JPH06233319A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH06233319A
JPH06233319A JP5013008A JP1300893A JPH06233319A JP H06233319 A JPH06233319 A JP H06233319A JP 5013008 A JP5013008 A JP 5013008A JP 1300893 A JP1300893 A JP 1300893A JP H06233319 A JPH06233319 A JP H06233319A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現行のNTSC用のVHS規格VTRにハイ
ビジョン・ベースバンド信号を記録出来るようにする。 【構成】 ハイビジョン・ベースバンド信号の輝度信号
YをA/D変換するサンプリング周波数を、ハイビジョ
ンスタジオ規格の輝度信号Yのサンプリング周波数であ
る74.25MHzの1/3である24.75MHzと
すると、輝度信号Yの帯域は12.375MHz、1H
の有効サンプル数は640となる。また、ハイビジョン
・ベースバンド信号の色差信号PB,PRをA/D変換す
るサンプリング周波数を、ハイビジョン・スタジオ規格
の色差信号のサンプリング周波数である37.125M
Hzの1/5である7.425MHzとすると、色差信
号PB,PRの帯域は3.7125MHz、1Hの有効サ
ンプル数は192となる。これらの輝度信号Yと色差信
号PB,PRを用いて記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハイビジョンVTRに関
するものである。
【0002】特に、現行テレビジョン信号を記録再生す
るVTRに、ハイビジョンのベースバンド信号を記録再
生できるようにしたハイビジョンVTRに関する。
【0003】
【従来の技術】ハイビジョンのベースバンド信号を記録
再生するVTRとしてはUNIHIと呼ばれる業務用の
VTRが商品化されている。
【0004】また、1991年7月に国内3社(日立、
松下、ソニー)から民生用を意図したハイビジョンベー
スバンドVTRの規格の提案があった。その概要はVH
Sカセットサイズよりもひとまわり大きなカセットを用
い、62mm径の回転ドラムを3600rpmで回転さ
せ、ハイビジョン信号の1フィールドをすだれ状に2つ
のセグメント2本のトラックに分割して記録を行うとい
うものである。従ってハイビジョン信号の1フレームは
8本のトラックに分割されて記録が行われていた。この
3社方式のハイビジョンベースバンドVTRについて
は、『民生用ハイビジョンVTR 仕様』(テレビジョ
ン学会技術報告 1991年9月26日発表)に詳細が
述べられている。
【0005】また、この3社方式のハイビジョンベース
バンドVTRは現在のところ商品化はなされていない。
【0006】また、ハイビジョンの放送についてはMU
SE(Multiple Sub-Nyquist Sampling Encoding)方式
による衛星放送が1日約8時間試験放送として行われて
いる。MUSE方式については、『MUSE−ハイビジ
ョン伝送方式−』(二宮著、電子情報通信学会編、コロ
ナ社刊)に詳細が述べられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】UNIHIは業務用の
VTRなので非常に高価である。
【0008】また、上記の3社方式のハイビジョンベー
スバンドVTRは、世界に広く普及しているVHS−V
TRとドラム径は同じであるがカセットサイズが異なる
ため互換がなく、VHSの莫大なソフト資産を再生でき
ないという問題点があった。
【0009】また、3社方式のハイビジョンベースバン
ドVTRは商品化されていないため、現在のところハイ
ビジョンの放送を一般家庭で録画しようとしても、その
手段がないといった状況である。
【0010】本発明の磁気記録再生装置は、現行のNT
SC用のVHS規格VTRにハイビジョン・ベースバン
ド信号を記録出来ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明では、ハイビジョンベースバンド信号の輝度
信号YをA/D変換するサンプリング周波数を、ハイビ
ジョンスタジオ規格の輝度信号Yのサンプリング周波数
である74.25MHzの1/3である24.75MHz
とし、ハイビジョンベースバンド信号の色差信号PB
RをA/D変換するサンプリング周波数を、ハイビジ
ョンスタジオ規格の色差信号のサンプリング周波数であ
る37.125MHzの1/5である7.425MHzと
して、A/D変換された色差信号データを線順次化した
後に輝度信号データと時間軸多重し、これに負極性同期
信号などのデータを加えて記録信号として、記録信号の
1Hのサンプル数が910となるようにしている。さら
に1トラックの記録ライン数を262.5Hとし、記録
信号のサンプリングクロックを14.318MHz(N
TSC信号のフィールド周波数59.94Hzの238,
875倍)として、記録信号をNTSC信号と類似の信
号となるようにしている。また、ハイビジョンベースバ
ンド信号の1フレームのライン数は1125Hであり、
このうち有効ライン数は1035Hなので、1035H
を4本のトラックに分割し、ヘッドスイッチングのため
に必要な領域として数Hを加え、1トラックの記録ライ
ン数がVHS−VTRと同じ262.5Hになるように
している。
【0012】また、記録信号のなかで映像信号の始まり
の直前の1Hをフレームアドレスを記録するためのタイ
ムコード領域として確保し、ヘッドスイッチング領域と
しては最低2H確保できるように記録時のテープパター
ンを工夫している。
【0013】また、再生時の時間軸補正の精度を向上さ
せるために、タイムベースコレクタのクロックの位相基
準信号となるバースト信号を付加するバースト信号付加
手段を備え、バースト信号の周波数を記録のサンプリン
グクロックの1/2の周波数に設定している。
【0014】
【作用】請求項1の構成によれば、ハイビジョンベース
バンド信号の輝度信号YをA/D変換するサンプリング
周波数が、ハイビジョンスタジオ規格の輝度信号Yのサ
ンプリング周波数である74.25MHzの1/3であ
る24.75MHzであるので、輝度信号Yの帯域は1
2.375MHz、1Hの有効サンプル数は640とな
る。また、ハイビジョンベースバンド信号の色差信号P
B,PRをA/D変換するサンプリング周波数が、ハイビ
ジョンスタジオ規格の色差信号のサンプリング周波数で
ある37.125MHzの1/5である7.425MHz
であるので、色差信号PB,PRの帯域は3.7125M
Hz、1Hの有効サンプル数は192となる。色差信号
を線順次化した後に輝度信号と時間軸多重すると、その
サンプル数は640+192=832サンプルとなる。
これに負極性同期信号などのデータとして78サンプル
を加えて記録信号とすると、記録信号の1Hのサンプル
数は832+78=910となる。このとき記録信号の
サンプリングクロックを14.318MHz(NTSC
信号のフィールド周波数59.94Hzの238,875
倍)とすると、記録信号はNTSC信号と類似の信号と
することができるようになる。
【0015】請求項2の構成によれば、時間軸多重した
ハイビジョンベースバンド信号を2チャンネルに分割
し、1トラックの記録ライン数を262.5Hとしてい
るので、磁気テープ上に記録するテープパターンをVH
S−VTRのテープパターンと類似のものにすることが
可能となる。
【0016】請求項3の構成によれば、フレームアドレ
ス発生手段を具備し、記録トラックの先頭部にフレーム
アドレスを記録できるようになるので、テープの頭出し
や編集が容易に可能となる。
【0017】請求項4の構成によれば、負極性同期信号
とバースト信号を付加する同期信号付加手段を具備し、
バースト信号の周波数が記録データをD/A変換すると
ころの記録信号のサンプリングクロックの1/2の周波
数となるので、バースト信号を再生時のタイムベースコ
レクタのクロックの位相基準信号とすることができ、再
生時に高精度の時間軸補正が可能となる。
【0018】
【実施例】以下図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の構成の一例を示すブロック図であ
る。なお図1において、A/D変換器の直前のローパス
フィルタ及びD/A変換器直後のローパスフィルタにつ
いては省略してある。
【0019】ハイビジョンベースバンド信号の輝度信号
YはA/D変換器1に入力され、ここで24.75MH
zのサンプリング周波数でA/D変換される。一方ハイ
ビジョンベースバンド信号の色差信号PB,PRはそれぞ
れA/D変換器2,3に入力され、ここで7.425M
Hzのサンプリング周波数でそれぞれA/D変換され
る。A/D変換器1のサンプリング周波数である24.
75MHzはハイビジョンスタジオ規格の輝度信号Yの
サンプリング周波数である74.25MHzの1/3の
周波数である。また、A/D変換器2,3のサンプリン
グ周波数である74.25MHzはハイビジョンスタジ
オ規格の色差信号PB,PRのサンプリング周波数である
37.125MHzの1/5の周波数である。このよう
に本発明においてはA/D変換器のサンプリング周波数
をハイビジョンスタジオ規格のサンプリング周波数の簡
単な整数比となるように選んでいる。ちなみにハイビジ
ョンスタジオ規格のサンプリング周波数である74.2
5MHzはCCIR勧告601のサンプリング周波数で
ある13.5MHzの5.5倍である。
【0020】A/D変換器1でディジタルデータに変換
された輝度信号Yのデータは、入力信号から記録信号へ
タイミングを変換するための、輝度信号Yの2フィール
ドである1フレームを記憶する記憶手段であるところの
Yフレームメモリ4に入力され、ここで記録信号Yの1
フレームのデータが一次記憶される。一方A/D変換器
2,3でそれぞれディジタルデータに変換された色差信
号PB,PRのデータは、垂直フィルタ・線順次化回路5
に入力され、ここで2種類の色差信号を1ラインごとに
半分に間引いて線順次色差信号(以降C信号と称する)
B/PRデータに変換される。垂直フィルタ・線順次化
回路5の構成については後に詳述する。垂直フィルタ・
線順次化回路5から出力されたC信号データは輝度信号
Yのデータと同様にタイミング変換のためCフレームメ
モリ6に1フレーム分のデータが一時記憶される。
【0021】Yフレームメモリ4とCフレームメモリ6
に一時記憶されたデータは、28.636MHzの周波
数(NTSCの8fH:fHはサブキャリア周波数)で間
欠的に読み出され、同期付加・2チャンネル化回路7に
入力される。同期付加・2チャンネル化回路7では負極
性同期信号等のデータを加えC信号データとY信号デー
タとを時間軸多重し、2チャンネルの信号に分割して、
14.318MHz(NTSCの4fH)のサンプリング
周波数で出力する。同期付加・2チャンネル化回路7に
ついても、その詳細は後述する。
【0022】同期付加・2チャンネル化回路7で2チャ
ンネル化されたデータは、それぞれD/A変換器8,9
でアナログ信号に変換され、エンファシス回路10,1
1で磁気記録に適したエンファシス処理かなされ、FM
変調器12,13で周波数変調され、記録アンプ14,
15で記録のための電流増幅がなされ、磁気ヘッド1
6,17で2トラック同時に磁気テープ18に記録がな
される。
【0023】再生は基本的には記録時と逆の処理がなさ
れて輝度信号Yと色差信号PB,PRを出力する。磁気テ
ープ18から磁気ヘッド16,17で再生された信号は
再生アンプ21,22で増幅され、FM復調器21,2
2で復調され、ディエンファシス回路23,24で記録
時になされたエンファシス処理の逆の処理がなされ、A
/D変換器25,26でディジタルデータに変換され
る。ディジタルデータとなった2チャンネルのデータは
タイムベースコレクタ27,28に入力され、ここで再
生時のジッタなどの時間軸の変動が補正され、1チャン
ネル化・Y/C分離回路29に入力される。1チャンネ
ル化・Y/C分離回路29では記録時に同期付加・2チ
ャンネル化回路7でなされたのと逆の処理がなされ、さ
らに記録時に付加された同期信号などのデータが取り除
かれ、Y信号データとC信号データが分離されて、Y信
号はYフレームメモリ30に、C信号はCフレームメモ
リ31に入力される。このとき記録と再生とは同時には
行われないのでYフレームメモリ30とCフレームメモ
リ31は、記録時に用いたYフレームメモリ4とCフレ
ームメモリ6と共用してもかまわない。そしてCフレー
ムメモリに一時記憶されたデータは補間フィルタ32に
入力される。
【0024】Yフレームメモリ30からは輝度信号Yの
データが読み出され、D/A変換器33でアナログ信号
に変換されてハイビジョンベースバンド信号の輝度信号
Yとして出力される。一方補間フィルタ32では線順次
化されていたPB,PRのデータを分離し、前後のライン
の平均値をとるなどの補間処理で間引かれたラインを埋
め合わせが行われる。分離されたPB,PRのデータはそ
れぞれD/A変換器34,35でアナログ信号に変換さ
れてハイビジョンベースバンド信号の色差信号PB,PR
として図示しないモニタなどに出力される。
【0025】図2に垂直フィルタ・線順次化回路5の構
成の一例を示すブロック図を示す。垂直フィルタ・線順
次化回路5は2個の垂直フィルタ36,37とスイッチ
38とで構成されている。2種類の色差信号を線順次化
して1本の信号とすると、もともとの信号は半分に間引
かれてしまう。色差信号については半分に間引いて伝送
しても視覚上問題とはならないことは良く知られている
が、半分に間引くということはサンプリングされるとい
うことであり、サンプリングする前にローパスフィルタ
などで帯域制限をしてやらないと、信号を再現したとき
に折り返し歪みが生じてしまう。そこでスイッチ38で
1ラインごとに信号を選択して線順次化する前に、おの
おのの色差信号を垂直フィルタ36、37で帯域制限し
ている。図のように垂直フィルタ36と37は全く同じ
構成をしている。図のような構成の垂直フィルタだと、
連続した3ラインの信号から、真ん中のラインの情報を
1/2、上下のラインの情報を1/4ずつ取っているの
で、信号を半分に間引いても間引かれた信号のなかには
消失したラインの情報も含まれるため、帯域制限がなさ
れたことになり、サンプリングされた後に信号を再現し
ても折り返し歪みが生じなくなる。
【0026】図3に同期付加・2チャンネル化回路7の
構成の一例を示すブロック図を示す。また第4図にその
タイミングチャートを示す。負極性同期信号などのデー
タが格納されている同期信号発生回路38からは、負極
性同期信号などのデータが図4に示すタイミングで、2
8.636MHzのサンプリング周波数で間欠的に出力
され、スイッチ39の一方の端子に接続される。また同
期信号発生回路38は後述するようにフレームアドレス
であるところのタイムコードを発生することもできる。
一方Cフレームメモリ6とYフレームメモリ4に一時記
憶されていたデータも図4に示すタイミングで28.6
36MHzのサンプリング周波数で間欠的に出力され、
おのおのスイッチ40に接続されている。スイッチ39
とスイッチ40は適時入力データを切り換えて出力デー
タが図4に示すTCIデータのようになるようにする。
TCIデータは1ラインメモリ41,42に入力されて
いる。1ラインメモリ41,42は入力TCIデータを
図4に示すように交互に28.636MHzのサンプリ
ング周波数で取り込み、入力時の半分の14.318M
Hzのサンプリング周波数で読み出すことによって時間
軸を2倍に伸長して連続したデータとなるようにする。
このあとチャンネル2のデータのみが3〜6ラインメモ
リ43に入力され、ここで3〜6ラインデータが遅延さ
れて出力される。なぜチャンネル2のデータのみが遅延
されるかというと、チャンネル1、チャンネル2の2チ
ャンネルのデータはおのおの磁気ヘッド16,17で同
時に磁気テープ18に記録が行われるわけであるが、磁
気ヘッド16と磁気ヘッド17を同じ位置に配置するこ
とは物理的に不可能であり、また記録が同時になされる
ので、2個のヘッドをあまり近くに配置するとクロスト
ークの影響を受けてしまう。また2個のヘッドをあまり
離して配置するとテープとヘッドのギャップ部分がうま
く接触せず、ヘッド当たりが悪くなるという問題を生ず
る。そこで通常は2個のヘッドのギャップ間の距離を3
〜6ライン分程度離して配置するようにしている。本発
明ではチャンネル1の信号を記録する磁気ヘッド16に
対してチャンネル2の信号を記録する磁気ヘッド17は
ドラムの回転方向からして遅れて磁気テープに接触する
ようなヘッド配置になっているので、それに合わせてチ
ャンネル2のデータのみ3〜6ライン分遅れるようにし
ている。
【0027】図5に本発明による記録信号の1ラインの
構成の第1の例を示す。記録信号の1Hは図のようにま
ず負極性同期信号があり、続いて192サンプルのC信
号、640サンプルのY信号とで構成されている。同期
信号発生回路38からは、負極性同期信号のフロントポ
ーチ部分として2サンプル、負極性同期信号の立ち下が
り部分として2サンプル、負極性同期信号の底部として
68サンプル、負極性同期信号の立ち上がり部分として
2サンプル、負極性同期信号のバックポーチ部分として
2サンプル、これとC信号とY信号の間に2サンプルの
データの合計78サンプルのデータが出力される。ハイ
ビジョンスタジオ規格の輝度信号Yの1ラインの有効サ
ンプル数は1920であり、本発明ではサンプリング周
波数はハイビジョンスタジオ規格の1/3なのでサンプ
ル数も1/3の640となる。またハイビジョンスタジ
オ規格の色差信号PB,PRの1ラインの有効サンプル数
は960であり、サンプリング周波数が1/5なのでサ
ンプル数も1/5の192サンプルとなる。
【0028】図6に本発明のドラム上のヘッド配置と磁
気テープに記録したときのテープパターンを示す。同図
(a)がドラム上のヘッド配置である。磁気ヘッド16
は180°対向して配置される磁気ヘッド16Aと磁気
ヘッド16Bとで構成されている。そして磁気ヘッド1
6Aと近接して磁気ヘッド17Aが、これと180°対
向したところに磁気ヘッド17Bが磁気ヘッド16Bに
近接して配置されている。即ち磁気ヘッド17も磁気ヘ
ッド16と同様に磁気ヘッド17Aと磁気ヘッド17B
とで構成されている。磁気ヘッド16Aと磁気ヘッド1
6Bは同一のアジマス角を有しており、磁気ヘッド17
Aと磁気ヘッド17Bは磁気ヘッド16とは異なる角度
の同一のアジマス角を有している。このような構成のド
ラムを用いて磁気テープに記録を行ったときのテープパ
ターンが同図(b)である。このとき磁気テープの走行
速度はVHS−VTRの標準モードと同じ33.35m
m/sであり、トラックピッチはVHS−VTRの3倍
モードと同じ19μmである。このようにすると記録さ
れたテープパターンは2トラックおきに1トラック分の
スペースが空くが、VHS−VTRの3倍モードのとき
のテープパターンと類似したものとなる。2トラックお
きに空いたトラックには高品位の音声信号などを記録し
ても良い。
【0029】図7に本発明の請求項2に懸かる記録テー
プパターンの第1の例を示す。ハイビジョンベースバン
ド信号の有効ラインは第1フィールドでは41〜557
の527ラインであり、第2フィールドでは603〜1
120の528ラインである。この有効ラインを図のよ
うに奇数ラインをチャンネル1に、偶数ラインをチャン
ネル2に分割すると、第1フィールドの偶数ラインを記
録するトラックのみ有効ラインが528で、その他のト
ラックの有効ラインは529であるようになる。このと
きヘッドスイッチングマージンは最も少ないチャンネル
2の第2フィールドの終わりの部分から第1フィールド
の始めの部分で3ライン分あり、ヘッドスイッチングの
ためのマージンとしては十分な領域が確保できている。
【0030】図8に示すのが、本発明の請求項2には懸
かる記録テープパターンの第2の例でもあり、本発明の
請求項3に懸かる記録テープパターンの例でもある図で
ある。図8では各トラックの映像信号の有効ラインの始
まりの直前の1ラインをフレームアドレス(いわゆるタ
イムコード)を記録するための領域(同図においてTC
としてある領域)としている。タイムコードを記録でき
るようにすると編集や頭出しが容易にできるようになる
という利点がある。また、このときはヘッドスイッチン
グマージンが最も少ないところで2ラインとなるが、本
発明者が実験により確認したところヘッドスイッチング
マージンはヘッドスイッチングポイントから前後1ライ
ンあれば十分であることが確認できているので問題とは
ならない。また、このときは同期信号発生回路38から
タイムコードデータが発生することになる。タイムコー
ドの記録方法はVITC(Vertical Interval Time Cod
e)という名称でよく知られている方式などを用いれば
良い。
【0031】図9に示すのが本発明の請求項4に懸かる
記録信号の1ラインの構成を示した図である。記録信号
の1ラインの構成としては第2の例となる。このときは
負極性同期信号として68サンプル、バースト信号とし
て10サンプル、C信号とY信号は同様に192サンプ
ルと640サンプルで1ラインを構成している。このと
き記録信号のサンプリング周波数は14.318MHz
なので負極性同期信号のパルス幅は4.75μsecと
なり、NTSC信号の負極性同期信号のパルス幅とほぼ
同じとなるので、NTSC仕様の同期分離ICなどがそ
のまま使用できる。またバースト信号として10サンプ
ルあるのでサンプリング周波数の1/2の周波数のバー
スト信号を4周波形成することが可能となり、このバー
スト信号をタイムベースコレクタのクロックの位相基準
信号として用いれば、高精度の時間軸補正処理を行うこ
とが可能となる。
【0032】以上、本発明について現在好ましいと考え
られる実施例について詳しく説明したが、当業者であれ
ば、本発明の範囲内で様々な変更が可能であることは明
白である。従って、本発明の範囲は特許請求の範囲のみ
によって限定されることを承知されたい。
【0033】
【発明の効果】請求項1に懸かる磁気記録再生装置は、
以上に説明したように、ハイビジョンベースバンド信号
の輝度信号YをA/D変換するサンプリング周波数が、
ハイビジョンスタジオ規格の輝度信号Yのサンプリング
周波数である74.25MHzの1/3である24.75
MHzであるので、輝度信号Yの帯域は12.375M
Hz、1Hの有効サンプル数は640となる。また、ハ
イビジョンベースバンド信号の色差信号PB,PRをA/
D変換するサンプリング周波数が、ハイビジョンスタジ
オ規格の色差信号のサンプリング周波数である37.1
25MHzの1/5である7.425MHzであるの
で、色差信号PB,PRの帯域は3.7125MHz、1
Hの有効サンプル数は192となり、色差信号を線順次
化した後に輝度信号と時間軸多重すると、そのサンプル
数は640+192=832サンプルとなる。これに負
極性同期信号などのデータとして78サンプルを加えて
記録信号とすると、記録信号の1Hのサンプル数は83
2+78=910となる。このとき記録信号のサンプリ
ングクロックを14.318MHz(NTSC信号のフ
ィールド周波数59.94Hzの238,875倍)とす
ると、記録信号はNTSC信号と類似の信号とすること
ができるようになるという効果を奏する。
【0034】請求項2に懸かる磁気記録再生装置は、以
上に説明したように、時間軸多重したハイビジョンベー
スバンド信号を2チャンネルに分割し、1トラックの記
録ライン数を262.5Hとしているので、磁気テープ
上に記録するテープパターンをVHS−VTRのテープ
パターンと類似のものにすることが可能となるという効
果を奏する。
【0035】請求項3に懸かる磁気記録再生装置は、以
上に説明したように、フレームアドレス発生手段を具備
し、記録トラックの先頭部にフレームアドレスを記録で
きるようになるので、テープの頭出しや編集が容易に可
能となるという効果を奏する。
【0036】請求項4に懸かる磁気記録再生装置は、以
上に説明したように、負極性同期信号とバースト信号を
付加する同期信号付加手段を具備し、バースト信号の周
波数が記録データをD/A変換するところの記録信号の
サンプリングクロックの1/2の周波数となるので、バ
ースト信号を再生時のタイムベースコレクタのクロック
の位相基準信号とすることができ、再生時に高精度の時
間軸補正が可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録再生装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の磁気記録再生装置の垂直フィルタ・線
順次化回路の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の磁気記録再生装置の同期付加・2チャ
ンネル化回路の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の磁気記録再生装置の同期付加・2チャ
ンネル化回路を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の磁気記録再生装置による記録信号の1
ラインの構成を示す第1の例を示した図である。
【図6】本発明の磁気記録再生装置のドラム上のヘッド
配置とテープ上の記録パターンを示した図である。
【図7】本発明の磁気記録再生装置による記録テープパ
ターンの第1の例を示した図である。
【図8】本発明の磁気記録再生装置による記録テープパ
ターンの第2の例を示した図である。
【図9】本発明の磁気記録再生装置による記録信号の1
ラインの構成を示す第2の例を示した図である。
【符号の説明】
1,2,3 A/D変換器 4 Yフレームメモリ 5 垂直フィルタ・線順次化回路 6 Cフレームメモリ 7 同期付加・2チャンネル化回路 8,9 D/A変換器 10,11 エンファシス回路 12,13 FM変調器 14,15 記録アンプ 16,16A 磁気ヘッド 17,17A,17B 磁気ヘッド 18 磁気テープ 21,22 再生アンプ 23,24 ディエンファシス回路 25,26 A/D変換器 27,28 タイムベースコレクタ 29 1チャンネル化・Y/C分離回路 30 Yフレームメモリ 31 Cフレームメモリ 32 補間フィルタ 33,34,35 D/A変換器 36,37 垂直フィルタ 38,39,40 スイッチ 41,42 1ラインメモリ 43 3〜6ラインメモリ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともハイビジョンベースバンド信
    号の1フィールド分の映像を記憶することのできる記憶
    手段と、 ハイビジョンベースバンド信号を記録再生するための、
    互いに異なるアジマス角を有した近接して配置される2
    個の磁気ヘッドから構成される磁気ヘッド対2組を回転
    ドラム上で略180°対向するように配置した回転シリ
    ンダを具備し、 ハイビジョンベースバンド信号の輝度信号YをA/D変
    換する第1のA/D変換器と、色差信号PB,PRをそれ
    ぞれA/D変換する第2、第3のA/D変換器を具備
    し、 前記第2、第3のA/D変換器でA/D変換されたPB
    及びPRの色差信号データを線順次化し、前記第1のA
    /D変換器でA/D変換された輝度信号Yのデータと時
    間軸多重し、交互に第1及び第2のチャンネルに分割
    し、 上記磁気ヘッド対にて2本のトラックを同時に記録し、
    回転ドラムの1回転による4本のトラックを用いてハイ
    ビジョンベースバンド信号の1フレームの記録再生を行
    うように構成された磁気記録再生装置であって、 前記輝度信号Yを前記第1のA/D変換器でA/D変換
    するサンプリング周波数を24.75MHzとし、前記
    色差信号PB,PRを前記第2、第3のA/D変換器でA
    /D変換するサンプリング周波数を7.425MHzと
    したことを特徴とした磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 少なくともハイビジョンベースバンド信
    号の1フィールド分の映像を記憶することのできる記憶
    手段と、 ハイビジョンベースバンド信号を記録再生するための、
    互いに異なるアジマス角を有して近接して配置される磁
    気ヘッド対からなる第1、第2の磁気ヘッドと、前記第
    1、第2の磁気ヘッドと回転ドラム上で略180°対向
    するように配置された磁気ヘッド対からなる第1のヘッ
    ドと等しいアジマス角を有する第3のヘッド、第2のヘ
    ッドと等しいアジマス角を有し第3のヘッドと近接して
    配置される第4の磁気ヘッドを具備し、 ハイビジョンベースバンド信号の輝度信号YをA/D変
    換する第1のA/D変換器と、色差信号PB,PRをそれ
    ぞれA/D変換する第2、第3のA/D変換器を具備
    し、 前記第2、第3のA/D変換器でA/D変換されたPB
    及びPRの色差信号データを線順次化し、前記第1のA
    /D変換器でA/D変換された輝度信号Yのデータと時
    間軸多重し、奇数番目のラインを第1のチャンネルに、
    偶数番目のラインを第2のチャンネルに交互に分割し、 上記磁気ヘッド対にて2本のトラックを同時に記録し、
    回転ドラムのはじめの1/2回転では前記第1、第2の
    磁気ヘッドからなる磁気ヘッド対にてハイビジョンベー
    スバンド信号の第1のフィールドの記録を行い、回転ド
    ラムの次の1/2回転では前記第3、第4の磁気ヘッド
    からなる磁気ヘッド対にてハイビジョンベースバンド信
    号の第2のフィールドの記録を行うように構成された磁
    気記録再生装置であって、 1トラックの記録ライン数を262.5ラインとし、ハ
    イビジョンベースバンド信号の有効ラインである113
    5ラインを、前記第1及び第3、第4の磁気ヘッドでは
    それぞれ259ラインずつ記録を行い、前記第2の磁気
    ヘッドでは258ラインの記録を行うようにしたことを
    特徴とした磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 少なくともハイビジョンベースバンド信
    号の1フィールド分の映像を記憶することのできる記憶
    手段と、 ハイビジョンベースバンド信号を記録再生するための、
    互いに異なるアジマス角を有した近接して配置される2
    個の磁気ヘッドから構成される磁気ヘッド対2組を回転
    ドラム上で略180°対向するように配置した回転シリ
    ンダを具備し、 ハイビジョンベースバンド信号の輝度信号YをA/D変
    換する第1のA/D変換器と、色差信号PB,PRをそれ
    ぞれA/D変換する第2、第3のA/D変換器を具備
    し、 前記第2、第3のA/D変換器でA/D変換されたPB
    及びPRの色差信号データを線順次化し、前記第1のA
    /D変換器でA/D変換された輝度信号Yのデータと時
    間軸多重し、交互に第1及び第2のチャンネルに分割
    し、 上記磁気ヘッド対にて2本のトラックを同時に記録し、
    回転ドラムの1回転による4本のトラックを用いてハイ
    ビジョンベースバンド信号の1フレームの記録再生を行
    うように構成された磁気記録再生装置であって、 フレームアドレス発生手段を具備し、各トラックの先頭
    部の1ラインにフレームアドレスを記録するようにした
    ことを特徴とした磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 少なくともハイビジョンベースバンド信
    号の1フィールド分の映像を記憶することのできる記憶
    手段と、 ハイビジョンベースバンド信号を記録再生するための、
    互いに異なるアジマス角を有した近接して配置される2
    個の磁気ヘッドから構成される磁気ヘッド対2組を回転
    ドラム上で略180°対向するように配置した回転シリ
    ンダを具備し、 ハイビジョンベースバンド信号の輝度信号Yを24.7
    5MHzのサンプリングクロックでA/D変換する第1
    のA/D変換器と、色差信号PB,PRをそれぞれ7.4
    25MHzのサンプリングクロックでA/D変換する第
    2、第3のA/D変換器と、フィールド周波数の(23
    8,875×N)倍(Nは自然数)のサンプリングクロ
    ックでD/A変換する第1、第2のD/A変換器とを具
    備し、 前記第2、第3のA/D変換器でA/D変換されたPB
    及びPRの色差信号データを線順次化し、前記第1のA
    /D変換器でA/D変換された輝度信号Yのデータと時
    間軸多重し、前記時間軸多重信号を1ラインずつ交互に
    第1及び第2のチャンネルに分割し、前記第1、第2の
    D/A変換器にてD/A変換した信号を上記磁気ヘッド
    対にて2本のトラックを同時に記録し、回転ドラムの1
    回転による4本のトラックを用いてハイビジョンベース
    バンド信号の1フレームの記録再生を行うように構成さ
    れた磁気記録再生装置であって、 記録信号に負極性同期信号とバースト信号を付加する、
    同期信号付加手段を具備し、前記記録信号に付加するバ
    ースト信号の周波数をフィールド周波数の238,87
    5倍の1/2の周波数としたことを特徴とした磁気記録
    再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5679405A (en) * 1990-07-16 1997-10-21 National Semiconductor Corp. Method for preventing substrate backside deposition during a chemical vapor deposition operation

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