JP2010094726A - 型締装置及び型締装置の制御装置 - Google Patents

型締装置及び型締装置の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】型開閉に関して金型質量に応じた適切な制御パラメータを設定できる型締装置を提供する。
【解決手段】型締装置1は、固定金型5を保持する固定ダイプレート3と、移動金型6を保持し、固定ダイプレート3に対して型開閉方向に移動可能な移動ダイプレート4とを有する。また、型締装置1は、移動ダイプレート4を固定ダイプレート3に対して型開閉方向に移動させる駆動力を生じるモータ43と、モータ43を制御する制御装置82とを有する。制御装置82は、移動金型6の質量の入力を受け付ける金型情報設定部83を有する。また、制御装置82は、金型情報設定部83に入力された質量に基づいてモータ43の制御に係るパラメータを算出するパラメータ算出部84と、パラメータ算出部84の算出したパラメータに基づいてモータ43への制御指令を生成する制御指令発生部86とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ダイカストマシン等に適用される型締装置及び当該型締装置の制御装置に関する。
固定金型を保持する固定ダイプレートに対して、移動金型を保持する移動ダイプレートを、電動機の駆動力によって型開閉方向に移動させる型締装置が知られている(例えば特許文献1)。このような型締装置において、移動ダイプレートの保持する金型重量は、金型交換によって変化する。その結果、移動ダイプレートを駆動するときの負荷やイナーシャが変化する。従って、電動機の最適な制御パラメータは、金型交換によって変化することになる。
そこで、特許文献1の型締装置は、金型質量に応じて適切な制御パラメータを設定するように構成されている。具体的には、まず、準備作業として、型締装置には、複数種のモデル金型の金型質量に対応して好適な制御条件が記憶される。また、上記の複数種のモデル金型を保持した移動ダイプレートを、所定の試験運転用の制御条件で駆動した場合のトルクが計測され、そのトルクが参照用トルクとして型締装置に記憶される。
そして、成形作業においては、金型交換がなされると、上記の試験運転用の制御条件で試験運転がなされ、トルクが計測される。その計測トルクと、記憶されている参照用トルクとを比較して、計測トルクに近い参照用トルクを特定する。そして、その特定された参照用トルクに対応する金型質量における好適な制御条件が読み出され、設定される。
すなわち、実際に移動ダイプレートに取り付けられている移動金型の金型質量が、計測トルクに近い参照用トルクに対応するモデル金型の金型質量と同一であるものと推定される。そして、モデル金型に対しての制御パラメータが実際の移動金型に対して設定される。
特開2008−132731号公報
しかし、特許文献1では、試験運転の結果に基づいて制御パラメータを選定していることから、種々の不都合が生じる。
例えば、少なくとも1回の試験運転が必要である。また、試験運転においては、適切な制御パラメータが不明のまま型開閉が行われることから、型接触時に金型に衝撃が加えられる等の不都合が生じるおそれがある。
ダイカストマシンにおける摩擦係数等の経年変化が計測トルクに影響する。換言すれば、摩擦係数等の経年変化が金型質量の推定に影響する。従って、計測トルクと参照トルクとが同一であっても、負荷トルクと加速トルクとの比率が異なる状態が生じ得る。その結果、モデル金型に最適な制御パラメータは、実際の金型に最適な制御パラメータではなくなる。
本発明の目的は、型開閉に関して金型質量に応じた適切な制御パラメータを設定できる型締装置及び型締装置の制御装置を提供することにある。
本発明の型締装置は、固定金型を保持する固定ダイプレートと、移動金型を保持し、前記固定ダイプレートに対して型開閉方向に移動可能な移動ダイプレートと、前記移動ダイプレートを前記固定ダイプレートに対して型開閉方向に移動させる駆動力を生じる電動機と、前記電動機を制御する制御装置と、を有し、前記制御装置は、前記移動金型の質量の入力を受け付ける金型情報設定部と、前記金型情報設定部に入力された質量に基づいて前記電動機の制御に係るパラメータを算出するパラメータ算出部と、前記パラメータ算出部の算出したパラメータに基づいて前記電動機への制御指令を生成する制御指令発生部と、を有する。
好適には、前記パラメータ算出部は、前記パラメータとして、前記電動機に所定の駆動力を発揮させて前記移動ダイプレートを所定の速度まで加速するときの加速時時定数を算出し、前記制御指令発生部は、前記制御指令として、前記加速時時定数により規定される速度勾配の速度を目標値とする速度指令を生成する。
好適には、前記パラメータ算出部は、前記パラメータとして、前記電動機に所定の駆動力を発揮させて前記移動ダイプレートを所定の速度から停止するまで減速するときの減速時時定数を算出し、前記制御指令発生部は、前記制御指令として、前記減速時時定数により規定される速度勾配の速度を目標値とする速度指令を生成する。
好適には、前記所定の駆動力は、ストールトルクである。
好適には、前記パラメータ算出部は、前記減速時時定数により規定される速度勾配により減速を行った場合に、減速を開始してから前記減速時時定数の示す時間が経過したときに前記移動ダイプレートが型接触位置に到達するための減速開始位置を算出し、前記制御指令発生部は、前記減速開始位置に到達したときに、前記減速時時定数により規定される速度勾配の速度を目標値とする速度指令の生成を開始する。
好適には、前記パラメータ算出部は、前記減速時時定数により規定される速度勾配により減速を行った場合に、減速を開始してから前記減速時時定数の示す時間が経過したときに前記移動ダイプレートが型接触位置に到達するための減速開始位置を算出し、前記制御指令発生部は、前記減速開始位置に到達するよりも前に、前記減速時時定数により規定される速度勾配の速度を目標値とする速度指令の生成を開始し、前記移動ダイプレートが所定の低速速度まで減速されると、当該低速速度を維持する速度指令、若しくは、速度勾配を緩やかにする速度指令を生成する。
好適には、前記金型情報設定部は、前記固定金型及び前記移動金型の型厚の入力も受け付け、前記パラメータ算出部は、前記金型情報設定部に入力された型厚に基づいて、前記移動ダイプレートの型開閉におけるストローク及び変速位置を算出する。
本発明の型締装置の制御装置は、固定金型を保持する固定ダイプレートに対して、移動金型を保持する移動ダイプレートを、型開閉方向に移動させる駆動力を生じる電動機を制御する制御装置であって、前記移動金型の質量の入力を受け付ける金型情報設定部と、前記金型情報設定部に入力された質量に基づいて前記電動機の制御に係るパラメータを算出するパラメータ算出部と、前記パラメータ算出部の算出したパラメータに基づいて前記電動機への制御指令を生成する制御指令発生部と、を有する。
本発明によれば、型開閉に関して金型質量に応じた適切な制御パラメータを設定できる。
図1は、本発明の実施形態に係る型締装置1の機械部分の構成を示す一部に断面図を含む正面図である。なお、図1は、型締装置1の開状態を示している。
本実施形態に係る型締装置1は、例えば、ダイカストマシンに適用される。型締装置1は、いわゆる複合式型締装置として構成されており、主として型開閉に利用される移動機構40と、主として型締に利用される型締シリンダ9とを有している。また、型締装置1は、固定ダイプレート3と、移動ダイプレート4と、タイバー7と、ハーフナット20とを有している。
固定ダイプレート3は、固定金型5を前面側(移動ダイプレート4に対向する側)に保持している。固定ダイプレート3は、ベース2上に固定されている。移動ダイプレート4は、移動金型6を前面側(固定ダイプレート3に対向する側)に保持している。移動ダイプレート4は、ベース2上に型開方向A1および型閉方向A2に移動可能に設けられている。移動ダイプレート4には、タイバー7が挿入される貫通孔4hが形成されている。この貫通孔4hは、たとえば、移動ダイプレート4の四隅に形成されている。
移動ダイプレート4の型開閉方向への移動により、固定金型5及び移動金型6は型開閉される。固定金型5及び移動金型6が型閉じされることにより、固定金型5の凹部5aと移動金型6の凹部6aとの間にキャビティが形成される。
固定ダイプレート3の背面には、スリーブ60が設けられている。スリーブ60には、プランジャチップ61が嵌合している。プランジャチップ61は、プランジャロッド62の先端部に連結されている。プランジャロッド62は、カップリング63を介して射出シリンダ65のピストンロッド64と連結されている。射出シリンダ65は、油圧によって駆動され、ピストンロッド64を進退させる。
供給口60aを通じてスリーブ60に溶融金属が供給された状態で、ピストンロッド64を前進させることにより、固定金型5と移動金型6の間に形成されるキャビティに成形材料としての溶融金属が射出、充填される。
なお、各部60〜65を含んで射出装置が構成される。また、型締装置1や射出装置を含んでダイカストマシン(成形機)が構成される。
タイバー7は、固定ダイプレート3によって水平に支持されている。タイバー7の移動ダイプレート4側の自由端部には、移動ダイプレート4と結合するための被結合部7aが形成されている。被結合部7aは、たとえば、タイバー7の外周において周方向に延びるリング状の溝部がタイバー7の軸方向に複数配列されて形成されている。なお、溝部は螺旋状に形成されていてもよい。タイバー7の被結合部7aとは反対側には、型締シリンダ9に内蔵されるピストン8が設けられている。
型締シリンダ9は、固定ダイプレート3の内部に形成されており、この固定ダイプレート3にピストン8が移動可能に内蔵されている。型締シリンダ9のシリンダ室に高圧の作動油を供給することにより、固定ダイプレート3とタイバー7との間に力が作用し、タイバー7が固定ダイプレート3に対して駆動される。タイバー7に連結されたピストン8の可動範囲、すなわち、型締シリンダ9のもつストロークの範囲内で、タイバー7は固定ダイプレート3に対して移動可能である。
移動機構40は、ベース2に内蔵されており、ねじ軸41と、支持部材42と、サーボモータ43と、可動部材44とを有する。モータ43は、回転式の交流又は直流モータである。支持部材42は、ベース2に対して固定され、ねじ軸41の一端部を回転自在に支持している。ねじ軸41の他端部は、ベース2に対して固定されたサーボモータ43に接続されている。ねじ軸41は、可動部材44にねじ込まれている。
移動機構40では、モータ43を回転させることにより、ねじ軸41が回転する。ねじ軸41の回転は、可動部材44の直線運動に変換される。これにより、移動ダイプレート4が型開方向A1または型閉方向A2に駆動される。移動ダイプレート4の位置は、モータ43のエンコーダ80で可動部材44の位置を検出することによって特定される。
ハーフナット20は、移動ダイプレート4の貫通孔4hの背後に配置されている。このハーフナット20には、タイバー7の被結合部7aと係合する不図示の突条部が形成されている。換言すれば、被結合部7a及びハーフナット20は鋸刃状に形成されており互いに噛合する。
ハーフナット20は、例えば、不図示のシリンダ装置によって開閉される。ハーフナット20が閉じてタイバー7の被結合部7aと噛合(結合)すると、タイバー7と移動ダイプレート4とが連結される。ハーフナット20が開くと、タイバー7と移動ダイプレート4との連結が解かれる。
タイバー7と移動ダイプレート4とを連結した状態で、ピストン8を固定ダイプレート3の背後側へ移動させることにより、タイバー7は伸長する。そして、固定金型5及び移動金型6は、タイバー7の伸長量に応じた型締力で型締めされる。
型締装置1は、移動機構40、型締シリンダ9及びハーフナット20を制御する制御装置82を有している。制御装置82は、例えば、CPU、ROM、RAM及び外部記憶装置を含むコンピュータにより構成されている。
図2は、制御装置82の構成を示すブロック図である。制御装置82の各部は、例えば、制御装置82のCPUがROMや外部記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより構築される。
制御装置82では、金型情報設定部83に保持されている情報に基づいて、パラメータ算出部84により制御パラメータが算出される。算出された制御パラメータは、パラメータ記憶部85に記憶される。そして、記憶された制御パラメータに基づいて、制御指令発生部86により位置指令が生成される。生成された位置指令は、フィードバック系96に入力される。フィードバック系96は、エンコーダ80の検出値に基づいて、モータ43の位置が入力された位置指令に追従するように、モータ43を制御する。金型情報設定部83、パラメータ算出部84、パラメータ記憶部85及びフィードバック系96の詳細は以下のとおりである。
金型情報設定部83は、固定ダイプレート3及び移動ダイプレート4に、現に保持されている、又は、保持される予定の、固定金型5及び移動金型6に関する情報の入力を受け付け、その情報を保持する。例えば、金型情報設定部83は、移動金型6の質量の情報、及び、型閉じされた固定金型5及び移動金型6の厚さの合計(型厚)の情報の入力を受け付け、保持する。金型情報設定部83への情報の入力は、例えば、キーボード等の不図示の入力装置に対して所定の入力操作がなされることにより行われる。なお、記憶媒体に記録された情報が制御装置82により読み出されることにより金型情報設定部83に情報が入力されたり、ネットワークを介して他の機器から情報が送信されることにより金型情報設定部83に情報が入力されたりしてもよい。
パラメータ算出部84は、移動ダイプレート4の加速度に係る制御パラメータを算出する加減速制御パラメータ演算部92と、移動ダイプレート4の変速位置に係る制御パラメータを算出する移動ダイプレート位置演算部93とを有している。
金型質量が小さいときにモータ43に緩やかな加速を指令すれば、サイクルタイムの長期化を招く。一方、金型質量が大きいときにモータ43に急激な加速を指令すれば、速度の振動が大きくなる。そこで、加減速制御パラメータ演算部92は、金型情報設定部83の保持している移動金型6の質量の情報に基づいて、移動ダイプレート4の加減速に係る好適な制御パラメータを算出する。
金型交換により型厚が変化すると、移動ダイプレート4の変速点(変速位置や変速時期。変速位置は停止位置も含む。)も変化し、若しくは、変化させることが好ましい。例えば、型閉じにおいて、型厚が大きくなると、型接触により移動ダイプレート4が停止する位置(型接触位置)は、型開き方向へ移動する。また、型接触手前において移動ダイプレート4を十分に減速するためには、型厚が小さいときよりも早期に減速を開始することが必要である。そこで、移動ダイプレート位置演算部93は、金型情報設定部83の保持している型厚の情報に基づいて、移動ダイプレート4の停止位置や減速開始位置等の変速点に係る制御パラメータを算出する。
パラメータ記憶部85は、加減速制御パラメータ演算部92の算出した制御パラメータを記憶する加減速制御パラメータ記憶部94と、移動ダイプレート位置演算部93の算出した制御パラメータを記憶する移動ダイプレート位置記憶部95とを有している。
制御指令発生部86は、加減速制御パラメータ記憶部94に記憶されている制御パラメータに応じた加速及び減速がなされるように、速度指令に係る情報を含む位置指令をフィードバック系96に出力する。より具体的には、制御指令発生部86は、加速及び減速に関する情報をフィードバック系96の位置制御部88と速度制御部89に出力する。また、制御指令発生部86は、移動ダイプレート位置記憶部95に記憶されている変速点において変速がなされるように、速度指令に係る情報を含む位置指令をフィードバック系96に出力する。
速度指令に係る情報を含む位置指令は、例えば、単位時間当たりのパルス数が目標速度を示し、且つ、その積分値(積算値)である総パルス数が目標位置を示す、複数のパルス列からなる信号である。なお、制御指令発生部86の生成する位置指令には、速度指令が含まれているから、制御指令発生部86は、速度指令を生成していると捉えることも可能である。
信号経路の図示は省略するが、例えば、変速が移動ダイプレート4の位置に基づいて行われるものである場合には、制御指令発生部86は、エンコーダ80の検出値に基づいて変速を行う。また、例えば、変速が型閉じ開始時等の所定の基準時刻からの経過時間に基づいて行われるものである場合には、制御指令発生部86は、不図示のタイマーに基づいて変速を行う。
フィードバック系96は、メインループとして位置ループを有するとともに、マイナーループとして速度ループを有している。具体的には、以下のとおりである。
位置加算部87は、制御指令発生部86からの位置指令と、エンコーダ80からの検出位置との偏差を算出する。位置制御部88は、位置加算部87の算出した偏差に基づいて速度指令を出力する。微分部91は、エンコーダ80からの検出位置に基づいて速度を算出する。速度加算部97は、位置制御部88からの速度指令と、微分部91からの検出速度との偏差を算出する。速度制御部89は、速度加算部97の算出した偏差に基づいて、電流指令をサーボアンプ90に出力する。サーボアンプ90は、速度制御部89からの電流指令に基づいてモータ43に電力を供給する。なお、サーボアンプ90及びモータ43においては、不図示の電流ループが構成されている。
図3は、制御装置82の移動ダイプレート4の型閉じに係る制御を説明する概略図である。図3(a)は、モータ43の回転数(移動ダイプレート4の速度と捉えられてもよい。)の経時変化を示している。図3(b)は、移動ダイプレート4の型開き位置からの距離(移動量)の経時変化を示している。図3(c)は、モータ43の発生するトルクを示している。各図において、横軸が時間を示している。
各図において、点線Ldv、Ldx、LdTは、制御装置82の制御パターンの第1の例を示しており、実線Lsv、Lsx、LsTは、制御装置82の制御パターンの第2の例を示している。
図3(a)において示すように、第1の例及び第2の例のいずれにおいても、制御装置82は、概ね、モータ43が加速し、定速で回転し、減速するように、モータ43を制御する。このようなモータ43の制御により、図3(b)に示すように、移動ダイプレート4は、型閉じ方向へ移動し、型接触がなされる。また、制御装置82は、図3(a)に示す速度変化が得られるように、図3(c)に示すように、モータ43のトルクを制御する。具体的には、以下のとおりである。
まず、第1の例について説明する。
図3(a)に示すように、制御装置82は、モータ43が回転数Nから回転数Nへ加速するようにモータ43を制御する(時刻t0〜t1)。回転数Nは、例えば0である。回転数Nは、モータ43の定格等を考慮しつつ、成形サイクルが短縮されるように比較的高く適宜に設定される。
加速の際には、図3(c)に示すように、制御装置82は、モータ43が負荷トルクTを超えるトルクを発揮するようにモータ43を制御する。より詳細には、制御装置82は、モータ43がストールトルクTPSを発揮するようにモータ43を制御する。従って、モータ43は、回転数Nから回転数Nへの加速を最短の加速時間taで行う。なお、加速トルクTaはTps−Tである。加速度(速度勾配)は一定である。
図3(a)に示すように、モータ43の回転数がNに到達すると、制御装置82は、モータ43が回転数Nを保つようにモータ43を制御する(時刻t1〜t3)。定速回転の際には、図3(c)に示すように、制御装置82は、モータ43が負荷トルクTと概ね同等のトルクを発揮するようにモータ43を制御する。なお、制御装置82は、エンコーダ80の検出値に基づいて、モータ43が回転数Nに到達したか否かを判定できる。
その後、図3(b)に示すように、移動ダイプレート4が位置Sbに到達すると(時刻t3)、図3(a)に示すように、制御装置82は、移動ダイプレート4の減速を開始する。なお、制御装置82は、エンコーダ80の検出値に基づいて、移動ダイプレート4が位置Sbに到達したか否かを判定できる。
モータ43の負荷トルクTはモータ43の減速に寄与する。また、減速時には、制御装置82は、モータ43が加速時とは逆方向のトルクを発揮するようにモータ43を制御する。より詳細には、制御装置82は、モータ43がストールトルクTPSを発揮するようにモータ43を制御する。従って、モータ43は、回転数Nから回転数Nへの減速を最短の減速時間tbで行う。なお、減速トルクTbはTps+Tである。加速度(速度勾配)は、概ね一定である。
モータ43の回転数がNに到達するのと略同時に、移動ダイプレート4は、型接触が行われる位置Sfに到達する(時刻t5)。なお、図3(b)では、型開き位置を基準(0)としているから、位置Sfは、型開閉のストロークと同一量である。以下、位置Sfを「ストロークSf」ということがある。位置Sfに到達するまでに移動ダイプレート4の速度が減速されることにより、型接触において、固定金型5と移動金型6との間に衝撃が生じることが抑制される。
次に、第2の例について説明する。
第2の例は、モータ43を回転数Nから回転数Nまで加速し、その後、回転数Nを維持するところまでは、第1の例と同様である。ただし、第2の例では、制御装置82は、移動ダイプレート4が位置Sfに到達するまでに、モータ43が十分且つ確実に減速されるようにモータ43の減速制御を行っている。具体的には、以下のとおりである。
図3(a)に示すように、第2の例では、制御装置82は、モータ43が、第1の例よりも所定の余裕時間tc早く減速を開始するようにモータ43を制御する(時刻t2)。なお、制御装置82は、例えば、移動ダイプレート4が位置Sbよりも手前の位置Scに到達したか否かを判定し、到達したと判定したときに、減速を指令する。その後、モータ43の回転数が所定の回転数Nに到達すると(時刻t4)、制御装置82は、その回転数Nを維持するようにモータ43を維持する。そして、図3(b)に示すように、移動ダイプレート4が位置Sdに到達すると、図3(a)に示すように、制御装置82は、再度減速を開始する(時刻t6)。そして、モータ43の回転数がNに到達するのと略同時に、図3(b)に示すように、移動ダイプレート4は位置Sfに到達する(時刻t7)。
なお、回転数Nは、例えば、回転数Nの状態で型接触がなされたとしても、金型等の損傷が生じないように適宜に設定される。第2の例における時刻t2〜t4の速度勾配は、第1の例における時刻t3〜t5の速度勾配と同じである。すなわち、ストールトルクTpsを発揮することにより得られる速度勾配である。第2の例における時刻t6〜t7の速度勾配は適宜に設定されてよいが、例えば、第1の例における時刻t3〜t5の速度勾配と同じである。
上記の第1の例及び第2の例の動作パターンは、例えば、図3(a)に示す速度勾配(速度パターン)の速度を目標値とする速度指令の情報を含む位置指令が、制御装置82の制御指令発生部86からフィードバック系96に入力されることにより実現される。例えば、制御指令発生部86は、位置指令として、単位時間当たりのパルス数が図3(a)に示した速度に比例するようにパルス列を出力する。
また、そのような速度指令を生成する元となる、図3(a)に示す速度勾配(速度パターン)を規定するパラメータ(ta、tb、Sb等)は、制御装置82のパラメータ算出部84によって算出される。具体的には、以下のとおりである。
加減速制御パラメータ演算部92は、最短の加速時間ta(sec)及び最短の減速時間tb(sec)を以下の式により算出する。
ta=(J+J)・2π・(N−N)/(TPS−T) (1)
tb=(J+J)・2π・(N−N)/(TPS+T) (2)
ここで、
,N:モータの回転数(sec−1
:モータ43のイナーシャ(kg・m
:モータ43の軸換算の負荷イナーシャ(kg・m
PS:モータ43のストールトルク(N・m)
:モータ43の軸にかかる負荷トルク(N・m)
である。
また、負荷トルクTは、以下の式により表わされる。
=(W+W)gμ/(2πη)
ここで、
:移動金型6の質量(kg)
:移動ダイプレート4の質量(移動金型6の質量を除く。また、移動金型6以外の移動ダイプレート4と共に移動する部材の質量を含む)(kg)
g:重力加速度(9.8m/sec
μ:移動ダイプレート4のベース2に対する摩擦係数
η:駆動系(ねじ軸41や可動部材44等)の効率
である。
、J、TPS、W、μ、ηは、例えば、型締装置1の製造者によって制御装置82に入力され、型締装置1に記憶される。Wは、型締装置1のユーザによって、移動ダイプレート4に取り付けられる移動金型6に応じて、制御装置82の金型情報設定部83に入力される。N及びNは、型締装置1の製造者若しくはユーザにより制御装置82に入力され、又は、制御装置82によりWやモータ43の定格等に基づいて算出される。
(1)及び(2)式は、所定の駆動力により加速又は減速するときにおける時定数を算出する式に、所定の駆動力としてのストールトルクTPSを代入することにより得られる。
制御装置82の移動ダイプレート位置演算部93は、例えば、ストロークSf(mm)を以下の式により算出する。
Sf=L+A (3)
ここで、
L:固定金型5及び移動金型6の型厚(mm)
A:離型剤等を金型へスプレーする動作や金型から成形品を搬出する動作等を考慮して定められる定数(mm)
である。
Lは、型締装置1のユーザによって、移動ダイプレート4に取り付けられる移動金型6に応じて、制御装置82の金型情報設定部83に入力される。Aは、型締装置1の製造者若しくはユーザにより制御装置82に入力される。
(3)式の例では、制御装置82は、型厚に応じてストロークSfを変化させる。また、この場合、ストロークSfは、型厚Lの増加量と同一量で増加し、また、移動ダイプレート4の型接触位置は、型厚Lの増加量と同一量で型開方向へずれるから、型開位置は、型厚Lの増加量の2倍の量で型開方向へずれる。
ただし、ストロークSfは、一定であってもよい。なお、この場合、型開き位置は、型厚Lの増加量と同一量で型開き方向へずれる。また、型開き位置が一定位置とされてもよい。この場合、ストロークSfは、型厚Lの増加と同一量で減少する。
制御装置82の移動ダイプレート位置演算部93は、変速位置(型開位置、型接触位置を含む)を型厚L等に基づいて、適宜な位置を基準として算出する。ただし、以下の(4)〜(6)式では、型開位置を基準(0)として各式を表現する。
制御装置82の移動ダイプレート位置演算部93は、第1の例の減速開始位置Sb(mm)を以下の式により算出する。
Sb=Sf−B (4)
ここで、Bは、最短の減速時間tbで回転数NからNに減速した場合の、最短の減速時間tbにおける移動ダイプレート4の移動量である。Bは、回転数N、N及びtb、並びに、等加速度運動の式に基づいて、移動ダイプレート位置演算部93によって算出される。
制御装置82の移動ダイプレート位置演算部93は、第2の例の減速開始位置Sc(mm)を以下の式により算出する。
Sc=Sb−C (5)
ここで、Cは、移動ダイプレート4の制御遅れ等を考慮した余裕距離である。Cは、型締装置1の製造者若しくはユーザにより制御装置82に入力される。又は、Cは、型締装置1の製造者若しくはユーザにより制御装置82に入力された余裕時間tc及び回転数Nに基づいて、回転数Nの状態において余裕時間tcの間に移動ダイプレート4が移動する距離として、制御装置82により算出される。
制御装置82の移動ダイプレート位置演算部93は、第2の例の2度目の減速開始位置Sd(mm)を以下の式により算出する。
Sd=Sf−D (6)
ここで、距離Dは、例えば、距離Bと同様にして求められる。すなわち、制御装置82は、回転数NからNに減速する場合の最短の減速時間を算出する。そして、移動ダイプレート位置演算部93は、その最短の減速時間で回転数NからNに減速した場合の、最短の減速時間における移動ダイプレート4の移動量を距離Dとして算出する。
回転数Nは、型締装置1の製造者若しくはユーザにより制御装置82に入力される。又は、回転数Nは、制御装置82により算出される。例えば、制御装置82は、例えば、W及びWに基づいて算出される運動エネルギーが所定の閾値を下回るように回転数Nを算出する。
図4は、制御装置82による移動ダイプレート4の型閉じに係る制御に及ぼす金型質量の影響を説明する図である。
図4は、移動ダイプレート4の速度指令の経時変化を示している。実線Laは移動ダイプレート4に金型を取り付けていない場合を示している。1点鎖線Lbは移動ダイプレート4に想定最軽量金型を取り付けた場合を示している。2点鎖線Lcは移動ダイプレート4に想定最重量金型を取り付けた場合を示している。
図4では、参考までに、移動金型6の重量を含む移動ダイプレート4の総重量(ton)、移動金型6の重量(ton)、時間(sec)、速度(m/sec)、並びに、加速度αa、αb及びαc(m/sec)の数値を記載している。しかし、本実施形態は、図4に例示された数値により限定されるものではない。
図4では、移動ダイプレート4が重いほど、定速時の回転数Nが小さく設定されるものと仮定している。この場合、金型が重くなっても成形サイクルにおける平均トルクが定格を超えてしまうことを抑制し、モータ43の負担を軽減することができる。また、図4では、金型によらずストロークSfが一定であるものと仮定している。
本実施形態では、上述のように、移動金型6の質量に基づいて時定数(ta、tb)を算出し、その算出した時定数により規定される速度勾配で移動ダイプレート4を移動させる。従って、実線La、1点鎖線Lb及び2点鎖線Lcは、互いに加速度αa、αb及びαc(m/sec)が異なっている。なお、図4では、時定数taは互いに同一である。これは、そのようになるように回転数Nを設定したことによる。時定数tbも同様に、実線La、1点鎖線Lb及び2点鎖線Lc間において互いに同一である。
図5は、図4と同様に、本実施形態の効果を説明する図である。なお、図5に参考までに示された数値により本実施形態が限定されないことは図4と同様である。
図5では、金型質量によらず、移動ダイプレート4の最高速度(N)が一定とした場合の、移動ダイプレート4の速度指令の経時変化を示している。実線Laは図4のものと同一である。2点鎖線Lc′は、図4の2点鎖線Lcと同様に、移動ダイプレート4に想定最重量金型が取り付けられた場合の速度指令を示している。点線Ldは、移動ダイプレート4に想定最重量金型よりも更に重い移動金型6が取り付けられた場合の速度指令を示している。
図5においても、図4と同様に、金型重量に応じて時定数(ta、tb)が算出され、制御パラメータが設定されていることから、金型重量に応じて互いに異なる制御指令がなされている。
以上の実施形態によれば、型締装置1は、固定金型5を保持する固定ダイプレート3と、移動金型6を保持し、固定ダイプレート3に対して型開閉方向に移動可能な移動ダイプレート4とを有する。また、型締装置1は、移動ダイプレート4を固定ダイプレート3に対して型開閉方向に移動させる駆動力を生じるモータ43と、モータ43を制御する制御装置82とを有する。制御装置82は、移動金型6の質量の入力を受け付ける金型情報設定部83を有する。また、制御装置82は、金型情報設定部83に入力された質量に基づいてモータ43の制御に係るパラメータを算出するパラメータ算出部84と、パラメータ算出部84の算出したパラメータに基づいてモータ43への制御指令を生成する制御指令発生部86とを有する。
従って、金型交換に伴う移動ダイプレート4の質量の変化に応じて好適に制御パラメータを設定することができる。しかも、移動金型6の質量を入力することから、制御パラメータを設定するための試験運転をユーザにおいて行う必要性をなくしたり、摩擦係数等の経年変化の影響を低減したりすることができる。
パラメータ算出部84は、パラメータとして、モータ43に所定の駆動力(一例としてストールトルクTPS)を発揮させて移動ダイプレート4を所定の速度(N)まで加速するときの加速時時定数(ta)を算出する。また、制御指令発生部86は、制御指令として、加速時時定数(ta)により規定される速度勾配の速度を目標値とする速度指令を生成する。従って、所定の駆動力で移動ダイプレート4を加速するときにおいて、所定の速度に対するモータ43の追従性を高くしつつ、モータ43の速度の振動を低減することができる。
同様に、パラメータ算出部84は、パラメータとして、モータ43に所定の駆動力(一例としてストールトルクTPS)を発揮させて移動ダイプレート4を所定の速度(N)から停止するまで減速するときの減速時時定数(tb)を算出する。また、制御指令発生部86は、制御指令として、減速時時定数により規定される速度勾配の速度を目標値とする速度指令を生成する。従って、加速時と同様に、所定の駆動力で移動ダイプレート4を減速するときにおいて、停止速度(N)又は低速速度(N)に対するモータ43の追従性を高くしつつ、モータ43の速度の振動を低減することができる。
上記の所定の駆動力がストールトルクTPSである場合には、成形サイクルを最大限短縮することができる。
パラメータ算出部84は、減速時時定数(tb)により規定される速度勾配により減速を行った場合に、減速を開始してから減速時時定数の示す時間が経過したときに移動ダイプレート4が型接触位置(Sf)に到達するための減速開始位置(Sb)を算出する。
そして、第1の例では、制御指令発生部86は、減速開始位置(Sb)に到達したときに、減速時時定数(tb)により規定される速度勾配の速度を目標値とする速度指令の生成を開始する。従って、減速開始を極力遅らせて、成形サイクルを短縮化することができる。
また、第2の例では、制御指令発生部86は、減速開始位置(Sb)に到達するよりも前に(位置Scにおいて)、減速時時定数(tb)により規定される速度勾配の速度を目標値とする速度指令の生成を開始する。また、制御指令発生部86は、移動ダイプレート4が所定の低速速度(N)まで減速されると、当該第2速度を維持する速度指令を生成する。従って、減速開始位置を遅らせて成形サイクルを短縮しつつも、制御遅れが生じた場合に生じる金型間の衝撃を抑制することができる。
金型情報設定部83は、固定金型5及び移動金型6の型厚の入力も受け付ける。パラメータ算出部84は、金型情報設定部83に入力された型厚に基づいて、移動ダイプレート4の型開閉におけるストロークSf及び変速位置(Sb等)を算出する。従って、型厚に応じて適切なストロークSfが算出される。また、このようにストロークSfを型厚に応じて変化させても、上述のように、制御パラメータ(ta等)が適切に設定されることから、移動ダイプレート4の制御は適切になされる。
本発明は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
型締装置は、ダイカストマシンに適用されるものに限定されず、例えば、射出成形機に適用されるものであってもよい。また、型締装置は、複合式のものに限定されず、例えば、トグル式のものであってもよい。型締装置が実施形態のよに型締シリンダを有する複合式のものである場合、型締シリンダは、移動ダイプレートに設けられていてもよい。
電動機は、回転式のものに限定されず、リニア式のものであってもよい。また、電動機が回転式のものである場合、回転運動を直線運動に変換する機構は、ねじ機構に限定されない。例えば、変換機構は、ラックピニオン機構であってもよい。電動機は、移動ダイプレートとともに移動するように設けられてもよい。例えば、実施形態において、ねじ軸を固定し、移動ダイプレートに設けられた電動機により可動部材を回転させて、移動ダイプレートを移動させてもよい。
本発明は、移動ダイプレートの型閉方向への移動だけでなく、型開方向への移動に適用されてもよい。また、この場合において、成形品が固定金型から離型して移動金型とともに移動する型締装置においては、成形品の質量も入力され、移動金型及び成形品の質量に基づいて、時定数等のパラメータが算出されてもよい。
パラメータ算出部におけるパラメータの算出方法は、計算式により演算する方法に限定されない。例えば、パラメータ算出部は、金型質量と時定数とを対応付けたデータテーブル(チャート)を記憶し、入力された金型質量に対応する時定数をデータテーブルから特定してもよい。型厚に基づくストロークや型接触位置の算出も同様である。
時定数を算出するときの所定の駆動力は、ストールトルクに限定されない。例えば、ストールトルクから所定の余裕量を差し引いたトルクとしてもよい。
低速速度(N)は、加速後(減速前)の所定の速度(N)よりも低ければよく、適宜に設定されてよい。また、低速速度に到達した後の動作は、定速及び再度の減速に限定されない。例えば、減速時の時定数により規定される速度勾配よりも緩やかな速度勾配で減速したり、速度勾配を徐々に緩やかにしてもよい。
本発明の実施形態に係る型締装置の構成を示す一部に断面図を含む正面図。 図1の型締装置の制御装置の構成を示すブロック図。 図2の制御装置の移動ダイプレートの型閉じに係る制御を説明する概略図。 図2の制御装置の移動ダイプレートの型閉じに係る制御に及ぼす金型質量の影響を説明する図。 図2の制御装置の移動ダイプレートの型閉じに係る制御に及ぼす金型質量の影響を説明する他の図。
符号の説明
1…型締装置、3…固定ダイプレート、4…移動ダイプレート、5…固定金型、6…移動金型、43…モータ(電動機)、82…制御装置、83…金型情報設定部、84…パラメータ算出部、86…制御指令発生部。

Claims (8)

  1. 固定金型を保持する固定ダイプレートと、
    移動金型を保持し、前記固定ダイプレートに対して型開閉方向に移動可能な移動ダイプレートと、
    前記移動ダイプレートを前記固定ダイプレートに対して型開閉方向に移動させる駆動力を生じる電動機と、
    前記電動機を制御する制御装置と、
    を有し、
    前記制御装置は、
    前記移動金型の質量の入力を受け付ける金型情報設定部と、
    前記金型情報設定部に入力された質量に基づいて前記電動機の制御に係るパラメータを算出するパラメータ算出部と、
    前記パラメータ算出部の算出したパラメータに基づいて前記電動機への制御指令を生成する制御指令発生部と、
    を有する型締装置。
  2. 前記パラメータ算出部は、前記パラメータとして、前記電動機に所定の駆動力を発揮させて前記移動ダイプレートを所定の速度まで加速するときの加速時時定数を算出し、
    前記制御指令発生部は、前記制御指令として、前記加速時時定数により規定される速度勾配の速度を目標値とする速度指令を生成する
    請求項1に記載の型締装置。
  3. 前記パラメータ算出部は、前記パラメータとして、前記電動機に所定の駆動力を発揮させて前記移動ダイプレートを所定の速度から停止するまで減速するときの減速時時定数を算出し、
    前記制御指令発生部は、前記制御指令として、前記減速時時定数により規定される速度勾配の速度を目標値とする速度指令を生成する
    請求項1又は2に記載の型締装置。
  4. 前記所定の駆動力は、ストールトルクである
    請求項2又は3に記載の型締装置。
  5. 前記パラメータ算出部は、前記減速時時定数により規定される速度勾配により減速を行った場合に、減速を開始してから前記減速時時定数の示す時間が経過したときに前記移動ダイプレートが型接触位置に到達するための減速開始位置を算出し、
    前記制御指令発生部は、前記減速開始位置に到達したときに、前記減速時時定数により規定される速度勾配の速度を目標値とする速度指令の生成を開始する
    請求項3に記載の型締装置。
  6. 前記パラメータ算出部は、前記減速時時定数により規定される速度勾配により減速を行った場合に、減速を開始してから前記減速時時定数の示す時間が経過したときに前記移動ダイプレートが型接触位置に到達するための減速開始位置を算出し、
    前記制御指令発生部は、
    前記減速開始位置に到達するよりも前に、前記減速時時定数により規定される速度勾配の速度を目標値とする速度指令の生成を開始し、
    前記移動ダイプレートが所定の低速速度まで減速されると、当該低速速度を維持する速度指令、若しくは、速度勾配を緩やかにする速度指令を生成する
    請求項3に記載の型締装置。
  7. 前記金型情報設定部は、前記固定金型及び前記移動金型の型厚の入力も受け付け、
    前記パラメータ算出部は、前記金型情報設定部に入力された型厚に基づいて、前記移動ダイプレートの型開閉におけるストローク及び変速位置を算出する
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の型締装置。
  8. 固定金型を保持する固定ダイプレートに対して、移動金型を保持する移動ダイプレートを、型開閉方向に移動させる駆動力を生じる電動機を制御する制御装置であって、
    前記移動金型の質量の入力を受け付ける金型情報設定部と、
    前記金型情報設定部に入力された質量に基づいて前記電動機の制御に係るパラメータを算出するパラメータ算出部と、
    前記パラメータ算出部の算出したパラメータに基づいて前記電動機への制御指令を生成する制御指令発生部と、
    を有する型締装置の制御装置。
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