JP3010622U - プラグチューブ用シール - Google Patents

プラグチューブ用シール

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JP3010622U
JP3010622U JP1994013318U JP1331894U JP3010622U JP 3010622 U JP3010622 U JP 3010622U JP 1994013318 U JP1994013318 U JP 1994013318U JP 1331894 U JP1331894 U JP 1331894U JP 3010622 U JP3010622 U JP 3010622U
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JP
Japan
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seal
lip
plug tube
elastic material
flange portion
Prior art date
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Application number
JP1994013318U
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English (en)
Inventor
嘉宏 社本
章一郎 小堀
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Arai Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Arai Seisakusho Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で十分な追随性をもって確実なシ
ール性を発揮することができ、コンパクト化を図ること
ができ、仕上げも容易で、コストも低廉であり、また、
装着性も良好なプラグチューブ用シールを提供するこ
と。 【構成】 薄い金属板を内外に2重に折曲げて円筒状部
6aを形成し、この円筒状部6aの内外の端部から位置
決め用フランジ部6cとリップ立上げ用フランジ部6b
とを径方向逆方向に折曲げ形成して補強環6を形成し、
この補強環6の前記円筒状部6aの内外部分を覆って形
成されるシール本体部2と前記リップ立上げ用フランジ
部6bから立ち上げ形成されているシールリップ部3と
を弾性材7により一体成型し、前記シールリップ部3に
断面山形のリップ先端部3aを前記弾性材7の一体成型
と同時に成型し、このリップ先端部3aの背面側に当接
力を付与する環状のスプリング11を装着したことを特
徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、プラグチューブとエンジンヘッドカバーとの間のシールを行なうプ ラグチューブ用シールに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、内燃機関においてはエンジンヘッドカバー内を外部とシールするため に、プラグチューブ用シールによりプラグチューブとエンジンヘッドカバーとの 間のシールを行なうようにしている。
【0003】 このプラグチューブおよびエンジンヘッドカバーの組立状態における相互の位 置関係の精度は比較的ラフであり、両者のずれも大きい場合がある。そのため、 前記プラグチューブ用シールはこのようなずれにも追随して確実なシールを発揮 できるものでなければならず、また耐久性も要求されている。
【0004】 このような要望を満たすために従来から各種の構成を有するプラグチューブ用 シールが提案されている。例えば、実開昭62−150564号公報においては 、プラグチューブの上端部に装着部をもってシール本体を装着し、このシール本 体部分から外側に延出した弾性材製の主リップをエンジンヘッドカバーの円筒状 内面に当接させるようにしたプラグチューブ用シールが提案されている。また、 実開昭62−195643号公報においては、前記とは逆に、エンジンヘッドカ バーの円筒状内面に装着部をもってシール本体を装着し、このシール本体部分か ら内側に延出した弾性材製の主リップをプラグチューブの円筒状の外周面に当接 させるようにしたプラグチューブ用シールが提案されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来例においては、シール本体部分から延出されている弾 性材製の主リップは上下にジグザグ状に屈曲させられて追随性を確保しているが 、この主リップを上下にジグザグ状に屈曲させているために径方向の取付スペー スを小さくすることができず、このプラグチューブ用シールのみならずエンジン 自体のコンパクト化を図ることができなかった。
【0006】 本考案はこれらの点に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で十分な追随性 をもって確実なシール性を発揮することができ、コンパクト化を図ることができ 、仕上げも容易で、コストも低廉であり、また、装着性も良好なプラグチューブ 用シールを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の本考案のプラグチューブ用シー ルは、薄い金属板を内外に2重に折曲げて円筒状部を形成し、この円筒状部の内 外の端部から位置決め用フランジ部とリップ立上げ用フランジ部とを径方向逆方 向に折曲げ形成して補強環を形成し、この補強環の前記円筒状部の内外部分を覆 って形成されるシール本体部と前記リップ立上げ用フランジ部から立ち上げ形成 されているシールリップ部とを弾性材により一体成型し、前記シールリップ部に 断面山形のリップ先端部を前記弾性材の一体成型と同時に成型し、このリップ先 端部の背面側に当接力を付与する環状のスプリングを装着したことを特徴とする 。
【0008】 また、請求項2に記載のプラグチューブ用シールは、シール本体部の位置決め 用フランジ部側の弾性材の内周面に環状の凸部を形成したことをを特徴とする。
【0009】
【作用】
本考案のプラグチューブ用シールによれば、補強環のリップ立上げ用フランジ からシールリップを立上げ形成した構成により、追随性の良い適正なシール能力 を発揮することができ、従来のようなジグザグ状のシールリップ部を必要としな いために、プラグチューブ用シール自身のコンパクト化、取付スペースの縮小化 を図ることができるとともに、エンジン全体のコンパクト化をも可能とすること ができ、シールリップ部の断面山形のリップ先端部を弾性材の一体成型と同時に 成型することにより刃物による仕上げを省略することができる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1および図2について説明する。
【0011】 図1および図2は本考案のプラグチューブ用シールの1実施例を示し、図1は プラグチューブ用シール自身を示し、図2はプラグチューブとエンジンヘッドカ バーとの間に装着された状態を示している。
【0012】 本実施例のプラグチューブ用シール1は、図1に示すように、シール本体部2 とシールリップ部3とにより形成されており、シール本体部2をプラグチューブ 4に嵌着し、シールリップ部3をエンジンヘッドカバー5の円筒状の内周面5a に当接させて、プラグチューブ4とエンジンヘッドカバー5との間のシールを行 なうように形成されている。シール本体部2は薄い金属板製の補強環6にゴム等 の弾性材7を被覆して形成されている。この補強環6はプレス成型等により成型 されており、薄い金属板を内外に2重に折曲げて円筒状部6aを形成し、この円 筒状部6aの外側の端部からリップ立上げ用フランジ部6bを径方向外側に折曲 げ形成し、円筒状部6aの内側の端部から位置決め用フランジ部6cを径方向内 側に折曲げ形成して構成されている。そして、この補強環6の前記円筒状部6a の内外部分を覆うシール本体部2の弾性材7と、前記リップ立上げ用フランジ部 6bから立ち上げ形成されているシールリップ部3の弾性材7とを一体成型して いる。前記シールリップ部3には断面が山形のリップ先端部3aが、エンジンヘ ッドカバー5の円筒状の内周面5aより大径となるように形成されている。また 、本実施例においては、シールリップ部3のリップ先端部3aの山形形状を前記 弾性材7の一体成型と同時に成型して、刃物による後仕上げ加工を不要にしてい る。具体的には、リップ先端部3aより上側の傾斜面の途中に山形のくい切り用 の凸部8を形成し、この凸部8の先端にバリ9を連設させて一体成型した後に、 当該バリ9を除去することによりリップ先端部3aを形成する。前記補強環6よ り内側すなわち位置決め用フランジ部6c側のシール本体部2の弾性材7の内周 面には、2つの環状の凸部10a、10bを上下に形成している。一方の凸部1 0aは断面が山形に形成され、他方の凸部10bは断面が台形状に形成されてい る。各凸部10a、10bの内径は、締めしろを設けるためにプラグチューブ4 の外形より小径に形成されている。また、前記シールリップ部3のリップ先端部 3aの背面側の凹部3b内には、エンジンヘッドカバー5の内周面5aに対する 当接力を付与する環状のスプリング11が装着されている。このスプリング11 は環状の荒巻バネからなり、これを縮径して装着して、拡径する弾力を前記当接 力として付与させている。
【0013】 次に、本実施例の作用を図2により説明する。
【0014】 まず、本実施例のプラグチューブ用シール1をプラグチューブ4の上端部に被 せるようにして、補強環6の位置決め用フランジ部6c部分がプラグチューブ4 の上端面に当接するまで嵌入させる。この時、シール本体部2の内周面に形成さ れている2つの凸部10a、10bが適正に圧迫されるために、シール本体2を 比較的小さな挿入力をもって嵌入することができる。また、補強環6の位置決め 用フランジ部6c部分をプラグチューブ4の上端面に当接させることにより、適 正位置に装着することができる。一方、装着後のシール本体部2のプラグチュー ブ4への嵌合力も十分な大きさとされている。すなわち、補強環6の円筒状部6 aが薄い金属板の2重折曲げ構造のために、薄板にも拘らずに大きな剛性をもっ て大きな装着力を付与させ、一方の凸部10aを断面山形状とし、他方の凸部1 0bを断面台形状とすることにより、装着力を両凸部10a、10bに集中させ ることにより、シール本体部2をプラグチューブ4へ大きな装着力をもって確実 に嵌着させている。
【0015】 このようにして全部のプラグチューブ4に本実施例のプラグチューブ用シール 1を嵌着させてから、円筒状の各内周面5aを各プラグチューブ用シール1にあ てがうようにしてエンジンヘッドカバー5を被せる。これにより、プラグチュー ブ用シール1のシールリップ部3がプラグチューブ4と前記円筒状の内周面5a との位置ずれを吸収し、かつ、弾力的に収縮しながら内周面5a内に挿入されて 行く。エンジンヘッドカバー5をエンジンヘッド(図示せず)に固定すると、シ ールリップ部3のリップ先端部3aは、シールリップ3自身の弾性とスプリング 11の弾性とにより前記円筒状の内周面5aに大きな当接力をもって当接され、 適正なオイルシールを行なう。
【0016】 このようにして本実施例のプラグチューブ用シール1によりプラグチューブ4 とエンジンヘッドカバー5との間のシールが確実に行なわれる。
【0017】 本実施例のプラグチューブ用シール1によれば、補強環6のリップ立上げ用フ ランジ6cからシールリップ3を立上げ形成した構成により、十分なシール能力 を発揮することができ、従来のようなジグザグ状のシールリップ部を必要としな いために、プラグチューブ用シール1自身のコンパクト化、取付スペースの縮小 化を図ることができるとともに、エンジン全体のコンパクト化をも可能とするこ とができる。
【0018】 なお、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、必要に応じて変更する ことができる。
【0019】
【考案の効果】
このように本考案のプラグチューブ用シールは構成され作用するものであるか ら、簡単な構造で十分な追随性をもって確実なシール性を発揮することができ、 コンパクト化を図ることができ、特にリップ先端部の仕上げも容易で、コストも 低廉であり、また、装着性も良好なものとなる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のプラグチューブ用シールの1実施例を
示す半部の断面図
【図2】本考案のプラグチューブ用シールの使用状態を
示す半部の断面図
【符号の説明】
1 プラグチューブ用シール 2 シール本体部 3 シールリップ部 3a リップ先端部 6 補強環 6a 円筒状部 6b リップ立上げ用フランジ部 6c 位置決め用フランジ部 7 弾性材 10a 凸部 11 スプリング

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄い金属板を内外に2重に折曲げて円筒
    状部を形成し、この円筒状部の内外の端部から位置決め
    用フランジ部とリップ立上げ用フランジ部とを径方向逆
    方向に折曲げ形成して補強環を形成し、この補強環の前
    記円筒状部の内外部分を覆って形成されるシール本体部
    と前記リップ立上げ用フランジ部から立ち上げ形成され
    ているシールリップ部とを弾性材により一体成型し、前
    記シールリップ部に断面山形のリップ先端部を前記弾性
    材の一体成型と同時に成型し、このリップ先端部の背面
    側に当接力を付与する環状のスプリングを装着したこと
    を特徴とするプラグチューブ用シール。
  2. 【請求項2】 シール本体部の位置決め用フランジ部側
    の弾性材の内周面に環状の凸部を形成したことをを特徴
    とする請求項1に記載のプラグチューブ用シール。
JP1994013318U 1994-10-27 1994-10-27 プラグチューブ用シール Expired - Lifetime JP3010622U (ja)

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