JPH0412655Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔利用分野〕 本考案はフライバツクトランスにブリーダー抵
抗を固定する装置に関するもので、特に固定板を
使用してフライバツクトランスにブリーダー抵抗
を簡単に固定できるフライバツクトランスのブリ
ーダー抵抗固定装置に関するものである。

〔従来技術〕

一般にテレビの水平偏向回路において、ブラウ
ン管の直流バイアス電圧と映像出力及び自動利得
制御（AGC）動作に必要な各種の大きさのパル
ス電圧を発生させるため、偏向コイルに発生する
逆起パルス電圧を昇圧させるフライバツクトラン
スを使用する。このフライバツクトランスは、パ
ワートランスで高圧を得る方法に比べて重量が軽
く、値段が安く、危険が少ないので、広く利用さ
れている。この場合、フライバツクトランスの高
圧変動改善のために、ブリーダー抵抗を使用す
る。ブリーダー抵抗は、負荷の変動にかかわらず
常に一定を電流を流すように作用する抵抗として
動き、負荷電流によつて電圧変動が発生すること
を防止する作用を行なう。

従来、フライバツクトランスにブリーダー抵抗
を内蔵させるか、あるいは固定するいろいろな形
態があつたが、大ていリード線の使用による固定
であるので、固定が不確実で、細いコイル線と端
子など色々な線が一ケ所でソルダリングされ、作
業上の難点が大きかつたため断線など故障のおそ
れが多かつた。

〔考案の概要〕

従つて、本考案は上記のような問題点を除去し
てブレーダー抵抗とダイオードを確実に固定し、
細いコイル線と端子などの連結を確かにできるよ
うに、ブリーダー抵抗固定突起とダイオード固定
突起及び端子溝などを形成した固定板を使用する
フライバツクトランスのブリーダー抵抗固定装置
を提供することを目的とする。

〔実施例〕

本考案の構成及び作用効果を例示図面に基づき
詳細に説明すれば下記の通りである。

本考案では、本体１の高圧コイルボビン２には
ブリーダー抵抗接地端子３とダイオード連結端子
４及び連結溝５を形成し、一方、固定板６には、
８つの端子孔７と、ブリーダー抵抗固定突起８
と、ダイオード固定突起９と、アノード線連結孔
１０と、上記高圧コイルボビン２の連結溝５に挿
入される結合突起１１とを形成し、更に、ブリー
ダー抵抗板１２には上記ブリーダー抵抗接地端子
３の連結のための接地溝１３を形成する。尚、図
面において、１４はコイル端子、１５は低圧コイ
ルボビン、１６はダイオード、１７はガイド溝、
１８は高圧部、１９は係止部、２０はアノード
線、２１はリード線である。

第１図は本考案の本体１と固定板６及びブリー
ダー抵抗板１２を各々分離させた状態の斜視図
で、本体１は、コイル端子１４を有する低圧コイ
ルボビン１５を高圧コイルボビン２に挿入して成
るものである。高圧コイルボビン２には、ブリー
ダー抵抗接地端子３と、ダイオード連結端子４を
形成し、これによつて、細いコイル線に直線ダイ
オード１６の連結をすることに伴う短所を除去す
る。また、高圧コイルボビン２の両側に連結溝５
を形成して、固定板６の結合突起１１がこの結合
溝５に挿入、固定されるようにする。固定板６に
は、上記結合溝５に挿入される結合突起１１と、
ガイド溝１７をもつたブリーダー抵抗固定突起８
と、ダイオード固定突起９と、アノード線連結孔
１０などを形成する。ブリーダー抵抗板１２に
は、上記ブリーダー抵抗接地端子３に連結される
接地溝１３を形成している。

上記のような構造の本考案において、ブリーダ
ー抵抗板１２は、固定板６に形成したブリーダー
抵抗固定突起８のガイド溝１７に沿つて、高圧部
１８から挿入、固定される。固定板６の一端には
係止部１９を形成して、挿入されるブリーダー抵
抗板１２が離脱することなく、正確な位置に装着
されるようにする。

上記ブリーダー抵抗板１２が挿入、固定される
固定板６は高圧コイルボビン２に結合されるが、
この時、固定板６の結合突起１１を高圧コイルボ
ビン２の結合溝５に挿入することによつて、高圧
コイルボビン２のダイオード連結端子４が固定板
６の端子孔７に各々挿入され、ブリーダー抵抗接
地端子３がブリーダー抵抗板１２の接地溝１３に
はめられる。

第２図は上記のような結合方法により結合され
た状態の本考案の装置の斜視図である。アノード
線２０は、アノード線連結孔１０を通じ引き込ま
れることによつてブリーダー抵抗板１２の高圧部
１８とダイオード連結端子４を連結させた後、固
定板６に形成せるリード溝２１を通じ引出された
リード線と連結される。各ダイオード１６は、各
ダイオード連結端子４と連結された後、固定板６
の底面に形成したダイオード固定突起９に挿入固
定される。ブリーダー抵抗板１２の接地溝１３
は、ブリーダー抵抗接地端子３と連結された後リ
ード線を通じ低圧コイルボビン１５の接地用コイ
ル端子１４に連結される。

第３図は本考案に従う固定板６の底面を示し、
ダイオード固定突起９にダイオード１６が確固か
つ整然と結合固定された状態を示している。

〔効果〕

上記のような固定結合作用により、本考案は、
一つの端子に多数の線が連結されるところから作
業上の難点が多く、断線などの故障が多いだけで
なく部品の固定が不確実であつた従来の短所を除
去し、ブリーダー抵抗とダイオードなどの部品を
確実に固定できる一方、細いコイル線と端子及び
リード線などの結合を簡単に、又確かにできると
いう効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の分解斜視図、第２図は本考案
の組立状態の斜視図、第３図は本考案による固定
板の底面の斜視図である。 １……本体、２……高圧コイルボビン、３……
ブリーダー抵抗接地端子、４……ダイオード連結
端子、５……結合溝、６……固定板、７……端子
孔、８……ブリーダー抵抗固定突起、９……ダイ
オード固定突起、１０……アノード線連結孔、１
１……結合突起、１２……ブリーダー抵抗板、１
３……接地溝、１４……コイル端子、１５……抵
圧コイルボビン、１６……ダイオード、１７……
ガイド溝、１８……高圧部、１９……係止部、２
０……アノード線、２１……リード溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フライバツクトランスの高圧コイルボビン２に
   はブリーダー抵抗接地端子３とダイオード連結端
   子４及び結合溝５を形成し、固定板６には端子孔
   ７，ブリーダー抵抗固定突起８，ダイオード固定
   突起９，アノード線連結孔１０，及び上記結合溝
   ５に挿入される結合突起１１を形成し、ブリーダ
   ー抵抗板１２には上記高圧コイルボビン２のブリ
   ーダー抵抗接地端子３が連結できるように接地溝
   １３を形成して成ることを特徴とするフライバツ
   クトランスのブリーダー抵抗固定装置。