JP3268408B2 - 音声検出装置 - Google Patents

音声検出装置

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JP3268408B2
JP3268408B2 JP34367593A JP34367593A JP3268408B2 JP 3268408 B2 JP3268408 B2 JP 3268408B2 JP 34367593 A JP34367593 A JP 34367593A JP 34367593 A JP34367593 A JP 34367593A JP 3268408 B2 JP3268408 B2 JP 3268408B2
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  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアダプティブフィルタを
利用したノイズキャンセル機能部を備える音声検出装置
に関する。
【0002】
【従来技術及び課題】一般に、ノイズ環境下における音
声の検出には、ノイズキャンセル機能部を備える音声検
出装置が用いられる。
【0003】図5は従来の音声検出装置50を示す。音
声検出装置50は、音声及びノイズを検出するマイクロ
フォンとアナログ−ディジタル変換処理部を含む第一検
出部51、ノイズを検出するマイクロフォンとアナログ
−ディジタル変換処理部を含む第二検出部52、アダプ
ティブフィルタ(適応フィルタ)53及び減算処理部5
4を備えて構成する。このような音声検出装置50は、
第一検出部51からディジタル第一信号Daを得るとと
もに、第二検出部52からディジタル第二信号Dbを得
る。そして、ディジタル第二信号Dbはアダプティブフ
ィルタ53によりフィルタリングされるとともに、減算
処理部54により、ディジタル第一信号Daからアダプ
ティブフィルタ53の出力信号Dcが減算され、これに
より、減算処理部54の出力にはノイズ成分がキャンセ
ルされた音声成分のみを含む音声信号が得られる。
【0004】しかし、このような従来の音声検出装置5
0は、使用環境のノイズレベルが高いとき或いは接続す
るマイクロフォンの特性等によって、マイクロフォンか
ら出力する検出信号のレベルが不安定になることがあ
る。このため、例えば、信号レベルが過大になった場合
には、信号レベルの飽和による歪み等により、音声品質
の低下を招くとともに、他方、信号レベルが過小になっ
た場合には、ノイズを除去する処理性能の低下を招くな
ど、従来の音声検出装置50では音声を聞き取り易くす
るという本来の目的を十分に達成できない問題があっ
た。
【0005】本発明はこのような従来技術に存在する課
題を解決したものであり、音声品質の低下及びノイズを
除去する処理性能の低下を防止し、常に音声を最良の状
態で聞き取ることができる音声検出装置の提供を目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は音声及びノイズ
を検出可能な第一マイクロフォン2と、ノイズを検出可
能な第二マイクロフォン3と、各マイクロフォン2、3
からの検出信号をそれぞれディジタル第一信号Dfとデ
ィジタル第二信号Dsに変換するアナログ−ディジタル
変換処理部4f、4sと、ディジタル第二信号Dsをア
ダプティブフィルタによりフィルタリングし、かつディ
ジタル第一信号Dfからアダプティブフィルタの出力信
号を減算してノイズをキャンセルしたディジタル出力信
号Doを出力するノイズキャンセル機能部5を備えてな
る音声検出装置1を構成するに際して、特に、ノイズキ
ャンセル機能部5の処理内容に基づくタイミング信号S
tに対応して、アナログ−ディジタル変換処理部4f、
4sに入力する入力信号Sif、Sisのレベルが一定
となるように調整する信号レベル調整部7f、7sを設
けたことを特徴とする。
【0007】この場合、信号レベル調整部7f、7sは
アダプティブフィルタ8a…がフィルタ係数の変更処理
を実行しない期間に基づくタイミング信号Stに対応し
て調整を行う。また、信号レベル調整部7s(7fも同
じ)は第二マイクロフォン3からの検出信号を増幅する
利得可変増幅器9と、利得可変増幅器9から出力してア
ナログ−ディジタル変換処理部4sに入力する入力信号
Sisのレベルを検出する信号レベル検出部10と、タ
イミング信号Stに対応し、かつ信号レベル検出部10
の検出結果に基づいて入力信号Sisのレベルが一定と
なるように利得可変増幅器9の利得を可変する利得制御
部11を備えて構成できる。さらにまた、利得制御部1
1は予め設定された一定のレベル調整量によって、利得
可変増幅器9の利得を段階的に可変することができる。
【0008】なお、信号レベル調整部7f、7sは第一
マイクロフォン2側及び第二マイクロフォン3側の双方
に設けてもよいし、いずれか一方、特に、第二マイクロ
フォン3側のみに設けてもよい。
【0009】さらに、音声検出装置1はディジタル第一
信号Df及びディジタル第二信号Dsをそれぞれ複数の
帯域に分割するディジタルフィルタ部12と、各帯域に
応じた複数のノイズキャンセル機能部5a、5b、5c
と、各ノイズキャンセル機能部5a…のディジタル出力
信号Doa、Dob、Docを加算する加算処理部13
を備えて構成することが望ましい。
【0010】
【作用】本発明に係る音声検出装置1によれば、第一マ
イクロフォン2によりノイズを含む音声が検出されると
ともに、第二マイクロフォン3によりノイズが検出さ
れ、各マイクロフォン2、3からの検出信号はそれぞれ
信号レベル調整部7f、7sに付与される。信号レベル
調整部7f、7sでは、ノイズキャンセル機能部5の処
理内容に基づくタイミング信号Stに対応して、アナロ
グ−ディジタル変換処理部4f、4sに入力する入力信
号Sif、Sisのレベルが一定となるように調整され
る。そして、調整された入力信号Sif、Sisはアナ
ログ−ディジタル変換処理部4f、4sにより、ディジ
タル第一信号Dfとディジタル第二信号Dsにそれぞれ
変換される。
【0011】この際、信号レベル調整部7s(7fも同
じ)において、利得可変増幅器9により、第二マイクロ
フォン3からの検出信号が増幅されるとともに、信号レ
ベル検出部10により、利得可変増幅器9から出力して
アナログ−ディジタル変換処理部4sに入力する入力信
号Sisのレベルが検出される。また、信号レベル検出
部10による検出結果は利得制御部11に付与されるた
め、利得制御部11は当該検出結果に基づいてアナログ
−ディジタル変換処理部4sに入力する入力信号Sis
のレベルが一定となるように、利得可変増幅器9の利得
を可変する。
【0012】具体的には、第二マイクロフォン3からの
検出信号のレベルが高(低)くなった場合、アナログ−
ディジタル変換処理部4sに入力する入力信号Sisの
レベルも高(低)くなるため、この信号レベルを信号レ
ベル検出部10により検出する。一方、この検出結果は
利得制御部11に付与されるため、利得制御部11は利
得可変増幅器9の利得を低(高)くするように可変制御
する。これにより、利得可変増幅器9から出力する信号
レベルは低(高)くなり、アナログ−ディジタル変換処
理部4sに入力する入力信号Sisのレベルは一定に維
持される。
【0013】また、信号レベル調整部7s(7fも同
じ)による調整は、付与されるタイミング信号Stに対
応したタイミングによって行われる。このタイミングは
アダプティブフィルタ8a…におけるフィルタ係数の変
更処理が実行されない期間であり、これにより、信号レ
ベルの変化がノイズキャンセル機能部5の処理内容に与
える影響が軽減される。さらにまた、利得制御部11は
予め設定された一定のレベル調整量によって、利得可変
増幅器9の利得を段階的に可変することにより、急激な
レベル変動が防止される。
【0014】一方、ディジタル第一信号Dfとディジタ
ル第二信号Dsは、ディジタルフィルタ部12により、
それぞれ複数の帯域に分割される。そして、各帯域に応
じた複数のノイズキャンセル機能部5a、5b、5cに
より、それぞれノイズキャンセル処理が行われる。即
ち、一つのノイズキャンセル機能部5a(5b、5cも
同じ)では、ディジタル第二信号Dsaがアダプティブ
フィルタ8aによりフィルタリングされるとともに、デ
ィジタル第一信号Dfaからアダプティブフィルタ8a
の出力信号Dmaが減算される。これにより、各ノイズ
キャンセル機能部5a、5b、5cの出力には帯域別に
ノイズをキャンセルしたディジタル出力信号Doa、D
ob、Docを得る。そして、各ディジタル出力信号D
oa、Dob、Docは加算処理部13により加算され
るとともに、加算処理部13から出力するディジタル出
力信号Doは、例えば、ディジタル−アナログ変換処理
部6によりアナログ信号Aoに変換される。よって、こ
のアナログ信号Aoがノイズのキャンセルされた音声信
号となる。なお、ディジタル録音等を行う場合には加算
処理部13から出力するディジタル出力信号Doを直接
利用する。
【0015】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
【0016】まず、本実施例に係る音声検出装置1の構
成について説明する。
【0017】図1は音声検出装置1のブロック回路を示
し、2は音声及びノイズを検出可能な第一マイクロフォ
ン、3はノイズを検出可能な第二マイクロフォンであ
る。各マイクロフォン2と3は図4に示すように、単一
のケーシング21に一体に設けて構成する。この場合、
各マイクロフォン2と3は指向性を有するマイクロフォ
ンを利用し、各マイクロフォン2と3における受音部2
fと3fはそれぞれ180°反対方向を向けて配する。
なお、各マイクロフォン2と3はそれぞれ別々に配設し
てもよい。
【0018】22は第一マイクロフォン2と第二マイク
ロフォン3からの各検出信号における逆相(又は同相)
の信号成分を除去する同音信号成分除去回路である。
【0019】7f、7sは同音信号成分除去回路22か
ら出力する第一マイクロフォン2からの検出信号及び第
二マイクロフォン3からの検出信号に対してそれぞれレ
ベル調整を行う信号レベル調整部である。図2は信号レ
ベル調整部7sを具体化して示す。なお、図2おいて、
一方の信号レベル調整部7fは省略してあるが、信号レ
ベル調整部7sと同様に構成できる。同図において、9
は第二マイクロフォン3から付与される検出信号を増幅
する利得可変増幅器、10は利得可変増幅器9から出力
して後述するアナログ−ディジタル変換処理部4sに入
力する入力信号Sisのレベルを検出する信号レベル検
出部、11はタイミング信号Stに対応し、かつ信号レ
ベル検出部10の検出結果に基づいて入力信号Sisの
レベルが一定になるように、利得可変増幅器9の利得を
可変する利得制御部である。この場合、利得制御部11
に付与されるタイミング信号Stはアダプティブフィル
タ8a…におけるフィルタ係数の変更処理が実行されな
い期間に、信号レベル調整部7sによる調整を可能にす
るための信号であり、後述する状態信号発生部26から
付与される。
【0020】4f、4sはアナログ−ディジタル変換処
理部であり、信号レベル調整部7f、7s(利得可変増
幅器9…)から入力する入力信号Sif、Sisを、デ
ィジタル第一信号Df、ディジタル第二信号Dsにそれ
ぞれ変換する。
【0021】12はディジタル第一信号Df及びディジ
タル第二信号Dsをそれぞれ複数の帯域に分割するディ
ジタルフィルタ部である。実施例では分割する帯域をそ
れぞれ低域、中域、高域に設定する。したがって、ディ
ジタルフィルタ部12は低域をフィルタリングする同一
特性を有する一対の低域用フィルタ23a、24a、中
域をフィルタリングする同一特性を有する一対の中域用
フィルタ23b、24b、高域をフィルタリングする同
一特性を有する一対の高域用フィルタ23c、24cに
より構成する。この場合、各フィルタ23a…、24a
…は直線位相特性を有するディジタルFIRフィルタを
利用することが望ましく、これにより、各帯域における
位相ずれを防止できる。
【0022】5はノイズキャンセル機能部であり、各帯
域、即ち、低域、中域、高域に応じた三つのノイズキャ
ンセル機能部5a、5b、5cにより構成する。低域を
処理するノイズキャンセル機能部5aは、低域用フィル
タ24aから得るディジタル第二信号Dsaをフィルタ
リングするアダプティブフィルタ8a、アダプティブフ
ィルタ8aの出力信号Dmaとディジタル第一信号Df
側の低域用フィルタ23aからの出力信号Dfaを減算
処理する減算処理部25aを備えて構成する。他方、中
域、高域を処理するノイズキャンセル機能部5b、5c
も当該ノイズキャンセル機能部5aと同様に構成する。
なお、8b、8cはアダプティブフィルタ、25b、2
5cは減算処理部を示す。また、各アダプティブフィル
タ8a、8b、8cは状態信号発生器26に接続する。
【0023】13は加算処理部であり、各ノイズキャン
セル機能部5a、5b、5cから出力するディジタル出
力信号Doa、Dob、Docを加算する機能を備え
る。6は加算処理部13から出力するディジタル出力信
号Doを、アナログ信号Aoに変換するディジタル−ア
ナログ変換処理部である。
【0024】次に、本実施例に係る音声検出装置1の動
作について説明する。
【0025】まず、音声非発生時に、各ノイズキャンセ
ル機能部5a、5b、5cに備えるアダプティブフィル
タ8a、8b、8cのフィルタ係数が設定(変更)され
る。この場合、第一マイクロフォン2によりノイズを含
む音声が検出されるとともに、第二マイクロフォン3に
よりノイズが検出される。各マイクロフォン2と3から
の検出信号(アナログ信号)は、同音信号成分除去回路
22に付与され、各検出信号における逆相(又は同相)
の信号成分、例えば、ケーシング21に物等が当たった
衝突音等の信号成分が除去される。そして、同音信号成
分除去回路22から出力する各マイクロフォン2、3か
らの検出信号は、それぞれ信号レベル調整部7f、7s
に付与され、ノイズキャンセル機能部5の処理内容に基
づくタイミング信号Stに対応したタイミングにより一
定となるように調整される。
【0026】即ち、信号レベル調整部7s(7fも同
じ)は、利得可変増幅器9により、第二マイクロフォン
3からの検出信号が増幅されるとともに、信号レベル検
出部10により、利得可変増幅器9から出力してアナロ
グ−ディジタル変換処理部4sに入力する入力信号Si
sのレベルが検出される。また、信号レベル検出部10
による検出結果は利得制御部11に付与されるため、利
得制御部11は当該検出結果に基づいてアナログ−ディ
ジタル変換処理部4sに入力する入力信号Sisのレベ
ルが一定となるように、利得可変増幅器9の利得を可変
制御する。
【0027】この場合、図3(a)に示すように、第二
マイクロフォン3からの検出信号Sdsのレベルが高く
なった場合、アナログ−ディジタル変換処理部4sに入
力する入力信号Sisのレベルも高くなるため、この信
号レベルは信号レベル検出部10により検出される。そ
して、この検出結果は利得制御部11に付与され、利得
制御部11は利得可変増幅器9の利得を低くするように
可変制御する。これにより、利得可変増幅器9から出力
する信号レベルは低くなり、アナログ−ディジタル変換
処理部4sに入力する入力信号Sisのレベルは図3
(c)に示すように一定レベル−Lr〜Lrに維持され
る。他方、図3(b)に示すように、第二マイクロフォ
ン3からの検出信号Sdsのレベルが低くなった場合、
アナログ−ディジタル変換処理部4sに入力する入力信
号Sisのレベルも低くなるため、この信号レベルは信
号レベル検出部10により検出される。そして、この検
出結果は利得制御部11に付与され、利得制御部11は
利得可変増幅器9の利得を高くするように可変制御す
る。これにより、利得可変増幅器9から出力する信号レ
ベルは高くなり、アナログ−ディジタル変換処理部4s
に入力する入力信号Sisのレベルは図3(c)に示す
ように一定レベル−Lr〜Lrに維持される。
【0028】また、この際、信号レベル調整部7s(7
fも同じ)による調整は、状態信号発生部26から付与
されるタイミング信号Stに対応したタイミング、即
ち、アダプティブフィルタ8a…におけるフィルタ係数
の変更処理が実行されない期間に行われるように制御さ
れる。換言すれば、タイミング信号Stは、アダプティ
ブフィルタ8a…におけるフィルタ係数の変更処理が実
行されない期間に状態信号発生部26から出力する。こ
れにより、信号レベルの変化がノイズキャンセル機能部
5の処理内容に与える影響が軽減される。さらにまた、
利得制御部11は予め設定された一定のレベル調整量
(例えば、0.5dB程度)によって、利得可変増幅器
9の利得を段階的に可変することができる。これによ
り、急激なレベル変動が防止される。
【0029】一方、信号レベルが調整された入力信号S
if、Sisは、アナログ−ディジタル変換処理部4
f、4sに付与され、ディジタル第一信号Df、ディジ
タル第二信号Dsにそれぞれ変換される。また、ディジ
タル第一信号Dfとディジタル第二信号Dsは、ディジ
タルフィルタ部12により、それぞれ低域、中域、高域
の三帯域に分割される。即ち、低域用フィルタ23a、
24aに付与されたディジタル第一信号Dfとディジタ
ル第二信号Dsから、低域成分のみを含むディジタル第
一信号Dfaとディジタル第二信号Dsaをそれぞれ得
るとともに、中域用フィルタ23b、24bに付与され
たディジタル第一信号Dfとディジタル第二信号Dsか
ら、中域成分のみを含むディジタル第一信号Dfbとデ
ィジタル第二信号Dsbをそれぞれ得、さらに、高域用
フィルタ23c、24cに付与されたディジタル第一信
号Dfとディジタル第二信号Dsから、高域成分のみを
含むディジタル第一信号Dfcとディジタル第二信号D
scをそれぞれ得る。
【0030】そして、各帯域に応じたノイズキャンセル
機能部5a、5b、5cにより、各アダプティブフィル
タ8a、8b、8cのフィルタ係数がそれぞれ変更され
る。即ち、低域のノイズキャンセル機能部5aでは、デ
ィジタル第二信号Dsaがアダプティブフィルタ8aに
よりフィルタリングされ、さらに、減算処理部25aに
より、ディジタル第一信号Dfaからアダプティブフィ
ルタ8aの出力信号Dmaを減算した差分信号Deaが
求められるとともに、差分信号Deaがゼロとなるよう
に、アダプティブフィルタ8aのフィルタ係数が変更さ
れる。また、この際、アダプティブフィルタ8aには状
態信号発生器26からフィルタ係数を変更するための状
態信号Scが付与される。他方、ノイズキャンセル機能
部5b、5cにおいても、当該ノイズキャンセル機能部
5aと同様にフィルタ係数が変更される。なお、Dm
a、Dmcはアダプティブフィルタ8b、8cの出力信
号、Deb、Decは減算処理部25b、25cから得
る差分信号を示す。
【0031】一方、実際の音声検出時には、状態信号発
生器26からフィルタ係数を固定するための状態信号S
sが各アダプティブフィルタ8a、8b、8cに付与さ
れる。なお、この場合、状態信号Ssによりフィルタ係
数を固定するが、その他、状態信号Ssによりフィルタ
係数の変更幅(ステップゲイン)を前記状態信号Scに
よる変更幅よりも小さくするようにしてもよい。したが
って、状態信号Sc、Ssによりフィルタ係数の変更方
法を変えることができる。
【0032】そして、各マイクロフォン2と3から同様
に音声及びノイズを拾音することにより、各減算処理部
25a、25b、25cはディジタル第一信号Dfa、
Dfb、Dfcからアダプティブフィルタ8a、8b、
8cの出力信号Dma、Dmb、Dmcを減算し、ノイ
ズがキャンセルされたディジタル出力信号Doa、Do
b、Docを出力する。そして、各ディジタル出力信号
Doa、Dob、Docは加算処理部13により加算さ
れ、ディジタル出力信号Doとして出力するとともに、
このディジタル出力信号Doはディジタル−アナログ変
換処理部6により、アナログ信号Aoに変換され、ノイ
ズのキャンセルされた目的の音声信号を得る。
【0033】このように、実施例では音声及びノイズを
含むディジタル第一信号及びノイズを含むディジタル第
二信号をそれぞれ複数の帯域に分割して処理するように
したため、ダイナミックレンジの広いノイズを含む場合
であっても、ノイズを十分に除去して高品質の音声を検
出できる利点がある。
【0034】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではない。
例えば、音声とは検出しようとするあらゆる目的の音を
含む概念である。また、必要により、ディジタル−アナ
ログ変換処理部の前段にバンドパスフィルタ(ディジタ
ルFIRフィルタ)を挿入してもよい。一方、信号レベ
ル調整部はノイズを検出するマイクロフォン側のみに設
けてもよい。なお、同音信号成分除去回路は必ずしも設
けることを要しない。さらにまた、「ノイズキャンセル
機能部の処理内容に基づくタイミング信号」として、
「アダプティブフィルタがフィルタ係数の変更処理を実
行しない期間に基づくタイミング信号」を例示したが、
この処理内容に限定されるものではない。例えば、変更
量が小さい状態でフィルタ係数の変更処理を実行する場
合は同時に本発明におけるレベル調整が可能である。ま
た、電源投入直後にフィルタ係数の変更処理とレベル調
整を同時に行ってもよい。その他、細部の構成、手法等
において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更
できる。
【0035】
【発明の効果】このように、本発明は音声及びノイズを
検出可能な第一マイクロフォンと、ノイズを検出可能な
第二マイクロフォンと、各マイクロフォンからの検出信
号をそれぞれディジタル第一信号とディジタル第二信号
に変換するアナログ−ディジタル変換処理部と、ディジ
タル第二信号をアダプティブフィルタによりフィルタリ
ングし、かつディジタル第一信号からアダプティブフィ
ルタの出力信号を減算してノイズをキャンセルしたディ
ジタル出力信号を出力するノイズキャンセル機能部を備
えてなる音声検出装置において、ノイズキャンセル機能
部の処理内容に基づくタイミング信号に対応して、アナ
ログ−ディジタル変換処理部に入力する入力信号のレベ
ルが一定となるように調整する信号レベル調整部を設け
てなるため、音声品質の低下及びノイズを除去する処理
性能の低下を防止できるとともに、常に音声を最良の状
態で聞き取ることができるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音声検出装置のブロック回路図、
【図2】同音声検出装置における信号レベル調整部のブ
ロック回路図、
【図3】同音声検出装置における信号レベル調整部の機
能説明用信号波形図、
【図4】同音声検出装置におけるマイクロフォンの配置
図、
【図5】従来技術に係る音声検出装置のブロック回路
図、
【符号の説明】
1 音声検出装置 2 第一マイクロフォン 3 第二マイクロフォン 4f アナログ−ディジタル変換処理部 4s アナログ−ディジタル変換処理部 5 ノイズキャンセル機能部 5a… ノイズキャンセル機能部 7f 信号レベル調整部 7s 信号レベル調整部 8a… アダプティブフィルタ 9 利得可変増幅器 10 信号レベル検出部 11 利得制御部 12 ディジタルフィルタ部 13 加算処理部 Df ディジタル第一信号 Ds ディジタル第二信号 Do ディジタル出力信号 Doa… ディジタル出力信号 St タイミング信号 Sif 入力信号 Sis 入力信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−133388(JP,A) 特開 平6−6440(JP,A) 特開 平6−54394(JP,A) 特開 昭63−65722(JP,A) 特開 昭63−16707(JP,A) 特開 平1−316799(JP,A) 特開 平6−284491(JP,A) 特開 平5−22788(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10L 15/20 G10L 21/02 H04R 3/00 H03H 21/00 G10K 11/178

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声及びノイズを検出可能な第一マイク
    ロフォンと、ノイズを検出可能な第二マイクロフォン
    と、各マイクロフォンからの検出信号をそれぞれディジ
    タル第一信号とディジタル第二信号に変換するアナログ
    −ディジタル変換処理部と、ディジタル第二信号をアダ
    プティブフィルタによりフィルタリングし、かつディジ
    タル第一信号からアダプティブフィルタの出力信号を減
    算してノイズをキャンセルしたディジタル出力信号を出
    力するノイズキャンセル機能部を備えてなる音声検出装
    置において、ノイズキャンセル機能部の処理内容に基づ
    くタイミング信号に対応して、アナログ−ディジタル変
    換処理部に入力する入力信号のレベルが一定となるよう
    に調整する信号レベル調整部を設けたことを特徴とする
    音声検出装置。
  2. 【請求項2】 信号レベル調整部はアダプティブフィル
    タがフィルタ係数の変更処理を実行しない期間に基づく
    タイミング信号に対応して調整を行うことを特徴とする
    請求項1記載の音声検出装置。
  3. 【請求項3】 信号レベル調整部は第一マイクロフォン
    及び(又は)第二マイクロフォンから付与される検出信
    号を増幅する利得可変増幅器と、利得可変増幅器から出
    力してアナログ−ディジタル変換処理部に入力する入力
    信号のレベルを検出する信号レベル検出部と、タイミン
    グ信号に対応し、かつ信号レベル検出部の検出結果に基
    づいてアナログ−ディジタル変換処理部に入力する入力
    信号のレベルが一定となるように利得可変増幅器の利得
    を可変する利得制御部を備えることを特徴とする請求項
    1又は2記載の音声検出装置。
  4. 【請求項4】 利得制御部は予め設定された一定のレベ
    ル調整量によって、利得可変増幅器の利得を段階的に可
    変することを特徴とする請求項3記載の音声検出装置。
  5. 【請求項5】 ディジタル第一信号及びディジタル第二
    信号をそれぞれ複数の帯域に分割するディジタルフィル
    タ部と、各帯域に応じた複数のノイズキャンセル機能部
    と、各ノイズキャンセル機能部のディジタル出力信号を
    加算する加算処理部を備えることを特徴とする請求項1
    記載の音声検出装置。
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