JPH0217460Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はシートコイルを用いた薄形チヨークコ
イル特にインダクタンスを簡単に変えることので
きる一体成形したチヨークコイルに関する。

〔従来の技術〕

従来チヨークコイルは角形又は円形の断面を有
する銅線を巻芯に巻いてコイルを作りＵ字状また
はＥ字状のコアの脚部に挿入して磁気回路を構成
し所定のインダクタンスを得ていた。

〔考案の解決しようとする問題点〕

従来のチヨークコイルでは巻線作業が厄介であ
り且つチヨークコイルの高さ寸法が他の部品に比
して大きくなり配線基板のとり付けに適しないと
いう問題があり、更にインダクタンスを変えるに
はコイルからタツプをとり出し外部端子に接続す
るなど構造が複雑となる等々の欠点があつた。

本考案は薄形で単にピン端子を挿入するだけで
所定のインダクタンスが得られる小形で配線基板
への取付けが容易なチヨークコイルを得るにあ
る。

〔問題を解決するための手段〕

本考案は上述の問題点を解決せんとするもの
で、絶縁シートの周縁に複数個の貫通孔を、また
前記絶縁板の中心部に１個の貫通孔を穿設し上記
貫通孔の内壁は導電体を被覆し、且つ前記周縁の
貫通孔の１つの内壁の導電体から始つて中心部の
貫通孔の内壁の導電体に終端する渦状コイルを前
記絶縁シート上に貼着し、前記渦状の所定の位置
即ち設計上決定される位置において、この位置の
下方に設けられた絶縁シートの小孔を通して前記
コイルを前記周縁に設けられた貫通孔に接続して
構成される渦状のコイルをコア内に収納し各貫通
孔を残して全体を絶縁樹脂で一体成形してなる薄
形チヨークコイルを得るにある。

〔作 用〕

複数個の貫通孔のうち２箇所にピン端子を挿入
することによりその間のインダクタンスを得るこ
とができ構造が簡単で配線基板への取付けが容易
となる。

〔実施例〕

以下本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。第１図において絶縁シート１の周縁に貫通孔
２ａ，２ｂ，…２ｆを、また絶縁シートの中心に
２Ｇを穿孔し上記各貫通孔の内壁は導電体を被覆
する。貫通孔２ａの内壁の導体とシートの中央の
貫通孔２Ｇの内壁導体とは２ａに始つて２Ｇに終
端する渦状コイルを絶縁シート上に貼着する。前
記渦状コイルは第２図に示す絶縁シートの裏面に
示す如く所定の位置において、前記絶縁シートに
あけられた小孔３ｂ，３ｃ，３ｄ…を通してその
近傍にある前記シート周縁の貫通孔２ｂ，２ｃ，
２ｄ…の内壁の導体と接続されている。第３図は
本考案による渦状の薄形チヨークコイルを貼着し
た絶縁シートをコイル上に絶縁物４を介して逆凹
型コア５に埋め合せ貫通孔２ａ，２ｂ…を除いて
全体を絶縁樹脂６で一体成型した本考案の完成図
を一部切欠いて示す。第３図に示す如く貫通孔２
ａにピン端子７ａを挿入し、図示しない貫通孔に
ピン端子７ｄを挿入すれば７ａ，７ｄ間のインダ
クタンスが得られる。

〔考案の効果〕

本考案によれば、ピン端子を交換するだけでイ
ンダクタンスを予め設計された値に可変すること
ができ、薄形で信頼性の高いチヨークコイルを提
供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に用いる絶縁シート上に渦状コ
イルを貼着したシートコイルの上面図、第２図は
その裏面図、第３図は本考案を一部切欠いた側面
図を示す。 図において、１……絶縁シート、２ａ〜２ｇ…
…端子ピン貫通孔、３ｂ〜３ｆ……小孔、４……
絶縁板、５……コア、６……樹脂、７……ピン端
子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 絶縁シート１の周縁に複数個の貫通孔２ａ〜２
   ｆを、また前記絶縁板１の中心部に１個の貫通孔
   ２Ｇを穿設し上記貫通孔の内壁は導電体を被覆さ
   れており、且つ前記周縁の貫通孔の１つ２ａの内
   壁の導電体から始つて中心部の貫通孔２Ｇの内壁
   の導電体に終端する渦状コイルを前記絶縁シート
   １上に貼着し、前記渦状の所定の位置において、
   この位置の下方に設けられた絶縁シートの小孔３
   ｂ〜３ｆを通して前記コイルを前記周縁に設けら
   れた貫通孔２ｂ〜２ｆに接続してなる渦状のコイ
   ルをコア内に収納し各貫通孔を残し全体を絶縁樹
   脂で一体成形してなる薄形チヨークコイル。