JPH0410393Y2 - - Google Patents

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JPH0410393Y2
JPH0410393Y2 JP1985136151U JP13615185U JPH0410393Y2 JP H0410393 Y2 JPH0410393 Y2 JP H0410393Y2 JP 1985136151 U JP1985136151 U JP 1985136151U JP 13615185 U JP13615185 U JP 13615185U JP H0410393 Y2 JPH0410393 Y2 JP H0410393Y2
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oil
groove
crankshaft
oil supply
eccentric
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はクランク軸偏心部の潤滑について改
良した2シリンダロータリ圧縮機に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
第4図は実開昭59−111984号公報に示されたも
のに準ずる従来例の2シリンダロータリ圧縮機の
縦断面図である。第4図において、1は仕切板で
あり、仕切板1の上下両側にシリンダ2,3が配
設され、シリンダ2,3にはクランク軸偏心部
4,5と、これらの偏心部4,5に回転自在に嵌
合されたローリングピストン6,7と、これらの
ピストン6,7に当接するベーン(図示せず)と
が収納されている。シリンダ2,3の上方にはク
ランク軸8を駆動するための電動要素9が配設さ
れている。シリンダ2,3の上、下面は、クラン
ク軸8を支承する上、下軸受10,11によつて
それぞれ閉塞されている。上記各部品はすべて密
閉容器12に収納され、この密閉容器12の底部
には摺動部を潤滑するための油13が貯溜されて
いる。また、クランク軸8の内部には給油ポンプ
穴14が設けられ、このポンプ穴14に給油穴1
5,151,152が連通され、給油ポンプ穴14
の上端に密閉容器12内空間22と連通する排出
口16が設けられている。クランク軸偏心部4,
5の給油穴151,152は上記偏心部4,5の外
周部にクランク軸8の軸方向とそれぞれ平行に設
けた給油溝171,172に連通されている。
以上のように構成された従来の2シリンダロー
タリ圧縮機は、電動要素9によつてクランク軸8
が回転されることで、シリンダ2,3内で例えば
R−22などの冷媒ガスの吸入・圧縮が繰り返さ
れる。これと共に、密閉容器12の底部に貯溜さ
れた油13がクランク軸8の回転による遠心力で
給油ポンプ穴14から吸上げられ、吸上げられた
油が給油穴15,151,152を経て摺動部を潤
滑する。そして、クランク軸偏心部4,5では、
給油穴151,152から油が給油溝171,172
に送られて上記偏心部4,5の全幅にわたつて給
油され、偏心部4,5とローリングピストン6,
7の摺動面が潤滑される。摺動面を潤滑した油
は、ローリングピストン6,7と仕切板1に囲ま
れた内空間18に溜り、一部の油がローリングピ
ストン6,7の端面からシリンダ2,3の内部に
洩れる。さらに、潤滑油13中に溶解していた冷
媒ガスのようなガスは、給油ポンプ穴14の上端
に設けた排出口16から密閉容器12内の空間に
排出される。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上述した従来の2シリンダロータリ圧縮機で
は、クランク軸偏心部4,5を潤滑した後にロー
リングピストン6,7と仕切板1に囲まれた内空
間18に溜まる油は、摺動部の熱を受けて高温に
なり、油中に溶解していた冷媒ガスが油から分離
し、上記内空間18が給油ポンプのヘツド以上の
圧力となり、給油穴151,152からの給油が停
止することがある。とくに長期間停止後の起動時
には油13中に多量のガスが溶解しているので、
上述した傾向がより顕著になり、時にはクランク
軸偏心部4,5とローリングピストン6,7との
焼付が発生し、圧縮機としての信頼性を損うとい
う問題点があつた。
この考案は、上述したローリングピストンと仕
切板で囲まれた内空間の温度が上昇し、新しい油
が供給されなくなるという従来のものの問題点を
解決して、クランク軸偏心部に常に安定した給油
ができ、これらの偏心部の潤滑状態を良好に保
ち、信頼性の高い2シリンダロータリ圧縮機を得
ることを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案に係る2シリンダロータリ圧縮機は、
クランク軸上偏心部の外周部に、給油溝とは別個
にクランク軸に対して傾斜した排出溝を設け、こ
の排出溝を上軸受のシート面に設けた環状溝およ
び排出穴によつて上軸受外の密閉容器内空間に連
通させたものであつて、上記上偏心部は、クラン
ク軸の回転方向に給油溝、排出溝、最大偏心部の
順に配設したものである。
〔作用〕
この考案における2シリンダロータリ圧縮機
は、仕切板とローリングピストンで囲まれた内空
間の潤滑を終えた高温の油および油から分離した
ガスを上の偏心部に設けた排出溝、上軸受に設け
た環状溝および排出穴により、シリンダ外に排出
させることにより、給油穴から常に新しい油が両
偏心部に円滑に供給されるようにしたものであ
る。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を第1図から第3図
について説明する。
第1図において、14はクランク軸8の内部に
これの軸方向に沿つて設けられた給油ポンプ穴で
あり、このポンプ穴14に各摺動部に給油する給
油穴15,151,152が連通されている。クラ
ンク軸偏心部4,5の給油穴151,152は、上
記偏心部4,5の外周部に全幅にわたりクランク
軸8の軸方向に沿つて設けた給油溝171,172
に連通されている。上側に偏心部4の外周部には
給油溝171とは別個に排出溝19がクランク軸
8の軸線と傾斜させて偏心部4の全幅にわたつて
形成されている。クランク軸8を支承すると共に
上シリンダ2の上面を閉塞する上軸受10のシー
ト面に、排出溝19の上端と対向する位置に環状
溝20が形成され、環状溝20をシリンダ2,3
外の密閉容器12内空間22に連通させる排出穴
21が上軸受10に設けられている。第2図、第
3図に示すように、給油溝171と排出溝19の
位置関係は、クランク軸8の回転方向後方から前
方に向つて、給油溝171、排出溝19、上偏心
部4の最大偏心部の順に配設されている。なお、
この実施例の上述した以外の構成は、第4図に示
した従来例のものと同様である。
上述のように構成された実施例の2シリンダロ
ータリ圧縮機では、密閉容器12の底部に貯溜さ
れた油13がクランク軸8の回転によつて給油ポ
ンプ穴14内に発生する遠心力により吸上げら
れ、各給油穴15,151,152を通つて摺動部
に供給される。クランク軸偏心部4,5では、給
油穴151,152および給油溝171,172を経
て供給された油がローリングピストン6,7と上
記偏心部4,5との摺動面を潤滑した後、上偏心
部4に設けた排出溝19を通つて上方に送られ
る。また、ローリングピストン6,7と仕切板1
に囲まれた内空間18に溜る高温の油および油中
に溶解していたガスが分離したガスは、両者とも
排出溝19から上方へ送られる。排出溝19を通
つて上方に送られた高温の油およびガスは、排出
溝19の上端と対向して上軸受10のシート面に
設けられた環状溝20および排出穴21を通り、
シリンダ2,3外部の密閉容器内空間22へ排出
され、軸受10,11、シリンダ2,3の外表面
などを伝わつて密閉容器12の底部へ戻る。
この実施例では、上述したように、潤滑を終つ
て内空間18に溜ろうとする高温の油や油から分
離したガスを排出溝19、環状溝20および排出
穴21を通してシリンダ2,3外へ排出している
ので、油から発生するガスのために給油ポンプの
性能を損うことがなく、また偏心部4,5の摺動
面の温度が異常に上昇することがなく、したがつ
て、摺動部の摩耗や焼付が起ることがない。ま
た、上偏心部4の給油溝171と排出溝19の位
置関係は、第3図に示すように、ガスの圧縮によ
る負荷を受ける部分(偏心方向部)を潤滑した油
が給油溝171から供給される油と混合する以前
に排出溝19から排出できるように構成されてい
るから給油が阻害されない。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案によれば、クラ
ンク軸の上偏心部の外周部に給油溝と別個にクラ
ンク軸に対して傾斜した排出溝を設け、この排出
溝の上端と対向する環状溝およびこれと連通する
排出穴を上軸受のシート面に設けたので、潤滑を
終え、上下のローリングピストンと仕切板に囲ま
れた内空間に溜る高温の油および油から分離した
ガスを排出溝、環状溝および排出穴によつてシリ
ンダ外に排出することができる。
更にこの考案によれば、上記上偏心部は、クラ
ンク軸の回転方向に給油溝、排出溝、最大偏心部
の順に配設してあるので、ガスの圧縮による負圧
を受ける部分(偏心方向部)を潤滑した油が給油
溝から供給される油と混合する以前に傾斜した排
出溝から排出されるからキヤビテーシヨン等によ
り、給油が阻害されることがない。
以上の理由により、本考案は、給油ポンプの性
能を損うことなく、常に安定した潤滑状態を保
ち、信頼性が高い2シリンダロータリ圧縮機を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す要部の縦断
面図、第2図は第1図の−線断面図、第3図
はクランク軸の上偏心部の給油溝と排出溝との位
置関係を示す断面図、第4図は従来例を示す要部
の縦断面図である。 1は仕切板、2,3はシリンダ、4,5はクラ
ンク軸偏心部、6,7はローリングピストン、8
はクランク軸、10は上軸受、14は給油ポンプ
穴、151,152は給油穴、171,172は給油
溝、19は排出溝、20は環状溝、21は排出
孔、22は密閉容器内空間である。なお、図中同
一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 仕切板の上下両側に、クランク軸上下偏心部
    と、これらの偏心部に回転自在に嵌合したローリ
    ングピストンと、これらのピストンの外周に当接
    するベーンとを収納したシリンダを配設し、これ
    らのシリンダでガスの吸入・圧縮を繰り返すよう
    にした2シリンダロータリ圧縮機において、上記
    両偏心部へ油を供給するための給油穴と連通する
    給油溝を両偏心部の外周部に設け、上記給油溝と
    は別個に上記上偏心部の外周部の全幅にわたつ
    て、上記仕切板に囲まれた内空間と上シリンダ上
    面間に連通する排出溝をクランク軸に対して傾斜
    して設け、上側に向う油とガスの排出路を形成す
    ると共に、上記上シリンダを閉塞する上軸受のシ
    ート面に上記排出溝の上端と対向する環状溝を設
    け、この環状溝を上軸受外の密閉容器内空間に開
    口する排出穴に連通させたものであつて、上記上
    偏心部は、クランク軸の回転方向に給油溝、排出
    溝、最大偏心部の順に配設してあることを特徴と
    する2シリンダロータリ圧縮機。
JP1985136151U 1985-09-05 1985-09-05 Expired JPH0410393Y2 (ja)

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JPS6243196U JPS6243196U (ja) 1987-03-16
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Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995018310A1 (fr) * 1993-12-24 1995-07-06 Daikin Industries, Ltd. Compresseur rotatif de type oscillant

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JPS6243196U (ja) 1987-03-16

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