JP2010156826A - 音響制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】各席における独立した音響空間と車両内におけるコミュニケーション環境とを両立して提供することを課題とする。
【解決手段】音響制御装置は、各座席ごとに、マイクにより集音された音声信号と、スピーカーから出力される音源ソースとの相関度を算出して、算出された各座席ごとの相関度において、所定の閾値以下である相関度がある場合に、車両内で発話があったと検知する。そして、音響制御装置は、発話があったことが検知された場合に、各座席ごとに、音源ソースにBRFを適用して、音声帯域である「300〜3400Hz」を低減した新たな音源ソースを生成し、生成した新たな音源ソースを座席のスピーカーから出力する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、スピーカーとマイクとを各座席に有し、各座席ごとに別個の音源ソース信号を再生可能な音響制御装置に関する。
従来より、個々の座席シートにマイクを備えることで、音楽を聴きながら車両内においてコミュニケーション環境を提供する車載システムが増えている。具体的には、発話を検知した場合に、発話音声帯域の一部または全部のレベルを低下させた音声信号をスピーカーから出力させることにより、音楽を聴きながら会話を行うことができる車載システムがある(例えば、特許文献1参照)。
例えば、各シートに備えられたマイクごとに集音した音声から0.3KHz以下をカットするハイパスフィルタ(HPF)や減算器からの出力に基づいてマイクに入力されたと予測した音声信号と、実際にマイクに入力された音声信号との相関度をマイクごとに算出する。そして、相関度が閾値以下である場合、車両内で発話があったと検知して、発話音声帯域の一部または全部のレベルを低下させた音声信号をスピーカーに入力する音響制御技術が開示されている。このようにすることにより、スピーカーからは、発話音声帯域の一部または全部のレベルと低下させた音声信号が出力される。
最近では、聴取者に聞こえ易くするために、ヘッドレスト付近などの耳位置に近い場所にスピーカーを備えることにより、各席独立した音響空間(座席ごとに別々の音楽を聴くことのできる空間)を実現しているパーソナル音響システムが開示されている。
特開平7−170592号公報
しかしながら、上記した従来の技術では、各席における独立した音響空間と車両内におけるコミュニケーション環境とを両立して提供することができないという課題があった。
具体的には、特許文献1では、スピーカーから出力された音声から予測した音声信号を用いて相関度を算出し、算出した相関度から発話を検知している。そもそも特許文献1は、個別ソース音源を個別の座席で聞かせるパーソナル音響システムを前提としておらず、相関を取るとしても何を対象とするか不明、又は、相関を取った後のその後の処理が不明である。
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、各席における独立した音響空間と車両内におけるコミュニケーション環境とを両立して提供することが可能である音響制御装置および音響制御プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、スピーカーとマイクとを各座席に有し、各座席ごとに別個の音源ソース信号を再生可能な音響制御装置であって、各座席に、前記マイクにより集音された音声信号と、前記スピーカーから出力される音源ソースとの相関度を算出する相関度算出手段と、前記相関度算出手段により算出された各座席ごとの相関度において、所定の閾値以下である相関度がある場合に、発話があったと検知する発話検知手段と、前記発話検知手段により発話があったことが検知された場合に、各座席ごとに、音源ソースの音声帯域を低減した新たな音源ソースを生成して前記スピーカーから出力する音響制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、各席における独立した音響空間と車両内におけるコミュニケーション環境とを両立して提供することが可能である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る音響制御装置および音響制御プログラムの実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本実施例に係る音響制御装置の概要、音響制御装置の構成および処理の流れを順に説明し、最後に本実施例に対する種々の変形例を説明する。
[音響制御装置の概要]
最初に、図1を用いて、実施例1に係る音響制御装置の概要を説明する。図1は、実施例1に係る音響制御装置の概要を説明するための図である。
実施例1に係る音響制御装置は、音源ソースを出力するスピーカーと車両内の音声を集音するマイクとを各シート(座席)ごとに設けることにより、車両内の各シートで独立した音響空間を提供している。具体的には、音響制御装置は、シートの乗員が指定した音楽(例えば、CDなどの媒体、TVなどの音声)を当該乗員が着席するスピーカーのみから出力する。このようにすることで、車両内の各乗員は、自分の好きな音楽をいつでも聴くことができる。なお、各シートにマイクとスピーカーの組を備えさせてもよいし、各シートごとではなく、前席で1組、後部座席で1組であってもよい。
このような音響制御装置は、上記したように、各席における独立した音響空間を提供することを概要とし、特に、各席における独立した音響空間と車両内におけるコミュニケーション環境とを両立して提供することができるパーソナル音響システムである。
具体的には、音響制御装置は、図1に示すように、各座席ごとに、マイクにより集音された音声信号と、スピーカーから出力される音源ソースとの相関度を算出して、算出された各座席ごとの相関度において、相関度が所定の閾値以下である場合に、車両内で発話があったと検知する(図1の(1)と(2)参照)。
そして、音響制御装置は、発話があったことが検知された場合に、各座席ごとに、音源ソースにBRF(Band Rejection Filter)を適用して、音声帯域である「300〜3400Hz」を低減した新たな音源ソースを生成し、生成した新たな音源ソースを座席のスピーカーから出力する(図1の(3)参照)。
このように、実施例1に係る音響制御装置は、各席における独立した音響空間を提供している状態で、乗員の発話(会話)があった場合に、通常の発話帯域である300〜3400Hz」を低減して、音源ソースを出力することができる結果、各席独立して別々の音楽を聞いていても、通常の会話が可能となる。したがって、音響制御装置は、各席における独立した音響空間と車両内におけるコミュニケーション環境とを両立して提供することができる。
[音響制御装置の構成]
次に、図2を用いて、実施例1に係る音響制御装置の構成を説明する。図2は、実施例1に係る音響制御装置の構成を示すブロック図である。図2に示すように、この音響制御装置20は、座席10〜座席13と接続され、マイクアンプ21と、スピーカーアンプ22と、記憶媒体23と、オーディオ制御部24と、信号処理部30とを有する。
かかる座席10〜座席13は、同様の構成を有するので、ここでは、座席10についてのみ詳細に説明する。座席10は、車両の各シートであって、車両内の音声を集音するマイク10aと、音源ソースを出力するスピーカー10bとを有する。マイク10aは、集音した音声信号を音響制御装置20に出力し、スピーカー10bは、音響制御装置20から受け付けた音源ソースを車両内に出力する。
音響制御装置20のマイクアンプ21は、座席10のマイク10a〜座席13のマイク13aにより集音された音声信号を増幅させて、後述する信号処理部30に出力する。スピーカーアンプ22は、信号処理部30により出力された音源ソースを増幅させて座席10のスピーカー10b〜座席13のスピーカー13bのそれぞれに出力する。
記憶媒体23は、座席の各スピーカーに出力する音源ソースを保持するハードディスクやCD、MD、DVDなどである。具体的には、記憶媒体23は、車両の乗員により入力された音楽などの音源ソースが記憶されたCD、MD、DVDなどであってもよく、インターネットなどをから取得した音楽などの音源ソースそのものであってもよい。
オーディオ制御部24は、記憶媒体23に記憶される音源ソースをスピーカーアンプ22を介して、スピーカー10b〜スピーカー13bのそれぞれに出力する。具体的には、オーディオ制御部24は、各座席ごとに、出力する音源ソースの選択を受け付けて、受け付けた音源ソースを記憶媒体23から取得して、当該音源ソースを選択した座席のスピーカーから出力する。例えば、オーディオ制御部24は、座席10の乗員から音源ソースA、座席11の乗員から音源ソースBの選択を、リモコンや車両に搭載されるカーナビなどのタッチパネルなどから受け付けて、受け付けた音源ソースAと音源ソースBを記憶媒体23から取得する。そして、オーディオ制御部24は、音源ソースAについては座席10のスピーカー10bから出力し、音源ソースBについては座席11のスピーカー11bから出力する。このようにすることで、各席における独立した音響空間を提供している。
信号処理部30は、車両内で発話があったことを検知して音響制御を行う処理部であり、ノイズ除去部31と、相関度算出部32と、発話検知部33と、音響制御部34とを有する。
かかるノイズ除去部31は、各座席ごとに、マイクにより集音された音声信号に対してノイズ除去処理を実行する。具体的には、ノイズ除去部31は、各座席のマイクにより集音されて、マイクアンプ21により増幅された音声信号に対して、ローパスフィルタを適用したり、所定の周波数以上を除去したりするノイズリダクションを実行して、ノイズを除去し、ノイズを除去した音声信号を後述する相関度算出部32に出力する。なお、図2では、座席が4つでマイクも4つあるため、それぞれのマイクから別々に集音された4つの音声信号を相関度算出部32に出力することとなる。
ここで、ノイズ除去部31が実行するノイズリダクションとしては、例えば、自席以外の各座席から漏れてくる音をノイズとして、この音(ノイズ)の逆位相の音を出力することで、ノイズを低減する手法などがある。
具体的には、ノイズ除去部31は、自席のおける聴取者の後方にスピーカー(自スピーカー)と、自スピーカーより聴取者よりにエラーマイクとを設置した環境において、自席以外のスピーカー(他スピーカー)から自席へ漏れる音を打ち消す制御音を、他スピーカーとエラーマイクとの間の漏れ音伝達関数および自スピーカーとエラーマイクとの間の誤差経路伝達関数に基づいて生成し、生成した制御音を自スピーカーに提供することでノイズを低減する。
例えば、ノイズ除去部31は、他席音源および自席のエラーマイクの出力を受けとって漏れ音伝達関数P(z)および誤差経路伝達関数C(z)を推定する補助フィルタから得られた漏れ音伝達関数P(z)および誤差経路伝達関数C(z)を用い、他スピーカーからの漏れ音を打ち消す制御音を発生させるフィルタによりノイズを低減する。なお、このフィルタは、例えば、ADF(適応フィルタ;Adaptive Digital Filter)として構成される。
ここで、適応フィルタの算出手順について簡単に説明する。漏れ音を低減する適応フィルタを「Hl(z)」、補助フィルタを「S(z)」、漏れ音伝達関数を「P(z)」、誤差経路伝達関数を「C(z)」とすると、これらの関係は、式「S(z)=P(z)+Hl(z)C(z)」と表わされる。なお、ノイズ除去部31がノイズリダクション処理で使用するフィルタが生成する制御音(打ち消し音)は、「Hl(z)C(z)」と表わされる。
式「S(z)=P(z)+Hl(z)C(z)」において、S(z)およびHl(z)に2通りの初期値(S1(z)、Hl1(z)、S2(z),Hl2(z))を入力し、打ち消し誤差が最少となるようにS1(z)およびS2(z)を更新することで、最適なP(z)およびC(z)を推定することができる。そして、最適なHl(z)は、式「Hl(z)=−P(z)/C(z)」と表わされる。
図2に戻り、相関度算出部32は、各座席ごとに、マイクにより集音された音声信号と、スピーカーから出力される音源ソースとの相関度(類似度)を算出する。具体的に例を挙げると、相関度算出部32は、図3に示すように、ノイズ除去部31によりノイズリダクションされた音声信号と、スピーカーから出力されている記憶媒体23に記憶される音響ソースとをパターンマッチングして相関度を算出し、発話検知部33に出力する。
例えば、スピーカー10bから音源ソースA、スピーカー11bから音源ソースB、スピーカー12bから音源ソースC、スピーカー13bから音源ソースDから出力されているとする。この場合、相関度算出部32は、マイク10aにより集音されてノイズ除去された音声信号と音源ソースAとの相関度、マイク11aにより集音されてノイズ除去された音声信号と音源ソースBとの相関度、マイク12aにより集音されてノイズ除去された音声信号と音源ソースCとの相関度、マイク13aにより集音されてノイズ除去された音声信号と音源ソースDとの相関度の4つの相関度を算出して、発話検知部33に出力する。つまり、相関度算出部32は、座席10〜座席13の4つの座席それぞれについて、マイクから集音された音声信号と、スピーカーから出力される前のデータである音源データとの相関度を算出することとなる。
発話検知部33は、相関度算出部32により算出された各座席ごとの相関度において、所定の閾値以下である相関度がある場合に、車両内で発話があったと検知する。具体的に例を挙げると、発話検知部33は、図3に示すように、相関度算出部32によりパターンマッチングされて算出された相関度が閾値以下(例えば、1以下)であるか否かを判定し、閾値以下であれば、「発話された」と検知する。つまり、発話検知部33は、スピーカーから出力された音声信号に発話された発話信号が重畳されたことにより、スピーカーから出力された音声信号とマイクで集音された音声信号との相関が低下したということを根拠にして、「発話された」と検知する。
上記した例では、相関度算出部32は、座席10〜座席13それぞれについて算出した4つの相関度を発話検知部33に出力しているため、発話検知部33は、4つの相関度それぞれについて、閾値との比較を行う。そして、発話検知部33は、一つでも閾値以下の相関度がある場合には、「発話があった」と判定して、その旨を音響制御部34に出力する。なお、図3は、ノイズ除去から相関度算出までの概略を示した図である。
音響制御部34は、発話検知部33により発話があったことが検知された場合に、各座席ごとに、音源ソースの音声帯域を低減した新たな音源ソースを生成してスピーカーから出力する。具体的に例を挙げれば、音響制御部34は、図4に示すように、発話検知部33により発話があったことが検知された場合に、各座席ごとに、音源ソースにBRFを適用して、音声帯域である「300〜3400Hz」を低減した新たな音源ソースを生成し、生成した新たな音源ソースを座席のスピーカーから出力する。
例えば、音響制御部34は、発話検知部33により発話があったことが検知された場合に、座席10のスピーカー10bから出力されている音源ソースAにBRFを適用して、「300〜3400Hz」を低減した新たな音源ソースA1を作成し、作成した音源ソースA1をスピーカーアンプ22で増幅させてスピーカー10bから出力する。同様に、音響制御部34は、座席11のスピーカー11bから出力されている音源ソースBにBRFを適用して、「300〜3400Hz」を低減した新たな音源ソースB1を作成し、作成した音源ソースB1をスピーカーアンプ22で増幅させてスピーカー11bから出力する。音響制御部34は、上記した処理を座席10〜座席13のそれぞれについて実行する。
なお、音響制御部34は、音声帯域を低減する手法としては、上記したBRF以外に、例えば、アッテネータ(減衰器)のような回路を用いてもよい。また、音響制御部34は、音声帯域「300〜3400Hz」のみを低減するのではなく、音源ソース全体を低減するようにしてもよい。また、図4は、音響制御の概略を示した図である。
[音響制御装置による処理]
次に、図5を用いて、音響制御装置による処理を説明する。図5は、実施例1に係る音響制御装置における音響制御処理の流れを示すフローチャートである。
図5に示すように、音響制御装置20は、座席10〜座席13の各マイクから音声信号を受信すると(ステップS101肯定)、受信したそれぞれの音声信号に対してノイズリダクション処理を実行してノイズを除去する(ステップS102)。
続いて、音響制御装置20は、各座席ごとに、ノイズリダクションされた音声信号と、現地点でスピーカーから出力されている記憶媒体23に記憶される音響ソースとをパターンマッチングして相関度を算出する(ステップS103)。上記した例では、音響制御装置20は、座席10〜座席13の4つの座席それぞれについて、相関度を算出することとなる。
そして、音響制御装置20は、算出された各座席ごとの相関度において、所定の閾値以下である相関度があるか否か、つまり、発話があったか否かを判定する(ステップS104)。
続いて、音響制御装置20は、所定の閾値以下である相関度がある場合、つまり、発話があったと検知された場合(ステップS104肯定)、各座席ごとに、音源ソースの音声帯域を低減した新たな音源ソースを生成し(ステップS105)、生成した新たな音源ソースをスピーカーから出力する(ステップS106)。
また、音響制御装置20は、所定の閾値以下である相関度がない場合、つまり、発話があったと検知されなかった場合(ステップS104否定)、新たな音源ソースを生成することなく、そのままの音源ソースをスピーカーから出力する(ステップS106)。
[実施例1による効果]
このように、実施例1によれば、音響制御装置20は、各座席ごとに、マイクにより集音された音声信号と、スピーカーから出力される音源ソースとの相関度を算出し、算出された各座席ごとの相関度において、所定の閾値以下である相関度がある場合に、車両内で発話があったと検知する。そして、音響制御装置20は、発話があったことが検知された場合に、各座席ごとに、音源ソースの音声帯域を低減した新たな音源ソースを生成してスピーカーから出力する。
その結果、各席における独立した音響空間を提供している状態で、乗員の発話(会話)があった場合に、通常の発話帯域である「300〜3400Hz」を低減して、音源ソースを出力することができる。したがって、音響制御装置20は、各席独立して別々の音楽を聞いていても、通常の会話が可能となり、各席における独立した音響空間と車両内におけるコミュニケーション環境とを両立して提供することができる。
また、実施例1によれば、音響制御装置20は、各座席ごとに、マイクにより集音された音声信号に対してノイズ除去した音声信号と、スピーカーから出力される音源ソースとの相関度を算出する。その結果、ノイズを取り除いた状態で相関度を算出することができるため、精度良く発話を検知することができる。
また、上記した音響制御装置20を音声認識システムなどに適用した場合、認識性能の向上が見込まれる。また、発話の度に、スピーカーから出力されている音楽などのボリュームを下げるような動作をする必要がないため、ユーザ(乗員)の負担が軽減し、操作する煩わしさも取り除くことができる。
ところで、実施例1では、発話を検知した場合に、全ての座席について、音響制御を行う例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発話した乗員の座席以外の座席について音響制御を実施することもできる。
そこで、実施例2では、図6と図7とを用いて、発話した乗員の座席以外の座席について音響制御を実施する例について説明する。図6は、実施例2に係る音響制御装置の構成を示すブロック図である。
図6に示した音響制御装置20は、マイクA40aとスピーカーA40bとを有する運転席40、マイクB41aとスピーカーB41bとを有する助手席41、マイクC42aとスピーカーC42bとを有する後部座席(左)42、マイクD43aとスピーカーD43bとを有する後部座席(右)43のぞれぞれと、マイクアンプ21およびスピーカーアンプ22を介して接続されている。
また、図6に示した音響制御装置20のマイクアンプ21と、スピーカーアンプ22と、記憶媒体23と、オーディオ制御部24と、ノイズ除去部31と、相関度算出部32とは、図2に説明した機能と同様の機能を有するので詳細な説明は省略し、ここでは、実施例1とは異なる機能を有する乗員DB50と、発話検知部51と、音響制御部52とについて説明する。
乗員DB50は、車両の座席と、座席に乗車している乗員と、座席に隣接するスピーカーとを対応付けて記憶する。具体的には、乗員DB50は、図7に示すように、「座席、乗員、スピーカー」として「運転席、特許太郎、スピーカーA」、「助手席、特許花子、スピーカーB」、「後部座席(左)、東京次郎、スピーカーC」「後部座席(右)、東京花子、スピーカーD」などと記憶する。なお、ここで記憶される情報は、乗員が車両に乗車したときに、乗員により予め登録される。また、図7は、乗員DBに記憶される情報の例を示す図である。
発話検知部51は、相関度算出部32により算出された各座席ごとの相関度において、所定の閾値以下である相関度がある場合に、車両内で発話があったと検知するとともに、車両内で発話があったと検知した場合に、さらに、発話した乗員の座席を特定する。具体的には、発話検知部51は、所定の閾値以下である相関度がある場合、この閾値以下となった相関度が算出された座席を「発話した乗員の座席」として特定する。
例えば、発話検知部51は、マイクC42aで集音されてノイズ除去された音声信号と、スピーカーC42bから出力されて音源ソースとの相関度が閾値以下となった場合、車両内で発話があったと検知するとともに、マイクC42aを有する後部座席(左)で発話があったと判定、つまり、「発話した乗員の座席=後部座席(左)」と特定する。そして、発話検知部51は、「発話があった旨」と「発話した乗員の座席」とを音響制御部52に出力する。
音響制御部52は、発話検知部51により発話があったことが検知された場合に、発話検知部51により特定された座席以外の各座席に対して、音源ソースの音声帯域を低減した新たな音源ソースを生成してスピーカーから出力する。上記した例では、音響制御部52は、発話検知部51から「発話があった旨」と「発話した乗員の座席=後部座席(左)」が入力された場合、「後部座席(左)」に対応するスピーカーC42bを乗員DB50から特定する。そして、音響制御部52は、特定したスピーカーC42b以外のスピーカーA40b、スピーカーB41b、スピーカーD43bそれぞれが現地点で出力している音源ソースにBRFを適用して、音声帯域を低減した新たな音源ソースを生成し、それぞれのスピーカーから出力する。
なお、音響制御部52も音響制御部34と同様、音声帯域を低減する手法としては、上記したBRF以外に、例えば、アッテネータ(減衰器)のような回路を用いてもよい。また、音響制御部34は、音声帯域「300〜3400Hz」のみを低減するのではなく、音源ソース全体を低減するようにしてもよい。
このように、実施例2によれば、音響制御装置20は、車両内で発話があったと検知した場合に、さらに、発話した乗員の座席を特定し、特定された座席以外の各座席に対して、音源ソースの音声帯域を低減した新たな音源ソースを生成してスピーカーから出力する。その結果、聴取している音源ソースの音質が損なわれず、乗員は、違和感を感じることなくスピーカーから聞こえる音声を聴取することができる。
ところで、上記した実施例2では、発話した乗員の座席以外の座席について音響制御を実施する例について説明したが、発話した内容が特定の誰かに向けた会話であった場合には、相手先の座席にだけ音響制御を実施することもできる。
その場合、発話検知部51は、相関度算出部32により算出された各座席ごとの相関度において、所定の閾値以下である相関度がある場合に、車両内で発話があったと検知するとともに、車両内で発話があったと検知した場合に、さらに、発話先の座席を特定する。具体的には、発話検知部51は、車両内で発話があったと検知した場合に、マイクにより集音された音声信号を音声認識して「○○さん」などのように、相手を特定する単語を抽出する。そして、発話検知部51は、抽出した単語が乗員DB50に記憶されている場合に、当該単語に対応付けて乗員DB50に記憶されている座席を発話先の座席として特定する。
そして、音響制御部52は、発話検知部51により発話があったことが検知された場合に、発話検知部51により特定された発話先の座席に対して、音源ソースの音声帯域を低減した新たな音源ソースを生成してスピーカーから出力する。例えば、音響制御部52は、発話検知部51から「発話があった旨」と「発話先の座席=運転席」が入力された場合、「運転席」に対応するスピーカーA40bを乗員DB50から特定する。そして、音響制御部52は、特定したスピーカーA40bが現地点で出力している音源ソースにBRFを適用して、音声帯域を低減した新たな音源ソースを生成し、スピーカーA40bから出力する。
このように、音響制御装置20は、車両内で発話があったと検知した場合に、さらに、発話の発話先を特定し、特定された発話先の座席に対してのみ、音源ソースの音声帯域を低減した新たな音源ソースを生成してスピーカーから出力する。その結果、発話(会話)に関係無い乗員は、何事もなく音楽を聴くことができる一方、発話先の座席については、会話を行うことができるような音声をスピーカーから出力することができる。したがって、各席における独立した音響空間を提供しつつ、車両内におけるより良いコミュニケーション環境を提供することが可能である。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下に示すように、(1)適用場所、(2)システム構成等、(3)プログラムにそれぞれ区分けして異なる実施例を説明する。
(1)適用場所
例えば、実施例1〜2では、本願が開示する音響制御装置を車載システムに適した例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、映画館、大学の講堂など各席における独立した音響空間と車両内におけるコミュニケーション環境とを両立して提供する需要高い場所に適用することができる。
(2)システム構成等
また、本実施例において説明した各処理のうち、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報(例えば、図7など)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合(例えば、相関度算出部と発話検知部とを統合するなど)して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
(3)プログラム
なお、本実施例で説明した音響制御方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上のように、本発明に係る音響制御装置および音響制御プログラムは、音源ソースを出力するスピーカーと音声を集音するマイクとを各座席ごとに有する装置に有用であり、特に、各席における独立した音響空間と車両内におけるコミュニケーション環境とを両立して提供することに適する。
実施例1に係る音響制御装置の概要を説明するための図である。 実施例1に係る音響制御装置の構成を示すブロック図である。 ノイズ除去から相関度算出までの概略を示した図である。 音響制御の概略を示した図である。 実施例1に係る音響制御装置における音響制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2に係る音響制御装置の構成を示すブロック図である。 乗員DBに記憶される情報の例を示す図である。
符号の説明
10 座席
10a マイク
10b スピーカー
11 座席
11a マイク
11b スピーカー
12 座席
12a マイク
12b スピーカー
13 座席
13a マイク
13b スピーカー
20 音響制御装置
21 マイクアンプ
22 スピーカーアンプ
23 記憶媒体
24 オーディオ制御部
30 信号処理部
31 ノイズ除去部
32 相関度算出部
33 発話検知部
34 音響制御部
40 運転席
40a マイクA
40b スピーカーA
41 助手席
41a マイクB
41b スピーカーB
42 後部座席(右)
42a マイクC
42b スピーカーC
43 後部座席(左)
43a マイクD
43b スピーカーD
50 乗員DB
51 発話検知部
52 音響制御部

Claims (4)

  1. スピーカーとマイクとを各座席に有し、各座席ごとに別個の音源ソース信号を再生可能な音響制御装置であって、
    前記各座席ごとに、前記マイクにより集音された音声信号と、前記スピーカーから出力される音源ソース信号との相関度を算出する相関度算出手段と、
    前記相関度算出手段により算出された各座席ごとの相関度において、所定の閾値以下である相関度がある場合に、発話があったと検知する発話検知手段と、
    前記発話検知手段により発話があったことが検知された場合に、前記各座席ごとに、前記音源ソース信号の音声帯域を低減した新たな音源ソース信号を生成して前記スピーカーから出力する音響制御手段と、
    を備えたことを特徴とする音響制御装置。
  2. 前記相関度算出手段は、前記各座席ごとに、前記マイクにより集音された音声信号に対して音声信号以外のノイズを除去した音声信号と、前記スピーカーから出力される音源ソース信号との相関度を算出することを特徴とする請求項1に記載の音響制御装置。
  3. 前記発話検知手段は、前記発話があったと検知した場合に、さらに、前記発話した乗員の座席を特定し、
    前記音響制御手段は、前記発話検知手段により発話があったことが検知された場合に、前記特定された乗員の座席以外の各座席に対して、前記音源ソース信号の音声帯域を低減した新たな音源ソース信号を生成して前記スピーカーから出力することを特徴とする請求項1または2に記載の音響制御装置。
  4. 前記発話検知手段は、前記発話があったと検知した場合に、さらに、前記発話の発話先を特定し、
    前記音響制御手段は、前記発話検知手段により発話があったことが検知された場合に、前記発話検知手段により特定された発話先の座席に対してのみ、前記音源ソース信号の音声帯域を低減した新たな音源ソース信号を生成して前記スピーカーから出力することを特徴とする請求項1または2に記載の音響制御装置。
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