JPH04124829U - 洞道におけるケーブル用吊線の吊架金具 - Google Patents

洞道におけるケーブル用吊線の吊架金具

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JPH04124829U
JPH04124829U JP2920691U JP2920691U JPH04124829U JP H04124829 U JPH04124829 U JP H04124829U JP 2920691 U JP2920691 U JP 2920691U JP 2920691 U JP2920691 U JP 2920691U JP H04124829 U JPH04124829 U JP H04124829U
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片倉正一
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イワブチ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ケーブルの吊線を洞道の壁面や天井等場所を選
ばずに取付け使用のできるケーブル用吊線の吊架金具。 【構成】洞道の壁面や天井に埋入したソケット20に取
付杆1を螺合してあり、取付杆の先端には一対の支持片
5,5を枢支ピン2によって回動自在に取付けてある。
支持片5,5間には螺杆11を貫通させ、該螺杆11の
先端に螺合したナット12を操作することによって支持
片5,5に設けた保持部片9,9は互いに係離するよう
になっている。そして、保持部片9,9によって自己支
持型ケーブルAの吊線Bを支持するようになっている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、洞道の壁面等に張設する主として自己支持型ケーブル用吊線の吊架 金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来例として、例えば、実公昭43−14581号公報所載のものがある。
【0003】 同公知例のものは、上部側には取付ボルト貫通孔を設けた離隔用筒状部を、ま た、下端よりには挾持溝を、さらにそれら中間部に円孔をそれぞれ設けた固定金 具と、下端寄りに前記固定金具の挾持溝と相対向する挾持溝を設け、該挾持溝の 上部に前記同様に固定金具の円孔に相対向する円孔を設けて成る押え金具と、こ れら固定金具と押え金具の両円孔に貫通し両者を組付ける緊締ボルトおよびナッ トで構成し、固定金具の上部のボルト貫通孔に筒状部の反対側から嵌挿した取付 ボルトの先端を洞道の壁面に設けたソケットに螺合して、該吊架金具を洞道壁面 に固定すると共に、相対向する挾持溝に掛止したケーブルの吊線を緊締ボルトお よびナットにより締付け吊架する構造となっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前記従来例の場合、吊架金具を壁面に固定するボルト杆と前記吊架金具の固定 金具面とが常に直交する構造であるため、垂直な壁面以外への取付には不適当で ある。なぜならば、例えば洞道の天井面にケーブルを吊架した場合、垂直壁面の 場合には、固定金具の板面方向の引張金具のみを受け持っていた該固定金具の筒 状部際には、ケーブル重量による大きな曲げモーメントが働き、著しい強度低下 を来すと共に、このような状況で吊架された自己支持型ケーブル自身は、図4に 示す如く、首曲がり状態となりケーブ被覆に吊架金具の挾持部先端が直接接触し て該被覆を破損させ、漏洩事故や破断事故の原因となるのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
洞道の壁面に固着する取付杆の先端と、一対の支持片の立面部片の上端にそれ ぞれ設けた接続部片を、互いに回動自在に枢着し、各支持片の互いに相対向する 前記立面部片に、一方の支持片の該立面片側より螺杆を貫通させ、他の一方の支 持片の該立面部片より突出する前記螺杆の先端にナットを螺合すると共に、各支 持片の立面部片には、前記螺杆を介在させた前記接続部片の直下にしてケーブル 用吊線の保持部片を突設して構成したものである。
【0006】
【実施例】
図面は本考案に係る洞道におけるケーブル用吊線の吊架金具の一実施例を示し 、図1は分解した主部品の斜視図、図2は取付状態を示す一部断面図、図2は図 2a−a線に沿う断面図、図4は従来例により自己支持型ケーブルを吊架した状 態を示す一部断面図である。
【0007】 図中1は取付杆で、取付杆1は先端側を偏平状にして該偏平部1aに枢支ピン 2の透孔3を設け、後部側を螺子部1bと成し、該螺子部1bに周面六角状の操 作鍔4を設けたものである。
【0008】 図示5,5は、接続部片6に設けた透孔7を取付杆1の前記透孔3に一致させ 、これら透孔7,3,7に前記枢支ピン2を貫通させて取付杆1の先端を互いに 回動自在に枢着した支持片で、支持片5は立面部片8の上端に前記接続部片6を 備え、立面部片8の下端には保持部片9を立面部片8に対して交差する方向に突 設して構成したものである。
【0009】 そして、一対のこの支持片5,5の立面部片8,8を相対向させるようにして 接続部片6,6において取付杆1に前記の通り組付け、立面部片8,8に設けた 貫通孔10,10に一方の支持片の立面部片側より螺杆11を貫通させ、他の一 方の支持片の立面部片より突出する前記螺杆11にナット12を螺合して螺杆1 1を組合わせ、この螺杆11を介在させた前記接続部片6の直下に位置するよう にして前記保持部片9,9を相対向させて配したものである。
【0010】 しかして、吊線Bを吊架するにあっては、壁面のケーブル吊架点に予め埋設し たソケット20に、先端側に一対の支持片5,5を回動自在に組付け、後部側を 螺子部1bと成した支持杆1の該螺子部1bを螺合して本考案のケーブル用吊線 の吊架金具を洞道に取付け、しかる後に一対の支持片5,5保持部片9,9間に ケーブルAの吊線Bを挾持し、螺杆11とナット12を締め付けて終了するので ある。
【0011】 図示Cは洞道の天井、Wは壁面を示す。
【0012】
【考案の効果】
本考案は前記の通りの構成であるから、取付杆の壁面に対する如何なる取付角 度にも対応して、一対の支持片が常に垂直に位置付けされるので、無理な負荷が 吊架金具に働いて強度低下を来したり、ケーブル被覆に吊架金具の一部が接触し て該被覆を損傷する心配もなく安全であり、また、一対の支持片がまったく同一 形状でよいので、量産効果があり、安価に提供できる等、諸々の点で実用的であ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のケーブル用吊線の吊架金具の分解斜視
図。
【図2】図1一部断面正面図。
【図3】図2a−a線断面図。
【図4】従来品により自己支持型ケーブルを吊架した状
態を示す一部断面正面図。
【符号の説明】
1 取付杆 5 支持片 6 接続部片 8 立面部片 9 保線部片 11 螺杆 12 ナット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洞道の壁面に固着する取付杆の先端と、
    一対の支持片の立面部片の上端にそれぞれ設けた接続部
    片を、互いに回動自在に枢着し、各支持片の互いに相対
    向する前記立面部片に、一方の支持片の該立面片側より
    螺杆を貫通させ、他の一方の支持片の該立面部片より突
    出する前記螺杆の先端にナットを螺合すると共に、各支
    持片の立面部片には、前記螺杆を介在させた前記接続部
    片の直下にしてケーブル用吊線の保持部片を突設した洞
    道におけるケーブル用吊線の吊架金具。
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