JPH05110986A - 映像信号記録再生装置 - Google Patents

映像信号記録再生装置

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JPH05110986A
JPH05110986A JP3290480A JP29048091A JPH05110986A JP H05110986 A JPH05110986 A JP H05110986A JP 3290480 A JP3290480 A JP 3290480A JP 29048091 A JP29048091 A JP 29048091A JP H05110986 A JPH05110986 A JP H05110986A
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JP
Japan
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signal
segment
channel
tci
signals
Prior art date
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JP3290480A
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Inventor
Yutaka Nishikata
裕 西片
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 1フレーム分のTCI信号を2チャンネル及
び4セグメント記録によって8トラックに分割すると共
に、各ライン毎にセグメント識別信号をTCI信号と共
に記録する際に、セグメント識別信号を水平同期信号の
4周期に一回の割合で4Hセグメント識別信号に変換し
て記録した磁気テープ1を、再生ヘッド31A、31B
で再生する。同期検出回路39は、変速再生の際に、再
生信号を得ることができない期間は、RFスイッチング
パルスと疑似水平同期信号に基づいてTBC38の書込
アドレスを形成し、次の再生信号を正常に得られる期間
の最初の4Hセグメント識別信号により、書込アドレス
を正規化して4nとする。 【効果】 TCI信号のライン番号と書込アドレスを一
致させることができ、再生画面において、画像の上下方
向の揺れをノイズバーの直後の例えば数ラインに制限す
ることができ、見やすい変速再生画像を得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号記録再生装置
に関し、例えば1フィールドの映像信号を複数のトラッ
クに分割してセグメント記録し、また、セグメント記録
された映像信号を再生する映像信号記録再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】映像信号記録再生装置としては、例え
ば、磁気テープを記録媒体とし、所謂ヘリカル走査によ
り形成される傾斜トラックの1本に、1フィールド分の
映像信号を記録し、また、記録された映像信号を再生す
るビデオテープレコーダ(以下VTRという)が広く知
られている。
【0003】ところで、現在、高精細度テレビジョン
(以下ハイビジョン:High Definition Televisionとい
う)の開発が行われ、一部は実用化の段階となってい
る。さらに、ハイビジョン方式の映像信号(以下ハイビ
ジョン映像信号という)を、その広帯域高品質を維持し
て伝送する装置や記録再生を行う装置の開発が進められ
ている。例えば、輝度信号Yと色差信号PB 、PR とし
て供給されるハイビジョン映像信号を、輝度信号Yと色
差信号PB 、PR を時間軸圧縮多重した所謂TCI信号
(Time Compressed Integration 、あるいはTDM信号
ともいう)として伝送する装置や記録再生を行う装置の
開発が盛んに行われている。
【0004】ここで、上記TCI信号について簡単に説
明する。TCI方式は、例えば1水平走査期間(以下1
ラインという)の輝度信号Yと2つの色差信号PB (B
−Y)、PR (R−Y)をそれぞれ時間軸圧縮し、1ラ
イン上に時分割多重する方式である。具体的には、例え
ば、色差信号PB 、PR は輝度信号Yより帯域幅を狭く
しても視覚上は画質の劣化として余り感じられないこと
から、輝度信号Yを3/4倍に時間軸圧縮し、色差信号
B 、PR をそれぞれ1/4倍に時間軸圧縮した後、色
差信号PB 、PR を、1ラインおきに交互に線順次とし
て、輝度信号Yと時分割多重するものである。
【0005】そして、例えば、磁気テープを記録媒体と
して、ハイビジョン映像信号を記録し、又は再生するビ
デオテープレコーダ(以下、単にハイビジョンVTRと
いう)では、輝度信号Yと色差信号PB 、PR として供
給されるハイビジョン映像信号を上述のように時間軸圧
縮多重してTCI信号に変換し、このTCI信号を磁気
テープに記録し、又は磁気テープにTCI信号して記録
されたハイビジョン映像信号を再生するようになってい
る。
【0006】ときろで、ハイビジョン映像信号のような
広帯域信号の1フィールド分を、上述の一般的なVTR
と同様に、1本のトラックに記録しようとすれば、所謂
ドラムの径が数倍となり、実用的なハイビジョンVTR
を実現することは困難である。そこで、現在開発が進め
られているハイビジョンVTRでは、1フィールドある
いは1フレーム分のTCI信号を複数のトラックに分割
して記録するようになっている。分割する方法として
は、ドラムの回転速度を上げる所謂セグメント記録と複
数のヘッドにより同時に記録を行う所謂多チャンネル記
録があり、ハイビジョンVTRでは、その両方が用いら
れている。
【0007】具体的には、ハイビジョンVTRでは、例
えば、ドラムの回転速度を2倍とすると共に、TCI信
号を色差信号の違いによってAチャンネルとBチャンネ
ルの2チャンネルに分割し、これらのチャンネルの各T
CI信号の1ライン分が2水平走査期間となるように時
間軸伸長すると共に、所謂水平同期信号等を付加する。
この結果、例えば図9に示すように、1ライン分が2水
平走査期間(2H)に時間軸伸長されると共に、先頭か
ら順に、水平同期を引き込むための水平同期信号(SY
NC)、所謂バースト信号(BS)、いずれのセグメン
トの信号かを識別するセグメント識別信号(SEG)、
色差信号C(PB またはPR )、輝度信号Yが時分割多
重されたTCI信号が得られる。
【0008】つぎに、上述のようにして得られるTCI
信号の1フレーム分を、例えば、第1フィールドをセグ
メント#1、#2とし、第2フィールドをセグメント#
3、#4とする4つのセグメントに分割すると共に、各
セグメント#1〜#4を、上述のように色差信号の違い
によってAチャンネルとBチャンネルの2つのチャンネ
ルそれぞれに分割する。また、このとき、例えば1フィ
ールド分のTCI信号を複数のトラックに分割して記録
することに起因する影響を少なくし、また磁気テープの
所謂ドロップアウト等の影響が再生画面上で一箇所に集
中しないように、セグメント#1〜#4の各チャンネル
内のTCI信号が4ラインおきであって、第1フィール
ドのTCI信号が、セグメント#1のAチャンネル、セ
グメント#1のBチャンネル、セグメント#2のAチャ
ンネル、セグメント#2のBチャンネルの順となり、第
2フィールドのTCI信号が、セグメント#3のAチャ
ンネル、セグメント#3のBチャンネル、セグメント#
4のAチャンネル、セグメント#4のBチャンネルの順
となるように、フィールド内での所謂シャフリングを行
う。
【0009】そして、このハイビジョンVTRは、18
0度対向に配置されたAチャンネル用の1対のヘッドA
1 、A2 と、これらと互いに異なる所謂アジマスを有
し、180度対向に配置されたBチャンネル用の1対の
ヘッドB1 、B2 を備え、上述のシャフリングされたT
CI信号の1フレーム分を、セグメント#1のAチャン
ネル及びBチャンネルの各TCI信号をそれぞれヘッド
1 、B1 で、セグメント#2のAチャンネル及びBチ
ャンネルの各TCI信号をそれぞれヘッドA2、B
2 で、セグメント#3のAチャンネル及びBチャンネル
の各TCI信号をそれぞれヘッドA1 、B1 で、セグメ
ント#4のAチャンネル及びBチャンネルの各TCI信
号をそれぞれヘッドA2 、B2 によって、それぞれ同時
に記録することにより、8トラックに分割して記録する
ようになっている。また、このとき、各セグメントの先
頭にセグメントの同期を取るためのセグメント同期信号
等を記録するようになっている。
【0010】また、このハイビジョンVTRでは、音声
信号、例えば4チャンネルのアナログ音声信号を所謂P
CM信号に変換し、これらのPCM音声信号を、映像信
号と同じ記録ヘッドによって、同一トラック上に領域を
異ならせて記録するようになっている。
【0011】この結果、例えば図10に示すように、磁
気テープ70には、1フレーム分のTCI信号が、2チ
ャンネル(Aチャンネル、Bチャンネル)記録と4セグ
メント(SEG#1〜SEG#4)記録により、8つの
トラック71に分割されて記録され、上記各トラック7
1には、PCM音声信号等が記録されたオーディオ領域
72と、セグメント同期信号(VL)、クロックを再生
するための連続波形信号(CW)、レベル補正の基準と
なるランプ信号(R)が記録されたビデオプリアンブル
領域73と、TCI信号(YR、YBで示す)が記録さ
れたビデオ領域74とが形成される。
【0012】そして、このハイビジョンVTRでは、再
生の際に、記録されているセグメント同期信号を再生し
て同期を引込み、連続波形信号に基づいてクロックを再
生し、これらの信号に基づいて、映像信号の再生を行う
ようになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、定常速度再
生では、セグメント同期信号を常に再生することができ
るが、変速再生、例えばスロー再生では、ヘッドがトラ
ックを斜め方向に走査し、例えば、チャンネルAのトラ
ックのセグメント同期信号が記録されている領域をヘッ
ドB1 あるいはヘッドB2が走査する状態となったとき
は、セグメント同期信号を再生することができず、再生
されるTCI信号のライン番号を決定することができな
いことがある。
【0014】そこで、従来は、スロー再生等の変速再生
では、セグメント同期信号が再生できないときは、上述
した180度対向したヘッドA1 とヘッドA2 (ヘッド
1 とヘッドB2 )を切り換える所謂RFスイッチング
パルスを基準にして、ランイ番号の決定を行っている。
【0015】しかし、例えばドラムの回転むら(ジッ
タ)や他の装置で記録した磁気テープを再生することに
よるRFスイッチングパルスに対する再生信号の位相ず
れによって、TCI信号のライン番号を間違えることが
ある。そして、ランイ番号を1つ間違えると、上述のよ
うに1つのチャンネルに対して4ラインおきとなるよう
にシャフリングを行っているために、再生画面上では4
ライン離れて影響が生じ、すなわち画像が上下に揺れて
見えることになり、非常に見苦しかった。
【0016】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、例えば上述のように、1フィールドある
いは1フレームの映像信号をセグメント記録により複数
のトラックに分割して記録し、また記録した映像信号を
再生する映像信号記録再生装置において、例えばスロー
再生等の変速再生時に、再生画面上での画像の上下方向
の揺れを防止することができる映像信号記録再生装置の
提供を目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決するために、1フィールドあるいは1フレーム分の
映像信号を複数のトラックに分割してセグメント記録す
る際に、映像信号の各ライン毎にセグメントを識別する
セグメント識別符号を映像信号と共に記録し、記録され
た映像信号をセグメント識別符号に基づいて再生する映
像信号記録再生装置において、同一セグメント内のセグ
メント識別符号を周期的に所定の符号に変換して記録す
るセグメント識別符号記録手段と、セグメント識別符号
を再生するセグメント識別符号再生手段と、変速再生の
際に、上記セグメント識別符号再生手段で再生される所
定の符号の周期性に基づいて、映像信号のライン番号を
識別するライン識別手段とを有し、該ライン識別手段で
識別されたライン番号に基づいて映像信号を順次再生す
ることを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明に係る映像信号記録再生装置では、記録
の際に、同一セグメント内のセグメント識別符号を周期
的に所定の符号に変換して記録しておき、変速再生の際
に、記録されているセグメント識別符号及び所定の符号
を再生し、この所定の符号の周期性に基づいて、映像信
号のライン番号を識別し、この識別されたライン番号に
基づいて映像信号を順次再生する。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る映像信号記録再生装置の
一実施例を図面を参照しながら説明する。この実施例
は、高精細度テレビ(所謂ハイビジョン:High Definit
ionTelevision)用のビデオテープレコーダ(以下ハイ
ビジョンVTRという)に本発明に係る映像信号記録再
生装置を適用したものであり、図1は、このハイビジョ
ンVTRの記録系の回路構成を示すものであり、図2
は、再生系の回路構成を示すものである。
【0020】まず、ハイビジョンVTRについて説明す
る。このハイビジョンVTRは、例えば図1に示すよう
に、1水平走査期間(以下1ラインという)の輝度信号
Yと色差信号PB (B−Y)、PR (R−Y)を時間軸
圧縮多重(Time Compressed Integration )し、得られ
る所謂TCI信号に記録に適した変調等を施した後、1
フレーム分のTCI信号を記録ヘッド18A、18Bに
よって複数のトラックに分割して磁気テープ1に記録す
る記録系と、例えば図3に示すように、再生ヘッド31
A、31Bによって上記磁気テープ1から再生される各
チャンネルのTCI信号から輝度信号Yと色差信号
B 、PR を分離すると共に時間軸伸長し、得られる輝
度信号Y及び色差信号PB 、PR を出力する再生系とか
ら構成される。
【0021】上記ハイビジョンVTRの記録系は、上述
の図1に示すように、輝度信号Yと色差信号PB 、PR
をそれぞれディジタル信号に変換するローパスフィルタ
(以下LPFという)11Y 、11B 、11R 及びアナ
ログ/ディジタル(以下A/Dという)変換器12Y
12B 、12R と、該A/D変換器12Y からのディジ
タル信号に変換された輝度信号Yをライン毎にAチャン
ネルとBチャンネルに分割すると共に時間軸伸長し、上
記A/D変換器12B 、12R からのディジタル信号に
変換された色差信号PB 、Pを信号別にAチャンネルと
Bチャンネルに分割すると共に時間軸圧縮し、得られる
輝度信号Yと色差信号PB 、PR をチャンネル毎にそれ
ぞれ時分割多重してTCI信号を形成するTCIエンコ
ーダ20と、該TCIエンコーダ20からの各チャンネ
ルのTCI信号をそれぞれアナログ信号に変換するディ
ジタル/アナログ(以下D/Aという)変換器13A、
13B及びLPF14A、14Bと、該LPF14A、
14Bからのアナログ信号に変換された各チャンネルの
TCI信号に記録に適した所謂エンファシスをそれぞれ
かけるエンファシス回路15A、15Bと、該エンファ
シス回路15A、15Bからのエンファシスされた各チ
ャンネルのTCI信号をそれぞれ所謂FM変調するFM
変調器16A、16Bと、該FM変調器16A、16B
からのFM変調されて得られる各チャンネルの記録信号
を増幅して上記記録ヘッド18A、18Bにそれぞれ供
給する記録アンプ17A、17Bとから構成される。
【0022】さらに、上記TCIエンコーダ20は、同
じく図1に示すように、上記A/D変換器12Y からの
輝度信号Yを、例えば奇数ラインをAチャンネルに、偶
数ラインをBチャンネルとする2チャンネルに分割する
切換スイッチ21と、該切換スイッチ21からの各チャ
ンネルの輝度信号Yをそれぞれ時間軸伸長する時間軸伸
長器22A、22Bと、上記A/D変換器12B 、12
R からの色差信号PB 、PR をそれぞれ垂直方向にフィ
ルタリングすると共に、例えば奇数ラインの色差信号P
B をAチャンネルに、偶数ラインの色差信号PR をBチ
ャンネルとする2チャンネルに分割する垂直方向フィル
タ23と、該垂直方向フィルタ23からの各チャンネル
の色差信号PB 、PR をそれぞれ時間軸圧縮する時間軸
圧縮器24A、24Bと、上記時間軸伸長器22A、2
2Bからの時間軸伸長された輝度信号Yと上記時間軸圧
縮器24A、24Bからの時間軸圧縮された色差信号P
B 、PR を記憶するフレームメモリ25と、各種の同期
信号、バースト信号等を発生する同期信号発生回路26
と、上記フレームメモリ25から読み出された各チャン
ネルのTCI信号に上記同期信号発生回路26からの同
期信号等をそれぞれ付加(時分割多重)して上記D/A
変換器13A、13Bにそれぞれ供給する加算器27
A、27Bとから構成される。
【0023】また、さらに、上記垂直方向フィルタ23
は、同じく図1に示すように、上記A/D変換器1
B 、12R からの色差信号PB 、PR を1ラインおき
に交互に切り換え選択する切換スイッチ23a、23b
と、該切換スイッチ23aの出力を2ライン分(以下2
Hという)遅延させる遅延器23cと、上記切換スイッ
チ23bの出力を1H遅延させる遅延器23dと、上記
切換スイッチ23aの出力と上記遅延器23cの出力を
加算する加算器23eと、該加算器23eの出力を1/
2倍する乗算器23fと、該乗算器23fの出力と上記
遅延器23dの出力を加算する加算器23gと、該加算
器23gの出力を1/2倍し、垂直方向にフィルタリン
グされた色差信号PB をAチャンネルとし、色差信号P
R をBチャンネルとして、上記時間軸圧縮器24A、2
4Bにそれぞれ供給する乗算器23hとから構成され
る。
【0024】そして、この記録系は、例えば、端子
Y 、2B 、2R をそれぞれ介して供給される輝度信号
Yを略々3/2倍に時間軸伸長し、色差信号PB 、PR
をそれぞれ略々1/2倍に時間軸圧縮し、得られる色差
信号PB 、PR を、1ラインおきに交互に線順次とし
て、1奇数ラインの輝度信号Yと1奇数ラインの色差信
号PB を2水平走査期間内に時分割多重してAチャンネ
ルのTCI信号を形成し、また、1偶数ラインの輝度信
号Yと1偶数ラインの色差信号PR を2水平走査期間内
に時分割多重してBチャンネルのTCI信号を形成する
ようになっている。すなわち、輝度信号Yと色差信号P
B 、PR を、例えば、それぞれ3/4倍、1/4倍に時
間軸圧縮し、時間軸圧縮された色差信号PB 、PR を、
1ラインおきに交互に線順次として輝度信号Yと時分割
多重し、得られるTCI信号を色差信号の違いによって
AチャンネルとBチャンネルに分割すると共に、分割さ
れたTCI信号の1ライン分を2水平走査期間とするの
と同等な信号処理を行うようになっている。そして、各
チャンネルのTCI信号に同期信号等をそれぞれ付加し
た後、FM変調し、このFM変調された各チャンネルの
TCI信号の1フレーム分を、チャンネル毎に同時に記
録する所謂多チャンネル記録と1フィールド分のTCI
信号を複数のトラックに分割して記録する所謂セグメン
ト記録により、磁気テープ1の複数のトラックに分割し
て記録するようになっている。すなわち、例えば、1フ
レーム分のTCI信号を、2チャンネル記録と4セグメ
ント記録によって8トラックに分割して記録するように
なっている。
【0025】具体的には、A/D変換器12Y は、端子
Y 及び前置フィルタであるLPF11Y を介して供給
される輝度信号Yを、例えば44.55MHzのサンプ
リングクロックを用いてディジタル信号に変換し、A/
D変換器12B 、12R は、端子2B 、2R 及び前置フ
ィルタであるLPF11B 、11R をそれぞれ介して供
給される色差信号PB 、PR を、例えば11.1375
MHzのサンプリングクロックを用いてディジタル信号
に変換する。そして、これらのディジタル信号に変換さ
れた輝度信号Yと色差信号PB 、PR をTCIエンコー
ダ20に供給する。
【0026】TCIエンコーダ20の切換スイッチ21
は、A/D変換器12Y からの輝度信号Yを、例えば奇
数ラインをAチャンネルに、偶数ラインをBチャンネル
に分割し、Aチャンネルの輝度信号Yを時間軸伸長器2
2Aに、Bチャンネルの輝度信号Yを時間軸伸長器22
Bに供給する。
【0027】時間軸伸長器22A、22Bは例えば所謂
FIFO(FirstIn first Out)メモリ等から構成さ
れ、時間軸伸長器22Aは、Aチャンネルの輝度信号Y
を、一旦記憶した後、例えば29.97MHzのクロッ
クで読み出し、すなわち略々3/2倍に時間軸伸長し、
時間軸伸長器22Bは、同様にしてBチャンネルの輝度
信号Yを略々3/2倍に時間軸伸長する。そして、これ
らの時間軸伸長された輝度信号Yをフレームメモリ25
に供給する。
【0028】一方、TCIエンコーダ20の垂直方向フ
ィルタ23は、A/D変換器12B 、12R からの色差
信号PB 、PR を、それぞれ垂直方向にフィルタリング
すると共に、例えば奇数ラインの色差信号PB をAチャ
ンネルに、偶数ラインの色差信号PR をBチャンネルに
分割し、Aチャンネルの色差信号PB を時間軸圧縮器2
4Aに、Bチャンネルの色差信号PR を時間軸圧縮器2
4Bに供給する。
【0029】具体的には、垂直方向フィルタ23の切換
スイッチ23aは、A/D変換器12B 、12R からの
色差信号PB 、PR を1ラインおきに交互に切り換え選
択して遅延器23cに供給し、切換スイッチ23bは、
A/D変換器12B 、12R からの色差信号PB 、PR
を、切換スイッチ23aとは異なる順序で1ラインおき
に交互に切り換え選択して遅延器23dに供給する。こ
の結果、例えば、遅延器23cには、偶数ラインの色差
信号PB と奇数ラインの色差信号PR が線順次に供給さ
れ、遅延器23dには、奇数ラインの色差信号PB と偶
数ラインの色差信号PR が線順次に供給される。
【0030】遅延器23cは、切換スイッチ23aから
線順次に供給される色差信号PB 、PR を2H遅延さ
せ、遅延器23dは、切換スイッチ23bから線順次に
供給される色差信号PB 、PR を1H遅延させる。
【0031】そして、加算器23e〜乗算器23hは、
切換スイッチ23aの出力と遅延器23cの出力を加算
した後、1/2倍し、この乗算結果に遅延器23dの出
力を加算した後、1/2倍することにより、例えば、奇
数ラインの色差信号PB の1/2とそれに隣接する2つ
の偶数ラインの色差信号PB のそれぞれ1/4を加算
し、また、偶数ラインの色差信号PR の1/2とそれに
隣接する2つの奇数ラインの色差信号PR のそれぞれ1
/4を加算し、すなわち垂直方向に荷重平均を求めるこ
とによって色差信号PB 、PR の垂直方向のフィルタリ
ングを行う。そして、この垂直方向にフィルタリングさ
れた奇数ラインの色差信号PB をAチャンネルとして時
間軸圧縮器24Aに供給し、偶数ラインの色差信号PR
をBチャンネルとして時間軸圧縮器24Bに供給する。
【0032】時間軸圧縮器24A、24Bは例えばFI
FOメモリ等から構成され、時間軸圧縮器24Aは、A
チャンネルの色差信号PB を、一旦記憶した後、例えば
29.97MHzのクロックで読み出し、すなわち略々
1/2倍に時間軸圧縮し、時間軸圧縮器24Bは、同様
にしてBチャンネルの色差信号PR を略々1/2倍に時
間軸圧縮する。そして、これらの時間軸圧縮された色差
信号PB 、PR をフレームメモリ25に供給する。
【0033】フレームメモリ25は、時間軸伸長器22
A、22Bからの時間軸伸長された輝度信号Y及び時間
軸圧縮器24A、24Bからの時間軸圧縮された色差信
号PB 、PR を一旦記憶した後、例えば、29.97M
Hzの読出クロックに基づいて、奇数ラインの色差信号
B と奇数ラインの輝度信号Yをライン毎に時分割多重
して、AチャンネルのTCI信号として読み出し、偶数
ラインの色差信号PR と偶数ラインの輝度信号Yをライ
ン毎に時分割多重して、BチャンネルのTCI信号とし
て読み出すと共に、このとき、例えば上述した多チャン
ネル記録とセグメント記録によって1フィールド分のT
CI信号を複数のトラックに分割して記録することに起
因する影響を少なくし、また磁気テープ1の所謂ドロッ
プアウト等の影響が再生画面上で一箇所に集中しないよ
うに、書き込み順番と読み出し順番を変える所謂シャフ
リングをフィールド内で行い、シャフリングされたTC
I信号をそれぞれ加算器27A、27Bに供給する。
【0034】具体的には、フレームメモリ25に記憶さ
れた1フレーム分のTCI信号を、例えば、第1フィー
ルドをセグメント#1、#2とし、第2フィールドをセ
グメント#3、#4とする4つのセグメントに分割する
と共に、各セグメント#1〜#4を、上述のように色差
信号の違いによってAチャンネルとBチャンネルの2つ
のチャンネルそれぞれに分割し、セグメント#1〜#4
の各チャンネル内のTCI信号が4ラインおきであっ
て、第1フィールドのTCI信号が、セグメント#1の
Aチャンネル、セグメント#1のBチャンネル、セグメ
ント#2のAチャンネル、セグメント#2のBチャンネ
ルの順となり、第2フィールドのTCI信号が、セグメ
ント#3のAチャンネル、セグメント#3のBチャンネ
ル、セグメント#4のAチャンネル、セグメント#4の
Bチャンネルの順となるように、フィールド内でシャフ
リングをして読み出す。
【0035】加算器27A、27Bは、フレームメモリ
25から読み出された各チャンネルのTCI信号に、同
期信号発生回路26からの各種の同期信号、例えばセグ
メント同期信号、水平同期信号、バースト信号、及び上
述したセグメント記録における各セグメント、例えば上
述した4つのセグメント(セグメント#1〜#4)を識
別するためのセグメント識別信号をそれぞれ付加し、こ
れらの同期信号等が付加された各チャンネルのTCI信
号をD/A変換器13A、13Bにそれぞれ供給する。
【0036】具体的には、同期信号発生回路26は、例
えば図3に示すように、セグメントの先頭を示すセグメ
ント同期信号、クロックを再生するための連続波形信
号、レベル補正の基準となるランプ信号、水平同期を引
き込むための水平同期信号、所謂バースト信号を発生す
るSYNC発生回路26aと、4種類のセグメント識別
信号を発生するSEGID発生回路26bと、該セグメ
ント識別信号と異なるパターンを有する4種類の4Hセ
グメント識別信号を発生する4HID発生回路26c
と、上記SEGID発生回路26bからのセグメント識
別信号と上記4HID発生回路26cからの4Hセグメ
ント識別信号を切換選択する切換スイッチ26dと、上
記SYNC発生回路26aの出力と上記切換スイッチ2
6dの出力を時分割多重して、多重した信号を上記加算
器27A、27Bに供給する加算器26eとから構成さ
れる。
【0037】そして、この同期信号発生回路26は、フ
レームメモリ25からのTCI信号の読み出しに同期し
て、連続波形信号、セグメント同期信号及びランプ信号
をセグメントの先頭となるタイミングでその順に発生す
る。また、この同期信号発生回路26は、フレームメモ
リ25からのTCI信号の読み出しに同期して、水平同
期信号、バースト信号をTCI信号の先頭となるタイミ
ングでその順に発生すると共に、所定の符号である4H
セグメント識別信号を周期的に、例えば4回の内の3回
をセグメント識別信号とし、残りの1回を4Hセグメン
ト識別信号としてバースト信号に連続するタイミングで
発生する。
【0038】ところで、セグメントを識別するためのセ
グメント識別信号は、例えば図4aに示すように、セグ
メント#1では、正弦波の位相がπ〜2πの部分を2つ
連続したような波形であり、セグメント#2では、正弦
波の位相が0〜2πの部分のような波形であり、セグメ
ント#3では、正弦波の位相がπ〜3πの部分のような
波形であり、セグメント#4では、正弦波の位相が0〜
πの部分を2つ連続したような波形である。一方、各セ
グメントに対して周期的に、例えばTCI信号おきに付
加する4Hセグメント識別信号は、例えば図4bに示す
ように、セグメント#1では、正弦波の位相がπ〜2π
の部分のような波形であり、セグメント#2では、正弦
波の位相が0〜πの部分のような波形であり、セグメン
ト#3では、上記セグメント#1の4Hセグメント識別
信号をπ遅延したような波形であり、セグメント#4で
は、上記セグメント#2の4Hセグメント識別信号をπ
遅延したような波形である。
【0039】このように、TCIエンコーダ20は、A
/D変換器12Y からのディジタル信号に変換された輝
度信号Yをライン毎に、例えば奇数ラインの輝度信号Y
をAチャンネルに、偶数ラインの輝度信号YをBチャン
ネルに分割すると共に時間軸伸長し、またA/D変換器
12B 、12Rからのディジタル信号に変換された色差
信号PB 、PR を1ラインおきに交互に、例えば奇数ラ
インの色差信号PB をAチャンネルに、偶数ラインの色
差信号PR をBチャンネルに分割すると共に時間軸圧縮
し、得られる色差信号PB 、PR をそれぞれ同一ライン
の輝度信号Yと時分割多重して、各チャンネルのTCI
信号を形成する。また、このようにして形成されたTC
I信号を1フレーム分を、各チャンネル毎にそれぞれ4
つのセグメントに分割することにより、第1フィールド
のTCI信号を2つのセグメント(セグメント#1、#
2)に分割すると共に、各セグメントのTCI信号を色
差信号の違いによってそれぞれ2チャンネル(Aチャン
ネル、Bチャンネル)に分割し、第2フィールドのTC
I信号を2つのセグメント(セグメント#3、#4)に
分割すると共に、各セグメントのTCI信号を色差信号
の違いによってそれぞれ2チャンネル(Aチャンネル、
Bチャンネル)分割する。そして、フィールド内でシャ
フリングを行うことにより、各セグメントの各チャンネ
ルのTCI信号が4ラインおきとなるようにすると共
に、各セグメントの先頭にセグメント同期信号等を付加
し、各TCI信号にセグメント識別信号(セグメント識
別信号が3回連続し、4Hセグメント識別信号が1回の
繰り返し)等を付加するようになっている。
【0040】D/A変換器13A、13B及びLPF1
4A、14Bは、TCIエンコーダ20の加算器27
A、27Bからの同期信号等が付加された各チャンネル
のTCI信号をそれぞれアナログ信号に変換し、これら
のアナログ信号に変換された各チャンネルのTCI信号
をそれぞれエンファシス回路15A、15Bに供給す
る。この結果、エンファシス回路15A、15Bには、
例えば従来の技術で述べた図9に示すように、2水平走
査期間(2H)内に、先頭から順にセグメント同期信号
(SYNC)、バースト信号(BS)、セグメント識別
信号(SEG又は4HID)、色差信号C(PB 又はP
R )、輝度信号Yが時分割多重されたTCI信号が供給
される。
【0041】エンファシス回路15A、15Bは、LP
F14A、14Bからのアナログ信号に変換された各チ
ャンネルのTCI信号に記録に適したエンファシスをそ
れぞれかけてFM変調器16A、16Bに供給する。F
M変調器16A、16Bは、エンファシスされた各チャ
ンネルのTCI信号をそれぞれFM変調して記録アンプ
17A、17Bに供給する。記録アンプ17A、17B
は、FM変調されて得られる各チャンネルの記録信号を
それぞれ増幅して記録ヘッド18A、18Bに供給す
る。
【0042】記録ヘッド18A、18Bは、互いに異な
る所謂アジマス角を有し、それぞれ各チャンネルの記録
信号を同時に磁気テープ1に記録する。具体的には、記
録ヘッド18Aは、例えば図5に示すように、180度
対向に配置されたAチャンネル用の1対のヘッド18A
1 、18A2 と、上記記録アンプ17Aからの記録信号
を上記ヘッド18A1 、18A2 に切り換えて供給する
切換スイッチ18aとから構成される。一方、記録ヘッ
ド18Bは、上記ヘッド18A1 、18A2 と異なるア
ジマスを有し、180度対向に配置されたBチャンネル
用の1対のヘッド18B1 、18B2 と、上記記録アン
プ17Bからの記録信号を上記ヘッド18B1 、18B
2 に切り換えて供給する切換スイッチ18bとから構成
される。そして、上記切換スイッチ18a、18bは、
これらのヘッドを搭載している所謂ドラムが180度回
転する毎にハイレベルとローレベルが切り換わる所謂R
Fスイッチングパルスにより、切換動作が行われるよう
になっている。
【0043】そして、これらの記録ヘッド18A、18
Bは、上述のシャフリングされたTCI信号の1フレー
ム分を、例えば、セグメント#1及びセグメント#3の
AチャンネルとBチャンネルの各TCI信号をそれぞれ
ヘッドA1 、B1 によって、セグメント#2及びセグメ
ント#4のAチャンネルとBチャンネルの各TCI信号
をそれぞれヘッドA2 、B2によって、それぞれ同時に
記録する。
【0044】ところで、磁気テープ1は、例えばその走
行速度が1フレーム分のTCI信号を記録するのに必要
な時間内に8トラック分進むようにサーボ制御されてお
り、上述のように2チャンネルに分割された各チャンネ
ルのTCI信号を記録ヘッド18A、18Bによって同
時に記録することにより、1フレーム分のTCI信号が
8トラックに分割されて(2チャンネル、4セグメン
ト)記録される。また、このハイビジョンVTRは、音
声信号の記録再生を行う音声系(図示せず)を有し、例
えば4チャンネルのアナログ音声信号を所謂PCM信号
に変換し、これらのPCM音声信号を、映像信号と同じ
記録ヘッド18A、18Bによって、同一トラック上に
領域を異ならせて記録するようになっている。また、記
録されているPCM音声信号を後述する再生ヘッド31
A、31Bによって再生して、音声信号を出力するよう
になっている。
【0045】この結果、磁気テープ1には、例えば従来
の技術で述べた図10に示すように、1フレーム分のT
CI信号が、2チャンネル(Aチャンネル、Bチャンネ
ル)記録と4セグメント(SEG#1〜SEG#4)記
録により、8つのトラック71に分割されて記録され、
各トラック71には、PCM音声信号等が記録されたオ
ーディオ領域72と、連続波形信号(CW)、セグメン
ト同期信号(VL)及びランプ信号(R)が記録された
ビデオプリアンブル領域73と、セグメント識別信号あ
るいは4Hセグメント識別信号が付加されたTCI信号
が記録されたビデオ領域74とが形成される。
【0046】つぎに、以上のように、輝度信号Yと色差
信号PB 、PR として供給されるハイビジョン映像信号
を、輝度信号Yと色差信号PB 、PR を時間軸圧縮多重
したTCI信号として記録した磁気テープ1から、ハイ
ビジョン映像信号を再生するこのハイビジョンVTRの
再生系について説明する。
【0047】ハイビジョンVTRの再生系は、上述の図
2に示すように、上記磁気テープ1からAチャンネルと
Bチャンネルの各再生信号をそれぞれ再生する再生ヘッ
ド31A、31Bと、該再生ヘッド31A、31Bから
の各チャンネルの再生信号をそれぞれ増幅する再生アン
プ32A、32Bと、該再生アンプ32A、32Bから
の増幅された各チャンネルの再生信号をそれぞれ等化す
る等化器(以下EQ:Equalizer という)33A、33
Bと、該EQ33A、33Bからの等化された各チャン
ネルの再生信号をそれぞれFM復調して各チャンネルの
TCI信号を再生するFM復調器34A、34Bと、該
FM復調器34A、34Bからの各チャンネルのTCI
信号をそれぞれディエンファシスするディエンファシス
回路35A、35Bと、該ディエンファシス回路35
A、35Bからアナログ信号として供給される各チャン
ネルのTCI信号をそれぞれディジタル信号に変換する
LPF36A、36B及びA/D変換器37A、37B
と、該A/D変換器37A、37Bからのディジタル信
号に変換された各チャンネルのTCI信号の時間補正を
行う所謂時間軸補正回路(以下TBC:TimeBase corre
ctor という)38と、上記ディエンファシス回路35
A、35Bからの各チャンネルのTCI信号から各種の
同期信号を検出して、同期を引き込むと共に、上記A/
D変換器37A、37B、TBC38等に再生クロック
等を供給する同期検出回路39と、上記TBC38から
の時間軸補正された各チャンネルのTCI信号から輝度
信号Yと色差信号PB 、PR を分離し、この輝度信号Y
を時間軸圧縮し、色差信号PB 、PR を時間軸伸長する
と共に、記録の際に1ラインおきに交互に線順次とされ
ている色差信号PB 、PR をライン補間することにより
全ラインの色差信号PB 、PR を再生するTCIデコー
ダ40と、放送技術開発協議会(BTA)のスタジオ規
格に準拠した所謂3値同期信号を発生する3値同期信号
発生回路51と、該3値同期信号発生回路51からの3
値同期信号を上記TCIデコーダ40で再生された輝度
信号Yと色差信号PB 、PR にそれぞれ付加する加算器
52Y、52B 、52R と、該加算器52Y 、52B
52R からの3値同期信号が付加された輝度信号Y及び
色差信号PB 、PR をそれぞれアナログ信号に変換して
出力するD/A変換器53Y 、53B 、53R 及びLP
F54Y 、54B 、54R とから構成される。
【0048】さらに、上記TCIデコーダ40は、同じ
く図2に示すように、上記TBC38からの各チャンネ
ルのTCI信号をディシャフリング等のために一時的に
記憶するフレームメモリ41と、該フレームメモリ41
から読み出された各チャンネルの輝度信号Yをそれぞれ
時間軸圧縮する時間軸圧縮器42A、42Bと、該時間
軸圧縮器42BからBチャンネルとして供給される偶数
ラインの輝度信号Yを1H遅延させる遅延器43と、上
記時間軸圧縮器42AからAチャンネルとして供給され
る奇数ラインの輝度信号Yと上記遅延器43で1H遅延
された偶数ラインの輝度信号Yをライン毎に切り換え選
択し、1チャンネルの輝度信号Yとして上記加算器52
Y に供給する切換スイッチ44と、上記フレームメモリ
41から読み出された各チャンネルの色差信号PB 、P
R をそれぞれ時間軸伸長する時間軸伸長器45A、45
Bと、該時間軸伸長器45BからBチャンネルとして供
給される偶数ラインの色差信号PR を1H遅延させる遅
延器46と、上記時間軸伸長器45AからAチャンネル
として供給される奇数ラインの色差信号PB と上記遅延
器43で1H遅延された偶数ラインの色差信号PR をラ
イン毎に切り換え選択し、1チャンネルであって線順次
の色差信号PB 、PR を出力する切換スイッチ47と、
該切換スイッチ47からの1ラインおきに交互に線順次
として供給される色差信号PB 、PR をライン補間し
て、全ラインの色差信号PB 、PR を形成し、これらの
色差信号PB 、PR を信号別に上記加算器52B 、52
R にそれぞれ供給する補間回路48とから構成される。
【0049】また、さらに、上記補間回路48は、同じ
く図2に示すように、上記切換スイッチ47の出力を1
H遅延させる遅延器48aと、上記切換スイッチ47の
出力を2H遅延させる遅延器48bと、該遅延器48b
の出力と上記切換スイッチ47の出力を加算する加算器
48cと、該加算器48cの出力を1/2倍する乗算器
48dと、該乗算器48dの出力と上記遅延器48aの
出力をライン毎に切り換え選択する切換スイッチ48
e、48fとから構成される。
【0050】そして、このハイビジョンVTRの再生系
は、磁気テープ1から再生ヘッド31A、31Bによっ
て再生されるAチャンネルとBチャンネルの各再生信号
をそれぞれFM復調して、各チャンネルのTCI信号を
再生し、この2水平走査期間内に1ライン分の輝度信号
Yと色差信号(PB あるいはPR )が時間軸圧縮多重さ
れているTCI信号から輝度信号Yと色差信号PB 、P
R を分離し、輝度信号Yを略々2/3倍に時間軸圧縮
し、色差信号PB 、PR を略々2倍に時間軸伸長する。
そして、記録の際に1ラインおきに交互に線順次として
記録を行っているために再生されない偶数ラインの色差
信号PB と奇数ラインの色差信号PR を、再生される奇
数ラインの色差信号PB と偶数ラインの色差信号PR
補間することによって形成し、得られる全ラインの色差
信号PB 、PR と輝度信号Yをそれぞれ端子3B
R 、3Y を介して出力するようになっている。
【0051】具体的には、再生ヘッド31Aは、例えば
図6に示すように、180度対向に配置されたAチャン
ネル用の1対のヘッド31A1 、31A2 と、該ヘッド
31A1 、31A2 からの再生信号を切り換え選択する
切換スイッチ31aとから構成される。一方、再生ヘッ
ド31Bは、上記ヘッド31A1 、31A2 と異なるア
ジマスを有し、180度対向に配置されたBチャンネル
用の1対のヘッド31B1 、31B2 と、該ヘッド31
1 、31B2 からの再生信号を切り換え選択する切換
スイッチ31bとから構成される。そして、上記切換ス
イッチ31a、31bは、これらのヘッドを搭載してい
るドラムが180度回転する毎にハイレベルとローレベ
ルが切り換わるRFスイッチングパルスにより、切換動
作が行われるようになっている。
【0052】そして、これらの再生ヘッド31A、31
Bは、記録の際に2チャンネル記録と4セグメント記録
により、1フレーム分のTCI信号が8トラックに分割
されて記録された磁気テープ1から、例えば、セグメン
ト#1及びセグメント#3のAチャンネルとBチャンネ
ルの各再生信号をそれぞれヘッドA1、B1 によって、
セグメント#2及びセグメント#4のAチャンネルとB
チャンネルの各再生信号をそれぞれヘッドA2 、B2
よって、それぞれ同時に再生し、再生したAチャンネル
とBチャンネルの各再生信号をそれぞれ再生アンプ32
A、32Bに供給する。
【0053】再生アンプ32A、32Bは、各チャンネ
ルの再生信号をそれぞれ増幅してEQ33A、33Bに
供給する。EQ33A、33Bは、増幅された各チャン
ネルの再生信号をそれぞれ等化してFM復調器34A、
34Bに供給する。FM復調器34A、34Bは、等化
された各チャンネルの再生信号をそれぞれFM復調し
て、各チャンネルのTCI信号を再生する。そして、デ
ィエンファシス回路35A、35Bは、これらのTCI
信号をそれぞれディエンファシスしてLPF36A、3
6Bに供給する。LPF36A、36B及びA/D変換
器37A、37Bは、ディエンファシス回路35A、3
5Bからアナログ信号として供給される各チャンネルの
TCI信号をそれぞれディジタル信号に変換し、これら
のTCI信号をTBC38に供給する。
【0054】TBC38は、再生の際に生じるTCI信
号の時間的な変動、例えばジッタを抑圧し、時間軸補正
した各チャンネルのTCI信号をTCIデコーダ40に
供給する。具体的には、このTBC38は、同期検出回
路39からの再生クロック及び書込アドレスに基づい
て、A/D変換器37A、37Bからの各チャンネルの
TCI信号を一旦記憶し、記憶したTCI信号を、上記
再生クロック及び書込アドレスとは独立した例えばこの
ハイビジョンVTRが有する固定クロック及び読出アド
レスに基づいて読み出し、ジッタを抑圧したTCI信号
を生成するようになっている。
【0055】例えば図7に示すように、同期検出回路3
9は、水平同期信号と後述する疑似水平同期信号を切り
換え選択する切換スイッチ39aと、セグメント同期信
号あるいはRFスイッチングパルスによりリセットさ
れ、上記切換スイッチ39aで選択された信号をカウン
トして、上記TBC38の書込アドレスを形成するカウ
ンタ39bと、疑似水平同期信号を1/4分周する分周
器39c該分周器39cの出力と4Hセグメント識別信
号を切り換え選択する切換スイッチ39dと、セグメン
ト同期信号あるいはRFスイッチングパルスによりリセ
ットされ、上記切換スイッチ39dで選択された信号を
カウントするカウンタ39eと、該カウンタ39eのカ
ウント値を4倍して、上記TBC38の書込アドレスを
形成する乗算器39fと、上記カウンタ39bからの書
込アドレスと上記乗算器39fからの書込アドレスを切
り換え選択して上記TBC38に供給する切換スイッチ
39gと、セグメント同期信号とRFスイッチングパル
スを切り換え選択し、選択した信号をリセットパルスと
して上記カウンタ39b、39eに供給する切換スイッ
チ39hと、定常速度再生と変速再生を切り換える再生
モード信号等により上記切換スイッチ39a、39d、
39hを制御する論理積回路39iと、再生モード信号
等により上記切換スイッチ39gを制御する論理積回路
39jとを有する。
【0056】そして、この同期検出回路39は、所謂P
LL(図示せず)を用いて、TCI信号と共に再生され
る連続波形信号に基づいて再生クロックを生成し、同じ
く再生されるセグメント同期信号、水平同期信号に基づ
いて同期を引き込むと共に、例えば定常速度再生のとき
は、セグメント同期信号を基準に水平同期信号をカウン
トして、TCI信号のランイ番号に対応した書込アドレ
スを形成するようになっている。また、例えば変速再生
のときは、セグメント同期信号と水平同期信号が得られ
るときは、上述の定常速度再生のときと同様に、これら
の信号を用いて書込アドレスを形成し、一方、ヘッドの
アジマスとそのヘッドが走査しているトラックの磁化方
向が異なり、セグメント同期信号や水平同期信号が得ら
れないときは、上記PLLのフリーラン状態におけるク
ロックをカウントして、疑似水平同期信号を形成し、R
Fスイッチングパルスを基準にこの疑似水平同期信号を
カウントして書込アドレスを形成するになっている。そ
して、このようにして得られる書込アドレスと再生クロ
ックをTBC38に供給するようになっている。
【0057】すなわち、定常速度再生のときは、例えば
このハイビジョンVTRの回路全体を制御するシステム
コントローラ(図示せず)から端子81を介して、定常
速度再生のときローレベルとなる再生モード信号が論理
積回路39i、39jに供給される。そして、論理積回
路39iは、この再生モード信号と、端子82を介して
供給される後述するノイズ期間信号の論理積を求めるこ
とにより、ノイズ期間信号に依存せず、切換スイッチ3
9a、39d、39hをL側に切り換える。一方、論理
積回路39iは、再生モード信号と端子83を介して供
給される4Hセグメント識別信号を検出したときハイレ
ベルとなる4HID検出信号の論理積を求めることによ
り、4HID検出信号に依存せず、切換スイッチ39g
をL側に切り換える。したがって、定常速度再生のとき
は、カウンタ39bは、端子84を介して供給される各
セグメントの先頭TCI信号を示すセグメント同期信号
によりリセットされ、端子85を介して供給される水平
同期信号をカウントして、書込アドレスを形成し、この
書込アドレスを切換スイッチ39gを介してTBC38
に供給する。
【0058】一方、変速再生、例えば1/2倍速度逆方
向再生のときは、再生ヘッド31A、31Bがトラック
を斜め方向に走査することにより、再生信号は、例えば
図8bに示すように、ヘッド(ヘッド31A1 、31A
2、31B1 、31B2 )のアジマスとそのヘッドが走
査しているトラックの磁化方向が一致するときは、振幅
が大きくなり(斜線部)、一致しないときは振幅が小さ
くなる(図8bには、Aチャンネルの再生信号の包絡線
の波形を示す)。したがって、セグメント同期信号は、
例えば図8cに示すように、再生信号の振幅が大きいと
きには再生できる(再生可能なセグメント同期信号を実
線で示す)が、振幅が小さいときには再生できない。ま
た、水平同期信号も、例えば図8dに示すように、再生
信号の振幅が大きいときには再生できる(再生可能なセ
グメント同期信号を実線で示す)が、振幅が小さいとき
には再生できない。そこで、この同期検出回路39は、
上述したように、セグメント同期信号や水平同期信号が
得られないときは、疑似水平同期信号及びRFスイッチ
ングパルスに基づいて書込アドレスを形成する。
【0059】すなわち、変速再生のときは、上述のシス
テムコントローラから端子81を介して論理積回路39
i、39jに供給される再生モード信号がハイレベルと
なる。論理積回路39iは、この再生モード信号と端子
82を介して供給される、例えば再生信号のレベルを検
出する回路(図示せず)からの上述の図8bに示す再生
信号を正常に得ることができないノイズ期間tにおいて
ローレベルとなるノイズ期間信号の論理積を求めること
により、切換スイッチ39a、39d、39hを、ノイ
ズ期間tはH側に、それ以外の期間はL側に切り換え
る。一方、論理積回路39iは、再生モード信号と端子
83を介して供給される4HID検出信号の論理積を求
めることにより、切換スイッチ39gを、4HID検出
信号がローレベルのときはL側に、ハイレベルのときは
H側に切り換える。
【0060】したがって、カウンタ39eは、ノイズ期
間t以外は、端子84を介して供給されるセグメント同
期信号によりリセットされ、端子88を介して水平同期
信号の4周期に1回の割合で供給される4Hセグメント
識別信号をカウントし、ノイズ期間tは、端子86を介
して供給されるRFスイッチングパルスによりリセット
され、端子87を介して供給される疑似水平同期信号を
分周器39cで1/4分周した信号をカウントし、この
ようにして得られるカクント値を乗算器39fに供給す
る。乗算器39fは、カウンタ39eの出力を例えば所
謂MSB方向に2ビットシフトすることにより、カクン
ト値を4倍して、書込アドレスを形成し、この書込アド
レスを切換スイッチ39gに供給すると共に、この書込
アドレスをカウンタをセットするときの初期値としてカ
ウンタ39bに供給する。すなわち、カウンタ39bに
は、初期値として4n(nは整数)が供給される。
【0061】一方、カウンタ39bは、ノイズ期間t以
外は、端子84を介して供給されるセグメント同期信号
によりリセットされると共に、上述したカウンタ39e
からの初期値(4n)によって水平同期信号の4周期に
一回セットされ、端子85を介して供給される水平同期
信号をカウントして、書込アドレスを形成し、ノイズ期
間tは、端子86を介して供給されるRFスイッチング
パルスによりリセットされ、端子87を介して供給され
る疑似水平同期信号をカウントして、書込アドレスを形
成し、このようにして得られる書込アドレスを切換スイ
ッチ39gに供給する。
【0062】切換スイッチ39gは、論理積回路39j
の制御のもとに、ノイズ期間t以外は、4Hセグメント
識別信号が検出されたとき、すなわち水平同期信号の4
周期に一回の割合で、乗算器39fからの書込アドレス
を選択すると共に、それ以外のときはカウンタ39bか
らの書込アドレスを選択し、ノイズ期間tはカウンタ3
9bからの書込アドレスを選択して、選択した書込アド
レスをTBC38に供給する。
【0063】かくして、この同期検出回路39は、定常
速度再生のときは、再生されるセグメント識別信号と水
平同期信号に基づいて書込アドレスを形成して、この書
込アドレスをTBC38に供給する。一方、変速再生の
ときは、ノイズ期間tでは、RFスイッチングパルスと
疑似水平同期信号に基づいて書込アドレスを形成して、
この書込アドレスをTBC38に供給し、ノイズ期間t
以外では、セグメント識別信号と水平同期信号に基づく
と共に、4Hセグメント識別信号で正規化した書込アド
レスを形成して、この 書込アドレスをTBC38に供
給する。この結果、変速再生において、ノイズ期間tに
RFスイッチングパルスと疑似水平同期信号に基づいて
書込アドレスを形成しているために、例えばドラムの回
転むら(ジッタ)や他の装置で記録した磁気テープを再
生することによるRFスイッチングパルスに対する再生
信号の位相ずれ等に起因して、TBC38に供給される
TCI信号のライン番号と書込アドレスに違いが生じて
も、例えば書込アドレスにTCI信号の正規のライン番
号に対して±2以内のずれが発生しても、次の再生信号
を正常に得られる期間の最初の4Hセグメント識別信号
によって、カウンタ39bを正規化して4nとすること
により、すなわち、所定の符号である4Hセグメント識
別信号の周期性に基づいてカウンタ39bを正規化する
ことにより、TCI信号のライン番号と書込アドレスを
一致させることができる。換言すると、再生画面におい
て、画像の上下方向の揺れを、再生信号を得られないこ
とによって生じる所謂ノイズバーの直後の例えば数ライ
ンに制限することができ、見やすい変速再生画像を得る
ことができる。
【0064】つぎに、以上のようにして得られる書込ア
ドレスに基づいてTBC38に記憶された各チャンネル
のTCI信号は、上述したように固定クロック及び読出
アドレスに基づいて読み出されることにより、ジッタが
抑圧され、このジッタが抑圧されたTCI信号はチャン
ネル毎にTCIデコーダ40に供給される。
【0065】TCIデコーダ40のフレームメモリ41
は、TBC38からチャンネル毎に供給されるTCI信
号を一旦記憶した後、記録の際に施したシャフリングに
対応したディシャフリングを施すと共に、輝度信号Yと
色差信号PB、PR を分離して読み出し、読み出した輝
度信号Yを時間軸圧縮器42A、42Bにチャンネル毎
に供給し、色差信号PB 、PRを時間軸伸長器45A、
45Bにチャンネル毎(信号別)に供給する。
【0066】時間軸圧縮器42A、42Bは、フレーム
メモリ41から読み出された各チャンネルの輝度信号Y
をそれぞれ時間軸圧縮し、遅延器43は、時間軸圧縮器
42Bからの時間軸圧縮されたBチャンネルの、すなわ
ち偶数ラインの輝度信号Yを1H遅延させる。
【0067】そして、切換スイッチ44は、時間軸圧縮
器42AからのAチャンネルの、すなわち奇数ラインの
輝度信号Yと遅延器43で1H遅延された偶数ラインの
輝度信号Yをライン毎に切り換え選択し、1チャンネル
の輝度信号Yとして加算器52Y に供給する。
【0068】一方、時間軸伸長器45A、45Bは、フ
レームメモリ41から読み出された各チャンネルの色差
信号PB 、PR をそれぞれ時間軸伸長し、遅延器46
は、時間軸伸長器45Bからの時間軸伸長されたBチャ
ンネルの、すなわち偶数ラインの色差信号PR を1H遅
延させる。
【0069】そして、切換スイッチ47は、時間軸伸長
器45AからのAチャンネルの、すなわち奇数ラインの
色差信号PB と遅延器43で1H遅延された偶数ライン
の色差信号PR をライン毎に切り換え選択し、1チャン
ネルであって線順次の色差信号PB 、PR を補間回路4
8に供給する。
【0070】補間回路48は、切換スイッチ47から線
順次に供給される色差信号PB 、PR をライン補間し
て、全ラインの色差信号PB 、PR を形成し、これらの
色差信号PB 、PR を信号別に加算器52B 、52R
供給する。
【0071】具体的には、補間回路48の遅延器48
a、48bは、切換スイッチ47から線順次に供給され
る色差信号PB 、PR をそれぞれ1H、2H遅延させ
る。そして、加算器48c〜切換スイッチ48fは、遅
延器48bの出力と切換スイッチ47の出力を加算した
後、1/2倍し、この乗算結果と遅延器48aの出力を
ライン毎に交互に切り換え選択することにより、例え
ば、記録の際に1ラインおきに交互に線順次としている
ために、磁気テープ1から直接再生されない偶数ライン
の色差信号PB を、再生される奇数ラインの色差信号P
B のうちの隣接する2つの平均値を求める補間よって形
成し、また、再生されない奇数ラインの色差信号P
R を、再生される偶数ラインの色差信号PR のうちの隣
接する2つの平均値を求める補間によって形成する。そ
して、得られる全ラインの色差信号PB 、PR を信号別
にそれぞれ加算器52B 、52Rに供給する。
【0072】加算器52Y 、52B 、52R は、TCI
デコーダ40からの輝度信号Yと色差信号PB 、PR
3値同期信号発生回路51からの3値同期信号をそれぞ
れ付加してD/A変換器53Y 、53B 、53R に供給
する。D/A変換器53Y 、53B 、53R 及びLPF
54Y 、54B 、54R は、これらの3値同期信号がそ
れぞれ付加された輝度信号Yと色差信号PB 、PR をそ
れぞれアナログ信号に変換し、これらのアナログ信号に
変換した輝度信号Yと色差信号PB 、PR をそれぞれ端
子3Y 、3B 、3R を介して例えばモニター受像機等に
出力する。
【0073】以上のように、このハイビジョンVTRで
は、例えば、1フレーム分のTCI信号を、2チャンネ
ル記録と4セグメント記録により、8つのトラックに分
割し、TCI信号の各ライン毎にセグメントを識別する
セグメント識別信号をTCI信号と共に記録する際に、
同一セグメント内のセグメント識別信号を周期的に、例
えば水平同期信号の4周期に一回の割合で4Hセグメン
ト識別信号に変換して記録する。そして、変速再生の際
に、例えば、再生信号を得ることができないノイズ期間
tに、RFスイッチングパルスと疑似水平同期信号に基
づいて書込アドレスを形成することに起因して、TBC
38に供給されるTCI信号のライン番号と書込アドレ
スに違いが生じても、4Hセグメント識別信号の周期性
に基づいて、すなわち次の再生信号を正常に得られる期
間の最初の4Hセグメント識別信号によって、書込アド
レスを正規化して4nとすることにより、TCI信号の
ライン番号と書込アドレスを一致させることができ、再
生画面において、画像の上下方向の揺れをノイズバーの
直後の例えば数ラインに制限することができ、見やすい
変速再生画像を得ることができる。
【0074】なお、本発明は上述の実施例に限定される
ものではなく、例えば、4Hセグメント識別信号の周期
性は、上述の水平同期信号の4周期に一回の割合ではな
く、n周期に一回の割合としてもよい。
【0075】
【発明の効果】以上の説明でも明らかなように、本発明
では、1フィールドあるいは1フレーム分の映像信号を
複数のトラックに分割してセグメント記録する際に、映
像信号の各ライン毎にセグメントを識別するセグメント
識別符号を映像信号と共に記録し、記録された映像信号
をセグメント識別符号に基づいて再生する映像信号記録
再生装置において、記録の際に、同一セグメント内のセ
グメント識別符号を周期的に所定の符号に変換して記録
しておき、変速再生の際に、記録されているセグメント
識別符号及び所定の符号を再生し、この所定の符号の周
期性に基づいて、映像信号のライン番号を識別し、この
識別されたライン番号に基づいて映像信号を順次再生す
ることにより、変速再生時、特にスロー再生等におい
て、再生画面上での画像の上下方向の揺れを防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る映像信号記録再生装置を適用した
ハイビジョンVTRの記録系の回路構成を示すブロック
図である。
【図2】上記ハイビジョンVTRの再生系の回路構成を
示すブロック図である。
【図3】上記ハイビジョンVTRを構成する同期信号発
生回路の回路構成を示すブロック図である。
【図4】上記ハイビジョンVTRで用いられるセグメン
ト識別信号と4Hセグメント識別信号の波形を示す波形
図である。
【図5】上記ハイビジョンVTRを構成する記録ヘッド
の回路構成を示すブロック図である。
【図6】上記ハイビジョンVTRを構成する再生ヘッド
の回路構成を示すブロック図である。
【図7】上記ハイビジョンVTRを構成する同期検出回
路の要部の回路構成を示すブロック図である。
【図8】再生信号、セグメント同期信号及び水平同期信
号のタイムチャートを示す図である。
【図9】TCI信号のフォーマットを示す図である。
【図10】磁気テープのテープフォーマットを示す図で
ある。
【符号の説明】
26・・・同期信号発生回路 26b・・・SEGID発生回路 26c・・・4HID発生回路 26d・・・切換スイッチ 27A、27B・・・加算器 38・・・TBC 39・・・同期検出回路 39b、39e・・・カウンタ 39f・・・乗算器 39g・・・切換スイッチ
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/00 A 9070−5C 9/80 G 9185−5C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1フィールドあるいは1フレーム分の映
    像信号を複数のトラックに分割してセグメント記録する
    際に、映像信号の各ライン毎にセグメントを識別するセ
    グメント識別符号を映像信号と共に記録し、記録された
    映像信号をセグメント識別符号に基づいて再生する映像
    信号記録再生装置において、 同一セグメント内のセグメント識別符号を周期的に所定
    の符号に変換して記録するセグメント識別符号記録手段
    と、 セグメント識別符号を再生するセグメント識別符号再生
    手段と、 変速再生の際に、上記セグメント識別符号再生手段で再
    生される所定の符号の周期性に基づいて、映像信号のラ
    イン番号を識別するライン識別手段とを有し、 該ライン識別手段で識別されたライン番号に基づいて映
    像信号を順次再生することを特徴とする映像信号記録再
    生装置。
JP3290480A 1991-10-11 1991-10-11 映像信号記録再生装置 Withdrawn JPH05110986A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998044729A1 (fr) * 1997-04-03 1998-10-08 Sony Corporation Dispositif et procede d'enregistrement/reproduction

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998044729A1 (fr) * 1997-04-03 1998-10-08 Sony Corporation Dispositif et procede d'enregistrement/reproduction

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Effective date: 19990107