JP2009143382A - 音響制御装置および音響制御方法 - Google Patents

音響制御装置および音響制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コストを抑制しつつ消音エリアが広い音響環境を提供すること。
【解決手段】他席に設けられソース音源を再生する他スピーカーと、自席に設けられたマイクと、自席に設けられソース音源を打ち消す打消音を再生する自スピーカーとを用い、ダウンサンプル部が、マイクが取得したマイク信号および他スピーカーへ提供するソース音源をダウンサンプリングし、打消音生成部が、ダウンサンプリングされたマイク信号およびソース音源に基づいて打消音を生成し、出力制御部が、生成された打消音およびダウンサンプリングされたソース音源をアップサンプリングしたうえで、アップサンプリングされた打消音を自スピーカーへ、アップサンプリングされたソース音源を他スピーカーへ、それぞれ出力するように音響制御装置を構成する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、対象座席における他席からの漏れ音を低減する音響制御装置および音響制御方法に関し、特に、コストを抑制しつつ消音エリアが広い音響環境を提供することができる音響制御装置および音響制御方法に関する。
飛行機、鉄道、自動車といった移動体において顧客座席ごとに異なる音響環境を提供する音響システムを用いる場合には、他席からの漏れ音が問題となる。また、タクシーにおいては、乗車客にとって業務用無線の音声が耳障りとなる。したがって、このような漏れ音を低減することが重要となる。
たとえば、特許文献1には、各個別音響環境において出力する音声や音楽に、他の個別音響環境から漏れる音を打ち消す逆位相の音声信号を重畳させることで漏れ音を低減するANC(Active Noise Control)技術が開示されている。
しかし、特許文献1に開示されているANC技術を、自動車のような移動体に適用することは難しい。その理由は、ANC技術によって音を消すことができる空間の広さ(以下、「消音エリア」と記載する)は広くなく、振動などによって乗車者の耳位置が変化しやすい移動体では、乗車者の耳位置が消音エリアから外れてしまうことが多いためである。
たとえば、400Hzの音を−10dB以下に低減するための消音エリアの広さは半径5cmの範囲内であり、4000Hzの音を−10db以下に低減するための消音エリアの広さは半径5mmの範囲内であるので、移動体における乗車者の耳位置が消音エリアから外れてしまうことは容易に想像がつく。
このため、かかる消音エリアを広げる技術が提案されている。たとえば、特許文献2には、エラーセンサの役目を果たすマイクを多数配置することによって、消音エリアを広げる技術が開示されている。
特開2006−053435号公報 特開2002−366161号公報
しかしながら、特許文献2の技術は、多数のマイクを用いることを前提としており、多数のマイクが取得した信号を処理する計算処理量や、信号処理に用いるメモリ量がかさむため、コストが高くつくという問題がある。
これらのことから、コストを抑制しつつ消音エリアが広い音響環境を提供することができる音響制御装置あるいは音響制御方法をいかにして実現するかが大きな課題となっている。なお、かかる課題は、移動体のみならず屋内などに設けられた音響環境についても共通して発生する課題である。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、コストを抑制しつつ消音エリアが広い音響環境を提供することができる音響制御装置および音響制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、他席において再生されるソース音源の出力が自席に漏れる漏れ音を低減する音響制御装置であって、前記他席で再生されるソース音源をダウンサンプリングするダウンサンプル手段と、前記ダウンサンプル手段によってダウンサンプリングされたソース音源に基づいて打消し音を生成する打消し音生成手段と、前記打消し音生成手段によって生成された打ち消し音を前記自席において出力する出力制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、他席において再生されるソース音源の出力が自席に漏れる漏れ音を低減する音響制御方法であって、前記他席で再生されるソース音源をダウンサンプリングするダウンサンプル工程と、前記ダウンサンプル工程によってダウンサンプリングされたソース音源に基づいて打消し音を生成する打消し音生成工程と、前記打消し音生成工程によって生成された打ち消し音を前記自席において出力する出力制御工程とを含んだことを特徴とする。
本発明によれば、他席で再生されるソース音源をダウンサンプリングし、ダウンサンプリングされたソース音源に基づいて打消し音を生成し、生成された打ち消し音を自席において出力することとしたので、ソース音源から高周波成分を除去することによって、消音エリアを広く保つことができるという効果を奏する。また、多くのマイクを必要としないので、マイクおよびマイクが取得した信号の信号処理に伴うコストを抑制することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る音響制御装置および音響制御方法の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下では、営業所等との無線通信を行うタクシーを例にあげ、無線通信に係る漏れ音を低減する場合について説明するが、一般的な自動車等の移動体に適用することもできる。また、この発明に係る音響制御装置および音響制御方法を屋内の音響環境に用いることとしてもよい。
図1は、本実施例に係る音響制御装置10の概要を示す図である。同図に示すように、車両の前席には、受信機110が受信した無線音声を再生する前席スピーカー120が、車両の後席には、漏れ音の打消音を再生する後席スピーカー130および漏れ音を採取する後席マイク140が、それぞれ設けられている。そして、受信機110、前席スピーカー120、後席スピーカー130および後席マイク140は、音響制御装置10に接続されている。
同図に示したように、音響制御装置10は、前席スピーカー120が生成する無線音声の高周波成分を抑制し(同図の(1)参照)、高周波成分を抑制した無線音声および同様に高周波成分を抑制したマイク信号に基づいて打消音を生成する。そして、音響制御装置10は、高周波成分を抑制した無線音声を前席スピーカー120へ出力するとともに(同図の(3a)参照)、生成した打消音を後席スピーカー130へ出力する(同図の(3b)参照)。
このように、音響制御装置10は、前席スピーカー120で再生される無線音声の高周波成分を抑制するので、消音エリア(打消音によって漏れ音を消すことができる空間の広さ)を広げることができる。また、漏れ音を採取するマイクを多数設ける必要がないので、マイクが取得した信号を処理する計算処理量や、信号処理に用いるメモリ量を削減することでコストを抑えることができる。
なお、本実施例では、図1に示したように、後席を消音エリアとしたため、後席には、受音マイクとして後席マイク140を設けることとしたが、同図に示す前席を消音エリアとする場合には、前席に受音マイクを設けることになる。また、この場合、前席スピーカー120には無線音声が、後席スピーカー130には、打消音が、それぞれ出力されることになる。
次に、音響制御装置10の構成について図2および図3を用いて説明する。図2は、音響制御装置10の構成を示すブロック図であり、図3は、図2に示した、ダウンサンプル部11a、打消音生成部11bおよび出力制御部11cの構成例を示す図である。
図2に示すように、音響制御装置10には、受信機110と、前席スピーカー120と、後席スピーカー130と、後席マイク140とが接続されている。そして、音響制御装置10は、制御部11を備えており、この制御部11は、ダウンサンプル部11aと、打消音生成部11bと、出力制御部11cとをさらに備えている。
制御部11は、受信機110が受信した無線音声および後席マイク140が取得したマイク信号の高周波成分を抑制したうえで打消音を生成し、生成した打消音を後席スピーカー130へ、高周波成分を抑制した無線音声を前席スピーカー120へ、それぞれ出力する処理を行う処理部である。
ダウンサンプル部11aは、受信機110が受信した無線音声および後席マイク140が取得したマイク信号を受け取り、これらの音声信号をダウンサンプリングする処理を行う処理部である。また、このダウンサンプル部11aは、ダウンサンプリングした無線音声を打消音生成部11bおよび出力制御部11cへ渡すとともに、ダウンサンプリングしたマイク信号を打消音生成部11bへ渡す処理を併せて行う。
ここで、ダウンサンプル部11aの構成例について図3を用いて説明しておく。図3に示すように、ダウンサンプル部11aは、LPF(ローパスフィルタ)11aaと、ダウンサンプラ11abとを備えている。ここで、LPF11aaは、ダウンサンプラ11abによるダウンサンプリングにおいて、ナイキスト周波数が小さくなることによって生じるエイリアジング(折り返し歪)を防止するために用いられる。なお、このLPF11aaを省略する構成としてもよい。
ダウンサンプラ11abは、LPF11aaを経由して受け取ったマイク信号および無線音声のダウンサンプリング(間引き処理)を行う。そして、このダウンサンプラ11abはダウンサンプリングしたマイク信号を打消音生成部11bへ出力するとともに、ダウンサンプリングした無線音声を打消音生成部11bおよび出力制御部11cへ出力する処理を行う。
図2の説明に戻り、打消音生成部11bについて説明する。打消音生成部11bは、ダウンサンプル部11aからダウンサンプリングされたマイク信号および無線音声を受け取り、これらの音声信号に基づく適応制御を行うことで打消音を生成する処理を行う処理部である。また、この打消音生成部11bは、生成した打消音を出力制御部11cへ渡す処理を併せて行う。
ここで、打消音生成部11bの構成例について図3を用いて説明しておく。図3に示すように、打消音生成部11bは、ADF(適応フィルタ;Adaptive Digital Filter)11baを備えている。ADF11baは、無線音声を参照信号としたうえで、この参照信号にADFを畳み込んだ結果である打消音と、マイク信号との残差を誤差信号とする。そして、ADF11baは、たとえば、NLMS(Normalized Least Mean Square)アルゴリズムといった適応制御アルゴリズムを用い、上記した誤差信号が0に近づくようにADF11baの係数を更新する。
図2の説明に戻り、出力制御部11cについて説明する。出力制御部11cは、ダウンサンプリング後の無線音声をダウンサンプル部11aから、打消音を打消音生成部11bからそれぞれ受け取り、受け取った無線音声および打消音をアップサンプリングする処理を行う処理部である。また、この出力制御部11cは、アップサンプリングした無線音声を前席スピーカー120へ、アップサンプリングした打消音を後席スピーカー130へ、それぞれ出力する処理を行う。
ここで、出力制御部11cの構成例について図3を用いて説明する。図3に示すように、主力制御部11cは、アップサンプラ11caと、LPF(ローパスフィルタ)11cbと、アンプ11ccとを備えている。ここで、LPF11cbは、アップサンプラ11caによるアップサンプリングにおいて、ナイキスト周波数が大きくなることによって生じるイメージング成分を除去するために用いられる。なお、このLPF11cbを省略する構成としてもよい。
アップサンプラ11caは、ダウンサンプル部11aから受け取ったダウンサンプリング後の無線音声および打消音生成部11bから受け取った打消音をアップサンプリングする処理を行う。そして、このアップサンプリング11caは、アップサンプリングした無線音声および打消音をLPF11cbへ出力する。なお、アンプ11ccは、LPF11cbから受け取った無線音声および打消音を増幅する処理を行い、増幅後の無線音声を前席スピーカー120へ、増幅後の打消音を後席スピーカー130へ、それぞれ出力する処理を行う。
ところで、図3に示したように、後席スピーカー130には、オーディオ51で生成され、アンプ52によって増幅された「聴取用音声」が、上記した打消音に重畳されて後席スピーカー130へ出力される。ここで、「聴取用音声」とは、タクシー用の宣伝音声、DVD(Digital Versatile Disk)音声、AM(Amplitude Modulation)/FM(Frequency Modulation)ラジオ音声、CD(Compact Disc)音声等の各種オーディオデータのことを指す。このように、打消音に「聴取用音声」を重畳させることで、打消音によっても打ち消されなかった漏れ音がある場合や、聴取者が消音エリアの範囲外に出た場合であっても、漏れ音を目立たなくすることができる。なお、オーディオ51およびアンプ52を省略する構成としてもよい。
次に、音響制御装置10が実行する処理手順について図4を用いて説明する。図4は、音響制御装置10が実行する処理手順を示すフローチャートである。なお、同図に示す「制御SW(スイッチ)」とは、本実施例に係る音響制御をON/OFFするためのスイッチを指し、たとえば、車両のステアリングや、音響制御装置10自体に設けられる。
同図に示すように、受信機110が無線音声を受信したならば(ステップS101)、制御SWがONであるか否かが判定される(ステップS102)。そして、制御SWがOFFである場合には(ステップS102,No)、後席SP(スピーカー)130から聴取用音声を出力し(ステップS110)、前席SP(スピーカー)120から無線音声を出力し(ステップS111)、処理を終了する。
一方、制御SWがONである場合には(ステップS102,Yes)、本実施例に係る音響制御が実行される。まず、後席マイク140からマイク信号を取得し(ステップS103)、ステップS101で受信された無線信号およびステップS103で取得したマイク信号を、ダウンサンプル部11aがダウンサンプリングする(ステップS104)。
つづいて、打消音生成部11bが、適応制御によって打消音を生成し(ステップS105)、出力制御部11cが打消音をアップサンプリングする(ステップS106)。そして、アップサンプリングされた打消音に聴取用音声(図3参照)が重畳され(ステップS107)、後席SP(スピーカー)130から聴取用音声を重畳した打消音を出力する(ステップS108)。また、ステップS104でダウンサンプリングされた無線音声についても出力制御部11cでアップサンプリングされたうえで(ステップS109)、アップサンプリング後の無線音声が前席SP(スピーカー)120から出力され(ステップS111)、処理を終了する。
ところで、これまでは、独立した音響制御装置10を構成する場合について説明してきたが、音響制御装置10と同様の機能を備えた音響制御部10を、車載システム上に構成することとしてもよい。そこで、以下では、音響制御部10を備えた車載システム210について図5を用いて説明する。なお、同図では、既に説明した構成要素については、同一の符号を付し、説明を省略するか簡単な説明にとどめることとする。
図5は、車載システム210上に音響制御部10を設ける場合の構成を示すブロック図である。同図に示すように、音響システム210には、受信機110と、前席スピーカー120と、後席スピーカー130と、後席マイク140と、切替SW(スイッチ)310とが接続されている。ここで、受信機110は、上記した無線音声を受信して音響制御部10へ渡すとともに、テレビ用電波およびラジオ用電波を受信し、受信した信号をTVチューナ210hおよびAM/FMチューナ210iへ渡す。また、切替SW310は、本実施例に係る音響制御をON/OFFするためのスイッチを指す。
また、音響システム210は、音響制御部10と、CPU210aと、RAM210bと、ROM210cと、アンプ210dと、アンプ210eと、オーディオ制御部210fと、記録媒体210gと、TV(テレビ)チューナ210hと、AM/FMチューナ210iとを備えている。そして、各構成要素は、データバス等で相互に接続されている。
音響制御部10は、音響制御装置10の制御部11におけるダウンサンプル部11a、打消音生成部11bおよび出力制御部11cを備えており、電子回路、または、プログラムを記憶する記憶部およびプログラム実行用CPUで構成することができる。なお、プログラム実行用CPUを省略し、CPU210aが、かかるプログラムを実行することとしてもよい。
CPU210aは、音響システム210の全体制御を行うCPU(Central Processing Unit)である。RAM210aは、音響制御部10が算出するADFの係数等を記憶するRAM(Random Access Memory)であり、ROM210bは、音響システム210を起動するためのプログラムや各種データを記憶するROM(Read Only Memory)である。
アンプ210dは、後席マイク140と接続されており、後席マイクが取得したマイク信号を増幅する処理を行う。また、アンプ210eは、前席スピーカー120および後席スピーカー130と接続されており、前席スピーカー120および後席スピーカー130へ出力する信号を増幅する処理を行う。
オーディオ制御部210fは、聴取用音声を生成するオーディオ51(図3参照)を兼ねるオーディオデータ再生制御を行う処理部であり、記録媒体210gは、DVD(Digital Versatile Disk)やHDD(Hard Disk Drive)等の記録媒体であり、オーディオデータ等を記憶する。また、TVチューナ210hおよびAM/FMチューナ210iは、それぞれ、テレビ受信およびラジオ受信のためのチューナである。
上述してきたように、本実施例では、他席に設けられソース音源を再生する他スピーカーと、対象座席に設けられたマイクと、対象座席に設けられソース音源を打ち消す打消音を再生する自スピーカーとを用い、ダウンサンプル部が、マイクが取得したマイク信号および他スピーカーへ提供するソース音源をダウンサンプリングし、打消音生成部が、ダウンサンプリングされたマイク信号およびソース音源に基づいて打消音を生成し、出力制御部が、生成された打消音およびダウンサンプリングされたソース音源をアップサンプリングしたうえで、アップサンプリングされた打消音を自スピーカーへ、アップサンプリングされたソース音源を他スピーカーへ、それぞれ出力することとした。
したがって、ソース音源から高周波成分を除去することによって、消音エリアを広く保つことができる。また、多くのマイクを必要としないので、マイクおよびマイクが取得した信号の信号処理に伴うコストを抑制することができる。
ところで、上述した実施例では、打消音生成部が、適応制御によって求めたADFを畳み込むことによって打消音を生成する場合について示した。しかしながら、適応制御を行うことなく打消音を生成することとしてもよい。具体的には、前席スピーカーから消音エリア(たとえば、後席)までの経路伝達関数や、セダンやワンボックスカーといった車種あるいは車両の大きさによって定まる経路伝達関数などの定数フィルタを用いて打消音を生成することができる。なお、この場合、後席マイクを必要としない。
また、上述した実施例では、無線音声を漏れ音低減制御の対象としたが、他のソース音源を漏れ音低減制御の対象とすることとしてもよい。たとえば、AMラジオ音声や、電話音声など、高音質が求められない音声を漏れ音低減制御の対象とすることができる。また、これらの音声は、受信機経由で取得したか否かは問わず、HDDやDVDなどの記録媒体に記録された音声であってもよい。
さらに、上述した実施例では、本発明をタクシーに適用した場合について説明したが、タクシーなどの業務用車両に限らず、一般的な車両に適用することもできる。この場合、無線音声を受信する受信機を省略することが可能である。また、本発明は、車両内における音響制御に限らず、リスニングルームなど屋内における音響制御に適用することもできる。この場合、前席スピーカーから出力する音声や打消音に重畳される聴取用音声は、インターネット接続等によって得られたストリーム音声としてもよい。
以上のように、本発明に係る音響制御装置および音響制御方法は、漏れ音の低減に有用であり、特に、コストを抑制しつつ消音エリアが広い音響環境を提供したい場合に適している。
本実施例に係る音響制御装置の概要を示す図である。 音響制御装置の構成を示すブロック図である。 ダウンサンプル部、打消音生成部および出力制御部の構成例を示す図である。 音響制御装置が実行する処理手順を示すフローチャートである。 車載システム上に音響制御部を設ける場合の構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 音響制御装置
11 制御部
11a ダウンサンプル部
11aa LPF(ローパスフィルタ)
11ab ダウンサンプラ
11b 打消音生成部
11ba ADF(適応フィルタ)
11c 出力制御部
11ca アップサンプラ
11cb LPF(ローパスフィルタ)
11cc アンプ
51 オーディオ
52 アンプ
110 受信機
120 前席スピーカー
130 後席スピーカー
140 後席マイク
210 車載システム
210a CPU
210b RAM
210c ROM
210d アンプ
210e アンプ
210f オーディオ制御部
210g 記録媒体
211h TVチューナ
211i AM/FMチューナ
310 切替SW

Claims (7)

  1. 他席において再生されるソース音源の出力が自席に漏れる漏れ音を低減する音響制御装置であって、
    前記他席で再生されるソース音源をダウンサンプリングするダウンサンプル手段と、
    前記ダウンサンプル手段によってダウンサンプリングされたソース音源に基づいて打消し音を生成する打消し音生成手段と、
    前記打消し音生成手段によって生成された打ち消し音を前記自席において出力する出力制御手段と
    を備えたことを特徴とする音響制御装置。
  2. 前記打消し音生成手段は、
    前記他席/前記自席間の経路伝達関数に基づいて前記打消し音を生成することを特徴とする請求項1に記載の音響制御装置。
  3. 前記自席に設けられたマイクをさらに備え、
    前記ダウンサンプル手段は、
    前記マイクが取得したマイク信号をダウンサンプリングし、
    前記打消し音生成手段は、
    前記ダウンサンプル手段によってダウンサンプリングされたマイク信号と、前記ダウンサンプル手段によってダウンサンプリングされたソース音源に前記打消し音を重畳させた重畳信号との差が0に近づくように適応制御することを特徴とする請求項1に記載の音響制御装置。
  4. 前記ソース音源は、
    無線受信機によって受信される無線音声であることを特徴とする請求項1、2または3に記載の音響制御装置。
  5. 前記出力制御手段は、
    前記ソース音源とは異なる聴取用音源を前記打消音に重畳させて前記自席へ出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の音響制御装置。
  6. 前記ダウンサンプル手段は、
    ダウンサンプリングされた信号に含まれるイメージング成分を除去するローパスフィルタ処理を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の音響制御装置。
  7. 他席において再生されるソース音源の出力が自席に漏れる漏れ音を低減する音響制御方法であって、
    前記他席で再生されるソース音源をダウンサンプリングするダウンサンプル工程と、
    前記ダウンサンプル工程によってダウンサンプリングされたソース音源に基づいて打消し音を生成する打消し音生成工程と、
    前記打消し音生成工程によって生成された打ち消し音を前記自席において出力する出力制御工程と
    を含んだことを特徴とする音響制御方法。
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