態に変化
する形態変化玩具に関する。

（従来技術） この種の形態変化玩具としては、従来、乗物か
らロボツトに形態変化するものが一般的であつ
て、さらに鳥の形態に変化させるものはほとんど
皆無であつた。

（考案の技術的課題） この考案は乗物、ロボツト及び鳥の形態に変化
させることのできる形態変化玩具を提案すること
を技術的課題とする。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決するため、この考案に係る形態
変化玩具は、下記構成の胴体部材とその両側に折
畳み展開自在に設けられた側部材とを備え、乗物
とロボツトと鳥の形状に変化することを特徴とす
る。

(イ) 乗物形状の胴体部材の前後両端にはそれぞれ
鳥及びロボツトの頭部部材が出没自在に設けら
れていること (ロ) 上記胴体部材の裏側には、鳥の翼部材を折畳
み、展開自在に設けるとともに、前車輪を有す
る車輪保持部材を形態変化時に後車輪側に移動
可能に設けたこと (ハ) 上記側部材はそれぞれ胴体部材の両側部に回
動自在に設けられた前後の部材から分割構成さ
れ、これら前後の各分割部材はそれぞれ展開時
にロボツトの腕部及び脚部を構成すること （考案の作用、効果） 上述の構成によつて、まず、乗物形状から鳥の
形状に形態を変化させるときは、胴体部材の裏側
から鳥の翼部材を展開し、胴体部材の前端から頭
部部材を出し、前車輪の車輪保持部材を後車輪側
に移動させる。これによつて、乗物から鳥の形状
に変化させることができる。

次に、乗物からロボツトに形態を変化させると
きは、胴体部材の後端からロボツト頭部部材を出
し、側部材の前後の分割部材をそれぞれ回動展開
してロボツトの腕部及び脚部を構成する。これに
よつてロボツト形状に変化させることができる。

（実施例） 以下、図面によつてこの考案の実施例について
説明する。

まず、第１図において符号Ａは乗物形状の形態
変化玩具を示す。この形態変化玩具Ａは、胴体部
材１とその両側に折畳み展開自在に設けられた側
部材２，２とを備えている。

第２図に示すように、胴体部材１の前後部には
収容部３が形成され、前端には乗物頭部材４を回
動自在に軸受するとともに、前部収容部３ａには
鳥の頭部５が出没自在に設けられ、後部収容部３
ｂにはロボツト頭部６が出没自在に設けられてい
る。また、胴体部材１の裏面には鳥の翼部材７が
回動自在に設けられている。該翼部材７は半分７
ａ，７ｂに折畳み展開して伸縮自在に構成されて
いる。さらに、胴体部材１の裏面には、両側に前
車輪８を有する車輪保持部材９が回動可能に軸受
されている。該保持部材９は回動することによつ
て乗物の前車輪８を所定の位置から後車輪側に移
動させることができる。

側部材２，２はそれぞれ胴体部材１の両側部に
回動自在に設けられた前後の部材２ａ、２ｂから
分割構成され、前部分割部材２ａ，２ｂは第１及
び第２の二つの連結リンク１０，１１を介して胴
体部材１の側部に連結されている。第１の連結リ
ンク１０の遊端は前部分割部材２ａの内側に回動
自在に軸受され、第２の連結リンク１１の遊端は
胴体部材１の側面にリンク１１の中心軸１１ａの
まわりに回動可能に連結されている。後部分割部
材２ｂは後車輪１２を有するとともに、スタビラ
イザ部材１３の半部分１３ａを回動自在に軸支
し、連結リンク１４を介して胴体部材１の後部両
側に張出し形成された翼部１ａの裏面に連結され
ている。

上述の構成の形態変化玩具Ａを乗物形状から鳥
形状に変化させるには、第３図に示されるよう
に、乗物頭部材４を回動した後、胴体部材１の裏
側から鳥の翼部材７を展開し、前車輪８を後車輪
１２側に移動させ、さらに胴体部材１の上端から
鳥の頭部５を出せばよい。これによつて、乗物か
ら鳥の形状に変化させることができる。

次に、乗物からロボツトに形態を変化させると
きは、上述と同様に前車輪８を後車輪１２側に移
動させ、第４図に示されるように、胴体部材１の
後端からロボツト頭部６を出し、側部材２，２の
後部分割部材２ｂをスタビライザ部材１３を後車
輪１２側に回動して（第２図の矢印方向に）、連
結リンク１４を介して側方に張出す。そして、前
部分割部材２ａはまず第２の連結リンク１１を矢
印のように180度回動させ、さらに該連結リンク
１１に対して第１の連結リンク１０及び前部分割
部材２ａがほぼ90度をなすようにして曲げる。こ
れにより、第５図に示すように上記頭部６及び胴
体部１がロボツトの頭部及び胴体部を、上記後部
分割部材２ｂ及び前部分割部材２ａがそれぞれロ
ボツトの腕部及び脚部を構成する。これによつて
ロボツト形状を得ることができる。

なお、上記各構成部材を上述と逆に畳んでゆけ
ば、ロボツト又は鳥の形状から乗物形状に変化さ
せることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る形態変化玩具Ａの乗物
状態における斜視図、第２図は上記形態変化玩具
の要部の分解斜視図、第３図は鳥形状に変化した
状態の斜視図、第４図は変化の過程を示す斜視図
であり、第５図はロボツト形状に変化した状態の
斜視図である。 符号、Ａ……形態変化玩具、１……胴体部材、
２……側部材、４……乗物頭部材、５……鳥の頭
部、６……ロボツト頭部、７……翼部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 下記構成の胴体部材とその両側に折畳み展開自
   在に設けられた側部材とを備え、乗物とロボツト
   と鳥の形状に変化することを特徴とする形態変化
   玩具。 (イ) 乗物形状の胴体部材の前後両端にはそれぞれ
   鳥及びロボツトの頭部部材が出没自在に設けら
   れていること (ロ) 上記胴体部材の裏側には、鳥の翼部材を折畳
   み、展開自在に設けるとともに、前車輪を有す
   る車輪保持部材を形態変化時に後車輪側に移動
   可能に設けたこと (ハ) 上記側部材はそれぞれ胴体部材の両側部に回
   動自在に設けられた前後の部材から分割構成さ
   れ、これら前後の各分割部材はそれぞれ展開時
   にロボツトの腕部及び脚部を構成すること。