JPH04107578U - オイルシ−ル - Google Patents

オイルシ−ル

Info

Publication number
JPH04107578U
JPH04107578U JP1991017652U JP1765291U JPH04107578U JP H04107578 U JPH04107578 U JP H04107578U JP 1991017652 U JP1991017652 U JP 1991017652U JP 1765291 U JP1765291 U JP 1765291U JP H04107578 U JPH04107578 U JP H04107578U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
auxiliary
oil seal
metal ring
lip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1991017652U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2516319Y2 (ja
Inventor
川 恭 廣 下
Original Assignee
エヌオーケー株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エヌオーケー株式会社 filed Critical エヌオーケー株式会社
Priority to JP1991017652U priority Critical patent/JP2516319Y2/ja
Publication of JPH04107578U publication Critical patent/JPH04107578U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2516319Y2 publication Critical patent/JP2516319Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 取付部材への組込時において、金属環のフラ
ンジ部に設けた補助リップ部に組込荷重が集中すること
を防止できるオイルシールを提供する。 【構成】 円筒部と、円筒部に続くフランジ部5とを有
する金属環2を形成し、前記フランジ部5の一方の端面
14にはゴム状弾性体製のシールリップ9を設け、フラ
ンジ部5の他方の端面10にはゴム状弾性体製の補助シ
ール部8を設けてなるオイルシール1において、前記フ
ランジ部5に、補助シール部8の端面13に自由端12
を露出させたストッパ6を形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えば内燃機関の吸,排気系統のシール部に用いられるオイルシ ールであって、組込み時の変形,破損を防止するオイルシールに関する。
【0002】
【従来の技術】
図2は従来のこの種のオイルシール100を示している。オイルシール100 は金属環101とゴム状弾性体製のシール本体102とを一体的に接合してなる 。金属環101はシリンダヘッド103に設けた円筒状のバルブガイド104の 外周へと嵌合される円筒部105と、円筒部105に続く内向きのフランジ部1 06とを有する。
【0003】 上記フランジ部106の一方の端面には、バルブステム107に接触するシー ルリップ108が形成されており、フランジ部106の他方の端面には取付部材 であるバルブガイド104の端面109に密着する補助シール部110を形成し てある。そして、前記金属環101のフランジ部106の内周端は軸方向に折り 曲げられた折曲部112を設けてあり、その自由端111が補助シール部110 へと到達している。なお、シールリップ108の外周にはスプリング113を装 着してある。
【0004】 このように構成したオイルシール100は、円筒状の治具114の段部115 をフランジ部106の一方の端面に当接させた状態で治具114を矢印A方向に 加圧し、所定の荷重でバルブガイド104へと組込まれる。この組込み時におい て、折曲部112は補助シール部110の剛性を高めており、オイルシール10 0の押し込み量を規制している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記折曲部112は補助シール部110内に埋め込まれた構成 であり、実質的にバルブガイド4の端面109に臨むゴム状弾性体部分が存在し ている。
【0006】 このため、治具114による加圧時に、補助リップ部110のバルブガイド4 の端面109に押し付けられている部分に組込荷重が集中する結果となり、変形 ,破損によるシール性の低下が発生することがあった。
【0007】 この考案は上記課題を解決するためのもので、取付部材への組込時において、 金属環のフランジ部に設けた補助リップ部に組込荷重が集中することを防止でき るオイルシールを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためこの考案は、円筒部と、円筒部に続くフランジ部とを 有する金属環を形成し、前記フランジ部の一方の端面にはゴム状弾性体製のシー ルリップを設け、フランジ部の他方の端面にはゴム状弾性体製の補助シール部を 設けてなるオイルシールにおいて、前記フランジ部に、補助シール部の端面に自 由端を露出させたストッパを形成した。
【0009】 また、金属環には通路を設けてあり、シールリップと補助リップ部とは前記通 路を介して連続させてもよい。
【0010】
【作用】
上記構成に基づくオイルシールを取付部材に組込む際には、治具を金属環の端 面に当接させた状態で軸方向に荷重を加える。すると、金属環の円筒部が取付部 材へと圧入されていくとともに、ストッパの自由端が取付部材の端面に当接して オイルシールの組込みが完了する。従って、治具により加えられる組込み荷重は ストッパによって吸収され、補助シール部には加わらない。
【0011】 また、シールリップと補助リップ部とは通路を介して連続している。
【0012】
【実施例】
次に、この考案を図1に基づいて説明する。図1(A)は本考案をバルブステ ム用のオイルシールに適用した第一実施例を示す。即ち、オイルシール1は金属 環2とゴム状弾性体製のシール本体3とをインサート成形により一体的に接合し たものである。
【0013】 金属環2は円筒部としての第一円筒部4と、第一円筒部4の一端側を内向きに 屈曲したフランジ部5と、更にフランジ部5の内周端を軸方向に屈曲したストッ パとしての第二円筒部6とを有する。更に、図1(B)のように、フランジ部5 及び第二円筒部6の双方にまたがる通路としての切欠き7を円周方向に沿って複 数個等配してある。この切欠き7によって金属環2の内周面と外周面とが連通し ている。
【0014】 前記シール本体3は、金属環2の内周面に設けた補助シール部としての静的シ ール部8と、シールリップ9とからなる。静的シール部8は、フランジ部5の端 面10から第一円筒部4の内周面に亘って形成されており、取付部材たるバルブ ガイド11の外周面に密着する構成となっている。また、前記第二円筒部6の自 由端12は静的シール部8の端面13から露出しており、端面13と略面一とな っている。
【0015】 一方、前記シールリップ9はフランジ部5の端面14から軸方向に延びており 、バルブガイド11内のバルブステム15の外周面に接触して密封面を形成して いる。このように構成されたシールリップ9は、前記静的シール部8と切欠き7 を介して連続している。なお、シールリップ9の外周にはスプリング22を装着 してある。
【0016】 図1(C)は上記オイルシール1のインサート成形過程を示している。上型1 6及び下型17により形成されたキャビティ18内には予め切欠き7を有する金 属環2がインサートされている。そして、キャビティ18内に流動状態のゴム成 形材料19を注入すると、このゴム成形材料19はキャビティ18内を矢印Bの ようにゆき渡り、切欠き7を通過する。
【0017】 その後、ゴム成形材料19が固化すれば、(A)に示すように金属環2に一体 化したシール本体3が形成される。そして、シールリップ9と静的シール部8と は前述のように切欠き7を介して連続しているのである。
【0018】 次に、上記オイルシール1をバルブガイド11に組込む際の作用を説明する。 まず、図1(A)に示す環状の治具20を金属環2のフランジ部5の端面14に 当接させるとともに、治具20に矢印Dのようにバルブガイド11に向けて軸方 向に荷重を加える。
【0019】 すると、静的シール部8の内周面がバルブガイド11の外周面に摺接しながら 圧入されてゆく。この際、第二円筒部6の自由端12が静的シール部8の端面1 3から露出した位置にあるため、第二円筒部6がバルブガイド11の端面21に 当接してオイルシール1が停止し、組込みが完了する。そのため、治具20によ りオイルシール1に加えられる組込み荷重は第二円筒部6で吸収され、静的シー ル部8であって端面10付近が圧縮変形したり破損したりすることなく、安定し たシール性を維持できる。
【0020】 図1(D)は第二実施例を示している。このオイルシール1においては、金属 環2が外径方向にくさび形に曲屈成形してある点が第一実施例とは異なる。また 、補助シール部8はフランジ部5の端面10と第二円筒部6に対してのみ接合さ れている。従って、金属環2の第一円筒部4が直接バルブガイド11の外周面に 嵌合される。
【0021】 また、静的シール部8の端面13の最も外周側には、軸方向の環状突起23を 形成してある。この環状突起23がバルブガイド11の端面21に密着してシー ル性が高められる。その他の構成,作用,効果については第一実施例と同様であ る。
【0022】 なお、第一,第二実施例はフランジ部5が内向きとなっているが、外向きのフ ランジ部に対しても適用できることは勿論である。
【0023】
【考案の効果】
この考案は以上のように構成したものであるから、オイルシールを取付部材に 組込む際に加えられる荷重は金属環のストッパによって吸収されることとなり、 補助シール部の変形,破損を防止できる。従って、シール性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はバルブステム用のシールに用いた第一
実施例を示す半断面図、(B)は第一実施例の金属環を
径方向に切断した斜視図、(C)は第一実施例のオイル
シールをインサート成形する際の略示的断面図、(D)
は第二実施例を示す半断面図。
【図2】従来のバルブステムシールを示す半断面図。
【符号の説明】
1 オイルシール 2 金属環 3 シール本体 4 第一円筒部 5 フランジ部 6 第二円筒部(ストッパ) 7 切欠き(通路) 8 静的シール部(補助シール部) 9 シールリップ 10,14 フランジ部の端面 11 バルブガイド 12 自由端 13 補助シール部の端面 15 バルブステム 16 上型 17 下型 18 キャビティ 19 ゴム成形材料 20 治具 21 バルブガイドの端面 22 スプリング 23 環状突起

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒部と、円筒部に続くフランジ部とを
    有する金属環を形成し、前記フランジ部の一方の端面に
    はゴム状弾性体製のシールリップを設け、フランジ部の
    他方の端面にはゴム状弾性体製の補助シール部を設けて
    なるオイルシールにおいて、前記フランジ部に、補助シ
    ール部の端面に自由端を露出させたストッパを形成した
    オイルシール。
  2. 【請求項2】 金属環には通路を設けてあり、シールリ
    ップと補助リップ部とは前記通路を介して連続している
    請求項1に記載のオイルシール。
JP1991017652U 1991-03-01 1991-03-01 オイルシ−ル Expired - Lifetime JP2516319Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991017652U JP2516319Y2 (ja) 1991-03-01 1991-03-01 オイルシ−ル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991017652U JP2516319Y2 (ja) 1991-03-01 1991-03-01 オイルシ−ル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04107578U true JPH04107578U (ja) 1992-09-17
JP2516319Y2 JP2516319Y2 (ja) 1996-11-06

Family

ID=31904383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991017652U Expired - Lifetime JP2516319Y2 (ja) 1991-03-01 1991-03-01 オイルシ−ル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2516319Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4734712B2 (ja) * 2000-12-19 2011-07-27 Nok株式会社 バルブステムシール

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6390002U (ja) * 1986-11-28 1988-06-11

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6390002U (ja) * 1986-11-28 1988-06-11

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4734712B2 (ja) * 2000-12-19 2011-07-27 Nok株式会社 バルブステムシール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2516319Y2 (ja) 1996-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5558056A (en) Two-piece valve stem seal
JPS6143003Y2 (ja)
JPH04107578U (ja) オイルシ−ル
JP7180573B2 (ja) インジェクタ取付構造
JPH0620937Y2 (ja) ロッカ−カバ−ガスケット
JPH11173423A (ja) 密封装置
JP2007321605A (ja) ヘッドカバーのシール構造
JPH08326925A (ja) 密封装置
JP3338189B2 (ja) 往復動用密封装置
JPH10281293A (ja) 密封装置
JPH0446137Y2 (ja)
JPH0517405Y2 (ja)
JPS6311285Y2 (ja)
JPS6311286Y2 (ja)
JP4773654B2 (ja) インジェクションパイプシール
JPS5945276U (ja) 内燃機関の燃料噴射ノズル
JPH0810713Y2 (ja) 密封装置
JPH0239672B2 (ja)
JPH0320762U (ja)
JPH03487Y2 (ja)
JPH08118974A (ja) 燃料タンク
JPH0111927Y2 (ja)
JPS626391Y2 (ja)
JPH0241286Y2 (ja)
JPH055339Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960430