JPH04116499U - 音場補正装置 - Google Patents

音場補正装置

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JPH04116499U
JPH04116499U JP2001391U JP2001391U JPH04116499U JP H04116499 U JPH04116499 U JP H04116499U JP 2001391 U JP2001391 U JP 2001391U JP 2001391 U JP2001391 U JP 2001391U JP H04116499 U JPH04116499 U JP H04116499U
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正明 平
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三洋電機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車室内の非対称な音場を補正し、特に 室温
が変化して伝達関数に乱れが生じた場合においても希望
の音場に補正する音場補正装置を提供する。 【構成】 音響機器の出力をディジタルフィルタ3に印
加し、このディジタルフィルタ3にて反射音消去信号13
を作り、反射音12を消去して好適な音場を得る音場補正
装置において、室内の温度変化を検知して反射音消去信
号13を発生させるタイミングを、常に反射音12が聴取者
に到達する時刻と一致させるように反射音消去信号13の
発生させるタイミングの基準であるサンプリング周波数
を変化させるか、若しくはフィルタ係数を変化させるよ
うにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、最適な条件で聴取できるようにした音響機器に関するものであり、 特に非対称な音場をディジタルフィルタを用いて補正する車載用音響機器に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、音響機器の出力信号をデジタルフィルタを用いて、室内のどの聴取位置 でも、希望音場での両耳応答に等しくなるよう補正する音場変換手段については 、例えば特開平2−161900号公報(H04S 1/00)に記載されてい る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
車室内等の比較的狭い場所においては、反射音が好適な音場を阻害する要因と なるが、反射音が聴取者に到達すると同時に、この反射音を打消す音も到達する ように反射音消去信号を発生させることで対処することができる。この反射音消 去信号を発生させるタイミングの基準としては、A/D及びD/Aコンバータの サンプリング周波数を基準とするように、ディジタルフィルタにも印加して、該 ディジタルフィルタの各フィルタ係数を予め設定しておけばよい。
【0004】 他方、車室内では直射日光やエアコンの使用等により比較的温度変化が激しい 。室温が変化すると、音速c[m/s]は室温θを用いて、 c=331.5+0.61×θ で示されるように変化するため、聴取者に到達する時刻が変化する。
【0005】 例えば、図4(a)に示す如く、従来t1に到達する第1反射音12は同時刻に聴 取者に到達する第1反射音消去信号13にて消去していた。しかし、室温が上昇し て同図(b)に示す如く、第1反射音12がt2に到達すると、第1反射音消去信号 13と(t1−t2)だけずれるため、好適な補正ができなくなる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は上述の課題に鑑みなされたものであり、音響機器と、A/Dコンバー タ、ディジタルフィルタ及びD/Aコンバータにより構成され、且つ前記音響機 器の出力信号を聴取者の両耳応答に等しくなるよう音場を補正する音場変換手段 と、室内の温度を検知する室温検知手段と、前記室温検知手段で検知した温度に 基づいて前記ディジタルフィルタのサンプリング周波数を変化させる周波数変換 手段とを備える音場補正装置である。
【0007】 また、音響機器と、A/Dコンバータ、ディジタルフィルタ及びD/Aコンバ ータにより構成され、且つ前記音響機器の出力信号を聴取者の両耳応答に等しく なるよう音場を補正する音場変換手段と、室内の温度を検知する室温検知手段と 、前記室温検知手段で検知した温度に基づいて前記ディジタルフィルタのフィル タ係数を変更する係数設定手段とを備える音場補正装置である。
【0008】
【作用】
本考案は上述の如く構成されているため、室温の変化により聴取位置に反射音 が到達するタイミングがずれた場合は、室温の変化のデータに基づいて、ディジ タルフィルタに印加されるサンプリング周波数を変化させて、図4(c)に示す 如く、反射音と反射音消去信号を同時に到達させることができる。
【0009】 また、サンプリング周波数を変化させる代わりに、ディジタルフィルタのフィ ルタ係数を変更して補正するようにしてもよい。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】 図1は本考案の一実施例である音場補正装置の概略図である。 音響機器(図示略)からのLチャンネル信号、Rチャンネル信号は夫々、ローパ スフィルタ(LPF)1a,1bを通過してA/Dコンバータ2a,2bに印加され、デ ィジタル信号に変換されて、複数のディジタルフィルタにより構成されたディジ タルフィルタネットワーク(DFN)3に印加される(但し、特に図示しないが 、音響機器のオーディオ信号がCD、DAT等のディジタル信号である場合は、 直接DFN3に入力する方がよい。)。DFN3の出力信号はD/Aコンバータ 4a,4bにてアナログ信号に変換され、アンプ5a,5bにて増幅した後、スピーカ6a ,6bから出力される。
【0012】 DFN3の概略図を図2に示す。同図に示すように、DFN3は4個のディジ タルフィルタTR,CR,TL,CL及び加算器7a,7bにて構成されており、特定の 聴取位置、例えば運転席等の聴取位置において、直接音を両耳応答が等しくなる ように、且つ反射音を打消すための反射音消去信号を作りだすように各フィルタ の係数が設定されている。反射音消去信号を発生させるタイミングは、ある基準 温度において、A/Dコンバータ2a,2b、D/Aコンバータ3a,3bに印加される サンプリング周波数を基準にしており、例えばm番目のサンプリング点にて第1 反射音消去信号を発生させ、n番目のサンプリング点で第2反射音消去信号を発 生させるというように設定されている。
【0013】 また、TR,CR,TL,CLは伝達関数を用いて、
【0014】
【数1】
【0015】 で表される。ここで、 HLS:車室内での左スピーカ6aからダミーヘッド8の左耳への伝達関数 HLO:車室内での左スピーカ6aからダミーヘッド8の右耳への伝達関数 HRS:車室内での右スピーカ6bからダミーヘッド8の左耳への伝達関数 HRO:車室内での右スピーカ6bからダミーヘッド8の右耳への伝達関数 HO :希望音場での左スピーカ6aからダミーヘッド8の右耳への伝達関数及び 希望音場での右スピーカ6bからダミーヘッド8の左耳への伝達関数 HS :希望音場での左スピーカ6aからダミーヘッド8の左耳への伝達関数及び 希望音場での右スピーカ6bからダミーヘッド8の右耳への伝達関数 である。これらの伝達関数は夫々、図3に示すような関係にある。
【0016】 図3は車室内の音場をステレオ配置の希望の音場に補正するための模式図であ り、同図(a)は実際の車室内のステレオ配置図、(b)は希望ステレオ配置図 である。
【0017】 まず、第1反射音12を好適に消去する場合を考える。
【0018】 図1において、車室内の温度が変化した際、室温検知手段9において室温の変 化を検知する。そして周波数変換手段10にて室温と基準温度とを比較し、室温が 基準温度より高ければ、その変化量に基づいて、第1反射音12と第1反射音消去 信号13が一致するようにサンプリング周波数を適当に高くし、室温が基準温度よ り低ければその変化量に基づいてサンプリング周波数を適当に低く変換するよう サンプリング周波数発生回路11に指示する。
【0019】 このようにして図4(c)に示すように、室温が上昇し、第1反射音12がt2の 時刻に到達した場合において、第1反射音消去信号13も同様にt2の時刻に到達さ せることができる。更に、第2反射音,第3反射音…についても上述と同様にし て消去でき、室温によらず希望の音場に補正することができる。
【0020】 上述の実施例は室温を検知し、それに応じてサンプリング周波数を変化させて 希望の音場に補正する例であるが、サンプリング周波数を変化させる代わりに、 DFN3を構成するディジタルフィルタのフィルタ係数を室温の変化にともなっ て変化させるようにすることで、上述の場合と同様、希望の音場に補正すること ができる。例えば、特に図示しないが、ディジタルフィルタの係数を各温度につ いてメモリにストアしておき、温度に応じてフィルタ係数をロードするようにし ておけばよい。
【0021】
【考案の効果】
本考案は上述の如く構成されているため、車室内の非対称な音場を補正するこ とができ、更に、室温が変化して伝達関数に乱れが生じた場合においても希望の 音場に補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案である音場補正装置の概略図である。
【図2】DFN3の概略図である。
【図3】(a)車室内のステレオ配置図及び(b)希望
ステレオ配置図である。
【図4】反射音12と反射音消去信号13の模式図である。
【符号の説明】
1a,1b ローパスフィルタ(LPF) 2a,2b A/Dコンバータ 3 ディジタルフィルタネットワーク(DFN) 4a,4b D/Aコンバータ 5a,5b アンプ 6a,6b スピーカ 7a,7b 加算器 8 ダミーヘッド 9 室温検知手段 10 周波数変換手段 11 サンプリング周波数発生回路 12 第1反射音 13 第1反射音消去信号 14 直接音 15 第2反射音 16 第3反射音

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)音響機器と、 (b)A/Dコンバータ、ディジタルフィルタ及びD/
    Aコンバータにより構成され、且つ前記音響機器の出力
    信号を聴取者の両耳応答に等しくなるよう音場を補正す
    る音場変換手段と、 (c)室内の温度を検知する室温検知手段と、 (d)前記室温検知手段で検知した温度に基づいて前記
    ディジタルフィルタのサンプリング周波数を変化させる
    周波数変換手段と、 を備える音場補正装置。
  2. 【請求項2】 (a)音響機器と、 (b)A/Dコンバータ、ディジタルフィルタ及びD/
    Aコンバータにより構成され、且つ前記音響機器の出力
    信号を聴取者の両耳応答に等しくなるよう音場を補正す
    る音場変換手段と、 (c)室内の温度を検知する室温検知手段と、 (d)前記室温検知手段で検知した温度に基づいて前記
    ディジタルフィルタのフィルタ係数を変更する係数設定
    手段と、 を備える音場補正装置。
JP1991020013U 1991-03-29 1991-03-29 音場補正装置 Expired - Lifetime JP2545126Y2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54109705A (en) * 1978-02-16 1979-08-28 Hitachi Cable Ltd Outdoor loudspeaker system
JPH02112100U (ja) * 1989-02-23 1990-09-07

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS54109705A (en) * 1978-02-16 1979-08-28 Hitachi Cable Ltd Outdoor loudspeaker system
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