JP2675834B2 - カラー画像信号処理装置 - Google Patents

カラー画像信号処理装置

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JP2675834B2 JP63231938A JP23193888A JP2675834B2 JP 2675834 B2 JP2675834 B2 JP 2675834B2 JP 63231938 A JP63231938 A JP 63231938A JP 23193888 A JP23193888 A JP 23193888A JP 2675834 B2 JP2675834 B2 JP 2675834B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カラー画像信号を処理するカラー画像信号
処理装置、特に遅延素子を用いるカラー画像信号処理装
置に関する。
〔従来の技術〕
従来より例えばアナログビデオ信号を遅延させる手段
としてCCD(Charge Coupled Devise)という遅延素子が
広く用いられており、ビデオテープレコーダでは周知の
ドロツプアウト補償回路、ビデオ信号より輝度信号とク
ロマ信号とを分離するクシ形フイルタ等の回路に使用さ
れている。CCDは遅延時間に応じた段数を有しており、
所定の周波数を持つクロツク信号fCにより決定されるサ
ンプル・ホールド・タイミングにて入力されるアナログ
信号をサンプル・ホールドし、各段上を転送して行く事
によって希望する時間分、アナログ信号を遅延する事が
出来る素子である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述の様なCCDにおいては原理的に該クロツク周波数f
Cの1/2の周波数すなわち、ナイキスト周波数よりも低い
帯域の信号しか通過させる事が出来ず、実際に使用した
場合においてはサンプル・ホールドのアパーチヤーやCC
Dに入力される前に通過する帯域制限フイルターの特
性、更にはCCDから出力された後に通過するクロツク信
号除去の為のクロツク除去フイルターの特性等の関係か
ら前記ナイキスト周波数よりも更に低い周波数(例えば
fC/3前後)の信号しか通過させる事が出来ない。
これに対し、近年ではビデオテープレコーダの高画質
化に伴ないビデオ信号の広帯域化が図られており、上述
の様に従来のCCDを該広帯域のビデオ信号に対応させよ
うとすると、クロツク信号fCの周波数を上げる必要が出
て来る。
しかしながら、CCDのクロツク信号fCの周波数は現状
では14MHz程度しか上げる事が出来ず、また、該クロツ
ク信号fCの周波数を高くしようとした場合、消費電力の
増加やノイズ成分が発生し易くなるといった問題が生じ
てしまう。
本発明は、上述の問題点に鑑みて為されたもので、信
号を劣化させる事無く、広帯域の輝度信号を狭帯域用の
遅延素子を用いて、処理する事が出来るカラー画像信号
処理装置を提供する事を目的とする。
〔問題を解決する為の手段〕
本発明のカラー画像信号処理装置は、色信号と、該色
信号を含む第1の周波数帯域よりも高い周波数成分を含
む第2の周波数帯域を有する輝度信号とにより構成され
るカラー画像信号を処理する装置であって、前記輝度信
号を入力し、入力された前記輝度信号から前記色信号を
含む第1の周波数帯域以下の周波数成分を含む第1輝度
信号と前記色信号を含む第1の周波数帯域よりも高い周
波数成分を含む第2輝度信号とを分離し、出力する第1
の分離手段と、前記第2輝度信号が有する最高周波数よ
りも高い周波数を有するキャリア信号を入力するための
キャリア信号入力手段と、前記第1の分離手段から出力
される前記第2輝度信号を前記キャリア信号入力手段に
よって入力される前記キャリア信号を用いて前記色信号
を含む第1の周波数帯域内に周波数変換する事により形
成される周波数変換第2輝度信号を出力する第1の周波
数変換手段と、前記色信号を入力し、入力された前記色
信号を前記色信号を含む第1の周波数変換手段から出力
される周波数変換第2輝度信号に加算し、出力する第1
の加算手段と、前記色信号を含む第1の周波数帯域を有
する信号が通過可能な通過帯域を有し、前記第1の加算
手段より出力される前記色信号が加算された周波数変換
第2輝度信号を遅延し、出力する第1の遅延素子と、前
記色信号を含む第1の周波数帯域を有する信号が通過可
能な通過帯域を有し、前記第1の分離手段から出力され
る前記第1輝度信号を遅延し、出力する第2の遅延素子
と、前記第1の遅延素子より出力される信号を入力し、
入力された前記信号から前記周波数変換第2輝度信号と
前記色信号とを分離し、出力する第2の分離手段と、前
記第2の分離手段から出力される前記周波数変換第2輝
度信号を前記キャリア信号入力手段によって入力される
前記キャリア信号を用いて元の周波数帯域に周波数変換
する事により前記第2輝度信号を形成し、出力する第2
の周波数変換手段と、前記第2の遅延素子より出力され
る第1輝度信号を入力し、入力された前記第1輝度信号
を前記第2の周波数変換手段から出力される前記第2輝
度信号に加算し、出力する第2の加算手段とを具備した
ものである。
〔作用〕
上述の構成により、広帯域の輝度信号を周波数分割
し、分離された輝度信号のうち、高域側周波数帯域の輝
度信号を前記高域側周波数帯域の輝度信号の最高周波数
よりも高い周波数を有するキャリア信号を用いて低い周
波数帯域に周波数変換する事により、広帯域の輝度信号
を狭帯域用の遅延素子が通過出来る様な信号形態に変換
する事が出来る様になる。
〔実施例〕 以下、本発明を本発明の実施例を用いて説明する。
第1図は本発明の第1実施例としての処理回路を示し
た図である。
第1図において1はビデオ信号の入力端子、100は後
述する周波数変換器6,11における周波数変換用キヤリア
信号の入力端子、2は帯域制限用フイルター、3はビデ
オ信号の低域成分を分離する為の低域通過フイルター、
4は3のフイルターと遅延時間の等しい遅延線、5は4
の遅延線の出力から、3のフイルターの出力を減算する
減算器、6は高域成分を低域に変換する為の周波数変換
器、7は周波数変換器の出力から、CCD遅延線の通過帯
域外の成分をとり除く為のフイルター、8はCCD遅延
線、9はCCD遅延線の出力のクロツク成分をとり除く為
のフイルター、10は低域に変換された高域成分を再びも
との周波数帯域に変換する為の周波数変換器、11は10の
周波数変換器の出力のうちの不要な成分をとり除く為の
フイルター、12はビデオ信号の低域成分を通過させる為
のCCD遅延線、13はCCD遅延線の出力クロツク成分をとり
除く為のフイルター、14は周波数変換された信号との時
間差を調整する為の遅延線、15は高域成分と低域成分を
加算する為の加算回路、16は信号の出力端子である。
上記第1図において端子1に入力されたビデオ信号
は、低域通過フイルター2を通す事によって、必要な帯
域の外の成分を除去され、第2a図(A)に示す様な周波
数スペクトルを有するビデオ信号Yとされたのち、ロー
パスフイルター3と、遅延線4に入力される。ローパス
フイルター3はCCD遅延線12の通過帯域内の信号成分を
とり出す為のものであり、ローパスフイルター3より出
力される信号の周波数スペクトルは第2a図(B)に示す
様なビデオ信号YLとなる。また、遅延線4はフラツトな
振幅特性と遅延時間特性をもつ。フイルター3により出
力されるビデオ信号YLはCCD遅延線12に入力される一
方、減算器5に入力される。減算器5においては、4の
遅延線より出力されるビデオ信号Yからフイルター3か
ら出力されるビデオ信号YLを減算する事によって、ビデ
オ信号Yのうち第2a図(C)に示す様なCCD遅延線12を
通過する事が出来ない高域成分のビデオ信号YHが分離さ
れる。減算器5から出力された第2b図(D)に示す様な
高域成分のビデオ信号YH(第2a図(C)と同様)は周波
数変換器6に供給される。
一方、周波数変換器6にはキヤリア信号入力端子100
より第2b図(E)に示す様なビデオ信号YHの上限周波数
付近の周波数スペクトルを有するキヤリア信号fCが供給
されており、周波数変換器6ではこのキヤリア信号fC
用いてビデオ信号YHを平衡変調する事により第2b図
(F)に示す様な周波数スペクトルYH-a,YH-bを有する
ビデオ信号に変換され出力される。尚、該周波数変換器
6により出力されるビデオ信号において、第2b図(F)
の周波数スペクトルYH-aはCCD遅延線8を通過可能な周
波数帯域の信号となる。
そして、周波数変換器6より出力されたビデオ信号は
フイルター7によって第2b図(F)に示す周波数スペク
トルYH-bが除去され、第2b図(G)に示す様に周波数ス
ペクトルYH-aのみが分離されCCD遅延線8に供給され
る。
尚、上述のフイルター7はカツトオフ周波数をビデオ
信号YHの上限周波数付近とするローパスフイルターであ
るが、第2b図(F)に示す様に周波数スペクトルYH-a
YH-bとが離されており、急峻なカツトオフ特性を有する
ローパスフイルターを用いる必要がない為、分離される
周波数スペクトルYH-aの位相特性に悪影響を与えないで
もすむものである。
また、CCD遅延線8の遅延時間は、CCD遅延線12の遅延
時間にほぼ等しいものとする。CCD遅延線8の出力にはC
CDのクロツク成分が含まれている為、フイルター9によ
って、クロツク成分をとり除いた後、周波数変換器10に
供給される。
周波数変換器10にはフイルター9においてCCDのクロ
ツク成分が除去されたビデオ信号YH-aと、キヤリア信号
入力端子100より第2c図(I)に示す様なビデオ信号YH
の上限周波数付近の周波数スペクトルを有するキヤリア
信号fCが供給されており、このキヤリア信号fCを用いて
ビデオ信号YH-aを平衡変調する事により、第2c図(J)
に示す様な周波数スペクトルYH-c,YH-dを有するビデオ
信号に変換され出力される。
そして、周波数変換器10より出力されたビデオ信号は
フイルター11によって第2c図(J)に示す様な周波数ス
ペクトルYH-dが除去され、第2c図(K)に示す様に、周
波数スペクトルYH-cのみが分離され、低域周波数帯域に
変換される前のビデオ信号YHとして加算器15に供給され
る。
尚、上述のフイルター11はカツトオフ周波数をビデオ
信号YHの上限周波数付近とし、急峻なカツトオフ特性を
有するローパスフイルターであるが、カツトオフ周波数
がビデオ信号YHの上限周波数付近にある為、ビデオ信号
YLとビデオ信号YH-cとの境界周波数付近(図中のP)の
位相には悪影響を与える事はない。
一方、CCD遅延線12に入力された低域成分のビデオ信
号YLは、所定の時間遅延されたのち、フイルター13によ
ってクロツク成分が除去され、遅延線14に入力される。
遅延線14は、分離された高域成分のビデオ信号YHと低域
成分のビデオ信号YLとの間の時間差を調整する為のもの
で、これによって時間合わせされた高域成分のビデオ信
号YHと低域成分のビデオ信号YLとが、加算器15で加算さ
れて元の信号と等しい帯域を持ち、所定の時間遅延され
た信号として出力端子16より出力される。
上記第1実施例において、高域成分と低域成分を分離
する手段として、ローパスフイルター3と遅延線4と減
算器5を用いている。この構成によれば分離された高域
成分と、低域成分から、理論的には完全に元の波形を復
元する事が可能であり、極めて波形再現性のよい構成と
なっている。
また、本実施例では周波数変換時にビデオ信号YHの上
限周波数付近の周波数スペクトルを有するキヤリア信号
を用いて平衡変調を行っている為、フイルター7あるい
は11の位相特性の影響を受けにくく、特に位相補正を行
う為の構成を付加する必要はない。
第3図は本発明の第2実施例としての処理回路を示し
た図で、第3図において、第1図と同様の構成に同じ符
番を付し、詳細な説明は省略する。
第3図において、17は副搬送波で変調されたクロマ信
号の入力端子、18は低域変換された輝度信号を加算する
為の加算器、19は重畳された輝度信号とクロマ信号か
ら、輝度信号を分離する為のローパスフイルター、20は
重畳された輝度信号とクロマ信号からクロマ信号をとり
出す為のバンドパスフイルター、21はクロマ信号の出力
端子である。
第3図において、フイルター7の出力として得られ
た、低域に周波数変換された輝度信号の高域成分には入
力端子17から入力された、副搬送波で変調されたクロマ
信号が加算器18によって重畳される。
クロマ信号が重畳された低域に周波数変換された輝度
信号の高域成分は、CCD遅延線8で所定の時間だけ遅延
されたのち、フイルター9でCCDのクロツク成分が除去
され、ローパスフイルター19と、バンドパスフイルター
20に入力される。ローパスフイルター19からは、輝度信
号成分が分離してとり出され、周波数変換器10に入力さ
4れる。バンドパスフイルター20からは、クロマ信号が
分離してとり出され、21の端子より出力される。
上記第2実施例においては、変調されたクロマ信号
が、副搬送波を中心とする比較的狭い帯域にあり、一方
低域変換された輝度信号の高域成分は、比較的低い帯域
にある事を利用することにより、クロマ信号と輝度信号
の高域成分との遅延線を共用する事が可能となる。
第4図は本発明の第3実施例としての処理回路を示し
た図で、第4図において、第1図と同様の構成には同じ
符番を付し、詳細な説明は省略する。
第4図において、33は副搬送波で直角二相変調された
クロマ信号を入力する端子、100は周波数変換用キヤリ
ア信号の入力端子、36は輝度信号の高域成分を低域に変
換する為の平衡変調器、37は変調されたクロマ信号と低
域に変換された輝度信号の高域成分を加算する加算器で
ある。
第4図において、端子1に入力された輝度信号は、実
施例1〜3と同様に高域成分のみが分離されて、減算器
5から出力される。この高域成分は、平衡変調器36にお
いて、入力端子100から入力されたキヤリア信号によっ
て低域に変換された後、加算器37で変調されたクロマ信
号と加算される。
クロマ信号と加算された輝度信号の高域成分はフイル
ター7で不要な成分を除去したのち、CCD遅延線8によ
って、所定の時間遅延され、フイルター9でCCDのクロ
ツク成分を除去した後、くし形フイルター28に入力され
る。
くし形フイルター28において、輝度信号の高域成分と
クロマ信号は分離されて、端子29と30からそれぞれ出力
される。
第3実施例においては、輝度信号の高域成分と、クロ
マ信号の分離に、くし形フイルターを用いる事により、
分離をより理想的に行う事ができると同時に、くし形フ
イルターによって、クロマ信号のライン補間を行うこと
が可能となる。
第5図は本発明の第4実施例として、静止画像再生装
置のスキユー補償回路に本発明を適用した場合の概略構
成を示した図である。
第5図において、46は磁気デイスク、47は磁気デイス
ク46を回転駆動するモータ、48a,48bは磁気デイスク46
に記録されている静止画像信号を再生する磁気ヘツド、
49は該磁気ヘツド48a,48bにより再生される静止画像信
号を切換えて出力するヘツド切換回路、50は装置の動作
を制御するシステムコントローラ、51はプリアンプ、52
はハイパスフイルター、53は輝度信号系のイコライザ、
54は輝度信号のFM復調器、55はローパスフイルター、56
はデイエンフアシス回路、57はドロツプアウト補償の為
のスイツチ、58は帯域制限用のローパスフイルター、59
は1水平走査期間(H)のCCD遅延線、60はCCD遅延線の
出力のクロツク成分を除去する為のローパスフイルタ
ー、61はドロツプアウト検出器、62は1H遅延された輝度
信号と、遅延されない輝度信号を加算して平均をとる為
の加算器、63は加算平均した信号とそうでない信号との
いずれか一方を選択する為のスイツチ、64は輝度信号の
低域周波数成分を取り出す為のローパスフイルター、65
はスキユー補正用の1/2 Hの遅延線、66は1/2 H遅延線65
から出力される信号との時間的な差が丁度1/2水平走査
期間となる様に入力信号を微少時間遅延させる遅延線、
67はローパスフイルター64と等しい遅延時間を持つ遅延
線、68は輝度信号からその低域周波数成分を減算して、
高域周波数成分のみを取り出す為の減算器、69は輝度信
号の高域周波数成分中のノイズ成分を除去する為のノイ
ズキヤンセル回路、70は輝度信号の高域周波数成分と低
域周波数成分とを加算する為の加算器、71は輝度信号の
高域周波数成分を低周波数帯域に変換する周波数変換回
路、101は周波数変換用キヤリア信号を発生するキヤリ
ア信号発生器、72はスキユー補償を施した信号と、施さ
ない信号とを切換えて出力するスイツチ、73は低周波数
帯域に周波数変換された輝度信号の高域周波数成分の不
要な成分を除去する為のローパスフイルター、74はクロ
マ信号と低周波数帯域に周波数変換された輝度信号の高
域周波数成分を加算する加算器、75は色差線順次信号成
分を分離する為のローパスフイルター、76は色差線順次
信号をベースバンド信号に復調する復調器、77はローパ
スフイルター、78は色差線順次信号のデイエンフアシス
回路、79は色差線順次信号を副搬送波にて平衡変調する
平衡変調器、80は平衡変調された色差線順次信号を線同
次化し、クロマ信号を形成する同時化回路、81はスキユ
ー補償を施した信号と施さない信号とを切換えて出力す
るスイツチ、82はスキユー補正用の1/2 Hの遅延線、83
は1/2 H遅延線82から出力される信号との時間差が丁度1
/2水平走査期間となる様に入力信号を微少時間遅延させ
る遅延線、84,85は1/2水平走査期間遅延された信号と微
少時間遅延された信号とを切換えるスイツチ、86は輝度
信号の高域周波数成分と低域周波数成分とを加算する加
算器、87はクロマ信号と低周波数帯域に周波数変換され
ている輝度信号の高域周波数成分とが多重されている信
号よりクロマ信号を分離する為のクシ形フイルター、88
はクロマ信号と低周波数帯域に周波数変換されている輝
度信号の高域周波数成分とが多重されている信号よりク
ロマ信号を減算し、低周波数帯域に周波数変換されてい
る輝度信号の高域周波数成分を抽出する為の減算器、89
は低周波数帯域に周波数変換されている輝度信号の高域
周波数成分を元の高周波数帯域に周波数変換する周波数
変換回路、90は高周波数帯域に周波数変換された輝度信
号の高域周波数成分の不要な成分を除去するローパスフ
イルター、91は広帯域な輝度信号の出力端子、92はクロ
マ信号の出力端子、93は広帯域な輝度信号とクロマ信号
とを加算する加算器、93はコンポジツトカラー静止画像
信号の出力端子である。
尚、第5図に示した静止画像再生装置は記録時に磁気
デイスク46上の1本の記録トラツクに1フイールド分の
画像信号を記録しておき、再生時にはこれを連続して再
生する事により静止画を得るフイールド記録再生モード
と、記録時に磁気デイスク46上の隣接する2本の記録ト
ラツクに奇数フイールド及び偶数フイールドの画像信号
を記録し、再生時にはこれら画像信号を1フイールド期
間毎に交互に切換えて再生する事により静止画を得るフ
レーム記録再生モードとの2種類の記録再生モードに基
づき静止画像信号の再生動作を行える様になっている。
そして、磁気デイスク46に再生画像信号を記録する際
に、該静止画像信号と共に記録時の記録モードを示すイ
ンデツクス(ID)信号を記録しておき、再生時にはこの
ID信号を示す記録モードに応じた再生モードにより再生
動作が行われる。
第5図において、静止画像再生装置に不図示のジヤケ
ツトに収納された磁気デイスク46が装填され、該磁気デ
イスク46が所定の位置に装填された事が不図示のデイス
ク位置検出器により検出され、システムコントローラ50
に指示されると、システムコントローラ50はモータ47に
モータ回転開始を指示しモータ47は磁気デイスク46を所
定の回転数になる様に回転駆動する。
そして、該磁気デイスク46が所定の回転数に達し、か
つ安定した回転状態になった後システムコントローラ50
は不図示のヘツド移動機構により磁気ヘツド48a,48bを
磁気デイスク46上の各記録トラツク上に順次トレース
し、例えば前記磁気ヘツド48aにより各記録トラツクに
おいて再生される信号からID信号を抽出し、各記録トラ
ツクに記録されている静止画像信号がフイールド記録モ
ードにて記録されているか、フレーム記録モードにて記
録されているかを判別し、その結果をシステムコントロ
ーラ50内のメモリに記憶しておく。
次に不図示の操作部により磁気デイスク46上に形成さ
れている複数の記録トラツクのうち任意の記録トラツク
を選択し、かつ再生動作開始がシステムコントローラ50
に指示されると、システムコントローラ50は前記ヘツド
移動機構にヘツド移動開始の指示を与え磁気ヘツド48a,
48bを前記操作部にて指定された記録トラツク位置まで
移動し、該指定記録トラツク位置に達した所で、磁気ヘ
ツド48a,48bの移動を停止させる。
そして、システムコントローラ50は上述の様に磁気ヘ
ツド48a,48bを指定記録トラツク位置まで移動させた
後、該指定記録トラツク位置に記録されている静止画像
信号がフイールド記録モードにて記録されたかフレーム
記録モードにて記録されたかを、システムコントローラ
50内のメモリに記憶されているID信号の判別結果より確
認し、該記録モードの種類に応じて、ヘツド切換回路49
の動作を制御する。
すなわち、該指定記録トラツクの静止画像信号がフイ
ールド記録モードにて記録されている場合にはシステム
コントローラ50はフイールド再生モードとなり磁気ヘツ
ド48aにより得られる信号を後段のプリアンプ51に供給
し、該指定記録トラツクの静止画像信号がフレーム記録
モードにて記録されている場合にはシステムコントロー
ラ50はフレーム再生モードとなり磁気ヘツド48aにて得
られる信号と磁気ヘツド48bにて得られる信号とを1フ
イールド期間毎に交互に後段のプリアンプ51に供給する
様にヘツド切換回路49の動作を制御する。
そして、上述の様に磁気デイスク46により再生された
静止画像信号はプリアンプ51にて増幅された後、ハイパ
スフイルター(HPF)52にてFM変調輝度信号を、ローパ
スフイルター(LPF)75にてFM変調色差線順次信号を分
離する。
該HPF52にて分離されたFM変調輝度信号はイコライザ5
3にて周波数補正された画、FM復調器54にて復調され、
余分な周波数成分の信号をLPF55にて除去した後デイエ
ンフアシス回路56にて記録時に施されたエンフアシスと
逆の特性を有するデイエンフアシス処理を施した後、ス
イツチ57の図中のA側に供給される。
デイエンフアシス回路56より出力された信号はスイツ
チ57、LPF58,60、1水平走査期間遅延線(1HDL)59及び
ドロツプアウト検出器61とにより構成されているドロツ
プアウト補償回路に供給される。
該ドロツプアウト補償回路において、デイエンフアシ
ス回路56より出力される輝度信号は通常、スイツチ57の
図中のA側に供給され、スイチツ57より出力される信号
は加算器62、スイツチ63の図中のC側にそのまま供給さ
れると共にLPF58を介した後1HDL59により水平走査期間
遅延され、更にLPF60を介して、スイツチ57の図中のB
側及び加算器62に供給される様になっており、更に、ス
イツチ57はドロツプアウト検出器61によって、前記イコ
ライザ53より出力されるFM変調輝度信号のエンベロープ
が急激に変化する(すなわち、ドロツプアウトが発生し
ている)期間中、図中のB側に接続され、該スイツチ57
からは1H前の信号により、ドロツプアウト補償された輝
度信号が出力される。
また、加算器62には該スイツチ57より出力された信号
と、1HDL59により1H遅延された1H前の信号とが供給さ
れ、該加算器62からは両信号の平均的な信号が出力され
スイツチ63の図中のD側に供給される。
尚、スイツチ63はフイールド再生モード時には1垂直
走査期間毎に図中のC側とD側で交互に接続され、フレ
ーム再生モード時には図中のC側に接続される様、シス
テムコントローラ50により制御されており、フイールド
再生モード時における画質の向上を図っている。
スイツチ63の出力信号はLPF64によって、後段の1/2水
平走査期間遅延線(1/2 HDL)65を通過可能な帯域に帯
域制限された後、該1/2 HDL65及び遅延線(ΔτDL)66
に供給される。
またスイツチ63の出力信号は遅延線(DL)67に供給さ
れ、ここで前記LPF64における遅延時間と等しい時間、
遅延された後、減算器68において、LPF64の出力信号を
減算する事により、減算器68からは輝度信号の高域周波
数成分のみを分離し、ノイズキヤンセル回路(NC)69に
て、ノイズ成分を除去した後、加算器70、周波数変換回
路71に供給される。
また、加算器70ではLPF64より出力される輝度信号を
低域周波数成分と、NC69より出力されるノイズ成分が除
去された輝度信号の高域周波数成分とが加算され、元の
周波数帯域を持つ輝度信号に復元された後、スイツチ72
の図中のE側に供給される。
一方、周波数変換回路71に供給された輝度信号の高域
周波数成分は、キヤリア信号発生器101より発生された
周波数変換用キヤリア信号を用いて該周波数変換回路71
において平衡変調され、低周波帯域に周波数変換された
後、LPF73を介して加算器74に供給される。
また、加算器74には前記LPF75にて再生静止画像信号
より分離された色差線順次信号が、復調器76によりペー
スバンド信号に復調され、LPF77を介した後、デイエン
フアシス回路78において、記録時に施されたエンフアシ
スと逆の特性を有するデイエンフアシス処理を施した
後、平衡変調回路79において副搬送波信号にて平衡変調
され、更にクシ形フイルターにより構成される同時化回
路80により線同時化する事によってクロマ信号を形成
し、形成されたクロマ信号は加算器74、スイツチ81の図
中のG側に供給される。
そして、加算器74では低周波帯域に周波数変換された
輝度信号の高域周波数成分と前記同時化回路80より出力
されるクロマ信号とを加算し、加算器74より出力される
信号は1/2 HDL82,ΔτDL83に供給される。
以上の様にして、再生輝度信号の低域周波数成分は1/
2 HDL65,ΔτDL66により遅延された後、図示の様にスイ
ツチ84の各端子に供給され、再生輝度信号の高域周波数
成分はクロマ信号と共に1/2 HDL82,ΔτDL83により夫々
遅延された後、図示の様にスイツチ85の各端子に夫々供
給され、更に各スイツチ84,85の接続を1垂直走査期間
毎に1/2 HDL65,82側とΔτDL側とで交互に切換える事に
より、スイツチ84からはスキユー補償が施された輝度信
号の低域周波数成分が加算器86に供給され、スイツチ85
からはスキユー補償が施された輝度信号の高域周波数成
分及びクロマ信号が出力され、スイツチ81の図中のH側
に供給される。
スイツチ72,81は再生モードに応じて上述の様なスキ
ユー補償を行うか否かを切換えるもので、システムコン
トローラ50はフイールド再生モード時にはスイツチ72を
図中のF側に、スイツチ81を図中のH側に接続する様に
制御し、前述の様にスキユー補償が施された輝度信号の
高域周波数成分及びクロマ信号はスイツチ81を介して、
クシ形フイルター87、減算器88に供給され、該クシ形フ
イルター87にてクロマ信号のみを分離し、クロマ信号出
力端子92、加算器93、減算器88に供給する。
減算器88においてはスイツチ81の出力信号より、クシ
形フイルター87により分離されたクロマ信号を減算し、
低周波数帯域に周波数変換されている輝度信号の高域周
波数成分を出力する。
そして、減算器88より出力された低周波数帯域に周波
数変換されている輝度信号の高域周波数成分は周波数変
換回路89においてキヤリア信号発生器101より供給され
ている周波数変換用キヤリア信号を用いて平衡変調さ
れ、元の高周波数帯域に変換された後、LPF90を介し
て、加算器86において、スキユー補償が施された輝度信
号の低域周波数成分と加算され、元の広帯域な輝度信号
に復元された後、図中のF側に接続されているスイツチ
72を介して、輝度信号出力端子91、加算器93に供給され
る。また、加算器93には前述の様にクシ形フイルター87
にてスイツチ81の出力信号より分離されたクロマ信号が
供給されている為、加算器93からは例えばNTSC方式のテ
レビジヨン信号の様なコンポジツトカラー静止画信号が
出力端子94に供給される。
以上の様に、フイールド再生モード時には出力91,92,
94よりスキユー補償が施された輝度信号、クロマ信号、
コンポジツトカラー静止画信号が出力される。
また、システムコントローラ50はフレーム再生モード
時にはスイツチ72を図中のE側に、スイツチ81を図中の
G側に接続する様に制御し、同時化回路80より出力され
るクロマ信号はスイツチ81、クシ形フイルター87を介し
て、クロマ信号出力端子92、加算器93に供給され、加算
器70より出力される広帯域の輝度信号は図中のE側に接
続されているスイツチ72を介して輝度信号出力端子91、
加算器93に供給され、加算器93からはコンポジツトカラ
ー静止画像信号が出力端子94に供給される。
以上の様に、フレーム再生モード時には出力端子91,9
2,94よりスキユー補償を施さない輝度信号、クロマ信
号、コンポジツトカラー静止画信号が出力される。
以上、説明して来た様に静止画像再生装置において、
フイールド再生モード時に行うスキユー補償に例えばCC
DTの様な狭帯域な遅延線を用いた場合でも広帯域の輝度
信号を劣化させる事無く、スキユー補償を行う事が出来
る。
また、第4実施例においては、クロマ信号に対しスキ
ユー補償を行う為の狭帯域な遅延線を用いて、輝度信号
の高域周波数成分に対するスキユー補正を行う様にして
いる為装置の構成を簡略化し、低コスト化を図る事が出
来る様になっている。
尚、本実施例においては本発明を静止画像再生装置の
スキユー補正回路に適用した場合を例として説明して来
たが、本発明はこれに限らず、ドロツプアウト補正回路
やビデオテープレコーダ等の他の再生装置、伝送装置等
に適用した場合にも同様の効果が得られる。
〔発明の効果〕
以上、説明して来た様に、本発明によれば信号を劣化
させる事無く、広帯域の輝度信号を狭帯域用の遅延素子
を用いて処理する事が出来るカラー画像信号処理装置を
提供する事が出来る様になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例の概略構成図である。 第2a図,第2b図,第2c図は本発明の第1実施例の動作の
説明図である。 第3図は本発明の第2実施例の概略構成図である。 第4図は本発明の第3実施例の概略構成図である。 第5図は本発明の第4実施例として、静止画像再生装置
のスキユー補償回路に本発明を適用した場合の概略構成
図である。 64……ローパスフイルター 65,82……1/2水平走査期間遅延線 71,89……周波数変換回路 74,86……加算器 79……平衡変調回路 80……同時化回路 87……クシ形フイルター 88……減算器 100……周波数変換用キヤリア信号入力端子 101……キヤリア信号発生器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】色信号と、該色信号を含む第1の周波数帯
    域よりも高い周波数成分を含む第2の周波数帯域を有す
    る輝度信号とにより構成されるカラー画像信号を処理す
    る装置であって、 前記輝度信号を入力し、入力された前記輝度信号から前
    記色信号を含む第1の周波数帯域以下の周波数成分を含
    む第1輝度信号と前記色信号を含む第1の周波数帯域よ
    りも高い周波数成分を含む第2輝度信号とを分離し、出
    力する第1の分離手段と、 前記第2輝度信号が有する最高周波数よりも高い周波数
    を有するキャリア信号を入力するためのキャリア信号入
    力手段と、 前記第1の分離手段から出力される前記第2輝度信号を
    前記キャリア信号入力手段によって入力される前記キャ
    リア信号を用いて前記色信号を含む第1の周波数帯域内
    に周波数変換する事により形成される周波数変換第2輝
    度信号を出力する第1の周波数変換手段と、 前記色信号を入力し、入力された前記色信号を前記色信
    号を含む第1の周波数変換手段から出力される周波数変
    換第2輝度信号に加算し、出力する第1の加算手段と、 前記色信号を含む第1の周波数帯域を有する信号が通過
    可能な通過帯域を有し、前記第1の加算手段より出力さ
    れる前記色信号が加算された周波数変換第2輝度信号を
    遅延し、出力する第1の遅延素子と、 前記色信号を含む第1の周波数帯域を有する信号が通過
    可能な通過帯域を有し、前記第1の分離手段から出力さ
    れる前記第1輝度信号を遅延し、出力する第2の遅延素
    子と、 前記第1の遅延素子より出力される信号を入力し、入力
    された前記信号から前記周波数変換第2輝度信号と前記
    色信号とを分離し、出力する第2の分離手段と、 前記第2の分離手段から出力される前記周波数変換第2
    輝度信号を前記キャリア信号入力手段によって入力され
    る前記キャリア信号を用いて元の周波数帯域に周波数変
    換する事により前記第2輝度信号を形成し、出力する第
    2の周波数変換手段と、 前記第2の遅延素子より出力される第1輝度信号を入力
    し、入力された前記第1輝度信号を前記第2の周波数変
    換手段から出力される前記第2輝度信号に加算し、出力
    する第2の加算手段とを具備した事を特徴とするカラー
    画像信号処理装置。
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