JPS6233498Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、支承プレート、ブラシ保持器、ブラ
シ、及び電流案内棒を有しており、支承プレート
が少なくとも２組のブラシ保持器を支承し、ブラ
シ保持器がブラシをばね負荷した状態で保持し、
ブラシのプラスブラシが電流案内棒によつて接続
されている電気機械用のブラシ保持装置に関す
る。既にこのようなブラシ保持装置は公知であ
り、この場合支承プレートが電気を通す材料から
成つており、支承プレートに固定されるブラシ保
持器が絶縁性のプラスチツクから形成されてい
る。この場合には、自動車の過酷な運転に際しプ
ラスチツクから成るブラシ保持器内への湿気の侵
入によつて、ブラシ保持体のプラスチツク並び
に、たいてい焼結物から製造されたブラシが分解
させられてしまう。さらに、プラスチツク製のブ
ラシ保持器は熱に対する要求を十分に満たすもの
ではない。

さらに、絶縁した支承リングをブラシ保持装置
に使用し、金属製のブラシ保持器を支承リングの
長孔内に案内してねじによつて保持することは公
知である。プラス・ブラシは絶縁した接続ケーブ
ルによつて接続されており、接続ケーブルの端部
は接続部分を備えかつ所属のブラシ保持器にねじ
固定されている。押付けばねはコイルばねとして
構成され、所属の旋回可能なレバーを介して、も
つぱらブラシ保持器に案内されたそれぞれのブラ
シに作用している。このようなブラシ保持装置
は、個別部品の数の多さに基づきもはや経済的な
大量自動生産に適さない。それに加えて、この公
知のブラシ保持装置はブラシを十分に揺なく案内
するものではない。

これに対して、本考案の実用新案登録請求の範
囲第１項記載の特徴を有するブラシ保持装置は、
利点として、絶縁性のプラスチツクから成る支承
プレートにあらかじめ自動的に組付け可能な構成
ユニツトを成している。さらに、すべての構成部
分が特別な固定部材を用いることなしに支承プレ
ートに取外し可能にしかも揺なく差込まれあるい
は嵌込まれ、経済的な大量生産が可能である。ブ
ラシを、支承プレートにブラシの押付けばねによ
つて保持された金属製のブラシ保持器内に案内し
ていることも利点である。

本考案の有利な実施態様が実用新案登録請求の
範囲第２項以下に記載してある。

次に図面につき本考案の実施例を説明する。

ブラシ保持装置は、絶縁性のプラスチツクから
成形された支承プレート１を有している。この支
承プレート１は中心孔２を有しており、この中心
孔を貫通して内燃機関用の始動装置の始動電動機
４の整流子３が突出している。支承プレート１に
は各ブラシ保持器７のための切り欠き５および６
が形成されている。これらの切り欠き５および６
には、支承プレート１の下面８側で所属の凹所９
もしくは１０が続いている。

ほぼ方形の横断面を有する金属製の４つのブラ
シ保持器７は狭幅側に曲げ出された２つの突出部
１１および１２を有しており、これらの突出部の
先端部はブラシ保持器７の狭幅側に対してほぼ平
行にかつ半径方向外側に向かつて曲げられフツク
を形成している。各ブラシ保持器７の広幅側に
は、整流子３に向つて開くスリツト１３が形成さ
れており、このスリツト１３からは炭素ブラシ１
５−以下たんにブラシ１５と呼ぶ−のより線１４
が導出されている。ブラシ１５はその全長にわた
つてブラシ保持器７内に案内されている。さら
に、ブラシは、一方の端面で整流子３に接し、か
つ他方の端面で押付けばね１６の一端部に接して
おり、押付けばね１６自体は同様にブラシ保持器
７内に収納されている。このために、ブラシ保持
器７は整流子３と反対側の端部に２つの案内条辺
１７および１８を備えている。案内条片１７およ
び１８は円筒状の横断面を有する螺旋形の押付け
ばね１６の外周に適合させられており、これによ
つて円筒形の押付けばね１６が方形のブラシ１５
に定心されている。案内条片１７および１８の端
部は押付けばね１６の、ブラシ保持器７から突出
する端部の回りで折曲げられている。各ブラシ保
持器７の突出部１１および１２を支承プレート１
の切り欠き５および６を通つて突出している。押
付けばね１６がブラシ保持器７を半径方向で整流
子３から引き離す方向に押して、切り欠き５およ
び６を通つて突出する突出部１１および１２の折
曲げられた先端部が支承プレート１の下面８の凹
所９もしくは１０内に入り込んでおり、これによ
つてブラシ保持器７が支承プレート１に保持され
ている。

支承プレート１の下面８には、並んで位置する
２つ（１対）の切り欠き５、６の範囲に二又状の
２つの保持体１９が形成されている。被覆してい
ない材料から成る電流案内棒２０がほぼＵ字形に
曲げられている。この電流案内棒２０は保持体１
９内に係止されている。電流案内棒２０の扁平に
された端部は、支承プレート１の相対する２つの
側部の側方の切り欠き２１および２２内で終わつ
ている。Ｕ字形の電流案内棒２０の背部は側方へ
支承プレート１を越えて突出し、かつ扁平な接続
部分２３を有している。電流案内棒２０は図示の
実施例では横断面円形の安価な線材から成つてい
るが、別の横断面を有していてもよい。

支承プレート１の、ブラシ保持器７を支持する
側面２４には、ブラシ保持器７を側方で案内する
ための突出するウエブ２５のほかに二又状の４つ
の保持体２６が形成されている。これらの保持体
２６は各ブラシ保持器７の、ブラシ１５に接続さ
れるより線１４のためのスリツト１３を備えた側
部の近くに配置されている。保持体２６内には所
属のブラシ１５のより線１４がはめ込まれてい
る。向かい合う２つのプラスブラシ１５のより線
端部は切り欠き２１もしくは２２内に突出し、そ
こで抵抗溶接によつて電流案内棒２０の端部に固
定されている。別の両方のマイナスブラシ１５の
より線端部は抵抗溶接によつて所属の接続部分２
７もしくは２８に固定されている。接続部分２７
および２８はＵ字形に構成され、かつ背部から垂
直に曲げ出された連結部材２９を備えている。こ
の連結部材２９には所属のより線１４が溶接され
ている。Ｕ字形の接続部分２７および２８のそれ
ぞれ一方の脚部には穴３０が形成されている。こ
の穴３０は接続部分２７および２８の他方の脚部
に設けられたねじ孔３１と整合している。この場
合、連結部材２９の曲げ出された方の脚部がねじ
孔３１を備えている。支承プレート１は少なくと
も下面８にリブ３２を備えており、このリブは接
続部分２７および２８のための取り付け補助部分
として役だつ。支承プレート１にはリブ３２間に
接続部分２７もしくは２８のための固定穴３３が
形成されている。接続部分２７および２８は、そ
れぞれの穴３０およびねじ孔３１と固定穴３３と
を整合させるように側方から支承プレート１に差
しはめられている。

このように構成されたブラシ保持装置は、自動
的に前もつて組み立てられ、すべてのブラシを既
に接続した完全な１つの構成ユニツトを形成す
る。このような構成ユニツトは始動電動機４の励
磁巻線の電流接続部３４に接続するだけでよい。
このために、電流接続部３４は電流案内棒２０の
接続部２３に抵抗溶接によつて固定されている。
この構成ユニツトにはカバーキヤツプ３５が被せ
られ、ねじ３６を用いて支承プレート１の接続部
分２７および２８に固定されている。このカバー
キヤツプ３５は、それ自体公知の形式（図示せ
ず）で始動電動機４のケーシングに固定されてい
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるブラシ保持装置の、第２
図の−線に沿つた縦断面図、第２図は第１図
の−線に沿つた横断面図、第３図は第１図の
矢印方向から見たブラシ保持装置の側面図、第
４図は第３図の−線に沿つた支承プレートの
断面図である。 １……支承プレート、２……中心孔、３……整
流子、４……始動電動機、５，６……切り欠き、
７……ブラシ保持器、８……下面、９，１０……
凹所、１１，１２……突出部、１３……スリツ
ト、１４……より線、１５……炭素ブラシ、１６
……押付けばね、１７，１８……案内条片、１９
……保持体、２０……電流案内棒、２１，２２…
…切り欠き、２３……接続部、２４……側面、２
５……ウエブ、２６……保持体、２７，２８……
接続部分、２９……連結部材、３０……穴、３１
……ねじ孔、３２……リブ、３３……固定穴、３
４……電流接続部、３５……カバーキヤツプ、３
６……ねじ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 支承プレート１、ブラシ保持器７、ブラシ１
   ５、及び電流案内棒２０を有しており、支承プ
   レート１が少なくとも２組のブラシ保持器７を
   支承し、ブラシ保持器７がブラシ１５をばね負
   荷した状態で保持し、ブラシ１５のプラスブラ
   シが電流案内棒２０によつて接続されている電
   気機械用のブラシ保持装置において、 支承プレート１はプラスチツクから成つてい
   て、ブラシ保持器７の突出部１１，１２のため
   の切欠き５，６と、ブラシ１５のプラスブラシ
   の電流案内棒２０のための保持体１９及びブラ
   シ１５に接続されるより線１４のための保持体
   ２６とを有しており、 ブラシ保持器７は側壁に突出部１１，１２を
   有しており、 該突出部１１，１２は先端部が電気機械の軸
   線の半径方向外側に向いたフツクとして構成さ
   れており、 電流案内棒２０は被覆してない材料から成つ
   ていて、扁平な接続部２３を有しており、 ブラシ１５のマイナスブラシのより線１４の
   接続部２７，２８は支承プレート１の固定穴３
   ３の区分に配置されており、 ブラシ保持器７の突出部１１，１２はブラシ
   保持器７を支承プレート１に支承するために支
   承プレート１の切欠き５，６内に電気機械の軸
   線の半径方向に移動可能に突入し、フツクで以
   て支承プレート１の下面８に接触していてかつ
   ブラシ１５の押付けばね１６によつて切欠き
   ５，６の側壁に押付けられており、 支承プレート１の下面８に一体成形された保
   持体１９は被覆してない電流案内棒２０を保持
   し、 同じく支承プレート１に一体成形された保持
   体２６はブラシ１５のより線１４を保持してい
   る電気機械用のブラシ保持装置。 ２ 支承プレート１の切り欠き５，６が突出部１
   １，１２を貫通させる孔と、この孔の、電気機
   械の軸線に対して半径方向外側に隣接して支承
   プレート１の下面８に形成された凹所９，１０
   とから成つており、ブラシ保持器７の突出部１
   １，１２のフツクが切り欠き５，６の凹所９，
   １０内に入り込んでいる実用新案登録請求の範
   囲第１項記載の、電気機械用のブラシ保持装
   置。 ３ ブラシ１５の押付けばね１６がコイルばねと
   して構成されている実用新案登録請求の範囲第
   １項記載の、電気機械用のブラシ保持装置。