JPH0411082B2 - - Google Patents

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JPH0411082B2
JPH0411082B2 JP63181238A JP18123888A JPH0411082B2 JP H0411082 B2 JPH0411082 B2 JP H0411082B2 JP 63181238 A JP63181238 A JP 63181238A JP 18123888 A JP18123888 A JP 18123888A JP H0411082 B2 JPH0411082 B2 JP H0411082B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明はセメント、合成樹脂、粘土等により成
形品を製造するための型枠に係り、特に、成形品
の取り出し及び、上記型枠の組み立ての際の位置
合せを容易にした型枠に関する。
〔従来の技術〕
従来、複数の側板の下部を蝶番にて底型上に支
持して、該側板を外方へ傾倒可能に構成された型
枠が知られている。しかしながら、かかる従来の
型枠においては、成形品取り出しのために各側板
を傾倒する場合に、作業者や器物を傾倒範囲から
退避せしめる必要があり、作業性が悪く、特に、
長大なる成形品を製造する場合においては、該退
避範囲が大きくなり、作業スペースを大きくとる
必要があると共に、自重の大きな側板を傾倒する
ことは、作業の安全上好ましくなかつた。
そこで、例えば特開昭61−182903号公報記載の
如く、側板として移動側板を備え、成形品取り出
しの際には該移動側板を外方へ移動することによ
り成形品の離型を行なう型枠が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが上記公報記載の型枠には以下の如き問
題点が存在した。
即ち、成形品は移動側板の内側全面と密着した
状態にて製造されるため、上述した離型の際に
は、該移動側板の移動部に過大な力が作用すると
いう問題があつた。また、離型の際には、上述の
密着力が一度に解放され、あるいは不規則かつ部
分的に解放されるため、衝撃的な、あるいはアン
バランスな力が付与される結果、移動中の移動側
板が大きく振動し、円滑に移動できないという問
題があり、成形品の離型を保助するために、型枠
内に離型剤を塗布する等の作業を必要とした。さ
らに、上記衝撃力により、成形品に損傷を与える
ことも考えられた。その結果、作業性、生産性が
悪いという問題があつた。
発明の構成 本発明は、かかる問題点を解決するために鋭意
工夫の結果なされたものであり、以下の如き構成
を採用したものである。
〔課題を解決するための手段〕
即ち、本発明の要旨とするところは、 移動体と、該移動体に対して下端を直立固定さ
れた側板とからなり、該側板は組立時に外側とな
る部分に補強部材を配設された少なくともひとつ
の移動式側部型を備え、該移動式側部型を含む複
数の側部型を底型上に組立てて成形品製造用の空
間を形成し、該移動式側部型を外方へ移動させる
ことにより成形品の取り出しを容易にした型枠に
おいて、 上記移動式側部型の側板の下部は、幅方向に渡
つて前記補強部材による補強のなされない非補強
部を有し、 さらに、該移動式側部型の移動体上には、上記
側板の外側に立設固定された支柱を備えると共
に、 該支柱と上記側板との間を、上記非補強部より
も上方の所定位置にて連結する連結リンクをも備
え、 かつ、該連結リンクの支柱側支点に固定され、
その揺動中心が該リンクの支柱側支点と偏心して
いることにより上記移動式型枠の側板を上記非補
強部を中心として外側に傾斜させる揺動レバーを
も備えたことを特徴とする型枠にある。
〔作用〕
上記構成よりなる本発明の型枠によれば、揺動
レバーを操作すると連結リンクの支柱側支点が揺
動レバーの揺動中心の周りを回動することによ
り、側板側支点を支柱に対して引き寄せあるいは
押し離すことができる。このとき、側板の下部は
幅方向に渡る非補強部とされているから、相対的
に湾曲し易い。従つて、揺動レバーの操作によ
り、側板は移動体に対して容易に角度を変更し得
る。
ここで、側板の角度を変更する手法としては、
本発明の手法以外に例えば特開昭58−199109号公
報や実公昭58−8503号公報に記載の様に、側板の
下端を軸支して背後から支え棒にて支え、この支
え棒の長さを変えることで側板角度を変更すると
いう手法が知られており、むしろ、これらの方が
一般的ではある。
しかし、これら公報記載の技術は、側板を移動
させるという構成を考えたものではないため、こ
れらをそのまま移動体方式の型枠に適用したので
は次の様な不具合が発生する。
第1に、軸支では側板は自立することができ
ず、移動の際に振動し易いという不具合がある。
また、型枠の内側に向かつて側板が倒れ込むおそ
れもある。従つて、移動体に対して側板を軸支し
て角度変更自在としたのでは、移動中の倒れや振
動の発生が考えられ、作業性が悪いばかりか危険
をも伴うことになるという不具合が発生するので
ある。
また、特開昭58−199109号公報記載の技術で
は、側板の角度変更に当たつて支え棒を外す構成
を採用している。即ち、支えの有る無しによる角
度変更を行う構成である。これでは、型枠が大き
い場合には、支えを無くした途端に側板が倒れる
こととなり、危険である。
一方の実公昭58−8503号公報記載の技術では、
支え棒の長さを二段回に変更可能に構成し、支え
棒の長短により側板の角度を変更する構成が採用
されている。完全に支えが無くなる訳ではないが
「長」から「短」へ長さを変更する際に急激に角
度が変更される。従つて、大きな型枠では特開昭
58−199109号公報記載の技術において予想される
と同様の危険がある。
これに対し、本発明の型枠によれば、上述の様
な揺動レバーと連結リンクとの作用により側板の
角度を変更する構成であるため、角度は揺動レバ
ーの操作に応じた量しか変更されず、上述の危険
がない。
しかも、側板と移動体との関係は軸支ではない
から移動中に振動が発生しない。また、「連結リ
ンク」により支柱に連結されていることもあり、
側板が内側へ倒れるということがない。従つて、
スムーズにかつ安全に側部型を移動することがで
きる。
この様な作用の違いにより、上記構成よりなる
本発明の型枠によれば、製造した成形品を取り出
す際には、以下の様な操作を行えば安全かつ容易
に型を開くことができる。
まず、揺動レバーを操作して移動体に対する側
板の角度を変更し、側板を若干外方へ傾斜する状
態へと位置せしめる。すると、側板は上部から下
部へと徐々に成形品の表面から離脱することにな
る。従つて、安定した状態にて成形品と側板との
密着力が解放される。この結果、側板が振動する
ことなく、また、成形品に損傷を与えることな
く、円滑に上記離脱作業を実行することができ
る。
続いて、移動式側部型が外方へ移動される。上
述の如く、既に側板と成形品との密着力は解放さ
れているため、移動式側部型は、何ら他の作用を
受けることなく、極めて円滑に移動される。
以上の結果、本発明の型枠においては離型剤を
塗布する等離型を容易ならしめるための特別の措
置を必要としない。
また、本発明の型枠は組立の際にも有効なる作
用効果を呈するものである。
組立に当たつては、上述の如く外方へ傾斜した
状態となる様に移動体と側板とのなす角度を変更
された移動式側部型を所定の組立位置へと移動す
る。このとき、側板はまだ外方へ傾斜しており、
隣接する側板と当接しないため、容易に下部の位
置合わせができる。
その後、揺動レバーを操作して側板を直立状態
にすれば、鉛直方向の辺同士が隣接する側板間で
当接することになる。なお、隣接する側板との当
接が不完全な場合には、揺動レバーを適度に反復
動作して側板の角度変更を繰り返して位置あわせ
することも可能である。これが、もし、実公昭58
−8503号の様な「長」、「短」二段回の長さ変更に
よる角度変更を行う構成であるならば、この様な
反復動作を容易に実行することができない。
以上の如く、本発明の型枠は、成形品の離型を
容易にすると共に、型枠組立においても容易に位
置合わせすることができ、しかも、離型から移動
組立までの一連の操作を安全に遂行し得るという
顕著な作用を奏する。
〔実施例〕
次に、本発明の一実施例につき、図面に基づい
て説明する。
第1図、第2図には本発明の型枠を、第3図イ
〜ハには底型を、第4図イ,ロには拡幅状態の内
型を、第5図イ,ロには縮幅状態の内型を、第6
図イ〜ハには移動側板を、第7図イ,ロには型枠
上部の間隔を調節する間隔調節部材を、第8図に
は移動側板下部の固定機構を示す。
本実施例はボツクスカルバート水路用セメント
成形品の成形型枠に本発明の型枠を適用したもの
であり、型枠1は底型10と、底型10上に設置
された内型30と、内型30を囲む様に底型10
の四方に配設された外型50と、底型10に配設
され、内型30を拡縮作動するアクチユエータ7
0と、上型80と、間隔調節部材90とからな
る。
底型10は平行に配設されたレール部材11
a,11bと、レール部材11a,11bの中央
にH型に配置された桁部材13a〜13cと、桁
部材13a〜13cの上に載置された、第3図ハ
に示す如き断面形状の底型枠14とからなる。底
型枠14は、第3図イの如く平面八角形状の開口
部を有する底板15と、底板15の辺縁に垂直に
設けられた内外の側板17a,17bと、側板1
7a,17b上に設けられ、成形品100の下端
に嵌合用段部を形成すべく折曲された天板19と
からなる略口の字状の枠である。尚、内側板17
aの上部全周にはパツキング材を嵌合するための
溝21aが設けてあり、外側板17bはレール部
材11a,11bと直交する辺の上部に同様の溝
21bが設けてある。また、天板19はレール部
材11a,11bと平行な辺において外型50を
構成する側板51a,51bの下端と連結されて
いる。
内型30は、拡縮自在に構成されており、対向
して配設された一対の上から下へ縮幅する第1の
くさび形型枠部材31a,31bと、第1のくさ
び形型枠部材31a,31bと隣りあわせに配設
された一対の上から下へ拡幅する第2のくさび形
型枠部材33a,33bとからなり、各くさび形
型枠部材間には滑動面が形成されている。即ち、
第1のくさび形型枠部材31a,31bの両側端
縁には滑動板35a〜35dが内型30の内部へ
向かい周面36a,36bに垂直に突設されてお
り、同様に第2のくさび形型枠部材33a,33
bには滑動板37a〜37dが設けられ、各滑動
板35a〜35d,37a〜37dにより滑動面
が形成されている。
ここで、滑動板37a〜37dには中心線上に
各4個の細長いスライド孔39が設けてあり、滑
動板35a〜35c及び滑動板37a〜37cを
貫通し、スライド孔39内を摺動するスライド片
41が滑動板35a〜35cの所定位置に各4個
ボルト締結により固着されている。スライド片4
1の貫通側端部には摺動ローラ43が各々設けら
れて滑動板37a〜37c上を摺動自在とされて
いる。
またアクチユエータ70が第4図ロに示す如
く、桁部材13c上にボルト締結されて内型10
の中心に配設されている。アクチユエータ70は
油圧シリンダであり、ロツド71の上端を第1の
くさび形型枠部材31a,31b間にリンク45
を介して配設されたアーム部材47の中心部下面
に揺動自在にピン接合されている。尚、アクチユ
エータ70への油圧の供給は図示省略したが桁部
材13a又は13bに設けた開口孔より成形型枠
1の外部へ導設された油圧管を介して油圧源より
供給される。
次に、外型50につき説明する。外型50は、
前述の如く底型10に下端を連結された側板51
a,51bと、レール部材11a,11bに沿つ
て移動可能な移動側板51c,51dとからな
る。
移動側板51c,51dは板材52からなり、
下部には各2個の車輪53を備える下部枠55が
左右に設けられており、下部枠55の端部には
各々支柱57が立設されている。支柱57上部に
は、支柱間に差し渡される様に配設された揺動軸
59を備え、揺動軸59の端部には揺動レバー6
1が設けられている。揺動軸59は第6図ロの如
く、支柱57の中心部分にて切断された状態とな
つており、該切断部は揺動軸59に対して偏心す
る偏心軸63にて接続されている。
偏心軸63にはリンク65の一端が軸支されて
おり、リンク65の他端は板材52の所定位置に
て軸支されている。また、板材52は補強材によ
り適当に補強されているが、図示の如く、下部に
非補強部67を備えている。非補強部67は後述
の如く、揺動レバー61を操作した場合にはヒン
ジ部として作用する。ここで、支柱57、揺動軸
59、が角度変更手段に相当し、移動側板51
c,51dを外傾斜位置と、直立位置との間で底
型10に対する角度を変更可能としている。
尚、側板51a,51bも、車輪53の構成を
除き、移動側板51c,51dと同様の構成であ
る。また、各側板51a〜51dの上部には成形
品100により水路を形成する際に成形品同士が
嵌合する様に成形品100の上端に嵌合段部を形
成するための上型80が設けられている。
間隔調節部材90は内型30の上端部に一端を
揺動可能に軸支されたロツド91と、ロツド91
の自由端にナツトにより螺着された押えアーム9
3と、押えアーム93の自由端に揺動可能に軸支
された締付けアーム95とからなる。押えアーム
93は図示の如くロツド91の軸心に対し上方へ
偏心して設けられ、自由端を該軸心より下方にな
る様に屈曲されたへの字状を呈しており、締付ア
ーム95は該屈曲された先端に、支軸97の中心
がロツド部材91の軸心より下方になる様に軸支
されている。また、締付アーム95の自由端には
図示の如く外型50の上端部に設けられた引掛棒
99を引掛ける切欠部101が設けられ、支軸9
7側端部には揺動レバー103が設けられてい
る。
切欠部101は第7図イに示す如く、引掛棒9
9を引掛けた後、締付アーム95を間隔調節方向
(図示反時計方向)へ揺動することにより押えア
ーム93と締付アーム95とにより引掛棒99を
ロツド91の軸心上にて挾持可能に設けられてい
る。
次に、型枠1により成形品100を製造し、取
り出す際の手順に従つて各構成により実現される
作用につき説明する。
まず型枠1の組立てにつき説明すると、上述の
如く、底型10は中心に略ロの字状の凹入部分を
有しており、該凹入部分内に内型30が収まり、
内型30外壁面と底型枠14の内側板17aとが
パツキング材を介して密着されることにより内型
30が成形品100製造可能な状態にされる。こ
のとき、アクチユエータ70は、第1のくさび形
型枠部材31a,31bを下方へ移動する様作用
しており、該下方への移動に伴い、滑動面35a
〜35d、37a〜37dを介して第2のくさび
形型枠部材33a,33bが拡幅方向へ移動され
る。この際、第2のくさび形型枠部材33a,3
3bは、予じめ桁部材13a〜13c上に接地し
た状態であり、アクチユエータ70は底型10の
中心に設置されているため、何ら位置合せをする
ことなく底型枠14に密着する位置へ移動され
る。ここで、底型10の底部に該当する部分を桁
部材13a〜13cにて構成したことにより、第
2のくさび形型枠部材33a,33bの接地面積
が小さいため拡縮移動の際の接地部の摩擦力が小
さく、上述の動作が円滑に実行される。
次に、外型50が組み立てられる。移動側板5
1c,51dが所定の位置まで移動され、隣り合
う側板同士がクランプ109により締付けられ
る。この際、各側板51a〜51dは第6図イに
て実線で示される如く底型10に対して垂直とな
る様にされた状態にて締付け組立てられる。尚、
この際に、第6図イの矢印方向へ揺動レバー61
を揺動し、図示二点鎖線の如く移動側板51dを
傾斜させた状態にて側板51a,51bと隣接す
る位置まで移動し、その後、揺動レバー61を図
示反矢印方向へ揺動することにより、側板51
a,51b間に上型80を圧入せしめて位置合せ
することができる。上型80は、第2図に示す如
く、各側板51a〜51d上部にて両側端をテー
パ状に形成されており、上記手順にて側板51a
〜51dを組立てれば、隣り合う上型80同士の
作用により容易に位置合せができる。また、隣接
する側板51a,51b間に移動側板51dをス
ムーズに圧入できない場合にも、揺動レバー61
を繰り返し揺動することにより移動側板51dを
側板51a,51b間にこじ入れるようにして容
易、かつ確実に圧入することが可能である。尚、
移動側板51d以外の各側板51a〜51cにお
いても上述と同様に繰り返し揺動することにより
確実な位置合せを行なうことができ、その後、ク
ランプ109にて締め付ければ、外型50がゆが
んだ状態で組立てられることがない。これは、各
側板51a〜51d下部にのみ一直線状に、非補
強部67を設け、他の部分は強固に補強されてお
り、リンク65を板材52の両側にて垂直方向ほ
ぼ中央に設けると共に、板材52の外方所定間隔
の位置にてH型鋼により強固に構成されたふたつ
の支柱57間に板材52のほぼ全幅に渡る揺動軸
59を設けたことにより上記非補強部67をヒン
ジ部として板材52が上下左右共にゆがむことな
く所定の揺動動作を確実に行なえるのである。
また、移動側板51c,51dの下部は、第8
図に示す如く、間隔調節部材90と同様の締付け
部材110を備えており、同様の構成については
ロツド91に対しロツド111の如く、第7図
イ,ロに示す部材番号に20を加えた番号を付し
て示しており、詳しい説明は省略する。尚、間隔
調節部材90と異り、ロツド111の図示右端は
下枠55に設けられたスライド部材125に、ピ
ン127を介して摺動自在にされており、締付ア
ーム115は切欠部を有さず、直接引掛棒119
に軸支されている。そして、締付けの際には揺動
レバー113が図示矢印方向へ揺動されることに
より、ピン127がスライド部材125上を摺動
し、底型枠14下部に設けられたフツク129へ
導かれ、フツク129と引掛棒119との間を締
付ける様に構成されている。
以上の如くして底型10、内型30、外型50
が所定位置に組立てられると、間隔調節部材90
により内型30と外型50との間隔が所定に維持
される。尚、図示省略したが、本実施例において
間隔調節部材は各くさび形型枠部材31a,31
b,33a,33bの角部に各2個ずつ、計8個
設けてあり、各側板51a〜51dは内型30に
対してそれぞれ2箇所にて所定間隔を維持可能と
されている。
次に、第4図イ,ロに基づき、成形品100の
製造、取り出しにつき説明する。
まず、上述の如くして組立てられた、型枠1の
成形空間内にセメント等の成形材料が注入され
る。その後、所定時間経過して成形材料が固化し
成形品100が第4図ロの如く製造される。
次に、間隔調節部材90、クランプ109、締
付部材110がすべて解放状態とされ、移動側板
51c,51dが成形品100取り出し可能位置
へと移動される。この際、上型80と成形品10
0の頂部面が、また、板材52と成形品100の
側面が互いに密着している。そこで、上記移動を
容易ならしめるために、予じめ揺動レバー61を
操作して非補強部67を中心に板材52を第6図
イまたはハの如く所定角度に傾倒させて上述の密
着状態を解消した後に移動側板51c,51dを
成形品100取り出し可能位置へと移動するので
ある。
即ち、第6図イにおいて揺動レバー61が図示
反時計回りに揺動されることにより、非補強部6
7を中心に板材52が揺動する。この際、板材5
2に作用する回転モーメントは上端において最大
となり、下端へ向かい小さな値となる。従つて、
成形品100は上から順次下方へ向かい離型され
ることとなり、離型剤を塗布しなくても、安定確
実に離型されるのである。その結果、成形品10
0にも、移動側板51dにも衝撃力が作用せず、
各々、損傷、振動の心配がない。
こうして、成形品100と移動側板51c,5
1dとの離型が完了した後に、移動側板51c,
51dはレール部材11a,11bに沿つて過大
な駆動力を要することなく、容易に移動できる。
また、他の側板51a,51bも、同様に傾倒
されることにより、成形品100と外型50との
密着状態が解消される。
続いて、アクチユエータ70を駆動して、アー
ム47を上方へ押し上げることにより、リンク4
5にてアーム47と連接された各第1のくさび形
型枠部材31a,31bが上方に押し上げられ
る。これに伴ない、スライド片43はスライド孔
39の上端へ移動し、滑動面の傾斜分に相当する
量だけ、第2のくさび形型枠部材33a,33b
が内型30の中心方向へ向い移動される。同時
に、第1のくさび形型枠部材31a,31b同士
もリンク45の作用により接近方向へ移動し、内
型30は全体としてアクチユエータ70を中心に
縮幅状態となる。その結果、成形品100と内型
30との間にはすきまが形成され、成形品100
はクレーン等により容易に取り出される。
その後、再び成形品を製造する場合には、上述
の型枠1の組立て手順に従い、アクチユエータ7
0、移動側板51c,51d、揺動レバー61が
操作され、間隔調節部材90、クランプ109、
締付部材110により所定の位置関係に各型が容
易、かつ、確実に組立てられる。
ここで、本実施例において採用した間隔調節部
材90の作用効果につき第9図イ〜ハ及び第10
図に基づいてさらに詳しく説明する。
間隔調節部材90は上述の如く構成されている
ことにより、まず第9図イに示す如く引掛棒99
を切欠部101にて引掛けた後に、図示反時計方
向に揺動レバー103を操作する。すると、外型
50は内型30へ近接する方向へ移動される。第
9図ロに示す如く、ロツド91の支軸と締付アー
ム95の支軸97と、引掛棒99とが一直線上に
なる位置まで揺動レバー103が揺動されたとき
に内型30と外形型50との間隔は最も小さくな
る。その後、さらに揺動レバー103を操作し、
第9図ハの如く、引掛棒が図示D−D線の上方に
位置して押えアーム93と締付アーム95との間
に挾持されることとなる。ここで、第9図イの状
態から同ロの状態へと揺動レバー103が操作さ
れることにより、外型50は内型30に対し、一
旦最接近位置へと引き寄せられた後に、最終的に
締付けられる際には図示の如く△dだけ押し戻さ
れることとなる。
また、クランプ109を揺動して隣合う側板同
士51a〜51dを外から内側へ押し付けて互い
の垂直辺同士を強く接触させる。
この結果、間隔調節部材90の作用により側板
51a〜51dの上部はその位置より内側へは入
り込めず、クランプ109の作用により側板51
a〜51dの中央部はその位置よりも外側へ広が
ることがない。
そして、外型50と内型30の間にセメント等
が注入された場合の外型50に作用する力関係を
表示するならば、第10図の様になる。
即ち、外型50は、セメントの圧力pにより外
部へ押し広げようとする力を受けるが、中央部で
はクランプ109による広がり防止と共に内側へ
の反力F2が生じ、一方、上部では間隔調節部材
90が突つ張り棒の役目をして外向きの反力F1
を作用させ、下端にも外向きの反力F3が作用す
る。これらは釣合関係を保つことになるから、成
形品製造中の外型50の釣合関係は、図示の如く
内に凸の梁の如き関係になるものと考えられる。
この結果、外型50の中央部が膨らむことがな
い。
また、締付アーム95は、いわゆるデツドポイ
ントを越えてセツトされているから、水平方向の
荷重に対して間隔調節部材90の長さが変化する
ことがない。
加えて、クランプ109も水平方向の荷重が加
わつたとしても、これも揺動されることはない。
従つて、締付部材110に過大な荷重が加わつた
り、外型が外へ膨らむことがなく、特に長尺物を
成形する場合には、本実施例に示す如く内外型3
0,50の上部を間隔調節部材90にて締め付け
るのみでよく、外型50の外周に膨らみ防止用の
バンド等を固定する必要がなく、極めて簡便にし
て精度のよい成形品を製造することができる。
以上、本発明の一実施例につき説明したが、本
発明は何らこれに限定されるものでなく、その要
旨を逸脱しない範囲の種々なる態様を採用するこ
とができる。
例えば、角度変更手段としては、移動側板と支
柱との間にワイヤを設けて該ワイヤ長さを変更す
ることにより傾倒するものとしてもよく、また、
間隔調節部材90と同様のロツドを設けてナツト
の締め付け解放により角度変更可能としてもよ
い。尚、角度変更範囲も、直立位置と外傾斜位置
との間に限らず、内傾斜位置から外傾斜位置まで
変更可能としてもよく、その場合は、さらに、側
板組立時の位置合せにおいて各側板を隣接する側
板間へ圧入する際に有効である。
発明の効果 以上説明した如く、本発明の型枠によれば、成
形品取りだしの際の離型が容易であり、離型剤等
の措置を要さず、成形品が損傷したり、移動側板
が振動して円滑に移動できない等の事態を引き起
こすことがない。また、側板は移動体に対して軸
支されるのではなく、直立固定される構成である
から、移動の際に上下に振動したり内側へ倒れた
りすることがなく、極めて安全に作業を行なうこ
とができる。その結果、作業性、生産性を大幅に
向上することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の型枠の一部破断正面図、第2
図は同じく一部破断平面図、第3図イは底型の平
面図、同ロはそのA−A断面図、同ハは底型枠の
断面形状を表わす断面図、第4図イ及びロは成形
品製造時の内型の状態を説明する斜視図及び断面
図、第5図イ及びロは同じく成形品取り出し時の
内型の状態を説明する斜視図及び断面図、第6図
イは移動側板の正面図、同ロはその傾倒機構を説
明する要部説明図、同ハはそのB−B断面図、第
7図イ及びロは間隔調節部材を表わす正面図及び
平面図、第8図は締付部材を表わす正面図、第9
図イ〜ハ及び第10図は間隔調節部材の作用を説
明する説明図である。 1…型枠、2…底型、30…内型、50…外
型、51a,51b…側板、51c,51d…移
動側板、52…板材、53…車輪、55…下部
枠、57…支柱、59…揺動軸、61…揺動レバ
ー、63…偏心軸、65…リンク、67…非補強
部、70…アクチユエータ、80…上型、90…
間隔調節部材、100…成形品、110…締付部
材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 移動体と、該移動体に対して下端を直立固定
    された側板とからなり、該側板は組立時に外側と
    なる部分に補強部材を配設された少なくともひと
    つの移動式側部型を備え、該移動式側部型を含む
    複数の側部型を底型上に組立てて成形品製造用の
    空間を形成し、該移動式側部型を外方へ移動させ
    ることにより成形品の取り出しを容易にした型枠
    において、 上記移動式側部型の側板の下部は、幅方向に渡
    つて前記補強部材による補強のなされない非補強
    部を有し、 さらに、該移動式側部型の移動体上には、上記
    側板の外側に立設固定された支柱を備えると共
    に、 該支柱と上記側板との間を、上記非補強部より
    も上方の所定位置にて連結する連結リンクをも備
    え、 かつ、該連結リンクの支柱側支点に固定され、
    その揺動中心が該リンクの支柱側支点と偏心して
    いることにより上記移動式型枠の側板を上記非補
    強部を中心として外側に傾斜させる揺動レバーを
    も備えたことを特徴とする型枠。
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JPS588503U (ja) * 1981-07-07 1983-01-20 株式会社宮野鉄工所 工作機械における加工物搬出装置
JPS58199109A (ja) * 1982-05-17 1983-11-19 和泉工業株式会社 強化コンクリ−ト製断面溝形体成形法および成形型枠装置

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