JPH05137191A - ハウリング抑制装置 - Google Patents
ハウリング抑制装置Info
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- JPH05137191A JPH05137191A JP29463491A JP29463491A JPH05137191A JP H05137191 A JPH05137191 A JP H05137191A JP 29463491 A JP29463491 A JP 29463491A JP 29463491 A JP29463491 A JP 29463491A JP H05137191 A JPH05137191 A JP H05137191A
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- howling
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 回路規模が大きくならず、広帯域性の音信号
成分の影響を受けにくくでき、ハウリング信号成分の抑
制が行えるハウリング抑制装置を提供すること。 【構成】 マイクなどの集音手段1により集音された、
音声などの広帯域性の音信号及びハウリング信号の混合
された入力信号から、広帯域性の音信号成分を、ハウリ
ング信号成分に対して相対的に減衰させる適応信号出力
手段6、7、8、と、適応信号出力手段7の出力信号を
周波数分析する信号分析手段9と、信号分析手段9の結
果に基づいて、ハウリング周波数を検出するハウリング
検出手段10と、ハウリング検出手段10の検出結果に
基づいて、入力信号、あるいはハウリング周波数の成分
を抑制するように制御する抑制制御手段12とを備えた
ハウリング抑制装置である。
成分の影響を受けにくくでき、ハウリング信号成分の抑
制が行えるハウリング抑制装置を提供すること。 【構成】 マイクなどの集音手段1により集音された、
音声などの広帯域性の音信号及びハウリング信号の混合
された入力信号から、広帯域性の音信号成分を、ハウリ
ング信号成分に対して相対的に減衰させる適応信号出力
手段6、7、8、と、適応信号出力手段7の出力信号を
周波数分析する信号分析手段9と、信号分析手段9の結
果に基づいて、ハウリング周波数を検出するハウリング
検出手段10と、ハウリング検出手段10の検出結果に
基づいて、入力信号、あるいはハウリング周波数の成分
を抑制するように制御する抑制制御手段12とを備えた
ハウリング抑制装置である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマイクとスピーカ間で生
じるハウリングを抑制するためのハウリング抑制装置に
関するものである。
じるハウリングを抑制するためのハウリング抑制装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の代表的なハウリング抑制
装置を示すブロック図である。
装置を示すブロック図である。
【0003】図3に示すように、場内の演奏や音声を集
音するマイク1には、マイク1によって集音された入力
信号を増幅するためのマイクアンプ13が接続され、そ
のマイクアンプ13の出力には、増幅された入力信号を
一定の周波数幅に分割するための帯域分割フィルタ14
a,14b,14c,14dが接続されている。それら
の帯域分割フィルタ14a,14b,14c,14dに
は、それぞれの出力に、入力信号のレベルを調整するた
めのVCA15a,15b,15c,15dが接続さ
れ、又それぞれの出力から別に分岐した回路が、帯域分
割フィルタ14a,14b,14c,14dの出力レベ
ルからハウリング信号成分を検出するためのハウリング
検出手段16に接続されている。ハウリング検出手段1
6は、検出されたハウリング信号成分によりVCA15
a,15b,15c,15dのレベルを制御するための
制御手段17に接続され、その制御手段17は、VCA
15a,15b,15c,15dコントロール端子に接
続されている。又VCA15a,15b,15c,15
dの出力は、それらの出力信号を加えるための加算器1
8に接続され、その加算器18は、その加算された出力
信号を増幅するためのアンプ4に接続され、そのアンプ
4の出力には、その出力信号に応じて音を再生するスピ
ーカ5に接続されている。
音するマイク1には、マイク1によって集音された入力
信号を増幅するためのマイクアンプ13が接続され、そ
のマイクアンプ13の出力には、増幅された入力信号を
一定の周波数幅に分割するための帯域分割フィルタ14
a,14b,14c,14dが接続されている。それら
の帯域分割フィルタ14a,14b,14c,14dに
は、それぞれの出力に、入力信号のレベルを調整するた
めのVCA15a,15b,15c,15dが接続さ
れ、又それぞれの出力から別に分岐した回路が、帯域分
割フィルタ14a,14b,14c,14dの出力レベ
ルからハウリング信号成分を検出するためのハウリング
検出手段16に接続されている。ハウリング検出手段1
6は、検出されたハウリング信号成分によりVCA15
a,15b,15c,15dのレベルを制御するための
制御手段17に接続され、その制御手段17は、VCA
15a,15b,15c,15dコントロール端子に接
続されている。又VCA15a,15b,15c,15
dの出力は、それらの出力信号を加えるための加算器1
8に接続され、その加算器18は、その加算された出力
信号を増幅するためのアンプ4に接続され、そのアンプ
4の出力には、その出力信号に応じて音を再生するスピ
ーカ5に接続されている。
【0004】次に以上のように構成された従来のハウリ
ング抑制装置の動作について説明する。
ング抑制装置の動作について説明する。
【0005】図3において、マイク1から集音された信
号は、入力信号としてマイクアンプ13に入力し、その
マイクアンプ13で必要なレベルに増幅されて、帯域分
割フィルタ14a,14b,14c,14dに出力され
る。帯域分割フィルタ14a,14b,14c,14d
はその信号を所定の周波数幅の帯域に分割して、それら
帯域毎の信号をハウリング検出手段16及びVCA15
a,15b,15c,15dに出力する。ハウリング検
出手段16ではそれら信号のレベルの大きさや時間的変
化等を総合的に判断して、ハウリング周波数が含まれて
いる帯域を検出し、その検出結果を制御手段17に出力
する。制御手段17は、VCA15a,15b,15
c,15dのうち、ハウリング信号成分が検出された帯
域に対応するVCAを制御して、その帯域に分割された
信号のレベルを抑制する。ハウリング信号成分が抑制さ
れた後、VCA15a,15b,15c,15dから出
力された信号は、加算器18によって加算されてアンプ
4に入力する。アンプ4はそのハウリング成分が抑制さ
れた信号を増幅して、スピーカ5に出力する。このよう
にしてスピーカ5からはハウリングが抑制された音が再
生される。
号は、入力信号としてマイクアンプ13に入力し、その
マイクアンプ13で必要なレベルに増幅されて、帯域分
割フィルタ14a,14b,14c,14dに出力され
る。帯域分割フィルタ14a,14b,14c,14d
はその信号を所定の周波数幅の帯域に分割して、それら
帯域毎の信号をハウリング検出手段16及びVCA15
a,15b,15c,15dに出力する。ハウリング検
出手段16ではそれら信号のレベルの大きさや時間的変
化等を総合的に判断して、ハウリング周波数が含まれて
いる帯域を検出し、その検出結果を制御手段17に出力
する。制御手段17は、VCA15a,15b,15
c,15dのうち、ハウリング信号成分が検出された帯
域に対応するVCAを制御して、その帯域に分割された
信号のレベルを抑制する。ハウリング信号成分が抑制さ
れた後、VCA15a,15b,15c,15dから出
力された信号は、加算器18によって加算されてアンプ
4に入力する。アンプ4はそのハウリング成分が抑制さ
れた信号を増幅して、スピーカ5に出力する。このよう
にしてスピーカ5からはハウリングが抑制された音が再
生される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、音楽信号や音声信号が同時にマイク1
に入力された場合、音楽信号の成分とハウリング周波数
の成分が等しい場合にはハウリング周波数の検出は難し
く、ハウリング信号成分を検出しようとしてハウリング
検出手段16の判断基準をあまくすると、あらゆる帯域
でハウリング信号成分ありと検出してしまい、VCA1
5a,15b,15c,15dの全部のレベルが抑制さ
れて、最終的に全体のレベルが下がってしまう。あるい
はまた、ハウリング信号成分の検出の分解能をあげよう
とすると分割する帯域の周波数幅を狭くする必要があ
り、多くの帯域分割フィルタを設けなければならず、回
路規模が大きくなるという課題があった。
ような構成では、音楽信号や音声信号が同時にマイク1
に入力された場合、音楽信号の成分とハウリング周波数
の成分が等しい場合にはハウリング周波数の検出は難し
く、ハウリング信号成分を検出しようとしてハウリング
検出手段16の判断基準をあまくすると、あらゆる帯域
でハウリング信号成分ありと検出してしまい、VCA1
5a,15b,15c,15dの全部のレベルが抑制さ
れて、最終的に全体のレベルが下がってしまう。あるい
はまた、ハウリング信号成分の検出の分解能をあげよう
とすると分割する帯域の周波数幅を狭くする必要があ
り、多くの帯域分割フィルタを設けなければならず、回
路規模が大きくなるという課題があった。
【0007】本発明は、従来のこのような課題を考慮
し、回路規模が大きくならず、広帯域性の音信号成分の
影響を受けにくくでき、ハウリング信号成分の抑制が行
えるハウリング抑制装置を提供することを目的とするも
のである。
し、回路規模が大きくならず、広帯域性の音信号成分の
影響を受けにくくでき、ハウリング信号成分の抑制が行
えるハウリング抑制装置を提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、マイクなどの
集音手段により集音された、音声などの広帯域性の音信
号及びハウリング信号の混合された入力信号から、広帯
域性の音信号成分を、ハウリング信号成分に対して相対
的に減衰させる適応信号出力手段と、適応信号出力手段
の出力信号を周波数分析する信号分析手段と、信号分析
手段の結果に基づいて、ハウリング周波数を検出するハ
ウリング検出手段と、ハウリング検出手段の検出結果に
基づいて、入力信号、あるいはハウリング周波数の成分
を抑制するように制御する抑制制御手段とを備えたハウ
リング抑制装置である。
集音手段により集音された、音声などの広帯域性の音信
号及びハウリング信号の混合された入力信号から、広帯
域性の音信号成分を、ハウリング信号成分に対して相対
的に減衰させる適応信号出力手段と、適応信号出力手段
の出力信号を周波数分析する信号分析手段と、信号分析
手段の結果に基づいて、ハウリング周波数を検出するハ
ウリング検出手段と、ハウリング検出手段の検出結果に
基づいて、入力信号、あるいはハウリング周波数の成分
を抑制するように制御する抑制制御手段とを備えたハウ
リング抑制装置である。
【0009】
【作用】本発明は、適応信号出力手段が、音声などの広
帯域性の音信号及びハウリング信号の混合された入力信
号から、広帯域性の音信号成分を、ハウリング信号成分
に対して相対的に減衰させ、信号分析手段が、適応信号
出力手段の出力信号を周波数分析し、ハウリング検出手
段が、信号分析手段の結果に基づいて、ハウリング周波
数を検出し、抑制制御手段が、ハウリング検出手段の検
出結果に基づいて、入力信号、あるいはハウリング周波
数の成分を抑制するように制御する。
帯域性の音信号及びハウリング信号の混合された入力信
号から、広帯域性の音信号成分を、ハウリング信号成分
に対して相対的に減衰させ、信号分析手段が、適応信号
出力手段の出力信号を周波数分析し、ハウリング検出手
段が、信号分析手段の結果に基づいて、ハウリング周波
数を検出し、抑制制御手段が、ハウリング検出手段の検
出結果に基づいて、入力信号、あるいはハウリング周波
数の成分を抑制するように制御する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
ながら説明する。
【0011】図1は、本発明にかかる一実施例における
ハウリング抑制装置のブロック図である。すなわち、再
生場所の演奏や音声の音を集音する集音手段であるマイ
ク1が、その音の入力信号であるアナログ信号をディジ
タル信号に変換するA/D変換器2に接続され、そのA
/D変換器2の出力には、ハウリング周波数の成分を抑
制するためのハウリング抑制手段12と、ディジタル化
した入力信号を遅延するための遅延器6と、2種類の信
号の差をとり誤差信号として出力する加算器8とが接続
されている。遅延器6の出力には、入力された信号の音
声などの広帯域性の信号を周期性の信号に対して相対的
に減衰させるための適応フィルタ7が接続され、その適
応フィルタ7は、出力信号を加算器8及びその出力信号
を高速フーリエ変換(以下FFTと略記する)する信号
分析手段9に出力している。又、加算器8によって演算
された誤差信号が適応フィルタ7に入力している。前述
の遅延器6、加算器8、及び適応フィルタ7が適応信号
出力手段を構成している。
ハウリング抑制装置のブロック図である。すなわち、再
生場所の演奏や音声の音を集音する集音手段であるマイ
ク1が、その音の入力信号であるアナログ信号をディジ
タル信号に変換するA/D変換器2に接続され、そのA
/D変換器2の出力には、ハウリング周波数の成分を抑
制するためのハウリング抑制手段12と、ディジタル化
した入力信号を遅延するための遅延器6と、2種類の信
号の差をとり誤差信号として出力する加算器8とが接続
されている。遅延器6の出力には、入力された信号の音
声などの広帯域性の信号を周期性の信号に対して相対的
に減衰させるための適応フィルタ7が接続され、その適
応フィルタ7は、出力信号を加算器8及びその出力信号
を高速フーリエ変換(以下FFTと略記する)する信号
分析手段9に出力している。又、加算器8によって演算
された誤差信号が適応フィルタ7に入力している。前述
の遅延器6、加算器8、及び適応フィルタ7が適応信号
出力手段を構成している。
【0012】信号分析手段9には、FFTされた周波数
成分の信号(スペクトル信号)からハウリング周波数を
検出するハウリング検出手段10が接続され、ハウリン
グ検出手段10には、検出されたハウリング周波数に基
づいて、ハウリング抑制手段12を制御するための制御
手段11が接続されている。ハウリング抑制手段12の
出力には、デジタル信号をアナログ信号に変換するため
のD/A変換器3が接続され、D/A変換器3の出力に
は、変換されたアナログ信号を増幅するためのアンプ4
が接続されて、そのアンプ4の出力には、音再生用のス
ピーカ5が接続されている。前述の制御手段11及びハ
ウリング抑制手段12が抑制制御手段を構成している。
成分の信号(スペクトル信号)からハウリング周波数を
検出するハウリング検出手段10が接続され、ハウリン
グ検出手段10には、検出されたハウリング周波数に基
づいて、ハウリング抑制手段12を制御するための制御
手段11が接続されている。ハウリング抑制手段12の
出力には、デジタル信号をアナログ信号に変換するため
のD/A変換器3が接続され、D/A変換器3の出力に
は、変換されたアナログ信号を増幅するためのアンプ4
が接続されて、そのアンプ4の出力には、音再生用のス
ピーカ5が接続されている。前述の制御手段11及びハ
ウリング抑制手段12が抑制制御手段を構成している。
【0013】(なお、適応フィルタ7の詳細について
は、日本音響学会、技術講習会テキスト、「デジタル信
号処理(適応信号処理)」、伊達玄(山形大学工学部教
授)H.元年、に詳しい。)次に上記実施例の動作につ
いて説明する。
は、日本音響学会、技術講習会テキスト、「デジタル信
号処理(適応信号処理)」、伊達玄(山形大学工学部教
授)H.元年、に詳しい。)次に上記実施例の動作につ
いて説明する。
【0014】まず、演奏もしくは講演等の音がマイク1
に入力されアナログ信号の電気信号に変換された後、A
/D変換器2によってディジタル信号に変換される。変
換されたデジタル信号はハウリング抑制手段12、加算
器8、及び遅延器6にそれぞれ入力される。
に入力されアナログ信号の電気信号に変換された後、A
/D変換器2によってディジタル信号に変換される。変
換されたデジタル信号はハウリング抑制手段12、加算
器8、及び遅延器6にそれぞれ入力される。
【0015】遅延器6に入力した信号は適当な遅延を施
された後、適応フィルタ7に入力する。適応フィルタ7
は設定された係数で信号を演算して加算器8に出力す
る。加算器8はA/D変換器2からの出力信号から適応
フィルタ7の出力信号を減算して、その結果を誤差信号
として適応フィルタ7にフィードバックする。適応フィ
ルタ7ではこの誤差信号及び遅延器6からの信号に、例
えばLMS(最小平均自乗)アルゴリズム等の適応手法
を用いて適応処理を行い、その結果を次の出力とする。
以上の適応処理が、入力されてくる信号に対してリアル
タイムに行われ、結果として音楽や音声などの広帯域性
で変動の大きい音信号のレベルが弱められ、ハウリング
信号成分のような定常的で正弦波に近いような音信号の
レベルが、広帯域性で変動の大きい音信号に対して相対
的に大きくなって、ハウリング信号に近い信号が、タッ
プ係数として適応フィルタ7に設定され、信号分析手段
9に読みこまれる。
された後、適応フィルタ7に入力する。適応フィルタ7
は設定された係数で信号を演算して加算器8に出力す
る。加算器8はA/D変換器2からの出力信号から適応
フィルタ7の出力信号を減算して、その結果を誤差信号
として適応フィルタ7にフィードバックする。適応フィ
ルタ7ではこの誤差信号及び遅延器6からの信号に、例
えばLMS(最小平均自乗)アルゴリズム等の適応手法
を用いて適応処理を行い、その結果を次の出力とする。
以上の適応処理が、入力されてくる信号に対してリアル
タイムに行われ、結果として音楽や音声などの広帯域性
で変動の大きい音信号のレベルが弱められ、ハウリング
信号成分のような定常的で正弦波に近いような音信号の
レベルが、広帯域性で変動の大きい音信号に対して相対
的に大きくなって、ハウリング信号に近い信号が、タッ
プ係数として適応フィルタ7に設定され、信号分析手段
9に読みこまれる。
【0016】信号分析手段9に入力されたタップ係数
は、信号分析手段9によりFFTされて図2(b)に示
すようなハウリング周波数のレベルが強調された周波数
成分に変換される。ちなみに図2(a)は、適応処理す
る前の状態のA/D変換器2からの出力をFFTした周
波数成分を示したものであり、音信号成分とハウリング
信号成分の区別はほとんどできない。
は、信号分析手段9によりFFTされて図2(b)に示
すようなハウリング周波数のレベルが強調された周波数
成分に変換される。ちなみに図2(a)は、適応処理す
る前の状態のA/D変換器2からの出力をFFTした周
波数成分を示したものであり、音信号成分とハウリング
信号成分の区別はほとんどできない。
【0017】次にハウリング検出手段10では、信号分
析手段9でFFTされた周波数成分の信号から、一定の
周波数成分やその成長性などを判断して、ハウリング周
波数を検出する。制御手段11はハウリング検出手段1
0で検出されたハウリンング周波数に基づいて、ハウリ
ング周波数成分のみのゲインを下げるノッチフィルタを
構成するようにハウリング抑制手段12を制御して、ハ
ウリング信号成分を抑制する。
析手段9でFFTされた周波数成分の信号から、一定の
周波数成分やその成長性などを判断して、ハウリング周
波数を検出する。制御手段11はハウリング検出手段1
0で検出されたハウリンング周波数に基づいて、ハウリ
ング周波数成分のみのゲインを下げるノッチフィルタを
構成するようにハウリング抑制手段12を制御して、ハ
ウリング信号成分を抑制する。
【0018】ハウリング抑制手段12を通過したデジタ
ル信号は、D/A変換器3によってアナログ信号に変換
されてアンプ4に入力する。アンプ4はこのアナログ信
号を設定されたレベルに増幅して、スピーカ5により音
を再生する。
ル信号は、D/A変換器3によってアナログ信号に変換
されてアンプ4に入力する。アンプ4はこのアナログ信
号を設定されたレベルに増幅して、スピーカ5により音
を再生する。
【0019】以上のようにして、ハウリングが起こった
場合には、ハウリング周波数を検出して、ハウリング抑
制手段12のノッチフィルタを制御してハウリング周波
数成分を除き、ハウリングが起こらない場合は、ハウリ
ング抑制手段12が信号をそのまま通過させて、演奏中
などにおいてゲインを余り下げることなくハウリングを
抑えることができる。
場合には、ハウリング周波数を検出して、ハウリング抑
制手段12のノッチフィルタを制御してハウリング周波
数成分を除き、ハウリングが起こらない場合は、ハウリ
ング抑制手段12が信号をそのまま通過させて、演奏中
などにおいてゲインを余り下げることなくハウリングを
抑えることができる。
【0020】なお、上記実施例では、ハウリング抑制手
段12はハウリング周波数成分のみのゲインを下げてハ
ウリング信号成分を抑制したが、これに限らず、音質を
重視する場合などは、全体のゲインを下げるようにして
ハウリング信号成分を抑制してもよいし、あるいはま
た、ハウリング周波数成分のゲインを下げるのと、全体
のゲインを下げるのを併用してもよい。
段12はハウリング周波数成分のみのゲインを下げてハ
ウリング信号成分を抑制したが、これに限らず、音質を
重視する場合などは、全体のゲインを下げるようにして
ハウリング信号成分を抑制してもよいし、あるいはま
た、ハウリング周波数成分のゲインを下げるのと、全体
のゲインを下げるのを併用してもよい。
【0021】また、上記実施例では、1本のマイクと1
個のスピーカ間のハウリングの場合に用いたが、複数本
のマイクと複数個のスピーカ間のハウリングの場合に用
いても勿論よい。
個のスピーカ間のハウリングの場合に用いたが、複数本
のマイクと複数個のスピーカ間のハウリングの場合に用
いても勿論よい。
【0022】また、上記実施例では、適応信号出力手段
を遅延器6、加算器8、及び適応フィルタ7により構成
して、LMSアルゴリズムの適応手法を用いて適応処理
を行ったが、これに限らず、広帯域性の信号をハウリン
グ信号に対して相対的に減衰させることができれば、他
の適応手法であっても勿論よい。
を遅延器6、加算器8、及び適応フィルタ7により構成
して、LMSアルゴリズムの適応手法を用いて適応処理
を行ったが、これに限らず、広帯域性の信号をハウリン
グ信号に対して相対的に減衰させることができれば、他
の適応手法であっても勿論よい。
【0023】
【発明の効果】本発明は、音声などの広帯域性の音信号
及びハウリング信号の混合された入力信号から、広帯域
性の音信号成分を、ハウリング信号成分に対して相対的
に減衰させる適応信号出力手段と、適応信号出力手段の
出力信号を周波数分析する信号分析手段と、信号分析手
段の結果に基づいて、ハウリング周波数を検出するハウ
リング検出手段と、ハウリング検出手段の検出結果に基
づいて、入力信号、あるいはハウリング周波数の成分を
抑制するように制御する抑制制御手段とを備えているの
で、回路規模が大きくならず、広帯域性の音信号成分の
影響を受けにくくでき、ハウリング信号成分の抑制が行
えるという長所を有する。
及びハウリング信号の混合された入力信号から、広帯域
性の音信号成分を、ハウリング信号成分に対して相対的
に減衰させる適応信号出力手段と、適応信号出力手段の
出力信号を周波数分析する信号分析手段と、信号分析手
段の結果に基づいて、ハウリング周波数を検出するハウ
リング検出手段と、ハウリング検出手段の検出結果に基
づいて、入力信号、あるいはハウリング周波数の成分を
抑制するように制御する抑制制御手段とを備えているの
で、回路規模が大きくならず、広帯域性の音信号成分の
影響を受けにくくでき、ハウリング信号成分の抑制が行
えるという長所を有する。
【図1】本発明にかかる一実施例におけるハウリング抑
制装置のブロック図である。
制装置のブロック図である。
【図2】同図(a)は、ハウリング成分を含む入力信号
を高速フーリエ変換(FFT)したスペクトル図、同図
(b)は、適応フィルタから出力されたハウリング成分
を含むタップ係数を高速フーリエ変換(FFT)したス
ペクトル図である。
を高速フーリエ変換(FFT)したスペクトル図、同図
(b)は、適応フィルタから出力されたハウリング成分
を含むタップ係数を高速フーリエ変換(FFT)したス
ペクトル図である。
【図3】従来のハウリング抑制装置のブロック図であ
る。
る。
1 マイク 6 遅延器 7 適応フィルタ 8 加算器 9 信号分析手段 10 ハウリング検出手段 11 制御手段 12 ハウリング抑制手段
フロントページの続き (72)発明者 沼津 浩子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 マイクなどの集音手段により集音され
た、音声などの広帯域性の音信号及びハウリング信号の
混合された入力信号から、前記広帯域性の音信号成分
を、前記ハウリング信号成分に対して相対的に減衰させ
る適応信号出力手段と、その適応信号出力手段の出力信
号を周波数分析する信号分析手段と、その信号分析手段
の結果に基づいて、ハウリング周波数を検出するハウリ
ング検出手段と、そのハウリング検出手段の検出結果に
基づいて、前記入力信号、あるいは前記ハウリング周波
数の成分を抑制するように制御する抑制制御手段とを備
えたことを特徴とするハウリング抑制装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29463491A JPH05137191A (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | ハウリング抑制装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29463491A JPH05137191A (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | ハウリング抑制装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05137191A true JPH05137191A (ja) | 1993-06-01 |
Family
ID=17810306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29463491A Pending JPH05137191A (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | ハウリング抑制装置 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JPH05137191A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006123495A1 (ja) * | 2005-05-18 | 2006-11-23 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | ハウリング制御装置および音響装置 |
JP2010154356A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Yamaha Corp | ハウリング抑制装置 |
US8477956B2 (en) | 2009-01-30 | 2013-07-02 | Panasonic Corporation | Howling suppression device, howling suppression method, program, and integrated circuit |
JP2015037238A (ja) * | 2013-08-13 | 2015-02-23 | 日本電信電話株式会社 | 残響抑圧装置とその方法と、プログラムとその記録媒体 |
-
1991
- 1991-11-11 JP JP29463491A patent/JPH05137191A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2006123495A1 (ja) * | 2005-05-18 | 2006-11-23 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | ハウリング制御装置および音響装置 |
JP4879170B2 (ja) * | 2005-05-18 | 2012-02-22 | パナソニック株式会社 | ハウリング制御装置および音響装置 |
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