JP3135385U - 吊りボルト用固定金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】既設の吊りボルトに取り付けた状態でその吊りボルトに対する位置や、向きを調整し得るとともに、固定力を高める。
【解決手段】断面矩形のパイプからなるホルダ2の一側面の全長にスリット5が設けられ、そのスリット5の側縁部に上下一対の押し付け片3a、3bが設けられる。各押し付け片3a、3bは、既設の吊りボルト20にねじ結合する長ナットを半分割したものである。ホルダ2には、下方の押し付け片3bが吊りボルト20の外周面を押し付ける向きと反対向きに延びるアーム4が設けられる。このアーム4に下向きへの荷重を掛けることで、その荷重が押し付け手段となって、一対の押し付け片3a、3bが吊りボルト20の外周面に押し付けられ、そのねじ溝8と吊りボルト20のねじ山とがねじ合った状態で固定され、吊りボルト20の周りに回転させることができる。これにより、吊りボルト20に対して位置、向きを調整することができるとともに、固定力を高めることができる。
【選択図】図2

Description

この考案は、建物の天井のコンクリートスラブ等に固定された吊りボルトに取り付けられ、空調用ダクトや照明器具を設置する枠材等の各種の部材を支える吊りボルト用取り付け具に関する。
一般に、建物の天井のコンクリートスラブにはアンカーを介して複数本の吊りボルトが固定され、この吊りボルトによって石膏ボードなどの化粧ボードが支えられている。このコンクリートスラブと化粧ボードの間の天井スペースには、各吊りボルト間に掛け渡すように鉄製の枠材(アングル枠や角パイプ)が縦横に組むように固定され、この枠材に空調用のダクト、照明器具や電気配線などが設置される。また、空調用のダクトなどの設置時、この枠材に足場板が掛け渡され、その足場板に乗って設置作業が行われる。
この枠材の吊りボルトに対する固定は、通常、吊りボルトの下端部にねじ込んだナットにワッシャーを介して枠材用取り付け金具を引っ掛け、この枠材用取り付け金具に枠材をボルト、ナットで締結することにより行われている。
このように枠材が固定された既設の建物の天井スペースに、新たに空調用のダクトなどを設置する場合、このダクトを設置する新たな枠材を固定するために、改めて天井のコンクリートスラブにアンカーを打ち込んで吊りボルトを固定する必要がある。このとき、既設のダクトなどがあるために、アンカーを打ち込む場所を確保することが難しい。
また、アンカーを打ち込むには、コンクリートスラブにドリルなどの工具で穴を開ける必要があり、その穴あけ作業は、その作業時の音が大きく、騒音となるため、夜間にしか行うことができず作業効率が悪い。
このような問題を解決するため、新たにアンカーを打ち込むことなく、既設の吊りボルトを利用して、新たに空調用のダクトなどを取り付ける吊りボルト用固定金具が知られている(例えば、特開2005−207493号公報)。
この吊りボルト用固定金具21は、図8に示すように、既設の吊りボルト20の外周面を挟むように取り付けられる第一、第二ホルダ22、23と、この第一、第二ホルダ22、23をそれぞれ吊りボルト20の外周面に押し付ける押し付け手段としてのボルト24、ナット25を備えている。
この第一ホルダ22は、矩形の鉄板からなり、その一端にボルト24が挿通する丸孔が形成され、他端に係止孔26が形成されている。この係止孔26は、第二ホルダ23のフック31が係止する。また、この第一ホルダ22の前記吊りボルト20との接触部(押し付け部)には、緩衝材であるゴムパッキン27が貼り付けられる。
前記第二ホルダ23は、第一ホルダ22と同様、矩形の鉄板からなり、この板体の一部が既設の吊りボルト20の外周面に沿って湾曲しており、この湾曲部の内面が吊りボルトの外周面を押し付ける押し付け部28となり、この押し付け部28にも緩衝材であるゴムパッキン29が貼り付けられる。
また、第二ホルダ23の一端部には第一ホルダ22の係止孔26に係止するフック31が設けられる。他端部には、ボルト24が挿通する丸孔が設けられるとともに、枠材を取り付けるための枠材取り付け板部32が吊りボルト20に対して直角に設けられる。
この既設の吊りボルト20の外周面を挟むように第一ホルダ22、第二ホルダ23を互いに係止した状態で取り付け、ボルト24とナット25を締結する。この締結によって、第一、第二ホルダ22、23が、吊りボルト20の外周面にその吊りボルト20を挟むように押し付けられる。この押し付けにより各ゴムパッキン27、29が吊りボルト20の外周面のねじ部に食い込み、その吊りボルト20に対して強固に固定することができる。
この吊りボルト用固定金具21は、前述のように、その第一、第二ホルダ22、23のゴムパッキン27、29が吊りボルト20のねじ部に食い込んだ状態で固定されている。このため、この固定した後は、吊りボルト20に対する位置や、向きを調整することが難しく、空調用のダクトなどを設置する枠材の取り付け位置に合わせて、予め仮止めする必要があり、この仮止め作業を行う工程が増え、作業性が悪い。
また、ゴムパッキン27、29を介してのねじ部への食い込みのため、固定力が十分でないとともに徐々に低下する恐れがある。
そこで、この考案は、既設の吊りボルトに取り付けた状態でその吊りボルトに対する位置や、向きを調整し得るとともに、固定力を高めることを課題とする。
前記課題を解決するために、この考案は、既設の吊りボルトの外周面を押し付ける一対の押し付け片に、その吊りボルトのねじ山にねじ合うねじ溝を設けたのである。
このようにすると、押し付け手段によって一対の押し付け片が吊りボルトの外周面にそれぞれ反対方向から押し付けて、その一対の押し付け片のねじ溝と吊りボルトのねじ山とがねじ合った状態で固定される。この固定状態では、吊りボルト用固定金具を吊りボルトの周りに円滑に回転させることができるため、吊りボルトに対して上下方向の位置、向きを調整することができる。
また、ねじ溝とねじ山のねじ結合はその結合強度が高いため、この固定金具も吊りボルトに強固に固定されたものとなる。
ここで、既設の吊りボルトとは、既に建設された建物の天井のコンクリートスラブに固定されたものに限られず、例えば、建設中の建物の天井のコンクリートスラブに固定されたものを含む。
具体的な構成として、既設の吊りボルトのねじ山外周面に、その吊りボルトを挟むように押し付ける一対の押し付け片と、前記一対の押し付け片を前記吊りボルトの外周面を押し付ける向きが互いに反対向きとなるように設けたホルダと、そのホルダに設けられ、前記一対の押し付け片を前記吊りボルトの外周面に押し付ける押し付け手段とを備えて、各種の部材を支持する吊りボルト用固定金具において、前記一対の押し付け片に、前記吊りボルトのねじ山にねじ合うねじ溝を設け、前記押し付け手段により、前記一対の押し付け片を前記吊りボルトの外周面に押し付け、前記ねじ山とねじ溝をねじ合わせて前記吊りボルトに固定されるものを採用したのである。
前記構成において、一対の押し付け片を吊りボルトの外周面に押し付ける押し付け手段としては、種々考えられるが、例えば、前記一対の押し付け片は、両者の間に前記吊りボルトが入り得るように前記ホルダに上下方向に位置を離して設けられて、前記各種の部材を支持して前記ホルダに下向きの荷重が加わった際、その荷重が前記押し付け手段となって、前記一対の押し付け片が前記吊りボルトの外周面に押し付けられるものを採用することができる
このようにすると、一対の押し付け片のねじ溝に吊りボルトのねじ山を嵌め合わせた状態で、前記各種の部材を支持してホルダに下向きの荷重が加わると、その荷重が前記押し付け手段となって、前記一対の押し付け片が前記吊りボルトの外周面に押し付けられ、既設の吊りボルトに固定される。
前記ホルダに下向きの荷重を加える手段として、前記ホルダは、下方に設けられた前記押し付け片が前記吊りボルトの外周面を押し付ける向きと反対向きに延びるアームを有し、このアームに前記各種の部材を支持して前記ホルダに下向きの荷重が加わるようにすることができる。
前記アームに各種の部材を支持してホルダに下向きに荷重をかけると、下方に設けられた押し付け片が吊りボルトの外周面を押し付けるとともに、上方に設けた押し付け片が、下方の押し付け片が押し付ける向きとは反対向きに吊りボルトの外周面を押し付け、既設の吊りボルトに固定される。
さらに、前記アームをコの字状として、その両端を前記ホルダに固定して取り付け、前記アーム内に枠材を挿通し、この枠材に前記各種の部材を支持するようにすると、アームに各種部材を挿通して容易に支持させることができるとともに、ホルダに下向きに荷重をかけることができる。
また、前記構成において、前記一対の押し付け片の一方が、前記ホルダに前記吊りボルトに向かって進退可能にねじ通されたボルトつまみに取り付けられ、そのボルト摘みを前記押し付け手段としたものとすると、ボルトつまみをねじって一方の押し付け片を前記吊りボルトに向かって前進させることにより、その押し付け片が前記吊りボルトの外周面に押し付けられ、既設の吊りボルトに固定される。
一方、ボルトつまみをねじって一方の押し付け片を後退させると、吊りボルトに対する押し付けが解除されるので、吊りボルト用固定金具の固定または取り外しを容易に行うことができる。
さらに、前記構成において、前記ホルダは、一対の板体をヒンジを介して開閉可能に連結したものであって、前記一対の板体を閉じた状態に保持する締結具を備え、その締結具を前記押し付け手段としたものとしてよい。
このようにすると、一方の板体を開いてその押し付け片を吊りボルトの外周面に押し付け、締結具で締め付けて一対の板体を閉じることにより、一対の押し付け片が吊りボルトの外周面を挟むように押し付けられ、既設の吊りボルトに固定される。
ここで、前記一対の押し付け片が前記吊りボルトの軸方向に直交する同一軸上にあるようにすると、吊りボルトの外周面に対して一対の押し付け片が、吊りボルトの軸方向の直交する同一軸上である両側から挟むように押し付けるので、既設の吊りボルトに確実に固定させることが可能となる。
また、前記押し付け片のねじ溝は、吊りボルトの外周面に形成されたねじ山にねじ合うものであればよく、例えば、前記押し付け片が、前記吊りボルトにねじ結合するナットを長さ方向に分割して形成され、その分割ナットのねじ部が前記ねじ溝となるようにしてもよい。これにより、分割したナットを一対の押し付け片として利用することができる。
この考案は、以上のように、吊りボルトの外周面のねじ山にねじ合うねじ溝を、一対の押し付け片に形成したので、吊りボルトに固定した状態で回転させることができ、その回転により、その吊りボルトに対する位置、向きを調整することができ、仮止めの必要がなくなるため、作業性が向上する。また、この固定金具の吊りボルトへの固定力も強固なものとなる。
以下、この考案の吊りボルト用固定金具の実施例1を添付図面に基づいて説明する。
この実施例1の吊りボルト用固定金具1を固定する既設の吊りボルト20は、建物の天井のコンクリートスラブにアンカーを介して複数本固定され、これらの吊りボルトの間に掛け渡すように鋼鈑からなる枠材(図示省略)が固定されており、このホルダに空調用のダクト、照明器具や電気配線などが設置される。
前記吊りボルト用固定金具1は、図1、図2に示すように、吊りボルト20の外周面を押し付ける一対の押し付け片3、3と、この一対の押し付け片3、3を互いに対向するように設けたホルダ2と、このホルダ2に設けた棒体をコの字状に折り曲げたアーム4を備えたものである。
前記ホルダ2は、断面矩形の金属パイプを加工したものであり、その金属パイプの一側面部の全長にわたってスリット5が形成され、このスリット5に既設の吊りボルト20を通すことができる。このスリット5の側縁部には、既設の吊りボルト20に対向するように、一対の押し付け片3、3がそれぞれ上下方向に位置を離して設けられる。
スリット5の上側の押し付け片3(3a)が設けられた側縁部の下端部分に、切り欠き6が形成される。その切り欠き6は、スリット5が設けられたホルダ2(金属パイプ)の一側面部から対向面部までにわたって形成される。また、上側の押し付け片3aが設けられたホルダ2の一側面部と隣り合う面部に丸孔7が設けられる。この丸孔7に通した紐を既設の吊りボルト20に結ぶと、吊りボルト用固定金具1の脱落を防止することができる(図2参照)。
一方、下側の押し付け片3(3b)が設けられたスリット5の側縁部が、上方に向かうに従って幅が広くなるテーパに形成される(図1(a)参照)。このテーパが形成されたホルダ2の一側面部と隣り合う面部には、その隣り合う面部に対して直角に延びる、棒体をコの字に折り曲げたアーム4が固定される。すなわち、このアーム4は、その折り曲げ部が、図1(b)に示すように、下側の押し付け片3bの吊りボルト20の押し付け方向(図1(a)中の矢印b)と反対向きに延びるように固定される。
このように、切り欠き6およびスリット5の幅広部分が形成されると、吊りボルト用固定金具1を既設の吊りボルト20に取り付ける際、ホルダ2を傾け、上下に設けた押し付け片3a、3bを避けながら、スリット5に吊りボルト20を通すことができる。
前記スリット5の側縁部に設けられた上下一対の押し付け片3a、3bは、既設の吊りボルト20にねじ結合する長ナットを長さ方向に半分割して形成したものである。その分割長ナットのねじ部が、吊りボルト20のねじ山とねじ合うねじ溝8となる。これらの押し付け片3a、3bは、図1(b)に示すように、上方から見た場合、吊りボルト20にねじ結合するナットを構成するように、ホルダ2のスリット5の側縁部に設けられる。このため、上下一対の押し付け片3a、3bは、その吊りボルト20のねじ部(外周面)に対して押し付ける向きが互いに反対向きとなる(図1(a)中の矢印a、矢印b参照)。
このように構成された吊りボルト用固定金具を、既設の吊りボルト20に固定するには、まず、ホルダ2が、そのスリット5の幅広部分が上向きとなるようにアーム4を手で持つ。アーム4を持ちながら、既設の吊りボルト20が、スリット5の幅広部分と切り欠き6を通るようにホルダ2を傾け、その後、ホルダ2の傾きを戻し、ホルダ2の上下一対の押し付け片のねじ溝を、吊りボルト20のねじ山に噛み合わせる。
この噛みあわせ状態において、例えば、アーム4に前述した枠体を掛け渡して、枠体に空調用のダクトなどを設置するなどして、ホルダ2のアーム4に下向きの荷重を加えると(図1(a)中の矢印c参照)、下側の押し付け片3bが吊りボルト20を矢印bの方向に押し付け、この押し付け片3bを支点とするてこの原理により、上側の押し付け片3aが、吊りボルト20を矢印aの方向に押し付ける。
このように、一対の押し付け片3a、3bが吊りボルト20の外周面に押し付ける押し付け手段は、アーム4に下向きへの荷重を加えることにより行われるものとなる。この押し付け手段によって、一対の押し付け片3a、3bのねじ溝が吊りボルト20のねじ山にねじ合う状態で固定される。このため、吊りボルト用固定金具1が吊りボルト20に対して回転可能となり、その吊りボルト用固定金具1を回転させると、その位置や向きを調節することができる。
また、天井のコンクリートスラブ(図示省略)と化粧ボード44の間に複数固定された吊りボルト20に吊りボルト用固定金具1を固定することで、その吊りボルト用固定金具1のアーム4に通した枠材40を縦横に組むことができる(図3(a)参照)。さらに、図3(b)に示すように、組まれた枠材40上に足場板41を載せたり、あるいは、空調用のダクト42や照明器具43を固定したりすることもできる。
次に、この考案の実施例2を添付図面に基づいて説明する。この実施例2の吊りボルト用固定金具1は、図4(a)に示すように、一対の押し付け片3のうち一方の押し付け片3を吊りボルト20に対して進退可能にホルダ2に設け、前述した押し付け手段として、一方の押し付け片3を吊りボルト20に向かって前進させることにより、その押し付け片3が吊りボルト20の外周面を押し付けるものを採用することができる。
この実施例2の吊りボルト用固定金具1は、吊りボルト20の外周面を押し付ける一対の押し付け片3、3と、この一対の押し付け片3、3を互いに対向するように設けたホルダ2を備えたものである。
前記ホルダ2は、前述の実施例1の場合と同様、断面矩形の金属パイプを加工したものである。その金属パイプの一側面部の全長にわたってスリット5が形成され、このスリット5に既設の吊りボルト20を通すことができる。
このホルダ2には、図4(b)に示すように、スリット5を設けた一側面部と隣り合う側面部のうち一方の側面部の外面に、外周面にねじ山を設けた棒体11が直角に固定されるとともに、その内面に、押し付け片3(3c)が固定される。この棒体11にワッシャーを介して枠材用取り付け金具を引っ掛け、この枠材用取り付け金具に枠材を係止し、ナットを締め付けることによりこの枠材をホルダ2に固定することができる。
また、他方の側面部には内周部にねじ溝を有する丸孔が設けられ、その丸孔に、外周部にねじ山を有するボルトつまみ9がねじ込まれた状態で貫通する。このボルトつまみ9のホルダ2内に貫通した一端部に、ジョイント10を介して押し付け片3(3d)が回転可能に取り付けられ、ボルトつまみ9の他端部には平板状のつまみが固定される。
前記固定された押し付け片3cおよびボルトつまみ9に取り付けられた押し付け片3dは、実施例1に適用した一対の押し付け片3a、3bと同様、既設の吊りボルト20にねじ結合する長ナットを長さ方向に半分割して形成したものである。その分割ナットのねじ部が、吊りボルト20のねじ山とねじ合うねじ溝8となる。また、前記押し付け片3dとしての分割した長ナットの外周部がボルトつまみ9にジョイント10を介して取り付けられ、その分割した長ナットの長さ方向に対してボルトつまみ9が直角となっている。
この実施例2の吊りボルト用固定金具1を、既設の吊りボルト20に固定するには、図5に示すように、まず、ホルダ2を手で持ち、ホルダ2の押し付け片3cのねじ溝と既設の吊りボルト20のねじ溝とを噛み合わせる。
この噛み合わせた状態で、ボルトつまみ9を回転して押し付け片3dを前進(図5中の矢印dの向きに前進)させ、その押し付け片3dを吊りボルト20の外周面に押し付ける。前進させた押し付け片3dを押し付けると、固定された押し付け片3cも、その反力により吊りボルト20の外周面を押し付ける。このため、一対の押し付け片3c、3dは、その吊りボルト20のねじ部(外周面)に対して押し付ける向きが互いに反対向きとなる。
このように、一対の押し付け片3c、3dが吊りボルト20の外周面に押し付ける押し付け手段は、一対の押し付け片3のうちボルトつまみ9に取り付けた押し付け片3dを吊りボルト20に向かって前進させることにより行われるものとなる。
この押し付け手段によって、一対の押し付け片3c、3dのねじ溝が吊りボルト20のねじ山にねじ合う状態で固定される。このため、この実施例2においても、前述の実施例1の場合と同様、吊りボルト用固定金具1が吊りボルト20に対して回転可能となり、その吊りボルト用固定金具1を回転させると、その位置や向きを調節することができる。
次に、この考案の実施例3を添付図面に基づいて説明する。この実施例3の吊りボルト用固定金具1は、図6(a)に示すように、一対の押し付け片3を設けたホルダ2が、一対の板体13をヒンジ14を介して開閉可能に連結したものであり、その板体13を閉じた状態に保持する締結具15を備えたものである。前述した押し付け手段としては、板体13を閉じた状態に締結具15で締結することにより、一対の押し付け片3を既設の吊りボルト20の外周面に両側から押し付けるものを採用する。
前記ホルダ2は、矩形の金属板である一対の板体13を、それぞれの側縁部に設けたヒンジ14を介して開閉可能に連結したものである。この一対の板体13の対向面部には、それぞれ、押し付け片3が固定され、一方の板体13には、締結具15を構成するボルト15a、ナット15bのボルト15aが通る丸孔が形成され、他方の板体13の押し付け片3が固定された対向面に、ナット15bが固定され、この一対の板体13が閉じた状態で、前記丸孔とナット15bの穴の中心が一致する。
また、一対の板体13のいずれか一方に、棒体をコの字に折り曲げた取っ手16が固定される(図6(b)参照)。この取っ手16は、板体13の押し付け片3の固定面に対して反対面(裏面)側に固定され、図3に示す実施例1のアーム4のように、空調用のダクトを設置する枠材を支えることができる。なお、この取っ手16を板体13に対して着脱可能に設けてもよい。取っ手16を着脱可能とすると、この吊りボルト用固定金具1は、複数個収納する際など、ホルダ2(一対の板体13)と取っ手16を別々に梱包することができ、場所を取らない。
一対の板体13のそれぞれに固定される押し付け片3は、実施例1に適用した一対の押し付け片3a、3bと同様、既設の吊りボルト20にねじ結合する長ナットを長さ方向に半分割して形成したものである。その分割した長ナットのねじ部が、吊りボルト20のねじ山とねじ合うねじ溝となる。
前記押し付け片3の板体13に対する固定は、この一対の板体13が閉じた状態で、図7(b)に示すように、上方から見た場合、吊りボルト20にねじ結合するナットを構成するように、一対の板体13に固定される。このため、一対の押し付け片3は、その吊りボルト20のねじ部(外周面)に対して押し付ける向きが互いに反対向きとなる。
この実施例3の吊りボルト用固定金具1を、既設の吊りボルト20に固定するには、まず、ホルダ2を手で持ち、一方の板体13の押し付け片3のねじ溝と既設の吊りボルト20のねじ溝とを噛み合わせる。
この噛み合わせてねじ合った状態で、ボルト15aを板体13の丸孔に通すと共に、ナット15bに締結する。ボルト15aをナット15bに締結すると、図7(a)、(b)に示すように、一対の板体13に固定された押し付け片3が、吊りボルト20の外周面を両側から押し付ける。
このように、一対の押し付け片3が吊りボルト20の外周面に押し付ける押し付け手段は、一対の板体13を閉じた状態にボルト15a、ナット15bで締結することにより、行われるものとなる。
この押し付け手段によって、一対の押し付け片3のねじ溝が吊りボルト20のねじ山にねじ合う状態で固定される。このため、この実施例3においても、前述の実施例1の場合と同様、吊りボルト用固定金具1が吊りボルト20に対して回転可能となり、その吊りボルト用固定金具1を回転させると、その位置や向きを調節することができる。
(a)この考案の実施例1の吊りボルト用固定金具を示す正面図、(b)(a)のA−A線における横断面図、 同上の吊りボルト用固定金具の使用状態を示す斜視図 (a)同上の吊りボルト用固定金具に枠材を取り付けた状態を示す斜視図、(b)同上の吊りボルト用固定金具を使用した天井スペースの簡略図 (a)実施例2の吊りボルト用固定金具を示す斜視図、(b)(a)のB−B線における横断面図 同上の吊りボルト用固定金具の使用状態を示す正面図 (a)実施例3の吊りボルト用固定金具を示す斜視図、(b)同上の吊りボルト用固定金具の一対の板体を閉じた状態を示す斜視図 (a)同上の吊りボルト用固定金具の使用状態を示す斜視図、(b)(a)のC−C線における横断面図 (a)従来の吊りボルト用固定金具を示す斜視図、(b)同上の吊りボルト用固定金具を示す上方から見た図
符号の説明
1 吊りボルト用固定金具
2 ホルダ
3 押し付け片
4 アーム
5 スリット
6 切り欠き
7 丸孔
8 ねじ溝
9 ボルトつまみ
10 ジョイント
11 棒体
13 板体
14 ヒンジ
15a ボルト(締結具)
15b ナット(締結具)
16 取っ手
20 吊りボルト
21 吊りボルト固定金具
22 第一ホルダ
23 第二ホルダ
24 ボルト
25 ナット
26 係止孔
27 ゴムパッキン
28 押し付け部
29 ゴムパッキン
31 フック
32 枠材取り付け板部
40 枠材
41 足場板
42 空調用のダクト
43 照明器具

Claims (8)

  1. 既設の吊りボルト(20)のねじ山外周面に、その吊りボルト(20)を挟むように押し付ける一対の押し付け片(3)と、前記一対の押し付け片(3)を前記吊りボルト(20)の外周面を押し付ける向きが互いに反対向きとなるように設けたホルダ(2)と、そのホルダ(2)に設けられ、前記一対の押し付け片(3)を前記吊りボルト(20)の外周面に押し付ける押し付け手段とを備えて、各種の部材を支持する吊りボルト用固定金具において、
    前記一対の押し付け片(3)に、前記吊りボルト(20)のねじ山にねじ合うねじ溝(8)を設け、前記押し付け手段により、前記一対の押し付け片(3)を前記吊りボルト(20)の外周面に押し付け、前記ねじ山とねじ溝(8)をねじ合わせて前記吊りボルト(20)に固定されることを特徴とする吊りボルト用固定金具。
  2. 前記一対の押し付け片(3a、3b)は、両者(3a、3b)の間に前記吊りボルト(20)が入り得るように前記ホルダ(2)に上下方向に位置を離して設けられて、前記各種の部材を支持して前記ホルダ(2)に下向きの荷重が加わった際、その荷重が前記押し付け手段となって、前記一対の押し付け片(3a、3b)が前記吊りボルト(20)の外周面に押し付けられることを特徴とする請求項1に記載の吊りボルト用固定金具。
  3. 前記ホルダ(2)は、下方に設けられた前記押し付け片(3b)が前記吊りボルト(20)の外周面を押し付ける向きと反対向きに延びるアーム(4)を有し、このアーム(4)に前記各種の部材を支持して前記ホルダ(2)に下向きの荷重が加わるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の吊りボルト用固定金具。
  4. 前記アーム(4)をコの字状として、その両端を前記ホルダ(2)に固定して取り付け、前記アーム(4)内に枠材(40)を挿通し、この枠材(40)に前記各種の部材を支持するようにしたことを特徴とする請求項3に記載の吊りボルト用固定金具。
  5. 前記一対の押し付け片(3c、3d)の一方(3d)が、前記ホルダ(2)に前記吊りボルト(20)に向かって進退可能にねじ通されたボルトつまみ(9)に取り付けられ、そのボルト摘み(9)を前記押し付け手段としたことを特徴とする請求項1に記載の吊りボルト用固定金具。
  6. 前記ホルダ(2)は、一対の板体(13)をヒンジを介して開閉可能に連結したものであって、前記一対の板体(13)を閉じた状態に保持する締結具(15)を備え、その締結具(15)を前記押し付け手段としたことを特徴とする請求項1に記載の吊りボルト用固定金具。
  7. 前記一対の押し付け片(3c、3d)が前記吊りボルト(20)の軸方向に直交する同一軸上にあることを特徴とする請求項5または6に記載の吊りボルト用固定金具。
  8. 前記押し付け片(3)は、前記吊りボルト(20)にねじ結合するナットを長さ方向に分割して形成したものであり、その分割ナットのねじ部が前記ねじ溝(8)となる請求項1〜7のいずれかに記載の吊りボルト用固定金具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111878635A (zh) * 2020-08-28 2020-11-03 广州市盾建地下工程有限公司 管线悬吊结构及方法

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