JP3052384B2 - マルチアンプ方式スピーカシステム - Google Patents

マルチアンプ方式スピーカシステム

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JP3052384B2
JP3052384B2 JP3004842A JP484291A JP3052384B2 JP 3052384 B2 JP3052384 B2 JP 3052384B2 JP 3004842 A JP3004842 A JP 3004842A JP 484291 A JP484291 A JP 484291A JP 3052384 B2 JP3052384 B2 JP 3052384B2
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由治 大須賀
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チャンネルごとに各ス
ピーカに適したディジタル信号処理を行わさせることに
よって、スピーカシステムとしての特性改善、音質の向
上を図ったマルチアンプ方式スピーカシステムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、周波数帯域専用のスピーカを複数
個組み合わせて使用するマルチウエイ方式スピーカシス
テムにおいては、コイルおよびコンデンサによって構成
されるLCネットワークを用いる方法や、各帯域(チャ
ンネル)ごとに専用のチャンネルデバイダを用いるマル
チアンプ方式が採用されている。LCネットワークやマ
ルチアンプ方式で用いられるチャンネルデバイダは可聴
周波数帯域を幾つかの必要な周波数帯域に周波数分割
し、対応した帯域専用のスピーカに音響信号を供給する
機能がある。
【0003】ところで、マルチアンプ方式では、電子回
路で構成されるチャンネルデバイダのディジタル化が進
められてきている。図9は実公平2−6673号広報に
開示されたチャンネルデバイダの一例で、ディジタル方
式を用いたマルチアンプ方式によるスピーカシステムを
ブロック回路図で示したものである。図において2はパ
ワー増幅器部で、21 ,22 ,……2nは各チャンネル
のパワー増幅器、3はスピーカ部で、31 ,32 ,……
n は各チャンネルのスピーカユニット、4はチャンネ
ルデバイダで、チャンネルごとに設けられた直線位相F
IRフィルタ41 ,42 ,……4n およびこの直線位相
FIRフィルタ41 ,42 ,……4n に所望の周波数分
割特性を持たせるフィルタ係数を与える複数個のフィル
タ係数可変装置411,422,……4nnで構成される。5
はD/A変換器部で、51 ,52 ,……5n は各チャン
ネルのD/A変換器で、デシメーション回路部1、周波
数帯域分割回路部4、特性補正用逆フィルタ部7、遅延
時間補正回路部8およびD/A変換回路部5でディジタ
ル信号処理回路部100を構成している。
【0004】上記マルチウエイ方式スピーカシステムで
は、ディジタル入力信号がチャンネルデバイダ4に印加
され、直線位相FIRフィルタ41 ,42 ,……4
n で、所望の周波数分割特性を持たせるフィルタ係数可
変装置411,422,……4nnのフィルタ係数と畳み込み
演算される。つぎに直線位相FIRフィルタ41
2 ,……4n の出力は各チャンネルのD/A変換器5
1 ,52 ,……5n でアナログ信号に変換され、以下、
パワー増幅器21 ,22 ,……2n で所定のレベルまで
増幅され各スピーカユニット31 ,32 ,……3n に供
給され、音に変換される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記マルチウエイ方式
スピーカシステムは、チャンネルデバイダ4に直線位相
FIRフィルタ41 ,42 ,……4n を用いているた
め、直線位相特性を保ちながら所望の周波数帯域に帯域
分割でき、このため帯域分割特性に無関係にフィルタの
遅延時間が周波数に対して一定(直線位相)となる。
【0006】しかし、対応する周波数帯域にあわせて帯
域分割する必要上、各チャンネルの直線位相FIRフィ
ルタ41 ,42 ,……4n のもつ遅延時間に差が生ず
る。また、スピーカユニットの音圧特性は直線位相でな
いため、各スピーカユニット31 ,32 ,……3n から
の音圧周波数特性は直線位相とはなり得ない。その結
果、各スピーカユニット31 ,32 ,……3n からの放
射音は遅延時間の不一致、位相ズレ、出力音圧特性の乱
れを招き、音の忠実再生が困難になるという問題点があ
る。
【0007】本発明は上記のような課題点を解消するた
めになされたもので、各スピーカユニットからの放射音
の出力音圧特性の平坦化、および直線位相(遅延時間一
定)を実現するとともに、各スピーカユニット31 ,3
2,……3n からの放射音の遅延時間を一致させ、その
結果、総合音圧周波数特性の平坦化が図れて高忠実音響
再生を実現できるマルチアンプ方式スピーカシステムを
得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るマルチウ
エイ方式スピーカシステムは、従来のチャンネルデバイ
ダ4に代えて、各チャンネルごとに、サンプリング周波
数を低減させるデシメーション回路、直線位相形FIR
フィルタおよび係数発生回路で構成された周波数帯域分
割回路と、スピーカユニットの出力音圧特性の平坦化を
行うための逆フィルタと、チャンネル間の遅延時間を補
正する遅延時間補正回路とを設け、これらの回路を経て
特性の補正されたディジタル信号をD/A変換回路でア
ナログ信号に変換する構成としたものである。
【0009】
【作用】本発明に係るマルチウエイ方式スピーカシステ
ムは、各チャンネルごとに設けたデシメーション回路、
周波数帯域分割用直線位相形FIRフィルタ、スピーカ
特性の逆フィルタおよび遅延補正回路によって、広い周
波数帯域に渡って出力音圧特性の平坦化および遅延時間
および位相差の正確な補正による直線位相特性(遅延時
間一定)を実現することができる。この結果、音質的に
はひずみのない高忠実音響再生を実現することができ
る。
【0010】
【実施例】図1は本発明によるマルチアンプ方式スピー
カシステムの第1の実施例のブロック回路図である。図
1において1はディジタル入力信号のサンプリング周波
数を低減するためのデシメーション回路部で、11 ,1
2,……1n は各チャンネルのデシメーション回路、4
はチャンネルデバイダを構成する周波数帯域分割回路部
で直線位相形FIRフィルタ41 ,42 ,……4n およ
び周波数帯域分割回路用係数発生回路411,422,……
nnで構成される。
【0011】7はスピーカユニット31 ,32 ,……3
n の音圧特性の平坦化および直線位相特性を実現するた
めの特性補正用逆フィルタ部で、特性補正用FIRフィ
ルタ71 ,72 ,……7n および逆フィルタ用係数発生
回路711,722,……7nnで構成される。8は遅延時間
補正回路部で、遅延処理回路81 ,82 ,……8n およ
び遅延時間設定用メモリ811,822,……8nnで構成さ
れる。20はマイクロホンである。
【0012】つぎに動作を説明する。図1において、デ
ィジタル信号は、はじめにデシメーション回路部1に入
力される。このとき、入力信号と同一のサンプリング周
波数を用いて信号処理を行うチャンネルは、デシメーシ
ョン回路を省略することができる。デシメーション回路
2 ,……1n は一般には入力信号のサンプリング周波
数より低い周波数になるように入力データの間引き処理
を行う。デシメーション回路部1の目的は、各チャンネ
ルの受持つ周波数帯域で最も有効な周波数分解能を得る
ためである。
【0013】デシメーション回路部1の出力信号は、周
波数帯域分割回路部4に導かれる。周波数帯域分割回路
部4では、直線位相形FIRフィルタ41 ,42 ,……
n においてあらかじめ設定した係数発生回路411,4
22,……4nnからの信号とディジタル入力信号との間で
畳み込み演算が行われ、所望の周波数帯域ごとに分割さ
れる。
【0014】この畳み込み演算の結果得られたディジタ
ル信号は特性補正用逆フィルタ部7に導かれ、各スピー
カユニット31 ,32 ,……3n の出力音圧特性の平坦
化を行うため、特性補正用FIRフィルタ71 ,72
……7n において、逆フィルタ用係数発生回路711,7
22,……7nnからの信号との間で畳み込み演算が行わ
れ、出力音圧特性の補正が行われる。
【0015】ところで周波数帯域分割回路部4および特
性補正用逆フィルタ部7を通過した信号は直線位相形F
IRフィルタの採用および特性補正用逆フィルタによ
り、各スピーカユニット31 ,32 ,……3n と組み合
わせて使用すれば、各チャンネルでは周波数帯域分割特
性を有しながら直線位相(遅延時間一定)および出力音
圧特性の平坦化が実現される。しかし、チャンネル間の
遅延時間と位相差に関しては一般には一致しない。この
各チャンネル間の遅延時間差と位相差の補正は、次段の
遅延時間補正回路部8において行われる。
【0016】この補正は、スピーカユニット31
2 ,……3n からマイクロホン20に至る音波伝ぱん
による遅延時間t1 ,t2 ,……tn をも考慮し、デシ
メーション回路部1からマイクロホン20に至る総合遅
延時間と、総合位相とが各チャンネルとも一致するよう
に遅延処理回路81 ,82 ,……8n および遅延時間設
定用メモリ811,822,……8nnの遅延時間調整が行わ
れる。具体的には遅延処理回路81 ,82 ,……8n
どれか1つを基準にして各チャンネルの遅延時間を設定
し、遅延時間差を補正すればよい。
【0017】なお、遅延時間設定用メモリ811,822
……8nnは、入力されたディジタル信号を一時的に記憶
するメモリであり、遅延処理回路81 ,82 ,……8n
は、記憶されたデータを定められた時間後に呼び出す、
呼出手段である。
【0018】つぎに、遅延時間補正回路部8で補正され
たディジタル信号は、D/A変換回路部5でアナログ信
号に変換され、パワー増幅器部2を介して、スピーカユ
ニット部3に導かれ、音放射が行われる。こうすること
によって従来問題であった各放射音の遅延時間の不一
致、位相ズレ、その結果生ずる総合出力音圧特性の乱れ
の問題が解消し、高忠実音響再生を行うマルチアンプ方
式スピーカシステムを実現することができる。
【0019】なお、D/A変換回路51 ,52 ,……5
n には、不要な高周波数域成分を除去するためのローパ
スフィルタが組み込まれていることは勿論である。ま
た、周波数帯域分割回路部4、特性補正用逆フィルタ部
7、遅延時間補正回路部8の並び順序は入れ替えても良
く、さらに各チャンネルの遅延時間差が0秒なら遅延時
間補正回路部8を省略することができる。
【0020】図2は本発明によるマルチアンプ方式スピ
ーカシステムの第2の実施例のブロック回路図である。
図2において6はサンプリング周波数を入力信号の周波
数に戻すためのインターポレーション回路部で、62
…6n はインターポレーション回路である。その他の記
号については図1と同一であるので、説明は省略する。
【0021】図2において図1と異なる点は、インター
ポレーション回路62 ……6n を設けたことである。こ
のインターポレーション回路はデシメーションを行わな
いチャンネルには不要であることは勿論である。
【0022】図2の実施例における動作は基本的には図
1の実施例と同一であるが、インターポレーション回路
2 ……6n を設けたことによって、サンプリング周波
数をディジタル入力信号と同一に設定することができ
る。したがって、各チャンネルのD/A変換回路51
2 ,……5n には同一仕様の回路を使用することがで
きるので、構成の簡略化が図れる利点がある。
【0023】図3は本発明によるマルチアンプ方式スピ
ーカシステムで使用される遅延時間補正回路部8と周波
数帯域分割回路部4と特性補正用逆フィルタ部7とを示
したブロック回路図で、i番目のチャンネルを示してお
り、9i は遅延時間補正用直線位相形FIRフィルタ、
iiは遅延時間補正用係数発生回路である。
【0024】つぎに動作を説明する。特性補正用FIR
フィルタ7i から導かれたディジタル信号は、遅延時間
補正用直線位相形FIRフィルタ9i において、遅延時
間補正用係数発生回路9iiからの信号と畳み込み演算さ
れ、必要な遅延が付加される。このように直線位相形F
IRフィルタ9i と遅延時間補正用係数発生回路9ii
を用いると、周波数帯域分割回路部4や特性補正用逆フ
ィルタ部7内の各チャンネルの構成を同一にできるの
で、回路設計の簡略化が図れる利点がある。
【0025】図4は本発明によるマルチアンプ方式スピ
ーカシステムで使用される周波数帯域分割回路部4と特
性補正用逆フィルタ部7とを一体化した帯域分割/逆フ
ィルタFIR形フィルタ回路部47の一実施例を遅延時
間補正回路部8を含めて示したブロック回路図でi番目
のチャンネルを示しており、47i はFIR形フィル
タ、47iiは係数発生回路である。
【0026】つぎに動作を説明する。周波数帯域分割回
路部4と特性補正用逆フィルタ部7とは、基本回路構成
は同一である(図1参照)。したがって、周波数帯域分
割回路用係数発生回路4iiの係数データと、逆フィルタ
用係数発生回路7iiの係数データとをあらかじめ畳み込
み演算し、その結果得られる係数データ(帯域分割/逆
フィルタ用係数)をディジタル入力信号と畳み込み演算
すれば、周波数帯域分割回路部4と特性補正用逆フィル
タ部7とを統合化することができる。図4の実施例はこ
のような統合化を行ったもので、回路の簡略化が図れる
利点がある。
【0027】同様に図5は本発明によるマルチアンプ方
式スピーカシステムで使用される周波数帯域分割回路部
4、特性補正用逆フィルタ部7および遅延時間補正回路
部8を一体化した帯域分割/逆フィルタ/遅延補正用F
IR形フィルタ478の一実施例のブロック回路図で、
i番目のチャンネルを示しており、478i はFIR形
フィルタ、478iiは係数発生回路である。
【0028】遅延時間補正回路部8の構成は、周波数帯
域分割回路部4と特性補正用逆フィルタ部7の回路構成
と同一である(図3参照)。したがって、周波数帯域分
割回路用係数発生回路4iiの係数データと、逆フィルタ
用係数発生回路7iiの係数データおよび遅延時間補正用
係数発生回路9iiの係数データとをあらかじめ畳み込み
演算し、その結果得られる係数データ(帯域分割/逆フ
ィルタ/遅延時間補正用係数)をディジタル入力信号と
畳み込み演算すれば、周波数帯域分割回路部4と特性補
正用逆フィルタ部7および遅延時間補正回路部8を一体
化することができる。図5の実施例はこのような統合化
を行ったもので、回路の簡略化が図れる利点がある。
【0029】ところで、図1から図5までの実施例では
ディジタル信号入力を想定している。したがって、基本
的にはアナログ信号入力には使用することができない。
図6はアナログ信号入力にも対応できる本発明によるマ
ルチアンプ方式スピーカシステムの一実施例を示すブロ
ック回路図である。
【0030】図6において、10はアンチ・エイリアシ
ング・フィルタ、11はA/D変換回路である。アナロ
グ信号はアンチ・エイリアシング・フィルタ10により
不要な高周波数域成分が除去され、A/D変換回路11
でディジタル信号に変換され、デシメーション回路部1
に入力される。このようにすることによってアナログ信
号入力にも対応することが可能になる。
【0031】図1から図6までの実施例によるマルチア
ンプ方式スピーカシステムによれば、各スピーカユニッ
ト31 ,……3n からの放射音について、出力音圧特性
の平坦化および直線位相(遅延時間一定)を実現でき、
さらに各スピーカユニット31 ,……3n からの放射音
の遅延時間を一致させることによって高忠実音響再生を
実現するマルチアンプ方式スピーカシステムを提供する
ことができる。しかし、設計誤差などにより、最終的に
得られる総合出力音圧特性がまだ要求どおり平坦化でき
ない場合、あるいは総合出力音圧特性を任意の特性に制
御したい場合には、ディジタル信号が入力されるデシメ
ーション回路1の前段、たとえば図6のA/D変換回路
11の後段で総合特性の補正を行えばよい。
【0032】図7は上記のような総合特性の補正を可能
にした本発明によるマルチアンプ方式スピーカシステム
の一実施例のブロック回路図である。
【0033】図7において、12は総合特性補正用直線
位相形FIRフィルタ、13は総合特性補正用係数発生
回路である。
【0034】図7において、最終的に得られる総合出力
音圧特性をより平坦化する場合には、総合特性補正用係
数発生回路13の係数データにあらかじめ求めた総合音
圧特性の逆特性をあたえる係数データを用いればよい。
また、任意の特性を制御したい場合には、所望の総合音
圧特性が得られる補正係数データをあらかじめ計算して
用いる必要がある。これらの係数データとA/D変換回
路11のディジタル信号出力を総合特性補正用直線位相
形FIRフィルタ12において畳み込み演算を行い、こ
の演算結果を図1から図5の実施例におけるディジタル
入力信号として用いることによって総合出力音圧特性の
平坦化あるいは任意の特性への制御が実現できる。
【0035】なお、図7においてはアナログ信号入力に
ついて示したが、ディジタル信号入力の場合、アンチ・
エイリアシング・フィルタ10およびA/D変換回路1
1が不要であることはいうまでもない。
【0036】図8は本発明によるマルチアンプ方式スピ
ーカシステムで使用されるデシメーション回路41 ,…
…4n の具体的構成例を示すブロック回路図で、i番目
のチャンネルを示している。
【0037】図8において、1i1はデシメーション用F
IR形アンチ・エイリアシング・フィルタ、1iiはデシ
メーションフィルタ用係数発生回路、1i2はディジタル
データの間引きを行うデシメーション処理回路である。
【0038】つぎに動作を説明する。ディジタル入力信
号は、FIR形アンチ・エイリアシング・フィルタ1i1
において、係数発生回路1iiの係数データとの間で畳み
込み演算が行われ、i番目のチャンネルで不要な高周波
数域成分が除去される。したがって、折り返し歪みのな
い、ディジタルデータの間引き処理がデシメーション処
理回路1i2において施される。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明のマルチアンプ方式
スピーカシステムによれば、各チャンネルごとにサンプ
リング周波数を低減するデシメーション回路と、直線位
相FIRフィルタで構成される帯域分割回路と、スピー
カの出力音圧特性の平坦化を行うためのFIR形逆フィ
ルタと、チャンネル間の遅延時間を補正する遅延時間補
正回路と、ディジタル信号をアナログ信号に変換するた
めのD/A変換回路とを設け、各スピーカからの放射音
の出力音圧特性補正、遅延時間差・位相差の補正、なら
びに総合放射音の出力音圧特性の平坦化/特性制御制御
を行うので、音圧歪みのない高忠実音響再生可能なスピ
ーカシステムが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のブロック回路図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施例のブロック回路図であ
る。
【図3】図1,第2の実施例のi番目のチャンネルの周
波数帯域分割回路と特性補正用逆フィルタとを含めた遅
延時間補正回路の他の構成例を示すブロック回路図であ
る。
【図4】図1,第2の実施例のi番目のチャンネルの遅
延時間補正回路を含めた周波数帯域分割回路と特性補正
用逆フィルタとを一体化した帯域分割/逆フィルタ回路
の構成例を示すブロック回路図である。
【図5】図1,第2の実施例のi番目のチャンネルの周
波数帯域分割回路と特性補正用逆フィルタと遅延時間補
正回路とを一体化した帯域分割/逆フィルタ/遅延時間
補正回路の構成例を示すブロック回路図である。
【図6】図1,第2の実施例の入力前段に付加してアナ
ログ信号をディジタル信号に変換する部分の構成例を示
すブロック回路図である。
【図7】図1,第2の実施例の入力前段に付加してアナ
ログ信号をディジタル信号に変換するとともに総合出力
音圧特性を補正する部分の構成例を示すブロック回路図
である。
【図8】図1,第2の実施例のi番目のチャンネルのデ
シメーション回路の具体的構成例を示すブロック回路図
である。
【図9】従来例のブロック回路図である。
【符号の説明】
1 デシメーション回路部 12 ,…,1n デシメーション回路 1i1 デシメーション用FIR形アンチ・エイリアシン
グ・フィルタ 1ii デシメーションフィルタ用係数発生回路 1i2 デシメーション処理部 2 パワー増幅器部 21 ,22 ,…2n パワー増幅器 3 スピーカユニット部 31 ,32 ,…3n スピーカユニット 4 周波数帯域分割回路部 41 ,42 ,…4n 周波数帯域分割回路用直線位相形
FIRフィルタ 411,422,…4nn 周波数帯域分割回路用係数発生回
路 5 D/A変換回路部 51 ,52 ,…5n D/A変換回路 6 インターポレーション回路部 62 ,…,6n インターポレーション回路 7 特性補正用逆フィルタ部 71 ,72 ,…7i …7n 特性補正用FIRフィルタ 711,722,…7ii…7nn 逆フィルタ用係数発生回路 8 遅延時間補正回路部 81 ,82 ,…8n 遅延処理回路部 811,822,…8nn 遅延時間設定用メモリ 9i 遅延時間補正用直線位相形FIRフィルタ 9ii 遅延時間補正用係数発生回路 10 アンチ・エイリアシング・フィルタ 11 D/A変換回路 12 総合特性補正用直線位相形FIRフィルタ 13 総合特性補正用係数発生回路 47i 帯域分割/逆フィルタ用FIRフィルタ 47ii 帯域分割/逆フィルタ用係数発生回路 478i 帯域分割/逆フィルタ/遅延補正用FIRフ
ィルタ 478ii 帯域分割/逆フィルタ/遅延補正用係数発生
回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−135298(JP,A) 特開 昭63−269699(JP,A) 特開 昭62−163424(JP,A) 実開 昭62−181093(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 3/12 H03F 3/181

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル音響信号を周波数帯域ごとに
    分割して複数のチャンネルに区分し、各チャンネルごと
    にディジタル信号処理を施したのちアナログ信号に変換
    するディジタル信号処理回路部を備え、この、各チャン
    ネルのアナログ信号で各チャンネルごとに設けられたス
    ピーカユニットをそれぞれ駆動するように構成されたマ
    ルチアンプ方式スピーカシステムにおいて、上記ディジ
    タル信号処理回路部を、各チャンネルごとに設けられた
    デシメーション回路と、直線位相形FIRフィルタおよ
    びフィルタ係数発生回路で構成され当該チャンネルの音
    響信号と当該フィルタ係数回路に設定されたフィルタ係
    数との実時間畳み込み演算を行って当該チャンネルに割
    り当てられた周波数帯域の信号成分を取り出すディジタ
    ル方式周波数帯域分割回路と、FIR形フィルタおよび
    フィルタ係数発生回路で構成され当該チャンネルの音響
    信号と当該フィルタ係数回路に設定されたフィルタ係数
    との実時間畳み込み演算を行って当該チャンネルのスピ
    ーカユニットの出力音圧特性の平坦化を施す特性補正用
    逆フィルタと、各チャンネル間のスピーカユニットに到
    達するまでの遅延時間が一致するように当該チャンネル
    の音響信号の遅延量を調節する遅延時間補正回路とを備
    えたことを特徴とするマルチアンプ方式スピーカシステ
    ム。
JP3004842A 1991-01-21 1991-01-21 マルチアンプ方式スピーカシステム Expired - Lifetime JP3052384B2 (ja)

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