JPH04125361A - ロッカーカバーガスケット構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、内燃機関のシリンダヘッドとロッカーカバー
との間をシールするロッカーカバーガスケット構造の改
良に関する。

従来の技術 自動車等に用いられる内燃機関のシリンダヘッドにあっ
ては、一般にカムシャフトを保持する軸受ジャーナル部
の穴グリ加工精度を均一化するため等の目的で、ンリン
タヘットのカムシャフト軸方向の両端部に穴グリ加工を
施すことが行なわれている。

そして、斯かるシリンダヘッドと、該シリンダへ、ドの
上端部にヘッドボルトにより取り付けられるロッカーカ
バーとの間に、ロッカーカバーガスケット等の複数のシ
ール部材を挾持して両者間の７−ル性を確保するように
なっている。即ち、従来のシール方法としては、ンリン
ダヘノド両端部に有する略半円形の穴グリ部に、該穴グ
リ部と同一形状のゴム等のセミサーキュラパツキンを嵌
着した後、その上にロッカーカバーガスケットを嵌着し
、さらに穴グリ部のエンジ肩部とセミサーキュラパツキ
ン及びロッカーカバーガスケットの互いに接触する面に
液体ガスケットを塗付し、これによって良好なシール性
能を確保している。

しかし、前述のように別体のセミサーキュラパツキンや
ロッカーカバーガスケットの他に、液体パツキンを塗布
する方法では、組付作業が煩雑となり作業性が極めて悪
化する。

そこで、例えば実公昭６３−９８１５号公報等に記載さ
れているような技術が提供されている。

これは、第４図及び第５図に示すように、ゴム製のロッ
カーカバーガスケット１に、前述のようなシリンダヘッ
ド２の両端部に有する穴グリ部４の形状と同一形状の半
円形の凸状シール部５を一体に成形することにより、組
付工数の大巾な削減を図るようになっている。

発明が解決しようとする課題 然し乍ら、前記公報記載の従来のロッカーカバーガスケ
ット構造にあっては、口、カーカバーガスケット１に一
体に有する凸状シール部５が穴グリ部４の半円形状と同
一形状に形成されているため、凸状シール部５の外周面
と穴グリ部４の内周面との面圧が全体的に低くなると共
に、面圧分布が不均一となる。即ち、第５図に示すよう
にシリンダヘッド２にロッカーカバー３を組み付ける際
において、穴グリ部４に凸状シール部５を嵌着した後、
ロッカーカバー３をシリンダヘッド２上に載せてヘッド
ボルトにより締め付けて行くと、該ヘッドボルトの締付
トルクによってロッカーカバーガスケット１の圧縮変形
に伴い凸状シール部５が半径方向（矢印方向）に僅かに
延び変形して、先端部５ａが穴グリ部４の底部４ａに対
して比較的強く圧接する反面、凸状シール部５の延出変
形分だけ穴グリ部４のエツジ部４ｂ、４ｂ付近と凸状シ
ール部５のロッカーカバーガスケット１との連結付近の
基部５ｂ両側縁との面圧が低下してしまう。この結果、
特に、エツジ部４ｂ、４ｂ付近と基部５ｂ両側縁間のシ
ール性能が低下し、潤滑油が漏出する虞がある。

課題を解決するための手段 本発明は、前記従来の問題点に鑑みて案出されたもので
、シリンダヘッドとロッカーカバーとの間に挾持され、
かつ端部に前記シリンダヘッドの略半円形の加工穴に嵌
合する略半円形の凸状シール部ヲ有してなるロッカーカ
バーガスケット構造において、前記凸状シール部の基部
から先端縁までの突出寸法を前記加工穴の深さ寸法より
も太きく形成したことを特徴としている。

作用 前記構成の本発明によれば、ロッカーカバーガスケｙｈ
の組み付は時に、加工穴に凸状シール部を嵌着させた後
、ロッカーカバーをシリンダヘッド上に載せてヘッドボ
ルトで締め付けると、凸状シール部の先端部が加工穴の
底部に圧着してそのまま圧縮変形し、これに伴い該凸状
シール部の基部付近が左右方向に膨張変形して加工穴の
エツジ部付近に強く圧接する。したがって、全体の面圧
が高くなると共に、圧力分布が略均−になる。

実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。尚、
従来と共通の構成個所には同一の符号を付して説明する
。

第１図及び第２図は本発明の一実施例を示し、図中２は
前後両端部の中央上部に加工穴たる半円形状の穴グリ部
４を有するシリンダヘッド、３はシリンダヘッド２の上
端部に載置されて図外のヘッドボルトにより締め付は固
定されるロッカー力／ニー　１０＋１７リングヘツド２
とロッカーカバー３との間に挾持されるゴム製のロッカ
ーカバーガスケットであって、このロッカーカバーガス
ケット１０は、全体が矩形環状を呈し、両端側の短片部
１０ａ中央に前記穴グリ部４に嵌着するゴム製の凸状シ
ール部１１が一体に設けられている。

この凸状シール部１１は、第１図及び第２図に示すよう
に正面略長円形状を呈し、口、カーカバーガスケット１
０に直結された基部１２と、該基部１２の下端側に有す
る半円板部１３とからなり、基部１２から半円板部１３
に沿って比較的厚肉でかつ均一肉厚に設定されていると
共に、全体の外周面１４両端縁には穴グリ部４の周縁４
Ｃ＋４Ｃを被嵌するフランジ部１５．１５が一体に設け
られている。そして、前記半円板部１３は、中心点Ｐを
中心として穴グリ部４の形状と同一形状の半円形状に形
成されている。一方、基部１２は、前記穴グリ部４の深
さ（半円板部１３の半径方向長さＲ）から僅かに突出し
ており、つまり、ロッカーカバーガスケット１ｏとの連
結縁１２ａと半円板部１３との連結縁１２ｂとの間の長
さＬが約０゜５〜２　、５　ｍｍに設定されて、基部１
２全体が嵌合時に穴グリ部４から僅かに突出するように
なっている。

したがって、この実施例によれば、第３図Ａ。

Ｂに示すようにシリンダヘッド２に対してロッカーカバ
ー３を組み付ける際において、まずロッカーカバーガス
ケット１０をシリンダヘッド２の上端部に装着すると共
に、穴グリ部４内に凸シール部１１の半円板部１３を嵌
着させる。その後、ロッカーカバー３をロッカーカバー
ガスケット１０を介してシリンダヘッド２上に載せて、
複数のヘッドボルトを所定トルクで締め付けると、該締
付トルクによってロッカーカバーガスケット１０が僅か
に圧縮変形すると共に、半円板部１３の先端部１３ａ外
周面が穴グリ部４の底部４ａに強く圧着してそのまま圧
縮変形し、これに伴い該凸シール部１１の基部１２付近
が圧縮されつつ左右方向に膨張変形して穴グリ部４のエ
ツジ部４ｂ、４ｂ付近に強く圧接する。依って、凸状シ
ール部１１の外周面１４と穴グリ部４の内周面との面圧
が高くなると共に、圧力分布が略均−になる。この結果
、ロッカーカバーガスケット１０による良好なシール性
が確保できることは勿論のこと、凸状シール部１１によ
る性能が向上し、潤滑油の漏出を確実に阻止することが
できる。

また、従来のような液体パツキン等を用いないため、組
み付は作業性が良好になるばかりか、凸状シール部１１
内に芯金を入れて町性を高くする必要もないので、製造
作業性の低下やコストの高騰が防止されることは云うま
でもない。

尚、前記実施例では基部１２の寸法りを０　、５　ｉｍ
〜２　、５　ｍｍに設定しているが、本発明者のヒート
サイクル耐久試験後の耐圧試験によれば寸法りを１〜２
ｍｍに設定した場合がシール性能が最も高くなることが
明らかとなった。

本実施例では、凸状シール部１１を略長円形状に形成し
ているが、楕円形状に形成することも可能である。

発明の効果 以上の説明で明らかなように、本発明に係るロッカーカ
バーガスケット構造によれば、とりわけ凸状シール部の
基部から先端縁までの突出寸法を加工穴の深さ寸法より
も大きく形成したため、ロッカーカバーの組み付は時に
おいて、凸状シール部全体が圧縮変形し、これに伴い特
に基部付近が左右方向に膨出変形して加工穴のエツジ部
付近に強く圧接する。これによって、全体の面圧が高く
なると共に、圧力分布が均一となる。この結果、シール
性能の向上が図れ、潤滑油の漏出を確実に防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るロッカーカバーガスケット構造の
一実施例を示す要部拡大図、第２図は第１図の■−■線
断面図、第３図Ａは本実施例におけるロッカーカバーの
シリンダヘッドへの組み付は前の状態を示す要部拡大図
、第３図Ｂは口／カーカバーの組み付は後の状態を示す
要部拡大図、第４図は従来のロッカーカバーガスケット
構造を示す斜視図、第５図は従来のロッカーカバーガス
ケットの作用を示す要部拡大図である。 １．１０・・ロッカーカバーガスケット、２・・シリン
ダヘッド、３　ロッカーカバー、４・穴グリ部、５．１
１・・・凸状シール部、１２・・・半円板部、１３ａ・
・・先端部。 基部、１３ 第２図 第３図Ｂ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）シリンダヘッドとロッカーカバーとの間に挾持さ
   れ、かつ端部に前記シリンダヘッドの略半円形の加工穴
   に嵌合する略半円形の凸状シール部を有してなるロッカ
   ーカバーガスケット構造において、前記凸状シール部の
   基部から先端縁までの突出寸法を前記加工穴の深さ寸法
   よりも大きく形成したことを特徴とするロッカーカバー
   ガスケット構造。