JP4534529B2 - ハウリング抑圧方法及び装置 - Google Patents

ハウリング抑圧方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4534529B2
JP4534529B2 JP2004061805A JP2004061805A JP4534529B2 JP 4534529 B2 JP4534529 B2 JP 4534529B2 JP 2004061805 A JP2004061805 A JP 2004061805A JP 2004061805 A JP2004061805 A JP 2004061805A JP 4534529 B2 JP4534529 B2 JP 4534529B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
fft processing
khz
band
signal level
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004061805A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005252761A (ja
Inventor
右京 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2004061805A priority Critical patent/JP4534529B2/ja
Publication of JP2005252761A publication Critical patent/JP2005252761A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4534529B2 publication Critical patent/JP4534529B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

本発明は携帯電話端末用のハウリング抑圧方法および装置に関し、より具体的には、送受話信号の通話品質に大きく影響を与えない約2[kHz]以上の周波数領域について、信号レベルの大きい周波数帯を検出し、その周波数帯の信号レベルを、通話品質に大きく影響を与えない約500[Hz]の帯域幅で抑圧することでハウリングを抑圧する方法及び装置に関する。
近年、ハンズフリー機能付き携帯電話端末が多く開発されている。携帯電話端末を使用したハンズフリー通話では、スピーカとマイクの距離を遠くできないために、スピーカから出力された音声がマイクに漏れこみ、ハウリングが発生し易い。このため、ハンズフリー通話の実現には、ハウリングを抑圧する技術が重要である。
携帯電話端末を使用したハンズフリー通話でハウリングを抑圧する一般的な方法は、適応フィルタを使用したエコーキャンセラーを搭載することである。しかし、携帯電話は屋外での使用等、周囲環境の変化が非常に大きいために、エコーキャンセラーで正確な擬似エコー生成が行えず、場合によりハウリングが発生するという問題があった。この問題を解決するため、例えば特許文献1に記載される「ハウリング抑圧方法及び装置」は、エコーキャンセラーの誤差信号を利用して時変性ノッチフィルタを操作してハウリングを抑制する方法を提供している。しかし、この方法は通話している2人が同時に話す状況(ダブルトーク)や、風及び周囲騒音等の外的要因によりエコーパス変動が頻繁にかつ大きく発生している場合には送話音声を過剰に抑圧したり、発生したハウリングを抑圧できないという問題があった。
他方、特許文献2には、マイクで拾った音声を増幅してスピーカから出力する拡声器において、音声入力信号をFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)処理によって周波数分析し、或る一定レベル以上かつ或る一定期間以上継続する周波数成分を含む帯域を、20[Hz]から10.24[kHz]の間の20[Hz]毎に求め、この求めた帯域の周波数成分をFFT出力から減じ、この補正後のFFT出力を逆FFT処理して音響再生出力を生成することにより、ハウリングが発生した場合にそれを抑止するハウリング防止装置が記載されている。
特開2000-92588号公報 特許第2786643号公報
前述したように携帯電話端末を使用したハンズフリー通話では、ハウリングの原因となる信号成分をエコーキャンセラーで確実に除去するのは困難である。エコーキャンセラーと特許文献2に記載される技術とを組み合わせることも考えられるが、特許文献2に記載される技術は、ハウリングが発生した後でなければハウリングの原因となる信号成分を抑圧できないため、ハウリングの発生自体を防ぐことが困難である。また、或る一定レベル以上かつ或る一定期間以上継続している帯域であれば、その帯域が20[Hz]から10.24[kHz]の間のどの帯域であっても周波数成分を抑圧するため、音量が低下したり、音質が劣化する問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みて提案されたものであり、その目的は、音量や音質をほとんど劣化させずにハウリングを抑止することにある。
本発明の第1のハウリング抑圧方法は、エコーキャンセラー搭載携帯電話端末におけるハウリング抑圧方法において、エコーキャンセラーより出力される送話信号について、約2[kHz]以上の帯域の内、最も信号レベルの大きな所定帯域幅の帯域の信号レベルを低下させるとともに、受話信号について先の帯域と同じ帯域の信号レベルを低下させてエコーキャンセラーに出力することを特徴とする。
本発明の第2のハウリング抑圧方法は、エコーキャンセラー搭載携帯電話端末におけるハウリング抑圧方法において、エコーキャンセラーより出力される送話信号について、約2[kHz]以上の帯域の内、最も信号レベルの大きな所定帯域幅の帯域の信号レベルを低下させるとともに、受話信号について、約2[kHz]以上の帯域の内、最も信号レベルの大きな所定帯域幅の帯域の信号レベルを低下させてエコーキャンセラーに出力することを特徴とする。
本発明の第3のハウリング抑圧方法は、エコーキャンセラー搭載携帯電話端末におけるハウリング抑圧方法において、a)エコーキャンセラーから出力される送話信号をFFT処理し、該FFT処理した送話信号について、約2[kHz]以上の帯域の内、最も信号レベルの大きな所定帯域幅の帯域の信号レベルを低下させ、その処理後の送話信号を逆FFT処理して出力するステップ、b)受話信号をFFT処理し、該FFT処理した受話信号の帯域の内、前記送話信号の信号レベルを低下させた帯域と同じ帯域の信号レベルを低下させ、その処理後の受話信号を逆FFT処理して出力するステップ、を含むことを特徴とする。
本発明の第4のハウリング抑圧方法は、エコーキャンセラー搭載携帯電話端末におけるハウリング抑圧方法において、a)エコーキャンセラーから出力される送話信号をFFT処理し、該FFT処理した送話信号について、約2[kHz]以上の帯域の内、最も信号レベルの大きな所定帯域幅の帯域の信号レベルを低下させ、その処理後の送話信号を逆FFT処理して出力するステップ、b)受話信号をFFT処理し、該FFT処理した受話信号について、約2[kHz]以上の帯域の内、最も信号レベルの大きな所定帯域幅の帯域の信号レベルを低下させ、その処理後の受話信号を逆FFT処理して出力するステップ、を含むことを特徴とする。
本発明の第5のハウリング抑圧方法は、第1乃至第4の何れかのハウリング抑圧方法において、前記所定帯域幅を約500[Hz]とすることを特徴とする。
本発明の第6のハウリング抑圧方法は、第5のハウリング抑圧方法において、抑圧する帯域として、約2[kHz]〜約4[kHz]の間で約250[Hz]づつ重複する7つの帯域から選択することを特徴とする。
本発明の第7のハウリング抑圧方法は、第1乃至第6の何れかのハウリング抑圧方法において、抑圧量の範囲を約6[dB]〜約12[dB]にすることを特徴とする。
本発明の第1のハウリング抑圧装置は、エコーキャンセラー搭載携帯電話端末におけるハウリング抑圧装置において、エコーキャンセラーより出力される送話信号について、約2[kHz]以上の帯域の内、最も信号レベルの大きな所定帯域幅の帯域の信号レベルを低下させるとともに、受話信号について先の帯域と同じ帯域の信号レベルを低下させてエコーキャンセラーに出力することを特徴とする。
本発明の第2のハウリング抑圧装置は、エコーキャンセラー搭載携帯電話端末におけるハウリング抑圧方法において、エコーキャンセラーより出力される送話信号について、約2[kHz]以上の帯域の内、最も信号レベルの大きな所定帯域幅の帯域の信号レベルを低下させるとともに、受話信号について、約2[kHz]以上の帯域の内、最も信号レベルの大きな所定帯域幅の帯域の信号レベルを低下させてエコーキャンセラーに出力することを特徴とする。
本発明の第3のハウリング抑圧装置は、エコーキャンセラー搭載携帯電話端末におけるハウリング抑圧装置において、エコーキャンセラーから出力される送話信号をFFT処理して出力する第1のFFT処理部と、入力された信号を逆FFT処理して出力する第1の逆FFT処理部と、受話信号をFFT処理して出力する第2のFFT処理部と、入力された信号を逆FFT処理してエコーキャンセラーに出力する第2の逆FFT処理部と、前記第1のFFT処理部から出力される送話信号について、約2[kHz]以上の帯域の内、最も信号レベルの大きな所定帯域幅の帯域の信号レベルを低下させて前記第1の逆FFT処理部に出力し、前記第2のFFT処理部から出力される受話信号の帯域の内、前記送話信号について信号レベルを低下させた帯域と同じ帯域の信号レベルを低下させて前記第2の逆FFT処理部に出力する信号処理部とを備えることを特徴とする。
本発明の第4のハウリング抑圧装置は、エコーキャンセラー搭載携帯電話端末におけるハウリング抑圧装置において、エコーキャンセラーから出力される送話信号をFFT処理して出力する第1のFFT処理部と、入力された信号を逆FFT処理して出力する第1の逆FFT処理部と、受話信号をFFT処理して出力する第2のFFT処理部と、入力された信号を逆FFT処理してエコーキャンセラーに出力する第2の逆FFT処理部と、前記第1のFFT処理部から出力される送話信号について、約2[kHz]以上の帯域の内、最も信号レベルの大きな所定帯域幅の帯域の信号レベルを低下させて前記第1の逆FFT処理部に出力し、前記第2のFFT処理部から出力される受話信号について、約2[kHz]以上の帯域の内、最も信号レベルの大きな所定帯域幅の帯域の信号レベルを低下させて前記第2の逆FFT処理部に出力する信号処理部とを備えることを特徴とする。
本発明の第5のハウリング抑圧装置は、第1乃至第4のハウリング抑圧装置において、前記所定帯域幅を約500[Hz]とすることを特徴とする。
本発明の第6のハウリング抑圧装置は、第5のハウリング抑圧装置において、抑圧する帯域として、約2[kHz]〜約4[kHz]の間で約250[Hz]ずつ重複する7つの帯域から選択することを特徴とする。
本発明の第7のハウリング抑圧装置は、第1乃至第6のハウリング抑圧装置において、抑圧量の範囲を約6[dB]〜約12[dB]にすることを特徴とする。
本発明によれば、音量や音質をほとんど劣化させずにハウリングを抑止することができる。その理由は、エコーキャンセラーより出力される送話信号について、送受話信号の通話品質に大きな影響を与えない約2[kHz]以上の帯域の内、最も信号レベルの大きな所定帯域幅の帯域の信号レベルを低下させるとともに、受話信号について先の帯域と同じ帯域の信号レベルを低下させてエコーキャンセラーに出力するか、或いは、約2[kHz]以上の帯域の内、最も信号レベルの大きな所定帯域幅の帯域の信号レベルを低下させてエコーキャンセラーに出力するためである。
図1は、本発明の一実施例のブロック図である。本発明による携帯電話端末用ハウリング防止装置は、図示されない携帯電話端末に組み込んで使用される。図1を参照すると、本発明の一実施例にかかる携帯電話端末用ハウリング防止装置1は、エコーキャンセラー5よりも回線側に配置され、第1のFFT(Fast Fourier Transform)処理部6と、信号処理部7と、第1の逆FFT処理部8と、第2の逆FFT処理部11と、第2のFFT処理部12とを含んで構成される。
マイク2は、A/D変換器3と接続されており、送話者の音声を集音し、アナログ送信信号としてA/D変換器3に送る。A/D変換器3は、マイク2と送信アンプ4とに接続されており、マイク2から送られたアナログ送信信号を所定の周波数でサンプリングし、デジタル信号に変換して送信アンプ4に送る。送信アンプ4は、A/D変換器3とエコーキャンセラー5とに接続されており、A/D変換器3から送られた各サンプリング点のデジタル信号を増幅してエコーキャンセラー5に送る。エコーキャンセラー5は、適応フィルタで構成され、送信アンプ4、第1のFFT処理部6、D/A変換器10及び第2の逆FFT変換器11とに接続されており、第2の逆FFT処理部11から送られた受話信号を基に模擬エコー信号を生成し、送信アンプ4から送られた送話信号から模擬エコー信号を減算することでエコー信号除去を行う。
第1のFFT処理部6は、エコーキャンセラー5と信号処理部7とに接続されており、エコーキャンセラー5から送られてきたエコー信号除去後の送話時間領域信号を4096点FFT処理して送話周波数領域信号に変換し信号処理部7に送る。信号処理部7は、第1のFFT処理部6、第1の逆FFT処理部8、第2の逆FFT処理部11及び第2のFFT処理部12とに接続されており、第1のFFT処理部6から送られた送話周波数領域信号から、2〜4[kHz]の周波数帯域において信号強度が最も大きい帯域幅500[Hz]の周波数帯域を検出し、その帯域の信号強度を6[dB]低下させた後に第1の逆FFT処理部8へ送る。その後、第2のFFT処理部12から送られた受話周波数領域信号に対し、先に検出した周波数帯域と同じ周波数帯域の信号強度を6[dB]低下させた後に第2の逆FFT処理部11へ送る。第1の逆FFT処理部8は、信号処理部7と図示しない符号器とに接続されており、信号処理部7から送られた送話周波数領域信号を逆FFT処理して時間領域信号に変換し図示しない符号器に送る。
スピーカ9は、D/A変換器10と接続されており、D/A変換器10から送られた電気信号を音声に変換して放音する。D/A変換器10は、スピーカ9とエコーキャンセラー5とに接続されており、エコーキャンセラー5から送られたデジタル信号をアナログ信号に変換し、スピーカ9に送る。第2の逆FFT処理部11は、エコーキャンセラー5と信号処理部7とに接続されており、信号処理部7から送られた受話周波数領域信号を逆FFT処理して時間領域信号に変換しエコーキャンセラー5に送る。第2のFFT処理部12は、信号処理部7と受信アンプ13とに接続されており、受信アンプ13から送られた受話時間領域信号を4096点FFT処理して受話周波数領域信号に変換して信号処理部7に送る。受信アンプ13は、図示しない復号器と第2のFFT処理部12とに接続されており、図示しない復号器から送られたデジタルな受話信号を増幅して第2のFFT処理部12に送る。
図2は信号処理部7の処理例を示すフローチャートである。信号処理部7は、第1のFFT処理部6から送話信号を受け取り(ステップA1)、図3に示す帯域番号1〜7の各帯域毎にその帯域の信号レベルを計算する(ステップA2)。具体的には、各周波数の信号レベルを、実部と虚部をそれぞれ2乗したものの和として計算し、各周波数の信号レベルを、図3の帯域番号1〜7の帯域毎に加算する。次に、各帯域の信号レベルを比較して、最も信号レベルの高い帯域における各周波数の信号レベルを6[dB]低下させる(ステップA3)。
ここで、図3に示されるように各帯域の帯域幅を500[Hz]にした理由は、500[Hz]より広い帯域で抑圧をかけると音量が低下してしまい、逆に500[Hz]より狭いと十分なハウリング抑圧効果が得られない為である。また、隣接する帯域は、帯域幅の半分で重複させている。その理由は、ハウリングする周波数を確実に検出できるようにするためである。
その後、処理後の送話信号を第1の逆FFT処理部8へ送る(ステップA4)。続いて第2のFFT処理部12から受話信号を受け取り(ステップA5)、ステップA3で信号レベルを低下させた帯域と同じ帯域の各周波数の信号レベルを6[dB]低下させる(ステップA6)。その後、処理後の受話信号を第2の逆FFT処理部11へ送る(ステップA7)。そして、ステップA1に戻って上述した処理を繰り返す。
本実施例によれば、以下のような効果が得られる。
第1の効果は、エコーキャンセラー5によるエコー信号除去効果が不十分な状況にあっても、ハウリングの抑圧が可能になることである。その理由は、送話信号に対して、ハウリングの発生する2[kHz]以上の帯域の内、最も信号レベルの高い帯域の各周波数の信号レベルを6[dB]低下させ、受話信号の同じ帯域についても6[dB]低下させるからである。
第2の効果は、ハウリングを抑制しつつ、送話音声及び受話音声の音量維持が可能になることである。その理由は、音声のエネルギーは低周波数領域に集中しており、エネルギーが低域に比べ少ない2[kHz]以上の帯域について、帯域幅500[Hz]の範囲でのみ抑圧を行うためである。
第3の効果は、ハウリングの発生自体を防ぐことができることである。その理由は、ハウリングの発生する2[kHz]以上の帯域の内、最も信号レベルの高い帯域の各周波数の信号レベルを6[dB]低下させ、受話信号の同じ帯域についても6[dB]低下させる処理を、ハウリングの発生の有無にかかわらず常時行っているからである。
第4の効果は、ハウリングを抑制しつつ、送話音声及び受話音声の音質劣化を防止できることである。その理由は、特許文献2の従来技術と違って音質に影響する2[kHz]以下の帯域の周波数成分は抑圧しないからである。
図1の実施例では、受話信号の帯域の内、どの帯域の信号レベルを抑圧するかを送話信号側で決定された帯域から一意に決定することで処理を簡便にしたが、受話信号も送話信号と同様の方法で信号レベルを抑圧する帯域を決定することもできる。その場合の信号処理部7の処理例を図4に示す。
図4を参照すると、図2のステップA6の処理の代わりにステップA8、ステップA9が追加されている。ステップA8において、信号処理部7は、第2のFFT処理部12から受け取った受話信号における図3に示した帯域番号1〜7の各帯域毎にその帯域の信号レベルを計算する。具体的には、各周波数の信号レベルを、実部と虚部をそれぞれ2乗したものの和として計算し、各周波数の信号レベルを、図3の帯域番号1〜7の帯域毎に加算する。続くステップA9において、各帯域の信号レベルを比較して、最も信号レベルの高い帯域における各周波数の信号レベルを6[dB]低下させる。これにより、送話と受話で抑圧される周波数帯域を独立に制御することができるため、ハウリングの発生をより確実に防ぐことができる。
以上の実施例では、第1のFFT処理部6と第2のFFT処理部12について、4096点FFT処理としているが、FFT処理部を構成する演算装置の性能に応じてFFTの点数を少なくしても構わないし、逆に多くしてもよい。
また、信号レベルの低下量を6[dB]としているが、6[dB]以上低下させても構わない。ただし、音圧が低下する恐れがあるので、低下量は12[dB]までとすることが望ましい。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明は以上の実施の形態にのみ限定されず、その他各種の付加変更が可能である。例えば、前述した実施例で示した2[kHz]、500[Hz]、4[kHz]、250[Hz]、6[dB]、12[dB]の各数値は正確に一致する必要はなく、ほぼその値であれば良い。
以上のように、本発明にかかるハウリング抑圧方法及び装置は、携帯電話端末におけるハウリングを抑圧する方法および装置として有用であり、特にハンズフリー機能付き携帯電話端末においてハウリング自体の発生を防止し、またやむなく発生したハウリングを抑圧する方法および装置に用いるのに適している。
本発明の一実施例のブロック図である。 本発明の一実施例における信号処理部の処理例を示すフローチャートである。 抑圧する帯域の候補として、約2[kHz]〜約4[kHz]の間で約250[Hz]ずつ重複して設定された7つの帯域を示す図である。 本発明の別の実施例における信号処理部の処理例を示すフローチャートである。
符号の説明
1…携帯電話端末用ハウリング防止装置
2…マイク
3…A/D変換器
4…送信アンプ
5…エコーキャンセラー
6…第1のFFT処理部
7…信号処理部
8…第1の逆FFT処理部
9…スピーカ
10…D/A変換器
11…第2の逆FFT処理部
12…第2のFFT処理部
13…受信アンプ

Claims (14)

  1. エコーキャンセラー搭載携帯電話端末におけるハウリング抑圧方法において、エコーキャンセラーより出力される送話信号について、約2[kHz]以上、約4[kHz]以下の帯域を所定帯域幅の複数の部分帯域に区分し、該複数の部分帯域の内、最も信号レベルの大きな1つの部分帯域のみの信号レベルを低下させるとともに、受話信号について、前記送話信号の信号レベルを低下させた部分帯域と同じ部分帯域の信号レベルを低下させてエコーキャンセラーに出力することを特徴とするハウリング抑圧方法。
  2. エコーキャンセラー搭載携帯電話端末におけるハウリング抑圧方法において、エコーキャンセラーより出力される送話信号について、約2[kHz]以上、約4[kHz]以下の帯域を所定帯域幅の複数の部分帯域に区分し、該複数の部分帯域の内、最も信号レベルの大きな1つの部分帯域のみの信号レベルを低下させるとともに、受話信号について、約2[kHz]以上、約4[kHz]以下の帯域を所定帯域幅の複数の部分帯域に区分し、該複数の部分帯域の内、最も信号レベルの大きな1つの部分帯域のみの信号レベルを低下させてエコーキャンセラーに出力することを特徴とするハウリング抑圧方法。
  3. エコーキャンセラー搭載携帯電話端末におけるハウリング抑圧方法において、
    a)エコーキャンセラーから出力される送話信号をFFT処理し、該FFT処理した送話信号について、約2[kHz]以上、約4[kHz]以下の帯域を所定帯域幅の複数の部分帯域に区分し、該複数の部分帯域の内、最も信号レベルの大きな1つの部分帯域のみの信号レベルを低下させ、その処理後の送話信号を逆FFT処理して出力するステップ、
    b)受話信号をFFT処理し、該FFT処理した受話信号の帯域の内、前記送話信号の信号レベルを低下させた部分帯域と同じ部分帯域の信号レベルを低下させ、その処理後の受話信号を逆FFT処理して出力するステップ、
    を含むことを特徴とするハウリング抑圧方法。
  4. エコーキャンセラー搭載携帯電話端末におけるハウリング抑圧方法において、
    a)エコーキャンセラーから出力される送話信号をFFT処理し、該FFT処理した送話信号について、約2[kHz]以上、約4[kHz]以下の帯域を所定帯域幅の複数の部分帯域に区分し、該複数の部分帯域の内、最も信号レベルの大きな1つの部分帯域のみの信号レベルを低下させ、その処理後の送話信号を逆FFT処理して出力するステップ、
    b)受話信号をFFT処理し、該FFT処理した受話信号について、約2[kHz]以上、約4[kHz]以下の帯域を所定帯域幅の複数の部分帯域に区分し、該複数の部分帯域の内、最も信号レベルの大きな1つの部分帯域のみの信号レベルを低下させ、その処理後の受話信号を逆FFT処理して出力するステップ、
    を含むことを特徴とするハウリング抑圧方法。
  5. 前記所定帯域幅を約500[Hz]とすることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のハウリング抑圧方法。
  6. 2[kHz]以上、約4[kHz]以下の帯域を、約250[Hz]ずつ重複する7つの部分帯域に区分することを特徴とする請求項5記載のハウリング抑圧方法。
  7. 抑圧量の範囲を約6[dB]〜約12[dB]にすることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載のハウリング抑圧方法。
  8. エコーキャンセラー搭載携帯電話端末におけるハウリング抑圧装置において、エコーキャンセラーより出力される送話信号について、約2[kHz]以上、約4[kHz]以下の帯域を所定帯域幅の複数の部分帯域に区分し、該複数の部分帯域の内、最も信号レベルの大きな1つの部分帯域のみの信号レベルを低下させるとともに、受話信号について、前記送話信号の信号レベルを低下させた部分帯域と同じ部分帯域の信号レベルを低下させてエコーキャンセラーに出力することを特徴とするハウリング抑圧装置。
  9. エコーキャンセラー搭載携帯電話端末におけるハウリング抑圧装置において、エコーキャンセラーより出力される送話信号について、約2[kHz]以上、約4[kHz]以下の帯域を所定帯域幅の複数の部分帯域に区分し、該複数の部分帯域の内、最も信号レベルの大きな1つの部分帯域のみの信号レベルを低下させるとともに、受話信号について、約2[kHz]以上、約4[kHz]以下の帯域を所定帯域幅の複数の部分帯域に区分し、該複数の部分帯域の内、最も信号レベルの大きな1つの部分帯域のみの信号レベルを低下させてエコーキャンセラーに出力することを特徴とするハウリング抑圧装置。
  10. エコーキャンセラー搭載携帯電話端末におけるハウリング抑圧装置において、エコーキャンセラーから出力される送話信号をFFT処理して出力する第1のFFT処理部と、入力された信号を逆FFT処理して出力する第1の逆FFT処理部と、受話信号をFFT処理して出力する第2のFFT処理部と、入力された信号を逆FFT処理してエコーキャンセラーに出力する第2の逆FFT処理部と、前記第1のFFT処理部から出力される送話信号について、約2[kHz]以上、約4[kHz]以下の帯域を所定帯域幅の複数の部分帯域に区分し、該複数の部分帯域の内、最も信号レベルの大きな1つの部分帯域のみの信号レベルを低下させて前記第1の逆FFT処理部に出力し、前記第2のFFT処理部から出力される受話信号の帯域の内、前記送話信号の信号レベルを低下させた部分帯域と同じ部分帯域の信号レベルを低下させて前記第2の逆FFT処理部に出力する信号処理部とを備えることを特徴とするハウリング抑圧装置。
  11. エコーキャンセラー搭載携帯電話端末におけるハウリング抑圧装置において、エコーキャンセラーから出力される送話信号をFFT処理して出力する第1のFFT処理部と、入力された信号を逆FFT処理して出力する第1の逆FFT処理部と、受話信号をFFT処理して出力する第2のFFT処理部と、入力された信号を逆FFT処理してエコーキャンセラーに出力する第2の逆FFT処理部と、前記第1のFFT処理部から出力される送話信号について、約2[kHz]以上、約4[kHz]以下の帯域を所定帯域幅の複数の部分帯域に区分し、該複数の部分帯域の内、最も信号レベルの大きな1つの部分帯域のみの信号レベルを低下させて前記第1の逆FFT処理部に出力し、前記第2のFFT処理部から出力される受話信号について、約2[kHz]以上、約4[kHz]以下の帯域を所定帯域幅の複数の部分帯域に区分し、該複数の部分帯域の内、最も信号レベルの大きな1つの部分帯域のみの信号レベルを低下させて前記第2の逆FFT処理部に出力する信号処理部とを備えることを特徴とするハウリング抑圧装置。
  12. 前記所定帯域幅を約500[Hz]とすることを特徴とする請求項8乃至11の何れか1項に記載のハウリング抑圧装置。
  13. 2[kHz]以上、約4[kHz]以下の帯域を、約250[Hz]ずつ重複する7つの部分帯域に区分することを特徴とする請求項12記載のハウリング抑圧装置。
  14. 抑圧量の範囲を約6[dB]〜約12[dB]にすることを特徴とする請求項8乃至13の何れか1項に記載のハウリング抑圧装置。
JP2004061805A 2004-03-05 2004-03-05 ハウリング抑圧方法及び装置 Expired - Fee Related JP4534529B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004061805A JP4534529B2 (ja) 2004-03-05 2004-03-05 ハウリング抑圧方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004061805A JP4534529B2 (ja) 2004-03-05 2004-03-05 ハウリング抑圧方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005252761A JP2005252761A (ja) 2005-09-15
JP4534529B2 true JP4534529B2 (ja) 2010-09-01

Family

ID=35032817

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004061805A Expired - Fee Related JP4534529B2 (ja) 2004-03-05 2004-03-05 ハウリング抑圧方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4534529B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4725330B2 (ja) * 2006-01-17 2011-07-13 パナソニック電工株式会社 拡声通話装置
KR100842681B1 (ko) 2006-08-11 2008-07-01 주식회사유비와이즈 오디오 증폭 장치 및 오디오 증폭 방법

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61121625A (ja) * 1984-11-19 1986-06-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 反響信号消去装置
JPH0292199A (ja) * 1988-09-29 1990-03-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd カメラ一体型磁気記録再生装置
JPH02143700A (ja) * 1988-11-25 1990-06-01 Toshiba Corp ハウリング防止装置
JPH0750897A (ja) * 1993-02-19 1995-02-21 Onkyo Corp 音声信号増幅装置
JP2001343985A (ja) * 2000-06-02 2001-12-14 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 音声スイッチ方法及び音声スイッチ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61121625A (ja) * 1984-11-19 1986-06-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 反響信号消去装置
JPH0292199A (ja) * 1988-09-29 1990-03-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd カメラ一体型磁気記録再生装置
JPH02143700A (ja) * 1988-11-25 1990-06-01 Toshiba Corp ハウリング防止装置
JPH0750897A (ja) * 1993-02-19 1995-02-21 Onkyo Corp 音声信号増幅装置
JP2001343985A (ja) * 2000-06-02 2001-12-14 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 音声スイッチ方法及び音声スイッチ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005252761A (ja) 2005-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8676571B2 (en) Audio signal processing system and audio signal processing method
KR101909432B1 (ko) 개인용 오디오 디바이스에서 적응형 잡음 제거기의 실수 제어
US10341759B2 (en) System and method of wind and noise reduction for a headphone
JP5036874B2 (ja) エコー消去装置
US20070237339A1 (en) Environmental noise reduction and cancellation for a voice over internet packets (VOIP) communication device
US8208621B1 (en) Systems and methods for acoustic echo cancellation
JPWO2002095975A1 (ja) エコー処理装置
JP2013541244A (ja) 残留エコーを抑制するための方法及び装置
WO2018221206A1 (ja) エコー抑圧装置、エコー抑圧方法及びエコー抑圧プログラム
US8964967B2 (en) Subband domain echo masking for improved duplexity of spectral domain echo suppressors
CN110956975A (zh) 回声消除方法及装置
CN111524532A (zh) 回声抑制方法、装置、设备及存储介质
JP2009094802A (ja) 通信装置
JP2019216389A (ja) エコー抑圧装置、エコー抑圧方法およびエコー抑圧プログラム
JP4631581B2 (ja) 拡声通話装置
JP4534529B2 (ja) ハウリング抑圧方法及び装置
JP2007189536A (ja) 音響エコーキャンセラ装置、音響エコーキャンセル方法及び通話装置
WO2020203258A1 (ja) エコー抑圧装置、エコー抑圧方法及びエコー抑圧プログラム
US11303758B2 (en) System and method for generating an improved reference signal for acoustic echo cancellation
JP2007336132A (ja) エコー抑圧装置
RU2799561C2 (ru) Устройство эхоподавления, способ эхоподавления и программа эхоподавления
JPH08223275A (ja) ハンズフリー通話装置
WO2022202012A1 (ja) エコー抑圧装置、エコー抑圧方法及びエコー抑圧プログラム
JP2019200366A (ja) エコー抑圧装置、エコー抑圧方法及びエコー抑圧プログラム
CN117278677A (zh) 回声消除方法、装置、设备及计算机可读存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070213

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090603

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090603

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100525

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100607

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees