JPH0241286Y2 - - Google Patents

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JPH0241286Y2
JPH0241286Y2 JP1985160877U JP16087785U JPH0241286Y2 JP H0241286 Y2 JPH0241286 Y2 JP H0241286Y2 JP 1985160877 U JP1985160877 U JP 1985160877U JP 16087785 U JP16087785 U JP 16087785U JP H0241286 Y2 JPH0241286 Y2 JP H0241286Y2
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stem
lip
seal
guide
valve
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JP1985160877U
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 A 考案の目的 (1) 産業上の利用分野 本考案は、主として内燃機関の吸、排気弁等に
用いられるバルブステムのシール装置、特にバル
ブステムを摺動自在に支承する筒状のステムガイ
ドの端部外周に、該バルブステムの外周に摺動自
在に密合するステムシールを嵌着した形式のもの
に関する。
(2) 従来の技術 従来、上記形式のシール装置では、第4図に示
すように、ステムガイド05の外周面に複数の環
状係止爪011が互いに間隔をおいて形成される
一方、ステムシール09の内周面に、上記係止爪
011にそれぞれ対応して複数のリツプl′が一体
に突設され、それらリツプl′の係止爪011への
圧接係止により、ステムシール09のステムガイ
ド05からの離脱を阻止し且つそのステムシール
09とガイド05間をシールするようにしてい
た。
(3) 考案が解決しようとする問題点 上記従来のものにおいて、ステムシール09の
装着に当たつてはそれをステムガイド05の端部
外周に手で圧入嵌合させて、上記リツプl′を係止
爪011に圧接係止させるようにしていたので、
その作業を軽快に行うためには、上記リツプ
l′の、ステムシール09内周面からの突出高さを
低くして上記係止爪011に対する締代を小さく
することが望ましいが、その場合には該リツプ
l′のシール機能が十分に発揮されず、ステムシー
ル09とステムガイド05との嵌合面より潤滑油
等が漏洩する不具合がある。一方、かかる不具合
を解消してリツプl′のシール機能を高めるために
は、該リツプl′の上記締代を大きくすることが望
ましいが、その場合には、リツプl′を係止爪01
1に圧接係止させるのに多大の労力と手数を要
し、のみならず、係止爪011のリツプl′への喰
い込み量が過大となつて、リツプl′自身がへたり
や切損を起こし易くなりそのシール機能が低下す
る等の不具合がある。
本考案は上記に鑑み提案されたもので、従来の
ものにおける上記相反する二つの要求を同時に満
足させることができる、バルブステムのシール装
置を提供することを目的とする。
B 考案の構成 (1) 問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案は、バルブス
テムを摺動自在に支承する筒状のステムガイドの
端部外周に、該バルブステムの外周に摺動自在に
密合するステムシールを嵌着してなる、バルブス
テムのシール装置において、前記ステムシールの
内周面に、前記ステムガイドの外周面にその軸方
向に間隔をおいて形成された少なくとも2個の係
止爪にそれぞれ係止する少なくとも2個の第1の
リツプと、前記2個の係止爪の中間において同ス
テムガイドの外周面に形成された円筒面に密接す
る第2のリツプとを各独立して設けたことを特徴
とする。
(2) 作用 上記構成によれば、ステムシールのステムガイ
ドからの抜止め機能は第1のリツプによつて、ま
たステムシールとステムガイド間のシール機能は
第1のリツプから独立した第2のリツプによつ
て、それぞれ別々に達成されるから、それら第
1、第2のリツプには、個々の機能にそれぞれ最
適の寸法形状を与えることができる。また第1の
リツプがそれへの係止爪の喰い込みによりへたり
や切損を万一生起しても、第2のリツプによつて
ステムシールとステムガイド間のシール機能は維
持される。
また特に第1のリツプは、ステムガイド外周面
にその軸方向に間隔をおいて形成される少なくと
も2個の係止爪に対応して少なくとも2個設けら
れるから、第1のリツプと係止爪との係止を、ス
テム軸方向に間隔をおいて少なくとも2カ所で安
定よく行わせることができ、その結果、ステムシ
ールをステムガイドに対して、同軸姿勢を保持し
ながら安定よく固定すことができる。その上、第
2のリツプは前記2個の第1のリツプの中間位置
に設けられることから、バルブステムの振動等に
起因してステムシールが前記2個の係止爪の何れ
かを支点として多少ふらついたとしても、その両
係止爪の中間に在る第2のリツプの径方向変位を
極力抑えることができて、該第2のリツプの所期
のシール機能を一層確実に発揮させることができ
る。
(3) 実施例 以下、図面により本考案装置を内燃機関用排気
弁のバルブステムに適用した実施例について説明
すると、第1図において内燃機関の機関本体Eの
ヘツド部は、燃焼室1と、これに開口する排気ポ
ート2と、該ポート2を開閉する排気弁Vとを備
えている。
前記排気弁Vは、バルブステム3の下端に傘部
4を一体に形成したポペツト型に構成されてお
り、このバルブステム3は、機関本体Eのヘツド
部に固設された円筒状ステムガイド5に摺動自在
に嵌挿されると共に、弁ばね6により閉じ方向
(第1図下方)に常時付勢される。バルブステム
3の上端部は、機関本体Eに揺動可能に軸支され
たロツカアーム7を介して、クランク軸(図示せ
ず)に連動回転する動弁カム軸8のカム面に連接
している。
前記バルブステム3とステムガイド5との間に
は、その間をシールするためのゴム製のステムシ
ール9が設けられる。次にそのステムシール9の
構造を第2,3図に基づいて説明すると、ステム
シール9は、ステムガイド5の上端部外周面に嵌
着される大径の基部9aと、この基部9aに中間
段部9bを介して一体に連なりバルブステム3の
外周面に摺合する小径の先部9cとより構成され
ており、上記中間段部9b及び基部9aの外周部
には補強環10が一体に設けられる。前記基部9
aの内周面には、ステムガイド5の上端部外周面
にその長手方向に間隔をおいて形成された2個の
環状係止爪11にそれぞれ係止する2個の環状山
形のリツプl1と、上記2個の係止爪11間におい
てステムガイド5の上端部外周面に形成された円
筒面12に密接する1個の環状山形のリツプl2
が各独立して一体に突設されており、特に後者の
リツプl2は、前者のリツプl1よりも基部9a内周
面からの山の高さが若干小さく(即ち、リツプ頂
部の内径が若干大きく)形成され、従つて後者の
リツプl2の方が前者のリツプl1よりも、ステムガ
イド5の上端部外周面に圧入嵌合させる際の圧入
抵抗が小さい。
また前記先部9cの外周面には環状スプリング
13が圧入嵌合され、またその内周面には、自由
状態でその内方へ膨出する環状山形のリツプl3
上記スプリング13に対応して形成される。
尚、図中14は、ステムシール基部9aをステ
ムガイド5の上端部外周面にスムーズに圧入嵌合
させるためにステムガイド5の上端部外周面に形
成される円錐テーパ面である。
次に前記実施例の作用を説明する。機関の運転
時には動弁カム軸8が回転してロツカアーム7を
介してバルブステム3を下方へ周期的に押動し、
これによりそのバルブステム3はステムガイド5
内を上下に往復摺動して排気弁Vを開閉作動させ
る。そのバルブステム3の上下往復摺動中、ステ
ムシール9は、その先部9c内周面に形成された
環状リツプl3がバルブステム3外周に摺動自在に
密合して、バルブステム3とステムガイド5間を
適度にシールする。
とそろで、第3図に示すような未装着のステム
シール9をステムガイド5に装着する場合には、
ステムシール9を手にしてその中間段部9bがス
テムガイド5の上端面に衝合するまで、該ステム
シール基部9aをステムガイド5の上端部外周面
に圧入嵌合すると共に、その先部9cをバルブス
テム3の外周面に密合させる。その作業に際し、
ステムガイド5外周の前記円錐テーパ面14は、
ステムシール基部9aの各リツプl1,l2を無理な
く拡開変形させてステムガイド5外周面上にスム
ーズに摺動案内する作用を果たす。また、前述の
ように、リツプl2はリツプl1に比べ、基部9a内
周面からの山の高さが若干小さい(即ち、リツプ
頂部の内径が若干大きい)ので、該リツプl2の特
設によるも、ステムシール9の上記圧入嵌合時に
おける圧入抵抗の増加は僅かである。
而してステムシール9の装着状態において、前
記リツプl1はステムガイド5外周の係止爪11に
係止することによつて、ステムシール9のステム
ガイド5からの離脱を阻止することができ、一
方、前記リツプl2はステムガイド5外周の円筒面
12に密接することによつて、ステムシール9と
ステムガイド5間を有効にシールすることがで
き、従つてその間を潤滑油や排ガスが通過するの
を阻止する。
ところで特に前記リツプl1は、ステムガイド5
の外周面にその軸方向に間隔をおいて形成される
2個の係止爪11に対応して2個設けられるの
で、該リツプl1と係止爪11との係止を、ステム
軸方向に間隔をおいて2カ所で安定よく行わせる
ことができる。従つてステムシール9のステムガ
イド5への圧入嵌合作業を軽快に行わせるべく該
リツプl1の係止爪11に対する締代を比較的小さ
く設定したときても、ステムシール9をステムガ
イド5に対して、同軸姿勢を保持しながら安定よ
く固定することができる。その上、前記リツプl2
は、前記2個の係止爪11の中間において前記円
筒面12に対応する位置、即ち前記2個のリツプ
l1の中間位置に設けられることから、バルブステ
ム3の振動等に起因してステムシール9が前記2
個の係止爪11の何れかを支点として多少ふらつ
いたとしても、その両係止爪11の中間に在る該
リツプl2の径方向変位を極力少なくすることがで
き、従つて該リツプl2の所期のシール機能を満足
に発揮させることができる。
而して前記実施例において、リツプl1は本考案
の第1のリツプ1を、またリツプl2は本考案の第
2のリツプ2をそれぞれ構成している。
C 考案の効果 以上のように本考案によれば、バルブステムを
摺動自在に支承する筒状のステムガイドの端部外
周に、該バルブステムの外周に摺動自在に密合す
るステムシールを嵌着してなる、バルブステムの
シール装置において、前記ステムシールの内周面
に、前記ステムガイドの外周面に形成された係止
爪に係止する第1のリツプと、同ステムガイドの
外周面に形成された円筒面に密接する第2のリツ
プとを各独立して設けたので、ステムシールのス
テムガイドからの抜止め機能を第1のリツプによ
つて、またステムシールとステムガイド間のシー
ル機能を第2のリツプによつてそれぞれ別々に達
成することができ、従つてそれら第1、第2のリ
ツプには、個々の機能に最適の寸法形状を与える
ことができ、例えば第1のリツプについては、そ
れの上記係止爪に対する締代を比較的小さく設定
することによりステムシールのステムガイドへの
圧入嵌合作業の労力軽減を、また第2のリツプに
ついては、それのステムガイド外周円筒面に対す
る締代を比較的大きく設定することによりステム
シールとステムガイド間のシール機能の増大をそ
れぞれ図ることができる。また第1のリツプがそ
れへの係止爪の喰い込みによりへたりや切損を万
一生起しても、第2のリツプによつてステムシー
ルとステムガイド間のシール機能を有効に維持す
ることができる。
また特に第1のリツプは、ステムガイド外周面
にその軸方向に間隔をおいて形成される少なくと
も2個の係止爪に対応して少なくとも2個設けら
れるので、第1のリツプと係止爪との係止を、ス
テム軸方向に間隔をおいて少なくとも2カ所で安
定よく行わせることができ、従つて前述の如く第
1のリツプの係止爪に対する締代を比較的小さく
設定してもステムシールをステムガイドに対し
て、同軸姿勢を保持しながら安定よく固定するこ
とができる。その上、第2のリツプは、前記2個
の係止爪の中間においてステムガイド外周面に形
成される円筒面に対応する位置、即ち前記2個の
第1のリツプの中間位置に設けられることから、
バルブステムの振動等に起因してステムシールが
前記2個の係止爪の何れかを支点として多少ふら
ついたとしても、その両係止爪の中間に在る第2
のリツプの径方向変位を極力少なくすることがで
き、従つて該第2のリツプの所期のシール機能を
一層確実に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
図面の第1〜3図は本考案の一実施例を示すも
ので、第1図は本考案装置を含む機関本体ヘツド
部の縦断面図、第2図は要部の拡大縦断面図、第
3図はステムシール単体の拡大縦断面図であり、
また第4図は従来装置を示す、第2図と同様の縦
断面図である。 l1……第1のリツプ、l2……第2のリツプ、3
……バルブステム、5……ステムガイド、9……
ステムシール、11……係止爪、12……円筒
面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. バルブステム3を摺動自在に支承する筒状のス
    テムガイド5の端部外周に、該バルブステム3の
    外周に摺動自在に密合するステムシール9を嵌着
    してなる、バルブステムのシール装置において、
    前記ステムシール9の内周面には、前記ステムガ
    イド5の外周面にその軸方向に間隔をおいて形成
    された少なくとも2個の係止爪11,11にそれ
    ぞれ係止する少なくとも2個の第1のリツプl1
    l1と、前記2個の係止爪11,11の中間におい
    て同ステムガイド5の外周面に形成された円筒面
    12に密接する第2のリツプl2とを各独立して設
    けたことを特徴とする、バルブステムのシール装
    置。
JP1985160877U 1985-10-21 1985-10-21 Expired JPH0241286Y2 (ja)

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JP1985160877U JPH0241286Y2 (ja) 1985-10-21 1985-10-21

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JP1985160877U JPH0241286Y2 (ja) 1985-10-21 1985-10-21

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Publication Number Publication Date
JPS6269006U JPS6269006U (ja) 1987-04-30
JPH0241286Y2 true JPH0241286Y2 (ja) 1990-11-02

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JP2011033081A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd リップシール装置およびそれを用いた流体機械
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JPS5947303B2 (ja) * 1976-01-14 1984-11-17 ポラロイド・コ−ポレ−シヨン 像受容要素およびその製造方法

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JPS6269006U (ja) 1987-04-30

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