JPH05236588A - ハウリング抑制装置 - Google Patents
ハウリング抑制装置Info
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- JPH05236588A JPH05236588A JP3466492A JP3466492A JPH05236588A JP H05236588 A JPH05236588 A JP H05236588A JP 3466492 A JP3466492 A JP 3466492A JP 3466492 A JP3466492 A JP 3466492A JP H05236588 A JPH05236588 A JP H05236588A
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- Japan
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- howling
- frequency
- signal
- detecting means
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- Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
- Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 演奏中のような音楽信号ある状態でハウリン
グ周波数を検出し、その周波数を抑制するディジタルフ
ィルタの特性を設定することにより、ハウリングマージ
ンを向上するハウリング抑制装置を提供する。 【構成】 再生場所の音を収音するマイク1と、入力信
号をディジタル値に変換するA/D変換器2と、ハウリ
ングを抑制するハウリング抑制手段6と、A/D変換器
2からの信号によりリアルタイムに粗い精度でハウリン
グを検出する第1のハウリング検出手段7と、入力信号
の自己相関関数を求める自己相関関数演算手段12と、
第1のハウリング検出手段7からのハウリング情報と自
己相関関数によりハウリングとその周波数を精度よく検
出する第2のハウリング検出手段10と、ハウリング周
波数をハウリング抑制手段に設定するディジタルフィル
タの係数を演算する演算手段8と、係数をハウリング抑
制手段に設定する制御手段9から構成されている。
グ周波数を検出し、その周波数を抑制するディジタルフ
ィルタの特性を設定することにより、ハウリングマージ
ンを向上するハウリング抑制装置を提供する。 【構成】 再生場所の音を収音するマイク1と、入力信
号をディジタル値に変換するA/D変換器2と、ハウリ
ングを抑制するハウリング抑制手段6と、A/D変換器
2からの信号によりリアルタイムに粗い精度でハウリン
グを検出する第1のハウリング検出手段7と、入力信号
の自己相関関数を求める自己相関関数演算手段12と、
第1のハウリング検出手段7からのハウリング情報と自
己相関関数によりハウリングとその周波数を精度よく検
出する第2のハウリング検出手段10と、ハウリング周
波数をハウリング抑制手段に設定するディジタルフィル
タの係数を演算する演算手段8と、係数をハウリング抑
制手段に設定する制御手段9から構成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマイクとスピーカ間で生
じるハウリングを防止するためのハウリング抑制装置に
関するものである。
じるハウリングを防止するためのハウリング抑制装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】(図9)は従来の代表的なハウリング抑
制装置を示すブロック図である。(図9)において、1
は場内の演奏や音声を収音するマイク、16はマイクア
ンプ、17はハウリングを抑制するグラフィックイコラ
イザ、4はアンプ、5はスピーカである。
制装置を示すブロック図である。(図9)において、1
は場内の演奏や音声を収音するマイク、16はマイクア
ンプ、17はハウリングを抑制するグラフィックイコラ
イザ、4はアンプ、5はスピーカである。
【0003】このような従来の構成において、演奏中に
おいて、演奏者が移動したり、演奏場所の条件が変わる
ことにより、ハウリングが生じる。ハウリングが起こる
と、ミキサーはその周波数と思われる帯域のレベルをグ
ラフィックイコライザ17により下げるか、または、全
体の出力レベルを下げる。そしてハウリングが収まり、
演奏者の位置がかわるといったように収音の条件が変化
したところで、グラフィクイコライザの特性、または全
体レベルをもとに戻している。
おいて、演奏者が移動したり、演奏場所の条件が変わる
ことにより、ハウリングが生じる。ハウリングが起こる
と、ミキサーはその周波数と思われる帯域のレベルをグ
ラフィックイコライザ17により下げるか、または、全
体の出力レベルを下げる。そしてハウリングが収まり、
演奏者の位置がかわるといったように収音の条件が変化
したところで、グラフィクイコライザの特性、または全
体レベルをもとに戻している。
【0004】このように、従来においてはハウリングが
起こる度に、ミキサーはこの作業を実行しハウリングを
抑えていた。
起こる度に、ミキサーはこの作業を実行しハウリングを
抑えていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、ハウリングが起きた場合にミキサ−が
常にグラフィックイコライザの周波数を下げなければな
らず、ハウリングの抑制に手間がかかると同時に、グラ
フィックイコライザー17を下げる周波数帯域が即座に
正確に解らず、ハウリングを抑えるために時間がかかる
という問題があった。
ような構成では、ハウリングが起きた場合にミキサ−が
常にグラフィックイコライザの周波数を下げなければな
らず、ハウリングの抑制に手間がかかると同時に、グラ
フィックイコライザー17を下げる周波数帯域が即座に
正確に解らず、ハウリングを抑えるために時間がかかる
という問題があった。
【0006】本発明は上記問題点に鑑み、演奏中でもハ
ウリングを自動的に検出し、ハウリングの抑制が行える
ハウリング抑制装置を提供することを目的とする。
ウリングを自動的に検出し、ハウリングの抑制が行える
ハウリング抑制装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、再生場所の音を収音するマイクと、前記マ
イクからの入力信号をディジタル値に変換するA/D変
換器と、周波数特性を可変しハウリングを抑制するハウ
リング抑制手段と、前記A/D変換器の出力信号から荒
い精度のハウリング検出を行なう第1のハウリング検出
手段と、前記第1のハウリング検出手段の出力信号に基
づいて細かい精度でハウリングおよびハウリング周波数
を求める第2のハウリング検出手段と、前記第2のハウ
リング検出手段からの検出信号により前記ハウリング抑
制手段に設定するディジタルフィルタの係数を所望の周
波数特性が得られるよう演算する演算手段と、この求め
られた係数を前記ハウリング抑制手段に設定する制御手
段を具備して構成されている。
に本発明は、再生場所の音を収音するマイクと、前記マ
イクからの入力信号をディジタル値に変換するA/D変
換器と、周波数特性を可変しハウリングを抑制するハウ
リング抑制手段と、前記A/D変換器の出力信号から荒
い精度のハウリング検出を行なう第1のハウリング検出
手段と、前記第1のハウリング検出手段の出力信号に基
づいて細かい精度でハウリングおよびハウリング周波数
を求める第2のハウリング検出手段と、前記第2のハウ
リング検出手段からの検出信号により前記ハウリング抑
制手段に設定するディジタルフィルタの係数を所望の周
波数特性が得られるよう演算する演算手段と、この求め
られた係数を前記ハウリング抑制手段に設定する制御手
段を具備して構成されている。
【0008】第1のハウリング検出手段は、複数の帯域
分割フィルタを具備し、ハウリングの基本周波数と他の
周波数成分とのレベル比を測定する。
分割フィルタを具備し、ハウリングの基本周波数と他の
周波数成分とのレベル比を測定する。
【0009】また、第2のハウリング検出手段は、入力
された信号に対してFFT処理を行なうことによりハウ
リング周波数を求めるものである。
された信号に対してFFT処理を行なうことによりハウ
リング周波数を求めるものである。
【0010】また、A/D変換器の出力からその自己相
関関数を求める自己相関関数演算手段を設け、前記自己
相関関数演算手段の出力を第2のハウリング検出手段へ
供給し、細かい精度でハウリングおよびハウリング周波
数を求めることにより、さらに高精度でハウリングを検
出しハウリング周波数を抑制することができる。
関関数を求める自己相関関数演算手段を設け、前記自己
相関関数演算手段の出力を第2のハウリング検出手段へ
供給し、細かい精度でハウリングおよびハウリング周波
数を求めることにより、さらに高精度でハウリングを検
出しハウリング周波数を抑制することができる。
【0011】
【作用】この構成によって、演奏中においても短時間で
ハウリングを正確に検出しその周波数を算出し、ハウリ
ングを抑制することが可能となる。
ハウリングを正確に検出しその周波数を算出し、ハウリ
ングを抑制することが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係るハウリング抑
制装置について図面を参照しながら説明する。
制装置について図面を参照しながら説明する。
【0013】本発明の目的は、演奏中のように音楽や音
声のある場合にも、実時間でハウリングを正確に検出
し、自動的にハウリングを抑制することである。
声のある場合にも、実時間でハウリングを正確に検出
し、自動的にハウリングを抑制することである。
【0014】(図1)は本発明の一実施例におけるハウ
リング抑制装置のブロック図である。(図1)におい
て、1は再生場所の音を収音するマイク、2は収音した
音をA/D変換しディジタル信号に変換するA/D変換
器、3はディジタル信号をアナログ信号にD/A変換す
るD/A変換器、4はアナログ信号を増幅するアンプ、
5は再生用のスピーカ、6はA/D変換器2からの信号
にノッチフィルタ処理を施しハウリング周波数のレベル
を下げるハウリング抑制手段、7はA/D変換器2の信
号からハウリング周波数を粗い精度で検出する第1のハ
ウリング検出手段、10は第1のハウリング検出手段7
からのハウリング検出情報を基に、ハウリングを高精度
に検出する第2のハウリング検出手段、8はハウリング
抑制手段6に設定する特性を演算する演算手段、9は演
算手段8で求められたディジタルフィルタの特性をハウ
リング抑制手段6に設定し、ハウリングを抑制する制御
手段である。なお、従来例と同じ構成要因には同一番号
を付している。
リング抑制装置のブロック図である。(図1)におい
て、1は再生場所の音を収音するマイク、2は収音した
音をA/D変換しディジタル信号に変換するA/D変換
器、3はディジタル信号をアナログ信号にD/A変換す
るD/A変換器、4はアナログ信号を増幅するアンプ、
5は再生用のスピーカ、6はA/D変換器2からの信号
にノッチフィルタ処理を施しハウリング周波数のレベル
を下げるハウリング抑制手段、7はA/D変換器2の信
号からハウリング周波数を粗い精度で検出する第1のハ
ウリング検出手段、10は第1のハウリング検出手段7
からのハウリング検出情報を基に、ハウリングを高精度
に検出する第2のハウリング検出手段、8はハウリング
抑制手段6に設定する特性を演算する演算手段、9は演
算手段8で求められたディジタルフィルタの特性をハウ
リング抑制手段6に設定し、ハウリングを抑制する制御
手段である。なお、従来例と同じ構成要因には同一番号
を付している。
【0015】以上のように構成されたハウリング抑制装
置について、以下その動作を説明する。
置について、以下その動作を説明する。
【0016】演奏者の演奏はマイク1から収音され、マ
イクアンプ16、A/D変換器2、ハウリング抑制手段
6、D/A変換器3を通り、アンプ4で増幅され、スピ
ーカ5から再生される。通常はこの状態でハウリングが
起こらないようにスピーカ5の再生レベルが調整されて
いる。しかしながら、演奏者が移動したり、マイク1の
方向が変わったりすると、上記再生系のループゲインが
大きくなり1を越えるとハウリングが発生する。
イクアンプ16、A/D変換器2、ハウリング抑制手段
6、D/A変換器3を通り、アンプ4で増幅され、スピ
ーカ5から再生される。通常はこの状態でハウリングが
起こらないようにスピーカ5の再生レベルが調整されて
いる。しかしながら、演奏者が移動したり、マイク1の
方向が変わったりすると、上記再生系のループゲインが
大きくなり1を越えるとハウリングが発生する。
【0017】マイク1からの信号は、A/D変換器2で
ディジタル信号に変換されハウリング抑制手段6に入力
される。一方、A/D変換器2からの信号は、第1のハ
ウリング検出手段7に入力され、その信号がハウリング
かどうかを常に検出する。本実施例では、第1のハウリ
ング検出手段7は、(図2)に示されるように、バンド
パスフィルタ13a〜13nと、ハウリング判断手段1
1で構成され、複数の帯域に分割されている。
ディジタル信号に変換されハウリング抑制手段6に入力
される。一方、A/D変換器2からの信号は、第1のハ
ウリング検出手段7に入力され、その信号がハウリング
かどうかを常に検出する。本実施例では、第1のハウリ
ング検出手段7は、(図2)に示されるように、バンド
パスフィルタ13a〜13nと、ハウリング判断手段1
1で構成され、複数の帯域に分割されている。
【0018】次に、ハウリングの検出方法を示す。(図
2)に示すハウリング判断手段11は、バンドパスフィ
ルタ13a〜13nを通過した各帯域の周波数に対し
て、(図3)に示すように、ハウリングレベルの閾値
(スレッショルドレベル)を設け、各周波数帯域毎に判
定する。ある帯域で上記閾値を越えた場合は、他の帯域
のレベルをみて、全体的なレベルが大きい場合は音楽信
号の可能性が大きく、ハウリングの可能性は小さいと判
断し、検出を続ける。一方、全体的なレベルが小さく、
特定の周波数帯域のみのレベルが大きい場合はハウリン
グとみなし、第2のハウリング検出手段10に粗いハウ
リング周波数情報を転送する。
2)に示すハウリング判断手段11は、バンドパスフィ
ルタ13a〜13nを通過した各帯域の周波数に対し
て、(図3)に示すように、ハウリングレベルの閾値
(スレッショルドレベル)を設け、各周波数帯域毎に判
定する。ある帯域で上記閾値を越えた場合は、他の帯域
のレベルをみて、全体的なレベルが大きい場合は音楽信
号の可能性が大きく、ハウリングの可能性は小さいと判
断し、検出を続ける。一方、全体的なレベルが小さく、
特定の周波数帯域のみのレベルが大きい場合はハウリン
グとみなし、第2のハウリング検出手段10に粗いハウ
リング周波数情報を転送する。
【0019】ハウリングの時間波形、およびそれを時系
列的にFFTした特性図を各々(図4(a)(b))に
示す。ハウリングは、ある単一周波数で起こる場合が多
く、(図4)からも1000Hz程度の単一周波数のレ
ベルが他の周波数に比べ大きくなっているのがわかる。
次に(図5(a)(b))に、音楽信号とハウリングの
時間波形、およびそれを時系列的にFFTした特性図を
示す。(図4)と(図5)に示される特性に鑑み、第2
のハウリング検出手段10では常にFFT処理を行い、
振幅値が最大の周波数成分を監視している。第2のハウ
リング検出手段10では振幅値が最大の周波数成分の変
化を監視し、変化が大きければハウリングではなく、ま
た、変化が小さくかつ高調波成分が少なければハウリン
グと判定を行っている。
列的にFFTした特性図を各々(図4(a)(b))に
示す。ハウリングは、ある単一周波数で起こる場合が多
く、(図4)からも1000Hz程度の単一周波数のレ
ベルが他の周波数に比べ大きくなっているのがわかる。
次に(図5(a)(b))に、音楽信号とハウリングの
時間波形、およびそれを時系列的にFFTした特性図を
示す。(図4)と(図5)に示される特性に鑑み、第2
のハウリング検出手段10では常にFFT処理を行い、
振幅値が最大の周波数成分を監視している。第2のハウ
リング検出手段10では振幅値が最大の周波数成分の変
化を監視し、変化が大きければハウリングではなく、ま
た、変化が小さくかつ高調波成分が少なければハウリン
グと判定を行っている。
【0020】ハウリングを検出すると、同時にハウリン
グ周波数も算出される。本実施例の第2のハウリング検
出手段10では、FFT処理された信号から一定の周波
数成分やその成長性などを判断してハウリング周波数を
検出している。第2のハウリング検出手段10でハウリ
ングと判断され、そのハウリング周波数が算出される
と、演算手段8は、ハウリング抑制手段6のハウリング
周波数成分のみのゲインを下げるディジタルフィルタを
構成するような係数を算出する。算出されたディジタル
フィルタの係数は、制御手段9によりハウリング抑制手
段6に設定される。本実施例では、ディジタルフィルタ
としてノッチフィルタを用いている。
グ周波数も算出される。本実施例の第2のハウリング検
出手段10では、FFT処理された信号から一定の周波
数成分やその成長性などを判断してハウリング周波数を
検出している。第2のハウリング検出手段10でハウリ
ングと判断され、そのハウリング周波数が算出される
と、演算手段8は、ハウリング抑制手段6のハウリング
周波数成分のみのゲインを下げるディジタルフィルタを
構成するような係数を算出する。算出されたディジタル
フィルタの係数は、制御手段9によりハウリング抑制手
段6に設定される。本実施例では、ディジタルフィルタ
としてノッチフィルタを用いている。
【0021】ハウリング抑制手段6に設定されたディジ
タルフィルタは、ある時間が経過すると、フィルタの深
さが自動的に浅くなるよう調整され、最終的には解除さ
れる。
タルフィルタは、ある時間が経過すると、フィルタの深
さが自動的に浅くなるよう調整され、最終的には解除さ
れる。
【0022】上記操作により、ハウリングが起こるとそ
の周波数成分をディジタルフィルタにより取り除くこと
でハウリングの抑制をおこなっている。
の周波数成分をディジタルフィルタにより取り除くこと
でハウリングの抑制をおこなっている。
【0023】以上のように、第1のハウリング検出手段
7と第2のハウリング検出手段10を用いてFFTを行
いハウリングを判断し、そのハウリングをおこしている
周波数を求め、その周波数成分をノッチフィルタにより
取り除くことにより、演奏中でもハウリングを取り除く
ことが可能である。
7と第2のハウリング検出手段10を用いてFFTを行
いハウリングを判断し、そのハウリングをおこしている
周波数を求め、その周波数成分をノッチフィルタにより
取り除くことにより、演奏中でもハウリングを取り除く
ことが可能である。
【0024】なお本実施例では、1本のマイクとスピー
カ間のハウリングについて説明したが、複数のマイクと
スピーカを用いた場合でも同様の効果が得られる。
カ間のハウリングについて説明したが、複数のマイクと
スピーカを用いた場合でも同様の効果が得られる。
【0025】また、第1のハウリング検出手段7はアナ
ログ式のバンドパスフィルタで構成し、A/D変換器2
を介さなくてもよい。さらに、第1のハウリング検出手
段7は、FFT処理を用いても、同様の効果が得られ
る。
ログ式のバンドパスフィルタで構成し、A/D変換器2
を介さなくてもよい。さらに、第1のハウリング検出手
段7は、FFT処理を用いても、同様の効果が得られ
る。
【0026】以下、本発明の第2の実施例に係るハウリ
ング抑制装置について図面を参照しながら説明する。
ング抑制装置について図面を参照しながら説明する。
【0027】本発明の目的は、ハウリングをリアルタイ
ムに抑制することである。(図6)は本発明の第2の実
施例に係るハウリング抑制装置のブロック図である。1
2は、A/D変換器からの入力信号の自己相関関数を求
める自己相関関数演算手段である。なお、第1の実施例
と同じ構成要因には同一番号を付している。
ムに抑制することである。(図6)は本発明の第2の実
施例に係るハウリング抑制装置のブロック図である。1
2は、A/D変換器からの入力信号の自己相関関数を求
める自己相関関数演算手段である。なお、第1の実施例
と同じ構成要因には同一番号を付している。
【0028】以上のように構成されたハウリング抑制装
置について、以下その動作を説明する。
置について、以下その動作を説明する。
【0029】第1のハウリング検出手段7によるハウリ
ング検出方法までは第1の実施例と同様であるが、本実
施例が第1の実施例と異なるのは、A/D変換器の出力
から自己相関演算手段12で(数1)に従い入力信号の
自己相関関数を求めている点である。
ング検出方法までは第1の実施例と同様であるが、本実
施例が第1の実施例と異なるのは、A/D変換器の出力
から自己相関演算手段12で(数1)に従い入力信号の
自己相関関数を求めている点である。
【0030】
【数1】
【0031】この結果を第2のハウリング検出手段10
に転送し、FFTする。(図7(a)(b))に、音楽
信号のある状態でハウリングが起きた場合の波形とそれ
をFFTした結果の図を各々示し、(図8(a)
(b))は上記信号から自己相関関数演算手段12で自
己相関関数を求めた波形とそれをFFTした結果の図を
示す。(図7)と(図8)を比較すると、自己相関関数
を求めてFFTした結果の方が、ハウリング成分がはっ
きりと表れていることがわかる。
に転送し、FFTする。(図7(a)(b))に、音楽
信号のある状態でハウリングが起きた場合の波形とそれ
をFFTした結果の図を各々示し、(図8(a)
(b))は上記信号から自己相関関数演算手段12で自
己相関関数を求めた波形とそれをFFTした結果の図を
示す。(図7)と(図8)を比較すると、自己相関関数
を求めてFFTした結果の方が、ハウリング成分がはっ
きりと表れていることがわかる。
【0032】自己相関関数演算手段12では常にある区
間の自己相関関数を求め、第2のハウリング検出手段1
0ではFFT処理を行い、振幅値が最大の周波数成分を
監視する。第2のハウリング検出手段10では振幅値が
最大の周波数成分の変化を監視し、変化が大きければハ
ウリングではなく、また、変化が小さくかつ高調波成分
が少なければハウリングと判定を行う。同時にそのハウ
リング周波数も算出し、演算手段8に転送する。以後の
動作は、第1の実施例と同様である。
間の自己相関関数を求め、第2のハウリング検出手段1
0ではFFT処理を行い、振幅値が最大の周波数成分を
監視する。第2のハウリング検出手段10では振幅値が
最大の周波数成分の変化を監視し、変化が大きければハ
ウリングではなく、また、変化が小さくかつ高調波成分
が少なければハウリングと判定を行う。同時にそのハウ
リング周波数も算出し、演算手段8に転送する。以後の
動作は、第1の実施例と同様である。
【0033】以上のように、入力信号の自己相関関数を
求めFFT処理を行うことにより、演奏状態においても
ハウリングを精度よく検出し、それらの周波数を抑制す
るためのディジタルフィルタのパラメータを受聴位置の
周波数特性として設定することにより、音質劣化の少な
い状態でハウリングを抑えることが可能である。
求めFFT処理を行うことにより、演奏状態においても
ハウリングを精度よく検出し、それらの周波数を抑制す
るためのディジタルフィルタのパラメータを受聴位置の
周波数特性として設定することにより、音質劣化の少な
い状態でハウリングを抑えることが可能である。
【0034】なお本発明は、2種類のハウリング検出手
段を用いてハウリングを判断したが、自己相関関数演算
手段12と第2のハウリング検出手段10と同様の働き
をする1つのハウリング検出手段だけでも検出速度はや
や劣るが同様の効果が期待できる。
段を用いてハウリングを判断したが、自己相関関数演算
手段12と第2のハウリング検出手段10と同様の働き
をする1つのハウリング検出手段だけでも検出速度はや
や劣るが同様の効果が期待できる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、第1の
ハウリング検出手段により荒いハウリング検出を行な
い、第2のハウリング検出手段を用いてFFTを行うこ
とによりハウリングか否かを判断し、ハウリング周波数
を求めてその周波数成分をハウリング抑制手段(実施例
においてはノッチフィルタ)により取り除くことによ
り、演奏中においてもハウリングを取り除くことが可能
である。
ハウリング検出手段により荒いハウリング検出を行な
い、第2のハウリング検出手段を用いてFFTを行うこ
とによりハウリングか否かを判断し、ハウリング周波数
を求めてその周波数成分をハウリング抑制手段(実施例
においてはノッチフィルタ)により取り除くことによ
り、演奏中においてもハウリングを取り除くことが可能
である。
【0036】さらに、入力信号の自己相関関数を求めて
FFT処理を行うことにより、演奏状態においてもハウ
リングを精度よく検出し、それらの周波数を抑制するた
めのディジタルフィルタのパラメータを受聴位置の周波
数特性として設定することにより、音質劣化の少ない状
態でハウリングを抑えることが可能である。
FFT処理を行うことにより、演奏状態においてもハウ
リングを精度よく検出し、それらの周波数を抑制するた
めのディジタルフィルタのパラメータを受聴位置の周波
数特性として設定することにより、音質劣化の少ない状
態でハウリングを抑えることが可能である。
【図1】本発明の第1の実施例に係るハウリング抑制装
置のブロック図
置のブロック図
【図2】(図1)に示した第1のハウリング検出手段の
構成図
構成図
【図3】(図1)に示した第1のハウリング検出手段の
ハウリング検出方法を示す図
ハウリング検出方法を示す図
【図4】(a)ハウリングをおこした信号の時間波形図 (b)ハウリングをおこした信号をFFTした周波数特
性図
性図
【図5】(a)ハウリングをおこした信号および音楽信
号の時間波形図 (b)ハウリングをおこした信号および音楽信号をFF
Tした周波数特性図
号の時間波形図 (b)ハウリングをおこした信号および音楽信号をFF
Tした周波数特性図
【図6】本発明の第2の実施例に係るハウリング抑制装
置のブロック図
置のブロック図
【図7】(a)音楽信号のある状態でハウリングが起き
た場合の信号波形図 (b)音楽信号のある状態でハウリングが起きた場合の
信号をFFTした周波数特性図
た場合の信号波形図 (b)音楽信号のある状態でハウリングが起きた場合の
信号をFFTした周波数特性図
【図8】(a)音楽信号のある状態でハウリングが起き
た場合の信号から自己相関関数を求めた波形図 (b)音楽信号のある状態でハウリングが起きた場合の
信号から自己相関関数を求めた波形をFFTした周波数
特性図
た場合の信号から自己相関関数を求めた波形図 (b)音楽信号のある状態でハウリングが起きた場合の
信号から自己相関関数を求めた波形をFFTした周波数
特性図
【図9】従来のハウリング抑制装置のブロック図
1 マイク 6 ハウリング抑制手段 7 第1のハウリング検出手段 8 演算手段 9 制御手段 10 第2のハウリング検出手段 12 自己相関関数演算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沼津 浩子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 再生場所の音を収音するマイクと、前記
マイクからの入力信号をディジタル値に変換するA/D
変換器と、周波数特性を可変しハウリングを抑制するハ
ウリング抑制手段と、前記A/D変換器の出力信号から
荒い精度のハウリング検出を行なう第1のハウリング検
出手段と、前記第1のハウリング検出手段の出力信号に
基づいて細かい精度でハウリングおよびハウリング周波
数を求める第2のハウリング検出手段と、前記第2のハ
ウリング検出手段からの検出信号により前記ハウリング
抑制手段に設定するディジタルフィルタの係数を所望の
周波数特性が得られるよう演算する演算手段と、この求
められた係数を前記ハウリング抑制手段に設定する制御
手段を具備したハウリング抑制装置。 - 【請求項2】 第1のハウリング検出手段は、複数の帯
域分割フィルタを具備し、ハウリングの基本周波数と他
の周波数成分とのレベル比を測定することを特徴とした
請求項1記載のハウリング抑制装置。 - 【請求項3】 第2のハウリング検出手段は、入力され
た信号に対してFFT処理を行なうことによりハウリン
グ周波数を求めることを特徴とする請求項1記載のハウ
リング抑制装置。 - 【請求項4】 A/D変換器の出力からその自己相関関
数を求める自己相関関数演算手段を設け、前記自己相関
関数演算手段の出力を第2のハウリング検出手段へ供給
し、細かい精度でハウリングおよびハウリング周波数を
求めることを特徴とした請求項1記載のハウリング抑制
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3466492A JPH05236588A (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | ハウリング抑制装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3466492A JPH05236588A (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | ハウリング抑制装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05236588A true JPH05236588A (ja) | 1993-09-10 |
Family
ID=12420706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3466492A Pending JPH05236588A (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | ハウリング抑制装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05236588A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008017244A (ja) * | 2006-07-07 | 2008-01-24 | Yamaha Corp | ハウリングキャンセラおよびプログラム |
US8428274B2 (en) | 2008-07-01 | 2013-04-23 | Sony Corporation | Apparatus and method for detecting acoustic feedback |
-
1992
- 1992-02-21 JP JP3466492A patent/JPH05236588A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008017244A (ja) * | 2006-07-07 | 2008-01-24 | Yamaha Corp | ハウリングキャンセラおよびプログラム |
JP4656010B2 (ja) * | 2006-07-07 | 2011-03-23 | ヤマハ株式会社 | ハウリングキャンセラおよびプログラム |
US8428274B2 (en) | 2008-07-01 | 2013-04-23 | Sony Corporation | Apparatus and method for detecting acoustic feedback |
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