JPH04113645U

JPH04113645U - 床材

Info

Publication number: JPH04113645U
Application number: JP1638591U
Authority: JP
Inventors: 成人川畑; 守男林
Original assignee: 松下電工株式会社
Priority date: 1991-03-20
Filing date: 1991-03-20
Publication date: 1992-10-05

Abstract

(57)【要約】【目的】床材本体の表面に塗膜層を設け、該塗膜層に
凹凸状の滑り止め模様を形成してあるので、滑りにく
い。【構成】木質合板や木質単板等で作られた長尺な木質
基材２の上面２ａに木質単板３を貼着してある床材本体
１の表面に塗膜層４を設け、該塗膜層４に凹凸状の滑り
止め模様５，５，・・・を形成している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主として一般住宅用の床材として使用する床材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来からこの種の床材としては、図４に示すように、木質基材（イ）の表面に木質単板（ロ）が貼着され、該木質単板（ロ）の表面に平滑な塗膜層（ハ）が形成されているものを、複数枚、側面をお互い接触させて並設し、床面として使用するものが汎く知られていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記のような従来の技術にあっては、塗膜層（ハ）が平滑なので、非常に滑り易いという問題があった。

【０００４】本考案は、従来に係る上記の問題を解決するために考案されたものである。すなわち、その課題は、滑りにくい床材を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の床材は、上述した問題を解決するものであり、床材本体の表面に塗膜層を設け、該塗膜層に凹凸状の滑り止め模様を形成して成るものである。

【０００６】

【作用】

本考案の床材は、上記した構成をしており、床材本体の表面に設けてある塗膜層の凹凸状の滑り止め模様で滑りにくくなっている。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案を図面に示した実施例に基づいて詳細に説明する。

【０００８】図１及び図２に示す床材は、本考案の一実施例であり、木質合板や木質単板等で作られた長尺な木質基材２の上面２ａに木質単板３を貼着してある床材本体１の表面に塗膜層４を設け、該塗膜層４に凹凸状の滑り止め模様５，５，・・・を形成して成るものである。

【０００９】木質基材２は両側面に実加工が施された長尺なものであり、その表面２ａには全長に亘って木質単板３が貼着されている。

【００１０】木質単板３は、原木や任意の厚さ寸法に切断したものを所定の厚さ寸法にスライスして作成されたものであって、その上面３ａにはクリアーな塗膜層４が、形成されている。該塗膜層４の表面には、多数の滑り止め模様５，５，・・・が形成されている。

【００１１】滑り止め模様５は、方形な模様を年輪状にして多数の凹凸が形成されたものであって、凹凸によって滑りにくくなっており、しかも凹凸によりデザイン化がされている。このような、滑り止め模様５を形成するには、先ず、床材本体１の表面に下塗りを行った後、上塗りを行う。尚、このとき下塗りの塗料の塗布量は２．０ｇ／尺²乃至３．０ｇ／尺²であり、上塗りの塗料の塗布量は６．０ｇ／尺 ² 乃至７．０ｇ／尺²となっている。そして、上塗りを行った後の上塗りが指触乾燥前の乾燥炉に入る直前に、エアーを上塗りの表面に吹きつけて下塗りと上塗りの塗料が床材本体１の表面に残った状態で深さ寸法１５ミクロン乃至２０ミクロンの凹部を形成し、該凹部の周囲には凹部の形成に際して押し出された塗料によって盛り上がった凸部が形成されて、凹凸状の滑り止め模様５が形成されるのである。尚、下塗りや上塗りの塗料は、アミノアルキット系樹脂、ウレタン系樹脂、及び紫外線硬化型塗料等のいずれでも良い。

【００１２】又、このような床材を下地材６の表面に複数枚敷設する際には、床材本体１の一側面に形成されている凹状の実部に、隣接する床材の床材本体１の一側面に形成されている突状の実部を嵌入し、同様にこの隣接する床材の床材本体１の他側面に形成されている凹状の実部に、この隣接する床材と隣接する他の床材の床材本体１の一側面に形成されている突状の実部を嵌入し、このように順次床材を並設していくのである。このようにして床材を並設した状態では、滑り止め模様５，５，・・・がきれいな模様となって床面に表出するとともに、該滑り止め模様５，５，・・・の凹凸によって歩行に支障がなく歩行の際の滑り防止に効果があるようになっている。又、エアーを上塗りの表面に吹きつけて滑り止め模様５が形成できるので、容易に任意のデザインの滑り止め模様５が形成できるという効果がある。

【００１３】尚、上記実施例においては、木質基材２の上面２ａに木質単板３を貼着してある床材本体１の表面に塗膜層４を設け、該塗膜層４に方形な模様を年輪状にした多数の凹凸状の滑り止め模様５を上塗りを行った後の指触乾燥前の乾燥炉に入る直前に、エアーを上塗りの表面に吹きつけて形成したが、図３に示すように、木質単板からなる床材本体１の表面に塗膜層４を設け、該塗膜層４が硬化した後、塗膜層４の表面から格子状の凹部を塗膜層４の厚さ寸法の途中まで切削して形成し、該凹部と未切削部分とでもって凹凸状の滑り止め模様５を形成しても良い。

【００１４】又、上記実施例においては、滑り止め模様５を方形な模様を年輪状や格子状としたが、他の線状やスポット等の幾何学模様でデザインしても良いし、その他のデザインでも良く、要は滑りにくいデザインであれば良い。

【００１５】更に、上記実施例においては、塗膜層４をクリアーなものとしたが、着色したものであっても良く、下塗りと上塗りとの着色濃度を変えて深みのある塗膜層４としても良い。

【００１６】

【考案の効果】

本考案の床材は、上記したような構成をしており、床材本体の表面に塗膜層を設け、該塗膜層に凹凸状の滑り止め模様を形成したので、滑りにくく見た目が良いという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の床材の一実施例の斜視図である。

【図２】本考案の床材の一実施例の断面図である。

【図３】本考案の床材の他の実施例の斜視図である。

【図４】従来例の床材の斜視図である。

【符号の説明】

１床材本体４塗膜層５滑り止め模様

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】床材本体の表面に塗膜層を設け、該塗膜
層に凹凸状の滑り止め模様を形成して成る床材。