JPS6225866Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテレビジヨン受像機に使用されるフラ
イバツクトランスに係り、特に高圧可変抵抗器を
一体に取り付けたフライバツクトランスに関する
ものである。

斯種高圧可変抵抗器付フライバツクトランス
は、大別すると２種類のタイプに区別され、その
一つはフライバツクトランスのケース内に高圧可
変抵抗器を内蔵するよう一括して組み立て樹脂モ
ールドされたものと、他のタイプはフライバツク
トランスと高圧可変抵抗器をそれぞれ別々に組み
立て樹脂モールド後、合体させるものとがある。
前者のものは組み立てが複雑で作業工数が増加
し、またフライバツクトランスと高圧可変抵抗器
のどちらか一方が不良の場合、他方も使用出来な
くなる欠点がある。後者のものはそのような欠点
はないがフライバツクトランスと高圧可変抵抗器
とを高圧リード線で結合させている為、この高圧
リード線が外部に配備される形となり、部品とし
ての管理が難しくなると共に形状が大きくなると
いう欠点を有する。

本考案は、この後者のタイプのフライバツクト
ランスを改良したものであり、以下図面を参照し
つつ説明する。

第１図は本考案の高圧可変抵抗器付フライバツ
クトランスのフライバツクトランス１のみを描い
た斜視図であつて、前記フライバツクトランス１
のケース１′にはコ字型の高圧可変抵抗器収納部
２が一体に形成されている。そして、前記高圧可
変抵抗器収納部２には、該収納部２に形成された
長溝２ａ，２ａに挿入できるような枠部３ａ，３
ａが設けられた第２図に図示するような高圧可変
抵抗器３が取り付けられる。第３図は、前記高圧
可変抵抗器３が挿着された状態を示す本考案の高
圧可変抵抗器付フライバツクトランスの斜視図で
ある。第２図及び第３図に示された高圧可変抵抗
器３には複数の外部接続用端子、すなわち入力端
子３ｂ、フオーカス電圧出力端子３ｃ、スクリー
ン電圧出力端子３ｄ、アース端子３ｅがそれぞれ
高圧可変抵抗器３の両端部から平行に突出してい
る。前記入力端子３ｂには図示されない高圧コイ
ルから得られた高電圧を整流平滑したものが接続
子４を介して供給され、フオーカス電圧調整用シ
ヤフト５及びスクリーン電圧調整用シヤフト６で
所望の電圧値に調整したものをそれぞれフオーカ
ス電圧出力端子３ｃ及びスクリーン電圧出力端子
３ｄに与えている。

さて、前記高圧可変抵抗器３は、前記高圧可変
抵抗器収納部２に収納したとき、スクリーン電圧
出力端子３ｄ及びアース端子３ｅは、それら両端
子を保持する保持部３e′，３d′とともに前記収納
部２の外部から下方向にそれぞれ突出し、図示さ
れないプリント板に半田接続される。

第２図及び第３図に図示された高圧可変抵抗器
３は、スクリーン電圧出力端子３ｄ及びアース端
子３ｅのそれぞれを前記保持部３d′，３e′でプリ
ント板に接続に必要な部分以外は覆われている
が、第４図のようにスクリーン電圧出力端子３ｄ
及びアース端子３ｅが上述のような保持部を有し
ない高圧可変抵抗器３′の場合を考慮して、前記
高圧可変抵抗器収納部２に第５図のような工夫が
為されている。第５図ａは、本考案フライバツク
トランスのケース１′の要部平面図、同図ｂは正
面図、同図ｃは底面図であり、高圧可変抵抗器収
納部２の底部２ｂには、一定の長さの透孔２ｃ，
２ｃが設けられており、前記高圧可変抵抗器３′
はそのスクリーン電圧出力端子３ｄ及びアース端
子３ｅを、前記透孔２ｃ，２ｃを介して第６図の
如く取り付けられる。このようにして、前記高圧
可変抵抗器３′のスクリーン電圧出力端子３ｄ及
びアース端子３ｅのプリント板に接続される以外
の部分が高圧可変抵抗器収納部２の底部２ｂによ
つて一定の長さ覆われ、プリント板上に配される
他の部品との接触が防止できる。尚、第７図は、
前記高圧可変抵抗器収納部２に第２図の高圧可変
抵抗器３を収納した場合の底面図、第８図は高圧
可変抵抗器収納部２に第４図の高圧可変抵抗器
３′を収納した場合の底面図を示している。

以上のように本考案の高圧可変抵抗器付フライ
バツクトランスに依ればフライバツクトランスの
ケースに高圧可変抵抗器収納部を設け、該収納部
に高圧可変抵抗器を収納したとき、高圧可変抵抗
器から突出した外部接続用端子が前記高圧可変抵
抗器収納部の底部の方向に突出して露出するよう
にしたので、高圧可変抵抗器の外部接続端子（本
実施例では、スクリーン電圧出力端子、アース端
子）の接続が直接プリント板に結合できるので、
リード線等を不要とし高圧可変抵抗器付フライバ
ツクトランスの小型化を促進できるという効果が
ある。また第２図の高圧可変抵抗器３では第９図
に示すようにアース端子３ｅ及びスクリーン電圧
出力端子３ｄは端子保持部２ｃ，２ｃに挿通保持
されると共にバネ７によつて基板８の導電部と接
続される形式となつており、一方第４図のアース
端子３ｅ及びスクリーン電圧出力端子３ｄはＬ字
型をしていて一が基板８に半田９付けされ且つモ
ールド樹脂１０によつて補強固定された簡易型を
なしているが、斯る第２図及び第４図のいずれの
端子形式の高圧可変抵抗器であつてもフライバツ
クトランスと好適に合体構成できるという効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本考案の高圧可変抵抗器付フラ
イバツクトランスに係り、第１図はフライバツク
トランスの斜視図、第２図は高圧可変抵抗器の一
実施例の斜視図、第３図は、フライバツクトラン
スと第２図に示された高圧可変抵抗器とが合体さ
れた状態を示す斜視図、第４図は高圧可変抵抗器
の他の実施例を示す斜視図である。第５図はフラ
イバツクトランスのケースを示す図面であり同図
ａは要部平面図、同図ｂは正面図、同図ｃは底面
図である。第６図はフライバツクトランスと第４
図に示された高圧可変抵抗器とが合体された状態
を示す斜視図である。第７図は、フライバツクト
ランスのケースに第２図に示された高圧可変抵抗
器を取り付けた状態を示す底面図、第８図は、フ
ライバツクトランスのケースに第４図の高圧可変
抵抗器を取り付けた状態を示す底面図である。第
９図は、第２図で示される高圧可変抵抗器の一部
断面図である。第１０図は、第４図で示された高
圧可変抵抗器の一部断面図である。 １……フライバツクトランス、１′……フライ
バツクトランスのケース、２……高圧可変抵抗器
収納部、２ｃ………透孔、３ｂ，３ｃ，３ｄ，３
ｅ……外部接続用端子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フライバツクトランスと高圧可変抵抗器とが合
   体される高圧可変抵抗器付フライバツクトランス
   において、前記フライバツクトランスのケースに
   コ字型の高圧可変抵抗器収納部を一体に形成する
   とともに、前記高圧可変抵抗器収納部に高圧可変
   抵抗器を収納したとき、前記高圧可変抵抗器から
   突出した外部接続用端子が前記高圧可変抵抗器収
   納部の底部の方向に突出して露出するようにした
   ことを特徴とする高圧可変抵抗器付フライバツク
   トランス。