JPH0115279Y2 - - Google Patents

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JPH0115279Y2
JPH0115279Y2 JP1982092881U JP9288182U JPH0115279Y2 JP H0115279 Y2 JPH0115279 Y2 JP H0115279Y2 JP 1982092881 U JP1982092881 U JP 1982092881U JP 9288182 U JP9288182 U JP 9288182U JP H0115279 Y2 JPH0115279 Y2 JP H0115279Y2
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amplifier
output
microphone
compression processing
processing circuit
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  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、感音難聴者にしばしば見られる補充
現象(リクルートメント現象)を補償するために
圧縮処理を行つている補聴器の改良、すなわちこ
の種の補聴器のS/N比の改善に関するものであ
る。
従来、補充現象(音の強さの変化に伴う音の聞
こえ方の変化が正常耳と比べて異常に大きく感じ
る現象)を補償するために、ダイオードあるいは
トランジスタの動作点を変更させて、小レベル入
力時の入力対出力比よりも大レベル入力時の入力
対出力比を小とし、もつて出力の範囲を狹くする
いわゆる圧縮処理を行つている補聴器は、当然の
ことながら入力音圧が大きく増加したにも拘わら
ず、出力音圧はあまり増加しない特性を有する。
すなわち第1図にその特性の一例を示す通りであ
る。第1図においては入力音圧が60dBから80dB
と20dB変化する場合にも、出力音圧は100dBか
ら110dBと10dBの変化に圧縮処理されている。
従つてこの種の補聴器は静かな場所で聴取する場
合は、装用者の聴野(聞え始める音圧から大きす
ぎると感じるまでの音圧)内に多くの情報を入れ
こむことができるので有効とされている。
しかしながら騒音下において、聴取対象である
音声等の必要な信号音を聴く場合、例えば第2図
に音声波形の包絡線をもつて示すごとく60dBの
騒音下で80dBの信号音を、従来のこの種の圧縮
処理を行つた補聴器で聴く場合には、例えば第1
図の補聴器の場合、出力音圧としては騒音時
100dB、信号時110dBとなり、入力時に20dBあつ
た信号による出力と、騒音による出力との比、す
なわちS/N比が出力時には10dBしかなく、
S/N比が10dB悪化する結果を招来し、明瞭度
を欠くことになる。また同時にかような状態は、
常時騒音があるような環境では騒音を常に大きな
音圧で聴取することになり、聴覚の保護の面から
も問題を生じることが予想される。
本考案は、上記問題を解決するもので、マイク
ロホンと、このマイクロホンに後続する増幅器
と、前記増幅器の出力信号を圧縮処理する圧縮処
理回路とを具えた補聴器において、前記増幅器は
増幅度が可変であり、前記マイクロホンの出力に
前記増幅器と並列に騒音検出回路および自動利得
調整器を順次接続し、この自動利得調整器からの
利得調整用出力を前記増幅器に接続するととも
に、前記増幅器の後段に前記圧縮処理回路を接続
し、騒音検出回路からの前記利得調整用出力によ
り、圧縮処理を行う前段の増幅器の増幅度を比較
的長いアタツクタイムおよびリカバリタイムで減
少あるいは復帰させることにより、前記増幅器か
らの前記圧縮処理回路への入力信号を変更せしめ
るようにする。このようにして常時は補充現象を
十分補償しながらしかも騒音下においては圧縮処
理に伴うS/N比の悪化を改善し、騒音下で、よ
り明瞭に聴取可能とする補聴器を提供するもので
ある。
以下本考案の一実施例を図に従つて説明する
と、第3図において1はマイクロホン、それに続
いてインピーダンス変換用の増幅器2、増幅度可
変な増幅器3、増幅器3の出力信号を圧縮処理す
る圧縮処理回路4、増幅器5、イヤホン6を順次
接続した構成に、増幅器2を介してマイクロホン
1の出力に増幅器3と並列に騒音検出回路7、自
動利得調整器8を接続し、この自動利得調整器8
からの利得調整用出力を増幅器3に印加し、この
増幅器3の増幅度を減衰するように構成してい
る。騒音検出回路7はマイクロホン1からの入力
信号のうち主として騒音成分を検出する回路で第
4図に示すものが考えられる。すなわち、一定レ
ベル以上の信号を増幅する非直線増幅器7A、信
号をレベル化する整流回路7B、信号の間欠の度
合いに応じ出力レベルを増減する時定数回路7C
を順次接続してなるもので、騒音と会話音声との
識別を入力音のレベルが連続的であるか間欠的で
あるかによつて行うものである。自動利得調整器
8は騒音検出回路7で検出された騒音成分のレベ
ルに応じて、あるいは検出された騒音成分の存在
によつてコントロール信号を発生し増幅器3の利
得を減衰させるものである。このコントロール信
号は比較較的長いアタツクタイムおよびリカバリ
タイムを持つように調整されており、ゆつくりと
増幅度を減少させたり、もとの増幅度に復帰させ
たりする。
上記構成において、マイクロホン1からの入力
信号に対して騒音検出回路7で入力信号の騒音成
分が所定以上のレベルになつた場合を検出し、検
出された騒音成分のレベルに応じて自動利得調整
器8でコントロール信号を発生して増幅器3の利
得を減衰させるのである。このため前記圧縮処理
回路4への入力信号が減衰し、圧縮処理作用を受
けなくなる。すなわち騒音検出回路および自動利
得調整器の付加によつて圧縮作用が解除され、
S/N比は入力時と同等に保たれる。つまり第5
図に示すごとく、入出力特性bが入出力特性aの
ごとくなり圧縮が解除されることがわかる。
次に第二の実施例を第6図で説明すると、11
はマイクロホン、12は増幅器である。増幅され
た信号は、異なつた周波数帯域を有する3チヤン
ネル、すなわち低周波数帯域A、中周波数帯域
B、高周波数帯域C、に3分割される。それぞれ
のチヤンネルにはハイパスフイルタ13a,13
b,13c、増幅器14a,14b,14c、圧
縮処理回路15a,15b,15c、ローパスフ
イルタ16a,16b,16cが具備されてお
り、各チヤンネルの出力は増幅器17で合成され
てイヤホン18で聴取される。以上の構成に、さ
らに前記増幅器12を介してマイクロホン11の
出力に各チヤンネルと並列に騒音検出回路19、
自動利得調整器20を接続し、自動利得調整器2
0の出力信号を圧縮処理作用の制御を意図する低
周波数帯域Aのチヤンネルの増幅器14aに印加
するように構成されている。
このような構成において、マイクロホン11か
らの入力信号に対応して騒音検出回路19で、入
力信号の騒音成分が所定以上のレベルになつた場
合を検出し、検出された騒音成分のレベルに応じ
て自動利得調整器20でコントロール信号を発生
して低周波数帯域Aのチヤンネルの増幅器14a
の増幅度を減衰せしめるため、信号は圧縮処理回
路15aの圧縮作用を受けず、S/N比は入力時
と同等に保たれる。つまり低周波数帯域Aでは、
第7図に示すごとく入力からの騒音信号は圧縮さ
れないので、そのS/N比は従来通り補償されて
いる。一方低周波数帯域A以外の周波数帯域で
は、従来と同様に信号が圧縮されているため補充
現象は、依然として補償されることとなる。
第二の実施例では、低周波数帯域Aのみの圧縮
解除について説明したが、要は音声の受聴に比較
的貢献度が少なく、騒音成分が多く含まれている
特定の帯域の圧縮作用を解除することが第二の実
施例の主旨である。従つて例えば800Hz以下の低
周波数帯域成分に比較して、騒音成分が多く含ま
れるたとえば4000Hz以上の高周波数帯域の圧縮作
用を解除することも考えられる。また低周波数帯
域および高周波数帯域の両圧縮作用の解除も考え
られる。どの帯域の圧縮作用を解除するかは、騒
音の特性に応じて選択し得る。また、この実施例
では周波数帯域を3チヤンネルに分割したがこれ
に限定されるものではなく、さらに細かく分割し
て圧縮作用の解除をきめ細かく図ることも考えら
れる。要はマイクロホンに入力された音声信号
を、各々増幅器および圧縮処理回路を含む複数周
波数帯域に分割して、分割された周波数帯域の中
から少なくとも1つの周波数帯域を選択して圧縮
作用を解除できればよい。なお各周波数帯域のチ
ヤンネルの構成において、ハイパスフイルタ13
とローパスフイルタ16との組み合せについて説
明したが、これはハイパスフイルタとバンドパス
フイルタとの組み合せ、バンドパスフイルタとロ
ーパスフイルタとの組み合せでも差し支えないこ
とは言うまでもない。
以上述べたように、本考案は常時は補充現象を
補償しながらもマイクロホンからの入力信号に含
まれる騒音成分を検出する騒音検出回路と、検出
された騒音成分のレベルに応じて、あるいは騒音
成分の存在によつて増幅器の利得を減衰させる自
動利得調整器を付加することにより、騒音下にあ
つては圧縮処理回路の機能を解除することにより
S/N比を改善した補聴器である。さらにはマイ
クロホンからの入力信号を複数の周波数帯域に分
割し、その分割された周波数帯域のいずれかに含
まれる増幅器に騒音検出回路に接続された自動利
得調整器よりの信号を印加し、特定周波数帯域に
おいてのみ圧縮作用を解除することにより、常時
は充分に補充現象を補償しながらも騒音下にあつ
てはS/N比を良好なものにし、明瞭な聴取を可
能にするなど、難聴者にとつて快適な補聴器であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の圧縮処理付補聴器の入出力特性
図、第2図は同じく入出力の比較線図、第3図は
本考案一実施例を示すブロツク図、第4図は同じ
く騒音検出回路の一例のブロツク図、第5図は同
じく入出力特性図、第6図は同じく第二実施例を
示すブロツク図、第7図は同じく第二実施例の周
波数特性図。 1,11……マイクロホン、3,14a,14
b,14c……増幅器、4,15a,15b,1
5c……圧縮処理回路、7,19……騒音検出回
路、8,20……自動利得調整器。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) マイクロホンと、このマイクロホンに後続す
    る増幅器と、前記増幅器の出力信号を圧縮処理
    する圧縮処理回路とを具えた補聴器において、 前記増幅器は増幅度が可変であり、 前記マイクロホンの出力に前記増幅器と並列
    に騒音検出回路および自動利得調整器を順次接
    続し、この自動利得調整器からの利得調整用出
    力を前記増幅器に接続するとともに、前記増幅
    器の後段に前記圧縮処理回路を接続し、 前記利得調整用出力をもつて前記増幅器の増
    幅度を減衰せしめることにより、前記増幅器か
    らの前記圧縮処理回路への入力信号を変更せし
    めることを特徴とする補聴器。 (2) 前記マイクロホンの出力は、後続する複数の
    フイルタで複数の異なつた周波数帯域をもつ複
    数のチヤンネルに分割されており、各チヤンネ
    ルはそれぞれ増幅器および、この増幅器に後続
    する圧縮処理回路を具えており、また前記各圧
    縮処理回路の各出力を合成して出力となすとと
    もに、少なくとも一つのチヤンネルに含まれる
    増幅器を増幅度可変となし、前記自動利得調整
    器の出力を接続し、もつて前記増幅器の増幅度
    を減衰せしめることにより、前記増幅器からの
    前記圧縮処理回路への入力信号を変更せしめて
    なる実用新案登録請求の範囲第1項記載の補聴
    器。
JP9288182U 1982-06-21 1982-06-21 補聴器 Granted JPS58194598U (ja)

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JP2012070024A (ja) * 2010-09-21 2012-04-05 Mitsubishi Electric Corp 音声ダイナミックレンジコントロール装置
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JPS432497Y1 (ja) * 1964-03-02 1968-02-01
JPS5726200B2 (ja) * 1976-12-15 1982-06-03

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