JP2608933B2 - テレビジョン信号の記録再生処理装置 - Google Patents

テレビジョン信号の記録再生処理装置

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JP2608933B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、搬送色信号低域変換記録方式のビデオテー
プレコーダなどの記録再生処理回路に関する。
〔従来の技術〕
NTSC方式複合映像信号を記録、再生する現行の家庭用
ビデオテープレコーダ(VTR)では、搬送色信号低域変
換記録方式が採用されている。
これは、輝度(Y)信号のおよそ3〜4MHzの高域に周
波数多重されている搬送色(C)信号を分離し、1MHz以
下の低域に周波数変換する。また、輝度信号は2〜3MHz
程度に帯域制限され周波数変調(FM)信号に変換され、
前記低域変換搬送色信号と多重され記録媒体である磁気
テープ上に記録される。
再生時には、周波数多重されたFM変調輝度信号と低域
変換搬送色信号とを高域通過フィルタ(HPF)および低
域通過フィルタ(LPF)にて分離し、FM変調輝度信号はF
M復調される。低域変換搬送色信号は、色副搬送波周波
数が元の周波数に逆変換し、再び輝度信号の高域に周波
数多重され元のテレビジョン信号の形に戻している。
この搬送色信号低域変換記録方式において、近年メタ
ルテープなどの記録媒体を用いることにより、輝度信号
のFMキャリア信号を従来より約2MHz程度まで高域にもっ
てくることが可能となり、輝度信号の高解像化を図る家
庭用広帯域記録VTRが実現可能となってきた。
なお、この種の装置に関するものとして、テレビ技
術、1986年12月号、第19頁から第23頁記載のものや、テ
レビ技術、1987年3月号第19頁から第24頁記載のものな
どが知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記家庭用広帯域記録VTRでは、輝度信号にもれ込む
色信号成分の影響による妨害が発生し、再生画像の画質
を劣化させる問題があった。
VTRの記録処理において、複合映像信号を輝度信号と
色信号に分離する際、LPFと帯域通過フィルタ(BPF)を
用いる場合と、ライン間で色副搬送波の極性が反転する
ことと画像に垂直相関性があることを利用した1H(Hは
水平走査周期を示す)遅延線を使ったくし形フィルタが
用いられる場合がある。
しかし、LPFで輝度信号を得る場合には色信号のもれ
込みによる妨害を軽減するため通過帯域を広くすること
ができない。また、前記くし形フィルタでは、垂直相関
の大きい部分では、色信号のもれ込みを除去でき広帯域
な輝度信号を分離、抽出することが可能であるが、垂直
相関の小さい部分ではY/C分離がうまく行なわれず輝度
信号に色信号がもれ込む問題がある。
従来の家庭用VTRでは輝度信号の記録再生できる帯域
が2〜3MHz程度であるので、輝度信号を3MHz程度のLPF
で分離することで充分であった。また、前記くし形フィ
ルタを用いた場合でも分離が不完全であっても記録・再
生帯域が狭帯域なため色信号のもれ込み成分は少なく、
妨害程度も小さかった。
しかし、前記広帯域記録VTRでは、輝度信号の帯域を4
MHz程度にまで伸ばすことが可能になり、輝度信号に混
入した色信号成分は輝度信号と同じ処理が施されて記録
再生される。このため妨害が顕著となり大きな画質劣化
を招く。
本発明の目的は、輝度信号を広帯域に記録再生可能な
家庭用VTRにおいて水平解像度を低下させることなく再
生画像の画質劣化を改善することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、映像信号を記録再生するテレビジョン信
号の記録再生処理装置において、複合映像信号を入力す
る第1の入力端子と、輝度信号を入力する第2の入力端
子と、搬送色信号を入力する第3の入力端子と、輝度信
号を出力する第1の出力端子と、色信号を出力する第2
の出力端子とを備え、さらに少なくとも、第1の入力端
子から入力される複合映像信号と、第2の入力端子から
入力する輝度信号の一方を選択する第1の選択手段と、
第1の選択手段の出力を入力とする第1のA/D変換器
と、第1の入力端子から入力される複合映像信号から搬
送色信号を分離抽出する帯域通過フィルタと、前記帯域
通過フィルタからの出力と、第3の入力端子から入力す
る搬送信号の一方を入力とする第2の選択手段と、第2
の選択手段の出力を入力とする第2のA/D変換器と、第
1のA/D変換器の出力を入力とするフレーム単位の遅延
回路からなる第1の分離フィルタと、ライン単位の遅延
回路からなる第2の分離フィルタと、第2のA/D変換器
の出力を入力とするフレーム単位の遅延回路からなる第
3の分離フィルタと、ライン単位の遅延回路からなる第
4の分離フィルタと、前記第1,第2の分離フィルタの出
力を入力とする第1の混合器と、前記第3,第4の分離フ
ィルタの出力を入力とする第2の混合器と、画像の動き
を検出し前記混合器を適応的に制御する動き検出器と、
前記第1,第2の混合器から得られる輝度信号、搬送信号
を入力とし、記録媒体へ信号を記録する記録処理回路
と、記録媒体から信号を再生する再生処理回路と、を具
備し、再生時には、少なくとも前記再生処理回路から得
られる再生搬送色信号を第2のA/D変換器に導き、第4
の分離フィルタの出力のみが第2の混合器の出力に導か
れるように第2の混合器の混合比を制御し、前記再生処
理回路から得られる輝度信号とともに前記第1,第2の出
力端子から出力することによって達成される。
〔作用〕
NTSC方式では、輝度信号と色信号が周波数インターリ
ーブの関係になるように色副搬送波周波数fSC(=約3.5
8MHz)と水平走査周波数fH(=約15.734KHz)の間に、 の関係が、fHと垂直走査周波数fV(=約59.94Hz)との
間に なる関係が定められている。
これによると、1フレーム期間または1ライン期間離
れた画素間で色副搬送波の位相が逆相、輝度信号の位相
が同相となる。
前記Y/C分離回路を構成する第1の分離回路は、この
関係を利用して、フレーム間の和から輝度信号を、フレ
ーム間の差から色信号を得ることができる。これは静止
画については空間的に同一画素で、時間的に画素が変化
しないので、解像度の低下なく輝度信号と色信号との間
のクロストーク成分を完全に除去することができる。
また、第2の分離回路も上記関係を利用し、ライン間
の和から輝度信号を、ライン間の差から色信号を得るこ
とができ、水平解像度の低下なく分離することができ
る。
前記動き検出器は、フレーム間の差を求め、この差信
号の大きさから画像の動きを検出し、差信号レベルが小
さい時(静止画)前記第1の分離回路の出力の混合比を
大きく、差信号レベルが大きい時(動画)前記第2の分
離回路の出力の混合比を大きくするように混合器を制御
する。
これにより、前記Y/C分離回路からは、静止画部分に
ついては前記第1の分離回路を用いて得られる輝度信号
と色信号が、動画部分については第2の分離回路を用い
て得られる輝度信号と色信号が出力され、色信号は搬送
波低域変換、輝度信号はFM変調の処理等が施されテープ
上に記録される。
再生時には、搬送波逆変換、FM復調等の処理等によ
り、輝度信号と色信号を得、前記Y/Cコンポーネント出
力端子より記録時に時空間処理にて分離された再生信号
をそのまま外部へ供給する。
上記によれば、画像を静止領域と動領域に分け、分離
回路の最適化が図れ、水平解像度の低下なしに輝度信号
と色信号との間の相互妨害を大幅に改善できる。また、
受像機等のVTR外部との接続を輝度信号と色信号とを再
び周波数多重し、1つの経路で行なわずに、各々を独立
した経路で行なうので、輝度信号と色信号間のクロスト
ーク妨害が発生することがない。
また、ダビング時に上記のごとく再生信号を輝度信号
と色信号とを分離したまま他のVTRのY/Cコンポーネント
入力端子に導き、輝度信号と色信号を複合映像信号に変
換することなくダビングすることにより、ダビング時の
画質向上を図ることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の前提となる記録再生装置の例を第1図
を用いて説明する。
1はNTSC複合映像信号の入力端子、2は輝度信号入力
端子、3は色信号入力端子、4は第1の制御信号CNT1の
入力端子、5は第2の制御信号CNT2の入力端子、6、
9、23、24、26はスイッチ回路、7、8はアナログ−デ
ィジタル(A/D)変換器、10、21は遅延回路、11はフレ
ームメモリ、12はラインメモリ、13、14、20は減算器、
15は混合器、16はBPF、17はACC(Automatic Color Cont
rol)回路、18、22はディジタル−アナログ(D/A)変換
器、25は記録処理回路、27はヘッド、28は磁気テープ、
29は再生処理回路、30は搬送色信号出力端子、31は輝度
信号出力端子、32は動き検出器、19、61、62はゲート回
路である。
まず、NTSC複合映像信号を記録する場合について説明
する。
入力端子4から入力する第1の制御信号CNT1は、本装
置を利用する利用者の要求に応じて、記録か再生かの状
態を示す“H"、“L"の2値信号であり、スイッチ回路
6、9、26とゲート回路19、61、62へ供給される。この
第1の制御信号CNT1が記録の状態を示す信号レベル(例
えば“L"にある場合、スイッチ回路6は、入力端子1よ
り入力するNTSC複合映像信号を選択しA/D変換器7へ供
給し、スイッチ回路9はA/D変換器7から出力されるデ
ィジタル化された複合映像信号を選択する。また、ゲー
ト回路19はBPF16の出力をそのまま通過させる。スイッ
チ回路26は記録処理回路25から出力される信号をヘッド
27へ供給し、ゲート回路61は動き検出器32から出力され
る係数信号kをそのまま通過させ、ゲート回路62は第2
の制御信号CNT2をそのまま通過させる。
よって、A/D変換器7の出力は、動き検出器32、フレ
ームメモリ11、減算器13、14、ラインメモリ12に与えら
れるとともに、第2のスイッチ回路9と遅延回路10を介
して減算器20にも供給される。
フレームメモリ11は、1フレーム分の画素を記憶する
メモリ容量を持ち、例えば同一番地のメモリに対して1
フレーム周期で読み出すとともに現在入力される画素デ
ータを書き込むことで1フレーム遅延した信号を得、第
1の減算器13へ与える。減算器13では、1フレーム期間
離れた画素間の減算が行なわれるので、入力するディジ
タル化複合映像信号中の輝度信号成分が除去された搬送
色信号CFがその出力に得られる。
ラインメモリ12は、1ライン分の画素を記憶するメモ
リ容量をもち、同一番地に対して1ライン周期で読み出
すとともに現在入力される画素データを書き込むことで
1ライン遅延した信号を得、減算器14へ与える。したが
って、減算器14では、1ライン期間離れた画素間の減算
により輝度信号成分の除去された搬送色信号CLをその出
力に得ることができる。この減算器13の出力CFと減算器
14の出力CLは、混合器15の入力に与えられ、動き検出器
32よりゲート回路61を介して与えられる係数信号k(0
≧k≧1)により例えば ・CL+(1−k)CF ……(3) の演算により混合される。
動き検出器32は、動きを検出し係数信号kを発生する
ものであり、これは空間的に同一で時間的に異なる画素
間のレベル差が大きい場合に動画、小さい場合に静止画
と判定できるので、少なくとも動き検出器32に入力する
フレームメモリ11の入出力信号間の差を求める手段をも
つことにより実現できる。
混合器15の出力は、搬送色信号が重畳されている帯域
例えばfSC±0.5MHzを通過帯域とするBPF16によって帯域
制限され、ACC回路17、減算器20の一方の入力に与えら
れる。この減算器20のもう一方の入力には、遅延回路10
によって、BPF16の出力との遅延時間差が補正されたデ
ィジタル化複合映像信号が与えられている。よって、そ
の出力には、前記映像信号中の搬送色信号成分が除去さ
れ輝度信号成分のみが得られる。ACC回路17は、BPF16よ
り得られる搬送色信号中のカラーバーストレベルが一定
振幅になるように制御する。これにより色信号の記録信
号レベルの安定化が図れる。
以上の処理によって得られた輝度信号と搬送色信号
は、D/A変換器18、22によってアナログ信号に変換され
る。スイッチ回路23は、一方の入力がD/A変換器18の出
力と接続され、他方の入力は入力端子3と接続され、そ
の出力は記録処理回路25と出力端子30に接続される。ス
イッチ回路24は、一方の入力がD/A変換器22の出力に接
続され、他方は入力端子2と接続され、その出力は記録
処理回路25と出力端子31に接続されている。この入力端
子2、3は、例えばダビング時に本装置外部から入力さ
れる輝度信号YOと搬送色信号COを前記スイッチ回路23、
24へ供給するものであり、制御信号CNT2は本装置を利用
する利用者の要求に応じてこのスイッチ回路23、24を制
御し記録処理回路25、出力端子30、31へ供給する信号の
選択を行なう。
記録処理回路25は、制御信号CNT2で選択された輝度信
号、搬送色信号を入力として、搬送色信号については搬
送波低域変換などの処理を、輝度信号についてはプリエ
ンファシス、FM変調などの処理を行ない、両者が周波数
多重しヘッド27より磁気テープ28上に信号を記録するた
めの処理を行なう。
また、出力端子30、31は、本装置外部へ輝度信号と搬
送色信号とを別々出力する端子であり、利用者はこの端
子を受像機等に接続することにより記録信号をモニタす
ることができる。
次に再生処理について説明する。記録した磁気テープ
を再生する場合、前記第1の制御信号CNT1は再生状態を
示す信号レベル(例えば“H")に切り換わる。これによ
って、スイッチ回路26はヘッド27が磁気テープ28上から
再生された信号を再生処理回路29へ供給する。また、ス
イッチ回路6は再生処理回路29より供給される再生搬送
色信号CPBを選択し、スイッチ回路9は再生処理回路29
より供給される再生輝度信号YPBをA/D変換器8でディジ
タル化したディジタル化再生輝度信号を選択する。ゲー
ト回路19はBPF16の出力をしゃ断し、ゲート回路61は動
き検出器32の出力をしゃ断しその出力値を動画状態の値
固定し、ゲート回路62は第2の制御信号CNT2をしゃ断し
スイッチ回路23、24が各々D/A変換器18、22の出力を選
択する。
なお、このゲート回路19、61、62は、論理和回路また
は論理積回路を用いることによって実現でき、例えばゲ
ート回路19の場合には論理積回路をBPF16より出力され
るディジタル信号のワード線の数だけ用意し、各々の論
理積回路の一方の入力に各ワード線を接続し、全ての論
理回路の他方の入力に第1の制御信号CNT1の反転信号
(再生時“H"という条件の場合)を接続することによ
り、再生時には全ての論理積回路の他方入力が“L"とな
り、ワード線の論理に関係なく出力をゼロにすることが
できる。また、他のゲート回路61、62についても同様な
考え方で実現できることは自明である。
再生処理回路29は、磁気テープ上より読み取った再生
信号をHPFとLPFにてFM変調輝度信号と搬送波低域変換色
信号とに分離し、前記FM変調輝度信号についてはFM復
調、ディエンファシス等の処理を行ない、前記搬送波低
域変換色信号については逆変換等の処理を行なって、再
生輝度信号YPB、再生搬送色信号CPBを出力するものであ
る。
再生搬送色信号CPBは、A/D変換器7でディジタル化さ
れ動き検出器32、フレームメモリ11、減算器13、14、ラ
インメモリ12へ与えられる。フレームメモリ11、減算器
13、14、ラインメモリ12から成るフィルタは、記録時と
同様な動作を行なう。この場合、混合器15の出力には減
算器14から出力には1ライン期間離れた画素間の減算結
果が得られ、再生時の隣接トラックからのクロストーク
成分が除去される。混合器15からの出力はBPF16を介し
てACC17へ与えられ、再生信号レベルの変動による色飽
和度の変化を引起さないように再生搬送色信号振幅を制
御する。このACC回路17の出力は、D/A変換器18でアナロ
グ信号に変換され出力端子30より装置外部へと導かれ
る。
また、再生輝度信号YPBは、A/D変換器8でディジタル
化され、スイッチ回路9、遅延回路10を介して減算器20
の一方の入力に与えられる。減算器20の他方の入力は先
に述べたように再生時にはゼロとなっており出力にはデ
ィジタル化再生輝度信号がそのまま出力され、遅延回路
21を介して、再生搬送色信号との遅延時間差を補償しD/
A変換器22でアナログ信号に変換し、出力端子31より装
置外部へと導かれる。
この先行例によれば画像を動領域と静止領域に分け各
々の領域でのY/C分離の最適化を実現でき、水平解像度
の低下なしに画質の大幅な改善が図れる。再生信号を輝
度信号と搬送色信号とに分け別々に出力するY/Cコンポ
ーネント出力端子を設けたので従来のように時間軸変動
の影響によってY/C間に周波数インターリーブの関係が
満足できない場合に生じる画質劣化が抑圧される。
さらに、上記のようにスイッチ回路6、9とゲート回
路19、61を設けることにより、記録、再生処理において
ディジタル信号処理の共用化が図れ、回路規模、コスト
の低減が図れる。また、スイッチ回路23、24を設けたこ
とによりダビング画質の向上が図れる。
次に本発明の第1の実施例を第2図を用いて説明す
る。33はBPF、34、35、36、37、45はスイッチ回路、3
8、47はA/D変換器、39、56は遅延回路、40、50はライン
メモリ、41、49はフレームメモリ、42、43は加算器、4
4、53は混合器、46、54はD/A変換器、48はACC回路、5
1、52は減算器、55は動き検出器であり、その他は先の
実施例と同様である。
入力端子1より入力するNTSC複合映像信号は、スイッ
チ回路34の一方の入力とBPF33の入力に与えられる。BPF
33は、搬送色信号が重畳される例えばfSC±0.5MHzを通
過帯域とするもので、その出力には輝度信号成分を含ん
だ搬送色信号が得られ、スイッチ回路35の一方の入力に
与えられる。また、前記スイッチ回路34の他方の入力に
は入力端子2から入力する輝度信号YOが、前記スイッチ
回路35の他方の入力には入力端子3から入力する搬送色
信号が与えられる。このスイッチ回路34、35は、入力端
子5より入力する第2の制御信号CNT2によって制御され
出力する信号を選択し、スイッチ回路34の出力はスイッ
チ回路36の一方の入力と、スイッチ回路35の出力はスイ
ッチ回路37の一方の入力と接続される。また、スイッチ
回路36の他方の入力には、再生処理回路29より供給され
る再生輝度信号YPBが、スイッチ回路37の他方の入力に
は再生処理回路29より供給される再生搬送色信号CPB
与えられ、各々入力端子4より入力する第1の制御信号
CNT1により制御され出力する信号の選択が行なわれ、ス
イッチ回路36の出力はA/D変換器38の入力に、スイッチ
回路37の出力はA/D変換器47の入力に接続される。よっ
て、第1の制御信号CNT1で記録モードを、第2の制御信
号CNT2でNTSC複合映像信号入力を選択した場合、A/D変
換器38は前記NTSC複合映像信号を、A/D変換器47は前記N
TSC複合映像信号中の搬送色信号をディジタル化する。
以下のこの状態における動作について説明する。
なお、この場合第1の制御信号CNT1によって、ゲート
回路61は動き検出器55の出力をそのまま通過し、スイッ
チ回路45は混合器44の出力をD/A変換器46へ導く。
A/D変換器38より出力されるディジタル化複合映像信
号は、遅延回路39によりA/D変換器47より出力されるデ
ィジタル化搬送色信号がACC回路48を通過する遅延時間
を補償され、動き検出器55、フレームメモリ41、ライン
メモリ40、遅延回路56、加算器42、43、各々の一方の入
力へ与えられる。フレームメモリ41は先の実施例と同様
に動作し、1フレーム期間入力信号を遅延して加算器43
の他方の入力に与える。よって、加算器43の出力では、
フレーム間処理により色信号成分が除去され、輝度信号
成分のみの信号YFを得ることができる。ラインメモリ40
も先の実施例と同様に動作し、入力信号を1ライン期間
遅延して加算器42の他方の入力に与えられる。よって、
加算器42ではライン間処理による色信号成分の除去が行
なえ、その出力に輝度信号YLを得ることができる。この
加算器42の出力YLと加算器43の出力YFは、混合器44の入
力に与えられ、動き検出器55よりゲート回路61を介して
与えられる係数信号k(0≧k≧1)により、例えば k・YL+(1−k)YF ……(4) で混合される。
A/D変換器47より出力されるディジタル化搬送色信号
はACC回路48で、先の実施例と同様に色信号振幅値の最
適化処理を行なった後に、動き検出器55、フレームメモ
リ49、ラインメモリ50、減算器51、52各々の一方の入力
へ与えられる。このフレームメモリ49、ラインメモリ50
も先の実施例と同様に動作し、フレームメモリ49の出力
が減算器51の他方の入力に、ラインメモリの出力が減算
器52の他方の入力に与えられる。よって、減算器51の出
力にはフレーム間処理によって輝度信号成分を除去した
搬送色信号CFが、減算器52の出力にはライン間処理によ
って輝度信号成分を除去した搬送色信号CLが得られる。
この減算器51の出力CFと減算器52の出力CLは混合器53の
入力に与えられ、前記係数信号kによって輝度信号を混
合する混合器44と同様に例えば k・CL+(1−k)CF ……(5) で混合される。
動き検出器55は、フレームメモリ41の入出力信号とフ
レームメモリ49の入出力信号を入力とし、各々の入出力
信号間の差から動き求めることができ、これをもとに係
数信号kを発生する。
この混合器44から得られる輝度信号と混合器53から得
られる搬送色信号は各々D/A変換器46、54でアナログ信
号に変換される。D/A変換器46の出力は、記録処理回路2
5の入力と出力端子31に接続され、D/A変換器54の出力は
記録処理回路25の入力と出力端子30に接続される。よっ
て、アナログ信号に変換された輝度信号、搬送色信号は
先の実施例と同様に記録処理回路25において磁気テープ
28上に信号を記録するための処理が行なわれ、利用者は
出力端子30、31から得られる信号を用いて記録信号をモ
ニタすることができる。
次に磁気テープ28に記録された信号を再生する場合に
ついて説明する。この場合、第1の制御信号CNT1は再生
モードを示す信号レベルに切り換わる。これにより、ス
イッチ回路36は、再生処理回路29から出力される再生輝
度信号YPBをA/D変換器38にスイッチ回路37に再生処理回
路から出力される再生搬送色信号CPBをA/D変換器47に出
力する。また、スイッチ回路45は遅延回路56の出力をD/
A変換器46に出力し、ゲート回路61は動き検出器55の出
力をしゃ断して動画状態に固定する。
A/D変換器47でディジタル化された再生搬送色信号
は、ACC回路48へ与えられ再生レベルの変動の影響によ
って再生色信号の色飽和度が変化しないように再生搬送
色信号の振幅が制御される。このACC回路48の出力は動
き検出器55、フレームメモリ49、ラインメモリ50、減算
器51、52へ与えられる。
上記のことから混合器53は、減算器52から得られるラ
イン間処理により隣接トラックからのクロストーク成分
を除去した信号を出力する。この混合器53の出力はD/A
変換器54によりアナログ信号に変換され、出力端子30へ
与えられる。また、A/D変換器38でディジタル化された
再生輝度信号は、遅延回路39、56、スイッチ回路45を経
由し、再生搬送色信号との遅延時間差が補償される。こ
の遅延時間を補償されたディジタル化再生輝度信号はD/
A変換器46によりアナログ信号に変換され出力端子31へ
与えられる。
よって、本実施例によれば、第1図の先行例と同様に
水平解像度を劣化させることなく大幅な画質改善が図れ
る。
さらに、本実施例によれば、記録、再生処理における
ディジタル信号処理の共用化が図れ、回路規模、コスト
の低減が図れる。
さらに、記録時において第2の制御信号CNT2によって
スイッチ回路34、35を制御することによって、入力端子
2、3より供給されるY/Cコンポーネント信号について
もY/C分離処理を適用することができ、例えば従来のく
り形フィルタ等によって、不完全な分離しかされていな
い信号に対してもそのクロストーク成分の除去が図れ、
高画質な記録、再生を実現でき、特にダビング時にダビ
ング画質の更に一層の向上が図れる。
次に本発明の第2の実施例を第3図を用いて説明す
る。51、52は加算器、57は色復調器、58は再標本化回
路、59は色変調器、60はACC回路であり、その他は第1
の実施例と同様である。
第1の実施例と同様に第1の制御信号CNT1が記録モー
ド、第2の制御信号CNT2がNTSC複合映像信号入力を選択
した場合、スイッチ回路37から出力される搬送色信号
は、ACC回路60を介してA/D変換器47に与えられる。ACC
回路60は記録信号レベルの安定化とA/D変換器47への最
適振幅レベル化を図る。
A/D変換器47から出力されるディジタル化搬送色信号
は色復調器57で復調され再標本化回路58に与えられる。
ここでA/D変換する際の標本化クロックの周波数を色
副搬送波周波数fscの4倍の4fsc(=約14.32MHz)と
し、この4fscのクロックを入力する信号のカラーバース
ト信号の例えば(R−Y)軸、(B−Y)軸位相同期さ
せて再生するようにする。この場合、標本点は(R−
Y)軸、(B−Y)軸に対して0゜、90゜、180゜、270
゜の位相点に相当する信号の標本値が得られることにな
り搬送色信号の標本値列は、(R−Y)、(B−Y)、
−(R−Y)、−(B−Y)…というように(R−Y)
成分の標本値と(B−Y)成分の標本値が分離され時分
割多重された形で得られる。よって、色復調器57は、こ
の標本値列中の符号が反転している標本点の符号をもと
にもどすことによって、画素単位で時分割多重された色
復調信号を得ることができる。この復調された色信号列
の(R−Y)信号、(B−Y)信号各々は、丁度2f
sc(=約7.16MHz)で標本化された形になる。また、色
信号はBPFでfsc±0.5MHz程度に帯域制限されるとする
と、復調した色信号は0〜0.5MHzとなる。よって、この
色信号はfsc(=約3.58MHz)で再標本化しても、標本化
定理を満足する。よって、再標本化回路58は、色復調器
57から得られる色信号の標本値列から色副搬送波1サイ
クル中の4つの標本点から(R−Y)、(B−Y)各々
の標本点を1つずつ間引き、標本点数を1/2にする処理
を行なう。
また、色復調器57で符号の反転している標本値を直接
間引くことによって色復調、再標本化を同時に実現する
ことが可能であり、この場合符号反転処理に関する回路
を省略できる。
この再標本化回路58の出力は、動き検出器55、フレー
ムメモリ49、ラインメモリ50、加算器51、52に与えられ
る。ここで、フレームメモリ49、ラインメモリ50は、前
記再標本化回路58によって色信号の標本点を1/2にして
いるので、各々のメモリ容量は1/2にできる。
また、色復調によって色信号成分がフレーム間、ライ
ン間で同相、輝度信号成分がフレーム間、ライン間で逆
相となる。よって、加算器51からはフレーム間処理によ
って輝度信号成分が除去された色信号▲C ▼が、加
算器52からはライン間処理によって輝度信号成分が除去
された色信号▲C ▼が得られる。この色信号▲C
▼と▲C ▼は混合器53によって先の実施例と同様
に混合される。混合器53の出力は色変調器59に与えられ
る。色変調回路59は、間引かれた標本点を補間し、復調
時と逆の処理を行ない、もとの搬送色信号に変換出力す
る。
また、Y信号処理には先の実施例と同様に、入力され
た複合映像信号から色信号成分時空間処理によって除去
され広帯域な輝度信号が得られる。遅延回路63、59はY/
C間の遅延時間差を補償するものである。
また、第1の制御信号CNT1が再生モードを示すレベル
に切換った場合も、再生色信号を混合器53の出力から得
られることは明らかであり、よって再生モードにおいて
も先の実施例と同様な動作を実現できる。
よって、本実施例においても第1の実施例と同様の効
果を得ることができ、かつ、色信号分離のためのフレー
ムメモリ、ラインメモリのメモリ容量を1/2に削減する
ことができ、回路規模、コストをさらに低減することが
可能である。さらに、A/D変換器の前段にACC回路を設け
ているので、常に搬送色信号の振幅をA/D変換器の窓の
大きさに合わせることができ、量子化誤差の影響を最小
限にすることが可能になり、色信号のS/Nを改善でき
る。
なお、第2図に示した実施例において、A/D変換器の
前段にACC回路を設けても、本実施例においてACC回路を
A/D変換器後段に設けても何ら差しつかえないことは自
明である。
〔考案の効果〕
本発明によれば、画像を静止領域と動領域に分けて各
々に最適なY/C分離フィルタを適用することができ、ま
た、再生した輝度信号と搬送色信号を独立した経路で受
像機などの外部装置と接続できるようにしたので、VTR
の時間軸変動の影響により周波数インターリーブの関係
が成立しない場合にも、水平解像度を低下させることな
く画質の大幅な改善が図れ、輝度信号を広帯域に記録で
きるVTRにおいて大きな効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の前提となる先行例を示す系統図、第2
図は本発明の第1の実施例を示す系統図、第3図は本発
明の第2の実施例を示す系統図である。 1、2、3、4、5……入力端子、7、8、38、47……
A/D変換器、10、21、39、56、63……遅延回路、11、4
1、49……フレームメモリ、12、40、50……ラインメモ
リ、15、44、53……混合器、16、33……BPF、17、48、6
0……ACC回路、18、22、46、54……D/A変換器、19、6
1、62……ゲート回路、25……記録処理回路、27……ヘ
ッド、28……磁気テープ、29……再生処理回路、30、31
……出力端子、32、55……動き検出器、57……色復調
器、58……再標本化回路、59……色変調器。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号を記録再生するテレビジョン信号
    の記録再生処理装置において、 複合映像信号を入力する第1の入力端子と、 輝度信号を入力する第2の入力端子と、 搬送色信号を入力する第3の入力端子と、 輝度信号を出力する第1の出力端子と、 搬送色信号を出力する第2の出力端子と、 少なくとも、 第1の入力端子から入力される複合映像信号と、第2の
    入力端子から入力する輝度信号の一方を選択する第1の
    選択手段と、 第1の選択手段の出力を入力とする第1のA/D変換器
    と、 第1の入力端子から入力される複合映像信号から搬送色
    信号を分離抽出する帯域通過フィルタと、 前記帯域通過フィルタからの出力と、第3の入力端子か
    ら入力する搬送信号の一方を入力とする第2の選択手段
    と、 第2の選択手段の出力を入力とする第2のA/D変換器
    と、 第1のA/D変換器の出力を入力とするフレーム単位の遅
    延回路からなる第1の分離フィルタと、ライン単位の遅
    延回路からなる第2の分離フィルタと、 第2のA/D変換器の出力を入力とするフレーム単位の遅
    延回路からなる第3の分離フィルタと、ライン単位の遅
    延回路からなる第4の分離フィルタと、 前記第1、第2の分離フィルタの出力を入力とする第1
    の混合器と、 前記第3、第4の分離フィルタの出力を入力とする第2
    の混合器と、 画像の動きを検出し前記混合器を適応的に制御する動き
    検出器と、 前記第1、第2の混合器から得られる輝度信号、搬送信
    号を入力とし、記録媒体へ信号を記録する記録処理回路
    と、 記録媒体から信号を再生する再生処理回路と、 を具備し、 再生時には、少なくとも前記再生処理回路から得られる
    再生搬送色信号を第2のA/D変換器に導き、第4の分離
    フィルタの出力のみが第2の混合器の出力に導かれるよ
    うに第2の混合器の混合比を制御し、前記再生処理回路
    から得られる輝度信号とともに前記第1、第2の出力端
    子から出力することを特徴とするテレビジョン信号の記
    録再生処理装置。
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