JP3028831B2 - 磁気記録再生装置および信号処理回路 - Google Patents

磁気記録再生装置および信号処理回路

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JP3028831B2
JP3028831B2 JP2126687A JP12668790A JP3028831B2 JP 3028831 B2 JP3028831 B2 JP 3028831B2 JP 2126687 A JP2126687 A JP 2126687A JP 12668790 A JP12668790 A JP 12668790A JP 3028831 B2 JP3028831 B2 JP 3028831B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気記録再生装置あるいはディジタル信号処
理回路のシステム構成に係り、特に磁気記録再生装置の
輝度色度分離回路及び再生色度信号(再生搬送色信号)
のクロストーク除去回路の兼用化のシステム構成に関す
る。
〔従来の技術〕
色度信号を低域周波数変換して記録する磁気記録再生
装置では、記録時に複合映像信号を輝度信号と色度信号
に分離するY/C分離回路が必要である。NTSCの輝度信号
ではfH(fHは1水平走査周波数)の整数倍の位置に信号
のエネルギーが集中することが多い。これを利用して、
色度信号はその間の周波数帯域に位置するような搬送周
波数(fSC)で色相の位相変調が施されている。このた
め、同じ色を示す色度信号は1H(1Hは1水平走査期間)
毎にその位相が反転することになる。この様に、色度信
号は輝度信号の帯域内に周波数インターリーブして重畳
されている。そのため、輝度信号の全ての帯域を記録す
る磁気記録再生装置では、例えば1Hの遅延手段を用いて
垂直に隣接する2ラインの信号を加算または減算するこ
とにより輝度信号と色度信号の分離を行ういわゆるくし
形フィルタが用いられている。しかし、くし形フィルタ
だけで輝度信号と色度信号を分離すると、隣接する2ラ
インの色度信号間に相関がない場合、色度信号の一部が
輝度信号に化けてしまういわゆるドット妨害が発生す
る。そこで、色度信号の垂直相関を検出し、その相関に
応じてくし形フィルタとバンドパスフィルタ(以下BP
F)を適宜切り換えて使用することによりこのドット妨
害が防止できる。ここで、同じ色を示す色度信号はライ
ン毎に位相が反転すると説明したが、逆に隣接する2ラ
インの信号の位相が同相となっている場合、2ラインの
情報だけではそれが輝度信号なのかそれが色相の反転に
よるものなのか区別がつかない。そこで、色度信号の垂
直相関を正確に判別するためには、2H以上の遅延手段を
設け、少なくとも垂直に隣接する3ライン以上の信号の
位相情報により垂直の相関判別を行う。
一方、分離された色度信号は低域周波数に変換された
後記録される。しかし、低域周波数ではアジマス記録に
よる隣接トラックからのクロストーク除去効果が小さ
い。そのため、再生色度信号に混入する隣接トラックか
らのクロストーク成分が本来の色度信号の位相から考え
てライン毎に逆相となるよういわゆるPS処理あるいはPI
処理といわれる位相処理を施した後記録される。これに
より、再生色度信号に混入する隣接トラックからのクロ
ストーク成分はライン毎に同相つまり複合映像信号で例
えれば輝度信号が存在する周波数帯域に存在する。従っ
て、このクロストーク成分はくし形フィルタを用いるこ
とによって除去できる。しかし、くし形フィルタだけで
クロストーク除去を行うと今度は色度信号の垂直解像度
劣化を生じてしまう。そのため、記録時のY/C分離回路
と同様に何らかの方法で垂直相関の判別を行いくし形フ
ィルタのオンオフを制御する必要がある。以上の様に、
記録時のY/C分離回路と再生時の色度くし形フィルタを
垂直相関に応じて適応的に処理した例として、ナショナ
ル・テクニカル・レポートVol.34 No.6 Dec1988 P.48〜
55「S−VHSVTRの高画質化技術」の中に記載されている
磁気記録再生装置が挙げられる。
また、これまでNTSC信号について説明してきたが、PA
L信号の場合も同様に、輝度信号のエネルギーがfHの整
数倍に集中することを利用して、色度信号がその間の周
波数帯域に位置するような搬送周波数で色相の位相変調
が施されている。ただし、PALの色度信号では同じ色を
示す信号は1H毎に4分の1周期ずつ位相が変化し、つま
り、2H毎に反転する関係となっている。従って、くし形
フィルタを構成するためには2Hの遅延手段が必要であ
り、また、垂直相関検出を行うためには4Hの遅延手段に
より1Hおきに隣接する3ラインの位相情報が必要とな
る。以上の様な遅延手段の構成により垂直相関の検出を
行っている例として、特開平1−162090号公報に記載さ
れている色信号のクロストーク除去回路が挙げられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術では記録時の適応的Y/C分離回路と再生
時の適応的色度くし形フィルタの主要な部分が兼用化で
きることに対し配慮されておらず、システムの大規模化
に対する問題があった。
本発明の目的は適応的Y/C分離回路と適応的色度くし
形フィルタの主要部分の兼用化を図り、システムの合理
化された磁気記録再生装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は適応的Y/C分離回路と適応
的色度くし形フィルタを兼用化した場合、その垂直相関
判別の結果として色度信号に生じる1H(PALでは2H)以
上の遅延に対する合理的な輝度信号の遅延手段を提供す
る他、前記共用システムをディジタル信号処理にて構成
した場合、ディジタル化及びアナログ化に必要な周辺回
路についても共用化を図ったシステムを提供することに
ある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、記録すべき複合映像信号
と再生された色度信号とを切り替える第1の切り替え手
段を具備して、記録時は複合映像信号を選択し、再生時
は再生色度信号を選択し、その出力を適応型くし形フィ
ルタ手段(ライン間の相関を判別して、色度くし形フィ
ルタ手段と帯域濾波手段を切り替える構成)に入力する
構成とした。
また、上記適応型くし形フィルタ手段をディジタル信
号処理回路で構成し、第1の切り替え手段の出力信号を
ディジタル化する第1のA/D変換手段と、適応型くし形
フィルタ手段の色度信号をアナログ化する第1のD/A変
換手段と、再生輝度信号をディジタル化する第2のA/D
変換手段と、ディジタル化された再生輝度信号を遅延さ
せるメモリ手段と、メモリ手段の出力信号と適応型くし
形フィルタ手段の輝度出力信号とを切り替える第2の切
り替え手段と、第2の切り替え手段の出力信号をアナロ
グ化する第2のD/A変換手段とを具備して、第2の切り
替え手段は、記録時には適応型くし形フィルタ手段の出
力信号を選択し、再生時にはメモリ手段の出力信号を選
択する構成とした。
〔作用〕
記録時のY/C分離回路はBPFと色度くし形フィルタと垂
直相関検出回路と複合映像信号から色度信号を減算して
輝度信号を得る減算器により構成される。ここで、垂直
相関検出回路が相関ありと判別した場合には色度くし形
フィルタにより色度信号が分離抽出される。また、相関
なしと判別された場合にはBPFにより色度信号が分離抽
出される。この様にして、垂直相関検出回路により適応
的に分離抽出された色度信号を複合映像信号から減算さ
れて輝度信号が抽出される。一方、再生時の色度信号ク
ロストーク除去回路として動作する場合には、垂直相関
検出回路が相関ありと判別した場合には色度くし形フィ
ルタ処理が施される。しかし、相関なしと判別された場
合には、現信号がそのまま出力されるかあるいは現信号
に簡単な遅延合わせ処理が施された信号が出力される。
これにより、色度信号に記録時と再生時で同じBPFを2
回通ることはなく、この回路における周波数特性の劣化
の心配はない。
また、このY/C分離兼色度信号クロストーク除去回路
と再生輝度信号の遅延回路を合わせてディジタル信号処
理により構成した場合は、特に、その動作が全てクロッ
クにより厳密に管理される。従ってくし形フィルタのく
しの周波数がずれるいわゆるくしずれや、輝度と色度の
遅延時間差などは生じない。また、温度上昇による雑音
の増加などに対する心配も不要である。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図を用いて説明する。
先ず、第1図の構成について説明する。1は記録時に
適応的Y/C分離回路、再生時に適応的色度クロストーク
除去回路として動作する回路(以下Y/C分離兼色度クロ
ストーク除去回路),2は1Hディレイライン(以下1HD
L),3は低域周波数変換処理を代表とする記録色度信号
処理回路,4はFM変調を代表とする記録輝度信号処理回
路,5と14は加算器,6は記録アンプ,7はシリンダヘッド,8
は磁気テープ,9は再生アンプ,10は低域漏波回路(以下L
PF),11は高域漏波回路,12は低域周波数に変換された色
度信号を元の周波数帯に復元する処理を代表とする再生
色度信号処理回路,13はFM復調を代表とする再生輝度信
号処理回路,15〜19はスイッチである。
次に本実施例の動作について説明する。記録時の場
合、複合映像信号入力Vinに入力された複合映像信号は
スイッチ15を経てY/C分離兼色度クロストーク除去回路
に入力される。ここで、垂直相関に応じて適応的に輝度
信号と色度信号に分離される。分離された輝度信号はス
イッチ19,16を経て記録輝度信号処理回路へ入力され
る。また、この輝度信号は出力Sout及び加算器14で色度
信号と加算されてVoutにモニタ出力される。1で分離さ
れた色度信号はスイッチ17を経て記録色度信号処理回路
へ入力される。また、輝度信号と同様に、Sout及び加算
器14で輝度信号と加算されてVoutにモニタ出力される。
3,4でそれぞれ処理された色度信号と輝度信号は加算器
5で加算されて1つの信号となった後、記録アンプで増
幅され、スイッチ18を経てシリンダベッドによりテープ
へ記録される。記録時に輝度色度分離入力が使用される
場合にはY/C分離処理が不要であるので、それぞれ、ス
イッチ16,17を経て記録輝度信号処理,記録色度信号処
理に入力される。この後、テープに記録されるまでの処
理は前記の通りである。次に再生時の場合は、シリンダ
ヘッドによりテープ上に記録された信号を読み出し、ス
イッチ18を経て再生アンプにより増幅する。この信号を
からLPFにより低域周波数に変換されている色度信号を
分離し、再生色度信号処理回路へ入力する。また、HPF
によりFM変調されている輝度信号を分離し、再生輝度信
号処理回路へ入力する。12で本来の周波数帯域に復元さ
れた色度信号は、スイッチ15を経てY/C分離兼色度クロ
ストーク除去回路に入力される。ここで、色度信号は垂
直相関に応じて隣接トラックからのクロストーク成分が
除去される。この様にして得られた色度信号はスイッチ
17を経た後、記録時と同様にしてSout,Voutに出力され
る。また、13でFM復調された輝度信号は1HDLにより色度
信号と遅延合わせを行った後、スイッチ19,16を経て記
録時と同様にSout,Voutに出力される。
以上の様にして、記録時の適応的Y/C分離回路と再生
時の適応的色度クロストーク除去回路が兼用化された磁
気記録再生装置が構成できる。これにより磁気記録再生
装置のシステム合理化が図られる効果がある。
次に、Y/C分離兼色度クロストーク除去回路が具体的
に何様にして兼用化されているのかについて、第2図,
第3図の具体例を用いて説明する。
先ず、第2図(a)の構成について説明する。20,2
0′は1HDL,21,22,23は係数器,24は加算器,25,29は減算
器,26,27,27′はBPF,28,28′,28″は遅延回路(以下D
L),30は検波回路,31,31′,32はスイッチである。
続いて、本具体例の動作について説明する。Y/C分離
回路として動作する場合、複合映像信号はVCinから入力
されて1HDL20,20′により1H及び2H遅延される。ここ
で、現在入力された信号と2H前に入力された信号を減算
器25で減算する。従って、この減算器の出力する信号の
時間的重心は、1HDL20の出力信号に対応する。また、こ
の減算器の出力信号は2Hの時間差を持つ信号を減算して
いるので の周期のくし形フィルタ特性を持ち、そのヌル点は、 (nは整数、以下も同じ)に位置する。一般に、輝度信
号の垂直相関が強い場合にはその信号のエネルギーは、 周辺に集中する。また、色度信号の垂直相関が強い場合
にはその信号のエネルギーは、fSC−nfH周辺に集中す
る。つまり、先のくし形フィルタ特性は垂直相関の弱い
場合出力が大きくなると言える。この関係を示したのが
第3図(b)である。従って、減算器25の出力信号をBP
F1により色度信号帯域に限定した後、30にて検波するこ
とにより垂直非相関検出が行われる。一方、現在の入力
信号と1HDL20の出力と1HDL20″の出力の3信号にそれぞ
れれ の重み付けを行ない加算器24で加算すると、 をヌル点とする色度くし形フィルタが構成される。この
色度くし形フィルタ出力は27のBPF2で色度信号帯域に制
限した後、スイッチ31′を経てスイッチ32に入力され
る。また、この色度くし形フィルタの出力信号と時間的
重心の対応する1HDL20の出力信号が27′のBPF2で色度信
号で帯域制限された後、スイッチ31を経てスイッチ32に
入力される。このスイッチ32は先の垂直非相関検出信号
にて相関のあるときはスイッチ31′の出力を選択し、相
関のないときはスイッチ31の出力を選択する様に動作す
る。この様にしてスイッチ32の出力には垂直相関に応じ
て分離された色度信号が抽出される。更に、1HDL20の信
号をBPF2と同量の遅延を持つ遅延回路28″で遅らせた
後、減算器29でスイッチ32の出力信号を引くことによ
り、輝度信号が分離される。次に色度クロストーク除去
回路として動作する場合について説明する。垂直相関検
出の判別方法及び色度くし形フィルタの特性及びスイッ
チ32の制御についてはY/C分離の場合と同様である。異
なる部分は色度くし形フィルタの出力と1HDL20の出力を
27,27′のBPF2にて帯域制限せずに28,28′のDLにて遅延
合わせを行うようにするだけである。これは入力される
色度信号は既に帯域制限を受けており、ここで、再びBP
F2の帯域制限を行うと色度信号の水平解像度が劣化して
しまうので、これを行なわない様にしている。
以上、動作について説明してきたがこれらは全てNTSC
信号の場合について成り立つものである。こまかくは言
及しないが、PAL信号の場合は、1HDL20と1HDL20′の遅
延時間をそれぞれ2Hの長さにすることにより同様の処理
が可能となる。ただし、この場合は第1図の再生輝度信
号の遅延手段である1HDL2もまた2Hに変更する必要があ
る。
本具体例でもわかる様に、適応的Y/C分離回路と適応
的色度クロストーク除去回路はそのほとんどの回路が兼
用できることがわかる。
次に、Y/C分離兼色度クロストーク回路の第2の具体
例を第3図を用いて説明する。先ず第3図(a)の構成
について説明する。第2図(a)と重複する部分は省略
する。35,35′は位相反転回路,36,36′,39は入力される
2信号のうち大きい方を出力する回路(以下MAX),37,3
8,38′は入力される2信号のうち小さい方を出力する回
路(以下MIN),40は加算器,33,33′,33″BPF,34はDL,5
6,56′,56″,56はスイッチである。
続いて第3図(b)を用いながら動作について説明す
る。Y/C分離回路として動作する場合、VCinに入力され
る複合映像信号は、1HDL20と1HDL20′によりそれぞれ1H
および2H遅延する。そのそれぞれの信号は、BPF33,3
3′,33″により色度信号帯域に帯域制限される。BPF33
と33″の出力はスイッチ56と56″を経てMAXおよびMINに
入力される。また、BPF33′の出力は、スイッチ56′を
経た後35により位相を反転してからMAX,MINに入力され
る。ここで、スイッチ33の出力をa,反転回転35の出力を
b,スイッチ33″の出力をcとすると、a,b,cの大小関係
は基本的に(b)に示した6つのパターンに分類され
る。この6パターンに対し、MIN37とMAX39の出力をそれ
ぞれx,yとすると、x,yに出力される信号は(b)の通り
である。ここで、bの位相が反転していることに注意し
て考えてみると、輝度信号の高域成分に少しでも垂直相
関があると(b)の〜に属することがわかる。ま
た、(b)の〜のx,yの何れかは必ずbである。ま
たbでない方はa又はcの中でbにより近い値であるも
のが選ばれていることがわかる。つまり、〜の場合
はbとより相関の強い信号との間で加算器50により2ラ
イン間の色度くし形フィルタ処理がおこなわれることに
なる。また、とには輝度信号の高周波帯域に相関が
ないのでx,yには共にbが選ばれ、その結果、加算器50
の出力もbとなる。つまり、BPF33による帯域分離によ
り色度信号抽出が行なわれたことになる。以上の様にし
て、加算器40の出力に垂直相関に応じて抽出された色度
信号が出力される。加算器40の出力はゲイン調整のため
に係数器41で1/2倍された後、反転回路35′によって本
来の位相にもどされて出力される。また、輝度信号は、
1HDL20の出力をDL34でBPF33′と同量遅させた後、係数
器41と加算することにより得られる。この回路を再生の
色度クロストーク除去回路として動作させる場合は、ス
イッチ56,56′,56″,56をBPFあるいはDLを通らない側
から選択することにより実現できる。これは、第2図に
おいて説明したことと同様に再生の色度信号の帯域を損
なわない様にするための処置である。また、本具体例も
全てNTSC信号について説明したものであるが、第2図の
例と同様に、1HDL20と1HDL20′の長さを2Hにすることに
よりPAL信号に対しても同様の動作が実現できる。
以上、Y/C分離回路とクロストーク除去回路の兼用回
路の具体例を交えて第1の実施例について説明してきた
が、本実施例によれば、記録時の適応的Y/C分離回路と
再生時の適応的色度クロストーク除去回路を兼用化し、
システム構成を小さくおさえつつ、輝度信号と色度信号
の間にディスプレィスメントのない映像を提供できる効
果がある。
次に第4図を用いて本発明の第2の実施例について説
明する。本実施例は第1の実施例を示すブロック図であ
る第1図の点線の枠内を別構成としたものであり、その
部分だけを図示したものである。その構成としては、
(a)に示すように再生時の輝度信号の遅延手段として
単純な1HDLを用いていたものを43の輝度の帰還形ノイズ
リテューサ(以下YNR)としたものである。ここで、
(b)にYNRの具体的構成例を示す。その動作は、入力
された輝度信号と1HDL49の出力との間で差分をとり、こ
の差分のうち微小振幅の信号をリミタ47により抽出し、
これをノイズ成分と考えて係数器46により適宜減衰させ
て入力信号に帰還することによりノイズ成分を抑圧する
ものである。現在、輝度信号の遅延手段として最も多く
使用されているものとしてCCDによる遅延線がある。CCD
はコストも比較的安く、使い勝手が良い点もあるが、S/
Nが劣化するといった欠点もある。そこで、再生輝度信
号の遅延手段として、単純な1HDLを用いるのではなくYN
Rを用いることによってS/Nの改善がはかれる。従って、
本実施例によれば、輝度信号のS/Nを劣化させずに同時
に輝度信号の遅延が可能となる効果がある。
また、第2図(a),第3ず(a)に示した通り、Y/
C分離兼色度クロストーク除去回路の中にも1HDLが使用
されている。従って、ここでも輝度信号のS/Nが劣化す
る可能性がある。この点を根本的に改善するためには、
第4図(c)に示すようにY/C分離兼色度クロストーク
除去回路をディジタル信号処理により構成し、1HDLをデ
ィジタルメモリにより構成することが考えられる。
次に、第5図を用いて本発明の第3の実施例について
説明する。第4図(c)に示した様にディジタル信号処
理により遅延処理回路を構成すればS/N劣化の心配はな
くなる。また、再生輝度信号の遅延処理もまたディジタ
ル信号処理化することによりYNRなどの回路を用いなく
ともよい回路構成をとることができる。この際、第5図
(a)に示すような構成をとることにより、ディジタル
信号処理化に共う周辺回路の増加をある程度小さくする
ことができる。つまり、輝度信号を遅延するためのメモ
リ手段を制御する回路をY/C分離兼色度クロストーク除
去回路の同一IC上に構成し、制御信号だけをIC内から出
力する(ここでは例としてクロックCKとリセットRese
t)。更に、メモリ出力とICの出力は互いに排反なモー
ドで使用されるので、どちらか一方の出力をハイインピ
ーダンス制御とすることにより、D/A変換器の共用化が
図れる。また更に、第5図(b)に示す用にその他の色
度信号のディジタル信号処理による色度信号の遅延量を
含めた遅延を可能とすることにより、色度信号処理のグ
レードアップ化に容易に追従できるという効果もある。
各種の色度信号処理の例としては、テレビ学技報Vol.13
No.38 PP.11〜16(Aug.1989)「VTR用クロマノイズリ
デューサの開発」に記載のクロマノイズリデューサやテ
レビ誌Vol.44 No.2 PP.183〜186(Feb.1990)「S−VHS
VTR用ディジタルカラーエンハンサ」に記載のカラーエ
ンハンサなどがある。
また第6図の例の様にD/A変換器もまた同一IC上に内
蔵した場合には、ディジタル入力を設けることにより、
第5図と同様の構成を取ることが可能となる。
〔発明の効果〕
本発明によれば記録時の適応的Y/C分離回路と再生時
の適応的色度くし形フィルタの兼用化ができるので、シ
ステムの合理化された磁気記録再生装置を構成できると
同時に、輝度信号と色度信号の間のディスプレイスメン
トのない映像を再現できる効果がある。
更に、本発明によれば適用的Y/C分離回路と適応的色
度くし形フィルタの兼用化回路をディジタル信号処理に
て構成した場合、アナログ化に必要なD/A変換器を記録
時と再生時で有効に利用でき、システムを小規模化する
効果がある他、他の色度信号処理の追加に対する輝度信
号の遅延時間合わせを容易に実現できる自由度のあるシ
ステムを提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例を示すブロック図、第2
図は適応的Y/C分離回路兼適応的色度クロストーク除去
回路の構成例を示すブロック図、第3図は適応的Y/C分
離回路兼適応的色度クロストーク除去回路の第2の構成
例を示すブロック図、第4図は本発明の第2の実施例を
示すブロック図、第5図は第3の実施例を示すブロック
図、第6図は第5図(a)の別構成例を示すブロック図
である。 1……適応的Y/C分離回路兼適応的色度クロストーク除
去回路 2……1Hディレイライン 3……記録色度信号処理回路 4……記録輝度信号処理回路 12……再生色度信号処理回路 13……再生輝度信号処理回路 30……相関検出回路 31……輝度ラインノイズリデューサ 50……アナログ・ディジタル変換器 51……ディジタル・アナログ変換器 52……メモリ制御回路 53……メモリ 54……各種色度信号処理
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山内 浩人 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会 社日立製作所東海工場内 (56)参考文献 特開 平1−202092(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/79 - 9/898

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録時は複合映像信号を輝度信号と色度信
    号に分離して、色度信号は低域周波数に変換し輝度信号
    はFM変調して加算した周波数多重信号を記録し、再生時
    は再生された周波数多重信号を濾波フィルタで低域変換
    色度信号とFM変調輝度信号とに分離し、それぞれ色度信
    号と輝度信号に復元して再生映像信号を得る磁気記録再
    生装置において、 前記記録時の複合映像信号と前記再生時の色度信号を切
    り替える第1の切り替え手段と、 該第1の切り替え手段の出力信号の少なくとも3ライン
    以上の相関を判別する相関判別手段と、 該相関判別手段が「相関あり」と判別する場合に色度信
    号成分を抽出する色度くし形フィルタ手段と、 前記相関判別手段が「相関なし」と判別する場合に色度
    信号を抽出する帯域濾波手段と、 該帯域濾波手段または前記色度くし形フィルタ手段が抽
    出した色度信号を、前記第1の切り替え手段の出力信号
    あるいはその遅延信号から減算して輝度信号を抽出する
    減算手段とを具備し、 記録時は前記第1の切り替え手段で複合映像信号を選択
    し、前記色度くし形フィルタ手段または前記帯域濾波手
    段と前記減算手段によって前記複合映像信号の輝度信号
    および色度信号の分離処理を行い、 再生時は前記第1の切り替え手段で前記再生時の色度信
    号を選択し、前記色度くし形フィルタ手段または前記帯
    域濾波手段により再生色度信号からクロストーク成分を
    除去することを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の磁気記録再生装置におい
    て、 前記相関判別手段と、前記色度くし形フィルタ手段と、
    前記帯域濾波手段と、前記減算手段は、ディジタル信号
    を処理する手段であり、 前記第1の切り替え手段の出力信号をディジタル化する
    第1のA/D変換手段と、 前記色度くし形フィルタ手段または前記帯域濾波手段に
    より抽出されるディジタル色度信号をアナログ化する第
    1のD/A変換手段と、 前記再生輝度信号をディジタル化する第2のA/D変換手
    段と、 該ディジタル化された再生輝度信号を遅延させるメモリ
    手段と、 該メモリ手段の出力信号と前記減算手段の出力信号とを
    切り替える第2の切り替え手段と、 該第2の切り替え手段の出力信号をアナログ化する第2
    のD/A変換手段とを具備し、 前記第2の切り替え手段は、記録時には前記減算手段の
    出力信号を選択し、再生時には前記メモリ手段の出力信
    号を選択することにより、 記録時は前記第1のD/A変換手段および前記第2のD/A変
    換手段により、前記複合映像信号から分離した色度信号
    および輝度信号をそれぞれアナログ化し、 再生時は前記第1のD/A変換手段および前記第2のD/A変
    換手段により、クロストーク成分を除去した前記再生色
    度信号および前記メモリ手段により遅延された再生輝度
    信号をそれぞれアナログ化することを特徴とする磁気記
    録再生装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の磁気記録再生装置におい
    て、 前記第1のD/A変換手段の前または後に、再生色度信号
    のS/N改善手段あるいは輪郭強調手段のうちの少なくと
    も1つを具備し、 前記メモリ手段は、前記色度くし形フィルタ手段あるい
    は前記帯域濾波手段により色度信号が遅延する時間と、
    前記S/N改善手段および前記輪郭補正手段により色度信
    号が遅延する時間とを加えた時間だけ前記ディジタル化
    された再生輝度信号を遅延することを特徴とする磁気記
    録再生装置。
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