JP2786643B2 - ハウリング防止装置 - Google Patents

ハウリング防止装置

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JP2786643B2
JP2786643B2 JP63297267A JP29726788A JP2786643B2 JP 2786643 B2 JP2786643 B2 JP 2786643B2 JP 63297267 A JP63297267 A JP 63297267A JP 29726788 A JP29726788 A JP 29726788A JP 2786643 B2 JP2786643 B2 JP 2786643B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、電気的または音響的帰還作用によって生
じるハウリングを防止するハウリング防止装置に関す
る。
(従来の技術) 周知のように、マイクロフォン、増幅器、拡声器を用
いて音声入力の音響再生を行なう場合、拡声器から発振
音が出るハウリングが問題となる。このハウリングの原
因は、マイクロフォンの位置が拡声器に近かったり、増
幅器の感度が高かったりして、拡声器の再生音がマイク
ロフォンで収録されて電気的、音響的な正帰還作用を生
じることにある。従来ではハウリングに対する効果的な
防止策はなく、例えば第3図に示すようなマイクロフォ
ン1、音声増幅器2及びスピーカ3からなる拡声装置に
おいてハウリングを生じた場合には、音声増幅器2のゲ
インを手動で小さくすることによってハウリングを抑制
する程度である。
(発明が解決しようとする課題) 以上述べたように従来ではハウリングの効果的な防止
策がなかった。
この発明は上記の課題を解決するためになされたもの
で、効果的にハウリングを防止することのできるハウリ
ング防止装置を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するためにこの発明に係るハウリング
防止装置は、音声入力信号を高速フーリエ変換処理によ
って周波数分析を行なうFFT変換手段と、この手段の分
析結果から定常的に継続する周波数成分を検出する検出
手段と、この手段で検出された周波数成分を前記FFT変
換手段の分析結果から減じる減算手段と、この手段の出
力を逆高速フーリエ変換処理する逆FFT変換手段と、こ
の手段の出力を音響再生する音響再生手段とを具備して
構成される。
(作用) 上記構成によるハウリング防止装置では、音声入力信
号についてFFT変換処理によって周波数分析を行ない、
定常的に継続する周波数成分を検出しており、この検出
した周波数成分を分析結果から減じて逆FFT変換し、音
声出力信号とすることによって、音声出力から音声入力
への正帰還を減じることによってハウリングを防止す
る。
(実施例) 以下、第1図及び第2図を参照してこの発明の実施例
を説明する。
第1図はこの発明に係る第1の実施例の構成を示すも
ので、マイクロフォン11、マイクアンプ12によって収録
された音声信号は、ハウリング防止装置を構成するA/D
(アナログ/デジタル)変換器13に入力され、20.48[K
Hz]のサンプリングによってデータ化された後、第1の
バッファメモリ14に蓄積され、1024個のデータが揃った
ところでFFT(高速フーリエ変換)変換器15に入力され
る。
このFFT変換器15は一定期間(1024個のデータ数に対
応)の周波数スペクトルを高速フーリエ変換によって求
めて周波数分析を行なうもので、その分析結果はPSD(P
ower Spectrum Density)演算器16に入力される。このP
SD演算器16はFFT15の出力の実数部、虚数部をそれぞれ
2乗して加算することによって周波数スペクトラムの電
力比率を求めるもので、このPSD演算器16の出力は第1
の乗算器17に入力される。
この第1の乗算器17はPSD演算器16からの現在の情報
と後述するメモリ28からの過去の情報とを20[Hz]間隔
の周波数毎に乗算するもので、その乗算結果は判定器18
に入力される。この判定器18は入力値を闘値と比較し、
入力値が闘値より大きい場合は第1の係数を1より小さ
くし、小さい場合は1にして、その係数パターンを生成
するもので、その係数パターンは第2の乗算器19に入力
される。この第2の乗算器19は判定器18からの係数パタ
ーンとFFT変換器15からの周波数成分とを乗算するもの
で、その乗算結果は逆FFT変換器21に入力される。
この逆FFT変換器20は入力データを逆FFT処理して元の
信号パターンに変換するもので、その変換信号は第2の
バッファメモリ21に蓄積される。そして、このバッファ
メモリ21から20.48[KHz]間隔で1つづつ取出され、D/
A(デジタル/アナログ)変換器22でアナログ電圧信号
に変換された後、LPF(ローパスフィルタ)23によって
階段状の波形から滑らかな波形の信号に変換され、出力
信号として音声増幅器24及びスピーカ25によって音響再
生される。
一方、上記PSD演算器16の出力は第3の乗算器26にも
入力される。この第3の乗算器26は入力値と第2の係数
値(0.01程度)とを乗算するもので、その乗算結果は加
算器27に入力される。この加算器27はメモリ28に記憶さ
れた過去のスペクトラムデータに第3の係数値(0.99程
度)を乗じた第4の乗算器29の出力値と第3の乗算器26
の出力値とを加算するもので、その加算結果は新たなス
ペクトラムデータとしてメモリ28に記憶される。
上記構成において、以下その動作について説明する。
まず、ハウリングを生じない正常な状態では、マイク
ロフォン11で収録された音声信号には特定の周波数成分
が長時間連続することはほとんどないといえる。また、
スピーカ25とマイクロフォン11とが近い位置にあって、
スピーカ25の再生音がマイクロフォン11に入力されて正
帰還ループが形成され、ハウリングを生じるような異常
状態になると、音声信号の特定周波数が連続的に継続し
て発振状態となる。すなわち、マイクロフォン11によっ
て得た音声信号をマイクアンプ12を介してこのハウリン
グ防止装置に入力してみると、以下のようになる。
まず、音声信号はA/D変換器13で20.48[KHz]なサン
プリングによってデジタルデータ化され、バッファメモ
リ14によって一定期間分まとまってFFT変換器15に入力
され、ここで周波数分析を受けた後、PSD演算器16でFFT
処理結果の実数部と虚数部の各2乗の和が求められる。
このPSD演算器16の出力値は各周波数毎(20[Hz]〜10.
24[KHz]の間の20[Hz]毎)の成分を示すものである
から、このPSD演算器16の出力とメモリ28に蓄積された
過去のPSD平滑出力とを周波数成分毎に第1の乗算器17
で乗算すれば、一致する周波数をもつ成分は大きな値と
なり、一致する周波数を持たない成分は小さな値とな
る。
そこで、この第1の乗算器17で得られた成分を判定器
18によって閾値と比較し、閾値より大きければ第1の係
数値を1より小さくし、小さければ1にして、その係数
パターンを作成する。これによって得られた係数パター
ンとFFT変換器15で得られた周波数成分とを第2の乗算
器19で乗算すれば、一定の時間以上に渡る周波数成分に
ついては1より小さい係数となっているから、その部分
だけ抑制された周波数パターンが得られる。この周波数
パターンを逆FFT変換器20で逆FFT変換し、バッファメモ
リ21で蓄積した後、20.48[KHz]間隔で取出してD/A変
換器22でアナログ電圧信号に変換し、さらにLPF23に通
すことによって、入力した音声信号から発信周波数成分
を除去した音声信号が得られる。この音声信号を音声増
幅器24によって増幅し、スピーカ25で音響再生しても、
当然ハウリングは生じない。
一方、PSD演算器16の出力は第3の乗算器26によって
第2の係数が乗じられ、メモリ28の平滑化されたPSD出
力は第4の乗算器29によって第3の係数に乗じられる。
第3及び第4の乗算器26,29の出力を加算器27で加算す
れば、新たな平滑化されたPSD情報が得られる。ここで
求められたPSD情報は過去の情報としてメモリ28に記憶
される。尚、第2の係数を大きくし、第3の係数を小さ
くすると、メモリ28の情報の更新を速くすることがで
き、第3の係数を大きくすると、メモリ28の過去の情報
を長く保持することができる。
したがって、上記構成によるハウリング防止装置は、
入力音声信号を周波数分析し、一定時間以上継続する周
波数成分を検出し、その検出周波数成分を抑制して出力
するので、ハウリングを自動的にかつ確実に検出して防
止することができる。
第2図はこの発明に係る第2の実施例を示すものであ
る。但し、第2図において第1図と同一部分には同一符
号を付して、その説明を省略する。
第2図において、マイクロフォン11及びマイクアンプ
12を通じて得られた音声信号は、可変利得増幅器30で増
幅され、スピーカ25によって音響再生される。このよう
な拡声装置に対するハウリング防止装置は、入力音声信
号について前記A/D変換器13、バファメモリ14、FFT変換
器15、PSD演算器16によって一連の処理を行なった後、
第1の乗算器17に入力され、メモリ28に記憶されている
過去のPSD情報と乗算されて判定器31に入力される。こ
の判定器31は入力値の最大値を判別し、その値が一定値
の近傍に入っているか否かを判定し、もし一定値の近傍
でなくそれ以上であれば正(+)、それ以下であれば負
(−)の指令信号を減衰量制御器32に送るものである。
この減衰量制御器32は判定器31からの指令信号が(+)
ならば可変利得増幅器30の利得を下げ、(−)ならばそ
のときの利得を上げるように制御するものである。
すなわち、上記構成のハウリング防止装置は、ハウリ
ングが生じた状態では正帰還がかかって一定周波数の成
分が増幅されることを利用したもので、音声信号につい
てFFTによる周波数分析を行なって、その成分が定常的
に生じていることを検知し、それが生じないように可変
利得制御器30の利得を制御しているので、確実にかつ簡
単にハウリングを防止することができる。
なお、音声信号がアナログ信号である場合にも、可変
利得増幅器30は、その利得が制御されることによって、
入力された音声信号の周波数成分を抑圧することが可能
となる。
尚、この発明は上記のような音声拡声装置に限らず、
テレビ会議システム等の送受話器等に用いても優れた効
果を発揮できることはいうまでもない。
[発明の効果] 以上のようにこの発明によれば、効果的にハウリング
を防止することのできるハウリング防止装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係るハウリング防止装置の第1の実
施例を示すブロック回路図、第2図はこの発明に係る第
2の実施例を示すブロック回路図、第3図はハウリング
を生じやすい拡声装置の構成を示すブロック回路図であ
る。 11……マイクロフォン、12……マイクアンプ、13……A/
D変換器、14,21……バッファメモリ、15……FFT変換
器、16……PSD演算器、17,19,26,29……乗算器、18,31
……判定器、20……逆FFT変換器、22……D/A変換器、23
……LPF(ローパスフィルタ)、24……音声増幅器、25
……スピーカ、27……加算器、28……メモリ、30……可
変利得増幅器、32……減衰量制御器。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音声入力信号を高速フーリエ変換処理によ
    って周波数分析を行なうFFT変換手段と、この手段の分
    析結果から定常的に継続する周波数成分を検出する検出
    手段と、この手段で検出された周波数成分を前記FFT変
    換手段の分析結果から減じる手段と、この手段の出力を
    逆高速フーリエ変換処理する逆FFT変換手段と、この手
    段の出力を音響再生する音響再生手段とを具備するハウ
    リング防止装置。
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JP4534529B2 (ja) * 2004-03-05 2010-09-01 日本電気株式会社 ハウリング抑圧方法及び装置
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