JPH0412719B2 - - Google Patents

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JPH0412719B2
JPH0412719B2 JP60037025A JP3702585A JPH0412719B2 JP H0412719 B2 JPH0412719 B2 JP H0412719B2 JP 60037025 A JP60037025 A JP 60037025A JP 3702585 A JP3702585 A JP 3702585A JP H0412719 B2 JPH0412719 B2 JP H0412719B2
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JP
Japan
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formaldehyde
alkyl group
general formula
microorganisms
formula
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JP60037025A
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JPS61195694A (ja
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Genshi Suzuki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Publication date
Application filed by Idemitsu Kosan Co Ltd filed Critical Idemitsu Kosan Co Ltd
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明はα−位にスルフイド結合を有するスル
ホキシド類の製造方法に関する。このスルホキシ
ド類は医薬、農薬として有用であるほか、3−
(3′,4′−ジオキシフエニル)−L−アラニン
(Dopa)や種々のアルデヒド類の製造用原料とし
て用いられるものである。 (従来の技術) α−位にスルフイド結合を有するスルホキシド
類の製造方法としては、ホルムアルデヒドメルカ
プタール類に過酸化水素を作用させる方法(特開
昭49−30324号、同49−94647号)、アルデヒドメ
ルカプタール類に遷移金属酸化物の存在下、過酸
化水素を作用させる方法(特開昭50−13330号)
等の化学的合成方法が知られている。 (発明が解決しようとする問題点) 化学的合成方法は一般に副反応等により副生成
物が生じるほか、使用する溶媒等に起因して公害
問題が発生することがある。このように問題点の
ない微生物反応によるα−位にスルフイド結合を
有するスルホキシド類の製造方法は未だ知られて
いない。 (問題点を解決するための手段) 本発明は一般式 (式中、Rはアルキル基またはアリール基を示
し、R1は水素またはアルキル基を示す。)で表わ
されるホルムアルデヒドメルカプタール類をキヤ
ンデイダ属、トルロプシス属、ロドトルラ属、サ
ツカロミコプシス属、バチルス属、コリネバクテ
リウム属、シユードモナス属、メチロコツカス
属、メチロシヌス属、メチロシステイス属、メチ
ロモナス属およびメチロバクテリウム属の微生物
の中から選ばれた微生物により硫黄原子を選択的
に酸化して一般式 (式中、Rはアルキル基またはアリール基を示す
し、R1は水素またはアルキル基を示す。)で表わ
される化合物を製造することを特徴とするα−位
にスルフイド結合を有するスルホキシド類の製造
方法である。 本発明において原料として用いる一般式()
で表わされるホルムアルデヒドメルカプタール類
とては、たとえはCH3SCH2SCH3
C2H5SCH2SC2H5、(CH32CHSCH2SCH
(CH32、C4H8SCH2SC4H8 などがある。これら化合物は比較的安価な原料化
合物であるメルカプタン類とホルムアデヒドから
容易に製造することができる。 本発明では上記ホルムアルデヒドメルカプター
ル類に対して微生物を作用させ、該化合物の硫黄
原子を選択的に酸化して後記一般式()で表わ
されるα−位にスルフイド結合を有するスルホキ
シド類を製造するものである。ここで用いる微生
物としては各種のものがあり、たとえば(C.
pseudotropicalis)IAM4843、キヤンデイダ・ト
ロピカリス(C.tropicalis)IFO0589などのキヤ
ンデイダ属酵母;トルロプシス・コリキユローサ
(Toruiopsis colliculosa)IAM4426などのトル
ロプシス属酵母;ロドトルラ・ルブラ
(Rhodotorula rubra)AHU3243、同AHU3485、
ロドトルラ・マイヌータ(Rho.minuta)
AHU3296などのロドトルラ属酵母;などのトリ
コスポロン属酵母;AHU3110などのサツカロミ
セミ属酵母;サツカロミコプシス・リポリテイカ
(Saccharomycopsis lipolytica)IFO1209、同
IFO0746などのサツカロミコプシス属酵母;バチ
ルス・ズブチリス(Bacillus subtilis)IID1144
などのバチルス属細菌;コリネバクテリウム・エ
クイ(Corynebacterilm equi)IFO3730などの
コリネバクテリウム属細菌;シユードモナス・エ
スピー(Pseudononas sp.)ATCC19286、シユ
ードモナス・オレオボランス(Pseudomonas
oleovorans)ATCC29347などのシユードモナス
属細菌;メチロコツカス・カプシユラタス
(Methylococcus capsulatus)NCIB11132など
のメチロコツカス属細菌;メチロシヌス・トリコ
スポリウム(Methylosinus trichosporium)
NCIB11131などのメチロシヌス属細菌;メチロ
システイス・パルバム(Methylocystis
parvum)NCIB11129などのメチロジヌス属細
菌;メチロバクテリウム・オルガノフイラム
(Methylobacteium organophillum)
ATCC27886などのメチロバクテリウム属細菌等
を挙げることができる。 これら微生物の培地としては、これらが生育可
能な栄養物質等を含むものであればよく、炭素源
としてはメタン、灯油、軽油等の炭化水素;メタ
ノール、エタノール、グリセリン等のモノーある
いは多価−アルコール;グルコース、シユークロ
ース、マンノース等の糖などを単独でもしくは2
種以上を組合せて用いることができる。さらに、
硫酸アンモニウム、塩化アンモニムウ、硝酸アン
モニウム、肉エキス、ペプトン、酵母エキス等の
窒素源;リン酸水素カリウム、硫酸マグネシウ
ム、硫酸マンガン等の微量要素や生育促進物質等
を適宜加えて使用する。 培養は上記微生物が十分に生育、増殖しうるよ
うな条件で行なえばよく、特別な条件を設定する
必要はない。 一般式()で表わされるホルムアルデヒドメ
ルカプタール類は上記培地に適量をはじめから添
加してもよく、あるいは所定時間培養を行なつた
培養液に適量を加え、さらに培養を継続してもよ
い。また、培養期間中に間欠的もしくは連続的に
少量ずつ培養液に添加することもできる。さらに
は、上記微生物の培養液から菌体を分取したの
ち、これら化合物と接触させる等の方法を採用し
てもよい。この場合、微生物は目的とする酸化能
を有する限り生菌体、休止菌体、死菌体、固定化
菌体のいずれであつてもよい。なお、休止菌体、
固定菌体を用いる場合に、補酵素の一般式()
で表わされる化合物を効率よく製造するには、上
記微生物を好気的条件下、20〜50℃にて8〜48時
間培養したのち、培養液に一般式()で表わさ
れる化合物を加え、12〜72時間培養を継続するこ
とが望ましい。 上記方法によつて一般式()で表わされるα
−位にスルフイド結合を有するスルホキシド類が
得られる。一般式()で表わされる化合物の具
体例を以下に示す。 実施例 次に、本発明を実施例により詳しく説明する。 実施例 1〜7 肉エキス5g、ペプトン15g、塩化ナトリウム
5g、リン酸−水素カリウム5gを水道水1に
溶解後、塩酸にてPH6.0に調整した。次いで、こ
の液を500mlの坂口フラスコに50mlずつ分注し、
オートクレーブにて120℃、15分間殺菌した。こ
の培地にフイルターを用いて無菌的に濾過した軽
油0.5mlを加え、さらに第1表に示した菌をそれ
ぞれ1白金耳植菌した。これを30℃で48時間振と
う培養した後、ホルムアルデヒドジメチルメルカ
プタール0.5mMを加え、さらに24時間振とう培
養を続けた。 培養終了後、培養液を遠心分離して除菌したの
ち、液中のホルムアルデヒドジメチルメルカプタ
ール−S−オキシドをガスクロマトグラフイーに
より定量した。結果を第1表に示す。
【表】
【表】 実施例 8 実施例1と同様の方法で48時間培養したキヤン
デイダ・トロピカリスIFO0589の培養液50mlを
1000×Gで10分間遠心分離して集菌した。この菌
体に100mlの20mMリン酸バツフアー(PH6.8)を
加え、遠心分離して洗浄菌体を得、これに同じリ
ン酸バツフアーを加えて全量を10mlとした。次い
で、これにグルコース200mg、コハク酸ナトリウ
ム100mgおよびホルムアルデヒドメチルメルカプ
タール0.3mMを加えて30℃で24時間インキユベ
ーシヨンを行なつた。 その後、遠心分離にて除菌し、水相中のホルム
アルデヒドジメチルメルカプタール−S−オキシ
ドをガスクロマトグラフイーにより定量したとこ
ろ、その生成量は0.14mM、収率47%であつた。 実施例 9 実施例5において、ホルムアルデヒドジメチル
メルカプタールの代りにホルムアルデヒドジエチ
ルメルカプタール0.5mMを用いたこと以外は同
様にして行なつたところ、ホルムアルデヒドジエ
チルメルカプタール−S−オキシド0.32mM(収
率64%)を得た。 実施例 10 実施例1において、供試菌株をコリネバクテリ
ウム・エクイIFO3730としたこと以外は同様にし
て行なつた。その結果、ホルムアルデヒドジメチ
ルメルカプタール−S−オキシドの生成量は0.4
mM(収率94%)であつた。 実施例 11 実施例1において、供試菌株としてバチルス・
ズブチリスIID1144を用いたこと以外は同様にし
て行なつた。その結果、ホルムアルデヒドジメチ
ルカプタール−S−オキシドの生成量は0.07mM
(収率14%)であつた。 実施例 12 実施例1において、供試菌株としてシユードモ
ナス・オレオボランスATCC29347を用いたこと
以外は同様にして行なつた。 その結果、ホルムアルデヒドジメチルメルカプ
タール−S−オキシドの生成量は0.36mM(収率
72%)であつた。 実施例 13 ホイツテンベリー等の方法(J.Gen.
Microbiol.、61、205〜218頁(1970年)により培
地を調製した。 次いで、この培地50mlを含む滅菌した500mlフ
ラスコにメチロコツカス・カプシエラタス
(Methylococcus capsulatus)NCIB11132
(ATCC33009)株を接種した。さらに、該フラス
コ内に気相にメタンおよび空気からなる混合ガス
(体積比1:1)で置換し、気密に密閉し、45℃
にて2日間振とう培養を行なつた。 培養終了後、培養液を4℃にて4600×gで10分
間遠心分離して細胞を採取した。この採取細胞を
PH7.0の20mMリン酸緩衝液(5mMMgCl2含有)
で1回洗浄後、同様の緩衝液にOD540=20となる
ように懸濁せしめた。 得られた細胞懸濁液1mlにホルムアルデヒドジ
メチルメルカプタール10mMを加え、さらにギ酸
ナトリウム10mM、メタノール2mMを加えて45
℃で1時間反応を行なつた。 その後、水相中のホルムアルデヒドジメチルメ
ルカプタール−S−オキシドをガスクロで定量し
たところ、その生成量は4.2mM、収率42%であ
つた。 実施例 14〜17 実施例13において、微生物をメチロシヌス・ト
リコスポリウム(Methylosinus trichosporium)
NCIB11131(ATCC35070)株メチロシステイ
ス・パルブス(Methylosystispartvus)
NCIB11129(ATCC35066)、メチロモナス・メタ
ニカ(Methylomonas methanica)NCIB11130
(ATCC35067)株またはメチロバクテリウム・オ
ルガノフイラム
(Mehtylobacteriumorganophillum)
ATCC27886を用い、培養温度、反応温度を30℃
としたこと以外は実施例13と同様の方法で行なつ
た。結果を第2表に示す。
【表】 ム・オルガノフイ
ラムATCC27886
(発明の効果) 本発明の方法は副反応がなく、目的とする生成
物を効率よく得ることができる。しかも、反応を
行なうに際して高価な触媒や過酸化水素などの酸
化剤を用いる必要がない。 本発明により得られるα−位にスルフイド結合
を有するスルホキシド類は医薬、農薬として有用
であるほか、化学工業分野においてアルデヒド類
等の製造原料等として用いられる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式【式】(式中、Rはアル キル基またはアリール基を示し、R1は水素また
    はアルキル基を示す。)で表わされるホルムアル
    デヒドメルカプタール類をキヤンデイダ属、トル
    ロプシス属、ロドトルラ属、サツカロミコプシス
    属、バチルス属、コリネバクテリウム属、シユー
    ドモナス属、メチロコツカス属、メチロシヌス
    属、メチロシステイス属、メチロモナス属および
    メチロバクテリウム属の微生物の中から選ばれた
    微生物により硫黄原子を選択的に酸化して一般式 【式】(式中、Rはアルキル基また はアリール基を示し、R1は水素またはアルキル
    基を示す。)で表わされる化合物を製造すること
    を特徴とするα−位にスルフイド結合を有するス
    ルホキシド類の製造方法。
JP3702585A 1985-02-26 1985-02-26 α−位にスルフイド結合を有するスルホキシド類の製造方法 Granted JPS61195694A (ja)

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JPS55131396A (en) * 1979-03-31 1980-10-13 Oji Paper Co Ltd Preparation of dimethyl sulfoxide and dimethyl sulfone

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