JPH062254Y2 - フライバックトランス - Google Patents
フライバックトランスInfo
- Publication number
- JPH062254Y2 JPH062254Y2 JP1988008681U JP868188U JPH062254Y2 JP H062254 Y2 JPH062254 Y2 JP H062254Y2 JP 1988008681 U JP1988008681 U JP 1988008681U JP 868188 U JP868188 U JP 868188U JP H062254 Y2 JPH062254 Y2 JP H062254Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flyback transformer
- lead wire
- voltage lead
- high voltage
- insulating case
- Prior art date
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- Details Of Television Scanning (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えばカメラ一体型ビデオテープレコーダの
電子式ビューファインダに使用される小型陰極線管に、
高圧,フォーカス電圧等を供給するのに使用して好適な
フライバックトランスに関する。
電子式ビューファインダに使用される小型陰極線管に、
高圧,フォーカス電圧等を供給するのに使用して好適な
フライバックトランスに関する。
〔考案の概要〕 本考案は、絶縁ケースの一面にコアが露出される長方形
状の切欠部と高圧用リード線を外部に導出するための半
円形状の切欠部とが連続的に形成され、高圧用リード線
が半円形状切欠部の開放側から納まるように成されると
共に、フライバックトランス用ボビンの鍔部の高圧用の
リード線の接する部分に、肉薄部を設けるようにしたこ
とにより、特にフライバックトランス本体を絶縁ケース
内にがたつきなく安定に収納することができ、また、フ
ライバックトランスのより一層の小型化を図ることがで
きるようにしたものである。
状の切欠部と高圧用リード線を外部に導出するための半
円形状の切欠部とが連続的に形成され、高圧用リード線
が半円形状切欠部の開放側から納まるように成されると
共に、フライバックトランス用ボビンの鍔部の高圧用の
リード線の接する部分に、肉薄部を設けるようにしたこ
とにより、特にフライバックトランス本体を絶縁ケース
内にがたつきなく安定に収納することができ、また、フ
ライバックトランスのより一層の小型化を図ることがで
きるようにしたものである。
例えば、カメラ一体型ビデオテープレコーダの電子式ビ
ューファインダに使用される小型陰極線管に、高圧,フ
ォーカス電圧等を供給するのに使用されるフライバック
トランスとして、従来第10図に示すようなものが提案さ
れている。
ューファインダに使用される小型陰極線管に、高圧,フ
ォーカス電圧等を供給するのに使用されるフライバック
トランスとして、従来第10図に示すようなものが提案さ
れている。
同図において、(70)はフライバックトランス本体であ
り、(71)はフェライトコア、(72)はボビン、(73)はコイ
ル、(74)は整流用ダイオード及び平滑用コンデンサより
なる整流部、(75)は端子ピン、そして、(76)は整流部(7
4)に接続され、外部に高圧HVを導出する高圧用リード
線である。なお、端子ピン(75)は、1次側電圧の供給、
フォーカス用電圧の出力等のために使用されている。
り、(71)はフェライトコア、(72)はボビン、(73)はコイ
ル、(74)は整流用ダイオード及び平滑用コンデンサより
なる整流部、(75)は端子ピン、そして、(76)は整流部(7
4)に接続され、外部に高圧HVを導出する高圧用リード
線である。なお、端子ピン(75)は、1次側電圧の供給、
フォーカス用電圧の出力等のために使用されている。
また、このようなフライバックトランス本体(70)は、プ
ラスチック等の絶縁材料よりなる絶縁ケース(77)及びシ
ールドケース(78)に順次収納される。これら、絶縁ケー
ス(77)及びシールドケース(78)には、高圧用リード線(7
6)を通すための貫通孔(79)及び(80)が形成されている。
ラスチック等の絶縁材料よりなる絶縁ケース(77)及びシ
ールドケース(78)に順次収納される。これら、絶縁ケー
ス(77)及びシールドケース(78)には、高圧用リード線(7
6)を通すための貫通孔(79)及び(80)が形成されている。
この第10図例に示すような従来のフライバックトランス
によれば、リード線(76)は高圧HVに耐え得るだけの径
を有するものとされる。例えば、リード線(76)の直径は
2.4〜2.8mmと太くされている。したがって、フライバッ
クトランス本体(70)を収納する絶縁ケース(77)等の厚み
を0.3mm程度に薄くしても、全体としてはそれ程小型化
に寄与するものではなかった。換言するならば、小型化
を図るに当っては、直径の大きなリード線(76)が大きな
障害となっていた。
によれば、リード線(76)は高圧HVに耐え得るだけの径
を有するものとされる。例えば、リード線(76)の直径は
2.4〜2.8mmと太くされている。したがって、フライバッ
クトランス本体(70)を収納する絶縁ケース(77)等の厚み
を0.3mm程度に薄くしても、全体としてはそれ程小型化
に寄与するものではなかった。換言するならば、小型化
を図るに当っては、直径の大きなリード線(76)が大きな
障害となっていた。
なお、第19図例に示すような従来のフライバックトラン
スにおいては、ボビン(72)の鍔部のリード線(76)の接す
る側の面は平面とされている。
スにおいては、ボビン(72)の鍔部のリード線(76)の接す
る側の面は平面とされている。
本考案は、このような点を考慮し、特に高圧用リード線
の太さを変えることなく、フライバックトランスのより
一層の小型化を図ることを目的とするものである。
の太さを変えることなく、フライバックトランスのより
一層の小型化を図ることを目的とするものである。
本考案は、絶縁ケース(2)の一面にコア(11)が露出され
る長方形状の切欠部(21a)と高圧用リード線(14)を外部
に導出するための半円形状の切欠部(21b)とが連続的に
形成され、高圧用リード線(14)が半円形状切欠部(21b)
の開放側から納まるように成されると共に、フライバッ
クトランス用ボビン(12)の鍔部(12a)の高圧用のリード
線(14)の接する部分に、肉薄部(12b)を設けるようにし
たものである。肉薄部は、例えば段差部、溝部あるいは
切欠部等として形成される。
る長方形状の切欠部(21a)と高圧用リード線(14)を外部
に導出するための半円形状の切欠部(21b)とが連続的に
形成され、高圧用リード線(14)が半円形状切欠部(21b)
の開放側から納まるように成されると共に、フライバッ
クトランス用ボビン(12)の鍔部(12a)の高圧用のリード
線(14)の接する部分に、肉薄部(12b)を設けるようにし
たものである。肉薄部は、例えば段差部、溝部あるいは
切欠部等として形成される。
上述構成においては、絶縁ケース(2)にコア(11)が露出
される長方形状の切欠部(21a)と高圧用リード線(14)を
導出する半円形状の切欠部(21b)とを連続的に形成し、
コア(11)が長方形状切欠部(21a)に係合状態で露出さ
れ、高圧用リード線(14)が半円形状の切欠部(21b)に開
放側から納まるように構成したことにより、フライバッ
クトランス本体を絶縁ケース(2)内にがたつきなく収納
でき、また、リード線(14)に接するボビン(12)の鍔部(1
2a)の部分は肉薄部(12b)とされるので、その肉薄とされ
る分だけ、リード線(14)の径が小さくなったと同様の効
果を生じることとなり、全体として薄く構成し得る。
される長方形状の切欠部(21a)と高圧用リード線(14)を
導出する半円形状の切欠部(21b)とを連続的に形成し、
コア(11)が長方形状切欠部(21a)に係合状態で露出さ
れ、高圧用リード線(14)が半円形状の切欠部(21b)に開
放側から納まるように構成したことにより、フライバッ
クトランス本体を絶縁ケース(2)内にがたつきなく収納
でき、また、リード線(14)に接するボビン(12)の鍔部(1
2a)の部分は肉薄部(12b)とされるので、その肉薄とされ
る分だけ、リード線(14)の径が小さくなったと同様の効
果を生じることとなり、全体として薄く構成し得る。
以下、図面を参照しながら本考案の一実施例について説
明する。
明する。
第1図は本例のフライバックトランスの斜視図、第2図
はその正面図、第3図はその側面図である。そして、第
4図はその分解斜視図である。本例は第4図に示すよう
に、フライバックトランス本体(1),絶縁ケース(2),シ
ールドケース(3),アース金具(4)及び蓋体(5)で構成さ
れる。
はその正面図、第3図はその側面図である。そして、第
4図はその分解斜視図である。本例は第4図に示すよう
に、フライバックトランス本体(1),絶縁ケース(2),シ
ールドケース(3),アース金具(4)及び蓋体(5)で構成さ
れる。
フライバックトランス本体(1)において、(11)はフェラ
イトコア、(12)はボビン、(13)はコイル、D1及びC1
は高圧整流用のダイオード及び平滑用コンデンサ、D2
及びD3は低圧整流用のダイオードである。そして、(1
4)は、ダイオードD1及びコンデンサC1の接続点に接
続され、この接続点に得られる高圧HVを外部に導出す
るための高圧用リード線である。また、T1〜T8は、
1次電源供給用,フォーカス電圧出力用等のために使用
される端子ピンであり、ボビン(12)上に植立される。
イトコア、(12)はボビン、(13)はコイル、D1及びC1
は高圧整流用のダイオード及び平滑用コンデンサ、D2
及びD3は低圧整流用のダイオードである。そして、(1
4)は、ダイオードD1及びコンデンサC1の接続点に接
続され、この接続点に得られる高圧HVを外部に導出す
るための高圧用リード線である。また、T1〜T8は、
1次電源供給用,フォーカス電圧出力用等のために使用
される端子ピンであり、ボビン(12)上に植立される。
ここで、ボビン(12)は、プラスチック等の絶縁体を用い
て、第5図に示すように、低圧側と高圧側とが一体に形
成される。そして、端子ピンT1〜T8は断面正方形で
ト字形状に形成され、その垂直方向に延びる長片部TL
の一端がボビン(12)上に形成された穴部(図示せず)に
圧入されることで、ボビン(12)上に植立固定される。そ
して、第4図に示すように、その水平方向に延びる短片
部TSにコイル(13)の端部等が半田付けされて接続され
る。なお、端子ピンT1〜T8の長片部TLには、第6
図に示すように凸状部(15)が形成され、圧入後は、端子
ピンT1〜T8がボビン(12)上に形成された穴部より容
易に抜け出ないようにされる。
て、第5図に示すように、低圧側と高圧側とが一体に形
成される。そして、端子ピンT1〜T8は断面正方形で
ト字形状に形成され、その垂直方向に延びる長片部TL
の一端がボビン(12)上に形成された穴部(図示せず)に
圧入されることで、ボビン(12)上に植立固定される。そ
して、第4図に示すように、その水平方向に延びる短片
部TSにコイル(13)の端部等が半田付けされて接続され
る。なお、端子ピンT1〜T8の長片部TLには、第6
図に示すように凸状部(15)が形成され、圧入後は、端子
ピンT1〜T8がボビン(12)上に形成された穴部より容
易に抜け出ないようにされる。
また、ボビン(12)の鍔部(12a)の高圧用リード線(14)の
接する部分は、第7図に示すように、段差部とされて肉
薄部(12b)が形成される。そして、高圧用リード線(14)
は、この肉薄部(12b)に沿って導出されるようになされ
る。またこの場合、肉薄部(12b)の厚さが調整されるこ
とにより、例えば高圧用リード線(14)の高さがフェライ
トコア(11)の高さと一致するようにされる。
接する部分は、第7図に示すように、段差部とされて肉
薄部(12b)が形成される。そして、高圧用リード線(14)
は、この肉薄部(12b)に沿って導出されるようになされ
る。またこの場合、肉薄部(12b)の厚さが調整されるこ
とにより、例えば高圧用リード線(14)の高さがフェライ
トコア(11)の高さと一致するようにされる。
また、アース金具(4)はコ字状に形成され、このアース
金具(4)は、第1図〜第3図に示すようにフライバック
トランスが組み立てられるとき、その一端及び他端でフ
ェライトコア(11)を挟むようにフェライトコア(11)に取
り付けられ、アース金具(4)の有するバネ性によってそ
の状態が保持されるようになされる。
金具(4)は、第1図〜第3図に示すようにフライバック
トランスが組み立てられるとき、その一端及び他端でフ
ェライトコア(11)を挟むようにフェライトコア(11)に取
り付けられ、アース金具(4)の有するバネ性によってそ
の状態が保持されるようになされる。
また、絶縁ケース(2)は、プラスチック等の絶縁材料を
もって5面を有する箱形に構成される。この絶縁ケース
(2)の一面(21)には、上述したフライバックトランス本
体(1)のフェライトコア(11)が露出される長方形状の切
欠部(21a)及び高圧用リード線(14)を外部に導出するた
めの半円形状の切欠部(21b)が連続的に形成される。
もって5面を有する箱形に構成される。この絶縁ケース
(2)の一面(21)には、上述したフライバックトランス本
体(1)のフェライトコア(11)が露出される長方形状の切
欠部(21a)及び高圧用リード線(14)を外部に導出するた
めの半円形状の切欠部(21b)が連続的に形成される。
また、シールドケース(3)は、上述した絶縁ケース(2)を
覆うことができるように、金属板をもって絶縁ケース
(2)と同様の5面を有する箱形に構成される。そして、
絶縁ケース(2)の一面(21)に対応する一面(31)には、切
欠部(21a)及び(21b)に対応して切欠部(31a)が形成され
る。また、このシールドケース(3)の一面(31)側には、
接続片(31b)が一体的に形成される。この接続片(31b)
は、第1図〜第3図に示すようにフライバックトランス
が組み立てられるとき、上述した絶縁ケース(2)の一面
(21)側に形成されたテーパー部(21c)に沿って折り曲げ
られ、そして、この接続片(31b)の先端部は上述したフ
ェライトコア(11)に取り付けられたアース金具(4)と半
田付けされ、シールドケース(3)と共にフェライトコア
(11)が一体的にアースされるようになされる。
覆うことができるように、金属板をもって絶縁ケース
(2)と同様の5面を有する箱形に構成される。そして、
絶縁ケース(2)の一面(21)に対応する一面(31)には、切
欠部(21a)及び(21b)に対応して切欠部(31a)が形成され
る。また、このシールドケース(3)の一面(31)側には、
接続片(31b)が一体的に形成される。この接続片(31b)
は、第1図〜第3図に示すようにフライバックトランス
が組み立てられるとき、上述した絶縁ケース(2)の一面
(21)側に形成されたテーパー部(21c)に沿って折り曲げ
られ、そして、この接続片(31b)の先端部は上述したフ
ェライトコア(11)に取り付けられたアース金具(4)と半
田付けされ、シールドケース(3)と共にフェライトコア
(11)が一体的にアースされるようになされる。
また、このシールドケース(3)の開放面側には爪部(32
a),(32b)及び(32c)が形成される。爪部(32a)及び(32b)
は、第1図〜第3図に示すようにフライバックトランス
が組み立てられるとき、内側に折り曲げられて、蓋体
(5)が固定されるようになされる。また、爪部(32c)は、
フライバックトランスを基板に取り付ける際の位置ぎめ
などに使用される。
a),(32b)及び(32c)が形成される。爪部(32a)及び(32b)
は、第1図〜第3図に示すようにフライバックトランス
が組み立てられるとき、内側に折り曲げられて、蓋体
(5)が固定されるようになされる。また、爪部(32c)は、
フライバックトランスを基板に取り付ける際の位置ぎめ
などに使用される。
また、蓋体(5)は、プラスチック等の絶縁材料をもって
平板状に形成される。この蓋体(5)は、上述した絶縁ケ
ース(2)の開放面側に嵌め込まれるように、その外周の
凹凸形状と、絶縁ケース(2)の開放面側端の凹凸形状と
が逆の関係となるようにされる。また、この蓋体(5)に
は、フライバックトランス本体(1)の端子ピンT1〜T
8が貫通して出るための貫通孔(51)が、端子ピンT1〜
T8に対応して形成される。また、この蓋体(5)には、
シールドケース(3)の爪部(32a)及び(32b)に対応して、
ひれら爪部(32a)及び(32b)が折り曲げられるとき入り込
むための凹部(52a)及び(52b)が形成される。
平板状に形成される。この蓋体(5)は、上述した絶縁ケ
ース(2)の開放面側に嵌め込まれるように、その外周の
凹凸形状と、絶縁ケース(2)の開放面側端の凹凸形状と
が逆の関係となるようにされる。また、この蓋体(5)に
は、フライバックトランス本体(1)の端子ピンT1〜T
8が貫通して出るための貫通孔(51)が、端子ピンT1〜
T8に対応して形成される。また、この蓋体(5)には、
シールドケース(3)の爪部(32a)及び(32b)に対応して、
ひれら爪部(32a)及び(32b)が折り曲げられるとき入り込
むための凹部(52a)及び(52b)が形成される。
フライバックトランス本体(1),絶縁ケース(2),シール
ドケース(3),アース金具(4)及び蓋体(5)は以上のよう
に構成され、例えば以下のような手順でフライバックト
ランスが組み立てられる。
ドケース(3),アース金具(4)及び蓋体(5)は以上のよう
に構成され、例えば以下のような手順でフライバックト
ランスが組み立てられる。
まず、絶縁ケース(2)がシールドケース(3)内に収納され
る。つぎに、フェライトコア(11)にアース金具(4)の取
り付けられたフライバックトランス本体(1)が絶縁ケー
ス(2)内に収納される。この場合、高圧用リード線(14)
が、絶縁ケース(2)の切欠部(21b)に開放側から納まるよ
うにしながら収納される。このとき、高圧用リード線(1
4)は、絶縁ケース(2)の切欠部(21b)とフェライトコア(1
1)とで挟持されることとなり、安定に保持される。また
ここで、シールドケース(3)の接続片(31b)が絶縁ケース
(2)のテーパー部(21c)に沿って折り曲げられ、その先端
部がフェライトコア(11)に取り付けられているアース金
具(4)に半田付けされる。つぎに、フライバックトラン
ス本体(1)の端子ピンT1〜T8が貫通孔(51)より出る
ようにして蓋体(5)を絶縁ケース(2)の開放面側端に嵌め
込む。そして、シールドケース(3)の爪部(32a)及び(32
b)が内側に折り曲げられて蓋体(5)が固定される。
る。つぎに、フェライトコア(11)にアース金具(4)の取
り付けられたフライバックトランス本体(1)が絶縁ケー
ス(2)内に収納される。この場合、高圧用リード線(14)
が、絶縁ケース(2)の切欠部(21b)に開放側から納まるよ
うにしながら収納される。このとき、高圧用リード線(1
4)は、絶縁ケース(2)の切欠部(21b)とフェライトコア(1
1)とで挟持されることとなり、安定に保持される。また
ここで、シールドケース(3)の接続片(31b)が絶縁ケース
(2)のテーパー部(21c)に沿って折り曲げられ、その先端
部がフェライトコア(11)に取り付けられているアース金
具(4)に半田付けされる。つぎに、フライバックトラン
ス本体(1)の端子ピンT1〜T8が貫通孔(51)より出る
ようにして蓋体(5)を絶縁ケース(2)の開放面側端に嵌め
込む。そして、シールドケース(3)の爪部(32a)及び(32
b)が内側に折り曲げられて蓋体(5)が固定される。
このようにして、第1図〜第3図に示すようなフライバ
ックトランスが組立てられる。
ックトランスが組立てられる。
第8図は本例のフライバックトランスを用いた高圧回路
の接続図を示すものである。この第8図において、第1
図〜第7図と対応する部分には同一符号を付して示して
いる。
の接続図を示すものである。この第8図において、第1
図〜第7図と対応する部分には同一符号を付して示して
いる。
同図において、(100)はフライバックトランスを全体と
して示しており、フェライトコア(11)及びシールドケー
ス(3)は端子ピンT6を介して接地される。また、端子
ピンT4には直流電圧+Bが供給され、端子ピンT7に
は出力トランジスタTr及び共振用のコンデンサCが接
続され、端子ピンT8にはダンパーダイオードDが接続
される。また、端子ピンT1には平滑用のコンデンサC
2が接続され、この端子ピンT1からはフォーカス用電
圧が出力される。また、端子ピンT5には平滑用のコン
デンサC3が接続され、この端子ピンT5からはビデオ
回路系用電圧が出力される。また、端子ピンT2及びT
3間にはヒーター用電圧が出力される。
して示しており、フェライトコア(11)及びシールドケー
ス(3)は端子ピンT6を介して接地される。また、端子
ピンT4には直流電圧+Bが供給され、端子ピンT7に
は出力トランジスタTr及び共振用のコンデンサCが接
続され、端子ピンT8にはダンパーダイオードDが接続
される。また、端子ピンT1には平滑用のコンデンサC
2が接続され、この端子ピンT1からはフォーカス用電
圧が出力される。また、端子ピンT5には平滑用のコン
デンサC3が接続され、この端子ピンT5からはビデオ
回路系用電圧が出力される。また、端子ピンT2及びT
3間にはヒーター用電圧が出力される。
この場合、コイル(13)の巻回数は、例えば端子ピンT2
及びT3間が3ターン、端子ピンT4及びT7間が(70)
ターン、端子ピンT7及びT8間が7ターン、端子ピン
T8及びダイオードD2のアノード、ダイオードD3の
カソードが接続される点P間が600ターン、点P及びダ
イオードD1のアノードが接続される点間が2400ターン
とされ、端子ピンT4に直流電圧+Bとして+5Vの電
圧が供給されるときには、高圧HVとして+2500V,フ
ォーカス用電圧として+500V,ビデオ回路系用電圧とし
て−50V,ヒーター用電圧として実効値0.5Vが出力され
るようになされる。
及びT3間が3ターン、端子ピンT4及びT7間が(70)
ターン、端子ピンT7及びT8間が7ターン、端子ピン
T8及びダイオードD2のアノード、ダイオードD3の
カソードが接続される点P間が600ターン、点P及びダ
イオードD1のアノードが接続される点間が2400ターン
とされ、端子ピンT4に直流電圧+Bとして+5Vの電
圧が供給されるときには、高圧HVとして+2500V,フ
ォーカス用電圧として+500V,ビデオ回路系用電圧とし
て−50V,ヒーター用電圧として実効値0.5Vが出力され
るようになされる。
以上のように構成される本例のフライバックトランスに
おいては、ボビン(12)の鍔部(12a)の高圧用リード線(1
4)の接する部分に、第7図に示すように肉薄部(12b)が
形成されるので、その肉薄とされる分だけ、高圧用リー
ド線(14)の径が小さくなったと同様の効果が生じること
となり、従来のフライバックトランスに比べて垂直方向
に薄く形成することができる。また、高圧用リード線(1
4)はこの肉薄部(12b)に沿って導出されるので、高圧用
リード線(14)を所定位置に確実に案内することができ
る。また、肉薄部(12b)の厚さが調整され、高圧用リー
ド線(14)の高さがフェライトコア(11)の高さと一致する
ようにされるときには、フライバックトランス本体(1)
を絶縁ケース(2)内にがたつきなく安定に収納すること
ができる。
おいては、ボビン(12)の鍔部(12a)の高圧用リード線(1
4)の接する部分に、第7図に示すように肉薄部(12b)が
形成されるので、その肉薄とされる分だけ、高圧用リー
ド線(14)の径が小さくなったと同様の効果が生じること
となり、従来のフライバックトランスに比べて垂直方向
に薄く形成することができる。また、高圧用リード線(1
4)はこの肉薄部(12b)に沿って導出されるので、高圧用
リード線(14)を所定位置に確実に案内することができ
る。また、肉薄部(12b)の厚さが調整され、高圧用リー
ド線(14)の高さがフェライトコア(11)の高さと一致する
ようにされるときには、フライバックトランス本体(1)
を絶縁ケース(2)内にがたつきなく安定に収納すること
ができる。
また本例においては、フライバックトランス本体(1)
は、フェライトコア(11)が絶縁ケース(2)及びシールド
ケース(3)の一面(21)及び(31)に設けられた切欠部(21a)
及び(31a)より露出される状態で絶縁ケース(2)及びシー
ルドケース(3)に収納されるので、従来のフライバック
トランスに比べて水平方向に薄く形成することができ
る。そしてこの場合、フェライトコア(11)はシールドケ
ース(3)とアース金具(4)を介して接続され、第8図の接
続図に示すように使用時には接地されるので、シールド
ケース(3)の切欠部(31a)に対応するところでは、フェラ
イトコア(11)がシールドケース(3)の代りとなり、シー
ルドケース(3)の切欠部(31a)の部分より高周波信号が外
部に漏れるということはない。
は、フェライトコア(11)が絶縁ケース(2)及びシールド
ケース(3)の一面(21)及び(31)に設けられた切欠部(21a)
及び(31a)より露出される状態で絶縁ケース(2)及びシー
ルドケース(3)に収納されるので、従来のフライバック
トランスに比べて水平方向に薄く形成することができ
る。そしてこの場合、フェライトコア(11)はシールドケ
ース(3)とアース金具(4)を介して接続され、第8図の接
続図に示すように使用時には接地されるので、シールド
ケース(3)の切欠部(31a)に対応するところでは、フェラ
イトコア(11)がシールドケース(3)の代りとなり、シー
ルドケース(3)の切欠部(31a)の部分より高周波信号が外
部に漏れるということはない。
また本例においては、絶縁ケース(2)の一面にはフェラ
イトコア(11)が露出される長方形状の切欠部(21a)及び
高圧用リード線(14)を外部に導出するための半円形状の
切欠部(21b)が連続的に形成され、フライバックトラン
ス本体(1)を絶縁ケース(2)内に収納するとき、高圧用リ
ード線(14)が切欠部(21b)に開放側から納まるようにし
ながら行なえばよく、これによって高圧用リード線(14)
は、切欠部(21b)とフェライトコア(11)とで挟持され、
安定に保持される。したがって、従来のフライバックト
ランスのようにリード線を貫通孔に通す等の作業が必要
なくなり、組み立てを容易に行なうことができる。
イトコア(11)が露出される長方形状の切欠部(21a)及び
高圧用リード線(14)を外部に導出するための半円形状の
切欠部(21b)が連続的に形成され、フライバックトラン
ス本体(1)を絶縁ケース(2)内に収納するとき、高圧用リ
ード線(14)が切欠部(21b)に開放側から納まるようにし
ながら行なえばよく、これによって高圧用リード線(14)
は、切欠部(21b)とフェライトコア(11)とで挟持され、
安定に保持される。したがって、従来のフライバックト
ランスのようにリード線を貫通孔に通す等の作業が必要
なくなり、組み立てを容易に行なうことができる。
また本例においては、端子ピンT1〜T8としてト字形
状のものを用いるので、上部からボビン(12)に取り付け
ることができ、ボビン(12)を低圧側と高圧側とが一体と
されたものとすることができ、巻線・組立工数,部品点
数の削減によるコストダウンを図ることができると共
に、この端子ピンT1〜T8の水平方向に延びる短片部
TSにコイル(13)等が半田付けで接続されるので、垂直
方向に延びる長片部TLにコイル(13)等を接続しない分
だけ垂直方向に薄くできる。また、半田付け時の熱の逃
げが大きいため、半田付け時にボビン(12)が変形して端
子ピンT1〜T8の位置がずれるおそれもなくなる。し
たがって、コイル(13)の断線のおそれのある端子ピンの
位置調整をする必要もなく、作業性が向上する。
状のものを用いるので、上部からボビン(12)に取り付け
ることができ、ボビン(12)を低圧側と高圧側とが一体と
されたものとすることができ、巻線・組立工数,部品点
数の削減によるコストダウンを図ることができると共
に、この端子ピンT1〜T8の水平方向に延びる短片部
TSにコイル(13)等が半田付けで接続されるので、垂直
方向に延びる長片部TLにコイル(13)等を接続しない分
だけ垂直方向に薄くできる。また、半田付け時の熱の逃
げが大きいため、半田付け時にボビン(12)が変形して端
子ピンT1〜T8の位置がずれるおそれもなくなる。し
たがって、コイル(13)の断線のおそれのある端子ピンの
位置調整をする必要もなく、作業性が向上する。
なお、上述実施例においては、ボビン(12)の鍔部(12a)
に第9図Aに示すように段差部が設けられることで肉薄
部(12b)が形成されるようにしたものであるが、同図B
〜Fに示すような断面半円形状,台形状,三角形状等の
溝部あるいは切欠部を設けることで肉薄部(12b)を形成
するようにしてもよい。
に第9図Aに示すように段差部が設けられることで肉薄
部(12b)が形成されるようにしたものであるが、同図B
〜Fに示すような断面半円形状,台形状,三角形状等の
溝部あるいは切欠部を設けることで肉薄部(12b)を形成
するようにしてもよい。
また、上述実施例においては、フライバックトランス本
体(1)のフェライトコア(11)にアース金具(4)を取り付
け、シールドケース(3)の接続片(31b)の端部をアース金
具(4)に半田付けするものであったが、アース金具(4)を
用いずに接続片(31b)をフェライトコア(11)に直接接続
するようにしてもよい。
体(1)のフェライトコア(11)にアース金具(4)を取り付
け、シールドケース(3)の接続片(31b)の端部をアース金
具(4)に半田付けするものであったが、アース金具(4)を
用いずに接続片(31b)をフェライトコア(11)に直接接続
するようにしてもよい。
以上述べた本考案によれば、絶縁ケースの一面にコアが
露出される長方形状の切欠部と高圧用リード線を外部に
導出するための半円形状の切欠部とを連続的に形成し、
コアが長方形状切欠部に係合状態で露出され、高圧用リ
ード線が半円形状切欠部の開放側から納まるように構成
したので、フライバックトランス本体を絶縁ケース内に
がたつきなく安定して収納でき、また、ボビンの鍔部の
高圧用リード線の接する部分に肉薄部が形成されるの
で、その肉薄とされる分だけ、高圧用リード線の径が小
さくなったと同様の効果が生じることとなり、従来のフ
ライバックトランスに比べて垂直方向に薄く形成するこ
とができる。また、高圧用リード線はこの肉薄部に沿っ
て導出されるので、高圧用リード線を所定位置に確実に
案内することができる。また、肉薄部の厚さが調整さ
れ、高圧用リード線の高さがコアの高さと一致するよう
にされるときには、フライバックトランスの小型化を図
ることができる。
露出される長方形状の切欠部と高圧用リード線を外部に
導出するための半円形状の切欠部とを連続的に形成し、
コアが長方形状切欠部に係合状態で露出され、高圧用リ
ード線が半円形状切欠部の開放側から納まるように構成
したので、フライバックトランス本体を絶縁ケース内に
がたつきなく安定して収納でき、また、ボビンの鍔部の
高圧用リード線の接する部分に肉薄部が形成されるの
で、その肉薄とされる分だけ、高圧用リード線の径が小
さくなったと同様の効果が生じることとなり、従来のフ
ライバックトランスに比べて垂直方向に薄く形成するこ
とができる。また、高圧用リード線はこの肉薄部に沿っ
て導出されるので、高圧用リード線を所定位置に確実に
案内することができる。また、肉薄部の厚さが調整さ
れ、高圧用リード線の高さがコアの高さと一致するよう
にされるときには、フライバックトランスの小型化を図
ることができる。
第1図〜第3図は本考案の一実施例を示す構成図、第4
図〜第8図はその説明のための図、第9図は本考案の他
の実施例を示す構成図、第10図は従来例の構成図であ
る。 (1)はフライバックトランス本体、(2)は絶縁ケース、
(3)はシールドケース、(4)はアース金具、(5)は蓋体、
(11)はフェライトコア、(12a)は鍔部、(12b)は肉薄部、
(14)は高圧用リード線、(21a)は切欠部、(21b)は半円形
状の切欠部である。
図〜第8図はその説明のための図、第9図は本考案の他
の実施例を示す構成図、第10図は従来例の構成図であ
る。 (1)はフライバックトランス本体、(2)は絶縁ケース、
(3)はシールドケース、(4)はアース金具、(5)は蓋体、
(11)はフェライトコア、(12a)は鍔部、(12b)は肉薄部、
(14)は高圧用リード線、(21a)は切欠部、(21b)は半円形
状の切欠部である。
Claims (1)
- 【請求項1】絶縁ケースの一面にコアが露出される長方
形状の切欠部と高圧用リード線を外部に導出するための
半円形状の切欠部とが連続的に形成され、上記高圧用リ
ード線が上記半円形状切欠部の開放側から納まるように
成されると共に、フライバックトランス用ボビンの鍔部
の上記高圧用リード線の接する部分に、肉薄部を設けて
成ることを特徴とするフライバックトランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988008681U JPH062254Y2 (ja) | 1988-01-26 | 1988-01-26 | フライバックトランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988008681U JPH062254Y2 (ja) | 1988-01-26 | 1988-01-26 | フライバックトランス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01113315U JPH01113315U (ja) | 1989-07-31 |
JPH062254Y2 true JPH062254Y2 (ja) | 1994-01-19 |
Family
ID=31214775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988008681U Expired - Lifetime JPH062254Y2 (ja) | 1988-01-26 | 1988-01-26 | フライバックトランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH062254Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5970307U (ja) * | 1982-10-30 | 1984-05-12 | 松下電工株式会社 | コイルボビン |
JPH061732B2 (ja) * | 1985-07-12 | 1994-01-05 | 松下電器産業株式会社 | フライバツクトランス |
-
1988
- 1988-01-26 JP JP1988008681U patent/JPH062254Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01113315U (ja) | 1989-07-31 |
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