JPH04111303U - 内視鏡の操作装置 - Google Patents

内視鏡の操作装置

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JPH04111303U JP1489392U JP1489392U JPH04111303U JP H04111303 U JPH04111303 U JP H04111303U JP 1489392 U JP1489392 U JP 1489392U JP 1489392 U JP1489392 U JP 1489392U JP H04111303 U JPH04111303 U JP H04111303U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、片手で操作しても、誤動作を防止で
きる操作上の安全性が高い内視鏡の操作装置を提供する
ことを目的とする。 【構成】操作部2において同軸上に、回転自在な複数の
操作用ノブ40,82と、他の少なくとも2つの操作用
ノブ52,96とを順次に積み重ねられた内視鏡の操作
装置において、上記他の少なくとも2つの操作用ノブ5
2,96の指当て部53,96a同士が互いに干渉しな
い位置に配設したものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、操作部において挿入部の湾曲管を湾曲操作するなどの操作を行なう 内視鏡の操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、内視鏡の操作部には挿入部の湾曲管部分を湾曲させるための湾曲操作 装置が設けられている。この湾曲操作装置はたとえば特開昭60−246728 号公報で示されるごとく、各種の操作用ノブが同一軸心上に設けられていて、各 操作用ノブは積み重ねられる状態に配置されている。すなわち、処理具の誘導方 向を規制操作するノブと、湾曲操作用ノブをロックするノブが軸中心方向に積み 重ねられ、さらに、湾曲操作用ノブはその外側へ積み重ねられている。
【0003】 そして、各ノブは内視鏡の操作部を把持しているその同じ手で操作する必要が ある。これは内視鏡の挿通チャンネルに挿入した処置具を前進後退させる移動操 作を他方の手で行なうとともに、その他の作業たとえば挿入部を体腔内へ送り込 むときにも使うためにあけておく必要があるためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の操作装置において、操作部を把持した手で、複数の 操作用ノブを操作する場合、操作するノブと別のノブも作動させてしまう虞れが あった。このため、術者は誤動作しないように多大の注意をはらわなければなら ず、診断に集中できないという不具合があった。
【0005】 本考案は上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、片 手で操作しても、誤動作を防止できる操作上の安全性が高い内視鏡の操作装置を 提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】
上記問題点を解決するために、本考案は、操作部において同軸上に、回転自在 な複数の操作用ノブと、他の少なくとも2つの操作用ノブとを順次に積み重ねら れた内視鏡の操作装置において、上記他の少なくとも2つの操作用ノブの指当て 部同士が互いに干渉しない位置に配設したものである。したがって、片手で操作 しても、複数のノブが干渉することがなく、その誤動作を防止できる。
【0007】
【実施例】
図1ないし図6は、本考案実施例を示すものである。図2中1は内視鏡である 。この内視鏡1は操作部2、挿入部3およびライトガイドケーブル4とからなっ ている。上記挿入部3は可撓管5の先端に湾曲管6を介して先端構成部7を連結 してなる。操作部2には後述する湾曲操作装置8が設けられており、この湾曲操 作部8aは操作部2の外部に出ている。そして、この湾曲操作装置8の湾曲操作 部8aにより術者が外部から操作することにより上記湾曲管6を遠隔的に湾曲さ せ、先端構成部7の向きを上下左右方向に変更できるようになっている。
【0008】 上記湾曲操作装置8は、図1、図2、図4および図5で示すように構成されて いる。すなわち、操作部2のケーシング本体10は電気絶縁材料、たとえばプラ スチック製であり、この内部にはこのケーシング本体10に固定された基板11 が配設されている。この基板11には固定軸12がその一端に形成された鍔13 を介して固定されている。この固定軸12の他端側は上記ケーシング本体10に 穿設された透孔14から外部に突出している。また、固定軸12には第1のスリ ーブ15と第2のスリーブ16とが回転自在に順次外嵌されている。第1のスリ ーブ15の一端には第1のスプロケット17が一体的に設けられ、第2のスリー ブ16の一端には第2のスプロケット18が回転方向に一体的な動きをするよう にかみあっている。これら各スプロケット17,18には両端にワイヤが連結さ れたチェーン(ともに図示せず)が噛合している。上記4本のワイヤは上記湾曲 管6を形成するコマ(図示せず)に周方向に90゜間隔で連結されている。した がって、第1のスプロケット17が回転すると上記湾曲管6が左右に湾曲され、 第2のスプロケット18が回転すると上下に湾曲されるようになっている。また 、上記本体10の透孔14には軸受筒体20がOリング21を介して気密に被嵌 して設けられ、この軸受筒体20には上記第2のスリーブ16が回転自在に支持 されている。
【0009】 この固定筒体20の外側には操作軸としての回転筒体90が嵌合されている。 そして、この固定筒体20はカバー22を介して上記基板11に取付けられ、回 転筒体90はその外側に嵌合され上記ケーシング本体10の透孔14にOリング 94を介して固定された締付環体95によって回転自在に支承されている。さら に、上記固定筒体20の外周壁に設けた溝部と締付環体95の間にはOリング9 1を介している。さらに、上記回転筒体90の外端部には処置具誘導子操作レバ ー92が取付ねじ93によって固定され、これは上記ケーシング本体10の外側 面に沿って延出している。また、回転筒体90の内端部にはリンク(図示せず) が固定されていて、公知の手段により操作ワイヤ(図示せず)に連結している。 この操作ワイヤは先端構成部7にある処置具誘導子(図示せず)に連結している 。 また、処置具誘導子操作レバー92の端部には外周面を指当て部96aとした 操作用のノブ96が取付ねじ97によって固定されている。
【0010】 一方、操作レバー52は中間部98で折り曲げられており、この先端には指当 て部を構成する鉛体53を取着することにより操作用ノブを構成している。また 、この鉛体53と上記ノブ96は第1のスリーブ15の回転中心軸に対し垂直な 平面を考えると、この各回転軌道はその同一平面内にほぼ位置するが、図6で示 すように互いの作動範囲θ1 ,θ2 は干渉しない位置関係に配置されている。
【0011】 一方、上記第1のスリーブ15は第2のスリーブ16よりも長尺に形成され、 これらの他端にはそれぞれ鍔23,24が設けられている。第2のスリーブ16 の鍔24にはキャップ状をなし内部を収容室25とした第1の受け体26がその 開口面を上記本体10に向け、かつ第1のスリーブ15との間にOリング26a を介して固定されている。この第1の受け体26の収容室25内には上面に摩擦 板27を取着した第1の取付板28、上面に上記第1の取付板28に向って屈曲 した板ばね29を有し上記軸受筒体20にOリング30を介して回転自在に支持 された第2の取付板31とが順次収容されている。この第2の取付板31の上面 周辺部には上部環状壁32が立設され、この環状壁32と上記第1の受け体26 の内周面との間にはOリング33が介装されている。なお、上部環状壁32の一 部には切欠32aが設けられ、この切欠32aには上記第1の取付板28に形成 された突起28aが係合している。上記第1の受け体26の外周面にはその軸方 向に沿って第1のおねじ34と、36等分のピッチ間隔で形成された第1の外周 スプライン35および第2のおねじ36aが順次形成されている。第2のおねじ 36aには環状の調整体36が回転自在に螺着されている。この調整体36の外 周面には第1の外周スプライン35と同じピッチ間隔の第2の外周スプライン3 7が形成され、また下端面には径方向内方と外方の両方に突出する鍔38が設け られている。この鍔38の径方向内方に突出した部分は上記第2の取付体31の 下面周辺部に設けられた切欠31aに係合する突起39aを有する下部環状壁3 9を摩擦係数の少ない材質からなる摺動板99を介して受けている。したがって 、上記調整体36をねじ込むと摺動板99および下部環状壁39を介して第2の 取付体31が上昇して板ばね29が第1の取付板28を付勢する力が増大するか ら、この第1の取付板28に設けられた摩擦板27と上記第1の受け体26の端 部壁内面との圧接力が増大する。つまり、調整体36を回転操作することによっ て上記摩擦板27による摩擦力を任意に調節できるようになっている。また、上 記第1の受け体26と調整体36には前記第1の操作ノブ40が嵌着される。こ の第1の操作ノブ40は電気絶縁材料、たとえばプラスチック製であり、この内 周面には上記第1,第2の外周スプライン35,37に対応する内周スプライン 41が形成され、これらスプライン35,37,41の嵌合によって第1の操作 ノブ40を回転させたときに上記第1の受け体26と調整体36とが一体に回転 するとともに、上記第1の受け体26と調整体36との相対的な回転が阻止され る、つまり上記調整体36による摩擦力の調整状態が固定されるようになってい る。なお、上記第1の受け体26の第1のおねじ34には押えリング42が螺着 され、上記第1の操作ノブ40が抜出するのを阻止している。
【0012】 また、上記第2の取付板31の下側には、上記軸受筒体20に回転不能に支持 された第3の取付板43と、この第3の取付板43の下側に上記軸受筒体20に 回転自在に支持された第4の取付板44とが設けられている。第3の取付板43 の外周面には図4に示すように一対の突起45が設けられているとともに、帯状 の係止ばね46と付勢ばね47とが一端を固着して設けられている。また、第4 の取付板44の上面で上記第3の取付板43の径方向外方には係合凹部48を有 する規制部材49が第4の取付板44を下側から遊貫通するねじ44aによるね じ止めにより取着され、上記係合凹部48に上記突起45が係合している。した がって、第4の取付板44は上記突起45が係合凹部48の一端から他端に当接 する間で回動させることができるようになっている。また、第4の取付板44の 上面には上記係止ばね46と付勢ばね47との他端に対応する位置にそれぞれピ ン50が立設されている。ピン50は第4の取付板44に対して下方から上方へ 貫通してその取付板44にねじ止めされている。これらピン50は第4の取付板 44を図4の状態から矢印方向に回動させたときに上記各ばね46,47の他端 を軸心方向に弾性変形させる。また、第4の取付板44が図4に示す状態にある とき、上記係止ばね46の他端は上記下部環状壁39の内周面に形成された凹部 51に係合する。この係合によって第3の取付板43に第2の取付板31が結合 され、この第2の取付板31の回転が阻止される。したがって、この状態で第1 の操作ノブ40を回転させる場合には、摩擦板27と第1の受け体26との摩擦 力が回転抵抗となる。上記第4の取付板44からは金属製の操作レバー52が一 体に延出され、この操作レバー52によって上記第4の取付板44を回動操作で きるようになっている。
【0013】 一方、図1および図2で示すようにこの操作レバー52の先端部の上面壁には 電気絶縁材料、たとえばプラスチックから成形された釦体53がねじ止め取着さ れている。さらに、操作レバー52の途中部には電気絶縁材料からなる熱収縮性 チューブ54が被覆されている。したがって、外部から術者が操作レバー52に 対して直接に触れることがない。
【0014】 一方、上記第1のスリーブ15の鍔23には、キャップ状に形成された第2の 受け体55がその開口面を上方に向け、かつOリング56によって第1のスリー ブ15との間の気密を保つ状態で固定されている。この第2の受け体55の内部 収容室57には上方に向かって屈曲した環状の板ばね58と、上面に摩擦板59 が取着された第5の取付板60とが順次上下動自在に収容され、これらは上記第 2の受け体55に取着された押え板61によって抜出するのを阻止されている。 さらに、摩擦板59の上面側には上記固定軸12に回転不能かつ上下動自在に保 持された圧接板62が設けられている。この圧接板62は、上記固定軸12に回 転可能に螺着された押し体63のボス部64下端によって押圧され、上記摩擦板 59と圧接するようになっている。すなわち、押し体63のねじ込み量によって 上記圧接板62と摩擦板59との摩擦力を調節できるようになっている。なお、 圧接板62と押し体63との間には内周面と外周面とにそれぞれOリング65が 設けられた密封部材66が設けられ、内周面に設けられたOリング65は上記ボ ス部64外周面に圧接し、外周面のOリング65は上記第2の受け体55の内周 面に圧接している。さらに、上記押し体63の外周面には取付環体67が複数の 止めねじ68によって固着され、この取付環体67には上記押し体63の上面を 覆う袋状の操作体69がOリング67aを介して一体的に取着されている。した がって、この操作体69によって上記押し体63を回転させれば、上記圧接板6 2を変位させることができる。この操作体69は電気的絶縁材料、たとえばプラ スチックにより一体成形されている。
【0015】 さらに、図1および図2で示すように上記取付環体67の外周には電気絶縁材 料、たとえばゴム製のカバーリング67bが被着固定されていて、このカバーリ ング67bにより上記金属製の取付環体67の外周面を覆っている。つまり、金 属製の取付環体67は電気絶縁性のカバーリング67bにより覆われているため 、術者がこれに触れることがなく、感電を防止する。
【0016】 また、このカバーリング67bと後述する第2の操作ノブ82とは、図1およ び図2で示すように上下に重なり合っており、その間の隙間から内部へ手指など を差し込みにくくしてこれにより術者の感電の防止をより確実にして安全性を向 上している。
【0017】 また、上記押し体63の上面には上記固定軸12に回動不能に保持された第1 の歯板70と、上記固定軸12に回転自在に保持された第2の歯板71とが設け られ、上記固定軸12の末端に螺着されたナット72で固定されている。第1の 歯板70と第2の歯板71の接合する面には、互いに係合する多数の歯73が周 方向に所定のピッチで形成されている。上記第2の歯板71には図5に示すよう に径方向外方に3つの舌片74a、74b、74cが突設されている。つまり、 これら舌片によって第2の歯板71には周方向に区隔された第1乃至第3の規制 溝75a、75b、75cが形成されている。各規制溝75a、75b、75c の角度A、B、Cは等角度となっている。また、各規制溝75a、75b、75 cの相対位置を示す角度D、Eの関係はDが上記歯73のピッチの整数倍+1/ 3ピッチ、Eが上記歯73のピッチの整数倍+2/3ピッチとなっている。上記 規制溝の1つ、たとえば角度Aの第1の規制溝75aには上記押し体63の上面 に突設された回動規制ピン76が位置している。したがって、上記押し体63は 上記第1の規制溝75aの角度Aの範囲で回動させることができる。
【0018】 次に、第1の歯板70に対する第2の歯板71の相対位置を変えてやれば、歯 73のピッチごとに回動規制ピン76の回動位置を変えることができるので、上 記押し体63のねじ込み量を変えることができる。即ち、歯73のピッチごとに 上記圧接板62と摩擦板59との摩擦力を調整できる。さらに、上記回動規制ピ ン76を上記第2の規制溝75bあるいは上記第3の規制溝75cに位置させれ ば上記歯73のピッチ1/3ごとに回動規制ピン76の回動位置を変えることが できる。つまり、押し体63のねじ込み量を上記歯73の(歯数)×3段階で調 節できるようになっている。
【0019】 一方、上記第2の受け体55の外周面にはその軸方向下側から外周スプライン 80とおねじ81とが形成されている。上記外周スプライン80には内周面に内 周スプライン82aが形成された第2の操作ノブ82が外嵌され、上記おねじ8 1には押えリング83が螺着され、この押えリング83によって上記第2の操作 ノブ82が抜出するのを阻止している。したがって、第2の操作ノブ82により 上記第2の受け体55を回転させれば、この回転に第1のスリーブ15を運動さ せて上記挿入部3の湾曲管6を左右方向に湾曲させることができ、またこのとき 摩擦板59と圧接板62との摩擦力が第2の操作ノブ82の回転抵抗となるから 、上記摩擦力を操作体69によって調節すれば、上記第2の操作ノブ82を固定 したり、その回転角度を微細に変化させるなどのことができる。
【0020】 また、上記押えリング83は電気絶縁材料によって形成してもよいが、取付け 強度を増すため金属製であった方がよい。図1および図2で示すようにこの押え リング83は操作ノブ82の内側において下って位置しており、電気絶縁物たる 操作ノブ82により覆われている。したがって、術者がこの押えリング83に触 れ感電することはない。
【0021】 なお、上記押し体63の上面には第1の歯板70と第2の歯板71のずれを防 止する位置決めばね85および押し体63が所定の範囲で回動するときにその回 動の終端部分で回動規制ピン76と弾性的に係合するクリックばね86とが設け られている。位置決めばね85、クリックばね86のぬけを防止するぬけとめ板 100は歯板71の上に位置し、操作体69から突出したボス101によって上 下のガタを規正されている。
【0022】 このように構成された湾曲操作装置8によれば、第1の操作ノブ40の回転抵 抗は、その組立工程において第1の受け体26とこれに螺着された調整体36と を相対的に回転させれば、板ばね29による第1の取付板28を付勢する力を調 整できるから、この第1の取付板28に設けられた摩擦板27と第1の受け体2 6との摩擦力を変えることができる。つまり、第1の受け体26と調整体36と を相対的に回転させるだけでブレーキ力を調節することができる。このように、 ブレーキ力を調節したならば、上記第1の受け体26の第1の外周スプライン3 5と調整体36の第2の外周スプライン37とを一致させてここに第1の操作ノ ブ40をその内周スプライン41を嵌合させて取着すれば、これら各スプライン 35,37と41の嵌合によって上記第1の受け体26と調整体36との相対的 な回転が阻止されるから、ブレーキ力の調節状態がずれることがない。
【0023】 また、上述したブレーキ力の調節に際し、この調節は上記各外周スプライン3 5,37の1ピッチ単位で第1の受け体26と調節体36とを相対的に回転させ て行なわれ、この実施例では上記スプライン35,37が36等分となっている から、非常に微量な調節が可能である。さらに、第1の操作ノブ40の回転トル クはこの内周スプライン41に分散されるから、上記操作ノブ40をたとえば1 本のノックピンで第1の受け体26に結合した場合のように応力が集中して破損 しやすいということがない。
【0024】 そして、この湾曲操作装置8はケーシング本体10の外部に出ている湾曲操作 部8aの操作部材たる第1の操作ノブ40、操作レバー52、第2の操作ノブ8 2および操作体69に手を触れてそれぞれ操作される。しかし、これらは電気絶 縁材料で作られ、あるいは被覆されており、さらに、金属製の部品はこれらの内 側にあり、その電気製の部品は絶縁部材で覆われている。したがって、高周波処 置具を使用した場合、術者が金属製の部品に直接触れて高周波漏れ電流により感 電することがない。また、摺動板102、摺動板103は各々接している回動軸 の摺動抵抗を軽減させる。
【0025】 しかして、上記構成において操作レバー52に取り付けた釦体53と処理具誘 導子操作レバー92の操作用ノブ96とは図1および図2で示すようにその回転 中心軸に対して垂直な同一平面上にほぼ配置される。すなわち、操作レバー52 と処置具誘導子操作レバー92の各基端部分の取付け位置に拘らず、その各指当 て部を同一高さに配置できる。この実施例では操作レバー52の釦体53を他方 の操作用ノブ96の高さまで下げることができる。したがって、第1の操作ノブ 40の高さを下げ、これにつれてこれより外側の第2の操作ノブ82および操作 体69の高さを順次下げることができる。このため、操作部2を把持する手の指 で操作する場合、その手の平に近づくので容易に届き、操作性を向上できる。
【0026】 なお、本考案は上記実施例のものに限られるものではない。たとえば上記実施 例における操作レバー92および操作用ノブ96を焦点調節用に使うものでもよ い。この場合、図1および図2において回転筒体90の内端部はリンクを介した 焦点調節ワイヤに接続し、この焦点調節ワイヤを押し引きして焦点調節を行なう 。また、焦点調節用ノブと処置具起上操作用ノブを回転中心軸に対して垂直な同 一平面内に配置してもよい。さらに、本考案の適用する操作用ノブの種類は問わ ず、また、少なくともこの操作用ノブに適用すればよい。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように本考案は、操作部において同軸上に、回転自在な複数の操 作用ノブと、他の少なくとも2つの操作用ノブとを順次に積み重ねられた内視鏡 の操作装置において、上記他の少なくとも2つの操作用ノブの指当て部同士が互 いに干渉しない位置に配設したものであるから、術者が片手で複数の操作用ノブ をそれぞれ操作しても、操作用ノブの指当て部同士が互いに干渉することがない 。よって、その誤動作を防止できて、術者は、安心して診断等に集中することが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の湾曲操作装置の左半分の縦
断面図である。
【図2】本考案の一実施例の湾曲操作装置の右半分の縦
断面図である。
【図3】同じくその内視鏡全体の斜視図である。
【図4】同じく湾曲操作装置の第1の操作ノブの部分の
横断面図である。
【図5】同じく湾曲操作装置の第2の操作ノブの部分の
横断面図である
【図6】操作用ノブの作動域を示す説明図である。
【符号の説明】
1…内視鏡、2…操作部、40…操作用ノブ、52…操
作レバー、53…釦体、82…操作ノブ、96…操作用
ノブ、96a…指当て部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作部において同軸上に、回転自在な複
    数の操作用ノブと、他の少なくとも2つの操作用ノブと
    を順次に積み重ねられた内視鏡の操作装置において、上
    記他の少なくとも2つの操作用ノブの指当て部同士が互
    いに干渉しない位置に配設したことを特徴とする内視鏡
    の操作装置。
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