JP2666290B2 - 映像信号記録/再生装置 - Google Patents
映像信号記録/再生装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、映像信号を輝度信号成分と色信号成分に
分離し、磁気テープ等に記録し、この信号を再生する映
像信号記録/再生装置に関するものである。 〔発明の概要〕 本発明の映像信号記録/再生装置は、輝度信号、及び
色信号に分離されている信号を入力するY/C入力端子を
備えたものにおいて、再生された輝度信号及び色信号
は、それぞれ専用の信号処理回路を介して例えば、スキ
ュー補正等を行い、Y/C分離した状態で出力できるよう
にすると共に、信号処理がなされた輝度信号及び色信号
を合成してコンポジットビデオ信号として出力できるよ
うにし、画質の向上をはかるようにしたものである。 〔従来の技術〕 映像信号を記録し、又は再生することができるような
磁気記録/再生装置(VTR)は、一般に、コンポジット
ビデオ信号を輝度信号成分と色信号成分に分離し、輝度
信号成分は所定の搬送周波数によって周波数変調(低搬
送波FM信号)すると共に、色信号成分は低減の周波数に
変換し、前記搬送周波数をバイアス信号として、磁気テ
ープの斜め方向に形成されるトラックに重畳して記録し
ている。 かかる映像信号の記録/再生方式は、色信号が低域に
変換されているため、時間軸変動に対して色むらが生じ
にくくなり、輝度信号はFM変調されるためレベル変動に
対して充分な対策をとることができ、波形ひずみが生じ
にくい等の特徴がある。 しかしながら、コンポジットテレビ信号を例えばテレ
ビチューナ等から出力し、VTRに記録する場合は、まず
入力されたコンポジットテレビ信号からカラー信号成分
を抜き出すY/C分離を行う必要があり、このY/C分離回路
の存在によって、特に輝度信号の品質が劣化するという
問題がある。 そこで、コンポジットビデオ信号に限られていない例
えば、テレビカメラ等から出力される映像信号の場合
は、輝度信号と色信号を別個の端子で入力できるような
構成のVTRとすることによって、Y/C分離を行うことなく
磁気テープに記録できるようにしたVTRが提案されてい
る。 〔発明が解決しようとする問題点〕 このように、従来のコンポジットビデオ信号を受け入
れるための端子(ビデオ入力端子)に加えて、さらに輝
度信号及び色信号を個別に入力することができる端子
(Y/C入力端子)を設けたVTRは、ビデオソースとして輝
度信号と色信号が分離しているときは、Y/C入力端子を
使用することによってY/C分離回路を経由することなく
録画を行うことができ、画質を改善することができる。
又、再生時には輝度信号と色信号に分離した状態で出力
できるようにすることによって、高画質の特徴が受け入
れ側の機器、例えばモニタテレビ等でも失わないように
することもできる。 しかし、このようなY/C分離方式のVTRでは再生回路で
行われる各種の信号処理によってY/C分離方式の特徴が
失われるという問題がある。すなわち、高画質を目的と
しているY/C分離方式の記録/再生装置は、従来の記録
/再生装置(VTR)に比較してFMキャリア周波数を高く
設定し解像度をさらに向上するように設計されている
が、そのため、輝度信号の周波数アロケーションは、例
えば、第4図に示すように帯域が広がりVTRから出力さ
れるカラー映像信号を形成する際に高域側では搬送色信
号fSC(3.58MHz±0.5MHz)との間で干渉が発生して再生
時にゼロビート妨害、及びクロスカラー妨害が発生す
る。 そこで、本出願人は先に第5図に示すように再生され
た輝度信号Yと、色信号Cを合成してコンポジットビデ
オ信号として出力する際は、輝度信号Yをくし形のフィ
ルタCFを通してクロマ成分を除去して色信号と合成し、
その後にスキュー補正等を行う信号処理回路SCを通して
コンポジットビデオ信号として出力するようになし、
又、この信号処理されたビデオ出力からY/C分離された
信号を得る場合は、Y/C分離回路YCSから輝度信号、及び
色信号をスイッチS1,S2を介して出力するようなビデオ
出力回路を提案した。(特願昭62−82890号) Y/C分離方式の高画質のVTRにこのような出力回路を設
けると、従来の機器に対しては信号処理をしたコンポジ
ットビデオ信号を供給することができると同時に信号処
理をなされていないが、高品質のY/C分離された輝度信
号Y及び色信号Cも端子Yout,及びCoutから出力するこ
とができるという利点がある。 しかし、このビデオ出力回路は、変速再生時等にスキ
ュー補正等の信号処理を行って出力するとき1H遅延回路
を内蔵しているくし形フィルタCFを通過させることにな
るため画像の斜め方向の解像度が劣化するとう問題があ
る。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、かかる問題点にかんがみてなされたもの
で、再生された輝度信号の回路系、及び色信号の回路系
に、それぞれスキュー補正等を行う信号処理回路を設
け、その後にコンポジットビデオ信号が形成されるよう
に構成したものである。 〔作用〕 輝度信号の再生出力回路、及び色信号の再生回路に、
例えば、通常再生又は変速再生のモードに応じて制御さ
れる信号処理回路が個別に設けられているので、Y/C分
離出力端子には信号処理が施された高解像度の輝度信号
を分離して出力することができると同時に、クロスカラ
ー、ドット妨害等を軽減したカラー映像信号も出力する
ことができる。 〔実施例〕 第1図は、本発明の映像信号記録/再生装置の主要部
である再生系の実施例を示したもので、Tは磁気テー
プ、、Hは映像信号を再生する回転磁気ヘッド(1個の
みを示す)を示す。 再生されたビデオ信号はアンプ1によって増幅され、
Y/C分離回路2に入力される。 ここで低域周波数に変換されている色信号成分はバン
ドパスフィルタ2Bによって抽出され、この低域色信号成
分をトラップ回路2Aによって除去したあとのFM輝度信号
は復調回路3において復調され、デエンファシス回路4
によって高域成分が抑圧され、アンプ9Aより輝度信号と
して出力される。 一方色信号成分はACC(Automatic chromalebel conto
rol)回路5を通過して、一定レベルのクロマ信号とさ
れ、次に周波数変換回路6に入力され、例えば3.58MHz
±0.5MHzの搬送色信号に変換される。 なお、この周波数変換回路6の後段にはクロマ・くし
形フィルタ7を設けクロマのクロストークを除去するた
めのPI処理を行う。そしてACK(Automatic Color kille
r)回路8を経てアンプ9Bより搬送色信号として出力さ
れる。 アンプ9Aから出力されたハイバンドの輝度信号は、変
速再生時にスキュー補正を行う機能を持った信号処理回
路10Aに入力される。 同様にアンプ9Bから出力された搬送色信号も変速再生
時にスキュー補正を行うような信号処理回路10Bに入力
される。 これらの信号処理回路10A,10Bには通常再生/変速再
生の切換信号が端子T1から入力され、スキューの制御信
号が端子T2から入力されている。 そして、変速再生時には輝度信号及び搬送色信号は信
号処理回路10A,10Bによってスキュー補正が個別に行わ
れ、それぞれ輝度信号出力端子Yout及び色信号出力端子
Coutに個別に出力することができるようになされてい
る。 又、コンポジットビデオ信号を出力するためにくし形
フィルタ11を設け、後述するようなこのくし形フィルタ
11を介して出力される輝度信号と搬送色信号を合成回路
12により重畳し、ビデオ出力端子Soutにカラー映像信号
として導出するようにしている。 本発明の映像信号記録/再生装置は、図示しない記録
系回路のY/C分離入力端子に、輝度信号と色信号に分離
されたビデオ信号を入力すると、前述した第4図に示す
ようなハイバンドのFM変調を行って高解像度のビデオ信
号として記録することができる。 そして、このハイバンドの記録映像信号を再生する際
に上記した実施例の再生系回路を使用することによって
高品質の輝度信号Yと色信号Cをアンプ9A,9Bから出力
し、分離した状態で輝度信号出力端子Yout及び色信号出
力端子Coutに出力する。 ところで、特にH並びのとれていない記録モードでは
変速再生時に水平同期信号の間隔が不連続となり、スキ
ュー歪を発生することになるが、この場合は信号処理回
路10A,10Bに入力される変速再生切換信号によってスキ
ュー補正が可能になる。 又、従来のモニタテレビや、VTRにみられるようにY/C
分離入力がない機器にコンポジットテレビ信号(カラー
映像信号)を供給する際は、ビデオ出力端子Soutからコ
ンポジットテレビ信号が供給できるが、この場合は輝度
信号をくし形フィルタ11を介して供給するようにしてい
るので、クロスカラー妨害や、ゼロビード妨害が除去で
きる。 第2図はくし形フィルタ11の実施例を示す回路で、入
力端子Inには遅延回路11Aと搬送色信号の周波数とほぼ
等しい帯域フィルタ11Bが接続され、これ等の出力が減
算器11Cによって減算される。 帯域フィルタ11BによってFM輝度信号の搬送色信号周
波数領域の信号が除去された輝度信号は、1H遅延回路11
Dを介して第1の加算器11Eに入力され、この加算出力は
係数器11Fを介して前記減算器11Cの出力と第2の加算器
11Gによって加算される。 このようなくし形フィルタを使用すると、例えば、第
3図のAに示すように高帯域の輝度信号を再生したとき
に残存する搬送色信号(3.58MHz±0.5MHz)を除去し、
クロスカラー妨害、及びゼロビード妨害を効果的に除去
することが可能になる。 すなわち、第3図のAに示すようにサブキャリアfSC
を含むような高帯域の輝度信号が入力されたとき、ま
ず帯域フィルタ11Bによって搬送色信号の周波数領域の
信号が抽出されるが、この信号成分が減算器11Cに
おいてτ時間(帯域フィルタ11Bの遅延時間と同じ)遅
延したもとの輝度信号から差し引かれることによっ
て、信号成分が除去された輝度信号成分から作られ
る。 ところで、1H遅延回路11Dと第1の加算器11Eによって
形成されている加算形のくし形フィルタは、第3図のD
に示すようにnを整数として、fSC±n・fHが減衰域と
なりfSC±(2n−1)・fH/2が通過域となる。そしてNTS
C方式では、色副搬送波周波数fSCを水平走査周波数fHの
1/2の奇数倍に選定して周波数インタリーブを行ってい
るから、この加算形くし形フィルタの出力である第1の
加算器11Eからは搬送色信号成分のみが除去され、この
領域内にある輝度信号成分は加算されて出力される。 そこで、搬送色信号周波数帯域内の輝度信号成分を係
数器11Fによって所定のレベルに低減し、第2の加算器1
1Gに入力すると、第3図のEに示すように入力された輝
度信号に残存していた搬送色信号成分のみが除去され輝
度信号が得られるので、本発明の映像信号記録/再生
回路のコンポジットビデオ信号形成回路にこのくし形フ
ィルタを使用することによって、クロスカラー妨害や、
ゼロビード妨害のないビデオ信号出力を得ることができ
る。 なお、このくし形フィルタ11の存在によってビデオ出
力端子Soutから出力されるカラー映像信号の垂直方向の
解像度が少し低下するが、Y/C分離されて出力される出
力端子Youtの輝度信号にはこの影響がないことはいうま
でもない。 したがって、出力端子Youtから出力される輝度信号は
Y/C分離及びハイバンドFM記録によって得られた高い解
像度を維持することができ、かつスキュー補正も行うこ
とができる。 なお、信号処理回路10A,10Bとしては主に変速再生時
のスキュー補正を行うものとして説明したが、この信号
処理回路にフレームメモリ等を設け、デジタル処理を行
うことによって、スチル画の形成や、モザイク処理等の
画像処理を行わせることも可能である。 〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明の映像信号記録/再生装
置は、Y/C分離方式で記録再生することができるVTRの輝
度信号系及び色信号系に信号処理回路を設け、この信号
処理回路の後段にカラー映像信号を形成するためにくし
形フィルタと合成回路が設けられるようにしているの
で、分離して出力される輝度信号に対して信号処理を加
え、かつ、高解像度にすることができるという効果があ
ると同時に、上記輝度信号系の信号処理回路及び色信号
系の信号処理回路に出力される制御信号によって、変速
再生時にスキュー補正が行われるという効果がある。
又、同時に出力されるカラー映像信号にも信号処理を加
えることができ、かつ、クロスカラー妨害、ドット妨害
の少ない信号とすることができる。
分離し、磁気テープ等に記録し、この信号を再生する映
像信号記録/再生装置に関するものである。 〔発明の概要〕 本発明の映像信号記録/再生装置は、輝度信号、及び
色信号に分離されている信号を入力するY/C入力端子を
備えたものにおいて、再生された輝度信号及び色信号
は、それぞれ専用の信号処理回路を介して例えば、スキ
ュー補正等を行い、Y/C分離した状態で出力できるよう
にすると共に、信号処理がなされた輝度信号及び色信号
を合成してコンポジットビデオ信号として出力できるよ
うにし、画質の向上をはかるようにしたものである。 〔従来の技術〕 映像信号を記録し、又は再生することができるような
磁気記録/再生装置(VTR)は、一般に、コンポジット
ビデオ信号を輝度信号成分と色信号成分に分離し、輝度
信号成分は所定の搬送周波数によって周波数変調(低搬
送波FM信号)すると共に、色信号成分は低減の周波数に
変換し、前記搬送周波数をバイアス信号として、磁気テ
ープの斜め方向に形成されるトラックに重畳して記録し
ている。 かかる映像信号の記録/再生方式は、色信号が低域に
変換されているため、時間軸変動に対して色むらが生じ
にくくなり、輝度信号はFM変調されるためレベル変動に
対して充分な対策をとることができ、波形ひずみが生じ
にくい等の特徴がある。 しかしながら、コンポジットテレビ信号を例えばテレ
ビチューナ等から出力し、VTRに記録する場合は、まず
入力されたコンポジットテレビ信号からカラー信号成分
を抜き出すY/C分離を行う必要があり、このY/C分離回路
の存在によって、特に輝度信号の品質が劣化するという
問題がある。 そこで、コンポジットビデオ信号に限られていない例
えば、テレビカメラ等から出力される映像信号の場合
は、輝度信号と色信号を別個の端子で入力できるような
構成のVTRとすることによって、Y/C分離を行うことなく
磁気テープに記録できるようにしたVTRが提案されてい
る。 〔発明が解決しようとする問題点〕 このように、従来のコンポジットビデオ信号を受け入
れるための端子(ビデオ入力端子)に加えて、さらに輝
度信号及び色信号を個別に入力することができる端子
(Y/C入力端子)を設けたVTRは、ビデオソースとして輝
度信号と色信号が分離しているときは、Y/C入力端子を
使用することによってY/C分離回路を経由することなく
録画を行うことができ、画質を改善することができる。
又、再生時には輝度信号と色信号に分離した状態で出力
できるようにすることによって、高画質の特徴が受け入
れ側の機器、例えばモニタテレビ等でも失わないように
することもできる。 しかし、このようなY/C分離方式のVTRでは再生回路で
行われる各種の信号処理によってY/C分離方式の特徴が
失われるという問題がある。すなわち、高画質を目的と
しているY/C分離方式の記録/再生装置は、従来の記録
/再生装置(VTR)に比較してFMキャリア周波数を高く
設定し解像度をさらに向上するように設計されている
が、そのため、輝度信号の周波数アロケーションは、例
えば、第4図に示すように帯域が広がりVTRから出力さ
れるカラー映像信号を形成する際に高域側では搬送色信
号fSC(3.58MHz±0.5MHz)との間で干渉が発生して再生
時にゼロビート妨害、及びクロスカラー妨害が発生す
る。 そこで、本出願人は先に第5図に示すように再生され
た輝度信号Yと、色信号Cを合成してコンポジットビデ
オ信号として出力する際は、輝度信号Yをくし形のフィ
ルタCFを通してクロマ成分を除去して色信号と合成し、
その後にスキュー補正等を行う信号処理回路SCを通して
コンポジットビデオ信号として出力するようになし、
又、この信号処理されたビデオ出力からY/C分離された
信号を得る場合は、Y/C分離回路YCSから輝度信号、及び
色信号をスイッチS1,S2を介して出力するようなビデオ
出力回路を提案した。(特願昭62−82890号) Y/C分離方式の高画質のVTRにこのような出力回路を設
けると、従来の機器に対しては信号処理をしたコンポジ
ットビデオ信号を供給することができると同時に信号処
理をなされていないが、高品質のY/C分離された輝度信
号Y及び色信号Cも端子Yout,及びCoutから出力するこ
とができるという利点がある。 しかし、このビデオ出力回路は、変速再生時等にスキ
ュー補正等の信号処理を行って出力するとき1H遅延回路
を内蔵しているくし形フィルタCFを通過させることにな
るため画像の斜め方向の解像度が劣化するとう問題があ
る。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、かかる問題点にかんがみてなされたもの
で、再生された輝度信号の回路系、及び色信号の回路系
に、それぞれスキュー補正等を行う信号処理回路を設
け、その後にコンポジットビデオ信号が形成されるよう
に構成したものである。 〔作用〕 輝度信号の再生出力回路、及び色信号の再生回路に、
例えば、通常再生又は変速再生のモードに応じて制御さ
れる信号処理回路が個別に設けられているので、Y/C分
離出力端子には信号処理が施された高解像度の輝度信号
を分離して出力することができると同時に、クロスカラ
ー、ドット妨害等を軽減したカラー映像信号も出力する
ことができる。 〔実施例〕 第1図は、本発明の映像信号記録/再生装置の主要部
である再生系の実施例を示したもので、Tは磁気テー
プ、、Hは映像信号を再生する回転磁気ヘッド(1個の
みを示す)を示す。 再生されたビデオ信号はアンプ1によって増幅され、
Y/C分離回路2に入力される。 ここで低域周波数に変換されている色信号成分はバン
ドパスフィルタ2Bによって抽出され、この低域色信号成
分をトラップ回路2Aによって除去したあとのFM輝度信号
は復調回路3において復調され、デエンファシス回路4
によって高域成分が抑圧され、アンプ9Aより輝度信号と
して出力される。 一方色信号成分はACC(Automatic chromalebel conto
rol)回路5を通過して、一定レベルのクロマ信号とさ
れ、次に周波数変換回路6に入力され、例えば3.58MHz
±0.5MHzの搬送色信号に変換される。 なお、この周波数変換回路6の後段にはクロマ・くし
形フィルタ7を設けクロマのクロストークを除去するた
めのPI処理を行う。そしてACK(Automatic Color kille
r)回路8を経てアンプ9Bより搬送色信号として出力さ
れる。 アンプ9Aから出力されたハイバンドの輝度信号は、変
速再生時にスキュー補正を行う機能を持った信号処理回
路10Aに入力される。 同様にアンプ9Bから出力された搬送色信号も変速再生
時にスキュー補正を行うような信号処理回路10Bに入力
される。 これらの信号処理回路10A,10Bには通常再生/変速再
生の切換信号が端子T1から入力され、スキューの制御信
号が端子T2から入力されている。 そして、変速再生時には輝度信号及び搬送色信号は信
号処理回路10A,10Bによってスキュー補正が個別に行わ
れ、それぞれ輝度信号出力端子Yout及び色信号出力端子
Coutに個別に出力することができるようになされてい
る。 又、コンポジットビデオ信号を出力するためにくし形
フィルタ11を設け、後述するようなこのくし形フィルタ
11を介して出力される輝度信号と搬送色信号を合成回路
12により重畳し、ビデオ出力端子Soutにカラー映像信号
として導出するようにしている。 本発明の映像信号記録/再生装置は、図示しない記録
系回路のY/C分離入力端子に、輝度信号と色信号に分離
されたビデオ信号を入力すると、前述した第4図に示す
ようなハイバンドのFM変調を行って高解像度のビデオ信
号として記録することができる。 そして、このハイバンドの記録映像信号を再生する際
に上記した実施例の再生系回路を使用することによって
高品質の輝度信号Yと色信号Cをアンプ9A,9Bから出力
し、分離した状態で輝度信号出力端子Yout及び色信号出
力端子Coutに出力する。 ところで、特にH並びのとれていない記録モードでは
変速再生時に水平同期信号の間隔が不連続となり、スキ
ュー歪を発生することになるが、この場合は信号処理回
路10A,10Bに入力される変速再生切換信号によってスキ
ュー補正が可能になる。 又、従来のモニタテレビや、VTRにみられるようにY/C
分離入力がない機器にコンポジットテレビ信号(カラー
映像信号)を供給する際は、ビデオ出力端子Soutからコ
ンポジットテレビ信号が供給できるが、この場合は輝度
信号をくし形フィルタ11を介して供給するようにしてい
るので、クロスカラー妨害や、ゼロビード妨害が除去で
きる。 第2図はくし形フィルタ11の実施例を示す回路で、入
力端子Inには遅延回路11Aと搬送色信号の周波数とほぼ
等しい帯域フィルタ11Bが接続され、これ等の出力が減
算器11Cによって減算される。 帯域フィルタ11BによってFM輝度信号の搬送色信号周
波数領域の信号が除去された輝度信号は、1H遅延回路11
Dを介して第1の加算器11Eに入力され、この加算出力は
係数器11Fを介して前記減算器11Cの出力と第2の加算器
11Gによって加算される。 このようなくし形フィルタを使用すると、例えば、第
3図のAに示すように高帯域の輝度信号を再生したとき
に残存する搬送色信号(3.58MHz±0.5MHz)を除去し、
クロスカラー妨害、及びゼロビード妨害を効果的に除去
することが可能になる。 すなわち、第3図のAに示すようにサブキャリアfSC
を含むような高帯域の輝度信号が入力されたとき、ま
ず帯域フィルタ11Bによって搬送色信号の周波数領域の
信号が抽出されるが、この信号成分が減算器11Cに
おいてτ時間(帯域フィルタ11Bの遅延時間と同じ)遅
延したもとの輝度信号から差し引かれることによっ
て、信号成分が除去された輝度信号成分から作られ
る。 ところで、1H遅延回路11Dと第1の加算器11Eによって
形成されている加算形のくし形フィルタは、第3図のD
に示すようにnを整数として、fSC±n・fHが減衰域と
なりfSC±(2n−1)・fH/2が通過域となる。そしてNTS
C方式では、色副搬送波周波数fSCを水平走査周波数fHの
1/2の奇数倍に選定して周波数インタリーブを行ってい
るから、この加算形くし形フィルタの出力である第1の
加算器11Eからは搬送色信号成分のみが除去され、この
領域内にある輝度信号成分は加算されて出力される。 そこで、搬送色信号周波数帯域内の輝度信号成分を係
数器11Fによって所定のレベルに低減し、第2の加算器1
1Gに入力すると、第3図のEに示すように入力された輝
度信号に残存していた搬送色信号成分のみが除去され輝
度信号が得られるので、本発明の映像信号記録/再生
回路のコンポジットビデオ信号形成回路にこのくし形フ
ィルタを使用することによって、クロスカラー妨害や、
ゼロビード妨害のないビデオ信号出力を得ることができ
る。 なお、このくし形フィルタ11の存在によってビデオ出
力端子Soutから出力されるカラー映像信号の垂直方向の
解像度が少し低下するが、Y/C分離されて出力される出
力端子Youtの輝度信号にはこの影響がないことはいうま
でもない。 したがって、出力端子Youtから出力される輝度信号は
Y/C分離及びハイバンドFM記録によって得られた高い解
像度を維持することができ、かつスキュー補正も行うこ
とができる。 なお、信号処理回路10A,10Bとしては主に変速再生時
のスキュー補正を行うものとして説明したが、この信号
処理回路にフレームメモリ等を設け、デジタル処理を行
うことによって、スチル画の形成や、モザイク処理等の
画像処理を行わせることも可能である。 〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明の映像信号記録/再生装
置は、Y/C分離方式で記録再生することができるVTRの輝
度信号系及び色信号系に信号処理回路を設け、この信号
処理回路の後段にカラー映像信号を形成するためにくし
形フィルタと合成回路が設けられるようにしているの
で、分離して出力される輝度信号に対して信号処理を加
え、かつ、高解像度にすることができるという効果があ
ると同時に、上記輝度信号系の信号処理回路及び色信号
系の信号処理回路に出力される制御信号によって、変速
再生時にスキュー補正が行われるという効果がある。
又、同時に出力されるカラー映像信号にも信号処理を加
えることができ、かつ、クロスカラー妨害、ドット妨害
の少ない信号とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す映像信号記録/再生装
置の主要部を示すブロック図、第2図はくし形フィルタ
の実施例を示す回路図、第3図は第2図の動作説明図、
第4図はハイバンド形VTRの周波数アロケーションの一
例を示すグラフ、第5図は先行技術を示すブロック図で
ある。 図中、10A,10Bは信号処理回路、11はくし形フィルタ、Y
outは輝度信号の出力端子、Coutは色信号の出力端子、S
outはビデオ出力端子を示す。
置の主要部を示すブロック図、第2図はくし形フィルタ
の実施例を示す回路図、第3図は第2図の動作説明図、
第4図はハイバンド形VTRの周波数アロケーションの一
例を示すグラフ、第5図は先行技術を示すブロック図で
ある。 図中、10A,10Bは信号処理回路、11はくし形フィルタ、Y
outは輝度信号の出力端子、Coutは色信号の出力端子、S
outはビデオ出力端子を示す。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.輝度信号と色信号とが個別に入力できるY/C入力端
子を備えている映像信号記録/再生装置において、 再生された輝度信号及び色信号を個別に出力することが
できるY/C出力端子と、 前記再生された輝度信号及び色信号を合成してコンポジ
ットビデオ信号に変換して出力するビデオ出力端子と、 前記Y/C出力端子に接続される輝度信号系回路、および
色信号系回路に挿入され、それぞれスキュー補正を行う
ための制御信号が供給されている信号処理回路と、 前記信号処理回路を通過した輝度信号をくし型フイルタ
を介して色信号と合成し、前記ビデオ出力端子に供給す
る加算回路とを備え、 変速再生時には前記信号処理回路により輝度信号及び色
信号にそれぞれスキュー補正をかけるように構成したこ
とを特徴とする映像信号記録/再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Citations (3)
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1987
- 1987-08-17 JP JP62203123A patent/JP2666290B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
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