JP2006293145A - 能動振動制御装置及び能動振動制御方法 - Google Patents

能動振動制御装置及び能動振動制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】多数のマイクロフォンやスピーカーを用いることなく、騒音の抑制と空間に発生させようとしている音の再生という二つの機能を同時に実現する能動振動制御装置及び能動振動制御方法を提供する。
【解決手段】パネルにより囲まれた空間内に発生される音を電気的信号に変換して読み取る音響信号読み取り手段1と、パネルの振動を検出する振動検出手段2と、駆動信号に従ってパネルに振動を加える振動発生手段3と、振動発生手段3を駆動する駆動信号を算出する駆動信号演算手段4とを備え、駆動信号演算手段4は、音響信号読み取り手段1が読み取った電気的信号と振動検出手段3が検出したパネルの振動とを読み込んで、パネルを通して電気的信号を再生するための信号と、パネルの振動を抑制するための信号との和を、駆動信号として算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は能動振動制御装置及び能動振動制御方法に関し、特に、騒音の低減と同時に音響信号の増幅をも実施する能動振動制御装置及び能動振動制御方法に関する。
従来から、自動車の車室内の騒音を低減する方法の一つとして、騒音源の振動に関連するリファレンス信号を適当なフィルタで濾波し、これと逆位相の音波をスピーカーから発生させることにより消音するアクティブ騒音制御方法が知られている。
近年では、車室内の騒音を低減させるとともに、乗員にとって必要な音や望ましい音を増幅するような車両用騒音制御の技術開発が行われている。
例えば、特許文献1では、車室内の騒音を低減させるとともに、オーディオ音を乗員の好みに応じて座席ごとに聞こえるようにするかキャンセルするかを選択できるように制御する車両用騒音制御装置に関する発明が開示されている。
特許文献1に開示されている発明では、騒音源の振動に関連するリファレンス信号にフィルタ演算を施した上でスピーカーから音を発生させるフィードフォワード型の制御系構成をとる。また、車室内に設置されたマイクロフォンで集音された信号から、オーディオソースから読み取ったオーディオ信号を減算した信号を用いてフィルタ係数を更新する適応アルゴリズムを構成する。これにより、車室内騒音を低減しつつ、オーディオ音はキャンセルしないようにすることができるアクティブ騒音制御装置を構成している。
特開平5−80788号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構成では、フィードフォワード型の制御系構成をとっているために、リファレンス信号を計測するセンサを振動源の数だけ設置する必要がある。また、制御効果を得ようとする点の数だけマイクロフォンを設置する必要があり、さらに最大でマイクロフォンと同数のスピーカーも必要になるなど、制御の適用範囲を広げようとすると装置構成が複雑となりコストも高くなるという問題点があった。
本発明は、パネルにより囲まれた空間内に発生される音を電気的信号に変換して読み取る音響信号読み取り手段と、パネルの振動を検出する振動検出手段と、駆動信号に従ってパネルに振動を加える振動発生手段と、振動発生手段を駆動する駆動信号を算出する駆動信号演算手段とを備える能動振動制御装置であって、駆動信号演算手段は、音響信号読み取り手段が読み取った電気的信号と振動検出手段が検出したパネルの振動とを読み込んで、パネルを通して電気的信号を再生するための信号と、パネルの振動を抑制するための信号との和を、駆動信号として算出することを特徴とする。
本発明によれば、多数のマイクロフォンやスピーカーを用いることなく、騒音の抑制と空間に発生させようとしている音の再生という二つの機能を同時に実現する能動振動制御装置及び能動振動制御方法を提供することが出来る。
以下図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図面の記載において同一あるいは類似の部分には同一あるいは類似な符号を付している。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態では、本発明に係わる能動振動制御装置を車両に適用した場合について説明する。この場合、「パネル」は車体パネルに相当し、「パネルにより囲まれた空間」は、車体パネルにより囲まれた空間、つまり車室に相当する。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係わる能動振動制御装置は、車体パネルにより囲まれた車室内に発生される音を電気的信号(以後、「音響信号」という)に変換して読み取る音響信号読み取り部(音響信号読み取り手段)1と、車体パネルの振動を検出する振動検出部(振動検出手段)2と、駆動信号に従って車体パネルに振動を加える振動発生部(振動発生手段)3と、振動発生部3を駆動する駆動信号を算出する駆動信号演算部(駆動信号演算手段)4とを備える。
駆動信号演算部4は、音響信号読み取り部1が読み取った音響信号と振動検出部2が検出した車体パネルの振動とを読み込み、車体パネルを通して音響信号を再生するための信号と車体パネルの振動を抑制するための信号との和を駆動信号として算出する。
「車体パネルを通して音響信号を再生するための信号」とは、振動発生部3を、車体パネルを通して車室内に音響信号を再生する手段として機能させるための信号の意である。また、「車体パネルの振動を抑制するための信号」とは、振動発生部3を、車体パネルの振動を抑制するための能動な振動制御手段として機能させるための信号の意である。
音響信号読み取り部1は、例えば、オーディオプレイヤー11、オーディオ記録媒体12、チューナー13、アンテナ14、及びマイクロフォン15により構成される。
振動検出部2は、例えば、加速度センサ21により構成される。加速度センサ21は自らの加速度に比例した電圧を出力するセンサである。
振動発生部3は、例えば、ピエゾアクチュエータ31により構成される。ピエゾアクチュエータ31は、ピエゾ電気アクチュエータ(piezo-electric actuator)とも言われ、車体パネル、例えば、フロアパネル下に固定され、自らが歪むことでフロアパネルに歪みを生成することにより、車体パネルに制御振動を生成して外乱による振動又は騒音を相殺する。ピエゾアクチュエータ31は、結晶に電界を加えると電界に比例した歪みが生じるピエゾ効果(圧電効果)を利用したアクチュエータであり、アクチュエータの両面に電界を印加することにより歪む。
駆動信号演算部4の具体例として、ディジタルシグナルプロセッサおよび信号増幅器41が挙げられる。
なお、音響信号読み取り部1により読み取られた音響信号は、車室内に配置されたオーディオ用スピーカー51に送信され、オーディオ用スピーカー51において音として出力される。
音響信号読み取り部1と加速度センサ21で検出された信号は、駆動信号演算部4に入力され、ディジタルシグナルプロセッサによって算出された制御指令電圧を信号増幅器によって増幅することで、車体パネルに貼付されたピエゾアクチュエータ31に対する駆動信号に相当する駆動電圧を生成する。ピエゾアクチュエータ31は駆動電圧を受けて変位し、車体パネルを加振する。このピエゾアクチュエータ31の加振力を利用して、車体パネルの振動によって発生するロードノイズ等の騒音を低減しつつ、車体パネルを音響信号に合わせて振動させる。これにより、車体パネルを車室内で再生すべき音を発生させる発音体(スピーカー)としても利用することができる。
次に、図2を参照して、図1の能動振動制御装置を構成する要素の車両上の配置状況を説明する。運転席のインストパネルの内側にオーディオプレイヤー11が設置され、コンパクトディスク等のオーディオ記録媒体12を挿入することで音響信号を読み取り、車室内に設置されたオーディオ用スピーカー51を介して音楽を再生する。また、公共放送受信用のアンテナ14とチューナー13も車室内に設置され、オーディオプレイヤー11と同様、オーディオ用スピーカー51を介して受信した音声信号を再生する。
フロアパネル52の振動によって放射される車室内騒音を低減するために、車室内騒音への寄与が高いフロアパネル52の位置を何らかの方法で特定し、その場所にピエゾアクチュエータ31と加速度センサ21が貼付される。加速度センサ21は、貼付された位置のフロアパネル52の加速度に比例した電圧を出力する。フロアパネル52とピエゾアクチュエータ31とは接着剤等で十分に密着するように貼付される。
インストパネル内には、ディジタルシグナルプロセッサおよび信号増幅回路(以後、「DSP」と言う)41が配置されている。DSP41は、音響信号及び加速度センサ21の検出信号が入力され、これらの信号に対して適当な制御演算を行なった後で、ピエゾアクチュエータ31に対してその駆動電圧を出力する。
次に、図3を参照して、図1及び図2に示した能動振動制御装置における信号、電圧、振動及び音の制御手順を説明する。第1の実施の形態では、一つのピエゾアクチュエータ31で異なる二つの機能を実現するために、図3のブロック線図に示される制御系を構成する。
DSP41は、加速度センサ21から読み込んだ車体パネル52の振動にフィルタリング演算を施すことで、前記パネルの振動を抑制するための信号を算出するフィードバック補償フィルタ43と、音響信号読み取り部1から読み込んだ音響信号rにフィルタリング演算を施すことで、音響信号を再生するための信号を算出するフィードフォワード補償フィルタ42とを備える。
フィードバック補償フィルタ43は、加速度センサ21によって検出された車体パネル52の加速度に対してディジタル信号処理演算として実現されるフィルタ演算を実行する。一方、フィードフォワード補償フィルタ42は、音響信号読み取り部1から入力された音響信号rに対して同様のフィルタ演算を実行する。そして、DSP41は、2つのフィルタ演算の結果を足し合わせた値をピエゾアクチュエータ31を駆動するための駆動電圧(制御指令電圧u)として生成する。
なお、DSP41として囲ったブロックとピエゾアクチュエータ31の間には信号増幅のためのアンプが挿入されていても構わない。この場合、DSP41が出力する駆動電圧は、ピエゾアクチュエータ31を駆動するのに十分なレベルまで増幅される。
また、フィードバック補償フィルタ43が実行する、加速度センサ21に対するフィルタ演算は、制御系としてみた場合には、フィードバックループを構成している。また、フィードフォワード補償フィルタ42が実行する、オーディオ信号に対するフィルタ演算は、制御系として見た場合には、フィードバックループの外側に位置しているので、フィードフォワードを構成している。
なお、図3における外部加振力dとは、エンジンやサスペンションなどの振動源が、車体の振動伝播を介して車体パネル52におけるセンサ貼付位置を振動させる加振力として作用する効果を、単一の外力としてまとめて表記したものである。また、車体パネル52の振動は車室内に音を発生させる原因となるが、振動と音の間には車室の形状等によって特定の音響伝播特性が形成される。図3における音響伝播特性Sとはこのような振動と音(音圧)との間の特性をあらわしている。
ピエゾアクチュエータ31あるいは外部加振力dによって車体パネル52を加振した場合の車体の振動特性や音響伝播特性Sは、実際に車体を加振した時の車体パネル52の振動や車室内に発生した音圧pの時系列信号を測定することでモデル化を行なうことができる。
ここで、ピエゾアクチュエータ31に入力した制御指令電圧をu(t)、外部加振力として入力した加振力をd(t)、車体パネル52に貼付した加速度センサ21で測定した加速度信号をa(t)、モデル化実験のために設置したマイクロフォンで測定した車室内の適当な位置(例えば、運転者の耳位置など)における音圧信号をp(t)とする。このとき、入力をu(t)、d(t)、出力をa(t)、p(t)とみなした図3の一点鎖線で囲った部分のシステムモデルを(1)式に示すように構築することができる。このシステムモデルを「実験データに基づくモデル化部分」という。なお、このシステムモデルを構築する際に、例えば第1の参考文献:P. V. Overschee and B. D. Moor, N4SID: Subspace Algorithms for the Identification of Combined Deterministic-Stochastic Systems, Automatica, Vol.30, No.1, pp.75-93, 1994. に示されているシステム同定の手法を用いることができる。
Figure 2006293145
但し、kは時系列信号を離散化した際のステップ数を表すインデックスであり、x(k)はシステムの状態量を表すベクトルであり、A、B、C、Dはそれぞれシステムを特徴づける行列である。
DSP41上が実装するフィルタ42、43の設定によって制御系に様々な特性を付与することが可能である。このうち、本実施形態において望まれる特性は次の二つの特性である。(イ)第1の特性は、外部加振力dから車体パネル52の加速度aまでの感度が小さいことである。(ロ)第2の特性は、音響信号rから車室内音圧pまでの周波数特性が平坦であることである。
第1の特性は、車体パネル52上の適当な位置を選べば、車体パネル52上の点における振動を下げることで車室内の騒音を低減することが可能であることに由来しており、騒音低減装置としての機能に対する制御仕様を表している。
一方、第2の特性は音響信号rを歪みなく音として再現するスピーカーとしての機能に対する制御仕様を表している。
第1の特性は、フィードバック補償フィルタ43を適切に設計することで実現できる仕様である。フィードバック補償フィルタ43を設計する方法としては様々な手法が提案されており、所定の手順に従って計算を行なうことにより系統的に適切な補償フィルタを設計することができる。具体的な設計手法とその計算方法に関しては、例えば第2の参考文献:K. Zhou, J. Doyle and K. Glover, Robust and Optimal Control, Prentice-Hall, 1996. 等に詳細な記述があり、最終的に(2)式で表現される補償フィルタが設計される。
Figure 2006293145
但し、xC(k)はフィードバック補償フィルタ43の状態量を表すベクトルであり、AC、BC、CC、DCは補償フィルタを特徴づける行列である。
適切なフィードバック補償フィルタ43を設計することにより、例えば図4に示すような制御効果を得ることができる。図4は、各周波数帯における外部加振力dから車体パネルの加速度aまでの感度の分布を示すグラフである。図4の点線はフィードバック補償を行なわなかった場合、実線はフィードバック補償を行なった場合を示す。縦軸は、外部加振力dから車体パネル52の加速度aまでの伝達関数を表している。フィードバック補償を行なうことにより、特定の周波数帯域の伝達関数ゲインのピーク値が低減されていることがわかる。これは、特定の周波数帯域において外部加振力dが加わっても車体パネル52が振動しにくくなることを表している。車体パネル52の信号(振動)が小さくなる結果、外部加振力dに起因する車室内騒音のレベルも小さくなる。
図5のグラフは、各周波数帯における音響信号rから車室内音圧pまでの伝達関数の分布を示すグラフである。フィードバック補償43フィルタのみの場合(点線)、フィードバック補償フィルタ43及びフィードフォワード補償フィルタ42がない場合(細線)、及びフィードバック補償フィルタ43及びフィードフォワード補償フィルタ42を併用した場合(太線)を示す。
しかしながら、第1の特性を十分に満足するフィードバック補償フィルタ43が設計できたとしても、第2の特性を同時に満足する制御系になるとは限らない。例えば、図5に示すように、ある周波数帯域における振動を低減するフィードバック補償フィルタ43を付加することによって、音響信号rから車室内音圧pまでの周波数特性の歪みが大きくなる。つまり、補償フィルタ42、43の両方を付加しない場合に比べて、フィードバック補償フィルタ43のみを付加した方が、特定の周波数帯において音響信号rから車室内音圧pまでの伝達関数が低下する。
周波数特性が歪んでいても音として再生することは可能であるが、音質の劣化は避けられない。フィードバック補償フィルタ43だけでは第1の特性と第2の特性を独立に設計することができず、図5に示すように二つの機能の間にトレードオフが発生することが懸念される。
そこで、フィードバック補償フィルタ43に加えて、音響信号rに対して作用するフィードフォワード補償フィルタ42を更に加えることによって、フィードバック補償によって達成した振動低減特性(第1の特性)に影響を与えることなく、音響信号rから車室内音圧pまでの周波数特性に対して平坦化する補正を行なうことができる。すなわち、フィードバック補償フィルタ43を付加した場合の音響信号rから車室内音pまでの周波数特性(図5の点線)を見て、ゲインの落ち込みが大きい周波数帯域の信号を増強するようなフィルタを設計する。そして、これをフィードフォワード補償フィルタ42として音響信号rの後段に配置する。これによって、音響信号rから車室内音圧pまでの周波数特性を平滑化することができる。所望の周波数特性を持つディジタルフィルタの設計法については、例えば第3の参考文献:A. V. Oppenheim and R. W. Shafer, Digital Signal Processing, Prentice-Hall, 1975. 等に詳細な記述がある。
このように、適切なフィードフォワード補償フィルタ42を設計することにより、音響信号rから車室内音圧pまでの周波数特性として図5の太線のような平坦な特性を実現することができる。これは、ピエゾアクチュエータ31からも歪みの少ない音を発することが可能になることを意味している。それによって、車室内に配置されたオーディオ用スピーカー51に加えて、ピエゾアクチュエータ31からもクリアなオーディオ信号を発することができる。したがって、スピーカーのチャンネル数が一つ増えたことと同じ効果が得られることになる。ピエゾアクチュエータ31は車体パネル52の振動を低減することで車室内騒音を低減する機能も同時に果たしていることから、単にオーディオ用スピーカーのチャンネル数を増やすこととは異なり、再生音のS/N比を改善するという付加価値を加えることができる。
[効果]
以上説明したように、振動検出部2が車体パネル52の振動を検出し、振動発生部3が駆動信号に従ってパネルに振動を加える、フィードバック型の制御系構成をとっている。これにより、1個の振動発生部3(ここでは、ピエゾアクチュエータ31)で好ましくない騒音の抑制と空間(車室内)に発生させようとしている音の再生という二つの機能を同時に実現することが可能である。したがって、従来例のように多数のマイクロフォンやスピーカーを用いる必要がないので、簡易でかつ安価に装置を構成することができる。換言すれば、従来例(フィードフォワード型の制御系構成)のように、リファレンス信号を計測するセンサを振動源の数だけ設置する必要、制御効果を得ようとする点の数だけマイクロフォンを設置する必要、さらに最大でマイクロフォンと同数のスピーカーも必要が、それぞれ無くなる。したがって、制御の適用範囲を広げても装置構成が複雑になることなく、コストを低く抑えることができる<請求項1、10の効果>。
また、車室内(空間内)の騒音の発音源である車体パネル52(パネル)にピエゾアクチュエータ31(振動生成部3)を貼付し、駆動信号演算部4において、車体パネル52の振動に対するフィードバック制御を施して乗員にとって好ましくない騒音を発生する車体パネル52の振動を抑制することで車室内騒音を低減する一方、車体パネル52を振動させて音響信号を再生するために必要な駆動信号を算出し、二つの信号を足し合わせて振動発生部3の駆動信号として出力している。このような構成をとることにより、1個のアクチュエータで好ましくない騒音の抑制と車室内に発生させようとしている音の再生という二つの機能を同時に実現することが可能である。従来例のようにマイクロフォンやスピーカーを用いる必要がないので、簡易でかつ安価に装置を構成することができる。
駆動信号演算部4のフィードバック補償フィルタ43は、読み込んだパネル(車体パネル52)の振動にフィルタリング演算を施すことで、パネルの振動を抑制するための信号(駆動信号)を算出する。これにより、フィルタを適切に設計することによって振動を抑制する制御帯域を柔軟に設定することができる<請求項2の効果>。
駆動信号演算部4のフィードフォワード補償フィルタ42は、読み込んだ電気的信号(音響信号)にフィルタリング演算を施すことで、電気的信号を再生するための信号(駆動信号)を算出する。これにより、車体パネル52の周波数特性に歪みがあっても、歪みを補正して再生音の音質を改善することができる。さらに、音響信号に対するフィルタリング演算は、フィードバック制御による振動抑制制御に影響を与えることがないため、騒音抑制に関する周波数特性と、音響信号の再生に関する周波数特性をそれぞれ独立に設計することができるので、対象とする騒音と再生音の周波数帯域に重複があっても二つの機能を両立させることができる<請求項3の効果>。
音響信号読み取り部1は、オーディオプレイヤー(オーディオ再生装置)11により構成され、音響データを記録した記録媒体(オーディオ記録媒体12)から電気的信号を読み取る。これにより、車室内の騒音を低減しつつ、コンパクトディスク等のオーディオ記録媒体12に記録された音楽を再生することができる。これにより、オーディオ再生専用のスピーカーが装備された車両に対しては、スピーカーのチャンネル数が増えることに相当する効果が得られ、乗員に聞こえる音楽の音質を高めることができる<請求項4の効果>。
音響信号読み取り部1は、電波(無線電波)を受信するアンテナ14と、受信した電波を復調する復調器とから構成され、受信した電波を復調することで電気的信号を読み取る。これにより、車室内の騒音を低減しつつ、ラジオ放送やテレビ放送の音声信号を車室内に流すことができるので、より明瞭に音声信号を聞き取ることができる<請求項5の効果>。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2の実施の形態に係わる能動振動制御装置を構成する要素の配置状況を示した図である。第1の実施の形態との相違点は、次のとおりです。第1の実施の形態では、図2に示したようにセンサ−アクチュエータの対を車体パネル52上の1箇所だけに設置していたのに対し、第2の実施の形態では、振動検出部2と振動発生部1とが対を成し、この対が複数配置されている。具体的には、図6に示すように車体パネル52の複数の地点にセンサ−アクチュエータ対58a〜58dを設置し、多点を同時に制御することでより車室内騒音の低減効果を高めている。また、アクチュエータを1枚増やすごとに、オーディオ音を再生するチャンネルも1チャンネル増えることになる。したがって、貼付したアクチュエータの枚数分だけオーディオ再生チャンネル数も増えることになる。再生チャンネルが増えると、より臨場感のある再生音場の設計が可能になる。すなわち、貼付するアクチュエータを増やすほど、オーディオ音のS/N比の向上と臨場感の増大という効果が得られることになり、車載用オーディオシステムとしての魅力を増すことができる。
このように、本発明の第2の実施の形態に係わる能動振動制御装置では、振動検出部2と振動発生部1とが対を成し、この対が複数配置されている。多点を同時に制御することでより車室内騒音の低減効果を高めている<請求項6の効果>。
その他の構成は、第1の実施の形態、つまり図1及び図2に示した能動振動制御装置と同じである。能動振動制御装置は車両上に配置され、車両前方にはエンジン56が配置され、4つのタイヤ57で囲まれた部分に運転席、助手席、後部座席が配置されている。オーディオ用スピーカー59a〜59dが運転席、助手席、及び後部座席の左右にそれぞれ配置され、センサーアクチュエータ対58a〜58dが運転席、助手席の後方、及び後部座席下にそれぞれ配置されている。オーディオプレイヤー11及びチューナー13、DSP41がインストパネル部分にそれぞれ配置されている。
(第3の実施の形態)
図6及び図7は、本発明の第3の実施の形態に係わる能動振動制御装置を構成する要素の配置状況を示した図である。第2の実施の形態と同じように、能動振動制御装置は、音響信号読み取り部1の構成要素として、公共放送を受信するアンテナ14およびチューナー13またはオーディオプレイヤー11を備える。図6と同様にして、騒音の低減と音響信号の再生という二つの機能を実現するために、加速度センサ21とピエゾアクチュエータ31の対58a〜58dが車体パネル52上に複数配置されている。
さらに、第3の実施の形態では、音響信号読み取り部1は、送話器及び受話器を手で握ることなく通話することができる電話機と接続する手段を備え、通話者の音声を音響信号として読み取る機能を有する。送話器及び受話器を手で握ることなく通話することができる電話機は、例えば、ハンズフリー機能を備えた携帯電話を示す。具体的には、音響信号読み取り部1は、インストパネル内に携帯電話62を接続する携帯電話用インターフェース63を内蔵し、ステアリングハンドルに設置されたステアリングスイッチ61を操作することによって、着信電話に対する応答、通話の終了、音量の調整などを実行するハンズフリー電話の機能を持っている。
図8を参照して、図7の能動振動制御装置の制御構成を説明する。携帯電話62及び携帯電話用インターフェース63とピエゾアクチュエータ31a〜31dを駆動するDSP41とが接続されており、全体として図8に示す制御系が構成されている。
通常時は、アンテナ14が受信した放送またはオーディオプレイヤー11が再生するオーディオの音響信号に対してフィードフォワード補償フィルタ42によりフィードフォワード補償を施し、車体パネル52に貼付された各ピエゾアクチュエータ31a〜31dから音響信号が発せられるように構成されている。
ここで、携帯電話62の着信を受け、ドライバーがステアリングスイッチ61を押して通話状態になった場合には、運転席の近くに配置されたピエゾアクチュエータ31aに対する駆動電圧を計算する演算プログラム(演算処理41a)に対する入力信号が、受信放送または再生中のオーディオの音響信号から、携帯電話62で受信した音声信号へと切り替えられる。即ち、フィードフォワード補償フィルタ42に入力される音響信号rが、受信放送または再生中のオーディオから携帯電話62で受信した音声信号へと切り替わる。
これによって、オーディオ用スピーカー51に加えて、運転席の最も近くに貼付されているピエゾアクチュエータ31aからも携帯電話62で受信した音声信号が発せられるようになり、ピエゾアクチュエータ31aによる騒音低減効果と合わせて、受信した音声が聞き取りやすくなる環境を実現することができる。また、運転席に近いピエゾアクチュエータ31a以外は、常に受信放送または再生中のオーディオの音響信号を発する構成となっているので、運転者にだけ通話内容が聞こえやすくなるという効果がある。なお、携帯電話による通話が終了した場合には、自動的にピエゾアクチュエータ31aへの入力信号が携帯電話62で受信した音声信号から受信放送または再生中のオーディオへと切り替えられる。
以上説明したように、音響信号読み取り手段は、空間内に発生される複数の異なる音の中から、特定の音を選択して前記電気的信号に変換して読み取る。これにより、空間(車室)内に同時に発生する音、例えば、受信放送又は再生中のオーディオと通話音声とのうち必要な音を選択することができるので、振動発生部3は、選択された音を再生し、選択されなかった音を抑制することができる<請求項7の効果>。
音響信号読み取り部1は、送話器及び受話器を手で握ることなく通話することができる、ハンズフリー機能を備えた電話機(携帯電話機)と接続することで、通話者の音声を電気的信号として読み取る。これにより、車室内の騒音を低減しつつ電話の音声を車室内に発生させることができるので、乗員にとって話者の音声を聞き取りやすくすることができる<請求項8の効果>。
(第4の実施の形態)
図9は第4の実施の形態を構成する要素の配置状況を示した図である。本実施形態では、乗員の座席が三列ある乗用車への適用を想定している。
運転席及び助手席に座った乗員が発する音声を集音するために、インストパネル60上の適当な位置に、運転席用と助手席用の2本のマイクロフォン65a、65bが設置されている。また、三列目シートに座った乗員の発する音声を集音するために、二列目シートの後部にも2本のマイクロフォン65c、65dが設置されている。車体パネル52上には、図11(a)に示すような、加速度センサ21とピエゾアクチュエータ31とDSP41をまとめてパッケージングした制御ユニット66a〜66dが複数配置されている。
図11(b)に示すように、制御ユニット66a〜66dでは、加速度センサ21で検出した車体パネル52の振動がフィードバック補償フィルタ43に入力される。フィードバック補償フィルタ43は、車体パネル52の振動を抑制するフィードバック補償を施す。一方、入力端子68に入力された音響信号が歪みなく車体パネル52から発せられるようにフィードフォワード補償フィルタ42によりフィードフォワード補償が施される。これらの補償が施された信号を足し合わせた上で、ピエゾアクチュエータ31を駆動する。
第1乃至第3の実施の形態と異なり、センサ−アクチュエータ対ごとに駆動用のDSP41が設けられており、各アクチュエータが別々に制御される分散制御系の構成をとっている。
図10を参照して、4本のマイクロフォン65a〜65dと6個の制御ユニット66a〜66fとの接続関係を説明する。インストパネル60に設置されたマイクロフォン65a、65bは三列目シートの後方に貼付された2つの制御ユニット66e、66fに接続され、二列目シート後部に設置されたマイクロフォン65c、65dは運転席と助手席の後方に貼付された制御ユニット66a、66bに接続されている。
以上のような接続関係を構築すると、後部座席の乗員が発した音声はマイクロフォン65c、65dを介して制御ユニット66a、66bへ伝達され、制御ユニット66a、66bから後部座席の乗員の音声が発せられるようになる。逆に、運転席および助手席に座る乗員が発した音声はマイクロフォン65a、65bを介して制御ユニット66e、66fへ伝達され、制御ユニット66e、66fから運転席および助手席に座る乗員の音声が発せられる。このような構成をとることにより、車両内部で離れた位置に座っているために相互の音声が届きにくい運転席および助手席に座る乗員と三列目シートに座る乗員との間の会話を聞き取りやすくする効果が得られる。オーディオ用スピーカー51を用いても同様のことを実現することは可能であるが、本実施形態ではピエゾアクチュエータ31による騒音低減効果と合わせて機能を実現しているので、車室内の騒音も低下する分だけ音声もより聞き取りやすいものになる。
なお、本実施形態では、二列目シート付近に貼付された制御ユニット66c、66dには音響信号が入力されていないので、車体パネルのフィードバック制御による騒音低減効果の機能だけを発揮していることになる。
以上説明したように、請求項9の発明によれば、音響信号読み取り部1は、空間(車室)内に設置されたマイクロフォン65a〜65dからなり、空間内で集音した音を音響信号として読み取る。これにより、例えば車室の前部座席と後部座席にマイクロフォン65a〜65dを設置し、マイクロフォン65a〜65dで集音した信号を音響信号として使用して、車室内の騒音を低減しつつ、乗員の発した音声をアクチュエータ31からも発信することで、乗員間の会話をより明瞭に聞き取りやすくすることができる<請求項9の効果>。
音響信号読み取り部1は、複数のチャンネルから得られる複数の電気的信号を同時に読み取る。振動発生部3は車体パネルの複数の場所に貼付されている。駆動信号演算部4は、振動発生部3の貼付された場所によって再生対象となる音響信号のチャンネルを変えて駆動信号を算出する。これにより、取得した音のチャンネルによって異なるアクチュエータ(振動発生手段)を駆動しており、アクチュエータの貼付位置ごとに異なるチャンネルの音響信号をアクチュエータから発することができる。そのため、車室内の乗員ごとに明瞭に聞き取れる音を変えることができるので、各乗員のニーズに合った音を聞かせることができる<請求項10の効果>。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は、第1乃至第4の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。即ち、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ限定されるものである。
本発明の第1の実施の形態に係わる能動振動制御装置の基本構成を示すブロック図である。 図1の能動振動制御装置を構成する要素の車両上の配置状況を示した図である。 図1及び図2に示した能動振動制御装置における信号、電圧、振動及び音の制御手順を示すブロック線図である。 各周波数帯における外部加振力dから車体パネルの加速度aまでの伝達関数の分布を示すグラフであり、フィードバック補償フィルタがある場合とない場合を示す。 各周波数帯における音響信号rから車室内音圧pまでの伝達関数の分布を示すグラフである。 第2の実施の形態に係わる能動振動制御装置を構成する要素の車両上の配置状況を示した図である。 第3の実施の形態に係わる能動振動制御装置を構成する要素の車両上の配置状況を示した図である。 図7の能動振動制御装置の制御構成を示すブロック図である。 第4の実施の形態に係わる能動振動制御装置を構成する要素の配置状況を示した図である。 図9のマイクロフォンと制御ユニットとの接続関係を示すブロック図である。 加速度センサとピエゾアクチュエータとDSPをまとめてパッケージングした制御ユニットを示し、(a)はその構成を示し、(b)は処理の流れを示す。
符号の説明
1…信号読み取り部(信号読み取り手段)
2…振動検出部(振動検出手段)
3…振動発生部(振動発生手段)
4…駆動信号演算部(駆動信号演算手段)
11…オーディオプレイヤー
12…オーディオ記録媒体
13…チューナー
14…アンテナ
15…マイクロフォン
21…加速度センサ
31a〜31d…ピエゾアクチュエータ
41…DSP
42…フィードフォワード補償フィルタ
43…フィードバック補償フィルタ
51…オーディオ用スピーカー
52…車体パネル
56…エンジン
57…タイヤ
58a〜58d…センサーアクチュエータ対
59a〜59d…オーディオ用スピーカー
60…インストパネル
61…ステアリングスイッチ
62…携帯電話
63…携帯電話用インターフェース
65a〜65d…マイクロフォン
66a〜66f…制御ユニット
68…入力端子

Claims (12)

  1. パネルにより囲まれた空間内に発生される音を電気的信号に変換して読み取る音響信号読み取り手段と、
    前記パネルの振動を検出する振動検出手段と、
    駆動信号に従って前記パネルに振動を加える振動発生手段と、
    前記振動発生手段を駆動する前記駆動信号を算出する駆動信号演算手段とを備え、
    前記駆動信号演算手段は、前記音響信号読み取り手段が読み取った前記電気的信号と前記振動検出手段が検出した前記パネルの振動とを読み込んで、前記パネルを通して前記電気的信号を再生するための信号と、前記パネルの振動を抑制するための信号との和を、前記駆動信号として算出することを特徴とする能動振動制御装置。
  2. 前記駆動信号演算手段は、読み込んだ前記パネルの振動にフィルタリング演算を施すことで、前記パネルの振動を抑制するための信号を算出することを特徴とする請求項1記載の能動振動制御装置。
  3. 前記駆動信号演算手段は、読み込んだ前記電気的信号にフィルタリング演算を施すことで、前記電気的信号を再生するための信号を算出することを特徴とする請求項1又は2記載の能動振動制御装置。
  4. 前記音響信号読み取り手段は、オーディオ再生装置により構成され、音響データを記録した記録媒体から前記電気的信号を読み取ることを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の能動振動制御装置。
  5. 前記音響信号読み取り手段は、電波を受信するアンテナと、受信した電波を復調する復調器とから構成され、受信した電波を復調することで前記電気的信号を読み取ることを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の能動振動制御装置。
  6. 前記振動検出手段と前記振動発生手段とが対を成し、この対を複数備えることを特徴とする能動振動制御装置。
  7. 前記音響信号読み取り手段は、空間内に発生される複数の異なる音の中から、特定の音を選択して前記電気的信号に変換して読み取ることを特徴とする請求項1記載の能動振動制御装置。
  8. 前記音響信号読み取り手段は、送話器及び受話器を手で握ることなく通話することができる電話機と接続することで、通話者の音声を前記電気的信号として読み取ることを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の能動振動制御装置。
  9. 前記音響信号読み取り手段は、前記空間内に設置されたマイクロフォンからなり、前記空間内で集音した音を前記電気的信号として読み取ることを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の能動振動制御装置。
  10. 前記音響信号読み取り手段は、複数のチャンネルから得られる複数の前記電気的信号を同時に読み取り、
    前記振動発生手段は、前記パネルの複数の場所に貼付され、
    前記駆動信号演算手段は、前記振動発生手段の貼付された場所によって再生対象となる前記電気的信号のチャンネルを変えて前記駆動信号を算出することを特徴とする請求項1乃至9何れか1項記載の能動振動制御装置。
  11. 前記パネルは車両の車体パネルからなり、前記空間は前記車体パネルにより囲まれた車室内空間であることを特徴とする請求項1乃至10何れか1項記載の能動振動制御装置。
  12. パネルにより囲まれた空間内に発生される音を電気的信号に変換して読み取り、
    前記パネルの振動を検出し、
    前記電気的信号と前記パネルの振動とを読み込み、
    前記パネルを通して前記電気的信号を再生するための信号と、前記パネルの振動を抑制するための信号との和を、駆動信号として算出し、
    前記駆動信号に従って前記パネルに振動を加える
    ことを特徴とする能動振動制御方法。
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