JPH04115921A - 射出成形機などの型開閉制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、射出成形機などの型開閉制御装置に関する。

［従来の技術］ 射出成形機などにおける油圧回路による型開閉装置にお
いて、作業能率を向上するために、型開閉速度の設定を
プログラム的に自動制御することは既に知られている。

ところで、このような装置は、一般に、油圧回路内に設
けた流量調整弁を、リミットスイッチやタイマなどを用
いて制御するか、或いは前記流量調整弁を特殊なサーボ
バルブで構成することが知られていた。しかるに、この
ような装置は、前者においては弁の応答性が悪いため制
御性に劣る欠点を有し、また後者においては、サーボバ
ルブが高価であるためコスト高となる欠点を有していた
。

そこで、本出願人は先に、制御性に優れかつ比較的安価
な型開閉制御装置を開発し、特許出願を行った（特公昭
５３−３４１８号）。

この装置は、油圧回路内に設けた流量調整弁ならびに圧
力調整弁と、この流量調整弁ならびに圧力調整弁の開度
を移動金型の位置検出器を介して制御する信号発生器と
からなり、これにより、移動金型の任意の位置における
移動速度を任意に設定できるよう構成したものである。

従って、この装置によれば、前記信号発生器を所定数設
けると共に、これら各信号発生器の移動金型に対する位
置ならびにこの位置における信号量を適宜に設定するこ
とにより、移動金型の移動速度すなわち型開閉速度を適
正に設定することができる。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、前記装置は、次に述べるように、なお改
善すべき大きな問題点を残していた。

すなわち、先ず第１に、射出成形機などの型開閉装置に
おいては、移動金型の加・減速度、殊に型閉じ、型開き
完了時における加・減速度は、型開閉装置全体にショッ
クを与えることのないしかも可及的に高い値に設定され
なければならないが、この最適加・減速度および最適加
・減速位置は、型開閉装置の種類および同一型開閉装置
においても使用金型の種別によって異なるものである。

しかるに、前述の型開閉制御装置においては、前記の最
適加・減速位置および加・減速度は、金型が交換される
度に設定し直す必要があった。そして、この設定変更は
トライアンドエラ一方法で繰返し行われるものであり、
しかも前記信号発生器は比較的多数設けられているので
、その作業には多大の手間と熟練とを必要とするもので
あった。

次に、前述の型開閉制御装置は、比較的安価に構成され
るものの、しかしながら前述のように多数の信号発生器
を必要とすることから、構成が比較的複雑となる難点を
有していた。

そこで、本発明の目的は、型開閉速度の設定を、交換さ
れる金型に関する所要のデータを入力するだけで、自動
的に達成することができると共に、簡単に構成すること
ができる型開閉制御装置を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 先の目的を達成するために、本発明の射出成形機などの
型開閉制御装置は、固定金型を保持する固定盤と、移動
金型を保持する移動盤と、前記移動盤を進退可能に支持
する型締ラムならびに型締シリンダと、および前記型締
ラムを進退駆動する油圧回路とからなる型開閉装置にお
いて、 前記型開閉装置は前記油圧回路を制御する制御部を有し
、 前記制御部は、型開閉装置の特性によって定まる移動金
型等可動部の加・減速関数を設定する設定装置と、前記
設定装置に対するデータ入力装置と、前記設定装置なら
びにデータ入力装置からのデータに基づき移動金型の加
・減速位置ならびにこの加・減速時の各移動位置におけ
る加・減速度を演算する演算装置と、移動金型の移動位
置を検出する位置検出器と、および移動金型の加・減速
位置ならびに各位置における移動速度を前記位置検出器
を介して前記演算装置の出力値に対応させるよう油圧回
路を制御する制御装置とからなり、 前記データ入力装置に固定および移動両金型の金型厚さ
ならびに移動金型の成形ストロークを入力することによ
り、移動金型の加・減速位置ならびに各位置における移
動速度を最適に自動設定するよう構成することを特徴と
する。

この場合、油圧回路制御装置は、油圧回路に設けた流量
調整弁の開度を設定する開度設定器で構成するか、ある
いは更に、前記構成に同じく油圧回路に設けた圧力調整
弁の開度を設定する開度設定器を加えて構成することが
できる。

［作用］ 制御部に対して、データ入力装置を介して金型厚さおよ
び成形ストロークを入力すると、移動金型の加・減速位
置および加・減速度が設定位置および演算装置を介して
演算設定され、これにより油圧回路が制御装置を介して
所定に制御され、最適の型開閉速度が自動的に設定され
る。

［実施例コ 次に、本発明に係る射出成形装置などの型開閉制御装置
の一実施例を添付図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。

先ず、この種の型開閉装置は、一般に第１図に示すよう
に、固定金型１０を保持する固定盤１２と、移動金型１
４を保持する移動盤１６と、この移動盤１６を進退可能
に支持する型締ラム１８および型締シリンダ２０と、お
よび油圧回路２２とから構成され、そして、油圧ポンプ
２４からの吐出油を切換弁２６を介して油室２０ａ或い
は２０ｂに交互に切換え供給することにより、型締ラム
１８を介して移動盤１６が進退移動し、移動金型１４が
固定金型１０に対して開閉される。なお、図示の状態は
、型開き完了時を示しており、そして参照符号Ｍａ、Ｍ
ｂはそれぞれ固定金型１０ならびに移動金型１４の金型
厚さを、参照符号Ｓは成形ストロークを、参照符号ｌは
移動金型１４の固定金型１０に対する後退限距離を示し
ている。ここで、両全型厚Ｍ　ａ　。

Ｍｂは通常同一であり（以降双方を単にＭで示す場合が
ある）、成形ストロークＳは通常金型厚さＭと同一に設
定され、従って後退限距離ｌは２Ｍ＋Ｓ＝３Ｍ又は３Ｓ
となる。

しかるに、本発明の型開閉制御装置には、油圧回路２２
を制御する制御部２８が設けられる。そしてこの制御部
２８は、型開閉装置の特性によって定まる移動金型１４
などの可動部の加・減速関数（これに関しては後述する
）を設定する設定装置３０と、この設定装置に対するデ
ータ入力装置３２と、設定装置３０ならびにデータ入力
装置３２からのデータに基づき移動金型１４の加・減速
位置ならびにこの加・減速時の各移動位置における加・
減速度を演算する演算装置３４と、移動位置を検出する
位置検出器３６と、および移動金型１４の加・減速位置
ならびに各位置における移動速度を制御する制御装置３
８とから構成されている。なお、本実施例において、前
記位置検出装置３６は、移動盤１６上に設けられたラッ
ク３６！にピニオン３６ｂを介して係合されるポテンシ
ョメータ３６ｃで構成する。また、前記制御装置３８は
、２つの開度設定器３８ａ、３８ｂからなり、これら両
開度設定器３８ａ、３８ｂは、それぞれ油圧回路２２内
に設けられた流量調整弁４０ならびに圧力調整弁４２に
接続されて、それらの開度が所定状態となるように調整
し得るよう構成されている。なお、一方の開度設定器３
８ｂおよび圧力調整弁４２は省略することができるが、
本実施例のように両開度設定器３８ｍ、３８ｂを用いれ
ば制御性能を向上し得る利点がある。

ここで、前述した可動部の加・減速関数について説明す
るが、その前に、型開閉操作時における可動部の動作パ
ターンについて説明する。第２図（ａ）は型開き完了点
Ｏａから型閉じ完了点ｏｂに至る型閉じストロークＳ中
における移動金型１４の型閉じ速度パターンＶａを示し
、一方策２図（ｂ）は型開きストロークＳ中における型
開き速度パターンｖｂを示す。図から分かるように、可
動部の速度Ｖは立上り（加速度）部分Ｏａ　−Ａ、　Ｏ
ｂ　−Ｃと、立下り（減速）部分Ｂ−Ｏｂ、Ｄ−Ｏａと
、および等速部分Ａ−Ｂ、Ｃ−Ｄとからなる。ここで、
等速部分の速度Ｖｍａｘは通常型開閉装置の最大能力速
度に設定される。一方、立上りならび立下り部分におけ
る加・減速度は、それぞれ図示されるような関数ｆ　（
１）　。

ｆ　（ｃ）ならびにｆ　（ｂ）　、　　ｆ　（ｄ）で表
されるが、この場合これらの関数は、型締ラム１８に作
用する加・減速力と可動部分の有する慣性力に係る複雑
な関数であり、殊に立下り関数ｆ　（ｂ）　、　　ｆ　
（ｄ）　は、型開閉装置のショックを防止すると同時に
開閉サイクルを高速に設定できるように、減速中の各位
置の減速度を最適となるよう各位置において変化させる
ことができる。なお、立上り関数ｆ　（ａ）　、　　ｆ
　（ｃ）は通常定加速度に設定される。このように、形
量閉速度の設定、すなわち加・減速位置Ａ。

Ｂ、　　Ｃ，Ｄならびに各移動位置における速度Ｖの設
定は、前記加・減速関数ｆ　（ａ）　。

ｆ（ｂ）　、　　ｆ（ｃ）　、　　ｆ（ｄ）を満足させ
る必要があるため、従来の装置では前述したように多大
の手間と熟練とを要するものであるが、本発明において
は、前記制御部２８を備えることにより、以下述べるよ
うに簡単且つ容易に設定される。

そこで、先ず再び、制御部２８の構成について更に説明
すると、設定装置３０は前記加・減速関数ｆ（ａ）　、
　　ｆ（ｂ）　、　　ｆ（ｃ）　、　　ｆ（ｄ）すなわ
ち各節・減速位置Ａ、　　Ｂ、　　Ｃ，Ｄならびに各移
動位置における速度■を設定するもので、予め型開閉装
置の特性によって定まる基準値を設定しておく。入力装
置３２は、金型１０，１４の交換に際して金型厚さＭａ
　＋ＭｂならびにストロークＳもしくは後退限距離！を
入力するものである。演算装置３４は、設定装置３０上
の加・減速関数ｆ　（ａ）　。

ｆ（ｂ）　、　　ｆ（ｃ）　、　　ｆ（ｄ）を、前記金
型厚さＭａ＋ＭｂならびにストロークＳに対応するよう
演算変更設定するものである。従って、本発明の型開閉
制御装置においては、制御部２８に対して予め金型厚さ
Ｍｘ＋Ｍｂならびに成形ストロークＳを入力しておくと
、位置検出装置３６で検出される移動金型１４の移動位
置が設定装置３０に設定されている加・減速位置Ａ、　
　Ｂ、　　Ｃ，Ｄに一致した際に、開度設定器３８ｇ、
３８ｂを介してそれぞれ流量調整弁４０ならびに圧力調
整弁４２の開度が所定状態に調整され、移動金型１４の
速度Ｖがそれぞれ型閉じ速度分布Ｖａならびに型開き速
度分布ｖｂに合致するよう制御される。

すなわち、型開閉速度が最適に制御される。

また、本発明の型開閉制御装置によれば、更に次のよう
な利点が発揮される。すなわち、先ず初めに、型開閉装
置のショック防止に関しては、可動部の低速度移動距離
Ｌｂ、Ｌｄの長さ（移動速度が所定の低速度Ｖｌ以下と
なる部分の長さ一第２図参照）が大きなファクタとなる
が、前記距離Ｌｂ、Ｌｄは前記速度ｖｌを入力装置３２
を介して設定装置３０に入力することにより、容易に検
出することが可能である。そこで、若し前記距離に余裕
がある場合には、前記距離を短縮して型開閉サイクル時
間を更に短くするよう速度パターンを容易に演算変更設
定することができる。

従って、例えば３枚金型のような特殊の金型を使用する
場合にも、最適の型開閉速度パターンを簡単に設定する
ことができる。また、例えば、成形製品の種類などによ
りショックの発生を極端に回避しなければならない場合
や、或いはユーザーの希望がある場合には、入力装置３
２を介して所要のデータを入力することにより、等速部
分の速度Ｖｍａｘおよび低速度移動距離Ｌｂ、Ｌｄを任
意の所定値に簡単に設定することができる。

以上、本発明を好適な実施例について説明したが、本発
明はこれら実施例に限定されることなく、その精神を逸
脱しない範囲内において多くの設計変更が可能である。

例えば、移動金型を含む可動部の駆動機構は、油圧回路
に代わる別の機械−電気的機構であっても良い。

［発明の効果コ 以上説明したように、本発明に係る射出成形機などの型
開閉制御装置は、型開閉装置に、移動金型の加・減速関
数を設定する設定装置と、この設定装置に対するデータ
入力装置と、移動金型の加・減速位置ならびに加・減速
度を演算する演算装置と、移動金型の位置検出器と、お
よび前記演算装置の出力値に対応するよう油圧回路を制
御する制御部とからなる制御部を設けることにより、型
開閉速度を、交換金型の所要のデータを入力するだけで
最適に設定できるよう構成したので、従来必要とされた
金型交換に伴う型開閉速度の設定変更に係る繁雑な手間
と熟練作業とを不要とし、型開閉装置の操作性を大幅に
向上することができる。

また、本発明の型開閉制御装置は、必要に応じて、型開
閉速度のパターンを簡単に変更設定できる利点を有する
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る射出成形機などの型開閉制御装置
の一実施例を示す系統説明図、第２図（ａ）　、　　（
ｂ）は型開閉速度パターンを示すグラフである。 １０・・・固定金型　　　１２・・・固定盤１４・・・
移動金型　　　１６・・・移動盤１８・・・型締ラム　
　　２０・・・型締シリンダ２２・・・油圧回路　　　
２４・・・油圧ポンプ２６・・・切換弁　　　　２８・
・・制御部３０・・・設定装置　　　３２・・・データ
入力装置３４・・・演算装置　　　３６・・・位置検出
装置３６ａ・・・ラック　　　３６ｂ・・・ピニオン３
６ｃ・・・ポテンショメータ ３８・・・制御装置　　　３８ｇ・・・開度設定器３８
ｂ・・・開度設定器　４０・・・流量調整弁４２・・・
圧力調整弁 ＦＩＧ、１

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）固定金型を保持する固定盤と、移動金型を保持す
   る移動盤と、前記移動盤を進退可能に支持する型締ラム
   ならびに型締シリンダと、および前記型締ラムを進退駆
   動する油圧回路とからなる型開閉装置において、 前記型開閉装置は前記油圧回路を制御する 制御部を有し、 前記制御部は、型開閉装置の特性によって 定まる移動金型等可動部の加・減速関数を設定する設定
   装置と、前記設定装置に対するデータ入力装置と、前記
   設定装置ならびにデータ入力装置からのデータに基づき
   移動金型の加・減速位置ならびにこの加・減速時の各移
   動位置における加・減速度を演算する演算装置と、移動
   金型の移動位置を検出する位置検出器と、および移動金
   型の加・減速位置ならびに各位置における移動速度を前
   記位置検出器を介して前記演算装置の出力値に対応させ
   るよう油圧回路を制御する制御装置とからなり、前記デ
   ータ入力装置に固定および移動 両金型の金型の厚さならびに移動金型の成形ストローク
   を入力することにより、移動金型の加・減速位置ならび
   に各位置における移動速度を最適に自動設定するよう構
   成することを特徴とする射出成形機などの型開閉制御装
   置。
2. （２）油圧回路は流量調整弁を有し、油圧回路制御装置
   は前記流量調整弁の開度設定器からなる請求項１記載の
   射出成形機などの形開閉制御装置。
3. （３）油圧回路は流量調整弁と圧力調整弁とを有し、油
   圧回路制御装置は前記流量調整弁の開度設定器と前記圧
   力調整弁の開度設定器とからなる請求項１記載の射出成
   形機などの型開閉制御装置。