JP2565255Y2 - 筒形ノイズフィルタ - Google Patents
筒形ノイズフィルタInfo
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- JP2565255Y2 JP2565255Y2 JP1991076894U JP7689491U JP2565255Y2 JP 2565255 Y2 JP2565255 Y2 JP 2565255Y2 JP 1991076894 U JP1991076894 U JP 1991076894U JP 7689491 U JP7689491 U JP 7689491U JP 2565255 Y2 JP2565255 Y2 JP 2565255Y2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は，トロイダル型コモンモ
ードチョークコイルと電子部品とを円形配線基板を用い
て電磁ノイズ抑制のためのフィルタ回路を構成して，筒
状金属ケースに収納した筒形ノイズフィルタの構造に関
するものである。
ードチョークコイルと電子部品とを円形配線基板を用い
て電磁ノイズ抑制のためのフィルタ回路を構成して，筒
状金属ケースに収納した筒形ノイズフィルタの構造に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】トロイダル型コイルを含む電子回路素子
により配線基板を介してフィルタ回路を構成した従来の
筒形ノイズフィルタを図３に一部破砕正面図で示す。円
筒金属ケース１（以下金属ケースと称す）は，アルミニ
ウム製の底面に取り付けねじを一体に設けたもので，有
底の絶縁内ケース２を嵌合して内面を電気絶縁Ｌてい
る。円形配線基板３（以下基板と称す）は絶縁内ケース
２に遊嵌する直径を有す。
により配線基板を介してフィルタ回路を構成した従来の
筒形ノイズフィルタを図３に一部破砕正面図で示す。円
筒金属ケース１（以下金属ケースと称す）は，アルミニ
ウム製の底面に取り付けねじを一体に設けたもので，有
底の絶縁内ケース２を嵌合して内面を電気絶縁Ｌてい
る。円形配線基板３（以下基板と称す）は絶縁内ケース
２に遊嵌する直径を有す。
【０００３】基板３には，鳩目４を嵌着してある。コモ
ンモードチョークコイル（以下コイルと称す）６以外の
回路素子（図ではコンデンサ５）は基板３に嵌着してい
る。コイル６は，巻線間を絶縁する中央仕切板を一体的
に設けたコア絶縁ケースにトロイダルコアを収納して２
個の巻線を中央仕切板の両側に分離巻したトロイダル型
のコモンモードチョークコイルである。絶縁蓋板（以下
蓋板と称す）７は，絶縁内ケース２の開口端に載置でき
るように段部が底面に設けてあり挿着した外部接続用端
子（以下端子と称す）８と蓋板７を同時に貫く貫通孔が
形成してある。金属ケース１の外で，基板３，コイル６
および蓋板７を組み合わせる。コイル６の巻線の端部を
トロイダルコアの軸方向に同じ向きに伸ばす。配線導体
側を上にした基板３の鳩目４に，巻線の端部を下から通
して鳩目４と巻線の端部を半田付けして固着する。さら
に巻線の端部を絶縁蓋板７の貫通孔に通してから，コイ
ル６の底面から絶縁蓋板７の段部までの高さが絶縁内ケ
ース２の深さより若干小さいように調整して巻線の端部
と端子８を半田付で固着する。巻線の端部の余りを切り
落とし，フィルタ回路を組み上げる。絶縁内ケース２内
に埋め込み樹脂９をコイル６の下部を埋没できる量だけ
注入してから，金属ケース１に組上がった回路を挿入し
て，絶縁蓋板７を絶縁内ケース２に載せた状態で埋め込
み樹脂９の固化終了まで保持する。金属ケースｌの開口
縁を絶縁蓋板７の傾斜周面に沿って加締めて絶縁内ケー
ス２および回路組上がりを金属ケース１に固定する。
ンモードチョークコイル（以下コイルと称す）６以外の
回路素子（図ではコンデンサ５）は基板３に嵌着してい
る。コイル６は，巻線間を絶縁する中央仕切板を一体的
に設けたコア絶縁ケースにトロイダルコアを収納して２
個の巻線を中央仕切板の両側に分離巻したトロイダル型
のコモンモードチョークコイルである。絶縁蓋板（以下
蓋板と称す）７は，絶縁内ケース２の開口端に載置でき
るように段部が底面に設けてあり挿着した外部接続用端
子（以下端子と称す）８と蓋板７を同時に貫く貫通孔が
形成してある。金属ケース１の外で，基板３，コイル６
および蓋板７を組み合わせる。コイル６の巻線の端部を
トロイダルコアの軸方向に同じ向きに伸ばす。配線導体
側を上にした基板３の鳩目４に，巻線の端部を下から通
して鳩目４と巻線の端部を半田付けして固着する。さら
に巻線の端部を絶縁蓋板７の貫通孔に通してから，コイ
ル６の底面から絶縁蓋板７の段部までの高さが絶縁内ケ
ース２の深さより若干小さいように調整して巻線の端部
と端子８を半田付で固着する。巻線の端部の余りを切り
落とし，フィルタ回路を組み上げる。絶縁内ケース２内
に埋め込み樹脂９をコイル６の下部を埋没できる量だけ
注入してから，金属ケース１に組上がった回路を挿入し
て，絶縁蓋板７を絶縁内ケース２に載せた状態で埋め込
み樹脂９の固化終了まで保持する。金属ケースｌの開口
縁を絶縁蓋板７の傾斜周面に沿って加締めて絶縁内ケー
ス２および回路組上がりを金属ケース１に固定する。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】コイルを固定する埋め
込み樹脂は，使用量を抑えているが単価が高いのでその
資材費が多い欠点があった。埋め込み樹脂は，正しく配
合し十分に混合しないと硬化しないことがあり，また粘
度が高いので，垂れが余計な個所に付着しないように注
意して時間をかけて所定量を注入する必要があり，取り
扱いが難しく取り扱い時間が長いので，その作業費が多
くなるという欠点があった。
込み樹脂は，使用量を抑えているが単価が高いのでその
資材費が多い欠点があった。埋め込み樹脂は，正しく配
合し十分に混合しないと硬化しないことがあり，また粘
度が高いので，垂れが余計な個所に付着しないように注
意して時間をかけて所定量を注入する必要があり，取り
扱いが難しく取り扱い時間が長いので，その作業費が多
くなるという欠点があった。
【０００５】そこで，本考案の一技術的課題は，埋め込
み樹脂を省いで組立て作業を簡素にでき，資材費と作業
費を削減して製造原価を低減できる筒形ノイズフィルタ
を提供することにある。
み樹脂を省いで組立て作業を簡素にでき，資材費と作業
費を削減して製造原価を低減できる筒形ノイズフィルタ
を提供することにある。
【０００６】また，本考案の他の技術的課題は，自動化
装置を適用して組立が可能であり，製造原価を大幅に下
げることが期待できる筒形ノイズフイルタを提供するこ
とにある。
装置を適用して組立が可能であり，製造原価を大幅に下
げることが期待できる筒形ノイズフイルタを提供するこ
とにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本考案に係る筒形ノイズ
フィルタは，埋め込み樹脂を省くために，コア絶縁ケー
スには，中央仕切板用の挿着溝を有するものを用い，絶
縁内ケースには，内面に配線基板用の嵌合溝が周設して
あり，軸方向に沿って二等分割して片方の分割体の内底
に内底辺縁と平行に中央仕切板を一体的に突設したもの
を用いる。
フィルタは，埋め込み樹脂を省くために，コア絶縁ケー
スには，中央仕切板用の挿着溝を有するものを用い，絶
縁内ケースには，内面に配線基板用の嵌合溝が周設して
あり，軸方向に沿って二等分割して片方の分割体の内底
に内底辺縁と平行に中央仕切板を一体的に突設したもの
を用いる。
【０００８】即ち，本考案は，トロイダルコアをコア絶
縁ケースに収納して２個の巻線を分離巻きしたコモンモ
ードチョークコイルと，前記コモンモードチョークコイ
ルを同心状に内底に配置するとともに前記内底の中央部
に起立する中央仕切板を備えた絶縁内ケースと，前記絶
縁内ケースによって内面を絶縁された円筒金属ケース
と，前記絶縁内ケース内に配置され，前記コモンモード
チョークコイルの２個の巻線端部を挿通する貫通孔を備
えるとともに前記コモンモードチョークコイルと共にフ
ィルタ回路を構成する円形配線基板と，前記円形配線基
板を介して前記コモンモードチョークコイルの前記２個
の巻線端部に接続される外部接続用端子が挿着され，前
記円筒金属ケースの開口を塞ぐ絶縁蓋板とを備え，前記
コア絶縁ケースは，前記２個の巻線間を絶縁する中央に
前記中央仕切板を装着するための挿着溝を有している筒
形ノイズフィルタにおいて，前記絶縁内ケースは，軸方
向に沿って二等分割された２つの分割体を備え，前記２
つの分割体は，前記円形配線基板を装着するように内面
に周設された嵌合溝を夫々備えるとともに，前記中央仕
切板は，前記２つの分割体のうちの一方の底部の端面と
突き合わされる他方の分割体の底部の端面に沿って前記
内底に形成されると共に前記軸方向に突出していること
を特徴とする筒形ノイズフィルタである。
縁ケースに収納して２個の巻線を分離巻きしたコモンモ
ードチョークコイルと，前記コモンモードチョークコイ
ルを同心状に内底に配置するとともに前記内底の中央部
に起立する中央仕切板を備えた絶縁内ケースと，前記絶
縁内ケースによって内面を絶縁された円筒金属ケース
と，前記絶縁内ケース内に配置され，前記コモンモード
チョークコイルの２個の巻線端部を挿通する貫通孔を備
えるとともに前記コモンモードチョークコイルと共にフ
ィルタ回路を構成する円形配線基板と，前記円形配線基
板を介して前記コモンモードチョークコイルの前記２個
の巻線端部に接続される外部接続用端子が挿着され，前
記円筒金属ケースの開口を塞ぐ絶縁蓋板とを備え，前記
コア絶縁ケースは，前記２個の巻線間を絶縁する中央に
前記中央仕切板を装着するための挿着溝を有している筒
形ノイズフィルタにおいて，前記絶縁内ケースは，軸方
向に沿って二等分割された２つの分割体を備え，前記２
つの分割体は，前記円形配線基板を装着するように内面
に周設された嵌合溝を夫々備えるとともに，前記中央仕
切板は，前記２つの分割体のうちの一方の底部の端面と
突き合わされる他方の分割体の底部の端面に沿って前記
内底に形成されると共に前記軸方向に突出していること
を特徴とする筒形ノイズフィルタである。
【０００９】
【作用】コア絶縁ケースの挿着溝は，トロイダル型のコ
モンモードチョーククコイルに中央仕切板を後差しして
巻線間を絶縁することを可能にする。絶縁内ケースの分
割体は，互いに突き合わせることにより円形配線基板を
嵌合溝で保持し，円筒金属ケースの内面を絶縁するよう
働く。分割体の一方に突設した中央仕切板は，コア絶縁
ケースに後差しすることにより，コモンモードチョーク
コイルの巻線間を絶縁すると同時にコイルを絶縁内ケー
ス内で同心状に支持する。
モンモードチョーククコイルに中央仕切板を後差しして
巻線間を絶縁することを可能にする。絶縁内ケースの分
割体は，互いに突き合わせることにより円形配線基板を
嵌合溝で保持し，円筒金属ケースの内面を絶縁するよう
働く。分割体の一方に突設した中央仕切板は，コア絶縁
ケースに後差しすることにより，コモンモードチョーク
コイルの巻線間を絶縁すると同時にコイルを絶縁内ケー
ス内で同心状に支持する。
【００１０】
【実施例】以下，本考案の実施例について，図面を参照
して説明する。
して説明する。
【００１１】図１は，本考案の一実施例による筒形ノイ
ズフィルタの要部縦断側面図である。図１において，円
筒金属ケース１，絶縁蓋板７は，図３について説明した
ものと同じである。円形配線基板１０は，絶縁内ケース
１１の内径より僅かに小さい直径であり，鳩目４を嵌着
してある。
ズフィルタの要部縦断側面図である。図１において，円
筒金属ケース１，絶縁蓋板７は，図３について説明した
ものと同じである。円形配線基板１０は，絶縁内ケース
１１の内径より僅かに小さい直径であり，鳩目４を嵌着
してある。
【００１２】図２は図１の筒形ノイズフィルタの円形配
線基板（以下基板と称す）１０，絶縁内ケース１１およ
びコイル１２を夫々示す分解斜視図である。図２に示す
ように，基板１０は，コイル以外の回路素子（図ではコ
ンデンサ５）を装着して配線導体のある面を上にしてフ
ィルタ回路に組み上げる。絶縁内ケース１１は，有底円
筒体を軸方向に沿って二等分割した形の分割体１ｌａ，
分割体１１ｂからなり，その内面の上部に２個の突条１
３を周設して嵌合溝１４を設けてある。嵌合溝１４の幅
は基板１０の厚さに対応する寸法である。片方の分割体
１１ａには，内底部の辺縁の中央部から軸方向に伸びる
中央仕切板１５を一体的に設けてある。
線基板（以下基板と称す）１０，絶縁内ケース１１およ
びコイル１２を夫々示す分解斜視図である。図２に示す
ように，基板１０は，コイル以外の回路素子（図ではコ
ンデンサ５）を装着して配線導体のある面を上にしてフ
ィルタ回路に組み上げる。絶縁内ケース１１は，有底円
筒体を軸方向に沿って二等分割した形の分割体１ｌａ，
分割体１１ｂからなり，その内面の上部に２個の突条１
３を周設して嵌合溝１４を設けてある。嵌合溝１４の幅
は基板１０の厚さに対応する寸法である。片方の分割体
１１ａには，内底部の辺縁の中央部から軸方向に伸びる
中央仕切板１５を一体的に設けてある。
【００１３】コイル１２は，トロイダル型のコモンモー
ドチョークコイルであり，有底二重円筒体と環状蓋板か
らなるコア絶縁ケース１６にトロイダルコア（以下コア
と称す）１７を収納して，コア絶縁ケース１６の二重円
筒体の底面と環状蓋板の表面の上下面に，それぞれ中心
対称に設けた仕切台１８，仕切台１９の両側に２個の巻
線２０を巻き回し，その端部を上方に引き出して所要の
配列にしてコア１７の軸方向と平行に伸ばしている。コ
ア絶縁ケース１６には，仕切台１８，仕切台１９を内周
側で繋ぐ三角柱部分に中央仕切板１５に対応する挿着溝
２１を形成してある。
ドチョークコイルであり，有底二重円筒体と環状蓋板か
らなるコア絶縁ケース１６にトロイダルコア（以下コア
と称す）１７を収納して，コア絶縁ケース１６の二重円
筒体の底面と環状蓋板の表面の上下面に，それぞれ中心
対称に設けた仕切台１８，仕切台１９の両側に２個の巻
線２０を巻き回し，その端部を上方に引き出して所要の
配列にしてコア１７の軸方向と平行に伸ばしている。コ
ア絶縁ケース１６には，仕切台１８，仕切台１９を内周
側で繋ぐ三角柱部分に中央仕切板１５に対応する挿着溝
２１を形成してある。
【００１４】中央仕切板１５の高さは，コア絶縁ケース
１６の挿着溝２１の長さに相当する高さ外寸より若干大
きい寸法である。
１６の挿着溝２１の長さに相当する高さ外寸より若干大
きい寸法である。
【００１５】このような構造の絶縁内ケース１１とコイ
ル１２であるから，分割体１１ａにコイル１２だけを，
中央仕切板１５を挿着溝２１に嵌め通して内底に当接す
る。次に中央仕切板１５ごとコイル１２を少Ｌ外に傾け
て巻線２０の端部を基板１０の鳩目４に挿通してから，
基板１０を嵌合溝１４に嵌め込む。この状態で鳩目４と
巻線２０の端部を半田付で固着してフィルタ回路を組み
上げる。分割体１１ａと蓋板１０およびコイル１２の組
み付けは，基板１０とコイル１２とを，コイル１２の底
面から基板１０までの高さが分割体１１ａの嵌合溝１４
までの深さより若干小さいようにしてフィルタ回路の組
立上がりを作り，この組立上がりを分割体１１ａに組み
付ける手順でもよい。コイル１２が分割体１１ａの内底
から離間しても不都合はない。フィルタ回路組上がりを
組み付けた分割体１１ａに，別の分割体１１ｂを突き合
わせてから，円筒金属ケース１に挿入する。巻線２０の
端部を絶縁蓋板７の貫通孔に通してから，絶縁蓋板７を
絶縁内ケース１１に載せて金属ケースｌの開口縁を加締
める。巻線２０の端部と端子８を半田付で固着して筒形
ノイズフィルタが出来上がる。金属ケース１を加締める
前に，端子８と巻線２０の端部との半田付を行ってもよ
い。
ル１２であるから，分割体１１ａにコイル１２だけを，
中央仕切板１５を挿着溝２１に嵌め通して内底に当接す
る。次に中央仕切板１５ごとコイル１２を少Ｌ外に傾け
て巻線２０の端部を基板１０の鳩目４に挿通してから，
基板１０を嵌合溝１４に嵌め込む。この状態で鳩目４と
巻線２０の端部を半田付で固着してフィルタ回路を組み
上げる。分割体１１ａと蓋板１０およびコイル１２の組
み付けは，基板１０とコイル１２とを，コイル１２の底
面から基板１０までの高さが分割体１１ａの嵌合溝１４
までの深さより若干小さいようにしてフィルタ回路の組
立上がりを作り，この組立上がりを分割体１１ａに組み
付ける手順でもよい。コイル１２が分割体１１ａの内底
から離間しても不都合はない。フィルタ回路組上がりを
組み付けた分割体１１ａに，別の分割体１１ｂを突き合
わせてから，円筒金属ケース１に挿入する。巻線２０の
端部を絶縁蓋板７の貫通孔に通してから，絶縁蓋板７を
絶縁内ケース１１に載せて金属ケースｌの開口縁を加締
める。巻線２０の端部と端子８を半田付で固着して筒形
ノイズフィルタが出来上がる。金属ケース１を加締める
前に，端子８と巻線２０の端部との半田付を行ってもよ
い。
【００１６】
【考案の効果】以上に説明したように，本考案によれ
ば，絶縁内ケースを二等分割し，その分割体の内の一方
に中央仕切板を設け，コモンモードチョークコイルの２
個の巻線間を絶縁するこの中央仕切板を装着するための
挿着溝をコア絶縁ケースに設けたので，中央仕切板によ
って，２個の巻線間を絶縁し，大電流による短絡も防止
できるとともに埋め込み樹脂を省いて組立て作業を簡素
にでき，資材費と作業費を削減して製造原価を低減でき
る効果がある。
ば，絶縁内ケースを二等分割し，その分割体の内の一方
に中央仕切板を設け，コモンモードチョークコイルの２
個の巻線間を絶縁するこの中央仕切板を装着するための
挿着溝をコア絶縁ケースに設けたので，中央仕切板によ
って，２個の巻線間を絶縁し，大電流による短絡も防止
できるとともに埋め込み樹脂を省いて組立て作業を簡素
にでき，資材費と作業費を削減して製造原価を低減でき
る効果がある。
【００１７】また，本考案によれば，絶縁内ケースの夫
々の分割体は，フィルタ回路を構成する円形配線基板を
装着するように内面に周設された嵌合溝を夫々備えるの
で，フィルタ回路部品を後で配線及び半田付けする必要
もなく，円形配線基板をフィルタ回路部品とともに一度
に装着固定及び位置決めが可能で且つ容易となり，ま
た，それにより円形配線基板が移動して各部に接触する
ことによって生じる短絡も防止できるとともに，更に，
夫々の分割体を突き合わせることによって，コモンモー
ドチョークコイルと円形配線基板との組み立てを絶縁内
ケース内に容易に収容でき，自動化装置を適用して組立
が可能であるので，製造原価を大幅に下げることが期待
できる。
々の分割体は，フィルタ回路を構成する円形配線基板を
装着するように内面に周設された嵌合溝を夫々備えるの
で，フィルタ回路部品を後で配線及び半田付けする必要
もなく，円形配線基板をフィルタ回路部品とともに一度
に装着固定及び位置決めが可能で且つ容易となり，ま
た，それにより円形配線基板が移動して各部に接触する
ことによって生じる短絡も防止できるとともに，更に，
夫々の分割体を突き合わせることによって，コモンモー
ドチョークコイルと円形配線基板との組み立てを絶縁内
ケース内に容易に収容でき，自動化装置を適用して組立
が可能であるので，製造原価を大幅に下げることが期待
できる。
【図１】本考案の筒形ノイズフィルタの一実施例を示す
要部縦断側面図。
要部縦断側面図。
【図２】図１における配線基板，コイルおよび絶縁内ケ
ースを示す分解斜視図。
ースを示す分解斜視図。
【図３】従来の筒形ノイズフィルタの例を示す一部破断
正面図。
正面図。
１ 円筒金属ケース ２，１１ 絶縁内ケース ３，１０ 円形配線基板 ４ 鳩目 ５ コンデンサ ６，１２ コモンモードチョークコイル ７ 絶縁蓋板 ８ 外部接続用端子 ９ 埋め込み樹脂 １１ａ，ｌｌｂ 分割体 １３ 突条 １４ 嵌合溝 １５ 中央仕切板 １６ コア絶縁ケース １７ トロイダルコア １８，１９ 仕切台 ２０ 巻線 ２１ 挿着溝
Claims (1)
- 【請求項１】 トロイダルコアをコア絶縁ケースに収納
して２個の巻線を分離巻きしたコモンモードチョークコ
イルと， 前記コモンモードチョークコイルを同心状に内底に配置
するとともに前記内底の中央部に起立する中央仕切板を
備えた絶縁内ケースと， 前記絶縁内ケースによって内面を絶縁された円筒金属ケ
ースと， 前記絶縁内ケース内に配置され，前記コモンモードチョ
ークコイルの２個の巻線端部を挿通する貫通孔を備える
とともに前記コモンモードチョークコイルと共にフィル
タ回路を構成する円形配線基板と， 前記円形配線基板を介して前記コモンモードチョークコ
イルの前記２個の巻線端部に接続される外部接続用端子
が挿着され，前記円筒金属ケースの開口を塞ぐ絶縁蓋板
とを備え， 前記コア絶縁ケースは，前記２個の巻線間を絶縁する中
央に前記中央仕切板を装着するための挿着溝を有してい
る筒形ノイズフィルタにおいて， 前記絶縁内ケースは，軸方向に沿って二等分割された２
つの分割体を備え， 前記２つの分割体は，前記円形配線基板を装着するよう
に内面に周設された嵌合溝を夫々備えるとともに，前記
中央仕切板は，前記２つの分割体のうちの一方の底部の
端面と突き合わされる他方の分割体の底部の端面に沿っ
て前記内底に形成されると共に前記軸方向に突出してい
ることを特徴とする筒形ノイズフィルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991076894U JP2565255Y2 (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | 筒形ノイズフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991076894U JP2565255Y2 (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | 筒形ノイズフィルタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0521523U JPH0521523U (ja) | 1993-03-19 |
| JP2565255Y2 true JP2565255Y2 (ja) | 1998-03-18 |
Family
ID=13618357
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991076894U Expired - Fee Related JP2565255Y2 (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | 筒形ノイズフィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2565255Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5864122U (ja) * | 1981-10-23 | 1983-04-30 | ティーディーケイ株式会社 | 筒状ノイズフイルタ |
| JPH01115322U (ja) * | 1988-01-28 | 1989-08-03 |
-
1991
- 1991-08-28 JP JP1991076894U patent/JP2565255Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0521523U (ja) | 1993-03-19 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19971021 |
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