JPH0742222Y2 - 直流モ−タ - Google Patents

直流モ−タ

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JPH0742222Y2
JPH0742222Y2 JP1986110793U JP11079386U JPH0742222Y2 JP H0742222 Y2 JPH0742222 Y2 JP H0742222Y2 JP 1986110793 U JP1986110793 U JP 1986110793U JP 11079386 U JP11079386 U JP 11079386U JP H0742222 Y2 JPH0742222 Y2 JP H0742222Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
commutator
armature coil
groove
segments
ring
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1986110793U
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English (en)
Other versions
JPS6317559U (ja
Inventor
勉 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sawafuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Sawafuji Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は直流モータに係り、特に電機子コイルに供給さ
れる電流を整流子を用いて回転角に応じて切換えるよう
にした直流モータに関する。
〔考案の概要〕
本考案は、整流子のセグメント間を溝加工して分割した
後に電機子コイル側にリングを取付けるようにしたもの
であって、これによって電機子コイルに含浸されるワニ
スがセグメント間の溝に侵入しないようにしたものであ
る。
〔従来の技術〕
一般に直流モータにおいては、電機子コイルに加えられ
る駆動電流をブラシと整流子とを用いて切換えるように
している。整流子は絶縁基体上に形成された導体を溝加
工することによってセグメントに分割し、このような整
流子を回転させながらブラシと摺接させて電流の切換え
を行なうようにしている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
このような整流子は、ハイマイカ防止策として、セグメ
ント間をカッタによってアンダカットして取除くように
していた。このようなアンダカットを電機子コイル側ま
で完全に行なうと、これによって生じた溝を通して電機
子コイルに供給されたワニスが分割溝内に侵入すること
になる。このようなワニスは整流子と摺接するブラシの
異常摩耗の原因になる。このようなワニスの溝への侵入
を防止するためには、溝加工を途中で止めればよいが、
このようにすると整流子が長さ的に不利になるばかりで
なく、大きな直径のカッタを用いることができなくな
り、これによって加工性が悪化するという問題がある。
本考案はこのような問題点に鑑みてなされたものであっ
て、大きな直径のカッタを用いて溝加工を行なうことが
できるばかりでなく、電機子コイルに含浸されるワニス
が整流子の分割溝内に流入しないようした整流子を有す
る直流モータを提供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、電機子コイルに供給される電流を整流子を用
いて回転角に応じて切換えるようにした直流モータにお
いて、 前記整流子のセグメント間に前記整流子の外周面上にお
いてその全長に及び一定の深さの溝を形成し、前記溝に
よって前記整流子をセグメント毎に分割するとともに、 前記セグメント間の溝よりも深い段部を前記整流子の電
機子コイル側の端部に形成し、前記整流子よりも大きな
直径のリングを前記溝加工の後に前記段部に嵌着させて
取付けるようにし、 しかも前記セグメント間の溝と対応するように前記リン
グの外周面上に放射状に複数の突部を設け、前記整流子
の各セグメントの電機子コイル側の端部に連設されてい
るフックが隣接する前記突部間に受入れられた状態で電
機子コイルの線材の端末と接続されるようにしたことを
特徴とする直流モータに関するものである。
〔作用〕
従って本考案によれば、大きな直径のカッタによって整
流子の外周面上でその全長にわたってセグメント間の溝
加工を行なった後に、電機子コイル側の段部にリングを
取付けるとともに、このリングの外周面上の互いに隣接
する突部間に上記各セグメントの電機子コイル側の端部
に連設されているフックを隣接する突部間に導入した状
態で電機子コイルの線材の端末と接続することによって
整流子が組立てられる。そして電機子コイルにワニスを
含浸させる際に、このワニスがセグメントの溝内に流入
することが上記リングによって阻止される。
〔実施例〕
以下本考案を図示の一実施例につき説明する。第3図お
よび第4図は本考案の一実施例に係る直流モータを示す
ものであって、このモータは合成樹脂成形体から成るフ
ロントブラケット10を備えており、このブラケット10に
よってビスを介してヨークを構成するカップ状のケース
12が支持されている。ケース12の内周面にはマグネツト
13が固着されており、ステータを形成している。マグネ
ツト13の内側にはロータコア14が配されており、回転軸
15に固着され、この軸15とともに回転するようになって
いる。そしてロータコア14にはコイル16がボビン17を介
して巻装されるようになっている。
ロータコア14に巻装された電機子コイル16は整流子18と
接続されるとともに、整流子18がブラシ19と摺接するよ
うになっている。ブラシ19はブラシホルダ20によって摺
動可能に支持されており、しかもブラシホルダ20内には
スプリング21が配されている。このスプリング21はブラ
シ19を整流子18に押圧するようになっている。従ってロ
ータコイル16の回転に応じて電流の切換えが行なわれる
ことになる。
上記ブラシホルダ20によって保持されるブラシ19には第
4図に示すようにピッグテール24が接続されるようにな
っている。そして一方のブラシ19と接続されているピッ
グテール24にはブレーカ25が接続されるとともに、この
ブレーカ25を介して外部電線26と接続されるようになっ
ている。これに対してもう1つのブラシ19のピッグテー
ル24は絶縁基板27上の端子28を介して外部電線26と接続
されるようになっている。また絶縁基板27には上記ピッ
グテーブル24を受入れるための切込み29が形成されるよ
うになっている。
以上のような構成において、ブラシ19および整流子18を
通して電機子コイル16に通電を行なうと、これによって
モータが回転することになり、このモータの回転は、フ
ロントブラケット10の前端側に突出している回転軸15に
よって取出されることになる。そして電機子コイル16に
供給される電流は、上記ブラシ19と摺接する整流子18に
よって切換えられるようになっている。
このように電機子コイル16に加えられる電流の切換えを
行なうための整流子18は、第1図および第2図に示すよ
うに、円柱状の絶縁基体32から構成されている。そして
基体32の中心部には回転軸15が挿入される貫通孔33が形
成されるとともに、その外周側には導体34が設けられて
いる。この導体34は例えば銅から形成されるとともに、
カッタ35を用いてセグメント間の溝加工を行なうように
しており、これによって溝36で分割されたセグメントが
形成されるようになっている。なお導体34の溝36によっ
て分割された各セグメントはそれぞれフック37を有して
おり、このフック37が上記電機子コイル16の線材の端末
と接続されるようになっている。そしてカッタ35による
溝加工を終った後に、一端の段部38には合成樹脂成形体
から成るリング39が装着されるようになっている。この
リング39は突部40間で上記フック37を受入れるようにな
っており、しかもこのリング39自身が電機子コイル16に
含浸されるワニスの流れを止めるようになっている。
このように本実施例に係る直流モータによれば、整流子
18のセグメント間の溝加工をカッタ35によって行った後
に、段部38にリング39を装着するようにしている。従っ
て絶縁基板32の軸線方向の全長に亙って溝加工を行なう
ことが可能になり、溝加工を途中で止める必要がなくな
る。これによって整流子18が長さ的に有利になるばかり
でなく、大きな直径のカッタ35を利用することが可能に
なり、加工性を改善することが可能になる。しかも電機
子コイル16に含浸されるワニスが整流子18側に流れるの
を、段部38に係合されたリング39によって防止すること
が可能になり、これによって整流子18と摺接するブラシ
19の異常摩耗を防止することが可能になる。またこのリ
ング39の突部40によって整流子18の各セグメントのフッ
ク37の位置規制を行なうことが可能になる。なおリング
39は段部38に圧入されるようになっているが、さらに接
着剤等によって固定するようにしてもよい。
〔考案の効果〕
以上のように本考案は、整流子のセグメント間に整流子
の外周面上においてその全長に及び一定の深さの溝を形
成し、上記溝によって整流子をセグメント毎に分割する
とともに、セグメント間の溝よりも深い段部を整流子の
電機子コイル側の端部に形成し、整流子よりも大きな直
径のリングを上記溝加工の後に段部に嵌着させて取付け
るようにし、しかもセグメント間の溝と対応するように
リングの外周面上に放射状に複数の突部を設け、整流子
の各セグメントの電機子コイル側の端部に連設されてい
るフックが隣接する突部間に受入れられた状態で電機子
コイルの線材の端末と接続されるようにしたものであ
る。
従ってこのような整流子を備える直流モータによれば、
この整流子の外周面上においてその全長にわたってセグ
メントの溝加工を大きな直径のカッタを用いて行なうこ
とが可能になり、これによってセグメントの溝加工の加
工性が大幅に改善されることになる。また電機子コイル
に含浸されたワニスが整流子側に流動するのを電機子コ
イル側の段部に取付けられたリングによって阻止するこ
とが可能になり、ワニスが整流子の外周面上に付着する
ことによるブラシの異常摩耗が防止される。
また整流子の各セグメントの電機子コイル側の端部に連
設されているフックがリングの外周面上に放射状に設け
られている突部間に受入れられた状態で電機子コイルの
線材の端末と接続されるようになっているために、上記
リングの外周面上の突部が隣接するコイルの端末が互い
に干渉されるのを防止し、これによってコイルの端末の
接続作業の合理化が図られるとともに、電機子コイルの
端末の短絡が防止されることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る直流モータの整流子の
拡大断面図、第2図は同分解斜視図、第3図は直流モー
タの全体の構造を示す縦断面図、第4図はフロントブラ
ケットの正面図である。 なお図面に用いた符号において、 16……電機子コイル 18……整流子 19……ブラシ 34……導体 35……カッタ 36……溝 37……フック 38……段部 39……リング 40……突部 である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電機子コイルに供給される電流を整流子を
    用いて回転角に応じて切換えるようにした直流モータに
    おいて、 前記整流子のセグメント間に前記整流子の外周面上にお
    いてその全長に及び一定の深さの溝を形成し、前記溝に
    よって前記整流子をセグメント毎に分割するとともに、 前記セグメント間の溝よりも深い段部を前記整流子の電
    機子コイル側の端部に形成し、前記整流子よりも大きな
    直径のリングを前記溝加工の後に前記段部に嵌着させて
    取付けるようにし、 しかも前記セグメント間の溝と対応するように前記リン
    グの外周面上に放射状に複数の突部を設け、前記整流子
    の各セグメントの電機子コイル側の端部に連設されてい
    るフックが隣接する前記突部間に受入れられた状態で電
    機子コイルの線材の端末と接続されるようにしたことを
    特徴とする直流モータ。
JP1986110793U 1986-07-18 1986-07-18 直流モ−タ Expired - Lifetime JPH0742222Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986110793U JPH0742222Y2 (ja) 1986-07-18 1986-07-18 直流モ−タ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986110793U JPH0742222Y2 (ja) 1986-07-18 1986-07-18 直流モ−タ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6317559U JPS6317559U (ja) 1988-02-05
JPH0742222Y2 true JPH0742222Y2 (ja) 1995-09-27

Family

ID=30990125

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JP1986110793U Expired - Lifetime JPH0742222Y2 (ja) 1986-07-18 1986-07-18 直流モ−タ

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JP3019861B2 (ja) * 1988-09-05 2000-03-13 松下電器産業株式会社 小形直流電動機の整流子

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JPS6317559U (ja) 1988-02-05

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