JPH0541873A - 静止画記録再生装置 - Google Patents

静止画記録再生装置

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JPH0541873A
JPH0541873A JP3217809A JP21780991A JPH0541873A JP H0541873 A JPH0541873 A JP H0541873A JP 3217809 A JP3217809 A JP 3217809A JP 21780991 A JP21780991 A JP 21780991A JP H0541873 A JPH0541873 A JP H0541873A
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JP3217809A
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Inventor
Toshitaka Yoshihiro
俊孝 吉廣
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 静止画記録モード時に、クロマ信号(色差信
号PB 及び色差信号PR )を通常の位相のサンプリング
クロック及び該通常の位相のサンプリングクロックより
半周期分位相のずれたサンプリングクロックで1フレー
ム毎に交互にサンプリングして記録し、静止画再生モー
ド時に、上記記録したクロマ信号の2フレーム分を合成
して1フレームのクロマ信号として再生する。 【効果】 記録周波数帯域を広げることなく、表示され
る静止画像の色再現性を向上させることができ、表示さ
れる静止画像の色の変わり目に生ずる色の滲み等を防止
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばハイビジョン方
式の映像信号の記録/再生を行うハイビジョン用ビデオ
テープレコーダ等に用いて好適な静止画記録再生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばハイビジョン方式の映像信
号をTCI信号として記録/再生を行うような記録再生
装置は、例えば図6に示す記録系及び図7に示す再生系
からなっている。上記図6に示す記録系には、例えば入
力映像信号として輝度信号(Y)及びクロマ信号(C)
が供給される。
【0003】上記輝度信号は、入力端子100を介して
ローパスフィルタ(LPF)101に供給される。上記
LPF101は、上記入力端子101を介して供給され
る輝度信号から、A/D(アナログ/デジタル)変換器
102のサンプリング周波数の1/2の周波数よりも高
い周波数成分を除去し、これを該A/D変換器102に
供給する。
【0004】上記A/D変換器102には、クロック発
生回路116から、図8(a)に示すような例えば周波
数が44MHzのサンプリングクロックが供給されてい
る。上記A/D変換器102は、上記クロック発生回路
116から供給される44MHzのサンプリングクロッ
クにより、上記LPF101から供給される輝度信号を
デジタル化することにより輝度データを生成し、これを
記録用デジタルデータ処理回路104に供給する。
【0005】一方、上記クロマ信号は、伝送効率の向上
を図るために、青信号(B)から上記輝度信号を減算処
理した信号である例えば図8(b)に示すような色差信
号PB と、赤信号(R)から上記輝度信号を減算処理し
た信号である例えば図8(e)に示すような色差信号P
R として当該記録系に供給される。上記図8(b)に示
す色差信号PB は、入力端子110を介してLPF11
1に供給される。上記LPF111は、上記入力端子1
10を介して供給される色差信号PB から、PB 用A/
D変換器112のサンプリング周波数の1/2の周波数
よりも高い周波数成分を除去し、これを該PB 用A/D
変換器112に供給する。上記PB 用A/D変換器11
2には、図8(c)の時刻t11,時刻t12,時刻t
13・・・・に示すような、例えば上記輝度信号のサン
プリング周波数の1/4の周波数である11MHz のサ
ンプリングクロックが上記クロック発生回路116から
供給されている。上記PB 用A/D変換器112は、上
記11MHzのサンプリングクロックで上記LPF11
1から供給される色差信号PB をデジタル化することに
より、図8(d)に示す時刻t11,時刻t12,時刻
t13・・・・に色差データPB00 ,PB01 ,PB02
・・・を生成し、これらを上記記録用デジタルデータ処
理回路104に供給する。
【0006】上記図8(e)に示す上記色差信号P
R は、入力端子113を介してLPF114に供給され
る。上記LPF114は、上記入力端子113を介して
供給される色差信号PR から、PR 用A/D(アナログ
/デジタル)変換器115のサンプリング周波数の1/
2の周波数よりも高い周波数成分を除去し、これを該P
R 用A/D変換器115に供給する。
【0007】上記PR 用A/D変換器115には、図8
(f)の時刻t11,時刻t12,時刻t13・・・・
に示すような上記PB 用A/D変換器112に供給した
サンプリングクロックと同じ周波数(11MHz)のサ
ンプリングクロックが上記クロック発生回路116から
供給されている。上記PR 用A/D変換器115は、上
記11MHz のサンプリングクロックにより、上記LP
F114から供給される色差信号PR をデジタル化する
ことにより、図8(g)に示す時刻t11,時刻t1
2,時刻t13・・・・に色差データPR00 ,PR01
R02 ・・・・を生成し、これらを上記記録用デジタル
データ処理回路104に供給する。
【0008】上記記録用デジタルデータ処理回路104
は、まず、上記A/D変換器102からの輝度データを
ライン毎に振り分けることにより第1チャンネルの輝度
データ及び第2チャンネルの輝度データを生成するとと
もに、該第1チャンネル及び第2チャンネルの輝度デー
タにそれぞれ時間軸伸長処理を施す。また、上記記録用
デジタルデータ処理回路104は、上記PB 用A/D変
換器112から供給される色差データPB を第1チャン
ネルとし、上記PR 用A/D変換器115から供給され
る色差データPR を第2チャンネルとし、この第1チャ
ンネル及び第2チャンネルの色差データPB ,PR にそ
れぞれ時間軸圧縮処理を施す。次に、上記デジタルデー
タ処理回路104は、例えば上記第1チャンネルの輝度
データと上記第1チャンネルの色差データPB を同期デ
ータ及びバーストデータを付加して時分割多重して第1
チャンネルのTCI(Time Compressed Integration )
データを生成し、また、上記第2チャンネルの輝度デー
タと上記第2チャンネルの色差データPR を同期データ
及びバーストデータを付加して時分割多重して第2チャ
ンネルのTCIデータを生成する。そして、上記第1チ
ャンネル及び第2チャンネルのTCIデータにそれぞれ
フィールド内のシャフリング処理及びエンファシス処理
を施して出力する。この記録用デジタルデータ処理回路
104から出力される上記第1チャンネルのTCIデー
タはD/A変換器105に、また、上記第2のチャンネ
ルのTCIデータはD/A変換器117にそれぞれ供給
される。
【0009】上記D/A変換器105は、上記第1チャ
ンネルのTCIデータをアナログ化することにより第1
チャンネルのTCI信号を生成し、これをLPF106
に供給する。上記LPF106は、上記第1チャンネル
のTCI信号からサンプリング周波数成分を除去し、こ
れをモジュレータ107に供給する。上記モジュレータ
107は、上記第1チャンネルのTCI信号に例えばい
わゆるFM変調を施し、これをアンプ108を介して第
1の記録ヘッド109に供給する。これにより、上記第
1チャンネルのTCI信号が上記第1の記録ヘッド10
9により、例えば磁気テープ等の記録媒体に記録され
る。
【0010】上記D/A変換器117は、上記第2チャ
ンネルのTCIデータをアナログ化することにより第2
チャンネルのTCI信号を生成し、これをLPF118
に供給する。上記LPF118は、上記第2チャンネル
のTCI信号からサンプリング周波数成分を除去し、こ
れをモジュレータ119に供給する。上記モジュレータ
119は、上記第2チャンネルのTCI信号に例えば上
記FM変調を施し、これをアンプ120を介して第2の
記録ヘッド121に供給する。これにより、上記第2チ
ャンネルのTCI信号が上記第2の記録ヘッド121に
より上記磁気テープに記録される。
【0011】このように、上記磁気テープに記録された
上記第1チャンネルのTCI信号及び第2チャンネルの
TCI信号は、図7に示すような再生系で再生される。
すなわち、上記図7に示す再生系では、上記磁気テープ
に記録された上記第1チャンネルのTCI信号が第1の
再生ヘッド125により再生される。この第1の再生ヘ
ッド125により再生された上記第1チャンネルのTC
I信号は、アンプ126を介してデモジュレータ127
に供給される。上記デモジュレータ127は、上記アン
プ126を介して供給された第1チャンネルのTCI信
号をFM復調し、これをLPF128に供給する。上記
LPF128は、上記FM復調された第1チャンネルの
TCI信号から、A/D変換器129のサンプリング周
波数の1/2の周波数よりも高い周波数成分を除去し、
これを該A/D変換器129に供給する。上記A/D変
換器129には、上記クロック発生回路140からのサ
ンプリングクロックが供給されている。上記A/D変換
器129は、上記クロック発生回路140から供給され
るサンプリングクロックにより、上記LPF128から
供給される第1チャンネルのTCI信号をデジタル化す
ることにより第1チャンネルのTCIデータを生成し、
これを再生用デジタルデータ処理回路131に供給す
る。
【0012】一方、上記磁気テープに記録された第2チ
ャンネルのTCI信号は、第2の再生ヘッド135で再
生される。上記第2の再生ヘッド135で再生された第
2チャンネルのTCI信号は、アンプ136を介してデ
モジュレータ137に供給される。上記デモジュレータ
137は、上記アンプ136を介して供給された第2チ
ャンネルのTCI信号をFM復調し、これをLPF13
8に供給する。上記LPF138は、上記FM復調され
た第2チャンネルのTCI信号から、A/D変換器13
9のサンプリング周波数の1/2の周波数よりも高い周
波数成分を除去し、これを該A/D変換器139に供給
する。上記A/D変換器139には、上記クロック発生
回路140からのサンプリングクロックが供給されてい
る。上記A/D変換器139は、上記サンプリングクロ
ックにより、上記LPF138から供給される第2チャ
ンネルのTCI信号をデジタル化して第2チャンネルの
TCIデータを生成し、これを再生用デジタルデータ処
理回路131に供給する。
【0013】上記再生用デジタルデータ処理回路131
は、上記A/D変換器129及び上記A/D変換器13
9からそれぞれ並列的に供給される第1チャンネルのT
CIデータ及び第2チャンネルのTCIデータにディエ
ンファシス処理及びデシャッフリング処理を施す。次に
上記再生用デジタルデータ処理回路131は、上記第1
チャンネル及び第2チャンネルにTCIデータとして時
分割多重されている輝度データに時間軸圧縮処理を施す
とともに、該輝度データを1チャンネルに戻す。また、
上記第1チャンネル及び第2チャンネルにそれぞれTC
Iデータとして時分割多重されている上記色差データP
B ,PR にそれぞれ時間軸伸長処理を施すとともに、上
記記録系で2チャンネルのTCIデータを生成する際に
1ライン毎に間引かれた色差データの補間処理を行うこ
とにより上記色差データPB 及び上記色差データPR
再生する。このようにして再生された上記輝度データ
は、D/A変換器132に、上記再生された色差データ
のうち色差データPB はD/A変換器141に、また、
色差データPR はD/A変換器144にそれぞれ供給さ
れる。
【0014】上記D/A変換器132は、上記再生用デ
ジタルデータ処理回路131から供給される輝度データ
をアナログ化することにより輝度信号を生成し、これを
LPF133に供給する。上記LPF133は、上記D
/A変換器132から供給される輝度信号のサンプリン
グ周波数成分を除去し、これを出力端子134を介して
出力する。
【0015】上記D/A変換器141は、上記デジタル
データ処理回路131から供給される上記色差データP
B をアナログ化することにより色差信号PB を生成し、
これをLPF142に供給する。上記LPF142は、
上記D/A変換器141から供給される色差信号PB
らサンプリング周波数成分を除去し、これを出力端子1
43を介して出力する。
【0016】上記D/A変換器144は、上記デジタル
データ処理回路131から供給される上記色差データP
R をアナログ化することにより色差信号PR を生成し、
これをLPF145に供給する。上記LPF145は、
上記D/A変換器144から供給される色差信号PR
らサンプリング周波数成分を除去し、これを出力端子1
46を介して出力する。
【0017】上記出力端子134を介して出力される輝
度信号及び上記出力端子143,出力端子146を介し
て出力される色差信号PB ,色差信号PR は、それぞれ
例えば図示しないモニタ装置に供給される。これによ
り、上記図6に示す記録系で記録した映像信号が、上記
図7に示す再生系で再生され、上記モニタ装置等に表示
されることとなる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ここで、高品位テレビ
ジョン受像器用の放送として、動画ではなく静止画像の
みの放送である静止画放送が知られている。また、上記
静止画放送のみならず日常的に静止画をモニタ装置等に
表示する機会は多いものである。この静止画がモニタ装
置等に表示された場合、動画とは異なり画像が静止して
いる分、該画像の粗さが目立ちやすい。
【0019】しかし、上述した従来の記録再生装置は、
入力映像信号が動画の映像信号の場合も、該入力映像信
号が静止画の映像信号の場合も同じ信号処理を行ってい
た。すなわち、上記記録系において入力映像信号を記録
する際に、輝度信号を44MHzのサンプリングクロッ
クでサンプリングし、上記クロマ信号を該輝度信号のサ
ンプリングクロックの1/4の周波数である11MHz
のサンプリングクロックでサンプリングしてそれぞれ記
録する等のように、該クロマ信号のサンプリング周波数
が該輝度信号のサンプリング周波数に比べ低いものであ
るため、このようにして静止画像を記録して再生した場
合、細かい絵柄の色再現性が不十分であり、輝度信号と
の解像度のバランスが悪いうえ、色の変わり目で滲みが
生ずる等の不具合を生じていた。
【0020】このような不具合を防止するために、上記
クロマ信号も高い周波数のサンプリングクロックでサン
プリングすればよいが、該クロマ信号を高い周波数のサ
ンプリングクロックでサンプリングすると必然的に伝送
帯域が広がってしまい、記録/再生の際に不都合を生ず
るようになる。
【0021】本発明は上述の課題に鑑みてなされたもの
であり、静止画の記録再生の際に、クロマ信号のサンプ
リングクロックの周波数を上げ伝送帯域を広げることな
く、該クロマ信号と輝度信号との解像度のバランスの調
和を図り、十分な色再現性を得ることができるうえ、色
の変わり目での滲みを防止することができるような記録
再生装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力映像信号
を1フレーム毎にサンプリング位相を2π/nずらして
サンプリングするサンプリング手段を設けた記録系と、
再生映像信号を1フレーム毎にサンプリング位相を2π
/nずらしてサンプリングしてnフレーム分のデータで
1枚の静止画信号を形成する手段とを設けた再生系とを
備えてなることを特徴として上述の課題を解決する。
【0023】
【作用】本発明に係る記録再生装置は、記録系で、サン
プリング手段により入力映像信号を1フレーム毎にサン
プリング位相を2π/nずらしてサンプリングして記録
媒体に記録し、再生系で、上記記録媒体に記録した映像
信号を再生することにより得られる再生映像信号を、1
フレーム毎にサンプリング位相を2π/nずらしてサン
プリングしてnフレーム分のデータで1枚の静止画信号
を形成する。
【0024】
【実施例】以下、本発明に係る静止画記録再生装置の好
ましい実施例について図面を参照しながら説明する。本
発明に係る静止画記録再生装置は、例えば図1に示す記
録系と、図2に示す再生系とからなっている。
【0025】上記図1に示す記録系は、静止画の入力映
像信号を記録する静止画記録モード時に静止画記録モー
ド信号を出力する静止画記録モード信号発生回路1と、
動画の入力映像信号を記録する動画記録モード時に色差
信号PB の所定値以上の周波数成分を除去する第1の動
画記録時用LPF9と、上記静止画記録モード時に上記
色差信号PB の所定値以上の周波数成分を除去する第1
の静止画記録時用LPF8と、上記静止画記録モード信
号発生回路1からの静止画記録モード信号に応じて、上
記第1の動画記録時用LPF9又は上記第1の静止画記
録時用LPF8に上記色差信号PB を切り換えて供給す
るPB 用切り換えスイッチ6と、上記動画記録モード時
に上記色差信号PR の所定値以上の周波数成分を除去す
る第2の動画記録時用LPF11と、上記静止画記録モ
ード時に上記色差信号PR の所定値以上の周波数成分を
除去する第2の静止画記録時用LPF10と、上記静止
画記録モード信号発生回路1からの静止画記録モード信
号に応じて、上記第2の動画記録時用LPF11又は上
記第2の静止画記録時用LPF10に上記色差信号PR
を切り換えて供給するPR 用切り換えスイッチ7とを有
している。
【0026】また、上記記録系は、上記静止画記録モー
ド信号発生回路1からの静止画記録モード信号,1フレ
ーム毎にハイレベル又はローレベルとなるフレームID
信号が供給されるアンドゲート2と、入力映像信号をデ
ジタル化するためのサンプリングクロックを発生する第
1のクロック発生回路5と、上記第1のクロック発生回
路5から供給されるクロマ信号のサンプリングクロック
位相を2π/n(例えば、半周期分)ずらして出力する
半周期位相シフト回路4と、上記第1のクロック発生回
路5から供給されるクロマ信号のサンプリングクロック
及び上記半周期位相シフト回路4から供給される位相が
2π/nずれたクロマ信号のサンプリングクロックを、
上記アンドゲート2からの出力に応じて1フレーム毎に
切り換えて出力する第1の切り換えスイッチ3と、上記
第1の切り換えスイッチ3から供給されるクロマ信号の
サンプリングクロックを用いて上記色差信号PB をデジ
タル化するPB 用A/D変換器12と、上記第1の切り
換えスイッチ3から供給されるクロマ信号のサンプリン
グクロックを用いて上記色差信号PR をデジタル化する
R 用A/D変換器13と、上記第1のクロック発生回
路5から供給されるサンプリングクロックを用いて上記
輝度信号をデジタル化するA/D変換器16と、上記A
/D変換器16のサンプリング周波数の1/2以上の周
波数成分を除去するための前置フィルタであるLPF1
5と、上記A/D変換器16,PB 用A/D変換器1
2,PR 用A/D変換器13からそれぞれ供給される輝
度データ,色差データPB ,色差データPR に所定の信
号処理を施す記録用デジタルデータ処理回路14とを有
している。
【0027】また、上記記録系は、上記記録用デジタル
データ処理回路14から出力される後に説明する第1チ
ャンネルのTCI(Time Compressed Integration )デ
ータをアナログ化して第1チャンネルのTCI信号を出
力するD/A変換器20と、上記D/A変換器20から
供給される第1チャンネルのTCI信号からサンプリン
グ周波数成分を除去するLPF21と、上記LPF21
からの第1チャンネルのTCI信号に所定の変調を施す
モジュレータ22と、上記モジュレータ22で所定の変
調が施された第1チャンネルのTCI信号を増幅して出
力するアンプ23と、上記アンプ23からの第1チャン
ネルのTCI信号を例えば磁気テープのような記録媒体
に記録する第1の記録ヘッド24とを有している。
【0028】また、上記記録系は、上記記録用デジタル
データ処理回路14から出力される後に説明する第2チ
ャンネルのTCIデータをアナログ化して第2チャンネ
ルのTCI信号を出力するD/A変換器25と、上記D
/A変換器25から供給される第2チャンネルのTCI
信号からサンプリング周波数成分を除去するLPF26
と、上記LPF26からの第2チャンネルのTCI信号
に所定の変調を施すモジュレータ27と、上記モジュレ
ータ27で所定の変調が施された第2チャンネルのTC
I信号を増幅して出力するアンプ28と、上記アンプ2
8からの第2チャンネルのTCI信号を上記磁気テープ
に記録する第2の記録ヘッド29とを有している。
【0029】次に、上記図2に示す再生系は、上記磁気
テープに記録された第1チャンネルのTCI信号の再生
を行う第1の再生ヘッド40と、上記第1の再生ヘッド
40により再生された第1チャンネルのTCI信号を増
幅して出力するアンプ41と、上記アンプ41からの第
1チャンネルのTCI信号の復調を行うデモジュレータ
42と、上記デモジュレータ42から供給されるTCI
信号からサンプリング周波数の1/2以上の周波数を除
去するLPF43と、上記LPF43からの第1チャン
ネルのTCI信号をデジタル化するA/D変換器44
と、上記磁気テープに記録された第2チャンネルのTC
I信号の再生を行う第2の再生ヘッド45と、上記第2
の再生ヘッド45により再生された第2チャンネルのT
CI信号を増幅して出力するアンプ46と、上記アンプ
46からの第2チャンネルのTCI信号の復調を行うデ
モジュレータ47と、上記デモジュレータ47から供給
されるTCI信号からサンプリング周波数の1/2以上
の周波数を除去するLPF48と、上記LPF48から
の第2チャンネルのTCI信号をデジタル化するA/D
変換器49と、上記A/D変換器44及び上記A/D変
換器49から供給される第1チャンネルのTCIデータ
及び第2チャンネルのTCIデータに所定の信号処理を
施す再生用デジタルデータ処理回路50とを有してい
る。
【0030】また、上記再生系は、静止画を再生する静
止画再生モード時に静止画再生モード信号を発生する静
止画再生モード信号発生回路56と、当該再生系に必要
なクロックを発生する第2のクロック発生手段51と、
上記再生用デジタルデータ処理回路50から出力される
輝度データをアナログ化して輝度信号を出力するD/A
変換器57及びLPF58と、上記LPF58からの輝
度信号が出力される出力端子59とを有している。
【0031】また、上記再生系は、上記再生用デジタル
データ処理回路50からの色差データPB をアナログ化
して色差信号PB を出力するPB 用D/A変換器60
と、動画の再生を行う動画再生モード時に上記PB 用D
/A変換器60から供給される色差信号PB のサンプリ
ング周波数成分を除去する第1の動画再生時用LPF6
2と、上記静止画再生モード時に上記PB 用D/A変換
器60から供給される色差信号PB のサンプリング周波
数成分を除去する第1の静止画再生時用LPF63と、
上記静止画再生モード信号発生回路56からの静止画再
生モード信号に応じて、上記第1の動画再生時用LPF
62又は上記第1の静止画再生時用LPF63に上記P
B 用D/A変換器60からの色差信号PBを切り換えて
供給するPB 用切り換えスイッチ61と、上記色差信号
R が出力される出力端子64とを有している。
【0032】また、上記再生系は、上記再生用デジタル
データ処理回路50から供給される色差データPR をア
ナログ化して色差信号PR を出力するPR 用D/A変換
器65と、上記動画再生モード時に上記PR 用D/A変
換器65からの色差信号PR のサンプリング周波数成分
を除去する第2の動画再生時用LPF67と、上記静止
画再生モード時に上記PR 用D/A変換器65からの色
差信号PR のサンプリング周波数成分を除去する第2の
静止画再生時用LPF68と、上記静止画再生モード信
号発生回路56からの静止画再生モード信号に応じて、
上記第2の動画再生時用LPF67又は上記第2の静止
画再生時用LPF68に上記PR 用D/A変換器65か
らの色差信号PR を切り換えて供給するPR 用切り換え
スイッチ66と、上記色差信号PR が出力される出力端
子69とを有している。
【0033】また、上記再生系は、上記第2のクロック
発生回路51から上記PB 用D/A変換器60及び上記
R 用D/A変換器65に供給されるサンプリング用の
クロックである第1のクロックの周波数を2倍にするこ
とにより第2のクロックを生成する2逓倍回路52と、
上記静止画再生モード信号発生回路56から供給される
静止画再生モード信号に応じて上記第2のクロック発生
回路51からの第1のクロック及び上記2逓倍回路52
からの第2のクロックを切り換えて上記PB 用D/A変
換器60及び上記PR用D/A変換器65に供給する第
2の切り換えスイッチ53とを有している。
【0034】次に上記図1に示す記録系の上記動画記録
モード時の動作を説明する。上記動画記録モード時にお
いて、上記記録系には、例えばハイビジョン方式の映像
信号や外部のビデオテープレコーダからの映像信号が、
輝度信号及びクロマ信号として供給される。上記輝度信
号は入力端子17を介してLPF15に、また、上記ク
ロマ信号のうち色差信号PB は入力端子18を介してP
B 用切り換えスイッチ6に、色差信号PR は入力端子1
9を介してPR 用切り換えスイッチ7に供給される。
【0035】上記輝度信号が供給される上記LPF15
は、いわゆる前置フィルタであり、サンプリング周波数
の1/2以上の周波数成分を除去し、これをA/D変換
器16に供給する。上記A/D変換器16は、第1のク
ロック発生回路5から供給される例えば図3(b)に示
すような44MHzのサンプリングクロックにより、上
記LPF15から供給される輝度信号をサンプリングし
てデジタル化することにより、図4(a)に示すような
各ラインの輝度データY0 ,Y1 ,Y2 ・・・・を生成
し、これを記録用デジタルデータ処理回路14に供給す
る。
【0036】ここで、上記静止画記録モード信号発生回
路1は、上記動画記録モード時には例えばローレベルの
静止画記録モード信号を発生し、上記静止画記録モード
時にはハイレベルの静止画記録モード信号を発生する。
なお、上記静止画記録モード信号発生回路1は、例えば
画像の動きを検出することにより現在供給されている映
像信号が静止画のものか、又は、動画のものかを判別
し、これに応じて上記静止画記録モード信号を発生する
ようにしてもよいし、ユーザが自分で上記静止画記録モ
ードか動画モードかを選択して手動で切り換えるように
してもよい。
【0037】上記動画記録モード時に上記静止画記録モ
ード信号発生回路1から出力されるローレベルの静止画
記録モード信号は、上記PB 用切り換えスイッチ6,上
記PR 用切り換えスイッチ7及び上記アンドゲート2に
供給される。上記アンドゲート2には、上記ローレベル
の静止画記録モード信号の他に、例えば上記入力映像信
号のフレーム毎にハイレベル及びローレベルとなる信号
であるフレームID信号が入力端子30を介して供給さ
れている。このため、この動画記録モード時には、上記
アンドゲート2からは終始ローレベルの信号が出力され
ることとなる。上記アンドゲート2から出力されるロー
レベルの信号は、第1の切り換えスイッチ3に供給され
る。
【0038】上記第1の切り換えスイッチ3の被選択端
子3aには、第1のクロック発生回路5から例えば上記
輝度信号のサンプリングクロックの1/4の周波数であ
る11MHzのサンプリングクロックが供給されてい
る。また、この11MHzのサンプリングクロックは、
上記半周期位相シフト回路4にも供給される。上記半周
期位相シフト回路4は、上記第1のクロック発生回路5
から供給される上記11MHzのサンプリングクロック
の位相を例えば半周期分ずらし、これを上記第1の切り
換えスイッチ3の被選択端子3bに供給する。上記第1
の切り換えスイッチ3は、上記アンドゲート2からの出
力により制御されている。上記第1の切り換えスイッチ
3は、上記アンドゲート2から上記ローレベルの信号が
供給されると選択端子3cにより被選択端子3aを選択
する。これにより、当該動画記録モード時には、終始、
上記PB 用A/D変換器12及び上記PR 用A/D変換
器13に通常の位相の上記11MHzのサンプリングク
ロックが供給される。
【0039】上記PB 用切り換えスイッチ6は、上記ロ
ーレベルの静止画記録モード信号が供給されると、選択
端子6aにより被選択端子6bを選択する。これによ
り、上記色差信号PB が当該PB 用切り換えスイッチ6
を介して第1の動画記録時用LPF9に供給される。ま
た、上記PR 用切り換えスイッチ7は、上記ローレベル
の静止画再生モード信号が供給されると、選択端子7a
により被選択端子7bを選択する。これにより、上記色
差信号PR が当該PR 用切り換えスイッチ7を介して第
2の動画記録時用LPF11に供給される。
【0040】上記第1の動画記録時用LPF9は、例え
ば4.5(<11÷2)MHz以上の周波数成分を上記
色差信号PB から除去し、これを該PB 用A/D変換器
12に供給する。また、上記第2の動画記録時用LPF
11は、例えば上記第1の動画記録時用LPF9と同じ
く4.5MHz以上の周波数成分を除去し、これを該P
R 用A/D変換器13に供給する。
【0041】上記PB 用A/D変換器12は、上記第1
の動画記録時用LPF9を介して供給される図3(a)
に示すような色差信号PB を、同図(c)の時刻t1,
時刻t3,時刻t5・・・・に示す上記通常の位相の1
1MHzのサンプリングクロックでサンプリングしデジ
タル化することにより、ライン毎に色差データPB を生
成し、これを上記記録用デジタルデータ処理回路14に
供給する。具体的には、例えば同図(e)に示すよう
に、第0ラインの色差データPB は、上記11MHzの
サンプリングクロックが供給される時刻t1,時刻t
3,時刻t5・・・・に、色差データPB00 ,色差デー
タPB01 ,色差データPB02 ・・・・のように生成さ
れ、上記記録用デジタルデータ処理回路14に供給され
る。
【0042】上記PR 用A/D変換器13は、上記PB
用A/D変換器12と同様に、上記第2の動画記録時用
LPF11を介して供給される図3(g)に示すような
色差信号PR を、上記11MHzのサンプリングクロッ
クでサンプリングしデジタル化することにより、ライン
毎に色差データPR を生成し、これを上記記録用デジタ
ルデータ処理回路14に供給する。具体的には、例えば
図3(h)に示すように、第0ラインの色差データPR
は、上記11MHzのサンプリングクロックが供給され
る時刻t1,時刻t3,時刻t5・・・・に、色差デー
タPR00 ,色差データPR01 ,色差データPR02 ・・・
・のように生成され、上記記録用デジタルデータ処理回
路14に供給される。
【0043】上記記録用デジタルデータ処理回路14
は、図4(a)に示すような上記A/D変換器16から
供給される上記輝度データを例えばライン毎に振り分け
ることにより第1チャンネルの輝度データ及び第2チャ
ンネルの輝度データの計2チャンネルの輝度データを生
成するとともに、このように生成した上記2チャンネル
の輝度データにそれぞれいわゆる時間軸伸長処理を施
す。
【0044】次に、上記記録用デジタルデータ処理回路
14は、例えば図4(b),(c)に示すように上記P
B 用A/D変換器12から供給される色差データ
B00 ,色差データPB01 ,色差データPB02 ・・・・
をライン毎に集めることにより色差データPB0,色差デ
ータPB1,色差データPB2・・・・を生成し、上記PR
用A/D変換器13から供給される色差データPR00
色差データPR01 ,色差データPR02 ・・・・をライン
毎に集めることにより色差データPR0,色差データ
R1,色差データPR2・・・・を生成する。そして、こ
れらの色差データPB0,色差データPB1,色差データP
B2・・・・及び色差データPR0,色差データPR1,色差
データPR2・・・・を交互に1ライン置きに間引きして
いわゆる線順次とするとともに、得られる色差データP
Bi(例えば、iは偶数)及び色差データPRi(例えば、
iは奇数)に時間軸圧縮処理を施して第1チャンネルの
色差データPB と第2チャンネルの色差データPR を生
成する。
【0045】次に、上記記録用デジタルデータ処理回路
14は、上記時間軸伸長処理を施した第1チャンネルの
輝度データと上記線順次処理及び時間軸圧縮処理を施し
た第1チャンネルの色差データPB0,PB2,PB4・・・
・の各1ライン分を、例えば2水平走査期間上に時分割
多重し、同期データ,バーストデータ,セグメントデー
タ等を付加することにより、例えば図4(d)に示すよ
うに第1チャンネルのTCIデータを生成し、また、上
記時間軸伸長処理を施した第2チャンネルの輝度データ
と上記線順次処理及び時間軸圧縮処理を施した第2チャ
ンネルの色差データPR1,色差データPR3,色差データ
R5・・・・の各1ライン分を、例えば2水平走査期間
上に時分割多重するとともに、同期データ,バーストデ
ータ,セグメントデータ等を付加することにより、同図
(e)に示す第2チャンネルのTCIデータを生成す
る。
【0046】次に、上記記録用デジタルデータ処理回路
14は、例えば磁気テープ等の記録媒体のいわゆるドロ
ップアウト等の影響が再生画面上で1箇所に集中しない
ように上記第1及び第2チャンネルのTCIデータにシ
ャフリング処理を施して出力する。具体的には、例えば
図4(f)〜(m)に示すように、上記輝度データは輝
度データY0 〜Y7 を第0〜第7のトラックに順に1つ
ずつ入れ、輝度データY8 〜Y15を第0〜第7のトラッ
クに順に1つずつ入れる等のように処理される。また、
上記色差データPB は、色差データPB0,色差データP
B2,色差データPB4,色差データPB6を上記第1,第
3,第5,第7トラックに入れ、上記色差データP
R は、色差データPR1,色差データPR3,色差データP
R5,色差データPR7を上記第2,第4,第6,第8トラ
ックに入れる等のように処理される。
【0047】次に、上記記録用デジタルデータ処理回路
14は、上記第1,第3,第5,第7のトラックデータ
を第1チャンネルのTCIデータとし、また、該第0,
第2,第4,第6のトラックデータを第2チャンネルの
TCIデータとしてそれぞれにいわゆるエンファシス処
理を施して出力する。上記第1チャンネルのTCIデー
タはD/A変換器20に供給され、上記第2チャンネル
のTCIデータはD/A変換器25に供給される。
【0048】上記D/A変換器20は、上記記録用デジ
タルデータ処理回路14から供給される第1チャンネル
のTCIデータをアナログ化することにより第1チャン
ネルのTCI信号を生成し、これをLPF21に供給す
る。上記LPF21は、上記D/A変換器20から供給
される第1チャンネルのTCI信号からサンプリング周
波数成分を除去し、これをモジュレータ22に供給す
る。上記モジュレータ22は、上記LPF21から供給
される第1チャンネルのTCI信号に、記録に適した変
調である例えばFM変調を施し、これをアンプ23を介
して第1の記録ヘッド24に供給する。
【0049】一方、上記D/A変換器25は、上記記録
用デジタルデータ処理回路14から供給される第2チャ
ンネルのTCIデータをアナログ化することにより第2
チャンネルのTCI信号を生成し、これをLPF26に
供給する。上記LPF26は、上記D/A変換器25か
ら供給される第2チャンネルのTCI信号からサンプリ
ング周波数成分を除去し、これをモジュレータ27に供
給する。上記モジュレータ27は、上記LPF26から
供給される第2チャンネルのTCI信号に、上記FM変
調を施し、これをアンプ28を介して第2の記録ヘッド
29に供給する。
【0050】これにより、上記第1の記録ヘッド24
で、例えば磁気テープ等の記録媒体に上記第1チャンネ
ルのTCI信号が4トラック(4セグメントに分割さ
れ)に亘って、また、上記第2の記録ヘッド29によ
り、例えば磁気テープ等の記録媒体に上記第2チャンネ
ルのTCI信号が4トラックに亘って同時に記録され
る。このように、上記第1チャンネル及び第2チャンネ
ルのTCI信号を複数のトラックに分割して記録するこ
とにより、伝送帯域を広げることなく、ハイビジョン信
号の映像信号の広帯域性を確保して記録することができ
る。
【0051】なお、上記TCI信号は、例えば図5に示
すように2水平走査期間(2H)に、先頭から順に同期
信号(SYNC),バースト信号(BS),セグメント
インデックス信号(SEG),色差信号(PB 又は
R )及び輝度信号(Y)を有している。
【0052】このような動画記録モード時に上記磁気テ
ープに記録された上記第1チャンネル及び第2チャンネ
ルのTCI信号は、図2に示す再生系により再生され
る。この図2に示す再生系において、上記第1チャンネ
ルのTCI信号は第1の再生ヘッド40により、また、
上記第2チャンネルのTCI信号は第2の再生ヘッド4
5により同時に再生される。上記第1の再生ヘッド40
で再生された第1チャンネルのTCI信号は、アンプ4
1を介してデモジュレータ42に供給される。上記デモ
ジュレータ42は、上記アンプ41を介して供給される
第1チャンネルのTCI信号をFM復調し、これをLP
F43に供給する。上記LPF43は、上記デモジュレ
ータ42から供給される第1チャンネルのTCI信号か
ら、A/D変換器44に供給されるサンプリングクロッ
クの周波数の1/2以上の成分を除去し、これを該A/
D変換器44に供給する。上記A/D変換器44は、上
記LPF43から供給される第1チャンネルのTCI信
号を、第2のクロック発生回路51から供給されるサン
プリングクロックによりデジタル化することにより第1
チャンネルのTCIデータを生成し、これを再生用デジ
タルデータ処理回路50に供給する。
【0053】一方、上記第2の再生ヘッド45で再生さ
れた第2チャンネルのTCI信号は、アンプ46を介し
てデモジュレータ47に供給される。上記デモジュレー
タ47は、上記アンプ46を介して供給される第2チャ
ンネルのTCI信号をFM復調し、これをLPF48に
供給する。上記LPF48は、上記デモジュレータ47
から供給される第2チャンネルのTCI信号から、A/
D変換器49に供給されるサンプリングクロックの周波
数の1/2以上の成分を除去し、これを該A/D変換器
49に供給する。上記A/D変換器49は、上記LPF
48から供給される第2チャンネルのTCI信号を、上
記第2のクロック発生回路51から供給されるサンプリ
ングクロックによりデジタル化することにより第2チャ
ンネルのTCIデータを生成し、これを再生用デジタル
データ処理回路50に供給する。
【0054】上記再生用デジタルデータ処理回路50
は、いわゆるTBC(タイムべースコレクタ)により、
上記A/D変換器44から供給される第1チャンネルの
TCIデータ及び上記A/D変換器49から供給される
第2チャンネルのTCIデータのジッタ成分を除去す
る。次に、上記再生用デジタルデータ処理回路50は、
上記ジッタ成分を除去した第1チャンネルのTCIデー
タ及び第2チャンネルのTCIデータにデシャフリング
処理を施すことにより、上記図4(d)及び(e)に示
した第1チャンネルのTCIデータ及び第2チャンネル
のTCIデータを再生する。また、上記再生用デジタル
データ処理回路50は、上記再生した第1チャンネルの
TCIデータ及び第2チャンネルのTCIデータのいわ
ゆるドロップアウトの検出を行い、該ドロップアウトの
検出された箇所にドロップアウト補償を施す。次に上記
再生用デジタルデータ処理回路50は、上記ドロップア
ウト補償を施した第1チャンネルのTCIデータ及び第
2チャンネルのTCIデータの輝度データにそれぞれ時
間軸圧縮を施しこの2チャンネルにわたって記録されて
いた輝度データを図4(a)に示すように1チャンネル
の輝度データとする。また、上記記録系で間引き処理を
行った色差データPB 及び色差データPR にそれぞれ補
間処理を施し、図4(b),(c)に示すような全ライ
ンの色差データPB 及び色差データPR を再生する。そ
して、このように再生された上記輝度データ,色差デー
タPB及び色差データPR に、いわゆる3値同期データ
等を付加し出力する。この再生用デジタルデータ処理回
路50から出力される上記輝度データはD/A変換器5
7に、上記色差データPB はPB 用D/A変換器60
に、また、上記色差データPR はPR 用D/A変換器6
5にそれぞれ供給される。
【0055】ここで、静止画再生モード信号発生回路5
6は、この動画再生モード時にはローレベルの静止画再
生モード信号を出力し、静止画再生モード時にはハイレ
ベルの静止画記録モード信号を出力する。なお、上記第
1チャンネル及び第2チャンネルのTCI信号を記録す
る際に、動画と静止画とを識別する識別IDを共に記録
し、再生の際に該記録した識別IDに基づいて静止画モ
ード信号を出力することが好ましい。このローレベルの
静止画再生モード信号は、PB用切り換えスイッチ6
1,PR 用切り換えスイッチ66及び第2の切り換えス
イッチ53に供給される。
【0056】上記第2のクロック発生回路51は、上記
輝度データをアナログ化するD/A変換器57に例えば
44MHzのサンプリングクロックを供給する他、上記
色差データPB 及び色差データPR をアナログ化するP
B 用D/A変換器60及びPR 用D/A変換器65に供
給するための、例えば11MHzの第1のクロックを出
力する。このPB用D/A変換器60及び上記PR 用D
/A変換器65に供給するための第1のクロックは、上
記第2の切り換えスイッチ53の被選択端子53aに直
接供給されるとともに、2逓倍回路52に供給される。
【0057】上記2逓倍回路52は、上記第2のクロッ
ク発生回路51から供給される上記第1のクロックの周
波数を2倍とすることにより第2のクロックを生成し、
これを上記第2の切り換えスイッチ53の被選択端子5
3bに供給する。上記第2の切り換えスイッチ53に
は、上述のように上記静止画再生モード信号発生回路5
6からローレベルの静止画再生モード信号が供給されて
いる。上記第2の切り換えスイッチ53は、上記ローレ
ベルの静止画再生モード信号が供給されると選択端子5
3cで被選択端子53aを選択する。これにより、上記
第1のクロックが上記PB 用D/A変換器60及び上記
R 用A/D変換器65に供給される。
【0058】上記D/A変換器57は、上記第2のクロ
ック発生回路51から供給される上記44MHzのサン
プリングクロックにより、上記再生用デジタルデータ処
理回路50から供給される上記輝度データをアナログ化
して輝度信号を生成し、これをLPF58に供給する。
上記LPF58は、上記D/A変換器57から供給され
る輝度信号からサンプリング周波数成分を除去し、これ
を出力端子59を介して出力する。
【0059】上記PB 用D/A変換器60は、上記第2
の切り換えスイッチ53を介して供給される第1のクロ
ックにより、上記再生用デジタルデータ処理回路50か
ら供給される上記色差データPB をアナログ化して色差
信号PB を生成し、これをPB 用切り換えスイッチ61
に供給する。上記PB 用D/A変換器65は、同じく上
記第2の切り換えスイッチ53を介して供給される上記
第1のクロックにより、上記再生用デジタルデータ処理
回路50から供給される上記色差データPR をアナログ
化して色差信号PR を生成し、これをPR 用切り換えス
イッチ66に供給する。
【0060】上記PB 用切り換えスイッチ61は、上記
静止画再生モード信号発生回路56からローレベルの静
止画再生モード信号が供給されると、選択端子61aに
より被選択端子61bを選択する。これにより、上記P
B用D/A変換器60から出力された色差信号PB は、
上記PB 用切り換えスイッチ61を介して第1の動画再
生時用LPF62に供給される。
【0061】また、上記PR 用切り換えスイッチ66
は、上記ローレベルの静止画再生モード信号が供給され
ると、選択端子66aにより被選択端子66bを選択す
る。これにより、上記PR 用D/A変換器65から出力
された色差信号PR は、上記PR 用切り換えスイッチ6
6を介して第2の動画再生時用LPF67に供給され
る。
【0062】上記第1の動画再生時用LPF62は、上
記PB 用切り換えスイッチ61を介して供給される色差
信号PB から、例えば4.5(<11÷2)MHz以上
の成分を除去し、これを色差信号PB として出力端子6
4を介して出力する。また、上記第2の動画再生時用L
PF67は、上記PR 用切り換えスイッチ66を介して
供給される色差信号PR から同じく5.5MHz以上の
成分を除去し、これを色差信号PR として出力端子69
を介して出力する。
【0063】上記出力端子59,出力端子64及び出力
端子69を介してそれぞれ出力される上記輝度信号,色
差信号PB 及び色差信号PR は、それぞれ図示しないモ
ニタ装置等に供給される。これにより、モニタ装置等に
上記動画の映像信号が表示されることとなる。
【0064】次に、図1に示す記録系の上記静止画記録
モード時の動作を説明する。この静止画記録モード時で
も上記入力端子17を介して供給される輝度信号は、上
記LPF15を介してA/D変換器16に供給され、上
述の図3(b)に示すような上記44MHzのサンプリ
ングクロックでサンプリングされてデジタル化され、輝
度データとして上記記録用デジタルデータ処理回路14
に供給される。
【0065】一方、この静止画記録モード時となると、
上記静止画記録モード信号発生回路1からハイレベルの
静止画記録モード信号が出力される。このハイレベルの
静止画記録モード信号は、上記PB 用切り換えスイッチ
6,上記PR 用切り換えスイッチ7及び上記アンドゲー
ト2に供給される。上記PB 用切り換えスイッチ6は、
上記ハイレベルの静止画記録モード信号が供給される
と、選択端子6aにより被選択端子6cを選択する。上
記PR 用切り換えスイッチ7は、上記ハイレベルの静止
画記録モード信号が供給されると、選択端子7aにより
被選択端子7cを選択する。これにより、上記入力端子
18を介して供給される色差信号PB は第1の静止画記
録時用LPF8に、また、上記入力端子19を介して供
給される色差信号PR は第2の静止画記録時用LPF1
0にそれぞれ供給される。
【0066】上記第1の静止画記録時用LPF8は、例
えば上記動画記録モード時に用いられる第1の動画記録
時用LPF9の2倍の周波数成分を除去する特性を有し
ており、上記PB 用切り換えスイッチ6を介して供給さ
れる色差信号PB から9MHz以上の周波数成分を除去
し、これをPB用A/D変換器12に供給する。また、
上記第2の静止画記録時用LPF10は、上記PR 用切
り換えスイッチ7を介して供給される色差信号PR の例
えば9MHz以上の周波数成分を除去し、これをPR
A/D変換器13に供給する。
【0067】ここで、上記アンドゲート2には、上記ハ
イレベルの静止画再生モード信号の他に、入力映像信号
のフレーム毎にハイレベル又はローレベルとなるフレー
ムID信号が入力端子30を介して供給されている。こ
のため、上記静止画記録モード時には、上記アンドゲー
ト2からは、ハイレベルの信号及びローレベルの信号が
フレーム毎に出力される。従って、上記アンドゲート2
からの信号により制御される上記第1の切り換えスイッ
チ3は、選択端子3cにより被選択端子3a及び被選択
端子3bをフレーム毎に選択することとなる。これによ
り、上記静止画記録モード時において、上記PB 用A/
D変換器12及び上記PR 用A/D変換器13には、上
記第1のクロック発生回路5からの通常の位相のサンプ
リングクロックと、上記半周期位相シフト回路4からの
該通常の位相のサンプリングクロックより半周期分位相
のずれたサンプリングクロックとが1フレーム毎に交互
に供給されることとなる。
【0068】上記PB 用A/D変換器12は、上記第1
の静止画記録時用LPF8から供給される例えば図3
(a)に示すような色差信号PB を、1フレーム目は同
図(c)に示す時刻t1,時刻t3,時刻t5・・・に
上記第1のクロック発生回路5から上記第1の切り換え
スイッチ3を介して供給される通常の位相の上記11M
Hzのサンプリングクロックでサンプリングしデジタル
化することにより、同図(e)に示す色差データ
B00 ,色差データPB01 ,色差データPB02 ・・・を
生成し、これらを上記記録用デジタルデータ処理回路1
4に供給する。また、2フレーム目は、上記半周期位相
シフト回路4から上記第1の切り換えスイッチ3を介し
て供給される、図3(d)の時刻t2,時刻t4,時刻
t6・・・に示すような上記通常の位相のサンプリング
クロックよりも位相が半周期分ずれた11MHzのサン
プリングクロックで上記色差信号PB をサンプリングし
デジタル化することにより、同図(f)に示すような色
差データPB00 ,色差データPB01 ,色差データPB02
・・・を生成し、これらを上記記録用デジタルデータ処
理回路14に供給する。
【0069】上記PR 用A/D変換器13は、上記第2
の静止画記録時用LPF10から供給される例えば図3
(g)に示すような色差信号PRを、例えば1フレーム
目は同図(c)に示す時刻t1,時刻t3,時刻t5・
・・に供給される上記通常の位相の11MHzのサンプ
リングクロックでサンプリングしデジタル化することに
より、同図(h)に示すような色差データPR00 ,色差
データPR01 ,色差データPR02 ・・・を生成し、これ
らを上記記録用デジタルデータ処理回路14に供給す
る。また、2フレーム目は、図3(i)に示す時刻t
2,時刻t4,時刻t6・・・に供給される上記通常の
位相のサンプリングクロックよりも位相が半周期分ずれ
た11MHzのサンプリングクロックでサンプリングし
デジタル化することにより、色差データPR00 ,色差デ
ータPR01 ,色差データPR02 ・・・を生成しこれらを
上記記録用デジタルデータ処理回路14に供給する。
【0070】すなわち、上記記録用デジタルデータ処理
回路14には、上記PB 用A/D変換器12及び上記P
R 用A/D変換器13から、上記通常の位相の11MH
zのサンプリングクロックでサンプリングされた色差デ
ータPB 及び色差データPR と、該通常の位相のサンプ
リングクロックより位相が半周期分ずれた11MHzの
サンプリングクロックでサンプリングされた色差データ
B 及び色差データPR とが1フレーム置きに供給され
ることとなる。
【0071】このように、上記静止画記録モード時にお
いて、サンプリングクロックの周波数は動画記録モード
時と同じ11MHzではあるが、この11MHzのサン
プリングクロックの位相をフレーム毎に半周期ずらすこ
とにより、動画記録モード時のサンプリング周波数の倍
の周波数(22MHz)のサンプリングクロックで色差
信号PB ,PR をそれぞれサンプリングしたのと同じ色
差データPB ,色差データPR を2フレーム置きに得る
ことができる。
【0072】上記記録用デジタルデータ処理回路14
は、この静止画記録モード時でも上述の動画記録モード
時と同じく、上記A/D変換器16から供給される上記
輝度データをライン毎に振り分け、第1チャンネルの輝
度データ及び第2チャンネルの輝度データの計2チャン
ネルの輝度データを生成するとともに、このように生成
した上記2チャンネルの輝度データにそれぞれいわゆる
時間軸伸長処理を施す。
【0073】次に、上記記録用デジタルデータ処理回路
14は、上記図4(b)に示したような上記PB 用A/
D変換器12から供給される色差データPB00 ,色差デ
ータPB01 ,色差データPB02 ・・・・をライン毎に集
めることより、色差データPB0,色差データPB1,色差
データPB2・・・・を生成するとともに、同図(c)に
示したような上記PR 用A/D変換器13から供給され
る色差データPR00 ,色差データPR01 ,色差データP
R02 ・・・・をライン毎に集めることにより、色差デー
タPR0,色差データPR1,色差データPR2・・・・を生
成する。そして、上記色差データPB0,色差データ
B1,色差データPB2・・・・及び色差データPR0,色
差データPR1,色差データPR2・・・・を交互に1ライ
ン置きに間引きしていわゆる線順次とするとともに、得
られる色差データPBi(例えば、iは偶数)及び色差デ
ータPRi(例えば、iは奇数)に時間軸圧縮処理を施し
て第1チャンネルの色差データPB と第2チャンネルの
色差データPR を生成する。
【0074】次に、上記記録用デジタルデータ処理回路
14は、上記時間軸伸長処理を施した第1チャンネルの
輝度データと上記線順次処理及び時間軸圧縮処理を施し
た第1チャンネルの色差データPB0,PB2,PB4・・・
・の各1ライン分を、例えば2水平走査期間上に時分割
多重し、同期データ,バーストデータ,セグメントデー
タ等を付加することにより、上記図4(d)に示すよう
に第1チャンネルのTCIデータを生成し、また、上記
時間軸伸長処理を施した第2チャンネルの輝度データと
上記線順次処理及び時間軸圧縮処理を施した第2チャン
ネルの色差データPR1,色差データPR3,色差データP
R5・・・・の各1ライン分を、例えば2水平走査期間上
に時分割多重するとともに、同期データ,バーストデー
タ,セグメントデータ等を付加することにより、上記同
図(e)に示す第2チャンネルのTCIデータを生成す
る。
【0075】この結果、第1フレーム目と第2フレーム
目では、位相が半周期分ずれた色差データPB 及び色差
データPR をそれぞれ輝度データと時間軸圧縮多重した
第1チャンネル及び第2チャンネルのTCIデータをそ
れぞれ生成することとなる。次に、上記記録用デジタル
データ処理回路14は、色差データPB 及び色差データ
R のサンプリング位相が第1フレーム目と第2フレー
ム目とで異なる第1,第2チャンネルのTCIデータに
上記エンファシス処理を施して出力する。上記第1チャ
ンネルのTCIデータはD/A変換器20に供給され、
上記第2チャンネルのTCIデータはD/A変換器25
に供給される。
【0076】すなわち、上記静止画は、現在フレームと
過去のフレームとの同一ラインの信号は全く同一であ
る。このため、上記静止画記録モード時に色差信号PB
及び色差信号PR (クロマ信号)を上記PB 用A/D変
換器12及び上記PR 用A/D変換器13においてそれ
ぞれサンプリングする際に、該PB 用A/D変換器12
及び上記PR 用A/D変換器13に供給するサンプリン
グクロックを1フレーム毎に位相を半周期分ずらして供
給することにより、第1フレーム目は通常の11MHz
のサンプリングクロックでサンプリングした上記色差デ
ータPB ,PR を生成し、第2フレーム目は該通常のサ
ンプリングクロックより位相が半周期分ずれた11MH
zのサンプリングクロックでサンプリングした上記色差
データPB ,PR を生成することができるため、サンプ
リング周波数を2倍に上げることなく、実質的に、サン
プリングクロックの周波数を2倍として得られる色差デ
ータPB ,PR をフレーム毎に異なる位相で間引いたも
のと同様な色差データPB ,PR を得ることができ、記
録周波数帯域を広げることなく実施することができる。
【0077】また、実質的にサンプルデータ数を2倍と
することができるため、上記モニタ装置等に表示される
静止画像の色再現性を向上させることができ、表示され
る静止画像の色の変わり目に生ずる色の滲みを防止する
ことができる。また、上記モニタ装置等に表示される静
止画像の色再現性を向上させることができるため、輝度
信号の解像度とのバランスの調和を図ることができる。
【0078】上記D/A変換器20は、上記記録用デジ
タルデータ処理回路14から供給される上記第1チャン
ネルのTCIデータをアナログ化することにより第1チ
ャンネルのTCI信号を生成し、これをLPF21に供
給する。上記LPF21は、上記D/A変換器20から
供給される上記第1チャンネルのTCI信号からサンプ
リング周波数成分を除去し、これをモジュレータ22及
びアンプ23を介して上記第1の記録ヘッド24に供給
する。
【0079】上記第2のD/A変換器25は、上記記録
用デジタルデータ処理回路14から供給される上記第2
チャンネルのTCIデータをアナログ化することにより
第2チャンネルのTCI信号を生成し、これをLPF2
6に供給する。上記LPF26は、上記D/A変換器2
5から供給される上記第2チャンネルのTCI信号から
サンプリング周波数成分を除去し、これをモジュレータ
27及びアンプ28を介して上記第2の記録ヘッド29
に供給する。
【0080】これにより、上記第1の記録ヘッド24及
び上記第2の記録ヘッド29で、上記第1チャンネル及
び第2チャンネルのTCI信号が上記磁気テープに同時
記録される。
【0081】次に、上記静止画記録モード時に上述のよ
うに記録媒体に記録された上記輝度信号及びクロマ信号
(色差信号PB 及び色差信号PR)を再生する静止画再
生モード時における再生系の動作説明をする。図2にお
いて、上記磁気テープに記録された上記第1及び第2チ
ャンネルのTCI信号は、それぞれ第1,第2の再生ヘ
ッド40,41により同時に再生される。
【0082】上記第1の再生ヘッド40で再生された上
記第1チャンネルのTCI信号は、アンプ41を介して
デモジュレータ54に供給されることによりFM復調さ
れ、LPF43に供給される。上記LPF43は、A/
D変換器44に供給されるサンプリングクロックの周波
数の1/2以上の成分を除去し、これを該A/D変換器
44に供給する。上記A/D変換器44は、第2のクロ
ック発生回路51から供給される、上記図1に示すPB
用D/A変換器60で用いられたアナログ化のためのク
ロックと同じ周波数のサンプリングクロックにより、上
記LPF43から供給される第1チャンネルのTCI信
号をサンプリングしアナログ化することより、第1チャ
ンネルのTCIデータを生成し、これを再生用デジタル
データ処理回路50に供給する。
【0083】上記第2の再生ヘッド45で再生された上
記第2チャンネルのTCI信号は、アンプ46を介して
デモジュレータ47に供給されることによりFM復調さ
れ、LPF48に供給される。上記LPF48は、A/
D変換器49に供給されるサンプリングクロックの周波
数の1/2以上の成分を除去し、これを該A/D変換器
49に供給する。上記A/D変換器49は、同じく第2
のクロック発生回路51から供給されるサンプリングク
ロックにより、上記LPF48から供給される第2チャ
ンネルのTCI信号をサンプリングしアナログ化するこ
とより、第2チャンネルのTCIデータを生成し、これ
を再生用デジタルデータ処理回路50に供給する。
【0084】上記再生用デジタルデータ処理回路50
は、上記A/D変換器44及びA/D変換器49からそ
れぞれ供給される第1チャンネルのTCIデータ及び第
2チャンネルのTCIデータのジッタ成分を上記TBC
により除去した後、デシャフリング処理を施す。また、
上記再生用デジタルデータ処理回路50は、上記再生し
た第1チャンネルのTCIデータ及び第2チャンネルの
TCIデータのドロップアウトの検出を行い、該ドロッ
プアウトの検出された箇所にドロップアウト補償を施
す。次に上記再生用デジタルデータ処理回路50は、上
記ドロップアウト補償を施した第1チャンネルのTCI
データ及び第2チャンネルのTCIデータのうち、輝度
データに時間軸圧縮を施しこの2チャンネルのTCIデ
ータを1チャンネルの輝度データとする。また、上記記
録系で間引き処理を行った色差データPB 及び色差デー
タPR にそれぞれ補間処理を施すことにより記録前の色
差データPB 及び色差データPR を再生すると共に、第
1フレーム目の色差データPB ,PR と、位相が半周期
ずれた第2フレーム目の色差データPB ,PR をそれぞ
れ合成して1フレーム分の色差データPB ,PR を生成
する。そして、このように生成された上記輝度データ,
色差データPB 及び色差データPR に3値同期データ等
を付加し出力する。従って、この再生用デジタルデータ
処理回路50から出力される上記色差データPB 及び色
差データPR の各データ量は、動画再生モード時と比較
して2倍となる。この再生用デジタルデータ処理回路5
0から出力される上記輝度データはD/A変換器57
に、上記色差データPB はPB 用D/A変換器60に、
また、上記色差データPR はPR 用D/A変換器65に
それぞれ供給される。
【0085】ここで、静止画再生モード信号発生回路5
6は、この静止画再生モード時にはハイレベルの静止画
再生モード信号を出力する。このハイレベルの静止画再
生モード信号は、PB 用切り換えスイッチ61,PR
切り換えスイッチ66及び第2の切り換えスイッチ53
に供給される。これにより、上記第2の切り換えスイッ
チ53は、この静止画再生モード時には選択端子53c
により被選択端子53bを選択する。従って、上記PB
用D/A変換器60及びPR 用D/A変換器65には、
動画再生モード時と比較して2倍の、例えば22MHz
のアナログ化のための第2のクロックが供給されること
となる。
【0086】上記D/A変換器57は、上記第2のクロ
ック発生回路51から供給されるアナログ化のための例
えば44MHzのクロックにより、上記再生用デジタル
データ処理回路50から供給される上記輝度データをア
ナログ化して輝度信号を生成し、これをLPF58に供
給する。上記LPF58は、上記D/A変換器57から
供給される輝度信号からサンプリング周波数成分を除去
し、これを出力端子59を介して出力する。
【0087】上記PB 用D/A変換器60は、上記第2
の切り換えスイッチ53を介して供給される上記第2の
クロックにより、上記再生用デジタルデータ処理回路5
0から供給される上記色差データPB をアナログ化して
色差信号PB を生成し、これをPB 用切り換えスイッチ
61に供給する。上記PB 用D/A変換器65は、同じ
く上記第2の切り換えスイッチ53を介して供給される
上記第2のクロックにより、上記再生用デジタルデータ
処理回路50から供給される上記色差データPR をアナ
ログ化して色差信号PR を生成し、これをPR 用切り換
えスイッチ66に供給する。
【0088】上記PB 用切り換えスイッチ61は、上記
静止画再生モード信号発生回路56からハイレベルの静
止画再生モード信号が供給されると、選択端子61aに
より被選択端子61cを選択する。これにより、上記P
B用D/A変換器60から出力された色差信号PB は、
上記PB 用切り換えスイッチ61を介して第1の静止画
再生時用LPF63に供給される。また、上記PR 用切
り換えスイッチ66は、上記ハイレベルの静止画再生モ
ード信号が供給されると、選択端子66aにより被選択
端子66cを選択する。これにより、上記PR 用D/A
変換器65から出力された色差信号PR は、上記PR
切り換えスイッチ66を介して第2の静止画再生時用L
PF68に供給される。
【0089】上記第1の静止画再生時用LPF63及び
第2の静止画再生時用LPF68は、例えば11(=2
2÷2)MHz以上の成分を除去する特性を有し、上記
第1の静止画再生時用LPF63は、上記PB 用切り換
えスイッチ61を介して供給される色差信号PB からサ
ンプリング周波数成分を除去し、これを出力端子64を
介して出力する。また、上記第2の静止画再生時用LP
F68は、上記PR 用切り換えスイッチ66を介して供
給される色差信号PR からサンプリング周波数成分を除
去し、これを出力端子69を介して出力する。
【0090】上記出力端子59,出力端子64及び出力
端子69を介して出力される上記輝度信号,色差信号P
B 及び色差信号PR は、それぞれ図示しないモニタ装置
等に供給される。そして、この静止画再生モード時に
は、上記モニタ装置等に供給される色差信号PB 及び色
差信号PR は、フレーム毎にサンプリング位相が異なっ
た色差データPB ,PR の2フレーム分を合成して1フ
レームとしているため、上記モニタ装置上には明瞭な静
止画を表示することができる。
【0091】以上の説明から明らかなように、本実施例
に係る静止画記録再生装置は、図1に示した記録系で上
記静止画記録モード時において、クロマ信号(色差信号
B 及び色差信号PR )を通常の位相のサンプリングク
ロック及び該通常の位相のサンプリングクロックより半
周期分位相のずれたサンプリングクロックで1フレーム
毎に交互にサンプリングして記録し、図2に示した再生
系で静止画再生モード時において、上記記録したクロマ
信号の2フレーム分を合成して1フレームのクロマ信号
として再生することにより、記録時にサンプリング周波
数を2倍に上げることなく、実質的に、再生されたクロ
マ信号のサンプリングデータの量を2倍とすることがで
きるため、表示される静止画像の色再現性を向上させる
ことができ、表示される静止画像の色の変わり目に生ず
る色の滲み等を防止することができる。また、上記モニ
タ装置等に表示される静止画像の色再現性を向上させる
ことができるため、輝度信号の解像度とのバランスの調
和を図ることができる。
【0092】また、上記1フレーム毎にサンプリングク
ロックの位相をずらしてクロマ信号のサンプリングを行
い記録し、このように記録したクロマ信号の2フレーム
分を合成して1フレームとして再生しているため、記録
周波数帯域を広げることなく、上記明瞭な静止画を得る
ことができるような静止画記録再生装置を提供すること
ができる。
【0093】なお、上述の実施例の説明では、上記サン
プリングクロックを半周期ずらすこととしたが、これは
2π/n(nは任意の数値)で良いこと等は勿論であ
る。また、上記輝度信号のサンプリングクロックも上記
静止画記録モード時にフレーム毎に2π/n分ずらすこ
とにより、輝度信号の解像度を向上させるようにしても
よい。
【0094】また、フレーム毎に位相が異なる色差デー
タPB ,PR を得るのに、位相が異なる2つのサンプリ
ングクロックを用いているが、例えば2倍の周波数のサ
ンプリングクロックを用い、フレーム毎に異なる色差デ
ータPB ,PR を間引きするようにしてもよい。
【0095】
【発明の効果】本発明に係る静止画記録再生装置は、記
録系で、サンプリング手段により入力映像信号を1フレ
ーム毎にサンプリング位相を2π/nずらしてサンプリ
ングして記録媒体に記録し、再生系で、上記記録媒体に
記録した映像信号を再生することにより得られる再生映
像信号を、1フレーム毎にサンプリング位相を2π/n
ずらしてサンプリングしてnフレーム分のデータで1枚
の静止画信号を形成することにより、記録時にサンプリ
ング周波数をn倍に上げることなく、実質的に、再生さ
れた映像信号のサンプルデータ数をn倍とすることがで
きるため、表示される静止画像の色再現性を向上させる
ことができ、表示される静止画像の色の変わり目に生ず
る色の滲み等を防止することができる。また、表示され
る静止画像の色再現性を向上させることができるため、
輝度信号の解像度とのバランスの調和を図ることができ
る。
【0096】また、上記1フレーム毎にサンプリングク
ロックの位相をずらして映像信号のサンプリングを行い
記録し、このように記録した映像信号のnフレーム分を
合成して1フレームとして再生しているため、記録周波
数帯域を広げることなく、上記明瞭な静止画を得ること
ができるような静止画記録再生装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図 1】本発明に係る静止画記録再生装置の記録系の
ブロック図である。
【図 2】本発明に係る静止画記録再生装置の再生系の
ブロック図である。
【図 3】上記記録系のクロマ信号のサンプリング動作
を説明するためのタイムチャートである。
【図 4】上記記録系に設けられている記録用デジタル
データ処理回路のデータ処理動作を説明するための概略
図である。
【図 5】TCI信号の構成を示す波形図である。
【図 6】従来の記録再生装置の記録系のブロック図で
ある。
【図 7】従来の記録再生装置の再生系のブロック図で
ある。
【図 8】上記従来の記録再生装置の記録系のクロマ信
号のサンプリング動作を説明するためのタイムチャート
である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・・静止画記録モード信号発
生回路 2・・・・・・・・・・・・・アンドゲート 3・・・・・・・・・・・・・第1の切り換えスイッチ 4・・・・・・・・・・・・・半周期位相シフト回路 5・・・・・・・・・・・・・第1のクロック発生回路 6・・・・・・・・・・・・・PB 用切り換えスイッチ 7・・・・・・・・・・・・・PR 用切り換えスイッチ 8・・・・・・・・・・・・・第1の静止画記録時用L
PF 9・・・・・・・・・・・・・第1の動画記録時用LP
F 10・・・・・・・・・・・・第2の静止画記録時用L
PF 11・・・・・・・・・・・・第2の動画記録時用LP
F 12・・・・・・・・・・・・PB 用A/D変換器 13・・・・・・・・・・・・PR 用A/D変換器 14・・・・・・・・・・・・記録用デジタルデータ処
理回路 15・・・・・・・・・・・・LPF 16・・・・・・・・・・・・A/D変換器 20,25・・・・・・・・・D/A変換器 21,26・・・・・・・・・LPF 22,27・・・・・・・・・モジュレータ 23,28・・・・・・・・・アンプ 24・・・・・・・・・・・・第1の記録ヘッド 29・・・・・・・・・・・・第2の記録ヘッド 40・・・・・・・・・・・・第1の再生ヘッド 41,46・・・・・・・・・アンプ 42,47・・・・・・・・・デモジュレータ 43,48・・・・・・・・・LPF 44,49・・・・・・・・・A/D変換器 45・・・・・・・・・・・・第2の再生ヘッド 50・・・・・・・・・・・・再生用デジタルデータ処
理回路 51・・・・・・・・・・・・第2のクロック発生回路 52・・・・・・・・・・・・2逓倍回路 53・・・・・・・・・・・・第2の切り換えスイッチ 56・・・・・・・・・・・・静止画再生モード信号発
生回路 57・・・・・・・・・・・・D/A変換器 58・・・・・・・・・・・・LPF 60・・・・・・・・・・・・PB 用D/A変換器 61・・・・・・・・・・・・PB 用切り換えスイッチ 62・・・・・・・・・・・・第1の動画再生時用LP
F 63・・・・・・・・・・・・第1の静止画再生時用L
PF 65・・・・・・・・・・・・PR 用D/A変換器 66・・・・・・・・・・・・PR 用切り換えスイッチ 67・・・・・・・・・・・・第2の動画再生時用LP
F 68・・・・・・・・・・・・第2の静止画再生時用L
PF

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力映像信号を1フレーム毎にサンプリ
    ング位相を2π/nずらしてサンプリングするサンプリ
    ング手段を設けた記録系と、 再生映像信号を1フレーム毎にサンプリング位相を2π
    /nずらしてサンプリングしてnフレーム分のデータで
    1枚の静止画信号を形成する手段とを設けた再生系とを
    備えてなる静止画記録再生装置。
JP3217809A 1991-08-03 1991-08-03 静止画記録再生装置 Withdrawn JPH0541873A (ja)

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JP3217809A JPH0541873A (ja) 1991-08-03 1991-08-03 静止画記録再生装置

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Effective date: 19981112