JPH09280373A - ピストンリング - Google Patents

ピストンリング

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Publication number
JPH09280373A
JPH09280373A JP9516396A JP9516396A JPH09280373A JP H09280373 A JPH09280373 A JP H09280373A JP 9516396 A JP9516396 A JP 9516396A JP 9516396 A JP9516396 A JP 9516396A JP H09280373 A JPH09280373 A JP H09280373A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
piston
piston ring
groove
elastic
Prior art date
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Pending
Application number
JP9516396A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruo Kumai
照男 熊井
Masao Ishida
政男 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
TPR Co Ltd
Original Assignee
Teikoku Piston Ring Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Teikoku Piston Ring Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Teikoku Piston Ring Co Ltd
Priority to JP9516396A priority Critical patent/JPH09280373A/ja
Publication of JPH09280373A publication Critical patent/JPH09280373A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リング状バネ部材によって外方向に押圧され
る樹脂製のピストンリングにおいて、シリンダボア及び
リング溝に沿っての高いシール性を保証すること。 【解決手段】 リング状バネ部材5とピストンリング1
との間に、リング溝3に挿入されてリング溝の上面及び
下面に当接する弾性リング6を介在させ、弾性リングに
は、リング状バネ部材との当接面として上下二つの傾斜
面6a,6bが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピストンリングに
関する。
【0002】
【従来の技術】シール性の向上を意図して、合口の有さ
ない樹脂製ピストンリングを使用することが公知であ
る。特開昭57−148036号公報には、このような
樹脂製ピストンリングとして自己張力が小さいものを使
用し、リング溝内には樹脂製ピストンリングを半径外方
向に押圧するリング状バネを配置することが開示されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術におい
て、確かに、ピストンリングとシリンダボアとの間のシ
ール性、すなわち、シリンダボアに沿ってのシール性は
良好なものとなる。しかしながら、この樹脂製ピストン
リングは、リング溝の上面又は下面に対してのシール性
が保証されず、リング溝に沿って燃焼室内のガスがクラ
ンクケースへ漏れる問題を有している。
【0004】従って、本発明の目的は、リング状バネ部
材によって外方向に押圧される樹脂製のピストンリング
において、シリンダボア及びリング溝に沿っての高いシ
ール性を保証することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
によるピストンリングは、リング溝に挿入されリング状
バネ部材によって外方向に押圧される樹脂製のピストン
リングにおいて、前記リング状バネ部材と前記ピストン
リングとの間に、前記リング溝に挿入されて前記リング
溝の上面及び下面に当接する弾性リングを介在させ、前
記弾性リングには、前記リング状バネ部材との当接面と
して上下二つの傾斜面が形成されていることを特徴とす
る。
【0006】このピストンリングにおいては、リング状
バネ部材が弾性リングに形成された上下二つの傾斜面に
当接するために、弾性リングがリング状バネ部材によっ
て外方向及び上下方向に押圧される。それにより、ピス
トンリングが外方向に押圧されると共に、弾性リング自
身がリング溝の上面及び下面に密着する。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明によるピストンリ
ングの第1実施形態を示す断面図である。同図におい
て、1は四フッ化エチレンの重合体ポリマ(PTFE)
等の樹脂により成形されたピストンリングである。2は
ピストン、3はピストン2に形成されたリング溝、4は
シリンダボアである。
【0008】リング溝3には、ピストンリング1が挿入
されると共に、ピストンリング1を外方向に押圧するリ
ング状のコイルエキスパンダ5が配置されている。さら
に、ピストンリング1とコイルエキスパンダ5との間に
は、ピストンリング1と同様なPTFE樹脂によって形
成された弾性リング6が介在されている。弾性リング6
は、リング溝3への挿入を容易にするために、リング溝
3の上下幅よりわずかに小さな上下幅を有している。ま
た、弾性リング6には、コイルエキスパンダ5との当接
面として、上下二つの互いに対向する傾斜面6a,6b
が形成されている。
【0009】本実施形態のピストンリングは、このよう
に構成されているために、コイルエキスパンダ5が弾性
リング6を介してピストンリング1を外方向に押圧する
ことにより、ピストンリング1とシリンダボア4との間
のシール性が確保される。また、この押圧によって弾性
リング6とピストンリング1との間のシール性も確保さ
れる。ピストンリング1は、樹脂製であり、ある程度の
伸縮性を有しているために、合口を設けることなくリン
グ溝3への挿入が可能であり、シリンダボア4に沿って
のシール性をかなり高いものとすることができる。
【0010】また、コイルエキスパンダ5によるピスト
ンリング1の外方向への押圧に際して、コイルエキスパ
ンダ5は、弾性リング6に形成された上下二つの傾斜面
6a,6bに当接しているために、図1に示すように、
弾性リング6は、外方向Rだけでなく上下方向Aに押圧
される。
【0011】弾性リング6は、上下幅に対して比較的小
さな厚さtを有しているために、この上下方向Aの押圧
力によって容易に上下方向に変形し、弾性リング6自身
がリング溝3の上面及び下面に密着し、リング溝3に沿
ってのシール性が確保される。
【0012】このように、シリンダボア4に沿っての高
いシール性能及びリング溝3に沿っての高いシール性能
が提供され、燃焼室内からクランクケースへのガス漏れ
が防止されると共に、シリンダボア4に付着するエンジ
ンオイルを良好にかき落とし、エンジンオイルの消費を
最小限とすることができる。
【0013】同じ材料から形成される弾性リング6とピ
ストンリング1とを別体とすることは、前述したよう
に、弾性リング6の厚さを小さくして上下方向の変形を
容易にすることに加えて、シリンダボア4内をピストン
2が摺動する際にピストンリング1に発生する摩擦力
が、直接的に弾性リング6に作用することも防止する。
それにより、この摺動に際して弾性リング6のリング溝
3の上面及び下面に対する押圧力が低下せず、リング溝
3に沿っての高いシール性を維持することができる。
【0014】本実施形態において、弾性リング6の上下
幅は、リング溝3への挿入を容易にするために、リング
溝3の上下幅よりわずかに小さくしたが、もちろん、リ
ング溝3の上下幅よりわずかに大きくすれば、リング溝
3への挿入時における変形によりリング溝3の上面及び
下面への密着力が発生し、この密着力がコイルエキスパ
ンダ5によって前述したように向上させられるために、
リング溝3に沿ってのシール性をさらに良好なものとす
ることができる。
【0015】また、本実施形態において、弾性リング6
にコイルエキスパンダ5の当接面として形成した上下二
つの傾斜面6a,6bは、水平面に対して数10°の比
較的小さな角度を有している。それにより、コイルエキ
スパンダ5によってもたらされる押圧力は、外方向Rよ
り上下方向Aの方が大きくされているが、これは、本発
明を限定するものではなく、前述の角度は必要な外方向
及び上下方向の押圧力を得るために自由に設定すること
ができる。
【0016】図2は、本発明によるピストンリングの第
2実施形態を示す断面図である。第1実施形態との違い
についてのみ以下に説明する。本実施形態において、ピ
ストンリング10には、シリンダボア4との摺動面に周
方向の溝が形成され、この溝に略円形断面の金属リング
11(例えば、スティール製)が嵌め込まれている。ピ
ストン2をシリンダボア4内へ組み付ける以前において
は、金属リング11の表面は、ピストンリング10の摺
動面よりわずかに引っ込んでいる。ピストンリング10
に形成された溝の開口部は、金属リング11の挿入を可
能にする程度の小さな幅しか有していない。
【0017】本実施形態のピストンリングは、このよう
に構成されているために、ピストン2がシリンダボア4
内に組み付けられると、第1実施形態と同様に、ピスト
ンリング10は、シリンダボア4に対して押圧され、こ
の時、この方向に変形して金属リング11の表面の大部
分を覆うようになる。それにより、金属リング11は、
組み立てを可能にするために合口を有しているが、この
合口部におけるシール性が確保される。このように金属
リング11を設けることにより、ピストンリング10の
耐磨耗性を向上させることができる。
【0018】
【発明の効果】このように、本発明によるピストンリン
グによれば、リング状バネ部材が弾性リングに形成され
た上下二つの傾斜面に当接するために、弾性リングがリ
ング状バネ部材によって外方向及び上下方向に押圧さ
れ、それにより、ピストンリングが外方向に押圧されて
シリンダボアに沿っての良好なシール性を確保するこが
できると共に、弾性リング自身がリング溝の上面及び下
面に密着してリング溝に沿っての良好なシール性を確保
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるピストンリングの第1実施形態を
示す断面図である。
【図2】本発明によるピストンリングの第2実施形態を
示す断面図である。
【符号の説明】
1,10…ピストンリング 2…ピストン 3…リング溝 4…シリンダボア 5…コイルエキスパンダ 6…弾性リング 6a,6b…傾斜面 11…金属リング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング溝に挿入されリング状バネ部材に
    よって外方向に押圧される樹脂製のピストンリングにお
    いて、前記リング状バネ部材と前記ピストンリングとの
    間に、前記リング溝に挿入されて前記リング溝の上面及
    び下面に当接する弾性リングを介在させ、前記弾性リン
    グには、前記リング状バネ部材との当接面として上下二
    つの傾斜面が形成されていることを特徴とするピストン
    リング。
JP9516396A 1996-04-17 1996-04-17 ピストンリング Pending JPH09280373A (ja)

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