JPH0564138A - ビデオテープレコーダ装置 - Google Patents

ビデオテープレコーダ装置

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JPH0564138A
JPH0564138A JP3244787A JP24478791A JPH0564138A JP H0564138 A JPH0564138 A JP H0564138A JP 3244787 A JP3244787 A JP 3244787A JP 24478791 A JP24478791 A JP 24478791A JP H0564138 A JPH0564138 A JP H0564138A
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JP
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color difference
signal
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JP3244787A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Takashima
昌利 高嶋
Akira Nishimura
章 西村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 エンファシス処理を施し複数チャンネルでセ
グメント記録したTCI信号を再生する際に、再生され
たTCI信号に対応する輝度データY及び間引き色差デ
ータPR のレベルをそれぞれ検出し、この検出したレベ
ルに応じて該輝度データY及び間引き色差データPB
R に施すディエンファシス量を、例えばチャンネル間
のレベル差が目立つ領域ではディエンファシスを多くか
け、チャンネル間のレベル差が目立たない領域ではディ
エンファシス量を少なくする等のように可変する。 【効果】 輝度データY,色差データPB ,PR のそれ
ぞれのレベルに応じて常に最適なディエンファシスを施
すことができ、画質の劣化及び解像度の劣化を防止する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるヘリカルスキ
ャン方式を用いて記録データの複数チャンネル,複数セ
グメント記録及び再生を行うようなビデオテープレコー
ダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高精細度テレビジョン方式の映像
信号(以下、ハイビジョン映像信号という。)を、その
広帯域高品質を維持して記録再生を行ういわゆるハイビ
ジョンビデオテープレコーダ(ハイビジョンVTR)が
知られている。このハイビジョンVTRは、以下のよう
にして上記ハイビジョン映像信号の記録を行う。
【0003】すなわち、上記ハイビジョンVTRは、ま
ず、上記ハイビジョン映像信号として供給される輝度信
号Y,色差信号PB 及び色差信号PR からライン毎の輝
度データY1 ,輝度データY2 ,輝度データY3 ・・・
・を形成するとともに、この輝度データを第1チャンネ
ル及び第2チャンネルの計2チャンネルに分割する。ま
た、ライン毎に色差データPB1,色差データPB2,色差
データPB3・・・・及び色差データPR1,色差データP
R2,色差データPR3・・・・を形成するとともに、上記
色差データPB から偶数データを間引き処理し、上記色
差データPR から奇数データを間引き処理することによ
り間引き色差データPB1,間引き色差データPB3,間引
き色差データPB5・・・・及び間引き色差データPR2
間引き色差データPR4,間引き色差データPR6・・・・
を形成する。
【0004】次に、上記上記第1チャンネルの輝度デー
タと上記間引き色差データPB とを時間軸圧縮多重し、
上記第2チャンネルの輝度データと上記間引き色差デー
タPR とを時間軸圧縮多重することにより第1チャンネ
ルのTCI(Time Compressed Integration)データ及
び第2チャンネルのTCIデータを形成する。次に、上
記ハイビジョンVTRは、1フィールド分の上記第1チ
ャンネルのTCIデータ及び第2チャンネルのTCIデ
ータ毎にシャフリング処理を施すことにより、4つのト
ラックデータに分割(2セグメント分のデータに分割)
し、これらを磁気テープに記録する。
【0005】上記シャフリング処理は、上記ライン毎の
輝度データY1 ,輝度データY2 ,輝度データY3 ・・
・・を、例えば図8(a)〜(d)に示す第1〜第4の
トラックに順に入れ、該第1のトラック,第3のトラッ
クに上記間引き色差データPB1,間引き色差データ
B3,間引き色差データPB5・・・・を順に入れ、該第
2のトラック,第4のトラックに上記間引き色差データ
R2,間引き色差データPR4,間引き色差データPR6
・・・を順に入れる等のように行われる。
【0006】このようなシャフリング処理は、いわゆる
ドロップアウトによる再生不良を防止する他、上記2チ
ャンネルに分割されて記録されたTCI信号を再生する
場合、画像のつなぎ目を目立たなくする等の役割を果た
している。このため、上記各セグメントからは、それぞ
れ特性の揃った上記TCI信号が再生されることとな
る。従って、上記各チャンネル毎の信号処理系の回路特
性にバラツキがあったり、該TCI信号の記録を行う記
録ヘッド又は該記録されたTCI信号の再生ヘッドの電
磁変換特性にバラツキがあると、表示画面上で該チャン
ネル間のレベル差が目立つようになり、画質の劣化を招
いてしまう。
【0007】すなわち、図8を用いて説明したシャフリ
ング処理は、上記第1,第3トラックに上記間引き色差
データPB を入れ、上記第2,第4トラックに上記間引
き色差データPR を入れることにより、間引き色差デー
タPB 系のトラック(第1,第3トラック)と間引き色
差データPR 系のトラック(第2,第4トラック)が形
成されるため問題はないが、上記輝度データYは、各チ
ャンネルの輝度データがそれぞれ上記第1〜第4のトラ
ックに分割して入れられるため、上記各チャンネル毎の
信号処理系の回路特性にバラツキ等があると上記チャン
ネル間のレベル差が生じてしまう。
【0008】また、上記輝度データYのみならず、色差
データPB ,PR も上記2チャンネルに分割して入れる
シャフリング処理がある。このシャフリング処理は、例
えば図4(d)〜(g)に示す第1〜第4のトラック
に、まず、上記輝度データY1 ,輝度データY2 ,輝度
データY3 ・・・・の中から、奇数輝度データY1 ,奇
数輝度データY3 ,奇数輝度データY5 ・・・・を順に
入れ、次に、偶数輝度データY2 ,偶数輝度データ
4 ,偶数輝度データY6 ・・・・を順に入れる。次
に、上記間引き色差データPB1,間引き色差データ
B3,間引き色差データPB5・・・・を上記第1〜第4
のトラックに順に入れ、上記間引き色差データPR2,間
引き色差データPR4,間引き色差データPR6・・・・を
上記第1〜第4のトラックに順に入れる等のように行わ
れる。
【0009】この図4(d)〜(g)に示すようなシャ
フリング処理は、上記各チャンネルの輝度データ,色差
データPB 及び色差データPR がそれぞれ分割され第1
〜第4のトラックに入れられるため、上記各チャンネル
毎の信号処理系の回路特性にバラツキ等があると、輝度
データYのチャンネル間のレベル差が生ずるのみなら
ず、色差データPB ,PR についてもチャンネル間のレ
ベル差を生ずるようになり、さらに画質が劣化すること
となる。
【0010】このようなチャンネル間のレベル差により
生ずる画質の劣化を防止するために上記ハイビジョンV
TRは、例えば上記輝度データYと色差データPB ,P
R を時間軸圧縮多重する前に、該輝度データY及び色差
データPB ,PR にそれぞれいわゆる垂直エンファシス
処理を施して記録し、再生の際に垂直ディエンファシス
処理を施し、高域強調等を行うことにより、上記チャン
ネル間のレベル差をなるべく目立たなくするようにして
いた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記チャンネ
ル間のレベル差をなるべく目立たせないようにするため
に、上記輝度データ等に垂直ディエンファシス処理を強
くかけると、全体的に解像度が劣化してしまう。このた
め、上記ハイビジョンVTRは、全体的に解像度が劣化
しない程度の強さの垂直ディエンファシス処理しか行う
ことができなかった。従って、上記全体的に解像度が劣
化しない程度の強さの垂直ディエンファシス処理では対
応しきれないほどの上記チャンネル間のレベル差が生ず
ると、やはり画質の劣化を生じていた。
【0012】本発明は上述の課題に鑑みてなされたもの
であり、上記輝度データY及び色差データPB ,PR
最適の垂直ディエンファシス処理を施すことにより、解
像度の劣化を防止するとともに、チャンネル間のレベル
差による画質の劣化を防止することができるようなビデ
オテープレコーダ装置の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録データに
エンファシス処理を施したうえで複数チャンネルに分割
し、この複数チャンネルに分割した記録データを互いに
平行な複数本の斜めの記録トラックに分割して磁気テー
プに記録するようなビデオテープレコーダ装置におい
て、上記記録トラックから再生された記録データが供給
される可変垂直フィルタと、上記記録トラックから再生
した記録データのレベルを検出し、このレベル検出デー
タを上記可変垂直フィルタに供給するレベル検出手段と
を有し、上記可変垂直フィルタは、上記レベル検出手段
から供給されるレベル検出データに応じて、上記記録デ
ータに施すディエンファシス量を可変し、チャンネル間
における記録データのレベル差の目立たない領域で該記
録データに施すディエンファシス量を低減することを特
徴として上述の課題を解決する。
【0014】
【作用】本発明に係るビデオテープレコーダ装置は、記
録データにエンファシス処理を施し複数チャンネルに分
割し複数トラックに分割して磁気テープに記録した記録
データを再生する際に、上記レベル検出手段が該記録デ
ータのレベルを検出し、このレベル検出データを上記可
変垂直フィルタに供給する。これにより、上記可変垂直
フィルタが上記再生された記録データに施すディエンフ
ァシス量を、チャンネル間における記録データのレベル
差の目立たない領域で該記録データに施すディエンファ
シス量を低減するように可変する。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係るビデオテープレコーダ装
置の好ましい実施例について図面を参照しながら説明す
る。本発明は、図1に示す再生系及び図2に示す記録系
からなる、ハイビジョン映像信号の記録再生を行うハイ
ビジョンビデオテープレコーダ装置(ハイビジョンVT
R)に適用することができる。
【0016】上記図1に示すハイビジョンVTRの再生
系は、記録媒体である例えば磁気テープにいわゆるセグ
メント記録されたTCI(Time Compressed Integratio
n )信号を再生する第1〜第4の再生ヘッド1〜4と、
上記第1及び第3の再生ヘッド1,3で再生されたTC
I信号をフィールド毎に切り換える第1の切り換えスイ
ッチ5と、上記第1の切り換えスイッチ5を介して供給
されるTCI信号を所定の利得で増幅して出力するアン
プ6と、上記アンプ6からのTCI信号をFM復調して
出力するデモジュレータ7と、上記デモジュレータ7か
ら供給されるTCI信号からA/D(アナログ/デジタ
ル)変換器9におけるサンプリング周波数の1/2以上
の周波数成分を除去するローパスフィルタ(LPF)8
と、A/D変換器9,A/D変換器14にサンプリング
クロックを供給するとともに再生用デジタルデータ処理
回路15にデータ処理用のクロックを供給するクロック
発生回路31と、上記LPF8から供給されるTCI信
号を上記クロック発生回路31から供給されるサンプリ
ングクロックによりサンプリングしデジタル化してTC
Iデータを出力するA/D変換器9とを有している。
【0017】また、上記ハイビジョンVTRの再生系
は、上記第2及び第4の再生ヘッド2,4で再生された
TCI信号をフィールド毎に切り換える第2の切り換え
スイッチ10と、上記第2の切り換えスイッチ10を介
して供給されるTCI信号を所定の利得で増幅して出力
するアンプ11と、上記アンプ11からのTCI信号を
FM復調して出力するデモジュレータ12と、上記デモ
ジュレータ12から供給されるTCI信号からA/D変
換器14におけるサンプリング周波数の1/2以上の周
波数成分を除去するLPF13と、上記LPF13から
供給されるTCI信号を上記クロック発生回路31から
供給されるサンプリングクロックによりサンプリングし
デジタル化してTCIデータを出力するA/D変換器1
4とを有している。
【0018】なお、上記第1,第2の再生ヘッド1,2
及び上記第3,第4の再生ヘッド3,4は、いわゆる回
転ヘッドにそれぞれ180度の角度差を持って設けられ
おり、上記第1の再生ヘッド1は上記第1の切り換えス
イッチ5の被選択端子5aに、上記第3の再生ヘッド3
は被選択端子5bに、上記第2の再生ヘッド2は上記第
2の切り換えスイッチ10の被選択端子10aに、上記
第4の再生ヘッド4は被選択端子10bにそれぞれ接続
されている。
【0019】また、上記ハイビジョンVTRの再生系
は、上記A/D変換器9及び上記A/D変換器14から
それぞれ供給されるTCIデータに後に説明する所定の
データ処理を施し、輝度データ(Y),クロマデータ
(C)である色差データPB ,PR をそれぞれ形成して
出力する再生用デジタルデータ処理回路15と、上記再
生用デジタルデータ処理回路15から供給される輝度デ
ータのレベルを検出しY用レベル検出データを出力する
Y用レベル検出回路20と、上記Y用レベル検出回路2
0からのY用レベル検出データに応じて上記輝度データ
に施すディエンファシス量を可変するY用可変垂直フィ
ルタ16と、上記Y用可変垂直フィルタ16から供給さ
れる輝度データをアナログ化して輝度信号を出力するD
/A(デジタル/アナログ)変換器17と、上記D/A
変換器17からの輝度信号からサンプリング周波数成分
を除去して出力するLPF18とを有している。
【0020】また、上記ハイビジョンVTRの再生系
は、上記再生用デジタルデータ処理回路15から供給さ
れるクロマデータ中の色差データPR のレベルを検出し
C用レベル検出データを出力するC用レベル検出回路2
2と、上記C用レベル検出回路22からのC用レベル検
出データに応じて上記クロマデータである色差データP
B 及び色差データPR にそれぞれ施すディエンファシス
量を可変するC用可変垂直フィルタ21と、上記C用可
変垂直フィルタ21から供給されるクロマデータに色補
間処理を施すとともに該クロマデータを色差データPB
及び色差データPR に分離して出力する色補間回路23
と、上記色補間回路23からの色差データPB をアナロ
グ化して色差信号PB を出力するD/A(デジタル/ア
ナログ)変換器24と、上記D/A変換器24からの色
差信号PB からサンプリング周波数成分を除去して出力
するLPF25とを有している。
【0021】また、上記ハイビジョンVTRの再生系
は、上記色補間回路23から供給される色差データPR
をアナログ化して色差信号PR を出力するD/A(デジ
タル/アナログ)変換器27と、上記D/A変換器27
からの色差信号PR からサンプリング周波数成分を除去
して出力するLPF28とを有している。なお、上記Y
用可変垂直フィルタ16,C用可変垂直フィルタ21で
可変垂直フィルタを構成し、上記Y用レベル検出回路2
0,C用レベル検出回路22でレベル検出手段を構成し
ており、該レベル検出手段から供給されるレベル検出デ
ータ(Y用レベル検出データ,C用レベル検出データ)
に応じて、該可変垂直フィルタが記録データ(輝度デー
タY,色差データPB 及び色差データPR )に施すディ
エンファシス量を可変するようになっている。
【0022】上記Y用レベル検出回路20は、例えば図
3に示すように供給される輝度データの高周波ノイズ成
分を除去するLPF61と、上記LPF61から供給さ
れる輝度データのレベルをライン毎に検出するレベル検
出部62と、それぞれ供給されるレベル検出データに1
ライン分の遅延を施す第1〜第5の遅延回路63〜67
と、上記レベル検出部62及び第1〜第5の遅延回路6
3〜67からそれぞれ供給されるレベル検出データの中
から最大値を有するものを選択しこれを上記Y用レベル
検出データとして出力するピークホールド回路68とで
構成されている。
【0023】なお、上記C用レベル検出回路22も上記
Y用レベル検出回路20と同様に、ライン毎にレベル検
出した複数の検出データの中から最大値を有するものを
C用レベル検出データとして出力する構成となってい
る。
【0024】一方、図2に示すハイビジョンVTRの記
録系は、入力映像信号として供給される輝度信号(Y)
からA/D変換器35のサンプリング周波数の1/2以
上の周波数成分を除去するための前置フィルタであるL
PF34と、上記LPF34からの輝度信号をクロック
発生回路46からのサンプリングクロックによりサンプ
リングしデジタル化するA/D変換器35と、上記A/
D変換器35からの輝度データに垂直エンファシス処理
を施すY用垂直エンファシス回路36とを有している。
【0025】また、上記ハイビジョンVTRの記録系
は、入力映像信号として供給される色差信号PB からP
B 用A/D変換器40のサンプリング周波数の1/2以
上の周波数成分を除去するための前置フィルタであるL
PF39と、上記LPF39からの色差信号PB をクロ
ック発生回路46からのサンプリングクロックによりサ
ンプリングしデジタル化するPB 用A/D変換器40
と、入力映像信号として供給される色差信号PR からP
R 用A/D変換器45のサンプリング周波数の1/2以
上の周波数成分を除去するための前置フィルタであるL
PF44と、上記LPF44からの色差信号PR をクロ
ック発生回路46からのサンプリングクロックによりサ
ンプリングしデジタル化するPR 用A/D変換器45
と、上記PB 用A/D変換器40及び上記PR 用A/D
変換器45から並列的に供給される色差データPB 及び
色差データPR に線順次処理を施す線順次回路41と、
上記線順次回路41からの線順次データに垂直エンファ
シス処理を施すC用垂直エンファシス回路42とを有し
ている。
【0026】また、上記ハイビジョンVTRの記録系
は、上記Y用垂直エンファシス回路36から供給される
輝度データ及び上記C用垂直エンファシス回路42から
供給される線順次データに、後に説明するシャフリング
処理等の所定のデータ処理を施し第1チャンネル及び第
2チャンネルのTCIデータを形成する記録用デジタル
データ処理回路37と、上記A/D変換器35,PB
A/D変換器40及びPR 用A/D変換器45等にサン
プリングクロックを供給するクロック発生回路46とを
有している。
【0027】また、上記ハイビジョンVTRの記録系
は、上記記録用デジタルデータ処理回路37からの上記
第1チャンネルのTCIデータをアナログ化して第1チ
ャンネルのTCI信号を出力するD/A変換器47と、
上記D/A変換器47から供給される第1チャンネルの
TCI信号からサンプリング周波数成分を除去するLP
F48と、上記LPF48からの第1チャンネルのTC
I信号にFM変調を施すモジュレータ49と、上記モジ
ュレータ49でFM変調が施された第1チャンネルのT
CI信号を増幅して出力するアンプ50と、上記アンプ
50からの第1チャンネルのTCI信号を例えば1/2
フィールド毎に切り換えて出力する第3の切り換えスイ
ッチ51とを有している。
【0028】また、上記ハイビジョンVTRの記録系
は、上記記録用デジタルデータ処理回路37からの上記
第2チャンネルのTCIデータをアナログ化して第2チ
ャンネルのTCI信号を出力するD/A変換器52と、
上記D/A変換器52から供給される第2チャンネルの
TCI信号からサンプリング周波数成分を除去するLP
F53と、上記LPF53からの第2チャンネルのTC
I信号にFM変調を施すモジュレータ54と、上記モジ
ュレータ54でFM変調が施された第2チャンネルのT
CI信号を増幅して出力するアンプ55と、上記アンプ
55からの第2チャンネルのTCI信号を例えば1/2
フィールド毎に切り換えて出力する第4の切り換えスイ
ッチ56と、上記第3の切り換えスイッチ51又は第4
の切り換えスイッチ56から供給されるTCI信号を磁
気テープにセグメント記録する第1〜第4の記録ヘッド
57〜60とを有している。
【0029】なお、上記第1,第2の記録ヘッド57,
58及び上記第3,第4の記録ヘッド59,60は、い
わゆる回転ヘッドにそれぞれ180度の角度差をもって
設けられており、上記第1の記録ヘッド57は、上記第
3の切り換えスイッチ51の被選択端子51bに、上記
第3の記録ヘッド59は被選択端子51cに、上記第2
の記録ヘッド58は上記第4の切り換えスイッチ56の
被選択端子56bに、上記第4の記録ヘッド60は被選
択端子56cにそれぞれ接続されている。
【0030】次に、上記図2に示すハイビジョンVTR
の記録系の動作説明をする。上記図2に示す記録系に
は、例えば入力映像信号として上記ハイビジョン映像信
号が輝度信号(Y)及びクロマ信号(C)として供給さ
れる。上記輝度信号は、入力端子33を介してLPF3
4に供給される。上記LPF34は、上記輝度信号か
ら、A/D変換器35のサンプリング周波数の1/2の
周波数よりも高い周波数成分を除去し、これを該A/D
変換器35に供給する。
【0031】上記A/D変換器35には、クロック発生
回路46から、例えば周波数が44MHzのサンプリン
グクロックが供給されている。上記A/D変換器35
は、上記クロック発生回路46から供給される上記44
MHzのサンプリングクロックにより上記輝度信号をサ
ンプリングしデジタル化することにより輝度データを形
成し、これをY用垂直エンファシス回路36に供給す
る。
【0032】上記Y用垂直エンファシス回路36は、上
記輝度データにいわゆる垂直エンファシス処理を施すこ
とにより、該輝度データの高域の強調等を行い、これを
記録用デジタルデータ処理回路37に供給する。
【0033】一方、上記クロマ信号は伝送効率の向上を
図るために青信号(B)から上記輝度信号を減算処理し
た信号である色差信号PB と、赤信号(R)から上記輝
度信号を減算処理した信号である色差信号PR として当
該記録系に供給される。上記色差信号PB は、入力端子
38を介してLPF39に供給される。上記LPF39
は、上記色差信号PB から、PB 用A/D変換器40の
サンプリング周波数の1/2の周波数よりも高い周波数
成分を除去し、これを該PB 用A/D変換器40に供給
する。上記PB 用A/D変換器40には、例えば上記輝
度信号のサンプリング周波数の1/4の周波数である1
1MHz のサンプリングクロックが上記クロック発生回
路46から供給されている。上記PB 用A/D変換器4
0は、上記11MHzのサンプリングクロックで上記色
差信号PB をサンプリングしデジタル化することによ
り、ライン毎の色差データである色差データPB1
B2,PB3・・・・を形成し、これらを色線順次回路4
1に供給する。
【0034】上記色差信号PR は、入力端子43を介し
てLPF44に供給される。上記LPF44は、上記色
差信号PR からPR 用A/D変換器45のサンプリング
周波数の1/2の周波数よりも高い周波数成分を除去
し、これを該PR 用A/D変換器45に供給する。上記
R 用A/D変換器45には、例えば上記PB 用A/D
変換器40に供給したサンプリングクロックと同じ周波
数(11MHz )のサンプリングクロックが上記クロッ
ク発生回路46から供給されている。上記PR 用A/D
変換器45は、上記11MHz のサンプリングクロック
により、上記LPF44から供給される色差信号PR
デジタル化することにより、ライン毎の色差データであ
る色差データPR1,PR2,PR3・・・・を形成し、これ
らを上記色線順次回路41に供給する。
【0035】上記色線順次回路41は、上記PB 用A/
D変換器40及び上記PR 用A/D変換器45から並列
的に供給される色差データPB 及び色差データPR に線
順次処理を施すことにより、図4(b)に示すような線
順次データPB1,PR1,PB2,PR2・・・を形成し、こ
れをC用垂直エンファシス回路42に供給する。C用垂
直エンファシス回路42は、上記線順次データに垂直エ
ンファシス処理を施すことにより、該線順次データの高
域の強調等を行い、これを上記記録用デジタルデータ処
理回路37に供給する。
【0036】上記記録用デジタルデータ処理回路37
は、まず、図4(a)に示すようにライン毎の輝度デー
タY1 ,輝度データY2 ,輝度データY3 ・・・・を形
成するとともに、この輝度データY1,輝度データ
2 ,輝度データY3 ・・・・を第1チャンネル及び第
2チャンネルの輝度データに分割し、この第1チャンネ
ル及び第2チャンネルの輝度データにそれぞれ時間軸伸
長処理を施す。
【0037】次に、上記記録用デジタルデータ処理回路
37は、上記C用垂直エンファシス回路42から供給さ
れる線順次データのうち、上記色差データPB は例えば
偶数データを間引き、上記色差データPR は奇数データ
を間引くことにより、図4(c)に示すような間引き線
順次データPB1,PR2,PB3,PR4・・・を形成すると
ともに、この間引き線順次データに時間軸圧縮処理を施
す。
【0038】次に、上記記録用デジタルデータ処理回路
37は、上記時間軸伸長処理を施した1ライン分の第1
チャンネルの輝度データと上記時間軸圧縮処理を施した
1ライン分の間引き線順次データとを、例えば2水平走
査期間上に時分割多重し、同期データ,バーストデー
タ,セグメントデータ等を付加することにより第1チャ
ンネルのTCIデータを形成する。また、同じく、上記
時間軸伸長処理を施した1ライン分の第2チャンネルの
輝度データと上記時間軸圧縮処理を施した1ライン分の
間引き線順次データとを、例えば2水平走査期間上に時
分割多重するとともに、同期データ,バーストデータ,
セグメントデータ等を付加することにより、第2チャン
ネルのTCIデータを形成する。
【0039】次に、上記記録用デジタルデータ処理回路
37は、上記第1チャンネルのTCIデータ及び上記第
2チャンネルのTCIデータを1フレーム分一旦記憶
し、これらのTCIデータをフィールド毎に記憶したと
きと順番を変えて読み出す、いわゆるシャフリング処理
を行う。これにより、磁気テープにいわゆるドロップア
ウトが生じても、該ドロップアウトによる再生不良等の
悪影響が再生画面上で1箇所に集中しないようにするこ
とができる。
【0040】上記シャフリング処理は、具体的には、上
記輝度データY1 ,輝度データY2 ,輝度データY3
・・・を、例えば図4(d)〜(g)に示す第1〜第4
のトラックに、まず、奇数輝度データY1 ,奇数輝度デ
ータY3 ,奇数輝度データY5 ・・・・を順に入れ、次
に、偶数輝度データY2 ,偶数輝度データY4 ,偶数輝
度データY6 ・・・・を順に入れる。次に、上記間引き
色差データPB1,間引き色差データPB3,間引き色差デ
ータPB5・・・・を上記第1〜第4のトラックに順に入
れ、上記間引き色差データPR2,間引き色差データ
R4,間引き色差データPR6・・・・を上記第1〜第4
のトラックに順に入れる等のように行われる。
【0041】上記シャフリング処理の施された第1チャ
ンネルのTCIデータはD/A変換器47に供給され、
第2チャンネルのTCIデータはD/A変換器52にそ
れぞれ供給される。
【0042】上記D/A変換器47は、上記記録用デジ
タルデータ処理回路37から供給される第1チャンネル
のTCIデータをアナログ化することにより第1チャン
ネルのTCI信号を形成し、これをLPF48に供給す
る。上記LPF48は、上記第1チャンネルのTCI信
号からサンプリング周波数成分を除去し、これをモジュ
レータ49に供給する。上記モジュレータ49は、上記
第1チャンネルのTCI信号に、記録に適した変調であ
る例えばFM変調を施し、これをアンプ50を介して第
3の切り換えスイッチ51に供給する。
【0043】一方、上記D/A変換器52は、上記記録
用デジタルデータ処理回路37から供給される第2チャ
ンネルのTCIデータをアナログ化することにより第2
チャンネルのTCI信号を形成し、これをLPF53に
供給する。上記LPF53は、上記第2チャンネルのT
CI信号からサンプリング周波数成分を除去し、これを
モジュレータ54に供給する。上記モジュレータ54
は、上記第2チャンネルのTCI信号に上記FM変調を
施し、これをアンプ55を介して第4の切り換えスイッ
チ56に供給する。
【0044】上記第3の切り換えスイッチ51及び第4
の切り換えスイッチ56には、1/2フィールド毎にス
イッチングパルスが同時に供給されている。上記第3の
切り換えスイッチ51は、上記スイッチングパルスによ
り選択端子51aで被選択端子51b又は被選択端子5
1cを1/2フィールド毎に選択する。また、上記第4
の切り換えスイッチ56は、上記スイッチングパルスに
より選択端子56aで被選択端子56b又は被選択端子
56cを1/2フィールド毎に選択する。
【0045】これにより、上記第1,第2の記録ヘッド
57,58で、例えば上記図4(d),(e)に示した
第1,第2のトラックデータに対応するTCI信号が、
図5中に矢印で示す通常方向に走行せしめられる磁気テ
ープ80にセグメント(SEG)1として同時に記録さ
れ、次に、上記第3,第4の記録ヘッド59,60で上
記図4(f),(g)に示した第3,第4のトラックデ
ータに対応するTCI信号が、上記磁気テープ80にセ
グメント(SEG)2として同時に記録される。なお、
このようにして上記磁気テープ80に記録される各セグ
メントは、例えば上記セグメント1及びセグメント2で
奇数フィールドをあらわしており、セグメント3及びセ
グメント4で偶数フィールドをあらわしている。また、
このようないわゆるセグメント記録を行うことにより、
伝送帯域を広げることなく、ハイビジョン映像信号の広
帯域性を確保して記録することができる。
【0046】上記図5に示すように磁気テープ80にセ
グメント記録された上記各TCI信号は、上記図1に示
したハイビジョンVTRの再生系で再生される。この図
1において、上記磁気テープ80にセグメント記録され
た各TCI信号を、記録された順番、かつ、通常の走行
速度で再生する通常再生モードとなると、例えば上記第
1,第2の再生ヘッド1,2が該磁気テープ80に記録
されたセグメント1をトレースし、上記第3,第4の再
生ヘッド3,4がセグメント2をトレースする。これに
より、上記第1,第3の再生ヘッド1で上記第1チャン
ネルのTCI信号が再生され、上記第2,第4の再生ヘ
ッド2で上記第2チャンネルのTCI信号が再生される
こととなる。
【0047】上記第1の切り換えスイッチ5及び第2の
切り換えスイッチ10にはそれぞれ1/2フィールド毎
にスイッチングパルスが供給されている。上記第1及び
第2の切り換えスイッチ5,10は上記スイッチングパ
ルスにより、それぞれ1/2フィールド毎に選択端子5
cにより被選択端子5a又は被選択端子5bを選択し、
選択端子10cにより被選択端子10a又は被選択端子
10bを選択する。
【0048】これにより、再生されるTCI信号のう
ち、例えば上記第1チャンネルのTCI信号は全て上記
アンプ6に供給され、上記第2チャンネルのTCI信号
は全て上記アンプ11に供給されることとなる。
【0049】上記アンプ6は、上記第1チャンネルのT
CI信号を所定の利得で増幅し、これを上記デモジュレ
ータ7に供給する。上記デモジュレータ7は、上記第1
チャンネルのTCI信号をFM復調し、これをLPF8
に供給する。上記LPF8は、上記FM復調された第1
チャンネルのTCI信号から、A/D変換器9のサンプ
リング周波数の1/2の周波数よりも高い周波数成分を
除去し、これを該A/D変換器9に供給する。上記A/
D変換器9は、クロック発生回路31から供給されるサ
ンプリングクロックにより、上記第1チャンネルのTC
I信号をサンプリングしデジタル化することにより第1
チャンネルのTCIデータを形成し、これを再生用デジ
タルデータ処理回路15に供給する。
【0050】一方、上記アンプ11は、上記第2チャン
ネルのTCI信号を所定の利得で増幅し、これを上記デ
モジュレータ12に供給する。上記デモジュレータ12
は、上記第2チャンネルのTCI信号をFM復調し、こ
れをLPF13に供給する。上記LPF13は、上記F
M復調された第2チャンネルのTCI信号から、A/D
変換器14のサンプリング周波数の1/2の周波数より
も高い周波数成分を除去し、これを該A/D変換器14
に供給する。上記A/D変換器14は、上記クロック発
生回路31から供給されるサンプリングクロックによ
り、上記PR 系TCI信号をサンプリングしデジタル化
することにより第2チャンネルのTCIデータを形成
し、これを上記再生用デジタルデータ処理回路15に供
給する。
【0051】上記再生用デジタルデータ処理回路15
は、上記A/D変換器9及び上記A/D変換器14から
それぞれ並列的に供給される第1チャンネルのTCIデ
ータ及び第2チャンネルのTCIデータにデシャッフリ
ング処理を施すことにより、該第1チャンネル及び第2
チャンネルのTCIデータの配列をもとに戻す。次に上
記再生用デジタルデータ処理回路15は、上記第1チャ
ンネルのTCIデータ及び第2チャンネルのTCIデー
タにそれぞれ時分割多重されている上記輝度データYに
時間軸圧縮処理を施すとともに、該2チャンネルに亘っ
て記録されている輝度データYを1つのチャンネルに戻
して出力する。この輝度データYは、Y用可変垂直フィ
ルタ16及びY用レベル検出回路20にそれぞれ供給さ
れる。
【0052】また、上記再生用デジタルデータ処理回路
15は、上記第1チャンネルのTCIデータ及び第2チ
ャンネルのTCIデータにそれぞれ時分割多重されてい
る上記間引き色差データPB ,PR にそれぞれ時間軸伸
長処理を施すとともに、該2チャンネルに亘って記録さ
れている間引き色差データPB ,PR を線順次データに
戻して出力する。この線順次データは、C(クロマ)用
可変垂直フィルタ21及びC用レベル検出回路22にそ
れぞれ供給される。
【0053】上記Y用可変垂直フィルタ16は、上述の
ように図3に示す構成を有しており、上記輝度データY
はこの図3に示す入力端子61aを介してLPF61に
供給される。上記LPF61は、上記輝度データYから
高周波ノイズ成分を除去し、これを第1の遅延回路63
及びピークホールド回路68に供給する。上記第1の遅
延回路は、上記輝度データYに1ライン分の遅延を施し
これを第2の遅延回路63及び上記ピークホールド回路
68に供給する。上記第2の遅延回路64は、上記1ラ
イン分の遅延が施された輝度データYにさらに1ライン
分の遅延(計2ライン分の遅延)を施しこれを第3の遅
延回路65及び上記ピークホールド回路68に供給す
る。上記第3の遅延回路65は、上記2ライン分の遅延
が施された輝度データYにさらに1ライン分の遅延(計
3ライン分の遅延)を施しこれを第4の遅延回路66及
び上記ピークホールド回路68に供給する。上記第4の
遅延回路65は、上記3ライン分の遅延が施された輝度
データYにさらに1ライン分の遅延(計4ライン分の遅
延)を施しこれを第5の遅延回路67及び上記ピークホ
ールド回路68に供給する。すなわち、上記ピークホー
ルド回路68には、5ライン前から現在までの輝度デー
タYが供給されることとなる。上記ピークホールド回路
68は、それぞれ供給される上記5ライン前から現在ま
での輝度データYの中から値が最大のものを検出し、こ
れをY用レベル検出データとして出力端子69を介して
上記Y用可変垂直フィルタ16に供給する。
【0054】上記Y用可変垂直フィルタ16は、上記Y
用レベル検出データに応じて上記輝度データに施すディ
エンファシス量を可変する。すなわち、上記輝度データ
Yは、輝度データレベルが略々+30%位のときにチャ
ンネル間のレベル差が目立つようになり、画質劣化の原
因となる。このため、上記Y用可変垂直フィルタ16
は、図6(a)に示すように、上記Y用レベル検出デー
タで示される輝度レベルが+30%の場合は、輝度デー
タYにかけるディエンファシス量を最大とし、この輝度
レベルの+30%を境目とし、該輝度レベルが+方向又
は−方向に変化するにつれ、該輝度データYにかけるデ
ィエンファシス量を徐々に低減する。
【0055】これにより、その輝度データに最適なディ
エンファシスを施すことができる。
【0056】ここで、上記色差データPB 及び色差デー
タPR のうち、人間の視覚上、レベル差が認識できるの
は該色差データPR の方であり、該色差データPB は多
少のレベル差があっても人間の視覚上認識しづらい。こ
のため、上記C用レベル検出回路22は、上記再生用デ
ジタルデータ処理回路15から供給される線順次データ
中、間引き色差データPR のみレベル検出を行う。この
C用レベル検出回路22も上記Y用レベル検出回路20
と同様に、5ライン前から現在までの色差データPR
中から値が最大のものを検出し、これをC用レベル検出
データとして上記C用可変垂直フィルタ21に供給す
る。
【0057】上記C用可変垂直フィルタ21は、上記C
用レベル検出データに応じて上記間引き色差データ
B ,PR に施すディエンファシス量を可変する。すな
わち、色差データPR は、色差データレベルが略々+5
0%位に近い程チャンネル間のレベル差が目立つように
なり、画質劣化の原因となる。このため、上記C用可変
垂直フィルタ21は、図6(b)に示すように、上記C
用レベル検出データで示される色差データレベルが+5
0%の場合は、上記間引き色差データPB ,PR にかけ
るディエンファシス量を最大とし、この色差データレベ
ルの+50%を境目とし、該色差データレベルが+方向
又は−方向に変化するにつれ、該間引き色差データ
B ,PR にかけるディエンファシス量を徐々に低減す
る。
【0058】これにより、上記間引き色差データPB
R に最適なディエンファシスを施すことができる。
【0059】このように、輝度データY及び間引き色差
データPR のレベルをそれぞれ検出し、この検出したレ
ベルに応じて該輝度データY及び間引き色差データ
B ,PR にそれぞれ施すディエンファシス量を、例え
ばチャンネル間のレベル差が目立つ領域ではディエンフ
ァシスを多くかけ、チャンネル間のレベル差が目立たな
い領域ではディエンファシス量を少なくする等のように
可変することにより、常に最適なディエンファシスを施
すことができるため、該チャンネル間のレベル差が原因
で発生する画質の劣化を防止することができるうえ、該
チャンネル間のレベル差を目立たなくするためにディエ
ンファシスのかけすぎが原因で発生する解像度の劣化を
も防止することができる。
【0060】なお、上記輝度データYのディエンファシ
ス量を、該輝度データレベルが+30%のときを境目と
して可変することとしたが、これは、例えば図7に示す
ように該輝度データYの輝度レベルが0%のときにディ
エンファシス量を最大とし、該輝度レベルが上がるに連
れ、徐々に該輝度データYに施すディエンファシス量を
下げるようにしてもよい。また、上記色差データPB
び色差データPR に施すディエンファシス量も、上記輝
度データYと同様に色差データレベルが0パーセントの
ときにディエンファシス量を最大とし、該色差データレ
ベルが上がるに連れ、徐々に該色差データPB ,PR
施すディエンファシス量を下げるようにしてもよい。
【0061】上記Y用可変垂直フィルタ16により最適
なディエンファシスが施された輝度データはD/A変換
器17に、また、上記C用可変垂直フィルタ21により
最適なディエンファシスが施された線順次データは色補
間回路23にそれぞれ供給される。上記D/A変換器1
7は、上記輝度データYをアナログ化することにより輝
度信号Yを生成し、これをLPF18に供給する。上記
LPF18は、上記輝度信号Yのサンプリング周波数成
分を除去し、これを出力端子19を介して出力する。
【0062】上記色補間回路23は、上記線順次データ
を色差データPB 及び色差データPR に分離し、それぞ
れ間引き処理した箇所を補間処理で補い出力する。上記
補間処理された色差データPB はD/A変換器24に、
また、上記補間処理された色差データPR はD/A変換
器27にそれぞれ供給される。上記D/A変換器24
は、上記色差データPB をアナログ化することにより色
差信号PB を形成し、これをLPF25に供給する。上
記LPF25は、上記色差信号PB からサンプリング周
波数成分を除去し、これを出力端子26を介して出力す
る。
【0063】上記D/A変換器27は、上記色差データ
R をアナログ化することにより色差信号PR を形成
し、これをLPF28に供給する。上記LPF28は、
上記D/A変換器27から供給される色差信号PR から
サンプリング周波数成分を除去し、これを出力端子29
を介して出力する。
【0064】上記出力端子18,21,24を介して出
力される輝度信号Y,色差信号PB ,色差信号PR は、
それぞれ例えば図示しないモニタ装置に供給される。こ
れにより、上記図2に示すハイビジョンVTRの記録系
で記録したハイビジョン映像信号に応じた画像が解像度
の劣化を生ずることなく上記モニタ装置等に表示され
る。
【0065】以上の説明から明らかなように、本実施例
に係るハイビジョンVTRは、エンファシス処理を施し
複数チャンネルでセグメント記録したTCI信号を再生
する際に、再生されたTCI信号に対応する輝度データ
Y及び間引き色差データPR のレベルをそれぞれ検出
し、この検出したレベルに応じて該輝度データY及び間
引き色差データPB ,PR に施すディエンファシス量
を、例えばチャンネル間のレベル差が目立つ領域ではデ
ィエンファシスを多くかけ、チャンネル間のレベル差が
目立たない領域ではディエンファシス量を少なくする等
のように可変することにより、常に最適なディエンファ
シスを該輝度データY及び間引き色差データPB ,PR
に施すことができるため、該チャンネル間のレベル差が
原因で発生する画質の劣化を防止することができるう
え、該チャンネル間のレベル差を目立たなくするために
ディエンファシスのかけすぎが原因で発生する解像度の
劣化をも防止することができる。
【0066】なお、上述の実施例の説明では、本発明を
ハイビジョンVTRに適用した場合を説明したが、本発
明は、例えば他にいわゆるNTSC系,PAL系,SE
CAM系等のVTRに適用することができること等は勿
論である。
【0067】
【発明の効果】本発明に係るビデオテープレコーダ装置
は、記録データにエンファシス処理を施し複数チャンネ
ルに分割し複数トラックに分割して磁気テープに記録し
た記録データを再生する際に、上記レベル検出手段が該
記録データのレベルを検出し、このレベル検出データを
上記可変垂直フィルタに供給する。これにより、上記可
変垂直フィルタが上記再生された記録データに施すディ
エンファシス量を、チャンネル間における記録データの
レベル差の目立たない領域で該記録データに施すディエ
ンファシス量を低減するように可変するため、該記録デ
ータに最適なディエンファシスを施すことができる。こ
のため、上記複数チャンネルに分割し複数トラックに分
割して磁気テープに記録した記録データを再生する際
に、各チャンネル毎の信号処理系の回路特性にバラツキ
があったり、該記録データの記録を行う記録ヘッド又は
該記録された記録データの再生ヘッドの電磁変換特性に
バラツキにより発生するチャンネル間のレベル差を表示
画面上で目立たなくすることができ、画質の劣化を防止
することができるうえ、該チャンネル間のレベル差を目
立たなくするためにディエンファシスのかけすぎが原因
で発生する解像度の劣化をも防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図 1】本発明をハイビジョンVTRに適用した場合
の該ハイビジョンVTRの再生系のブロック図である。
【図 2】上記ハイビジョンVTRの記録系のブロック
図である。
【図 3】上記ハイビジョンVTRの再生系に設けられ
ているY用レベル検出回路の具体的なブロック図であ
る。
【図 4】上記ハイビジョンVTRの記録系に設けられ
ている記録用デジタルデータ処理回路で行うシャフリン
グ処理を説明するための模式図である。
【図 5】セグメント記録を説明するための模式図であ
る。
【図 6】上記ハイビジョンVTRの再生系が行うディ
エンファシス量の可変動作を説明するための模式図であ
る。
【図 7】上記ハイビジョンVTRの再生系が行うディ
エンファシス量の他の可変動作を説明するための模式図
である。
【図 8】ハイビジョンVTRで行われる他のシャフリ
ング処理を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1〜4・・・・・・・・・・・第1〜第4の再生ヘッド 5・・・・・・・・・・・・・第1の切り換えスイッチ 7,12・・・・・・・・・・デモジュレータ 8,13・・・・・・・・・・ローパスフィルタ(LP
F) 9,14・・・・・・・・・・A/D変換器 10・・・・・・・・・・・・第2の切り換えスイッチ 15・・・・・・・・・・・・再生用デジタルデータ処
理回路 16・・・・・・・・・・・・Y用可変垂直フィルタ 17,24,27・・・・・・D/A変換器 18,25,28・・・・・・LPF 20・・・・・・・・・・・・Y用レベル検出回路 21・・・・・・・・・・・・C用可変垂直フィルタ 22・・・・・・・・・・・・C用レベル検出回路 23・・・・・・・・・・・・色補間回路 31・・・・・・・・・・・・クロック発生回路 34,39,44・・・・・・LPF 35・・・・・・・・・・・・A/D変換器 36・・・・・・・・・・・・Y用垂直エンファシス回
路 37・・・・・・・・・・・・記録用デジタルデータ処
理回路 40・・・・・・・・・・・・PB 用A/D変換器 41・・・・・・・・・・・・色線順次回路 42・・・・・・・・・・・・C用垂直エンファシス回
路 45・・・・・・・・・・・・PR 用A/D変換器 46・・・・・・・・・・・・クロック発生回路 47,52・・・・・・・・・D/A変換器 48,53・・・・・・・・・LPF 49,54・・・・・・・・・モジュレータ 51・・・・・・・・・・・・第3の切り換えスイッチ 56・・・・・・・・・・・・第4の切り換えスイッチ 57〜60・・・・・・・・・第1〜第4の記録ヘッド 61・・・・・・・・・・・・LPF 62・・・・・・・・・・・・レベル検出部 63〜67・・・・・・・・・第1〜第5の遅延回路 68・・・・・・・・・・・・ピークホールド回路 80・・・・・・・・・・・・磁気テープ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録データにエンファシス処理を施した
    うえで複数チャンネルに分割し、この複数チャンネルに
    分割した記録データを互いに平行な複数本の斜めの記録
    トラックに分割して磁気テープに記録するようなビデオ
    テープレコーダ装置において、 上記記録トラックから再生された記録データが供給され
    る可変垂直フィルタと、 上記記録トラックから再生した記録データのレベルを検
    出し、このレベル検出データを上記可変垂直フィルタに
    供給するレベル検出手段とを有し、 上記可変垂直フィルタは、上記レベル検出手段から供給
    されるレベル検出データに応じて、上記記録データに施
    すディエンファシス量を可変し、チャンネル間における
    記録データのレベル差の目立たない領域で該記録データ
    に施すディエンファシス量を低減することを特徴とする
    ビデオテープレコーダ装置。
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