JPH0810948B2

JPH0810948B2 - 映像信号記録／再生装置

Info

Publication number: JPH0810948B2
Application number: JP62082890A
Authority: JP
Inventors: 章君嶋
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1987-04-06
Filing date: 1987-04-06
Publication date: 1996-01-31
Anticipated expiration: 2011-01-31
Also published as: JPS63250298A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、映像信号を輝度信号成分と色信号成分に
分離し、磁気テープ等に記録する際に好適な映像信号記
録／再生装置に関するものである。

〔発明の概要〕

本発明の映像信号記録／再生装置は、例えば、輝度信
号、及び色信号に分離されている信号を入力するY/C入
力端子を備えている映像信号記録／再生装置において、
再生された輝度信号と色信号を個別に出力することがで
きるY/C出力端子を設けると共に、前記再生された輝度
信号と色信号を合成してコンポジットビデオ信号に変換
し、特殊再生モードで前記コンポジットビデオ信号の信
号処理を行うデジタル信号処理回路とを設け、このデジ
タル信号処理回路で処理された信号を再び輝度信号及び
色信号に分離して前記Y/C出力端子に供給する選択回路
を設けたものである。

〔従来の技術〕

映像信号を記録し、又は再生することができるような
磁気記録／再生装置（VTR）は、一般に、コンポジット
ビデオ信号を輝度信号成分と色信号成分に分離し、輝度
信号成分は所定の搬送周波数によって周波数変調（低搬
送波FM信号）すると共に、色信号成分は低域の周波数に
変換し、前記搬送周波数をバイアス信号として、磁気テ
ープの斜め方向に形成されるトラックに重畳して記録し
ている。

かかる映像信号の記録／再生方式は、色信号が低域に
変換されているため、時間軸変動に対して色むらが生じ
にくくなり、輝度信号はFM変調されるためレベル変動に
対して充分な対策をとることができ、波形ひずみが生じ
にくい等の特徴がある。

しかしながら、コンポジットテレビ信号を例えばテレ
ビチューナ等から出力し、VTRに記録する場合は、まず
入力されたコンポジットテレビ信号からカラー信号成分
を抜き出すY/C分離を行なう必要があり、このY/C分離回
路の存在によって、特に輝度信号の品質が劣化するとい
う問題がある。

そこで、コンポジットビデオ信号に限られていない例
えば、テレビカメラ等から出力される映像信号の場合
は、輝度信号と色信号を別個の端子で入力できるような
構成のVTRとすることによって、Y/C分離を行うことなく
磁気テープに記録できるようにしたVTRが提案されてい
る。

〔発明が解決しようとする問題点〕

このように、従来のコンポジットビデオ信号を受け入
れるための端子（ビデオ入力端子）に加えて、さらに輝
度信号及び色信号を個別に入力することができる端子
（Y/C入力端子）を設けたVTRは、ビデオソースとして輝
度信号と色信号が分離しているときは、Y/C入力端子を
使用することによってY/C分離回路を経由することなく
録画を行うことができ、画質を改善することができる。

又、再生時には輝度信号と色信号に分離した状態で出
力できるようにすることによって、高画質の特徴が受け
入れ側の機器、例えばテレビ等でも失われないようにす
ることもできる。

しかし、このようなY/C分離方式のVTRでは、特殊再生
時に行われるビデオ信号の各種の処理回路が複雑になる
という問題がある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、かかる問題点にかんがみてなされたもの
で、輝度信号と色信号を分離した状態で出力することが
できるY/C出力端子を備えると共に、再生された輝度信
号と色信号を合成してコンポジット信号に変換し、信号
処理を行うデジタル信号処理回路を付加し、このデジタ
ル信号処理回路において各種の信号処理を行ったのち、
前記Y/C出力端子に出力できるような選択回路を設け
る。

〔作用〕

コンポジットビデオ信号の状態で信号処理を行うデジ
タル信号処理回路を採用しているので、特殊再生時にお
ける各種の信号処理が簡単になり、コストダウンをはか
ることができると共に、Y/C分離記録／再生方式の特徴
も維持することができる。

〔実施例〕

第１図は、本発明の映像信号記録／再生装置におけ
る、特に、記録系の実施例を示したブロック図で、10は
ビデオ入力端子、20は輝度信号成分及び色信号が個別に
入力できるようにしたY/C入力端子、30はビデオ出力端
子、40は同様に輝度信号成分と色信号成分を個別に出力
することができるY/C出力端子である。

1A,1B,1C,1Dは同時に切り換わるように構成されてい
るスイッチ回路を示し、例えばビデオ入力端子10のコン
ポジットビデオ信号を選択するときは手動によって各ス
イッチ回路１（A,B,C,D）の接片が上側に倒れる。又、Y
/C入力端子20の信号が選択されるときは接片が下側に倒
れる。（なお、スイッチ回路1Dは再生時にも接点が下側
に倒れるようにしてもよい）２はシンクチップレベルが一定となるように入力され
たビデオ信号のレベルを調整するAGCアンプ、３は輝度
信号成分から色信号成分を抜きとるY/C分離回路、４は
イコライザ付のローパスフィルタ、５はＨ段差補正等を
行うためのクシ型フィルタである。又、６及び７は通
常、1Hデレイラインで構成されているY/C分離回路３か
らローパスフィルタ４等で抽出された輝度信号の時間お
くれと、レベル変化に対応する輝度信号を形成するため
のアンプ（6dB）と、遅延回路（4 40nS）を示す。

８は分離された輝度信号に取り残されている色副搬送
波周波数成分（3.58MHz）を除去するためのトラップ回
路を示し、例えばLCの直列共振回路がスイッチ回路1Dの
接片を下側に倒したときに動作するように構成されてい
る。９は輝度信号を記録ヘッドに供給するために必要な
信号処理を行う例えば、クランプ回路、エンファシス回
路、変調回路等からなる輝度信号処理回路、11は変調前
の輝度信号を出力するアンプである。

12は色信号のレベル調整、及び周波数変換を行うカラ
ープロセス回路を示し、例えばACC回路12A、コンバータ
12B、バンドパスフィルタ12C等が内蔵されている。そし
て、ここで所定のレベルの低域変換色信号とされた信号
は色信号処理回路14に供給され、FM信号に変換された輝
度信号と加算回路25によって合成され、アンプ26を介し
て記録ヘッドに供給される。

なお、IC回路からなるカラープロセス回路12には図示
しない回路から再生された色信号（PB・Ｃ）が再生時に
供給され、3.58MHzで変調された搬送色信号として出力
され、再生時にはアンプ15、遅延回路16を介して出力す
ることができるように構成されている。

さらに、再生された輝度信号（PB・Ｙ）も図示しない
回路からクシ型フィルタ５に供給され、アンプ11を介し
て出力される。13A,13B,13Cは記録・再生モードの切換
スイッチを示し、これらは操作モードに応じたコントロ
ール信号によって制御される。

再生時、又は記録時（モニター）に切換スイッチ回路
13B,13Cから出力される輝度信号、及び色信号はそれぞ
れラインL₁，L₂を介して、スイッチ23A,23Bに供給さ
れ、さらにバッファアンプ24A,24Bを介してY/C出力端子
40に個別に出力される。

しかし、加算回路17によって合成することによりコン
ポジットビデオ信号を形成し、スイッチ18A,18Bを介し
てビデオ出力端子30にも出力することができるようにし
ている。

この場合、スイッチ18Aの接片を下側に倒すと、例え
ばVTR内のTVチューナから出力されるコンポジットテレ
ビ信号（Ｅ・Ｅ）が選択される。

又、スイッチ18Bの接片を下側に倒すと、コンポジッ
トテレビ信号はデジタル信号処理回路19を経由して出力
される。

デジタル信号処理回路19はA/D変換器、フィールドメ
モリ、D/A変換器、制御用のCPU等を備えており、例えば
変速再生時におけるビデオ信号の処理、スキュー補正を
デジタル的に行うことができるようになされている。

又、スイッチ回路18Bの出力はY/C分離回路21に入力で
きるように構成し、デジタル信号処理回路19によって信
号処理された信号を輝度信号と色信号に再び分離するこ
とができるようにしている。そして、分離された輝度信
号はアンプ（6dB）22A,22Bを介して前記したスイッチ23
A,23Bの一方の端子に供給されY/C出力端子40に供給され
る。

本発明の映像信号記録／再生装置は上述したような構
成とされているので、コンポジットビデオ信号がビデオ
入力端子10に接続されているときは、スイッチ回路1A,1
B,1C,1Dの接点を上側に倒すことによって従来のVTRの記
録系回路にみられるように、Y/C分離回路３によって分
離された輝度信号Ｙと色信号Ｃに分離され、輝度信号Ｙ
はローパスフィルタ4,くし型フィルタ5,トラップ回路８
を介して輝度信号処理回路９に供給される。又、Y/C分
離回路３によって抽出された色信号はカラープロセス回
路12を介して低域の色信号に変換され色信号処理回路14
に供給される。そして、この双方の信号処理回路から出
力されたFMされた輝度信号及び低域変換された色信号は
合成回路25及び記録アンプ26を介して回転磁気ヘッドに
供給され、磁気テープに記録される。

又、ビデオカメラ等にみられるように輝度信号と色信
号が個別に入力できるビデオ信号のときは、Y/C入力端
子20を使用し、スイッチ回路1A,1B,1C,1Dの接点を下側
に倒すことによって輝度信号と色信号をVTR内に導入す
る。

この場合は、輝度信号Ｙは6dBの利得をもったアンプ
６及び遅延回路7,及びトラップ回路８（但し、トラップ
は不作動とされている）を介して輝度信号処理回路９へ
供給され、色信号は、直接、カラープロセス回路14へ供
給される。そのため、Y/C分離回路３を通過することな
く記録できるから、従来のコンポジットビデオ信号入力
の場合よりも記録画質の劣化が少ない。

本発明の装置では再生された輝度信号PB・Ｙは図示し
ない回路からくし型フィルタ５（この場合はドロップア
ウト補償回路として動作する）へ供給され、トラップ回
路８を経て輝度信号処理回路９で復調され、スイッチ13
Bから出力される。

又、再生された色信号も図示しない回路からカラープ
ロセス回路（IC）12へ送出され、ここで搬送色信号に変
換されて、アンプ15,遅延回路16,及びスイッチ13Cを介
して出力される。

そして、双方の信号はそれぞれスイッチ23A,23B,及び
バッファ24A,24Bを介して分離された状態でY/C出力端子
40に接続されるが、合成回路17においてコンポジットビ
デオ信号に形成され、スイッチ18A,スイッチ18Bを介し
てビデオ出力端子30にも出力できるようになされてい
る。

又、このビデオ出力端子30にはスイッチ18Aで選択さ
れたＥ・Ｅテレビ信号（TVチューナ出力）も出力でき
る。

ところで、変速再生モードのときはスイッチ18Bの接
点を下側に倒すことによってコンポジット信号をデジタ
ル信号処理回路19を介して出力することができる。

デジタル信号処理回路19は、コンポジットビデオ信号
をデジタル化すると共に、１フレームの信号を記憶する
メモリを備えているため、変速再生時、又は特殊モード
の再生で種々の信号処理が可能であり、スチル画，駒送
り，スキュー補正等を行うことができる。

そして、このような信号処理が行われた信号は次のY/
C分離回路21において、再び輝度信号，及び色信号に分
離し、アンプ22A,22B,スイッチ23A,23B,バッファ24A,24
Bを介して分離した状態でY/C出力端子40に送出すること
ができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明の映像信号記録／再生装
置は、輝度信号と色信号を個別に入力して記録／再生す
ると共に、上記２信号を分離した状態で出力することが
できるから、Y/C分離ビデオ信号系のシステムを採用し
て高画質の記録・再生装置として使用できると同時に、
コンポジットビデオ信号系のシステムにも使用できると
いう利点があり、特に、特殊再生時にはコンポジット信
号に変換されたビデオ信号を１個のデジタル信号処理回
路で処理して出力できるようにしているため、ビデオ信
号の各種の信号処理が簡易化されるという効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すVTRの特に記録系のブ
ロック図である。図中、10はビデオ入力端子、20はY/C入力端子、1A,1B,1
C,1Dはスイッチ回路、３はY/C分離回路、８はトラップ
回路を示す。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】輝度信号と色信号とが個別に入力できるY/
C入力端子を備えている映像信号記録／再生装置におい
て、再生された輝度信号及び色信号を個別に出力することが
できるY/C出力端子と、前記再生された輝度信号及び色信号を合成してコンポジ
ットビデオ信号に変換して出力するビデオ端子と、特殊再生モードで前記コンポジットビデオ信号の画像処
理を行うデジタル信号処理回路と、画像処理された前記コンポジットビデオ信号を輝度信号
及び色信号に分離するY/C分離回路と、該Y/C分離回路の出力と上記再生された輝度信号及び色
信号とを選択して前記Y/C出力端子に供給する選択回路
が設けられていることを特徴とする映像信号記録／再生
装置。