JPH08326925A - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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Publication number
JPH08326925A
JPH08326925A JP7158422A JP15842295A JPH08326925A JP H08326925 A JPH08326925 A JP H08326925A JP 7158422 A JP7158422 A JP 7158422A JP 15842295 A JP15842295 A JP 15842295A JP H08326925 A JPH08326925 A JP H08326925A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
valve stem
flange portion
sealing device
valve guide
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7158422A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Yashima
昭 八島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP7158422A priority Critical patent/JPH08326925A/ja
Publication of JPH08326925A publication Critical patent/JPH08326925A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 密封装置のフランジ部の剛性を高めて、組み
込み時に過大な加圧力によるフランジ部の変形を防止
し、安定したシール性能を発揮する密封装置を提供す
る。 【構成】 円筒部2aと、円筒部2aに続くフランジ部
2bとを備えた金属環2と、フランジ部2bの外側端面
2cにバルブステム6(摺動部材)を密封するゴム状弾
性体のシール部3と、固定部4を備えた密封装置であっ
て、フランジ部2bを連続する波形形状とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は密封装置に関する。特
に、内燃機関の吸・排気を行うバルブのバルブステムと
バルブガイドの間を密封する密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来より内燃機関の吸・排気を
行うバルブを図において下方(図示せず)に有するバル
ブステムと、その周囲をとりまくバルブガイドとを密封
すると共に、バルブステムとバルブガイドとの適度な潤
滑を保つ為に使用されている密封装置としてのバルブス
テムシール100を表す断面説明図である。
【0003】このバルブステムシール100は、主要な
構成として金属環101とゴム状弾性体のシール部10
2とを備え、これらが一体的に接合されたものである。
【0004】金属環101は、シリンダヘッド103に
装着された円筒状のバルブガイド104の外周へと嵌着
されるもので、円筒部105と、円筒部に続く内向きの
フランジ部106とを備えている。
【0005】また、シール部102には、内向きのフラ
ンジ部106の外側端面106a側に密着し、往復動す
るバルブステム107の外周摺動面を密封するシールリ
ップ102aと、フランジ部106の内側端面106b
側に密着し、バルブガイド104の上端面104aとの
間を密封する補助シール102bが形成されている。
尚、シールリップ102aの外周には、緊迫力を増加さ
せるスプリング108が装着されている。
【0006】上記のように構成されたバルブステムシー
ル100は、バルブガイド104の外周面に装着する組
み立て工程において、円筒状の治具110の段部111
をフランジ部106の外側端面106aに当接させ、こ
の状態で治具110を矢印A101の方向に所定の荷重
で加圧する。
【0007】円筒部105とバルブガイド104の外周
面との嵌合条件はしまり嵌めとなっているので、円筒部
105がバルブガイド104の外周面にしっかりと嵌着
される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のバル
ブステムシール100の組み立て工程の加圧力は、円筒
状の金属環を押し拡げる力と、補助シール102bを上
端面104aに押圧する力が必要であり、非常に大きな
ものとなっている。
【0009】しかしながら、例えば、円筒部105の内
径寸法とバルブガイド104の外径寸法等の各構成要素
の寸法のばらつき等により、実際にバルブステムシール
100をバルブガイド104の外周面に嵌着する為に必
要な加圧力が大きく変化することがある。
【0010】必要加圧力が大きくなった場合には、バル
ブステムシール100がバルブガイド104の規定位置
まで押し込まれられずに途中で停止したり、また、必要
加圧力が小さくなった場合には、加圧力が過剰になり、
図4に示すようにフランジ部106が補助シール102
bを介してバルブガイド104の上端面104aに突き
上げられて変形してしまう場合がある。
【0011】これは、上記の説明にあるように加圧力の
過剰によることと、フランジ部106の円筒部105に
対する撓み剛性が不足していることから発生する問題と
考えられる。
【0012】図5は、実願昭59−14577にて開示
されているもので、フランジ部206の内周縁部にバル
ブガイド104の上端面104a方向に向け折り曲げら
れた折り曲げ部206cを備えたものである。
【0013】このバルブステムシール200は、折り曲
げ部206cを設けた為にフランジ部206自体の撓み
剛性を高め、組み込む際の押し込み量を規制するもので
はあるが、組み込む際に折り曲げ部206cが肩部20
6cに加わる加圧力の支点として働き、矢印A102で
表す曲げモーメントの発生を促してしまうという逆効果
をもたらしてしまう。
【0014】また、折り曲げ部206cとバルブガイド
104の上端面104aと間に挟まれる部位の補助シー
ル202bが折り曲げ部206cにより押されて変形
し、さらには破損してしまうことによるシール性の低下
が発生する可能性がある。
【0015】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、フラン
ジ部の剛性を高めて、組み込み時に過大な加圧力が加わ
ってもフランジ部の変形が発生しないようにすると共
に、組み込み方向の取付け位置精度を向上させるもの
で、安定したシール性能を発揮する密封装置を提供する
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、円筒状のバルブガイドと、該バル
ブガイドの内周を往復動するバルブステムとの間を密封
するものであって、前記バルブガイド外周に固定される
円筒部と、この円筒部に続き前記バルブガイドの端面に
略沿って形成された内向きフランジ部とを備えた金属環
と、前記内向きフランジ部の内方端部にバルブステムと
摺接するゴム状弾性体のシール部とを備えたバルブステ
ムの密封装置において、前記フランジ部を連続する波形
形状とすることを特徴とする。
【0017】
【作用】上記のように構成された本発明においては、金
属環のフランジ部を連続する波形形状とすることで、フ
ランジ部の剛性が高まる。従って、この密封装置を取付
け部材に固定する際に、治具によりフランジ部の肩部に
大きな加圧力を加えても、フランジ部が撓むことが防止
され、シール部の形状が変化しない。
【0018】また、フランジ部に設けた波形形状がシー
ル成形時の材料の流路を形成し、この流路を通じてシー
ル部と固定部を一体化させることが可能となり、成形時
の材料流動性が向上する。
【0019】
【実施例】以下に本発明による密封装置を図示の実施例
に基づいて説明する。
【0020】図1(a)は、本発明を内燃機関の吸・排
気を行うバルブのバルブステムの密封装置としてのバル
ブステムシール1に適用したものの断面説明図である。
【0021】このバルブステムシール1は、主要な構成
として金属環2とゴム状弾性体のシール部3と固定部4
とを備え、これらが一体的に接合されたものである。
【0022】金属環2は、不図示のシリンダヘッドに設
けた円筒状のバルブガイド5の外周へと嵌着されるもの
で、円筒部2aと、円筒部に続き、バルブガイド5の端
面に略沿って形成された内向きのフランジ部2bとを備
えている。
【0023】フランジ部2bは、例えばプレス加工によ
り形成されるもので、円筒部2aの上端部を内側に曲
げ、連続する波形形状で円筒部2aから一体的に内向き
に立ち上がっている。この波形形状は、金属環2の円筒
部2aの周囲を巡る方向に波を打つような形状である。
【0024】また、シール部3は、内向きのフランジ部
2bの内方端部であって外側端面2c側に設けられてお
り、シールリップ3aにより往復動するバルブステム6
の外周摺動面を密封する。さらに、シールリップ3aの
外周側には、緊迫力を増加させるスプリング7が装着さ
れている。
【0025】固定部4は、当実施例ではフランジ部の内
側端面2dと金属環2の円筒部2aの内周面に、シール
部3と一体的に形成されたゴム状弾性体の径方向部4a
と軸方向部4bから構成されており、それぞれバルブガ
イド5の端面5aと外周面5bに当接することで固定さ
れる。しかしながら、ゴム状弾性体の径方向部4aと軸
方向部4bを金属環2に備えることを条件とするもので
はなく、要は金属環2が取付け部材としてのバルブガイ
ド5に固定されればよい。
【0026】特に径方向部4aについては、金属環2に
シールリップ等を加硫成形する際に内向きのフランジ部
2bの図面上、上下方向から成形型で挟持しても、フラ
ンジ部2bの波形形状によりゴム材料の流路が確保され
ているため、固定部の軸方向部4bまでゴムを廻すこと
ができる。
【0027】従って、その場合にはフランジ部2bの図
上、下面にはゴムが廻らないか、薄膜程度となるため、
治具による取付け圧力によるゴムの破断の心配もなくな
る。図1(b)は前述の金属環2の形状を理解し易いよ
うに金属環2のみを取り出して一部をカットした一部断
面説明図である。
【0028】図2は、図1で構成を説明したバルブステ
ムシール1をバルブガイド5に組み込む時の説明図であ
る。
【0029】バルブステムシール1の固定部4の軸方向
部4bとバルブガイド5の外周面5bとの嵌合条件は、
バルブステムシール1をしっかりとバルブガイド5に固
定し、密封流体の漏れを防止する為にしまり嵌めとして
いるので、組み込みを行う為に比較的大きな加圧力が必
要である。
【0030】8は組み込みの為の円筒状の治具であり、
内径部に設けた段部8aをフランジ部2bの外側端面2
c側に当接させ、この状態で治具8を矢印A1の方向に
所定の荷重で加圧する。
【0031】この組み込み工程において、従来技術の項
で説明したように、嵌合条件のばらつき等による必要加
圧力の変化が発生し、過剰な加圧力が加わる場合が想定
されるが、波形形状のフランジ部2bの剛性が高いの
で、フランジ部106が最後まで挿入されて径方向部4
aを介してバルブガイド5の上端面4aに突き上げられ
ても変形してしまうことはない。
【0032】また、従来のバルブステムシールに比べて
加圧力を高めることが可能になり、加圧力不足により途
中でバルブステムシール1が留まるといった不具合がな
くなり、組み込み不良の発生が防止される。
【0033】一方、バルブステムシール1にシール部3
を形成する為の成形工程においては、成形型のキャビテ
ィの中でフランジ部2bを挟むことが可能になり、成形
寸法が安定すると共に、波形のフランジにより金属環2
とシール部3の接合面積が大きくなり、シール部3の剥
れ強度を向上させることができる。
【0034】また、当実施例では、フランジ部2bの内
径部をシール部3と固定部4との流路としたが、フラン
ジ部2bにシール部3と固定部4とを軸方向に疎通させ
て一体とする流路孔をもうけることも可能で、この場合
には、成形時の材料流動性が向上すると共に、シール部
3と固定部4が同一の部材により一体化されるので、シ
ール部3の剥れ強度をさらに向上させる。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上の構成および作用を有する
もので、金属環のフランジ部を連続する波形形状とする
ことで剛性が高まり、密封装置の組み込み時に過剰な加
圧力が発生してフランジ部に加わってもフランジ部の変
形がおきない。
【0036】従って、フランジ部の端面に設けられたシ
ール部の形状も変化しないこと及び組み込み方向の取付
け位置精度を向上可能とするので、安定したシール性能
を発揮することができる。
【0037】また、フランジ部に形成される流路を通じ
てシール部と固定部を一体化させることが可能となり、
上記の効果に加えて、成形時の材料流動性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のバルブステムシールの断面説明
図。
【図2】図2は本発明によるバルブステムシールをバル
ブガイドに組み込む時の図。
【図3】図3は従来のバルブステムシールの図。
【図4】図4は従来のバルブステムシール組み込み時に
フランジ部が撓んだ図。
【図5】図5は従来のバルブステムシールの図。
【符号の説明】
1 バルブステムシール(密封装置) 2 金属環 2a 円筒部 2b フランジ部 2c 外側端面 2d 内側端面 3 シール部 3a シールリップ 4 固定部 4a 径方向部 4b 軸方向部 5 バルブガイド 5a 端面 5b 外周面 6 バルブステム 7 スプリング 8 治具 8a 段部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のバルブガイドと、該バルブガイ
    ドの内周を往復動するバルブステムとの間を密封するも
    のであって、前記バルブガイド外周に固定される円筒部
    と、この円筒部に続き前記バルブガイドの端面に略沿っ
    て形成された内向きフランジ部とを備えた金属環と、前
    記内向きフランジ部の内方端部にバルブステムと摺接す
    るゴム状弾性体のシール部とを備えたバルブステムの密
    封装置において、前記フランジ部を連続する波形形状と
    することを特徴とするバルブステムの密封装置。
JP7158422A 1995-06-01 1995-06-01 密封装置 Withdrawn JPH08326925A (ja)

Priority Applications (1)

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JP7158422A JPH08326925A (ja) 1995-06-01 1995-06-01 密封装置

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JP7158422A JPH08326925A (ja) 1995-06-01 1995-06-01 密封装置

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JPH08326925A true JPH08326925A (ja) 1996-12-10

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ID=15671419

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7158422A Withdrawn JPH08326925A (ja) 1995-06-01 1995-06-01 密封装置

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JP (1) JPH08326925A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002181199A (ja) * 2000-12-19 2002-06-26 Nok Corp バルブステムシール
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020806