JPH0412771Y2 - - Google Patents

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JPH0412771Y2
JPH0412771Y2 JP4440086U JP4440086U JPH0412771Y2 JP H0412771 Y2 JPH0412771 Y2 JP H0412771Y2 JP 4440086 U JP4440086 U JP 4440086U JP 4440086 U JP4440086 U JP 4440086U JP H0412771 Y2 JPH0412771 Y2 JP H0412771Y2
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JP
Japan
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brush
brush holder
commutator
compression coil
coil spring
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Description

【考案の詳細な説明】 〓産業上の利用分野〓 本考案は回転電機のブラシの保持装置に係り、
特にブラシホルダ内に保持された圧縮コイルばね
によつてブラシを整流子に圧着するようにしたブ
ラシの保持装置に関する。
〓考案の概要〓 本考案は、整流子の軸線方向または円周方向の
少なくとも一方の方向において、ブラシホルダ内
に両側に傾斜部を形成し、これらの傾斜部によつ
て圧縮コイルばねの端部を一方の方向に対してセ
ンタリングして受けるようにしたものであつて、
これによつてブラシの偏摩耗を防止するようにし
たものである。
〓従来の技術〓 例えば直流モータにおいては、ロータコイルに
対して電流を供給するとともに、この電流を回転
位置に応じて切換える必要がある。そこでロータ
に整流子を設けるとともに、整流子に圧着するよ
うに固定側にブラシを設けるようにしており、こ
のブラシを圧縮コイルばねによつて押圧して整流
子に圧着するようにしている。
〓考案が解決しようとする問題点〓 ところがブラシを押圧する圧縮コイルばねはそ
の大きさがブラシよりも小さくなつているため
に、ブラシホルダ内において安定な姿勢で所定の
位置に保つことが困難であつて、その位置やある
いは姿勢が簡単に変化してしまう。従つて圧縮コ
イルばねがブラシを押す押圧力が変化したり、そ
の方向が変化したりし、これによつてブラシが偏
摩耗を起こすことになる。
本考案はこのような問題点に鑑みてなされたも
のであつて、圧縮コイルばねの姿勢やあるいは位
置の変化によるブラシの偏摩耗を防止するように
した回転電機のブラシの保持装置を提供すること
を目的とするものである。
〓問題点を解決するための手段〓 本考案は、ブラシホルダ内に保持された圧縮コ
イルばねによつてブラシを整流子に圧着するよう
にした装置において、整流子の軸線方向または円
周方向の少なくとも一方の方向において、前記ブ
ラシホルダ内に両側に傾斜部を形成し、これらの
傾斜部によつて前記圧縮コイルばねの端部を前記
一方の方向に対してセンタリングして受けるよう
にしたものである。
〓作用〓 従つて本考案によれば、ブラシホルダ内に形成
された両側の傾斜部によつて圧縮コイルばねの先
端部がセンタリングされることになり、これによ
つて圧縮コイルばねの姿勢をほぼ一定の状態に保
持するとともに、圧縮コイルばねがブラシホルダ
内で移動することを防止し、これによつてブラシ
に対して与える押圧力を安定に保持することが可
能になる。従つてブラシの偏摩耗が防止されるこ
とになる。
〓実施例〓 以下本考案を図示の一実施例につき説明する。
第2図は本考案の一実施例に係る整流子を備える
直流モータの全体を示すものであつて、この直流
モータは円筒状をなすケーシング10を備えてい
る。このケーシング10はステータヨークを兼用
するとともに、その前端側および後端側にそれぞ
れ形成されている開口は、フロントブラケツト1
1とリヤブラケツト12とによつて閉じられるよ
うになつている。そしてこれらのブラケツト1
1,12は連結ボルト13を介してケーシング1
0に固定されるようになつている。そしてこのケ
ーシング10の内周側にはステータコア14が取
付けられるとともに、ステータコア14にはステ
ータコイル15が巻装されるようになつている。
上記ケーシング10の中心部には回転軸16が
配されており、フロントブラケツト11およびリ
ヤブラケツト12にそれぞれボールベアリング1
7,18を介して回転可能に支持されている。そ
して回転軸16にはロータコア19が固着される
とともに、このコア19には電機子コイルを構成
するロータコイル20が巻装されている。このコ
イル20には、ブラシ21および整流子22を介
して外部から電流が供給されるようになつてい
る。
つぎに上記ブラシ21の保持のための構造につ
いて説明すると、リヤブラケツト12の内周側に
は支持板23が取付けられるようになつており、
さらにこの支持板23には絶縁基板24が取付け
られるようになつている。そして絶縁基板24は
第3図および第5図に示すように、さらに保持板
25を保持するようになつている。そしてこの保
持板25は合成樹脂成形体から形成されるととも
に、第3図、第5図、および第6図に示すように
ブラシホルダ26を備えている。
このブラシホルダ26内に上記ブラシ21が収
納されており、しかもブラシホルダ内に保持され
たばね28によつて押圧されるようになつてい
る。そしてこのブラシホルダ26内に保持されて
いるブラシ21はリード線を構成するピツグテー
ル29と接続されるとともに、ピツグテール29
はブラシホルダ26の切込み27から引出され、
保持板25の端子30と接続されている。そして
この端子30には電源コード31が接続されるよ
うになつている。
保持板25に形成されているブラシホルダ26
はその底部が開放されており、ブラシホルダ26
の底部は絶縁基板24によつて構成されるように
なつている。絶縁基板24はその底部と対応する
位置の側部に、第1図および第4図に示すよう
に、位置決め用リブ32を備えており、このリブ
32によつてブラシホルダ26内のブラシ21の
位置決めを行なうようになつている。さらにこの
基板24上には、ブラシホルダ26と対応する位
置に傾斜した突部33が形成されるようになつて
いる。この突部33はブラシホルダ26の上面の
奥の部分に形成された別の突部34と対向するよ
うになつている。またブラシホルダ26の先端部
には第6図に示される段部35が形成されてお
り、これによつてブラシ21をブラシホルダ26
に挿入する動作を容易にするようにしている。
以上のような構成において、第2図に示すステ
ータコイル15に通電を行なつて励磁するととも
に、ブラシ21および整流子22を介してロータ
コイル20に通電を行なうと、電流が流れるロー
タコイル20がステータコイル15によつて形成
される磁場の中で回転力を受け、これによつてロ
ータコイル20を保持するロータコア19が回転
することになる。この回転は回転軸16を通して
取出すことが可能になり、モータとしての動作を
行なうことになる。
上記ロータコイル20への電流の切換えを行な
う整流子22と接触するブラシ21は、第1図、
第3図〜第6図に示すブラシホルダ26内に摺動
可能に保持されるとともに、このブラシホルダ2
6の奥の部分の挿入されたばね28によつて弾性
的に押圧されるようになつており、これによつて
整流子22に接触して電流の切換えを行なうよう
にしている。そしてブラシ21を押圧するばね2
8の先端部は、特に第1図および第6図に示すよ
うに、ブラシホルダ26の上部に形成された傾斜
部34と絶縁基板24の上面に形成された傾斜部
33とによつて挟着されるようにして受けられて
いる。
従つてこのような構成によれば、ばね28がブ
ラシホルダ26内においてほぼ一定の姿勢をとる
とともに、その位置が変化することがなくなる。
従つてばね28は常に正しい姿勢でブラシ21の
中心部を押すような力を発生することになり、こ
れによつてブラシ21の偏摩耗を防止することが
可能になる。しかも一方の傾斜した突部33は絶
縁基板24に形成されるようになつているため
に、この突部33が絶縁基板24と保持板25の
結合の際の位置決め手段として作用することにな
る。
さらに本実施例に係るブラシ21の保持装置に
よれば、ブラシホルダ26の上面であつて先端側
の部分に第1図および第6図に示すように段部3
5が形成されている。従つてこの段部35によつ
てブラシホルダ26の先端側の肉厚が薄くなるこ
とになる。従つて第6図に示すように、指でブラ
シ21を押さえてブラシホルダ26内に挿入する
際に、その作業をより容易に行なうことが可能に
なり、これによつてブラシ21の組立ての作業性
を改善することが可能になる。従つてブラシ21
の偏摩耗が防止されるばかりでなく、組立て性に
おいてすぐれたブラシの保持装置を提供すること
が可能になる。
〓応用例〓 以上本考案を図示の一実施例につき述べたが、
本考案は上記実施例によつて限定されることな
く、本考案の技術的思想に基いて各種の変更が可
能である。例えば上記実施例においては、傾斜し
た突部33,34は整流子22の軸線方向におい
てブラシホルダ26の両側に設けられるようにな
つているが、円周方向にこれらの突部を設けるよ
うにしてもよく、さらには軸線方向と円周方向の
両方向の両側に傾斜部を形成するようにしてもよ
い。
〓考案の効果〓 以上のように本考案は、整流子の軸線方向また
は円周方向の少なくとも一方の方向において、ブ
ラシホルダ内に両側に傾斜部を形成し、これらの
傾斜部によつて圧縮コイルばねの端部を一方の方
向に対してセンタリングして受けるようにしたも
のである。従つてこのような構成によれば、傾斜
部によつて圧縮コイルばねを正しい姿勢で保持し
ながらブラシを所定の方向に押圧することが可能
になり、これによつてブラシの偏摩耗を防止する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るブラシの保持
装置を示す一部を破断した要部外観斜視図、第2
図はこのブラシの保持装置を備える直流モータの
一部を破断した正面図、第3図はブラシの保持装
置の正面図、第4図は絶縁基板の正面図、第5図
はブラシの保持装置の分解斜視図、第6図はブラ
シホルダの縦断面図である。 なお図面に用いた符号において、21……ブラ
シ、22……整流子、24……絶縁基板、25…
…保持板、26……ブラシホルダ、28……ば
ね、33,34……傾斜した突部である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ブラシホルダ内に保持された圧縮コイルばねに
    よつてブラシを整流子に圧着するようにした装置
    において、整流子の軸線方向または円周方向の少
    なくとも一方の方向において、前記ブラシホルダ
    内に両側に傾斜部を形成し、これらの傾斜部によ
    つて前記圧縮コイルばねの端部を前記一方の方向
    に対してセンタリングして受けるようにしたこと
    を特徴とする回転電機のブラシの保持装置。
JP4440086U 1986-03-25 1986-03-25 Expired JPH0412771Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4440086U JPH0412771Y2 (ja) 1986-03-25 1986-03-25

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4440086U JPH0412771Y2 (ja) 1986-03-25 1986-03-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62159144U JPS62159144U (ja) 1987-10-09
JPH0412771Y2 true JPH0412771Y2 (ja) 1992-03-26

Family

ID=30862175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4440086U Expired JPH0412771Y2 (ja) 1986-03-25 1986-03-25

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JP (1) JPH0412771Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62159144U (ja) 1987-10-09

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