JPH04126491A - 映像信号の記録再生装置 - Google Patents

映像信号の記録再生装置

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JPH04126491A
JPH04126491A JP2314018A JP31401890A JPH04126491A JP H04126491 A JPH04126491 A JP H04126491A JP 2314018 A JP2314018 A JP 2314018A JP 31401890 A JP31401890 A JP 31401890A JP H04126491 A JPH04126491 A JP H04126491A
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signals
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中 一隆
Takashi Furuhata
降旗 隆
Hiroaki Takahashi
宏明 高橋
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、映像信号を記録ないし伝送する際の映像信号
の処理装置あるいは、ビデオテープレコーダー等の映像
信号の記録再生装置に関する。
〔従来の技術〕
近年、ハイビジョン信号などのような高解像度。
高精細な映像信号を記録再生するビデオテープレコーダ
などの映像信号記録再生装置が開発されている。ハイビ
ジョン信号などの高解像度、高精細な映像信号は、従来
のNTSC信号、PAL信号。
SECAM信号に比較して約5倍程度に広帯域化されて
いる。このため、従来からのNTSC信号。
PAL信号、SECAM信号を記録再生するビデオテー
プレコーダに比較して、約5倍程度のテープ消費量が必
要であるという問題があった。
従来の装置では、この問題を解決するためテープヘッド
系の改善により記録密度を高めると同時に、記録映像信
号のラインを間引くなどの処理により記録信号の帯域を
低減させ記録する方法が用いられていた。なお、この種
の装置として関連するものには例えば特開平1−228
282号公報。
特開平1−228283号公報等が挙げられる6〔発明
が解決しようとする課題〕 上記従来技術は、本来の映像信号の水平走査線数を約半
分に間引いて記録するため再生映像信号の垂直解像度が
著しく劣化する問題があった。
本発明の目的は、再生映像信号の水平及び垂直解像度を
ほとんど劣化させずに、記録信号の帯域を低減させるこ
とであり、さらに高精細・高解像度の映像信号を劣化な
く長時間記録再生可能な映像信号の記録再生装置を提供
することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、映像信号のフィールド内、
フィールド間、あるいはフレーム間の2次元ないし3次
元方向にみて隣接する少なくとも2つのラインの信号に
対し、ライン間の和信号と差信号とを演算し、和信号の
伝送帯域に対し差信号の伝送帯域を低下させるように時
間軸変換して記録するようにしたものである。
さらに、その2ラインの輝度信号の和信号及び差信号に
加えてその2ラインの色信号の和信号及び差信号の各信
号をそれぞれ伝送する最高周波数に応じて時間軸変換し
時分割多重するようにしたものである。
さらにこの時間軸変換によって、入力映像信号の1フイ
ールド毎に存在する冗長な垂直ブランキング期間、ある
いは1ライン毎に存在する水平ブランキング期間を削減
し、必要に応じて映像信号を時間軸シフトし任意の区間
に冗長期間を設けるようにしたものである。
さらに上記差信号を、振幅が小さい時にはゲインを高く
し、振幅が大きい時にはゲインを低くして記録ないし伝
送するようにしたものである。
さらに、和信号と差信号より再生される2ラインのライ
ンブロックと、次の和信号と差信号によって再生される
2ラインのラインブロック間で生じる信号の不連続を防
止するために、互いに隣接するラインブロック間に2次
元フィルタ処理を施すようにしたものである。
さらに、輝度信号に比較して狭帯域で伝送される色信号
に重畳するノイズは、低い周波数に分布し画質劣化の大
きな要因となるため、この色信号のS/N劣化を低減さ
せるために、再生された線順次の色信号に対しノイズ除
去回路を適用したものである。
〔作用〕
順次入力される輝度信号と色信号を含む映像信号のライ
ンをLi、L、、L、・・・・・・と表わすものとする
。この映像信号の隣接する任意の2ラインの信号*  
L2g−1t Lx。(nは整数)に対し和信号LA、
を LA、= (Li、−1+L!、)/2.差信号L
S、をLS、= (L、、1−L、、)/2のように演
算し、入力信号の各ラインL2B−2gL2゜を伝送す
るかわりにLA、、LS、を記録あるいは伝送する。例
えば、LIHLag L’3y L41 L5g・・・
・・・と入力される映像信号に対し、(Lユ+Lり/2
.(L、−L、)/2.(L、+L、)/2.(L、−
L4)/2・・・・・・の信号、すなわちLAl、LS
l、LA2゜LS2.・・・・・・の系列の信号を伝送
あるいは記録する。
一方再生あるいは受信時には各ラインの信号はり、、1
=LA、+LS、、  L、、=LA、−LS、として
完全に復元することができる。
上記映像信号の2ラインの和信号LA、には。
映像信号のうち垂直相関の強い信号成分が含まれている
。また、上記映像信号の2ラインの差信号LSゎには、
映像信号のうち垂直相関の弱い信号成分が含まれている
。さらに上記差信号LS、の高周波成分には、垂直相関
が弱くしかも水平相関の弱い、孤立したドツトや斜め方
向のamが含まれている。一般に通常の画像信号には、
このような水平垂直に相関が弱い信号成分は少なく、ま
た人間の視覚特性により斜め方向の細線は認識されにく
いことが知られている。したがって、上記差信号LS、
を和信号LA、に比較して172〜1/4程度の狭帯域
で伝送しても、これらの和信号及び差信号からほとんど
劣化なく元の画像を再現することができる。この和信号
LA、及び差信号LS、は、入力映像信号のり。−zt
Lzaの2ラインより生成され伝送又は記録されるため
、入力映像信号の1水平走査期間(IH)の2倍の時間
(2H)内に和信号LAaと差信号LS、の両者を伝送
又は記録すればよい、そこで和信号LA、をp (p>
1)倍に時間軸伸長し、差信号LS、を1/Q (Q>
1)に時間軸圧縮して、両者を概略2Hの期間に多重し
て記録又は伝送すれば、記録あるいは伝送に必要な帯域
中を入力映像信号の最高周波数の1/Pに低下させるこ
とができる。この際に差信号LS、は1/Qに時間軸圧
縮した後1/Pに帯域制限され、このため1/(P−Q
)程度に帯域が制限されることになるが、先に述べたよ
うにP・Qの値が2〜4程度であればほとんど劣化なく
元の画像を再現することができる。
また、上記入力映像信号に含まれる輝度信号の和信号及
び差信号に加えて同じく上記入力映像信号に含まれる色
信号の和信号及び差信号を上記の概略2Hの期間に多重
して記録、伝送することにより、色信号のチャンネルを
別に設けることなく単一のチャンネルでカラー映像の記
録、伝送ができる。この際には、輝度信号の最高周波数
W1と色信号の最高周波数WCとの比率により、輝度信
号の和信号及び差信号の多重に割り当てる期間t1と色
信号の和信号及び差信号の多重に割り当てる期間tcと
が、WY : WC= t v ・t cとなるように
それぞれ時間軸変換する。これにより時間軸変換後の輝
度信号及び色信号の最高周波数が等しくなり伝送帯域を
有効に用いることができる。
また、上記入力映像信号に含まれる水平、垂直のブラン
キング期間を削減し、これに相当する時間だけ、和信号
及び差信号を多重する期間に割り当てて、各ラインの多
重期間が2Hより長くなるように時間軸変換することに
より、更に記録伝送帯域を低減することができる。
また必要に応じて映像信号を1フイールド内で複数のセ
グメントブロックに分割しそのセグメントブロック毎に
時間軸シフトすることにより、セグメントブロック間に
セグメント記録等のためにヘッド切換を行う冗長期間を
設けることができる。
また、差信号の振幅に応じて、小振幅時にはゲインを高
く、大振幅時にはゲインが低くなるようにレベル変換し
て記録し、再生時にこの逆変換をすることにより、ゼロ
レベル付近に集中しやすい差信号のノイズによる影響を
低減させることができる。
また、和信号と差信号より再生される2ラインのライン
ブロックと、次の和信号と差信号によって再生される2
ラインのラインブロック間で生じる信号の不連続は、互
いに隣接するラインブロック間に2次元フィルタ処理を
施すことにより、信号の不連続による劣化が目立ちやす
いエツジ部分を隣接するラインブロック間で平滑化する
ことができ、画質劣化を防止することができる。
また、線順次化された色信号に対しノイズ除去回路を適
用することにより、低い周波数成分に分布し画質劣化の
大きな要因となりやすい色信号に重畳するノイズが除去
されるため、再生映像信号のノイズ増大による画質劣化
を防止することができる。さらに、色信号が線順次化さ
れた状態でノイズ除去を行うため、1つのノイズ除去回
路でPB、PRの2種類の色信号のノイズ除去が同時に
行なえる。
〔実施例〕
以下に、本発明の実施例を図を用いて説明する。
第1図は本発明を回転2ヘツド形磁気記録再生装置に適
用した場合の一実施例を示すブロック図である。
第1図において、1は記録しようとする映像信号の入力
端子、2は端子1より入力された映像信号のフィールド
内、フィールド間あるいはフレーム間で互いに隣接する
2ライン間の和信号と差信号とを演算し線順次で出力す
る和差線順次回路。
3は線順次化された和信号と差信号の時間軸を変換する
時間軸変換回路、4は時間軸変換された記録和差信号を
テープ・ヘッド系の記録に適した形に変調(例えばFM
変調)する変調器、5a、5bは変調された信号をテー
プに記録する記録回転磁気ヘッド、6は磁気テープ、7
a、7bは磁気テープ6に記録された信号を再生する再
生回転磁気ヘッド、8は再生された信号を復調する復調
器、9は復調された再生和差信号の和信号と差信号を1
対1の時間軸に逆変換する時間軸逆変換回路、10は時
間軸が変換された和信号と差信号とから元の映像信号の
形態に演算し再生映像信号として出力する和差復号回路
、11は再生映像信号の出力端子である。
なお、上記2つの回転磁気ヘッド5aと5b(あるいは
7aと7b)は、図示しない回転体に互いに180度の
角度で取付けられ、上記磁気テープ6はこの回転体に1
80度より少し多重に巻き付けられており、従って、上
記2つの回転磁気ヘッド5aと5b(、あるいは7aと
7b)が上記磁気テープ6に同時に対接して同じ信号が
記録されるいわゆるオーバラップ部が形成される。
次に本実施例の動作を、フィールド内で互いに隣接する
2つのラインの信号を変換する場合について第1図及び
第2図に示した波形図を用いて説明する。端子1より入
力された映像信号は和差線順次回路2により、フィール
ド内で互いに隣接する2つのライン間の和信号及び差信
号が演算され両者は線順次化される。第2図(a)は入
力映像信号の波形図であり、L2ゎ−1は(2・n−1
)番目のライン、L2゜は2・n番目のラインの信号を
示している。このようにフィールド内で隣接する2つの
ラインの信号L2fi−1tL2ゎに対し和差線順次回
路2は、和信号LAゎ、差信号LS、を(1)式。
(2)式 %式%(1) のようにそれぞれ演算し、第2図(b)に示すように和
信号、差信号が交互に現われるような線順次の形で出力
する。例えば、L工l Li2 L31 LA・・・・
・と入力される映像信号に対し和信号LA、。
差 LA1=  (L1+L、)/2          
 (3)LS1=  (LニーL2)/2      
     (4)LA2=  (L、+L、)/2  
         (5)LS2=  (L、−L、)
/2           (6)信号LSeを(3)
〜(6)式のように演算し。
LA、、LSl、LA2.LS2.・・・・・・の順で
出力する。第2図(b)に示す和差線順次回路2で線順
次化された和信号と差信号は、時間軸変換回路3により
同図(C)に示すように、和信号LAゎはLHの水平走
査期間をP (P>1)倍に時間伸長した信号LA、’
に変換され、差信号LS、はIHの水平走査期間を1/
Q (Q> 1)に時間圧縮された信号LS、’ に変
換され、かつこれらの和信号LAゎ′と差信号LS、’
は時分割多重されて出力される。
この第2図(c)に示されるような、時間軸変換回路3
で時間軸変換された信号は、変調器4で周波数変調など
の変調を受けた後記録ヘッド5を介してテープ6に記録
される。再生時には、テープ6から再生ヘッド7により
再生された信号は復調器8で復調され、第2図(C)の
ような和信号LA、が2倍に時間軸伸長され、差信号L
S、が1/Qに時間軸圧縮されて時分割多重された信号
が得られる。この復調器8の出力は時間軸逆変換回路9
で和信号LAゎ′は1/Pに時間軸が圧縮され、差信号
LS、’はQ倍に時間軸伸長されて、第2図(b)のよ
うな和信号LA、及び差信号LS0がIHの水平走査期
間で交互に現われる和差線順次の形態に逆変換される。
時間軸逆変換回路9で時間軸の逆変換された和信号LA
、と差信号LS、とが線順次化された信号は、和差復号
回路10で和信号LAゎと差信号LS、の和及び差によ
り(7)、(8)に示すように元の映像信号の互いに隣
接する2ラインの信号Lzm−1+L A 、+ L 
 S 、= (L2.−1+L2.)/2+ (L2,
1−L2B)/2=L2゜−0(7) L’A 、+ L S 、= (L2.、+L2.)/
2− (L2.、−L2.)/2=L2.      
       (8)L2Bが演算され、L 211−
1t Ij2++の順で線順次化して出力することによ
り、元の映像信号と同様の形態の再生信号を復元するこ
とができる。
上記に示した和信号LA、は隣接する映像信号2ライン
の平均値であり、この信号のみを伝送した場合には、映
像の縦線等の垂直相関の強い信号成分は再現されるが、
細い横線等の垂直相関の弱い信号成分は伝送されない。
これに対し差信号LSゎは隣接する映像信号2ラインの
差分値であり、垂直相関の弱い信号成分が含まれている
。したがって本来和信号LA、と差信号LS、とが完全
に劣化なく伝送されなければ、元の映像信号を再現する
ことはできない。しかし、人間の視覚特性等から一般の
映像信号では、垂直相関の強い信号成分と水平相関の強
い信号成分が十分に再現されれば、画質の劣化はほとん
ど認識されない。したがって。
垂直相関の強い信号成分を有する和信号LAいと、垂直
相関の弱い信号成分に有する差信号LS、のなかで水平
相関の強い信号成分に相当する低周波成分のみを伝送す
ることにより、はとんど画質劣化なく元の映像信号を再
現することができる。本実施例では、第2図(b)、(
c)に示したように和信号LA、を2倍に時間軸伸長し
、差信号LS、を1/Qに時間軸圧縮している。これに
より本来の映像信号の最高周波数がW、の場合、和信号
LA、を劣化させずに記録再生するためには少なくとも
Wx=Wh/Pの記録映像信号の帯域があればよい。し
たがって、変調器よりテープヘッド系を含め復調器まで
の記録伝送帯域を1/Pに低減することができる。たと
えば、P=1.33゜Q=1/ (2−P)=1.5と
し、映像信号の最高周波数W s = 20 MHzの
場合には、W*= 20/ 1.33 = 15 (M
Hz)    (9)(9)式に示すように、必要な記
録伝送帯域W1を約15MHzに低減することができる
。この際に差信号LS、は、1/Qに時間軸圧縮した後
にW。
/Pに帯域制限を受けるため、伝送可能な最高周波数は
WB/ (p −Q)に制限されることになる。
先の例では和信号LA、に対し差信号LS、は約172
に帯域が制限されることになる。このような処理を行な
っても先に示したように、映像の垂直相関の強い信号成
分及び水平相関の強い信号成分は劣化せず、視覚特性上
目につきにくい斜め方向の解像度のみが低下するため、
はとんど画質劣化なく元の映像信号の再現が可能である
。以上のような処理により水平垂直の解像度を劣化させ
ずに記録映像信号の帯域を低減させることができ、テー
プヘッド系改善による高密度記録と合わせることにより
、高精細・高品位な映像信号をより小形のカセットに、
より長時間記録再生することが可能となる。
次に第1図の和差線順次回路2の具体的な実施例につい
て、第3図のブロック図、第4図の動作波形図を用いて
説明する。
第3図において、200は和差線順次化する映像信号の
入力端子、201は和信号と差信号がライン毎に交互に
線順次化されて出力される出力端子、202は入力端子
200より入力される映像信号とIH遅延した入力映像
信号とを加算する加算回路、203は端子200より入
力された映像信号を1水平走査期間遅延するIH遅延回
路、204は上記IH遅延回路203からの出力信号か
ら上記入力端子200からの入力映像信号を減算する減
算回路、205は上記減算回路−204からの出力を1
水平走査期間遅延するIH遅延回路、206は上記IH
遅延回路205からの出力と上記加算回路202からの
出力とをライン毎に交互に切り換えて端子201に出力
する切換回路である。
第4図(a)は端子200に入力される映像信号VIの
波形図であり、Ll、L、、L、・・・・・・は順次入
力される映像信号のラインを表している。入力端子20
0より入力された映像信号VIはIH遅延回路203に
より1水平走査期間遅延される。
第4図(b)はIH遅延回路203の出力DVIであり
、同図(a)に対して各ラインがIHづつ遅延している
。加算回路202では、第4図(a)に示される入力映
像信号VIと、同図(b)のIH遅延回路203からの
出力DVIとが加算され、同図(c)の出力波形が得ら
れる。同様に減算回路204では第4図(b)のIH遅
延回路203からの出力DVIより、同図(a)の入力
映像信号VIが減算され、同図(d)の出力波形が得ら
れる。加算回路202及び減算回路204では各出力信
号の最大振幅(最小値より最大値まで)が各入力信号の
最大振幅と等しくなるように、それぞれ1/2の係数が
掛けられている。また、減算回路204では減算結果が
負の値となった場合にも出力信号が黒レベル以下となら
ないように、最大振幅の172のDCオフセットが加え
られている。したがって入力映像信号をVI、LH遅延
した映像信号をDVI、入力映像信号の同期信号を除く
映像信号部の最大振幅値をVmaxとした場合には、加
算回路202の出力V A D #減算回路204の出
力V5Bはそれぞれ VAD= T(DV I +V I )       
 (10)(10)、 (11)式のように表される。
第4図(d)に示された減算回路204の出力V。はI
H遅延回路205で1水平走査期間遅延され同図(e)
の波形図となる。切換回路206では第4図(c)に示
された加算回路202からの出力■。と、(e)に示さ
れたIH遅延回路205からの出力DvsBとが1水平
走査毎に切り換えられ、出力端子201には第4図(f
)に示すような和信号■ADと差信号vanが線順次化
された信号が得られる。
本実施例で用いたlH遅延回路202及び205は、ガ
ラス遅延線あるいはCCD(電荷結合素子)遅延線等で
容易に実現することができる。また本実施例の回路をデ
ィジタル回路で実現した場合には、上記IH遅延回路2
02,205をラインメモリで構成することにより1水
平走査期間の遅延を小規模の回路で実現でき、加算回路
202.減算回路204.切換回路206に関しても論
理回路で容易に実現できるため、回路の集積回路による
小型化、低コスト化を実現できる効果がある。
なお、この和差線順次回路2をディジタル回路で構成す
る場合には、上記端子1がらの入力映像信号は、図示し
ないがA/D変換回路により、ディジタル信号に変換さ
れてから上記端子200に供給される。
以上は第1図の和差線順次回路2の具体的構成例であり
、入力映像信号から和信号及び差信号を生成する機能ブ
ロックであるが、和信号と差信号とにより元の映像信号
を復元する機能ブロックである第1図の和差復号回路1
0においても第3図と同様の構成により実現できる。こ
の際には第3図において、入力端子200は上記時間軸
逆変換回路9からの再生された和差線順次信号の入力端
子となり、出力端子201は元の形態に復元された再生
映像信号の出力端子となる。また上記したように差信号
が負の値をとっても黒レベル以下のレベルとならないよ
うにオフセットが付加されているため、加算回路202
の出力vAD、減算回路204の出力VSBは、端子2
00に入力された和差線順次信号をVI、上記VIをI
H遅延回路203でIH遅延した信号をDVI、映像信
号の同期信号を除く最大振幅をVmaxとした場合(1
2)。
(13)式のように表される。
V5B: D V I −V I −−Vmax   
   (13)以上のように演算処理の係数及びオフセ
ット値の変更により同一の回路で、入力映像信号の和差
線順次化及び再生信号の和差復号が実現でき兼用による
回路規模の縮小等による経済的効果がある。
次に、第1図の時間軸変換回路3の具体的な実施例につ
いて、第5図のブロック図を用いて説明する。
第5図は、時間軸変換回路3をディジタル回路で実現し
た場合の実施例である。なお、この場合には、上記和差
線順次回路2も上記のディジタル回路で構成され、上記
回路2で線順次化された映像信号はディジタル信号の形
でこの時間軸変換回路2に供給される。第5図において
、300は和差線順次回路2より与えられる和信号と差
信号とが線順次化された映像信号の入力端子、301は
時間軸変換された映像信号の出力端子、302はFIF
O(ファーストイン、ファーストアウト)メモリ、30
3はFIF○メモリ302の書込み制御回路、304は
FIF○メモリ302の読み出し制御回路である。なお
、端子301がらの出力信号は、図示しないがD/A変
換回路によりアナログ信号に変換されてから上記変調器
4に供給される。端子300より入力された和信号と差
信号とが線順次化された映像信号はFIFOメモリ30
2に入力される。この際に書込み制御回路303では、
和信号が端子300より入力されている期間のサンプル
はすべてデータとしてFIFOメモリに書込むよう制御
を行う。また差信号が端子300より入力されている期
間は、2サンプルに1サンプルの割合でサンプルを間引
きこれをデータとしてFIFOメモリ302に書込む、
−方読も出し側では読み出し制御回路304によって、
順次FIFOメモリより一定周期でデータを読み出し、
端子301より時間軸変換された映像信号のサンプルと
して8力する。例えば、1水平走査期間を1440のサ
ンプル数でサンプリング処理するシステムの場合には、
和信号は1440サンプルすべてをデータとしてFIF
Oメモリ302に書き込み、差信号は2個に1個の割で
サンプルを間引き、全体で半分の720サンプルをデー
タとして書込む。したがって書込み側では線順次化され
た和信号と差信号の2Hの期間に、1440+720=
2160サンプルのデータを書込むことになる。一方、
FIFOメモリ302の読み出し側では2Hの期間に2
160個の割合でデータを順次一定周期で読み出し時間
軸変換された映像信号のサンプルとして、出力端子30
1に出力する。
以上の処理により和信号は 1.33 (=1440x
2/2i60)倍に時間軸伸長され、差信号は  1/
1.5 (=720X2/2160)に時間軸圧縮され
ることになる。またこの実施例では和信号と差信号を1
組とした2Hの期間にPIFOメモリ302に書込まれ
るデータ数と、読み呂されるデータ数は等しいため、F
IF○メモリ302の容量はすくなくとも2Hの期間に
読み書きされるデータ数(2160)分あればよい。ま
た差信号のサンプルを172に間引く処理は、サンプリ
ング周波数を172に低下させることと等価であるため
、それによる折り返し歪の発生を防ぐために、少なくと
も上記差信号に対して図示しないブリフィルタ処理回路
によってローパスフィルタ特性の帯域制限処理を予め施
して、その出力を上記メモリ302に供給するように構
成すればよし)。
以上の処理により和信号の時間軸は1.33倍に伸長さ
れ、差信号の時間軸はl/1.5に圧縮され、全体の伝
送信号帯域を1/1.33に低下させることができる。
なお上記の実施例では差信号を172に間引いて処理を
行なったが、1/3.あるいは1/4に間引きを行なっ
てもよい、この際には差信号の伝送帯域が低下すること
により、再現される画質は若干劣化するが記録信号の帯
域は更に低下させることができる。また、上記実施例で
はFIFOメモリに書込む際に差信号のサンプルを間引
いているが、これの代わりに、書込み時に差信号の全サ
ンプルを書込み、読み出し時にサンプル間引きを行なっ
てもよい。あるいは、サンプルの間引きは行なわずに、
和信号を読み出す際には書込みの周期より遅い周期でデ
ータを読み出し、差信号を読出す際には書込みの周期よ
り速い周期でデータを読み出すことにより、時間軸の伸
長、圧縮を行なってもよい。また、和差線順次回路2に
より与えられる和信号と差信号とが線順次化された映像
信号に対し、差信号をサンプリングする周期を和信号を
サンプリングする周期より遅くしてもよい。
これによって得られる差信号のサンプルは、和信号と同
じ周期でサンプリングした後1/N (N22の整数)
に間引きしたものと等価であるが、この間引きの割合を
1/2.1/3.1/4・・・・・・等の整数比に限る
ことなく任意の割合にすることができる。
以上は第1図の時間軸変換回路3の実施例であったが、
同図の時間軸逆変換回路9も第5図の構成によって実現
できる。この際には第5図の入力端子300には、上記
復調回路8より与えられる和信号が時間軸伸長され差信
号が時間軸圧縮された再生信号が入力される。また出力
端子301からは、FIF○メモリ302によって、−
水平走査期開銀に、和信号と差信号が交互に時間軸変換
されて出力される。時間軸の圧縮伸長の処理は時間軸変
換回路3と同様であるが1図示しない画素補間処理回路
によって、記録時の上記の処理で間引かれた差信号のサ
ンプル画素は必要に応じて隣接あるいは周辺のサンプル
画素により補間されて出力される。
また、復調回路8で復調される再生信号に時間軸変動が
含まれる場合には、図示しないが第1図の復調回路8と
時間軸逆変換回路9の間に、その時間軸変動を除去する
ための時間軸補正回路を挿入してもよい。また、上記書
込み制御回路303において時間軸逆変換回路に用いる
FIFOメモリの書込み制御信号を再生信号の時間軸ゆ
らぎに追従させて生成することにより、時間軸逆変換回
路に上記の時間軸補正回路の機能をもたせることができ
る。このようにすることで1つのFIF○メモリにより
時間軸補正と時間軸変換とが同時に行なえることになり
、回路規模縮小による経済的効果がある。
以上述べてきた実施例は、時間軸伸長した和信号と時間
軸圧縮した差信号とを、2H(−水平走査期間の2倍)
の時間内に多重するものであったが、これを2Hよりも
長い期間としてもよい。この実施例に基づく波形図を第
6図に示す。第6図(、)は入力映像信号であり、フィ
ールドレートで波形図を示したものである。このように
1フイールド内には垂直ブランキング期間(V−BLK
)に相当する冗長期間がある。したがって、この冗長期
間を各ラインに分配して1ラインの期間を2Hより大き
くし、さらに第6図(b)に示すように、1フィールド
当り複数(この実施例では3)のセグメントブロックの
信号に分割し、各セグメントブロック信号の間に所定の
冗長期間τを設けた記録信号を生成することが可能であ
る。この際の各セグメントブロック内の各ラインの波形
図を第6図(d)、(e)に示す。第6図(e)に示さ
れるように時間軸伸長した和信号(L1+L2)と、時
間軸圧縮した差信号(LニーL2)を、2Hより長い期
間(2H+h)に時分割多重している。これにより、先
の第2図に示した実施例と比べて和信号の時間軸伸長の
割合を大きく、差信号の時間軸圧縮の割合を小さくする
ことができ、記録信号の帯域をさらに低減することがで
きる。このような処理を行う場合には、上記第5図の実
施例で、上記書込み制御回路303において時間軸変換
に用いる下記FIFOメモリ302には、上記の冗長の
垂直ブランキング期間を除く残りの映像信号だけが書込
まれるように制御される。また、映像信号を2つ以上の
セグメント、例えば3セグメントに分割して記録する場
合には、第6図(c)に示すように映像信号の有効期間
を上記セグメントブロック単位で時間軸シフトして1分
割されるセグメントブロックの間に冗長期間τを設けて
記録してもよい。
なお、この場合には、上記第5図の実施例で、上記読取
り制御回路304において、上記各セグメントブロック
単位で上記FIF○メモリ302からの読取りが行なわ
れ、各セグメントブロック単位の読取りの終了毎に所定
(τ)の期間、メモリからの読取りを一時的に停止する
ように制御され、これにより上記冗長期間τが形成され
る。
この冗長期間τは、再生時に上記セグメントブロック間
でヘッド切換えを行ったときに生ずるスキュー(時間軸
のステップ的な変動)を除去するために用いられる。具
体的には、このτの冗長期間内で上記回転ヘッド7aと
7bの切換えを行ってから、上記の図示しない時間軸補
正回路において、上記冗長期間τを除去してセグメント
ブロック信号を連続させる処理を行うことによって、上
記スキューは除去される。なお、このスキュー除去のた
めの再生時のヘッドの切換えを確実に行わせるために、
上記回転ヘッド5aと5bによる映像信号の記録時にお
いて、上記冗長期間τが前記したオーバラップ部に位置
するタイミングで記録される。これにより、オーバーラ
ツプ内に記録された上記冗長期間τ内で上記の再生時の
ヘッドの切換えを確実に行わせることができ、かつセグ
メント記録で従来問題となっていたスキューも本発明に
より容易に除去できる副次的効果を得ることができる。
これまで示してきた実施例では、入力映像信号として1
つの信号2例えば輝度信号のみを扱ったが、色信号も同
時に記録する場合には第6図(f)に示すように、輝度
信号につづいて色信号を2H+hの期間に時分割多重し
て記録、伝送すればよい。以下この輝度信号Yと、 P
 h/ P itあるいはCw/Cyなとの2つの色信
号をライン毎に線順次化した色信号Cとを時分割多重し
て記録する場合の実施例を、第7図のブロック図および
第8図の波形図を用いて説明する。
第7図において、1は輝度信号Yの入力端子、101は
第1の色信号PRの入力端子、102は第2の色信号P
Hの入力端子、2は入力端子1より与えられる輝度信号
Yを入力とする和差線順次回路、12は第1の色信号P
Rと第2の色信号PBを入力とし2つの色信号をライン
毎に交互に切換えて線順次化された色信号Cを出力する
色信号線順次回路、2001は色信号線順次回路によっ
て線順次化された色信号Cを入力としてPB、PRいず
れかの同一種類の色信号の2ラインの和信号及び差信号
を線順次で出力する和差線順次回路、3は輝度信号Yの
和差線順次回路2より入力される和信号と差信号の時間
軸を変換する時間軸変換回路、3001は色信号Cの和
差線順次回路2001より入力される和信号と差信号の
時間軸を変換する時間軸変換回路、13は同期生成回路
、14は輝度信号Yの時間軸変換回路3からの出力と色
信号Cの時間軸変換回路3001からの出力と同期生成
回路13からの出力を切換える切換え回路、4は切換回
路出力をテープ・ヘッド系に適した形に変調する変調器
、5a、5bは変調された信号をテープに記録する記録
回転磁気ヘッド。
6は磁気テープ、7a、7bは磁気テープ6に記録され
た信号を再生する再生回転磁気ヘッド、8は再生された
信号を復調する復調器、15は復調された信号を輝度信
号と色信号に切り換えて分離する切換え回路、9及び9
01は分離された輝度信号と色信号の和信号と差信号を
それぞれ元の時間軸に逆変換する時間軸逆変換回路、1
oは時間軸の逆変換された輝度信号の和信号と差信号と
から元の映像信号の形態に変換する和差復号回路、10
01は時間軸の逆変換された色信号の和信号と差信号と
から元の第1の色信号PRと第2の色信号PBとがライ
ン単位で交互に出力されるように変換する和差復号回路
、16は輝度信号に付加するための同期信号を生成する
同期生成回路、17は和差復号回路10で元の映像信号
の形態に変換された信号に同期生成回路で生成された同
期信号を付加して出力する切換回路、11は同期信号の
付加された輝度信号を出力する出力端子、18は2つの
色信号がライン単位で線順次化された信号Cから第1の
色信号PRと第2の色信号PBとを分離しそれぞれの色
信号が出力されない期間は前後のラインの信号より補間
して連続した信号として出力する色信号補間回路、11
01は色信号補間回路18により分離・補間された第1
の色信号PRの出力端子、1102は色信号補間回路1
8により分離・補間された第2の色信号FBの出力端子
である。
端子1より入力された輝度信号は、第1図の実施例で示
したように和差線順次回路2により、フィールド内で互
いに隣接する2つのライン間の和信号と差信号とが演算
され両者は線順次化される。
この信号処理には先の第3図に示したIHの遅延回路2
03及び205.加算回路202.減算回路204.切
換回路206等によって構成される回路が用いられる。
上記線順次化された輝度信号の和信号と差信号は第7図
3の時間軸変換回路に入力されて和信号は時間軸伸長さ
れ、差信号は時間軸圧縮される。この際に時間軸変換回
路3では第8図(b)の波形図に示すように、映像信号
の水平ブランキング期間を除いた有効期間のみが処理さ
れて、所定期間t5の第1のブランキング信号が生成さ
れた後、時間軸伸長された輝度信号の和信号及び時間軸
圧縮された輝度信号の差信号。
さらに所定期間tcの第2のブランキング信号が連続し
て2Hの期間に出力されるように時間軸変換される。こ
の時間軸変換回路3は先の第5図に示したFIFOメモ
リ302及び書込み制御回路303、読出し制御回路3
04等によって構成されており、和差線順次回路2をア
ナログ回路により構成した場合にはA/D変換器によっ
てこの和差線順次回路品力をディジタル信号へ変換した
後F4FOメモリ302に入力される。また端子1より
入力される輝度信号をA/D変換器によってディジタル
信号へ変換した後、ディジタル回路によって構成される
和差線順次回路2により和信号と差信号とが線順次で出
力されるように処理し、この和差ll1A順次回路2の
出力をディジタル信号のままFIFOメモリ302に入
力してもよい。これまでの実施例で示したように、この
FIF○メモリ302へのデータの書込み及び読出しの
制御を独立して行うことにより和信号の時間軸を伸長し
、差信号の時間軸が圧縮されるように処理される。この
際に、上記期間1.及びtcのブランキング信号が得ら
れるように、和信号及び差信号の有効期間のみをFIF
Oメモリ302に書込んだ後FIF’Oメモリ302の
読出し周期をこれまでの実施例より速く制御する。例え
ば1水平走査期間を1440のサンプル数でサンプリン
グ処理するシステムの場合に、水平ブランキング期間の
サンプル数を176とすると和信号は1440サンプル
のうち176サンプルの水平ブランキングを除いた残り
の有効サンプル1264個をすべてデータとしてFIF
○メモリ302に書込み、差信号は1264個の有効サ
ンプルを2個に1個の割合でサンプルを間引き、全体で
有効サンプルの半分の632サンプルをデータとしてF
IF○メモリ302に書込む、したがって線順次化され
た和信号と差信号の2Hの期間に1896 (=126
4+632)サンプルのデータを書込むことになる。
一方FIF○メモリ゛302の読出し側では期間t5で
読取りを一時停止することによって、上記第1のブラン
キング信号を生成した後、2Hの期間に1896個の割
合よりも速い速度、例えば2Hの期間に2500個の割
合で順次一定周期でデータを読み出し、2Hの期間に書
込まれた1896個のデータをすべて読み出した後に読
み出し動作を一時休止して、上記第2のブランキング信
号を生成する。この第2のブランキング信号の休止期間
は色信号を多重するための期間tcに相当する。
以上の処理により輝度信号の和信号は1.15(=14
40X2/2500)倍に時間軸伸長され、差信号はl
/1.74 (=720X2/2500)に時間軸圧縮
され、更に同期信号を多重する期間t、と色信号を多重
するための期間tcを得ることができる。
端子101.及び端子102より入力される2つの色信
号PR,PBは色信号線順次回路12により、PR−P
Bがライン毎に交互に表われるように線順次化される。
この際にそれぞれの色信号は2ラインに1ラインの割合
で間引き処理が行なねれるため、この間引き処理による
折り返し歪の発生を防ぐため、色信号線順次回路12の
内部に設けられたブリフィルタ処理回路により垂直方向
の帯域制限処理を施した後線順次化される。 この2種
類の色信号PB −PRが線順次化された色信号Cは和
差線順次回路2001で、PB、PRそれぞれ同一種類
の色信号2ライン間で和信号及び差信号が演算され、線
順次化される。例えば、 PR,、PB、、PB3.P
B4.PR,、PB5.・・・・・・・・・と入力され
る色信号Cに対し、PRよ+PR,,PR,−PR3,
PB、+PB、、PB2−PB4.・・・・・・のよう
にPR信号どうしの和及び差、PB倍信号うしの和及び
差というように線順次化される。上記線順次化された色
信号Cの和信号と差信号は第7図3001の時間軸変換
回路に入力されて水平ブランキングを除いた有効期間の
みが時間軸変換されて出力される。この際に時間軸変換
回路3o01では第8図(c)の波形図に示すように、
期間t8の第3のブランキング信号と期間tyの第4の
ブランキング信号を生成した後に時間軸圧縮した色信号
Cの和信号(C□十C,)、時間軸圧縮した色信号Cの
差信号(CニーC2)が2Hの期間に出力されるように
時間軸変換される。この時間軸変換回路3001は上記
時間軸変換回路3と同様に、第5図に示すようなFIF
Oメモリ302.及び書込み制御回路203.読出し制
御回路 304等によって構成されており、和差線順次
回路2001をアナログ回路により構成した場合にはA
/D変換器によってこの和差線順次回路出力をディジタ
ル信号へ変換した後FIF○メモリ302に入力される
。また端子101及び端子102より入力される2つの
色信号をディジタル信号へ変換した後、ディジタル回路
によって構成した色信号線順次化回路12及び和差線順
次回路2001によって信号処理し、この和差線順次回
路2001の出力をディジタル信号のままFIFOメモ
リ302に入力してもよい。あるいは色信号線順次回路
12はアナログ回路で構成し、この色信号線順次化回路
の出力をA/D変換器でディジタル信号に変換し以降の
信号処理をディジタル回路により構成してもよい。色信
号Cの最高周波数は、輝度信号Yの最高周波数の1/2
〜1/4程度であるため、アナログ信号をディジタル信
号へ変換する際のサンプリング周波数は輝度信号のサン
プリング周波数の1/2〜1/4の周波数でよい。例え
ば輝度信号の1水平走査期間を1440のサンプル数で
サンプリング処理するシステムにおいて、色信号の最高
周波数が輝度信号の最高周波数の1/4の場合には、色
信号の1水平走査期間を360 (=1440/4)の
サンプル数でサンプリング処理すればよい。このような
システムにおいて色信号の時間軸変換回路3001は、
線順次化された和信号と差信号に対して以下のような処
理を行なう。
FIF○メモリ302に和信号(PH1,、+PR4I
Q −1あるいはPB4−2 + P B 4ffi)
が入力されている期間は、和信号360サンプルのうち
水平ブランキング44(=176/4サンプル)を除い
た有効期間の316サンプルをすべてデータとしてFI
FOメモリ302に書込み、差信号(PH1゜−PR4
□−□、あるいはP B、、2− P B4.)が入力
されている期間は316の有効サンプルのうち2個に1
個の割合でサンプルを間引き、全体で158サンプルを
データとしてFIFOメモリ302に書込む。したがっ
て線順次化した和信号と差信号の2Hの期間に474(
=316+158)サンプルのデータを書込むことにな
る。一方、FIF○メモリ302の読み出し側では2H
の期間のうち上記1.の期間とtYの期間は読み出しを
一時停止しこの後2Hの期間に474個の割合より速い
速度、例えば2Hの期間に2500個の割合で順次一定
周期でデータを読み出し、2Hの期間に書込まれた47
4個のデータをすべて読み出せばよい。以上の処理によ
り色信号の和信号は1/3゜47 (=360X2/2
500)に、差信号は1/6.94 (=180X2/
2500)にそれぞれ時間軸圧縮され、更に同期信号を
多重させるための期間1s及び輝度信号を多重させるた
めの期間t1を得ることができる。
これまでに説明した信号処理により、輝度信号の時間軸
変換回路3の出力には第8図(b)に示すような輝度信
号の和信号と差信号がtYの期間に時間軸変換されて時
分割多重された信号が得られ、色信号の時間軸変換回路
3001の出力には第8図(C)に示すような色信号の
和信号と差信号がtcの期間に時間軸変換されて時分割
多重された信号が得られる。また第7図13の同期生成
回路では第8図(d)に示すようなバースト信号と負極
性同期信号を含んだ同期信号が生成される。
これらの輝度信号の時間軸変換回路3の出力と、色信号
の時間軸変換回路3001の出力°及び同期生成回路1
3の出力は切換回路14に入力される。
この切換回路14では、上記期間1.では同期生成回路
13の出力が選択され、上記期間tvでは輝度信号の時
間軸変換回路3の出力が選択され、さらに上記期間tc
では色信号の時間軸変換回路3001の出力が選択され
、それぞれ出力される。
したがって、切換回路14の出力からは、第8図(e)
に示すように負極性同期信号及びバースト信号と輝度信
号の和信号及び差信号さらに色信号の和信号と差信号の
順で時分割多重された信号が得られる。これらの輝度信
号の和信号及び差信号。
色信号の和信号及び差信号の4種の信号のうち。
輝度信号と色信号のそれぞれ和信号の時間軸変換の割合
は、上記の実施例では輝度信号の和信号は、1.15倍
に時間軸伸長され、色信号の和信号は1/3.47に時
間軸圧縮されているため両者の多重期間の比率は4:1
となる。したがって色信号の和信号は輝度信号の和信号
に比較して1/4に時間軸圧縮されることになる。この
実施例では色信号の最高周波数は輝度信号の最高周波数
の174であるため、時間軸変換後の輝度信号の和信号
と色信号の和信号の最高周波数は等しくなり、信号の伝
送帯域を有効に利用できる。また和信号と差信号の多重
期間の比率は輝度信号9色信号ともに2 : 1 (1
,15: 1/1.74.1/3.47 :1/6.9
4)となっており、差信号の最高周波数は和信号の最高
周波数の172に制限されることになるが、第1図の実
施例で示したように斜め方向の解像度特性が劣化するの
みで、大きな画質劣化なく忠実な映像信号の伝送が可能
である。一方、輝度信号の和信号は1.15倍に時間軸
伸長されているため、記録信号の最高周波数を輝度信号
の最高周波数の1/1.15に低減できる。以上のよう
に輝度信号の和信号及び差信号と色信号の和信号及び差
信号との各水平ブランキングを除いた有効期間を時間軸
変換して多重することにより、色信号のチャンネルを別
に設けることなく単一のチャンネルで能率よくカラー映
像の記録、伝送ができる。
輝度信号の和信号及び差信号、色信号の和信号及び差信
号に同期信号が多重された。切換回路14の出力は変調
器4に入力され、テープヘッド系に適した形の信号に変
調される。この変調器4は周波数変調等を行うアナログ
信号回路であるため、時間軸変換回路3及び3001を
ディジタル回路により構成した場合には、同期生成回路
13もROM(リードオンリメモリ)から上記の同期信
号に相当するデータを順次読み出すディジタル形式の信
号処理回路によって構成し、切換回路14のディジタル
信号による出力をD/A変換器でアナログ信号に変換し
た後変調処理を行えばよい。また変調方式がパルスコー
ド変調等のディジタル信号処理である場合には、切換回
路14の出力はディジタル信号のまま処理される。変調
器4によって変調された信号は、記録回転磁気ヘッド5
a。
5bにより磁気テープ6に記録される。
再生時には、テープ6から再生回転磁気ヘッド7a、7
bにより再生された信号は復調器8で復調され、第8図
(e)に示すような負極性同期信号とバースト信号さら
に、1.15倍に時間軸伸長された輝度信号の和信号及
び、1/1.74に時間軸圧縮された輝度信号の差信号
及び1/3.47に時間軸圧縮された色信号の和信号、
1/6.94に時間軸圧縮された色信号の差信号の信号
が時間軸多重された信号を得る。この復調器8の出力は
切換回路15に入力されて、期間t、の輝度信号の和信
号及び差信号の再生される期間は輝度信号の時間軸逆変
換回路9に復調器8の出力を与え、期間1cの色信号の
和信号及び差信号の再生される期間は色信号の時間軸逆
変換回路901に復調器8の出力を与えるように信号を
切り換える。
時間軸逆変換回路9及び901では、切換回路15より
与えられる時間軸の伸長あるいは圧縮された和信号及び
差信号を元の時間軸に逆変換処理する。この時間軸逆変
換回路9及び901は第5図に示したFIFOメモリ3
02、書込み制御回路303、読み出し制御回路304
等によって構成されており、時間軸変換回路3又は30
01とほぼ逆の信号処理を行う。すなわち、復調器8の
出力信号に対し、多重された負極性同期信号の間隔(2
H)を2500サンプルでサンプリングするように処理
し、輝度信号の和信号1264サンプル及び差信号63
2サンプルは輝度信号の時間軸逆変換回路9のFIFO
メモリ302に書込み、色信号の和信号316サンプル
と色信号の158サンプルは色信号の時間軸逆変換回路
901のFIF○メモリ302に順次書込む。輝度信号
の時間軸逆変換回路9の読み出し制御回路304は、F
IF○メモリ302から和信号はそのまま全サンプルを
読み出し、差信号は2個に1個の割合で間引かれたサン
プルをそれに近接するサンプルで補間して、順次IHの
期間に1440サンプルの速度で順次出力する。この際
に水平ブランキングに相当する期間は読み出しを休止す
る。以上の処理により、和信号はl/1.15 (=2
500/(1440X2))に時間軸圧縮され、差信号
は1.74 (=2500/ (72ox2))倍に時
間軸伸長され、元の時間軸に逆変換される。また色信号
についても同様に、色信号の時間軸逆変換回路901の
読み出し制御回路304により、FIF○メモリ302
から色信号の和信号はそのまま全サンプルを読み出し、
差信号は2個に1個の割合で間引かれたサンプルをそれ
に近接するサンプルで補間して、順次IHの期間に36
0サンプルの速度で順次出力される。水平ブランキング
に相当する期間読出しを休止するのは輝度信号の処理と
同様である。以上の信号処理により色信号の和信号は3
.47 (=2500/(360x2))倍に、差信号
は6.94 (=2500/(180X2))倍に、そ
れぞれ時間軸伸長され、元の時間軸に逆変換される。以
上のようにして、輝度信号及び色信号の時間軸逆変換回
路9及び901からはそれぞれ、時間軸変換された和信
号と差信号がIHごとに交互に線順次で8力される。
輝度信号の時間軸逆変換回路9の出力は、和差復号回路
10により元の映像信号の形態に変換され、同期生成回
路16によって生成された規定の同期信号が切換回路1
7で水平ブランキング期間に付加され、端子11より出
力される。また、色信号の時間軸変換回路901の出力
は、和差復号回路1001により、2つの色信号PR,
PBがIH毎に交互に8力されるように変換される。こ
の後色信号補間回路18で2つの色信号PR,PBは分
離し、それぞれの色信号が出力されない期間は前後のラ
インの信号より補間して連続した信号としてそれぞれ端
子1101.及び1102より出力される。
なお、以上の実施例では、輝度信号の和信号と差信号、
及び色信号の和信号と差信号をそれぞれ連続して時間軸
多重させた場合を示したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、上記各信号間にサンプル数にして数サン
プル(例えば、2サンプル、4サンプルあるいは8サン
プルなど2のべき乗のサンプル数)の冗長のガード期間
を設けるように上記FIFOメモリの読取りを上記各信
号の読取り終了毎に一時的に停止するように処理しても
よい。これによれば、伝送系で各信号間に過渡的な波形
ひずみが生じた場合でも、上記ガード期間によって他方
の信号にその影響が伝搬されるのを容易に防止すること
ができる。
以上の実施例は、輝度信号の和信号及び差信号と色信号
の和信号及び差信号とをそれぞれ必要な伝送帯域に応じ
て時間軸変換し、再生時の信号処理のために時間軸ある
いはレベルの基準となる負極性同期信号とバースト信号
を2Hの時間内に多重したものであったが、第6図の実
施例と同様に垂直ブランキング期間を削減して2Hより
広い期間(2H+h)に上記の信号を多重してもよい。
また以上の実施例は色信号の最高周波数が輝度信号の最
高周波数の1/4であり、また差信号を和信号の172
に時間軸圧縮しているため、輝度信号の和信号及び差信
号、色信号の和信号及び差信号の合計4種の多重期間の
比率は8:4:2:1となっている。このように各比率
が2のべき乗で表わせるようにすることで、上記したデ
ィジタル信号処理のための制御回路等の回路が極めて簡
素化でき、回路規模縮小による経済的効果がある。
またこの比率に限ることなく、色信号の最高周波数Wc
と輝度信号の最高周波数Wiの比が色信号の和信号と輝
度信号の和信号のそれぞれの多重期間の比と等しくなる
ようにし、またそれぞれの差信号は和信号よりも多重期
間が短くなるように、各信号を時間軸変換して多重する
ことにより、画質をほとんど劣化させずに、記録伝送す
る帯域を低下させることができる。
また第1図の実施例で示したように、復調回路で復調さ
れる再生信号に時間軸変動が含まれる場合には、輝度信
号及び色信号の時間軸逆変換回路9及び901に用いる
上記FIF○メモリの書込み制御信号を再生信号の時間
軸ゆらぎに追従させることにより、再生信号に含まれる
時間軸変動を除去することができる。こ゛の際には再生
信号に含まれる、バースト信号等の時間軸基準となる信
号をもとにして、FIF○メモリの書込み制御信号を生
成させればよい。
以上説明した実施例はすべて1フイールド内で互いに隣
接する2ラインの信号に関して処理を行なうものであっ
たが、これをフィールド間あるいはフレーム間で互いに
隣接する2ラインの信号に対して信号処理を行なっても
よい。例えば第1フイールドのラインを Ls、tt 
LL、!l Lよ11.Llol、・・・・・・、第2
フイールドの各ラインを同様にL *−1t L *−
z* L x−st・・・・・・と表すものとする。
すなわち第Nフィールドの第MラインはLM、Nと表さ
れる。これまで示してきた実施例では同一のフィールド
内で互いに隣接する2ラインの信号、すなわち、L□、
□とLt、z、L工2.とLl、4t・・・・・・L、
、!、−1とLHlz、・・・・・・のように示される
2組の信号に関して処理を行なうものであった。これに
対しフィールド間で互いに隣接する2ラインの信号、す
なわちLl、1とB2−xeLl。2とL2’21・・
・・・・B2゜1、MとB241M・・・・・・のよう
に示される2組の信号に関して処理を行うものとしても
よい。あるいはフレーム間で互いに隣接する2ラインの
信号、すなわちL工、1とL !、19 LL−2とL
3’21・・・・・・B4.−a6Mと L4fi−0
,M・・・・・・t Lz’tとB4.2.B2.2と
L%’21・・・・・・L4+1−2−MとL 4、−
 M・・・・・・のように示される2組の信号に関して
処理を行うものとしてもよい。これまでの実施例で示し
たフィールド内で隣接する2ラインの信号に対する処理
は、フィールド内の信号のみを対象とする水平、垂直の
2次元の信号処理であったが、これをフィールド間ある
いはフレーム間で隣接する信号に関する処理のような。
時間軸を含めた3次元の信号処理へと拡張することによ
り、時間軸上での相関性が高い静止画像部分の画質劣化
を少なくすることができる。
また、これまで示してきた実施例では、順次入力される
2つの色信号PR,PBに対し、奇数番目のラインでは
PRが選択され、偶数番目のラインではPBが選択され
るように線順次処理し、この後同一種類どうしの色信号
2ラインによって和及び差の演算を行っていた。すなわ
ちPR,、PR、、PR,、PR,、・・・・・・PR
,、・・・・・・と入力される第1の色信号と、FB工
、PB、、PB、、FB4・・・・・・PB%、・・・
・・・と入力される第2の色信号とをPRl、FB2.
PR,、FB4.・・・・・・PB2.、、FB23.
・・・・・・のように線順次化し、PRlとPR,、F
B2とPB、、PR,とP R,、P B、とP B、
、・・・・・・PR41N−3とPR4,−、、FB4
.−2とPB4ffi・・・・・・のような2ラインの
信号に関して処理を行うものであったが、奇数番目のラ
インでPBを選択し偶数番目のラインでPRを選択する
ように線順次化し、この後同様の処理を行ってもよい。
あるいは、PRl、P R2−P Rx−P R4・・
・・・・PRお・・・・・・と入力される第1の色信号
と、PR□、PB、、PB、、・・・・・・PB、、・
・・・・・と入力される第2の色信号とを、PBユ、P
B2.PB、、PB、、PR,、PRG、PB、、PB
、、 ・−・−・PR4,、、PR4,、、FB4.□
FB4.、・・・のように線順次化し、PR□とPR,
PB、とP B4.−−−−・・P R4,−、とPR
4ffi−2,PB4m−4,とPB4ffi・・・・
・・のような2ラインの信号に関して処理を行なっても
よい。あるいはこれまでの実施例と同様に、P R1,
P B、、P R,、P B4.・・・・・・PR2ニ
ー、、 PB2fi・・・・・・のように線順次化し、
PR。
とP B2.P R,とFB4.・・・・・・R2H−
1とPB、・・・・・・のようなPRとFBとからなる
2ラインの信号に対し和及び差の演算を行うなどの処理
を行なってもよい。
また、これまでの実施例では、2種類の色信号を線順次
化した後に同一種類の色信号間で和差演算を行い時間軸
変換して輝度信号と多重するものであったが、2つの色
信号を線順次処理せずに、輝度信号と同様にそれぞれ隣
接するライン間で信号処理を行い、輝度信号と第1の色
信号及び第2の色信号のそれぞれ和信号及び差信号を多
重してもよい。すなわち、輝度信号の和信号及び差信号
に続いて第1の色信号の和信号及び差信号、さらに第2
の色信号の和信号及び差信号の計6種の信号をそれぞれ
各信号の最高周波数に応じて時間軸変換して、時間軸多
重すればよい。この際に輝度信号と第1の色信号及び第
2の色信号のそれぞれ和信号の多重期間の比率は、各信
号の最高周波数の比率と等しくなるようにすればよい。
例えば輝度信号の最高周波数が21M)Iz、第1の色
信号の最高周波数が7 MHz第2の色信号の最高周波
数が5 、5 MHzである場合には、輝度信号及び第
1.第2の色信号のそれぞれの和信号の多重期間の比率
を12:4:3(=21ニア:5.5)とすればよい、
また各信号の和信号と差信号の比率は、これまでの実施
例と同様に2:1あるいは3:1とすればよい。
本発明の映像信号の処理装置あるいは磁気記録再生装置
では、映像信号を2ラインづつ和信号及び差信号に変換
して記録伝送を行い、再生時には和信号及び差信号から
2ラインの映像信号を復元する処理を行なっている。一
般の映像信号では、水平エツジ部等以外では隣接するラ
イン間の信号は類似している場合が多く、このためライ
ン間の差信号のレベルは小さいものとなる。一方再生時
の信号処理は、上記(7)式、(8)式に示したように
和信号と差信号との加算及び減算により2ラインの映像
信号を再現するものであるため、再現される映像信号は
和信号に重畳するノイズと差信号に重畳するノイズの両
者の影響を受けることとなる。そこで、差信号のルベル
に応じて差信号のゲインを変化させることにより、差信
号のレベルが小さい場合にはゲインを高く、差信号のレ
ベルが大きい場合にはゲインを低くして記録伝送するよ
う処理し、差信号のノイズを低減させることができる。
上記の信号処理を用いる場合の信号処理について、第9
図の特性図を用いて説明する。
第9図(a)は、差信号v0のレベルをV。′のレベル
に変換する非線形関数の特性を示し、(b)は映像信号
2ラインより演算される差信号■。を示し、(C)は非
線形関数によりレベル変換された記録信号を示す。この
非線形関数の傾きは、入力信号とレベル変換後のレベル
の比すなわちゲインを表わしており、入力レベルが小さ
い時1より大きく、入力レベルが大きい時1より小さな
値となるように設定されている。またレベル変換後のフ
ルスケール値は、入力差信号のフルスケール値と等しく
なるように設定されている。この非線形関数により、第
9図(b)に示すような小振幅の差信号は、同図(C)
に示すように振幅が大きくなるようにレベル変換されて
記録される。再生時には第9図(C)のような再生信号
は、変換時の非線形関数の逆関数を有する逆変換特性に
より同図(b)に示すように振幅が小さくなるように逆
変換される。この際に再生信号に含まれるノイズ成分の
振幅も同時に抑圧されるため、復元される映像信号のノ
イズによる影響を少なくすることができる。このような
非線形関数は、ダイオード等の非線形特性等により容易
に実現できる。また本信号処理装置をディジタル信号処
理により実現する際には非線形関数の各入力レベルに対
する出力値を、ROM (リードオンリメモリ)上に予
め書き込んでおき、入力信号データをこのROMのアド
レスに接続し、このROMのデータ出力をレベル変換後
のデータとすることで実現できる。このようにすること
で変換特性及び逆変換特性を任意に設定でき、変換精度
も高い非線形関数を小規模の回路で容易に実現できる。
次にこの非線形関数によるレベル変換を差信号に適用し
た場合の第1図2の和差線順次回路の実施例について第
10図を用いて説明する。
第10図は、上記第3図の実施例に、先の非線形関数に
よるレベル変換を適用した場合の実施例である。第3図
の構成に対し第10図では、ROMで構成される非線形
回路207がIH遅延線205と切換回路206の間に
挿入されている。
減算回路204により演算された差信号はIH遅延線2
05で遅延された後、非線形回路207でレベル変換を
受け、切換回路206により和信号と多重され出力され
る。以上のような構成により差信号のみに対し非線形関
数によるレベル変換を適用することができる。
以上の実施例は記録信号に対する処理であったが、再生
時には上記第10図と同様の構成で、上記非線形関数と
逆関数の特性を有する逆非線形回路を上記非線形回路2
07の代わりに用いて、再生された差信号に対し逆非線
形関数によるレベルの逆変換を行なった後に、和信号と
差信号の加算及び減算により映像信号を復元してやれば
よい。
以上のような差信号に対し非線形関数によるレベル変換
を適用することにより、ゼロレベル付近に集中しやすい
差信号の振幅を大きくして記録し、再生時に逆変換する
ことで、再生信号に重畳するノイズの影響を低減するこ
とができる。
次に、和信号と差信号より再生される2ラインのライン
ブロックと、次の和信号と差信号によって再生される2
ラインのラインブロック間で生ずる、斜めエツジ部など
の不連続を平滑化する2次元フィルタを輝度信号に適用
した場合の実施例を第11図を用いて説明する。
第11図は、第7図に示した実施例の和信号復号回路1
0と同期信号を付加するための切換回路17との間に、
2次元フィルタ19を挿入した構成となっており他の構
成は第7図と同様である。
すなわち、和信号復号回路10で元の映像信号の形態に
変換された輝度信号は2次元フィルタ19に入力され、
隣接する2ラインのラインブロック間でのエツジ情報が
平滑化された後、切換回路17に入力され、同期信号が
付加され端子11に出力される。この2次元フィルタ1
9を挿入することによって、出力端子11より出力され
る再生輝度信号は、2次元フィルタ19によって定まる
所定の遅延量だけ遅延するため、輝度信号の時間軸変換
回路9での処理遅延時間を予め所定の遅延量だけ少なく
なるように動作させればよい。あるいは、輝度信号の遅
延時間増加に合わせて色信号処理の、時間軸変換回路9
01、和差復号回路10o1、色信号補間回路18のい
ずれかで処理遅延を増加させるように動作させて、色信
号と輝度信号の再生出力位相を合わせるようにしてもよ
い。
次に、この2次元フィルタ19の構成の具体例を第12
図に示す。第12図において、19o1は和差復号され
た映像信号の入力端子、1902はフィルタ処理された
映像信号の出力端子、1903及び1904は1水平走
査期間(IH)信号を遅延する遅延回路、1905は切
換回路、1906は周波数特性H(ω)を有する高域通
過回路、1907は周波数特性1−H(ω)を有する低
域強調回路、1908は加算回路である。和差復号され
た映像信号は入力端子1901より入力され、切換回路
1905及び遅延回路1903に入力される。遅延回路
1903でIH遅延された信号は、低域強調回路190
7及び遅延回路1904に入力される。遅延回路190
4の出力は切換回路1905に入力される。すなわち、
切換回路1905の入力端子には端子1901からの入
力信号と、この入力信号を遅延回路1903及び190
4によって合計2H遅延した信号とが与えられている。
切換回路1905は、この入力端子1901より入力さ
れた信号と遅延回路1904より与えられる2H遅延し
た信号とをIH毎に切り換えて出力し高域通過回路19
o6に入力する。一方低域強調回路1907には常に遅
延回路1903より、入力信号をIH遅延した信号が入
力されている。
この低域強調回路1907の出力と高域通過回路190
6の出力とは加算回路1908で加算され、この加算回
路出力が2次元フィルタ19の出力として端子1902
より出力される。
次にこの2次元フィルタの動作について説明する。第1
3図に動作説明のための和差復号された信号の波形図を
示す。L工、L2.・・・L2゜−0,L2゜は和差復
号された各ラインの波形を示しており、Lkはに番目の
ラインを示している。すなわちL□。
L2の2ラインが、和差復号回路10により1対の和信
号と差信号とから復号され、次の和信号と差信号によっ
てり、、L、の2ラインが復号され。
順次L□−1t L□のラインが1対の和信号と差信号
とから復号され、2欣元フィルタ19に入力されるもの
とする。本来、和信号と差信号とが完全に伝送されれば
各ラインの信号はすべて完全に再現されるが、差信号の
伝送帯域は映像信号の最高周波数の1/2〜1/3程度
に帯域制限されているため、特に差信号のエツジ部は十
分に再現されず、1対の和信号と差信号とから復元され
るLLとLffi、L、とり、、L□−□とL□の2ラ
インの信号はエツジ部では類似した信号となる。これに
よりり、とり、、L、とLs、L□とL l n +□
等のエツジ部での不連続が生じやすくなり、特に斜めエ
ツジ部での画質劣化を生じやすい。以下、第13図に示
す和差復号された信号が順次入力端子19o1より入力
された場合を例として動作を説明する。既に端子190
1より順次LL、L、が入力され、現在L3が端子19
01より入力されているものとする。遅延回路1903
の出力には、入力信号をIH遅延した信号すなわちL2
が出力され、低域強調回路19o7に入力される。切換
回路1905は第12図のa側に切り換わっており、入
力信号すなわちL3の信号が選択され高域通過回路19
06に入力される。出力端子19o2より得られる2次
元フィルタ19の出力は、低域強調回路1907の出力
と高域通過回路1906の出力を加算したものであるた
め、L2に含まれる高域成分をやや減衰させ、L、の高
域成分を加算した結果を出力として得ることになる。こ
れはL2の低域成分に、L2とL□の高域成分を平均化
した信号を加えたものである。次に、L□を端子19o
1より入力し終えた後、L4が入力される期間では、切
換回路1905を第12図のb側に切り換え、入力信号
を2H遅延した信号すなわちL2を高域通過回路に19
06に与える。また低域強調回路1907には遅延回路
1903より入力信号をIH遅延した信号すなわちり、
が与えられる。この際の出力端子1902に得られる2
次元フィルタ19の出力は、L、に含まれる高域成分を
やや減衰させ、L2に含まれる高域成分を加算した信号
となる。これはL3の低域成分に、L2とL□の高域成
分を平均化した信号を加えたものである。以上のように
、第12図の切換回路1905をL□。
L 3 g・・・+L1m−1の奇数ラインが端子19
01より入力されている期間はa側に、L、、L4.・
・・Llmの偶数ラインが端子1901より入力されて
いる期間はb側に切り換えることにより、和信号と差信
号とから再生される2ラインのラインブロックと、次の
和信号と差信号によって再生される2ラインのラインブ
ロック間で生ずる信号の不連続を、互いに隣接するライ
ンブロック間で高域成分(エツジ情報)の平均化を行な
うことにより、低減させることができる。
第12図の2次元フィルタをディジタル回路で実現する
場合には、遅延回路1903及び1904はラインメモ
リにより容易に実現できる。また。
高域通過回路1906及び低域強調回路1907はトラ
ンスバーサルフィルタによって実現すれば、直線位相特
性を有し、遅延時間も等しい高域通過回路と低域強調回
路が容易に得られ、比較的小規模の回路で2次元フィル
タを実現することができる。また第11図の実施例では
、輝度信号のみに2次元フィルタを適用したが、色信号
に適用してもよい。この場合には第11図中の和差復号
回路1001と色信号補間回路18との間に2次元フィ
ルタを入れればよい。色信号補間回路18の前段に2次
元フィルタを入れることにより、PB。
’PRに独立した回路は必要でなく、1つの回路でPB
、PRの色信号の処理が同時に行なえ、経済的効果があ
る。この際には、2次元フィルタの構成を、輝度信号の
2次元フィルタの構成例として示した第12図の遅延回
路1903及び1904を1水平走査期間(IH)の遅
延時間から2Hの遅延時間を有する遅延回路に変更して
構成すればよい。
また第12図中の高域通過回路1906は映像信号のエ
ツジ情報を検出できる特性であればよく、高域通過特性
の回路に限ることなくバンドパス特性を有するものであ
ってもよい、この際には、高域通過回路の1906の周
波数特性がH(ω)の場合、低域強調回路1907の周
波数特性が1−H(ω)となるような相補関係を保つ特
性とすればよい。
次に、輝度信号に比較して狭帯域で伝送される色信号に
重畳するノイズは、低い周波数成分に分布し画質劣化の
大きな要因となるため、この色信号に対してノイズ除去
回路を適用した場合の実施例について第14図を用いて
説明する。
第14図は、第7図に示した実施例に色信号のノイズ除
去回路を適用したものであり、色信号の和差復号回路1
0o1と色信号補間回路18との間にノイズ除去回路を
挿入した構成となっており、他の構成は第7図と同様で
ある。すなわち、和差復号回路1001で元の映像信号
の形態に変換された色信号は、PB、PR2種の色信号
が線順次化されたままノイズ除去回路20に入力されノ
イズ除去される。このノイズ除去された色信号は、色信
号補間回路18で2つの色信号PE、PRが分離され、
それぞれの色信号が出力されない期間は前後のラインの
信号より補間して連続した信号としてそれぞれ端子11
01.及び1102より出力される。このノイズ除去回
路20を挿入することによって生ずる色信号の遅れは、
先の第11図の2次元フィルタを適用した実施例と同様
に、色信号あるいは輝度信号の処理遅延を調整すること
によって、色信号と輝度信号の再生出力位相を合わせる
ようにすればよい。
次に、第14図中に示されるノイズ除去回路20の具体
的構成の実施例について第15図を用いて説明する。第
15図において、2101は和差復号回路1001から
の線順次化された色信号の入力端子、2102はノイズ
除去された色信号の出力端子、2103及び2104は
減算回路、2105は入力された信号を1フイールド遅
延させて出力するフィールド遅延回路、2106はフィ
ールド差分信号DFからノイズ信号Nを検出するノイズ
検出回路である。和差復号された色信号は入力端子21
01より入力され、減算回路2103の正入力端子及び
減算回路2104の正入力端子に入力される。減算回路
2104の負入力端子にはノイズ検出回路2106で検
出されたノイズ信号Nが入力されており、正入力端子に
接続されている端子2101からの入力色信号からノイ
ズ信号Nを減算し、この減算回路2104の出力がノイ
ズ除去回路20の出力として端子2102より出力され
る。この減算回路2104の出力はさらにフィールド遅
延回路2105にも入力されている。フィールド遅延回
路2105で1フイールド遅延された信号は、減算回路
2103の負入力端子に入力される。減算回路2103
は正入力端子に接続されている端子2101からの入力
色信号から、正入力端子に入力されたフィールド遅延回
路2105の出力とを減算し、フィールド差分信号DF
を出力する。このフィールド差分信号DFは、ノイズ検
出回路2106に入力され、ノイズ信号Nが出力される
。ノイズ検出回路2106で検出されたノイズ信号Nは
減算回路2104の負入力端子に入力され、入力色信号
からノイズ成分を低減させるために用いられる。
次に第15図のノイズ除去回路の動作を第15図及び第
16図を用いて説明する。第15図のフィールド差分信
号DFは、端子2102への出力を1フイールド遅延し
た信号を、端子2101からの入力信号から減算した信
号であり、入力映像信号に動きがある場合には、動きに
よって生ずるフィールド差分信号とフィールド間で相関
性の無いノイズ成分が含まれている。一般に、動きによ
って生ずるフィールド差分信号は信号レベルが大きく、
ノイズ成分の振幅レベルは小さいため、第16図に示す
ような入出力特性を有するノイズ検出回路2106によ
ってノイズ成分のみを抽出することができる。第16図
はノイズ検出回路2106の入力DFと出力Nとの入出
力の特性を示したものである。図に示した例では、入力
映像信号のレベルが0〜255である場合にDFのレベ
ルが一10〜+10程度のレベルであれば、フィールド
差分信号DFをノイズと判定しノイズ出力NとしてDF
に比例した信号を出力する。DFのレベルが一10以下
あるいは+10以上である場合には、動きによる差分信
号であると判定してノイズ出力Nをゼロとするように動
作する。したがってシーンチェンジや動きの激しい映像
信号に対しては、フィールド差分信号DFのレベルが高
くなるため、ノイズ信号Nはゼロが出力され、入力映像
信号は減算回路2104を介してそのまま出力される。
また静止画像あるいは画面内の静止領域では、フィール
ド差分信号DFはレベルの低いノイズ成分のみとなりノ
イズ検出回路2106によりDFに比例したノイズ信号
Nが出力され、減算回路2104でノイズ成分が入力映
像信号より減算され端子2102にはノイズの低減され
た映像信号が得られる。以上のようにフィールド差分信
号DFのレベルを用いて動きの検出を行なうことにより
、動きなどによっても残像が生じにくいノイズ除去回路
が実現できる。なお、第15図に示すノイズ除去回路に
入力される信号が、PB、PRの2種類の色信号が線順
次化されたものであってもPB、PRの伝送順序が(奇
数あるいは偶数)フィールドによらず一定であれば、フ
ィールド遅延した信号は同一種類の色信号間でフィール
ド差分演算が行なわれ、このフィールド差分信号DFに
基づきノイズ除去が行なわれるため、2種類の色信号を
線順次化したまま同時にノイズ除去することができる。
以上のように色信号にノイズ除去回路を適用することで
、低い周波数成分に分布し画質劣化の要因となりやすい
色信号のノイズを低減させることができる。またノイズ
除去回路を、色信号補間回路18の前段すなわちPB、
PRの2種類の色信号が線順次化された状態で適用しノ
イズ除去処理することで、PB、PRのノイズ低減を一
つの回路で同時に行なうことができ回路規模縮小の効果
がある。
第15図の実施例ではフィールド差分信号からノイズを
検出し、ノイズ低減を行なうものであったが、フレーム
差分信号よりノイズ信号を検出してもよい。この場合に
は第15図中のフィールド遅延回路2105をフレーム
遅延する回路と置き換えて構成すればよい。 また第1
4図の実施例は色信号にのみノイズ除去回路を適用した
ものであったが輝度信号に適用してもよく、色信号のノ
イズ除去回路によるノイズ低減の効果とあわせて輝度信
号のノイズを低減させることにより、より高画質の映像
信号を再生することができる。この際には、第14図の
和差復号回路10と同期信号付加のための切換回路17
の間に、ノイズ除去回路を挿入するように構成すればよ
い。また輝度信号は、色信号に比較して残像等が目につ
きやすいためフィールド差分信号DFからノイズ信号N
を生成する際に、差分信号が比較的小さくても動きと判
定するようにノイズ検出回路2106を構成すればよい
。具体的な方法を以下に示せば、第16図に示したノイ
ズ検出回路2106の入出力特性の例では、DFの絶対
値が10以上のときを動きと判定し、8力Nをゼロとし
ているが、この判定レベルを低く(例えば7に)設定し
この値以上のときNをゼロとするように動作させればよ
い。
このようにすることで、輝度信号に対しても残像等によ
る画質劣化なくノイズを低減させることができ、より高
品位な映像が再生可能な映像信号の記録再生装置装置を
実現することができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、入力映像信号を和信号と差信号に変換
し、差信号の伝送帯域を低下させて記録伝送することに
より、人間の視覚特性及び一般画像の性質によりほとん
ど画質劣化なく記録又は伝送信号の帯域を低減できる。
また、輝度信号の和信号及び差信号に加えて色信号の和
信号及び差信号をそれぞれ伝送する最高周波数に応じて
時間軸変換し多重することにより、1つの伝送路でカラ
ー映像信号の記録伝送が可能であり、伝送帯域を有効に
用いることができる。
さらに上記時間軸変換によって入力映像信号の垂直ある
いは水平ブランキング期間を削減し、これに相当する期
間だけ、和信号及び差信号の有効多重期間を長くするこ
とにより更に能率よく記録伝送帯域を低減することがで
きる。
さらに時間軸変換の際に、映像信号の有効期間を任意に
分割し時間軸シフトすることにより、セグメント記録等
の際に分割するセグメントの間に冗長期間を設けて記録
し、再生時にこの冗長期間を削減することにより、ヘッ
ド切換時の映像の不連続やノイズ等による画質劣化を防
止することができる。
さらに差信号に対し、振幅が/IXさい時にはゲインを
高く、また振幅が大きい時にはゲインを低くして記録し
、再生時にこの逆の特性を適用することにより、ゼロ・
レベル付近に集中しやすい差信号のノイズによる影響を
低減させることができ、これにより再現される映像信号
に重畳されるノイズを低減させることができる。
また本発明による信号処理装置をフィールド内で隣接す
る2ラインの和差演算処理で実現した場合には動画像に
関しても静止画と同等の画質を再現することができる。
また信号処理に必要な回路規模は、すくなくとも和信号
及び差信号を生成するための数H(水平走査期間)のラ
インメモリがあればよく、小規模な回路で実現可能であ
る。
また、輝度信号の和信号及び差信号と色信号の和信号及
び差信号をそれぞれ時間軸変換して多重する場合に、各
信号の多重時間の比率が8:4:2:1等のように2の
べき乗となるように選択することにより、時間軸変換処
理回路等の制御回路を簡素化することができ、回路規模
縮小による経済的効果がある。
また差信号が帯域制限されることによって生ずる、和信
号と差信号により再生される2ラインのラインブロック
と、次の和信号と差信号により再生される2ラインのラ
インブロック間で生ずるエツジ情報の不連続は、互いに
隣接するラインブロツク間に2次元フィルタ処理を施す
ことによりエツジ情報を隣接するラインブロック間で平
滑化することができ、エツジ情報の不連続によって生ず
る画質劣化を低減する効果がある。
また、線順次化された色信号に対しノイズ除去回路を適
用することにより、低い周波数に分布し画質劣化の大き
な要因となりやすい色信号に重畳するノイズを除去する
ことができ、再生映像信号のノイズ増大による画質劣化
を防ぐ効果がある。
さらに、色信号が線順次化された状態でノイズ除去処理
を行なうことにより、1つのノイズ除去回路でPB、P
Rの2種類の色信号のノイズ除去処理を同時に行なうこ
とができ、回路規模縮小による経済的効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のブロック図、第2図は第1
図の実施例の動作説明図、第3図は第1図中に示す和差
線順次回路の実施例を示すブロック図、第4図は第3図
の実施例の動作説明図、第5図は第1図中に示す時間軸
変換回路の実施例を示すブロック図、第6図は第5図の
ブロック図を説明する図、第7図は本発明のさらに他の
実施例のブロック図、第8図は第7図の実施例の動作説
明図、第9図は差信号のレベル変換の説明図、第10図
は第1図中に示す和差順次回路の実施例を示すブロック
図、第11図は本発明のさらに他の実施例のブロック図
、第12図は第11図中に示す2次元フィルタの実施例
を示すブロック図、第13図は第12図のブロック図を
説明する図、第14図は本発明のさらに他の実施例を示
すブロック図、第15図は第14図中に示すノイズ除去
回路の実施例を示すブロック図、第16図は第15図中
に示すノイズ検出回路の動作説明図である。 2.2001・・・和差線順次回路、 3.3001・・・時間軸変換回路、 9.901・・・時間軸逆変換回路、 10.10.01・・・和差復号回路、207・・・非
線形回路、  4・・・変調器、5a、5b・・・記録
ヘッド、 7a、7b・・・再生ヘッド、 8・・・復調器。 19・・・2次元フィルタ、 2o・・ノイズ除去回路。 第 図 L 3 図 菫 ム 図 −BLk lI″′ItFL 呈 回 χ 図 篤 図 寧 日 「 L−Lλ。− L−−Lzrl 図 第 し ■

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、輝度信号(Y)と2つの色信号(PB、PR)を含
    み、複数の水平走査周期(H)単位のラインの信号で構
    成される映像信号を少なくとも1つのチャンネルで伝送
    し、あるいは記録再生する映像信号の記録再生装置にお
    いて、 上記輝度信号(Y)を、その垂直走査周期単位のフィー
    ルド内、あるいはそのフィールド間、あるいはそのフレ
    ーム間で2次元ないし3次元方向にみて隣接する少なく
    とも2つのラインの信号の和に基づく第1の和信号と差
    に基づく第1の差信号とに変換する第1の信号変換手段
    と、 上記2つの色信号(PB、PR)の少なくともいずれか
    一方の色信号を、その垂直走査周期単位のフィールド内
    、あるいはそのフィールド間、あるいはそのフレーム間
    で2次元ないし3次元方向にみて隣接するか、あるいは
    ラインの一つおきに隣接する少なくとも2つのラインの
    信号の和に基づく第2の和信号と差に基づく第2の差信
    号とに変換する第2の信号変換手段と、 上記第1の和信号と差信号、及び上記第2の和信号と差
    信号を上記ライン信号の水平走査周期(H)のほぼ2倍
    (2H)かそれを越える期間内で時分割多重し、かつ上
    記第1の和信号に比較して上記第1の差信号の時間軸が
    短くなるように、また上記第2の和信号に比較して上記
    第2の差信号の時間軸が短くなるように時間軸変換する
    第1の時間軸変換手段と、 上記時間軸変換された信号を伝送ないし記録媒体に応じ
    て適宜変調する信号変換手段と、上記変調された信号を
    媒体に伝送ないし記録する手段と、 上記媒体より信号を再生する手段と、 上記再生された信号を復調する信号復調手段と、 上記復調された信号より、それに時分割多重される上記
    第1の和信号と差信号、及び上記第2の和信号と差信号
    をそれぞれ分離抽出し、かつ該第1の和信号と差信号の
    時間軸が等しくなるように、また該第2の和信号と差信
    号の時間軸が等しくなるようにそれぞれ時間軸変換する
    第2の時間軸変換手段と、 上記第2の時間軸変換手段により時間軸変換された信号
    の該第1の和信号と該第1の差信号との和に基づく第3
    の和信号と差に基づく第3の差信号を生成する第1の信
    号生成手段と、 上記第2の時間軸変換手段により時間軸変換された信号
    の該第2の和信号と該第2の差信号との和に基づく第4
    の和信号と差に基づく第4の差信号を生成する第2の信
    号生成手段と、 上記第1の信号生成手段からの出力信号より上記水平走
    査周期(H)単位の上記輝度信号(Y)に基づく信号を
    再生し、上記第2の信号生成手段からの出力信号より上
    記水平走査周期(H)単位の上記2つの色信号(PB、
    PR)に基づく信号を再生する手段と、 を備えた映像信号の記録再生装置。 2、上記第1の信号生成手段からの出力信号より上記水
    平走査周期(H)単位の上記輝度信号(Y)に基づく信
    号を生成する手段として上記第1の信号生成手段からの
    該出力信号より映像信号に含まれるエッジ情報に基づく
    エッジ信号を検出する手段と、 隣接する相異なるすくなくとも2対の該第1の和信号と
    該第1の差信号より生成される上記第1の信号生成手段
    からの該出力信号間で、上記検出されたエッジ信号を平
    均化する手段と、 を含む構成である請求項1に記載の映像信号の記録再生
    装置。 3、上記第2の信号生成手段からの出力信号より上記水
    平走査周期(H)単位の上記2つの色信号(PB、PR
    )に基づく信号を再生する手段として、 上記第2の信号生成手段からの出力信号よりフィールド
    あるいはフレーム差分に基づく差分信号を生成する手段
    と、 該差分信号よりノイズに基づくノイズ信号検出する手段
    と、 上記検出された該ノイズ信号に基づき、上記第2の信号
    生成手段からの該出力信号よりノイズを低減する手段と
    、 を含む構成である請求項1に記載の映像信号の記録再生
    装置。
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