JP2545126Y2 - 音場補正装置 - Google Patents

音場補正装置

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JP2545126Y2
JP2545126Y2 JP1991020013U JP2001391U JP2545126Y2 JP 2545126 Y2 JP2545126 Y2 JP 2545126Y2 JP 1991020013 U JP1991020013 U JP 1991020013U JP 2001391 U JP2001391 U JP 2001391U JP 2545126 Y2 JP2545126 Y2 JP 2545126Y2
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正明 平
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、最適な条件で聴取でき
るようにした音響機器に関するものであり、特に非対称
な音場をディジタルフィルタを用いて補正する車載用音
響機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、音響機器の出力信号をデジタルフ
ィルタを用いて、室内のどの聴取位置でも、希望音場で
の両耳応答に等しくなるよう補正する音場変換手段につ
いては、例えば特開平2−161900号公報(H04
S 1/00)に記載されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】車室内等の比較的狭い
場所においては、反射音が好適な音場を阻害する要因と
なるが、反射音が聴取者に到達すると同時に、この反射
音を打消す音も到達するように反射音消去信号を発生さ
せることで対処することができる。この反射音消去信号
を発生させるタイミングの基準としては、A/D及びD
/Aコンバータのサンプリング周波数を基準とするよう
に、ディジタルフィルタにも印加して、該ディジタルフ
ィルタの各フィルタ係数を予め設定しておけばよい。
【0004】他方、車室内では直射日光やエアコンの使
用等により比較的温度変化が激しい。室温が変化する
と、音速c[m/s]は室温θを用いて、 c=331.5+0.61×θ で示されるように変化するため、聴取者に到達する時刻
が変化する。
【0005】例えば、図4(a)に示す如く、従来t1
到達する第1反射音12は同時刻に聴取者に到達する第1
反射音消去信号13にて消去していた。しかし、室温が上
昇して同図(b)に示す如く、第1反射音12がt2に到達
すると、第1反射音消去信号13と(t1−t2)だけずれる
ため、好適な補正ができなくなる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は上述の課題に鑑
みなされたものであり、第1の考案による音場補正装置
は、音響機器と、A/Dコンバータ、ディジタルフィル
タ及びD/Aコンバータにより構成され、希望音場での
聴取者の両耳応答に等しく、且つ反射音を打消すための
反射音消去信号を作り出すように前記音響機器の出力信
号を補正する音場変換手段と、室内の温度を検知する室
温検知手段と、聴取位置に前記反射音及び反射音消去信
号が同時に到達するように、前記室温検知手段で検知し
た温度に基づいて前記ディジタルフィルタのサンプリン
グ周波数を変化させる周波数変換手段とを備えている。
【0007】また、第2の考案による音場補正装置は、
音響機器と、A/Dコンバータ、ディジタルフィルタ及
びD/Aコンバータにより構成され、希望音場での聴取
者の両耳応答に等しく、且つ反射音を打消すための反射
音消去信号を作り出すように前記音響機器の出力信号を
補正する音場変換手段と、室内の温度を検知する室温検
知手段と、聴取位置に前記反射音及び反射音消去信号が
同時に到達するように、前記室温検知手段で検知した温
度に基づいて前記ディジタルフィルタのフィルタ係数を
変更する係数設定手段とを備えている。
【0008】
【作用】本考案は上述の如く構成されているため、室温
の変化により聴取位置に反射音が到達するタイミングが
ずれた場合は、室温の変化のデータに基づいて、ディジ
タルフィルタに印加されるサンプリング周波数を変化さ
せて、図4(c)に示す如く、反射音と反射音消去信号
を同時に到達させることができる。
【0009】また、サンプリング周波数を変化させる代
わりに、ディジタルフィルタのフィルタ係数を変更して
補正するようにしてもよい。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0011】図1は本考案の一実施例である音場補正装
置の概略図である。音響機器(図示略)からのLチャン
ネル信号、Rチャンネル信号は夫々、ローパスフィルタ
(LPF)1a,1bを通過してA/Dコンバータ2a,2bに
印加され、ディジタル信号に変換されて、複数のディジ
タルフィルタにより構成されたディジタルフィルタネッ
トワーク(DFN)3に印加される(但し、特に図示し
ないが、音響機器のオーディオ信号がCD、DAT等の
ディジタル信号である場合は、直接DFN3に入力する
方がよい。)。DFN3の出力信号はD/Aコンバータ
4a,4bにてアナログ信号に変換され、アンプ5a,5bにて
増幅した後、スピーカ6a,6bから出力される。
【0012】DFN3の概略図を図2に示す。同図に示
すように、DFN3は4個のディジタルフィルタTR
R,TL,CL及び加算器7a,7bにて構成されており、
特定の聴取位置、例えば運転席等の聴取位置において、
直接音を両耳応答が等しくなるように、且つ反射音を打
消すための反射音消去信号を作りだすように各フィルタ
の係数が設定されている。反射音消去信号を発生させる
タイミングは、ある基準温度において、A/Dコンバー
タ2a,2b、D/Aコンバータ3a,3bに印加されるサンプ
リング周波数を基準にしており、例えばm番目のサンプ
リング点にて第1反射音消去信号を発生させ、n番目の
サンプリング点で第2反射音消去信号を発生させるとい
うように設定されている。
【0013】また、TR,CR,TL,CLは伝達関数を用
いて、
【0014】
【数1】
【0015】で表される。ここで、 HLS:車室内での左スピーカ6aからダミーヘッド8の左耳への伝達関数 HLO:車室内での左スピーカ6aからダミーヘッド8の右耳への伝達関数 HRS:車室内での右スピーカ6bからダミーヘッド8の左耳への伝達関数 HRO:車室内での右スピーカ6bからダミーヘッド8の右耳への伝達関数 HO :希望音場での左スピーカ6aからダミーヘッド8の右耳への伝達関数及び 希望音場での右スピーカ6bからダミーヘッド8の左耳への伝達関数 HS :希望音場での左スピーカ6aからダミーヘッド8の左耳への伝達関数及び 希望音場での右スピーカ6bからダミーヘッド8の右耳への伝達関数 である。これらの伝達関数は夫々、図3に示すような関
係にある。
【0016】図3は車室内の音場をステレオ配置の希望
の音場に補正するための模式図であり、同図(a)は実
際の車室内のステレオ配置図、(b)は希望ステレオ配
置図である。
【0017】まず、第1反射音12を好適に消去する場合
を考える。
【0018】図1において、車室内の温度が変化した
際、室温検知手段9において室温の変化を検知する。そ
して周波数変換手段10にて室温と基準温度とを比較し、
室温が基準温度より高ければ、その変化量に基づいて、
第1反射音12と第1反射音消去信号13が一致するように
サンプリング周波数を適当に高くし、室温が基準温度よ
り低ければその変化量に基づいてサンプリング周波数を
適当に低く変換するようサンプリング周波数発生回路11
に指示する。
【0019】このようにして図4(c)に示すように、
室温が上昇し、第1反射音12がt2の時刻に到達した場合
において、第1反射音消去信号13も同様にt2の時刻に到
達させることができる。更に、第2反射音,第3反射音
…についても上述と同様にして消去でき、室温によらず
希望の音場に補正することができる。
【0020】上述の実施例は室温を検知し、それに応じ
てサンプリング周波数を変化させて希望の音場に補正す
る例であるが、サンプリング周波数を変化させる代わり
に、DFN3を構成するディジタルフィルタのフィルタ
係数を室温の変化にともなって変化させるようにするこ
とで、上述の場合と同様、希望の音場に補正することが
できる。例えば、特に図示しないが、ディジタルフィル
タの係数を各温度についてメモリにストアしておき、温
度に応じてフィルタ係数をロードするようにしておけば
よい。
【0021】
【考案の効果】上述の如く本考案によれば、車室内等の
ように非対称な音場を補正することができ、さらに、室
温が変化しても確実に反射音を消去でき、室温の変化に
左右されることなく希望の音場に補正することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案である音場補正装置の概略図である。
【図2】DFN3の概略図である。
【図3】(a)車室内のステレオ配置図及び(b)希望
ステレオ配置図である。
【図4】反射音12と反射音消去信号13の模式図である。
【符号の説明】
1a,1b ローパスフィルタ(LPF) 2a,2b A/Dコンバータ 3 ディジタルフィルタネットワーク(DFN) 4a,4b D/Aコンバータ 5a,5b アンプ 6a,6b スピーカ 7a,7b 加算器 8 ダミーヘッド 9 室温検知手段 10 周波数変換手段 11 サンプリング周波数発生回路 12 第1反射音 13 第1反射音消去信号 14 直接音 15 第2反射音 16 第3反射音

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】響機器と、 /Dコンバータ、ディジタルフィルタ及びD/Aコン
    バータにより構成され、希望音場での聴取者の両耳応答
    に等しく、且つ反射音を打消すための反射音消去信号を
    作り出すように前記音響機器の出力信号を補正する音場
    変換手段と、 内の温度を検知する室温検知手段と、聴取位置に前記反射音及び反射音消去信号が同時に到達
    するように、 前記室温検知手段で検知した温度に基づい
    て前記ディジタルフィルタのサンプリング周波数を変化
    させる周波数変換手段と、 を備える音場補正装置。
  2. 【請求項2】響機器と、 /Dコンバータ、ディジタルフィルタ及びD/Aコン
    バータにより構成され、希望音場での聴取者の両耳応答
    に等しく、且つ反射音を打消すための反射音消去信号を
    作り出すように前記音響機器の出力信号を補正する音場
    変換手段と、 内の温度を検知する室温検知手段と、聴取位置に前記反射音及び反射音消去信号が同時に到達
    するように、 前記室温検知手段で検知した温度に基づい
    て前記ディジタルフィルタのフィルタ係数を変更する係
    数設定手段と、 を備える音場補正装置。
JP1991020013U 1991-03-29 1991-03-29 音場補正装置 Expired - Lifetime JP2545126Y2 (ja)

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JPH04116499U JPH04116499U (ja) 1992-10-19
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54109705A (en) * 1978-02-16 1979-08-28 Hitachi Cable Ltd Outdoor loudspeaker system
JP2549359Y2 (ja) * 1989-02-23 1997-09-30 ヤマハ株式会社 再生特性制御装置

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